JPH02277764A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
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- JPH02277764A JPH02277764A JP19225889A JP19225889A JPH02277764A JP H02277764 A JPH02277764 A JP H02277764A JP 19225889 A JP19225889 A JP 19225889A JP 19225889 A JP19225889 A JP 19225889A JP H02277764 A JPH02277764 A JP H02277764A
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- Japan
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- less
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- rolling
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野]
本発明は、自動車、農業機械、建設機械及び鉄鋼機械等
に使用される転がり軸受に係り、特に、トランスミッシ
ョンやエンジン用として求められる長寿命な転がり軸受
に関する。
に使用される転がり軸受に係り、特に、トランスミッシ
ョンやエンジン用として求められる長寿命な転がり軸受
に関する。
[従来の技術〕
転がり軸受は高面圧下で繰り返しせん断応力を受けると
いう厳しい使われ方をするため、そのせん断応力に耐え
て転がり疲労寿命(以下、転がり寿命又は寿命、とも言
う)を確保するために、高炭素クロム鋼軸受(SUJ2
)を用いて、それに焼入れ・焼戻しをしてロックウェル
硬さをHRC58〜64としていた。また、肌焼鋼を用
いた転がり軸受においては、接触面圧に起因する内部せ
ん断部力分布に合わせて、硬さカーブを設定する必要か
ら、焼入性の良好な低炭素肌焼@5CR420H,SC
M420H,5AE8620H,5AE4320H等を
用い、これに浸炭又は浸炭窒化処理、焼入れ、焼戻し、
を施すことにより、内外輪及び転動体の表面部硬さがH
RC5B〜64であり、かつその芯部硬さがHRC30
〜48になるようにして必要とされる寿命を確保してき
た。
いう厳しい使われ方をするため、そのせん断応力に耐え
て転がり疲労寿命(以下、転がり寿命又は寿命、とも言
う)を確保するために、高炭素クロム鋼軸受(SUJ2
)を用いて、それに焼入れ・焼戻しをしてロックウェル
硬さをHRC58〜64としていた。また、肌焼鋼を用
いた転がり軸受においては、接触面圧に起因する内部せ
ん断部力分布に合わせて、硬さカーブを設定する必要か
ら、焼入性の良好な低炭素肌焼@5CR420H,SC
M420H,5AE8620H,5AE4320H等を
用い、これに浸炭又は浸炭窒化処理、焼入れ、焼戻し、
を施すことにより、内外輪及び転動体の表面部硬さがH
RC5B〜64であり、かつその芯部硬さがHRC30
〜48になるようにして必要とされる寿命を確保してき
た。
しかしながら、軸受寿命の延長が望まれている今日では
、より厳しい条件例えば、軸受潤滑油中に混入する異物
により、転動体及び内外輪に…傷が生ずることもあり、
上記従来の軸受硬さでは不十分の場合が生じていた。
、より厳しい条件例えば、軸受潤滑油中に混入する異物
により、転動体及び内外輪に…傷が生ずることもあり、
上記従来の軸受硬さでは不十分の場合が生じていた。
そこで、軸受の表面硬さを向上する必要がある。
軸受表面硬さを向上するための従来例として、例えば、
炭化物形成元素を加え、炭化物を数多く析出した析出硬
化型の工具鋼(SKH,5KD)を用いて軸受を製造す
る従来例が存在する(金属便覧、日本金属学会編、改定
3版、第780〜797頁)。
炭化物形成元素を加え、炭化物を数多く析出した析出硬
化型の工具鋼(SKH,5KD)を用いて軸受を製造す
る従来例が存在する(金属便覧、日本金属学会編、改定
3版、第780〜797頁)。
しかし上記従来の工具鋼を用いて製造された軸受は、転
勤表面硬さが高くなり、潤滑油中の異物による圧痕が付
きに(くなるという利点がある反面、炭化物を形成する
合金元素の含有量の如何によっては、析出する炭化物が
粗大となるため、炭化物の回りにおいて応力集中が起こ
り、その部分を起点としてフレーキングを生しかえって
寿命が低下すると云う欠点があった。
勤表面硬さが高くなり、潤滑油中の異物による圧痕が付
きに(くなるという利点がある反面、炭化物を形成する
合金元素の含有量の如何によっては、析出する炭化物が
粗大となるため、炭化物の回りにおいて応力集中が起こ
り、その部分を起点としてフレーキングを生しかえって
寿命が低下すると云う欠点があった。
また、軸受表面の残留オーステナイトfflを所定の範
囲にすることにより、異物圧痕の縁での応力集中を緩和
して寿命を長くすることができる(特願昭62−209
167号)が、例えば自動車用に求められる高面圧状態
では、従来よりもより一層の寿命向上が求められている
。
囲にすることにより、異物圧痕の縁での応力集中を緩和
して寿命を長くすることができる(特願昭62−209
167号)が、例えば自動車用に求められる高面圧状態
では、従来よりもより一層の寿命向上が求められている
。
本発明は、このような従来からの未解決の課題を解決す
る為に、従来の転がり軸受にも増して長寿命な転がり軸
受を提供することを目的とする。
る為に、従来の転がり軸受にも増して長寿命な転がり軸
受を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する為の請求項(1,)記載の転がり軸
受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:Q、3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、O:12ppm以下、P:200p
pm以下、S:80ppm以下、残部Feの合金鋼から
なり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表
層部における微細炭化物量が20〜50vol%であり
、且つ当該表層部における残留オーステナイHEが10
〜25vol%であることを特徴とするものである。
