JPH02265486A - Dna断片、微酸性微低温性セルラーゼ及びその製造方法 - Google Patents

Dna断片、微酸性微低温性セルラーゼ及びその製造方法

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JPH02265486A
JPH02265486A JP1086714A JP8671489A JPH02265486A JP H02265486 A JPH02265486 A JP H02265486A JP 1086714 A JP1086714 A JP 1086714A JP 8671489 A JP8671489 A JP 8671489A JP H02265486 A JPH02265486 A JP H02265486A
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清水 祥一
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勉 梶野
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裕之 出口
Takuji Sasaki
佐々木 卓治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はDNA断片の変異による新規なりNA断片、微
酸性微低温性セルラーゼ及びその製造法に関するもので
ある。
詳しくは、本発明は農産物及び林産物資源であるセルロ
ースを有用物質に変換する絶対嫌気性ルーメン球菌ルミ
ノコッカス・アルプスの生産する中性(pH6,8)中
温性(37℃)セルラーゼのアミノ酸配列をコードして
いるDNA断片の一部を変異せしめたDNA断片及びこ
の断片を組み込んだプラスミドDNA、更には、このプ
ラスミドDNAを用いて作られた形質転換菌に関する。
また、この形質転換菌によって生産されたセルラーゼと
その製造方法にも関する。
〔従来の技術〕
農産・林産資源で地球上に広範、多量に存在するセルロ
ースをセルラーゼによりグルコースにまで加水分解した
後、種々の微生物を使ってエネルギー資源、化学工業原
料、微生物蛋白質に転換する等のセルロースを有効利用
する研究が行われている。現在多くの微生物からセルラ
ーゼが検出され精製されているが、好気性菌や糸状菌が
ほとんどであり、嫌気性菌特にルーメン細菌より検出、
精製されたセルラーゼを改良して利用しようとする報告
はほとんどない。
用台等は(特開昭62−208283号)ルミノコッカ
ス属に属するセルラーゼ生産菌のセルラーゼ生産に関与
する遺伝情報を担う染色体DNA断片を含有せしめてな
る組換えベクター及びこれにより形質転換されたエシェ
リヒア属に属するセルラーゼ生産菌に関して発明を完成
させている。用台等の発明による形質転換菌の酵素生産
の最適pHは6.8、また最適温度は35℃付近である
〔発明が解決しようとする課題〕
従来公知のルーメン細菌由来のセルラーゼは37〜40
℃1中性付近のpHに最適活性を持ち、植物細胞内にお
けるような環境条件すなわち微酸性微低温では実用活性
を発現できないものが多い(用台等特開昭62−208
283号)、そこで、より低い温度で、またより低いp
H域で高い活性を持つセルラーゼが求められてきた。さ
らに、嫌気性ルーメン細菌由来のセルラーゼによるセル
ロース利用技術を発展させるためには、セルラーゼの酵
素及び蛋白質の化学的性質を解明することが必要である
本発明者等は、セルロース分解能が一般的に優れている
嫌気性菌に属するルミノコッカス・アルプスのセルラー
ゼ遺伝子をコードしているDNA断片の一部を変異せし
めることにより、微酸性及び微低温で実用活性を発現で
きるセルラーゼを作り出した0本発明によるセルラーゼ
は例えばその成熟蛋白質のアミン末端よりアミノ酸残基
の一部を欠失させている点で用台等による発明と明瞭に
区別される。本発明はこの新知見にもとづき完成したも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は次の構成から成る。
1、ルミノコッカス・アルプス(Ruminococc
usalbus)のDNAより分離された中性セルラー
ゼの遺伝情報をコードするDNA断片の一部を変異せし
めたDNA断片。
2、中性セルラーゼの遺伝情報をコードするDNA断片
の一部を変異せしめたDNA断片が、該中性セルラーゼ