受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:Q、3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、O:12ppm以下、P:200p
pm以下、S:80ppm以下、残部Feの合金鋼から
なり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表
層部における微細炭化物量が20〜50vol%であり
、且つ当該表層部における残留オーステナイHEが10
〜25vol%であることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成する為の請求項(2)記載の転が
り軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受に
おいて、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが
、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%
、Ti:40ppm以下、Si;0.9重量%以下、M
o:0.4〜2゜0重量%、Mn:2.0重量%以下、
O:12ppm以下、P:200 ppm以下、S:8
0ppm以下、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に
浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表層部における微細
炭化物量が20〜50vol%であり、且つ当該表層部
における残留オーステナイト量が10〜25vol%で
あることを特徴とするものである。
り軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受に
おいて、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが
、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%
、Ti:40ppm以下、Si;0.9重量%以下、M
o:0.4〜2゜0重量%、Mn:2.0重量%以下、
O:12ppm以下、P:200 ppm以下、S:8
0ppm以下、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に
浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表層部における微細
炭化物量が20〜50vol%であり、且つ当該表層部
における残留オーステナイト量が10〜25vol%で
あることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成する為の請求項(3)記載の転が
り軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受に
おいて、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが
、C:O,3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、
Ti:40ppm以下、Si:0.9重量%以下、Mn
:2.0重量%以下、■=0゜03〜1重量%、O:
12ppm以下、P:200ppm以下、S:80pp
m以下、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又
は浸炭窒化熱処理が施され、表層部における微細炭化物
量が20〜50vol%であり、且つ当該表層部におけ
る残留オーステナイト量が10〜25vol%であるこ
とを特徴とするものである。
り軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受に
おいて、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが
、C:O,3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、
Ti:40ppm以下、Si:0.9重量%以下、Mn
:2.0重量%以下、■=0゜03〜1重量%、O:
12ppm以下、P:200ppm以下、S:80pp
m以下、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又
は浸炭窒化熱処理が施され、表層部における微細炭化物
量が20〜50vol%であり、且つ当該表層部におけ
る残留オーステナイト量が10〜25vol%であるこ
とを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する為の請求項(4)記載の転
がり軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受
において、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つ
が、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量
%、Ti:40ppm以下、Si;0.9重量%以下、
Mo:0.4〜2.0重量%、Mn : 2.0重量%
以下、V : 0.03〜1重景重量0:12ppm以
下、P:200ppm以下、S:80ppm以下、残部
Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱
処理が施され、表層部における微細炭化物量が20〜5
0vol%であり、且つ当該表層部における残留オース
テナイt−iがlO〜25νO1%であることを特徴と
するものである。
がり軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受
において、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つ
が、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量
%、Ti:40ppm以下、Si;0.9重量%以下、
Mo:0.4〜2.0重量%、Mn : 2.0重量%
以下、V : 0.03〜1重景重量0:12ppm以
下、P:200ppm以下、S:80ppm以下、残部
Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱
処理が施され、表層部における微細炭化物量が20〜5
0vol%であり、且つ当該表層部における残留オース
テナイt−iがlO〜25νO1%であることを特徴と
するものである。
またさらに、上記目的を達成する為の請求項(5)記載
の転がり軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり
軸受において、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも
一つが、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14
重量%、Si:0.9重量%以下、M n : 2.0
重量%以下、Ti:40ppm以下、0:12ppm以
下、P:200ppm以下、S:80ppm以下、残部
Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱
処理が施され、表層部における微細炭化物量が20〜5
0vol%であり、且つ当該表層部における残留オース
テナイトiがlO〜25vol%であることを特徴とす
るものである。
の転がり軸受は、内輪、外輪及び転動体からなる転がり
軸受において、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも
一つが、C: 0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14
重量%、Si:0.9重量%以下、M n : 2.0
重量%以下、Ti:40ppm以下、0:12ppm以
下、P:200ppm以下、S:80ppm以下、残部
Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱
処理が施され、表層部における微細炭化物量が20〜5
0vol%であり、且つ当該表層部における残留オース
テナイトiがlO〜25vol%であることを特徴とす
るものである。
〔作用]
本願発明者らは、不純物含量の少ない合金鋼である。高
清浄度鋼を用いて製造された転がり軸受の長寿命化につ
いて種々の検討を行った結果、軸受表層部における炭化
物の微細化及びその存在量、軸受表層部における残留オ
ーステナイトiと寿命との関係、S含有量と鍛造時の割
れ発生率との関係について、種々の知見を得るに至り、
この知見に基づき特許請求の範囲に記載の如くの本発明
に到達したのである。
清浄度鋼を用いて製造された転がり軸受の長寿命化につ
いて種々の検討を行った結果、軸受表層部における炭化
物の微細化及びその存在量、軸受表層部における残留オ
ーステナイトiと寿命との関係、S含有量と鍛造時の割
れ発生率との関係について、種々の知見を得るに至り、
この知見に基づき特許請求の範囲に記載の如くの本発明
に到達したのである。
本発明に用いられる含有元素の作用及びその含有量の臨
界的意義について説明する。
界的意義について説明する。
C、0,3〜0.6重量%
Cは焼入れ、焼戻し後の硬さを向上する為に必要な元素
である。
である。
炭素の含有濃度が0.6重量%を越えると、芯部での靭
性が低下し、破壊強度が低下する。
性が低下し、破壊強度が低下する。
一方、0.3重量%未満であると浸炭又は浸炭窒化処理
時間が長くなり熱処理生産性が低下するため、炭素の含
有量を上記の範囲内に限定した。特に、0.35〜0.
45重量%であることが好ましい。
時間が長くなり熱処理生産性が低下するため、炭素の含
有量を上記の範囲内に限定した。特に、0.35〜0.
45重量%であることが好ましい。
Cr;3〜14重量%
この発明にかかる転がり軸受は、軸受の表層部に硬い炭
化物を形成して軸受表面硬度を向上しようとするもので
ある。この際、Crは炭化物形成元素として必要であり
、CrはCと結合して、微細な炭化物を形成する。
化物を形成して軸受表面硬度を向上しようとするもので
ある。この際、Crは炭化物形成元素として必要であり
、CrはCと結合して、微細な炭化物を形成する。
Cr含有量が3重量%未満であると、必要な表面硬さ(
HRC65〜70)を得るための炭化物量が少なくなる
。一方、14重重遺を越えて含有されると素材の段階で
巨大炭化物ができてしまい、この炭化物の回りで応力集
中が生じ、寿命の低下を来すため、Crの含有量を上記
範囲内に限定した。特に、11.0〜13.0重量%で
あることが好ましい。
HRC65〜70)を得るための炭化物量が少なくなる
。一方、14重重遺を越えて含有されると素材の段階で
巨大炭化物ができてしまい、この炭化物の回りで応力集
中が生じ、寿命の低下を来すため、Crの含有量を上記
範囲内に限定した。特に、11.0〜13.0重量%で
あることが好ましい。
T i; 40 ppm以下
Tiは、TiNの形で非金属化合物として出現する。こ
のTiNは硬度が高く、塑性変形能が小さいため、応力
集中源となり、寿命を低下させる結果、Ti含有量をで
きるだけ低下することが必要である。そこで、Tiの含
有量を上記値に限定した。
のTiNは硬度が高く、塑性変形能が小さいため、応力
集中源となり、寿命を低下させる結果、Ti含有量をで
きるだけ低下することが必要である。そこで、Tiの含
有量を上記値に限定した。
Si;0.9重量%以下
鋼中のStは固溶強化及び焼戻し軟化抵抗の向上に有効
である。しかし、含有量が大きくなると、熱処理による
脱炭が著しくなって、表面硬度が低下するため、含有量
の上限を上記値に限定したものである。したがって、請
求項(2)〜(5)記載の発明では、Siを含有するこ
とにより、固溶強化及び焼戻し軟化抵抗の向上を達成し
ている。
である。しかし、含有量が大きくなると、熱処理による
脱炭が著しくなって、表面硬度が低下するため、含有量
の上限を上記値に限定したものである。したがって、請
求項(2)〜(5)記載の発明では、Siを含有するこ
とにより、固溶強化及び焼戻し軟化抵抗の向上を達成し
ている。
M o ; 0−4〜2−0重量%
Moは前記Crと同様に、軸受表面に炭化物を形成する
ために必要であり、且つ焼入れ性を向上するので有効で
ある。
ために必要であり、且つ焼入れ性を向上するので有効で
ある。
Moによる微細炭化物形成の効果は、前記Crの含有量
の範囲では、MOが0.4重量%以上含有された時に著
しくなるため、MO含有量の下限をこの値とした。
の範囲では、MOが0.4重量%以上含有された時に著
しくなるため、MO含有量の下限をこの値とした。
一方、Moの含有量が2.0重量%を越えると、Crと
同様に、素材の段階で巨大炭化物が形成して、軸受の寿
命を低下させるため、上限を上記値とした。特に、1.