の成熟蛋白質のアミノ末端から一部のアミノ酸配列を欠
失させた蛋白質をコードするものである上記l記載のD
NA断片。
3、中性セルラーゼの成熟蛋白質のアミノ末端から15
あるいは24個のアミノ酸を欠失させた蛋白質をコード
するものである上記2記載のDNA断片。
4、中性セルラーゼのアミノ酸配列をコードするDNA
断片の一部を変異せしめたDNA断片が、該中性セルラ
ーゼの成熟蛋白質のカルボキシル末端から一部のアミノ
酸配列を欠失させた蛋白質をコートするものである上記
1記載のDNA断片。
5、微酸性低温性セルラーゼをコードするものである上
記1記載のDNA断片。
6、上記1〜5記載のDNA断片を含むプラスミドDN
A。
7、上記6記載のプラスミドDNAにより形質転換され
た形質転換体。
8、ルミノコッカス・アルプス(Rusinococc
usalbus)のDNAより分離された中性セルラー
ゼのアミノ酸配列をコードするDNA断片の一部を変異
せしめたDNA断片を翻訳して得られた蛋白質。
9、pH5〜7.20〜35℃で最大活性を示す微酸性
微低温性セルラーゼ。
10、 5O5−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で測
定したとき約35,000±5.000ダルトンの分子
量を持ち、pH5〜7.20〜35℃で最大活性を示し
、37℃で1時間保持したとき80%以上の残存活性を
有することを特徴とする微酸性微低温性セルラーゼ。
11、上記7記載の形質転換体を培養し得られた培養物
から微酸性低温性セルラーゼを採取することを特徴とす
る微酸性微低温性セルラーゼの製造方法。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明による微酸性微低温性セルラーゼは中温、中性p
Hで好気的条件において大腸菌(FERN P−106
24)で製造されるため、経済的制約を受けることが少
ない。本発明者は、酵素蛋白のアミノ酸配列の一部を、
例えばアミノ末端あるいはカルボキシル末端から欠失さ
せた新規な微酸性微低温性セルラーゼのアミノ酸配列を
コードしているDNA断片を取得することに成功した。
その結果、例えばランナウェイプラスミドのようなハイ
コピープラスミドに組み込むことにより、工業的大量生
産を行うこともできるようになった。本発明で使用する
ルミノコッカス・アルプスは、ルミノコッカス属に属す
る絶対嫌気性細菌であって、 最適増殖温度   37℃ 増殖可能温度   25〜50”C 最適増殖pH6,8 増殖可能pH5〜8 ダラム染色    ダラム陽性 グアニン+シトシン含量42.6〜45.8%である。
セルラーゼのアミノ酸配列をコードしているDNAの抽
出に用いる培地は特に限定されない。ルミノコッカス・
アルプスが生育できる培地なら何でも使用できる0例え
ば炭素源としてグルコース(7)代すにセロビオース、
ボールミルセルロース、ホティアオイや稲ワラなどを含
む培地を用いることもできる。不溶性物質を含まないと
いう点でグルコースを用いると後の操作が容易である。
組み換え体プラスミド構築と調製に際し、DNAの切断
法は特に限定されない。ホモジナイザーなどで物理的に
切断してもよい。しかし、あとでベクターに連結するた
めには、同一の制限酵素を用いるのが好ましい。アルカ
リホスファターゼ処理すると効率をあげることができる
。リゲーション反応は、通常12℃〜16°c120〜
50分で完了する。
コンピテントセルは大腸菌に限定されず、枯草菌、酵母
、植物細胞等が使用できる。コンピテントセルの調製法
は、塩化カルシウム処理する。さらに、プロトプラスト
化法やDNA)ランスフェクシ晋ン(遺伝子導入)法な
ど従来知られている如何なる方法でも可能である。
セルラーゼを生産する組換菌の検出方法は特に限定され
ない。例えば−膜力ルボキシメチルセルロース(以下、
CMCと記す)重層−コンゴーレッド法と呼ばれる方法
を用いることができる。培養時間は10〜14時間が好
ましく、CMC重層後の保持時間も2時間に限定されな
い。染色時間も5〜数10分間でよい。
プラスミドpURA I−diその他の欠失変異DNA
断片のクローニングに用いるプラスミドベクターも特に
限定されない。挿入サイトもセルラーゼの活性が発現で
きるようなサイトであればどのサイトでもよい。
pURA I−diを用いた新規な微酸性微低温セルラ
ーゼの製造において、培地の組成は特に限定されず、コ
ンピテントセルがptlRA I−dlを保持して生育