5〜2.0重量%であることが好ましい。
同様に、素材の段階で巨大炭化物が形成して、軸受の寿
命を低下させるため、上限を上記値とした。特に、1.
5〜2.0重量%であることが好ましい。
したがって、請求項(2)、(4)及び(5)記載の発
明では、MOを含有することによりモリブデンの炭化物
を発生させて、軸受の表面硬さのより一層の向上を図っ
ている。
明では、MOを含有することによりモリブデンの炭化物
を発生させて、軸受の表面硬さのより一層の向上を図っ
ている。
M n ; 2. O重量%以下
鋼中のMnは、焼入れ性の向上に大きな役割を有し、し
かも廉価であることから含有される。
かも廉価であることから含有される。
しかし、その含有量が多くなると非金属介在物が多く生
じ易く、且つ硬度が向上し、鍛造性、被削性等の機械加
工性が低下するため、Mn含有量の上限を上記値とした
。
じ易く、且つ硬度が向上し、鍛造性、被削性等の機械加
工性が低下するため、Mn含有量の上限を上記値とした
。
したがって、請求項(2)〜(5)記載の発明では、M
nを含有することにより、焼入れ性の向上を図っている
。
nを含有することにより、焼入れ性の向上を図っている
。
V 、 0.03〜1重量%
■は結晶粒界に析出して結晶粒の粗大化を抑制し、その
微細化を図ると共に、鋼中の炭素と結合して、微細な炭
化物を形成する元素であり、その添加によって軸受表層
部の硬さが向上して耐厚耗性が良好となるため添加され
る。
微細化を図ると共に、鋼中の炭素と結合して、微細な炭
化物を形成する元素であり、その添加によって軸受表層
部の硬さが向上して耐厚耗性が良好となるため添加され
る。
その効果は、■含有量が0.03重量%以上において顕
著となるため、含有量の下限をこの値とした。
著となるため、含有量の下限をこの値とした。
一方、含有量の上限が1重量%を越えると、結晶粒界に
■の炭化物が析出して、加工性及び種々の機械的性質を
劣化させるため、含有量の上限を上記値に限定した。特
に、0.8〜1重量%であることが好ましい。
■の炭化物が析出して、加工性及び種々の機械的性質を
劣化させるため、含有量の上限を上記値に限定した。特
に、0.8〜1重量%であることが好ましい。
したがって、請求項(3)及び(4)記載の発明では、
■を含有することにより軸受の表面硬さのより一層の向
上を図っている。
■を含有することにより軸受の表面硬さのより一層の向
上を図っている。
0;12ppm以下
Oは酸化物系非金属介在物(特に、AIzOi)発生元
素として転がり疲労寿命を低下させるため、その含を量
を極力低下させる必要があり、そこで上限を12ppm
とした。
素として転がり疲労寿命を低下させるため、その含を量
を極力低下させる必要があり、そこで上限を12ppm
とした。
P;200ppm以下
Pは合金鋼の耐衝撃性を低下させる元素である。
よって、その含有量を低下させる必要があり、上限を2
00ppmとした。
00ppmとした。
S;80ppm以下
SはMnSなどの硫化物系非金属介在物生成の原因とな
る。MnSは硬度が低く、塑性変形能が大きいことから
圧延、鍛造などの前加工時割れ発生の起点として作用す
る。したがって、鍛造等の前加工時に割れ発生を防止し
、より強加工を可能にするためS含有量を低下させる必
要があり、上限を80ppmとした。
る。MnSは硬度が低く、塑性変形能が大きいことから
圧延、鍛造などの前加工時割れ発生の起点として作用す
る。したがって、鍛造等の前加工時に割れ発生を防止し
、より強加工を可能にするためS含有量を低下させる必
要があり、上限を80ppmとした。
前記特許請求の範囲に記載の組成を有する合金鋼を用い
てφ20×30Mの円柱試料を作成し、据込率80%で
冷間加工〔鍛造)を行い、割れ発生率を調べた。第2図
に鋼中のS含有量と割れ発生率との関係を示す。第2図
から供試材中のS含有量が少なくなる程割れ発生率が低
下していることがわかり、S含有180ppm以下で割
れ発生率が0%であることが分かる。したがって、S含
有量を80ppm以下とすれば、より強加工が可能とな
る。
てφ20×30Mの円柱試料を作成し、据込率80%で
冷間加工〔鍛造)を行い、割れ発生率を調べた。第2図
に鋼中のS含有量と割れ発生率との関係を示す。第2図
から供試材中のS含有量が少なくなる程割れ発生率が低
下していることがわかり、S含有180ppm以下で割
れ発生率が0%であることが分かる。したがって、S含
有量を80ppm以下とすれば、より強加工が可能とな
る。
次に、本発明の特徴である残留オーステナイトの作用及
びその存在量の臨界的意義について説明する。
びその存在量の臨界的意義について説明する。
異物混入潤滑下で軸受を使用する場合、異物との繰り返
し接触により内外輪及び転動体の各転勤表面には、凹状
の圧痕が発生する。この圧痕にはエツジ部分が存在する
。
し接触により内外輪及び転動体の各転勤表面には、凹状
の圧痕が発生する。この圧痕にはエツジ部分が存在する
。
残留オーステナイトは、軟らか(、例えばHv300ぐ
らい(但し素材の炭素の含有率によっても異なる)であ
り、低炭素マルテンサイトのように単に硬さが低いのと
は異なり、加工誘起変態しながらマルテンサイト化、即
ち硬化する。したがって、軸受表層部に適量存在した残
留オーステナイトは、転勤時に圧痕を通過する相手部材
(例えば、転動体に対する軌道輪)の相対通過回数の所
定数を過ぎると、表面に加わる変形エネルギによりマル
テンサイト化して硬化する。その過程において、潤滑油
中に混入した異物による圧痕のエツジ部に集中する転が
り荷重を緩和して、マイクロクラックの発生を防止して
寿命を向上する。
らい(但し素材の炭素の含有率によっても異なる)であ
り、低炭素マルテンサイトのように単に硬さが低いのと
は異なり、加工誘起変態しながらマルテンサイト化、即
ち硬化する。したがって、軸受表層部に適量存在した残
留オーステナイトは、転勤時に圧痕を通過する相手部材
(例えば、転動体に対する軌道輪)の相対通過回数の所
定数を過ぎると、表面に加わる変形エネルギによりマル
テンサイト化して硬化する。その過程において、潤滑油
中に混入した異物による圧痕のエツジ部に集中する転が
り荷重を緩和して、マイクロクラックの発生を防止して
寿命を向上する。
軸受用素材の異物混入潤滑上試験における寿命は、第1
図のグラフに示される軸受寿命と残留オーステナイトγ
R(vol%)との関係から明らかなように、応力繰り
返し数で示される寿命LIOは残留オーステナイト量の
変化に応じて変化する。
図のグラフに示される軸受寿命と残留オーステナイトγ
R(vol%)との関係から明らかなように、応力繰り
返し数で示される寿命LIOは残留オーステナイト量の
変化に応じて変化する。
すなわち、残留オーステナイト量が40%以下の範囲で
は量が増すにつれて異物混入潤滑下での寿命は長くなる
。
は量が増すにつれて異物混入潤滑下での寿命は長くなる
。
他方、転勤表面の硬さを向上するために表層部における
炭化物量を20〜5Qvol%とすることにより、残留
オーステナイト量が25vol%を越えるとすると素材
としての機械的強度が低下し実用に耐えない。また、C
r、Mo、Vなどの炭化物形成元素を添加しているので
、マトリックスへのCの固溶が少なく、残留オーステナ
イトが25vol%を越えるのは困難である。
炭化物量を20〜5Qvol%とすることにより、残留
オーステナイト量が25vol%を越えるとすると素材
としての機械的強度が低下し実用に耐えない。また、C
r、Mo、Vなどの炭化物形成元素を添加しているので
、マトリックスへのCの固溶が少なく、残留オーステナ
イトが25vol%を越えるのは困難である。
残留オーステナイト量は10vol%未満では異物混入
潤滑下での寿命延長効果が少ないため、残留オーステナ
イト量を10〜25vot%とした。
潤滑下での寿命延長効果が少ないため、残留オーステナ
イト量を10〜25vot%とした。
第1図において、曲線■及び■はクリーンな潤滑下の寿
命L+o及びり、。をそれぞれ示す。また、曲線■及び
■は、異物混入潤滑下の寿命LIO及びLSOをそれぞ
れ示す。
命L+o及びり、。をそれぞれ示す。また、曲線■及び
■は、異物混入潤滑下の寿命LIO及びLSOをそれぞ
れ示す。
尚、第1図の実験条件は以下の通りである。
「特殊鋼便覧(第1版)電気製鋼研究所編、理工学社、
1965年、5月25日、第1O頁〜21頁A記載の試
験機を用い、タービン油〔日本石油(株)製FBKオイ
ルRO68)に鋼粉(硬さ、HRC66,3、紛擾80
〜160μmのFe5C)を300ppmの混合比で加
えた潤滑剤を用い、最大面圧500kgf 7mm2.