できる培地であればいかなる培地でも使用できる。培地
のpHは6〜7が好ましいがpH5,5〜8.0でも1
/3の量の酵素を生産できる。培養時間は10〜14時
間が好ましいが増殖速度により適宜変化する。
精製法は特に限定されず、従来公知の方法を組合せて行
うことができる。例えば、オスモチインクショック、イ
オン交換クロマトグラフィーなどの方法の組合せによっ
て精製できる。
本発明で得られる新規の微酸性微低温性セルラーゼの理
化学的性質は次のとおりである。
1、作用: CMC等のセルロースを分解し粘度低下を
きたす、これと同時に還元糖も少量であるが有意な量を
生成する。
2、基質特異性: CMC等のセルロースに対し特異的
に作用する。
3、至適pH:pH5,5〜6.0付近でCMCに対す
る作用が至適である。
4、安定pH範囲:37℃で10分間処理した場合、p
H5〜7においてCHC分解活性は80%以上の残存活
性を示す。
5、至適温度:pH6,8においてCMCを基質とした
場合、20〜30″C付近である。
6、熱安定性: pH6,8において40℃11時間処
理した場合、CMCに対し80%以上の残存活性を示す
7、分子量:SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
で測定したとき、35.000±5.000ダルトンの
分子量を有する。
〔発明の効果〕
本発明で得られる短縮化セルラーゼは簡便で大量に製造
できるうえに短縮化していないセルラーゼに比べ低いp
Hおよび低い温度で最適活性が発現できるように構築さ
れているうえ、セルロース合成反応も司る。従ってこの
発明は、セルロースを分解利用する工業や林木育種など
のセルロース合成を目的とする産業分野に広く利用でき
、それによってもたらされる経済効果は極めて大きい。
以下実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例〕
(1)セルラーゼの検定 本実施例におけるセルラーゼの酵素活性はCMCを基質
としたとき、粘度低下による活性を測定することにより
行った。
即ち、1.0%CMC(第一工業製薬社製)溶液5−と
酵素溶液1jltを混合しコーンプレート型回転粘度計
(東京計器社製E型粘度計)中にて37℃で5分間保持
したときの粘度をvIとする。なお、ブランクは酵素溶
液1dの代わりに水1dを用いたときの粘度V、を用い
る。
1単位−(1/V、−1/νs) Xl15生成還元糖
の定量にはソモギーネルソン法を用いた。
(2)セルラーゼの遺伝情報をコードしているDNAの
調製 ルミノコツカス・アルプス(Ruminococcus
 albusATCC27210)よりDNAを調製す
る際には、主炭素源としてグルコースを用いる下に示し
た公知の嫌気性合成培地を用いた。
嫌気性合成培地の組成 分           1100a!中7.5 ml 7.5 d O,311d O,1adt O,Ig 1.0g 0.5g 1.0I11 成 ミネラルI ミネラル■ FA 0.1χレサズリン溶液 酵母エキス グルコース Na、CO3 2,5χシステイン溶液 ミネラル■の組成 成 JPO4 H,0 分 500戚中 3.0g 97  d ミネラル■の組成 成   分 HzPOn NaC1 (NHJzSO4 MgSO,・7H20 NaC1g H,0 VFAの組成 成  分 酢酸 プロピオン酸 n−酪 酸 1so−酪 酸 n−バレリン酸 1so−バレリン酸 0L−2−メチル酪酸 500mf中 3.0g 6.0g 6.0g 0.6g 0.6g 483.8  d 31d中 17d! d adl d d d IIi 上記培地組成のうち、NazcOsとシスティン溶液を
除く全成分を添加した後、pHを7.0に調整して、N
a1CO,とシスティン溶液とを添加した。そして、C
Otガスを30分間通気した後、110℃で10分間オ
ートクレーブして用いた。
得られた菌体を5aline−EDTA (0,5M 
NaC1,0,1MEDTA、  p H8,0)で洗
浄後、0.5 dの5aline−EDTAに懸濁し、
1■のりゾチームを加え攪拌後、37℃で10分間静置
した。その後、10jdのトリス−5OS緩衝液(0,
1M NaC1,pH9,0)を加えて60℃で5分間
保持し溶菌させた。これにトリス−5OS−フェノール
(再蒸留フェノールをトリス−5os −81衝液で飽
和させたもの)を10゜5I11加え、0℃で20分間