応力操り返し速度3000cpmで試験した。
1965年、5月25日、第1O頁〜21頁A記載の試
験機を用い、タービン油〔日本石油(株)製FBKオイ
ルRO68)に鋼粉(硬さ、HRC66,3、紛擾80
〜160μmのFe5C)を300ppmの混合比で加
えた潤滑剤を用い、最大面圧500kgf 7mm2.
応力操り返し速度3000cpmで試験した。
次に、軸受表層部に存在する炭化物の作用及びその含有
量の臨界的意義について説明する。
量の臨界的意義について説明する。
本発明において、内輪ζ外輪及び転動輪の少なくとも一
つの表層部には、浸炭又は浸炭窒化処理。
つの表層部には、浸炭又は浸炭窒化処理。
焼入れ、焼戻しの処理によって、微細な炭化物が生ずる
。
。
この炭化物は硬く耐摩耗性に優れ、その結果軸受の寿命
を向上する。しかも、その大きさは微細であるため、負
荷荷重に基づく応力集中を来すこともなく軸受の寿命を
向上することができる。
を向上する。しかも、その大きさは微細であるため、負
荷荷重に基づく応力集中を来すこともなく軸受の寿命を
向上することができる。
本発明において、炭化物とは、例えば、Cr7C3゜C
r5Cb、 MozC,vc、 v4c3及びFe、C
又はこれらの複炭化物が挙げられる。
r5Cb、 MozC,vc、 v4c3及びFe、C
又はこれらの複炭化物が挙げられる。
本発明において、炭化物の大きさ(最大直径と最小直径
の和の1/2)は、0,5〜140μmにあることが望
ましい。
の和の1/2)は、0,5〜140μmにあることが望
ましい。
本発明において、軸受の表層部における炭化物の存在量
は、20〜5Qvol%であるが、この臨界的意義は次
の通りである。
は、20〜5Qvol%であるが、この臨界的意義は次
の通りである。
軸受の長寿命化4を達成する上で表面硬さは、HRC6
5〜70を有することが望ましいが、炭化物の存在量が
20vol%未満であると、上記望ましい硬さを得るこ
とができない。一方、50vol%を越えて存在すると
ぐ微細な炭化物同士が結合して、炭化物が粗大化して応
力集中が生ずるので好ましくない。そこで、表層部にお
ける炭化物の存在量を上記範囲内としたのである。
5〜70を有することが望ましいが、炭化物の存在量が
20vol%未満であると、上記望ましい硬さを得るこ
とができない。一方、50vol%を越えて存在すると
ぐ微細な炭化物同士が結合して、炭化物が粗大化して応
力集中が生ずるので好ましくない。そこで、表層部にお
ける炭化物の存在量を上記範囲内としたのである。
微細な炭化物を上記範囲内で軸受の表層部に存在させる
ことにより、表面硬さをHRC65〜70の高硬度の軸
受を得ることができる。
ことにより、表面硬さをHRC65〜70の高硬度の軸
受を得ることができる。
上記本発明において、特許請求の範囲に記載の組成を有
する合金鋼に、浸炭又は浸炭窒化を行うことにより、第
3図に示すように、固溶炭素又は固溶炭素窒素量を0.
6〜0.8重量%(表面の全炭素濃度2.5〜3.8重
量%)にし、これを焼入れ焼戻しをすることにより、表
層部における残留オーステナイト量をlO〜25vol
%にすることができる。
する合金鋼に、浸炭又は浸炭窒化を行うことにより、第
3図に示すように、固溶炭素又は固溶炭素窒素量を0.
6〜0.8重量%(表面の全炭素濃度2.5〜3.8重
量%)にし、これを焼入れ焼戻しをすることにより、表
層部における残留オーステナイト量をlO〜25vol
%にすることができる。
また、上記熱処理の過程において、A、変態点を越えて
加熱される際に炭化物の核を発生させて、その後の焼入
れ及び焼戻しの過程において微細な球状炭化物を表層部
に析出することができる。しかも、固溶炭素量を0.6
〜0.8重量%(表面の全炭素濃度2.5〜3.8重量
%)にすることにより、表層部の炭化物の存在量を20
〜5Qvol%にすることができる。
加熱される際に炭化物の核を発生させて、その後の焼入
れ及び焼戻しの過程において微細な球状炭化物を表層部
に析出することができる。しかも、固溶炭素量を0.6
〜0.8重量%(表面の全炭素濃度2.5〜3.8重量
%)にすることにより、表層部の炭化物の存在量を20
〜5Qvol%にすることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
次の第1表に示す試験片の合金畑を浸炭処理し、次いで
均熱処理、焼入れ、焼戻しを行うことにより、供試片1
〜12を作成した。
均熱処理、焼入れ、焼戻しを行うことにより、供試片1
〜12を作成した。
(以下、余白)
次に、本実施例における熱処理条件について説明する。
浸炭熱処理のうちダイレクト焼入れは、第4図に示すグ
ラフのように、Rxガス+エンリッチガスの雰囲気で約
3〜5時間、920〜960°Cで熱処理を行ない、そ
の後680°CX1時間の均熱処理を行い、次いで84
0°CX1時間の油焼入れを行い、更に180 ’CX
2時間の焼戻しを行った。
ラフのように、Rxガス+エンリッチガスの雰囲気で約
3〜5時間、920〜960°Cで熱処理を行ない、そ
の後680°CX1時間の均熱処理を行い、次いで84
0°CX1時間の油焼入れを行い、更に180 ’CX
2時間の焼戻しを行った。
更に、浸炭窒化熱処理については、第5図のグラフに示
すように、Rxガス+エンリッチガス+アンモニアガス
5%の雰囲気で、約3〜5時間、830〜870°Cで
浸炭窒化熱処理を行ない、その後、上記浸炭処理の場合
と同様な処理を行った。
すように、Rxガス+エンリッチガス+アンモニアガス
5%の雰囲気で、約3〜5時間、830〜870°Cで
浸炭窒化熱処理を行ない、その後、上記浸炭処理の場合
と同様な処理を行った。
第4.5図において、均熱処理から焼入れ処理の過程に
おいてA1変態点(約726°C)を越える際、炭化物
の核が発生し、その後この核を中心として微細な球状炭
化物が供試片の表面層に析出する。
おいてA1変態点(約726°C)を越える際、炭化物
の核が発生し、その後この核を中心として微細な球状炭
化物が供試片の表面層に析出する。
次いで、各供試片について、表面硬さ(HRC)。
表層部に存在する炭化物の存在51 (vol%)1表
層部に存在する残留オーステナイト量、炭化物の平均粒
度、を測定した。また、前記浸炭熱処理を行った各供試
片を用いて転がり軸受の内輪及び外輪の何方にでも適用
できる円盤状試験片を作成し、この各々の円盤状試験片
について、応力繰り返し数(cycle)で示される転
がり寿命(L、。)を測定した。これらの結果を前記第
1表に併せて示す。
層部に存在する残留オーステナイト量、炭化物の平均粒
度、を測定した。また、前記浸炭熱処理を行った各供試
片を用いて転がり軸受の内輪及び外輪の何方にでも適用
できる円盤状試験片を作成し、この各々の円盤状試験片
について、応力繰り返し数(cycle)で示される転
がり寿命(L、。)を測定した。これらの結果を前記第
1表に併せて示す。
また、第6図に硬さ(HRC)と転がり寿命(L、。)
との関係及び第7図に残留オーステナイト1(vol%
)と転がり寿命(Ll。)との関係を示す。
との関係及び第7図に残留オーステナイト1(vol%
)と転がり寿命(Ll。)との関係を示す。