静置したのち1.500Xgで10分間遠心分離したの
ち溶菌液を得た。この溶菌液に21mの冷エタノールを
加えたのち糸状DNAを滅菌したガラス棒で巻き取り滅
菌水に溶かした。このDNA500μg/dに対し、1
00℃で15分間熱しデオキシリボヌクレアーゼ(DN
ase)を失活させたりボヌクレアーゼ(RNase)
 Aを最終濃度50ug/dとなるよう加え、37℃で
30分間保持し、共存するRNAを分解した。
リボヌクレアーAの反応を止めるためトリス−5O5−
フェノール処理したのち、沈澱を真空乾燥後、適当量の
滅菌水に溶かし純粋なりNAを得る。
第1図にこのDNAの塩基配列を示す。
図中、−35と−IOの下線部分はRNAポリメラーゼ
の結合部位と認識部位とをそれぞれ表わし、SDはリボ
ゾーム結合部位を、↓は転写開始部位を、ムはシグナル
配列の開裂部位を、水平方向の→←は回文配列をそれぞ
れ表わす、また停止コドンは3つのアステリックを用い
て示しである。
(3)組み換えプラスミドの調製 上記(2)で得られたDNAを旧ndl[[で37℃、
1時間完全分解を行った。DNAの)fin dI[[
完全分解物は0.8%アガロースゲル電気泳動にて泳動
後4〜10kbpの断片を切出し、透析チューブ内にて
溶出後フェノール処理、エタノール沈澱を行った。
別にプラスミドpBI1322も旧ndulで完全分解
を行った。これをアルカリフォスファターゼで処理した
のち、同様にフェノール処理、エーテル処理、エタノー
ル沈澱を行った。リゲーションはT41Jガーゼを用い
16℃の温度で1時間行った。リゲーションが完全に行
われたことはアガロースゲル電気泳動によって確認した
。目的のセルラーゼをコードしているDNA断片をもつ
プラスミドpURA Iよりその断片を切出し、pUc
19に組み込みpURA Iを構築し、コピー数を格段
に高めた。
(4)欠失変異DNA遺伝子の調製 アミノ末端を欠失したセルラーゼの遺伝情報をもつDN
A断片を構築するためにデイレ−シラン法を用いた。す
なわち、pURA Iを制限酵素Acclで完全分解し
たセルラーゼ遺伝子を含む1.8kbpの断片を調製し
た。これにSIヌクレアーゼ処理し、末端を平滑化し、
puc 119のSea lサイトに再クローニングし
た。これをKpn Iと旧ncll!で切断しセルラー
ゼ遺伝子を含む1.6kbp断片を調製した。これをP
vu Uで部分分解し、puc 119の5vaa l
サイトにリゲーションした。形質転換してできたコロニ
ーのうち活性を有するものは423b、のPvu ll
−1656bpの旧ncIIの1.2kdp断片がフレ
ームの合った形でlacプロモーターにつながったもの
であった。これをp[IRA−Pνとする。
セルラーゼのアミノ末端を削除するために、pURA−
Pνを、挿入断片中に制限酵素サイトのないマルチクロ
ーニングサイト中のsph IとSal lで切断し、
プロモーター側に3′突出末端(Sρhlサイト)、構
造遺伝子側に5′突出末端(Sal Iサイト)が形成
される。この5′突出末端をエキソヌクレアーゼ■で分
解したのち、mung bean nucleaseで
一本鎖部分を削除し、クレノー酵素で末端を完全に平滑
にした後、T4リガーゼによりリゲーションし、これを
用いて大腸菌JM 103を形質転換した。
なお、形質転換の前に5alIを作用し、短縮化未反応
の環状プラスミドを切断することにより形質転換効率を
上げた。その結果、CMC分解活性を有するもの約10
0株を得、そのうち5株が短縮化されたDNA断片をも
っていた。DNAシークエンスの結果、DNA断片のデ
イレ−ジョンの程度により、アミン末端より15〜60
アミノ酸を欠失しているセルラーゼの遺伝情報をもつD
NA断片が読み枠の合致した状態でlacのプロモータ
ーに連結していた。またカルボキシル末端よりアミノ酸
を欠失したセルラーゼをコードするDNA断片を調製す
るためには両端にストップコドンをもつΩフラグメント
をBan Hlサイト及びEcoRIサイトに挿入した
DNA断片を構築し、カルボキシル末端より4〜75ア
ミノ酸を欠失したセルラーゼを調製した。デイレ−ジョ
ンの程度に制限はない。
第2図に、各種短縮化されたセルラーゼの構造及びその
酵素活性を示す。図中、CMCIはシグナル配例を含む
短縮化されていないセルラーゼを表わし、CMCI−N
+16、C?ICI−N+25、CMCI−N+60は
セJレラーゼの成熟蛋白のN末端より、それぞれ15.
24.59個のアミノ酸を欠失した短縮化セルラーゼを
表わす、また、CMCI−C+05、CMCI−C+7
6はセルラーゼのC末端よりそれぞれ4.75個のアミ
ノ酸を欠失した短縮化セルラーゼを表わす。
(5)コンピテントセルの調製と形質転換コンピテント
セルとして用いた大腸菌HB 101株はLB(Lur
ia−Bertani)培地、pH7,5で一晩培養し
た。これよりldをとり新たな100−のLB培地に植
菌した。培養液の濁度がOD&6g+=0.4になった
ところで集菌し、カルシウム処理を行った。組み換えプ
ラスミドlO■をコンピテントセルに加え、氷水中で3
0分間保持した。その後42℃で1分間保持し、さらに
氷水中で2分間保持した。これにLB培地IIIIlを
加え37℃で1時間振盪培養した。
(6)セルラーゼを生産する組み換え菌の検出方法(4
)で調製した形質転換株を選択圧として、100μg7
xdlのアンピシリンを含むLB寒天培地にまいて37
℃で12時間培養した。この寒天培地に1%CMCを含
む1%寒天を重層し、37℃で2時間保持した。
この寒天培地を1%コンゴーレッドで5分間染色後IM
NaC1で洗浄し、この時ハローを形成する菌を選択し
た。その結果約100個のハローを形成する組み換え菌
を得た。この組み換え菌には、アミノ末端のアミノ酸1
5個を欠失したセルラーゼ(CMCI−N+16)を生
成する遺伝情報が組み込まれているDNA断片を含むプ
ラスミドを持っていた。このプラスミドをpURA I
 −di と名付けた。
(7) pURA I−dlを用いる新規なセルラーゼ
の製造方法 プラスミドpURA I−diを用い大腸菌JM 10
3を形質転換した。この形質転換菌は工業技術院微生物
工業技術研究所にB、coli (JM 103/pU
RA 1−1) (Ff!RM P−10624)とし
て寄託している。この形質転換菌(FERM P−10
624)を下記の培地でpHスタット法によりpH6,
5に制御して培養した。
セルラーゼ生産用培地 バクトドリプトン 酵母エキス 0g 5g 製造は1.51の培地を用い、21!の発酵槽で37℃
、通気量1 vv+++(Volume of air
 per volume ofa+ediuo+ pe
r s+1nute)、攪拌速度750rp+aの条件
下で7時間行った。培養液を冷却遠心機で10.000
X g 。
10分間遠心分離後、得られた菌体を浸透圧ショク法で
酵素を抽出し粗酵素液とした。この時得られたセルラー
ゼの収量は110単位であった。
(8)組み換え菌の生産する新規なセルラーゼの精製の
方法 (7)で得られたセルラーゼを次の方法で精製した。
浸透圧ショック法で抽出した粗酵素液をファルマシア社
製のFPLCを用いDEAE−Bio Gel A (
バイオランド社製)の陰イオン交換クロマトグラフィー
を行った。 10mMリン酸ナトリウム緩衝液pH6,
8で塩化ナトリウムの濃度勾配をかけ溶出した。セルラ
ーゼ活性を有する両分を集め分子量1.000ダルトン
カツトのYM2膜を取り付けた濃縮器(アミコン社製)
を用いて約1〜2dになるまで濃縮した。
これを5ephacryl S−200HR(ファルマ
シアファインケミカルズ社製)を用いて、ゲル濾過クロ
マトグラフィーを行い、0.5M塩化ナトリウムを含む
10mMリン酸ナトリウム緩衝液pH6,8で溶出した
。セルラーゼ活性を有する百分を集め10−Mリン酸ナ
トリウム緩衝液pH6,8で10倍以上に希釈したのち
、Mono Qカラム(ファルマシア社製)を用いて陰
イオン交換クロマトグラフィーを行った。 10mMリ
ン酸ナトリウム緩衝液pH6,8で塩化ナトリウムの濃
度勾配をかけ溶出した。回収されたセルラーゼは5OS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で単一蛋白にまで精
製されていた。
第1表に形質転換菌E、coli(JM 103/pU
RA I −di)の生成した短縮化セルラーゼ(CM
CI −N + 25)の各精製過程における精製度お
よび収率を示す。
(本頁以下余白) (9)精製セルラーゼによるセロオリゴマーの分解精製
セルラーゼを使用してリン酸ナトリウム緩衝液中pH6
でセロオリゴマーを加水分解し、該分解物を高速液体ク
ロマトグラフィー(カラム:UltronNHx 、溶
媒系: CH3CN/H,0=55/45 、圧カニ4
0kg/d、流速: 0.7 d/a+in)にかけて
分析した。
この分析パターンを第5図に示す0図中(A)は20分
加水分解した場合の、(B)は1夜加水分解した場合の
分析パターンである。
これによると、本酵素はセロビオース(Gりをほとんど
分解しないが、セロトリオース(G3)、セロテトラオ
ース(G4)、セロペンタオース(G、)およびセロヘ
キサオース(G6)を良く分解し、生成物としてグルコ
ース(Gt) 、G、およびG3が1対2対0.5モル
の割合で生成する。G4の分解の過程でG、が生成され
ることが明らかとなったので本精製セルラーゼには、G
、とG4を基質としてG、を形成する合成反応が認めら
れた。
Oo)精製セルラーゼのpH及び温度特性(pH特性) 第3図は、本発明における形質転換菌JM 103/p
URA I−di由来の短縮化セルラーゼ及び形質転換
菌JM 103/pURA I由来のセルラーゼの酵素
活性に対するpHの影響を示すものである。
本発明の短縮化セルラーゼは形質転換菌JM 103/
pURA I由来のセルラーゼに比較し、明らかに低い
pH値で最大活性を有する。
(温度特性) 第4図は、本発明における上記JM 103/pURA
 1由来の短縮化セルラーゼと上記JM 103/ p
URA I由来のセルラーゼの温度に対する酵素活性と
安定性の関係を示すものである。
本発明の短縮化セルラーゼは、上記JM 103/pU
RAI由来のセルラーゼに比較し、高い温度での安定性
は低いが酵素活性の至適温度は低(、かつその範囲も広
いという性質を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、セルラーゼの遺伝情報をコードするDNA断
片の構造を示す。第2図はアミノ末端あるいはカルボキ
シル末端を欠失した各種短縮化セルラーゼを示す。第3
図は精製されたアミノ末端を15個欠失した短縮化セル
ラーゼにおける、酵素活性についてのpH特性を表わす
グラフを示す。 第4図はこの精製セルラーゼにおける酵素活性等につい
ての温度特性を表わすグラフを示す。第5図は精製セル
ラーゼによる基質セロオリゴマーの分解特性を示す高速
液体クロマトグラフィーの分析パターンを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ルミノコッカス・アルブス(Ruminococc
    usalbus)のDNAより分離された中性セルラー
    ゼの遺伝情報をコードする第1図のDNA断片の一部を
    変異せしめたPNA断片。 2、中性セルラーゼの遺伝情報をコードするDNA断片
    の一部を変異せしめたDNA断片が、該中性セルラーゼ
    の成熟蛋白質のアミノ末端から一部のアミノ酸配列を欠
    失させた蛋白質をコードするものである請求項1記載の
    DNA断片。 3、中性セルラーゼの成熟蛋白質のアミノ末端から15
    あるいは24個のアミノ酸を欠失させた蛋白質をコード
    するものである請求項2記載のDNA断片。 4、中性セルラーゼのアミノ酸配列をコードするDNA
    断片の一部を変異せしめたDNA断片が、該中性セルラ
    ーゼの成熟蛋白質のカルボキシル末端から一部のアミノ
    酸配列を欠失させた蛋白質をコードするものである請求
    項1記載のDNA断片。 5、微酸性低温性セルラーゼをコードするものである請
    求項1記載のDNA断片。 6、請求項1記載のDNA断片を含むプラスミドDNA
    。 7、請求項2記載のプラスミドDNAにより形質転換さ
    れた形質転換体。 8、ルミノコッカス・アルブス(Ruminococc
    usalbus)のDNAより分離された中性セルラー
    ゼのアミノ酸配列をコードするDNA断片の一部を変異
    せしめたDNA断片を翻訳して得られた蛋白質。 9、pH5〜7、20〜35℃で最大活性を示す微酸性
    微低温性セルラーゼ。 10、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で測定
    したとき約35,000±5,000ダルトンの分子量
    を持ち、pH5〜7、20〜35℃で最大活性を示し、
    37℃で1時間保持したとき80%以上の残存活性を有
    することを特徴とする微酸性微低温性セルラーゼ。 11、請求項7記載の形質転換体を培養し得られた培養
    物から微酸性低温性セルラーゼを採取することを特徴と
    する微酸性微低温性セルラーゼの製造方法。
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