尚、寿命の測定は、下記の条件に基づいた。
軸受寿命試験は、r特殊鋼便覧、(第1版)電気製鋼研
究所編、理工学者、1965年5月25比、第10頁〜
21頁j記載のスラスト試験機を用いタービン油〔日本
石油(株)製FBKオイルRO68)に鋼粉(硬さ、H
RC66,3、紛擾80〜160μmのFe=C)を3
00 ppmの混合比で加えた潤滑剤を用い、最大面圧
500 kgf / mm2応力繰り返し速度3000
cpmで試験した。そして、表面にフレーキングが生じ
た時点で寿命と判定した。
究所編、理工学者、1965年5月25比、第10頁〜
21頁j記載のスラスト試験機を用いタービン油〔日本
石油(株)製FBKオイルRO68)に鋼粉(硬さ、H
RC66,3、紛擾80〜160μmのFe=C)を3
00 ppmの混合比で加えた潤滑剤を用い、最大面圧
500 kgf / mm2応力繰り返し速度3000
cpmで試験した。そして、表面にフレーキングが生じ
た時点で寿命と判定した。
前記第1表において、供試片1は請求項(1)記載の発
明の実施例に相当するものであり、表層部における表面
炭化物濃度も22vol%と良好な値であるため、表面
硬さもHRC66と良好な値となり、しかも、異物混入
潤滑下であっても良好な転がり寿命を達成することがで
きる。尚、試験片lにおいて、Si及びMnは不可避の
不純物として含有されることを避けられないものである
が、St及びMnの含有量を極力低減してその含有量を
0にしても供試片1と同様に良好な表面硬さ及び転がり
寿命を得ることができる。
明の実施例に相当するものであり、表層部における表面
炭化物濃度も22vol%と良好な値であるため、表面
硬さもHRC66と良好な値となり、しかも、異物混入
潤滑下であっても良好な転がり寿命を達成することがで
きる。尚、試験片lにおいて、Si及びMnは不可避の
不純物として含有されることを避けられないものである
が、St及びMnの含有量を極力低減してその含有量を
0にしても供試片1と同様に良好な表面硬さ及び転がり
寿命を得ることができる。
供試片2,3は請求項(5)記載の発明の実施例であり
、良好な表面硬さ及び転がり寿命を達成することが可能
となる。
、良好な表面硬さ及び転がり寿命を達成することが可能
となる。
供試片4は請求項(2)記載の発明の実施例であり、供
試材5は請求項(3)記載の発明の実施例であり、さら
には供試片6.7は請求項(4)記載の発明の実施例で
あり、前記各供試片と同様に良好な表面硬さ及び転がり
寿命を達成することができる。
試材5は請求項(3)記載の発明の実施例であり、さら
には供試片6.7は請求項(4)記載の発明の実施例で
あり、前記各供試片と同様に良好な表面硬さ及び転がり
寿命を達成することができる。
供試片8はCの含有量が本発明範囲を越え、また、Cr
の含有量が本発明範囲を下回る、ことを特徴とする請求
項(5)記載の発明の比較例(SUJ−2)である。
の含有量が本発明範囲を下回る、ことを特徴とする請求
項(5)記載の発明の比較例(SUJ−2)である。
この供試片8において、Cr含有量が少ないため、表層
部Cr炭化物の生成量が8vol%と低下し、その結果
、表面硬さの向上が不十分でHRC62強程度にしか満
たない。よって、L、。寿命は前記各供試片と対比して
lXl06と小さい値となる。また、C含有量が多いた
め、深部での靭性が低下し破壊強度が低下する。
部Cr炭化物の生成量が8vol%と低下し、その結果
、表面硬さの向上が不十分でHRC62強程度にしか満
たない。よって、L、。寿命は前記各供試片と対比して
lXl06と小さい値となる。また、C含有量が多いた
め、深部での靭性が低下し破壊強度が低下する。
供試片9はCrの含有量が本発明範囲を下回る、ことを
内容とする、前記供試片8と同様に請求項(5)記載の
発明の比較例である。
内容とする、前記供試片8と同様に請求項(5)記載の
発明の比較例である。
この供試片9において、前記供試片8と同様に表層部に
おけるCr炭化物の生成量が1lvol%と低下し、そ
の結果、表面硬さの向上が不十分でHRC64程度にし
かならない。よって、Ll。寿命も前記各供試片と対比
して3.5X10’と小さい値となる。
おけるCr炭化物の生成量が1lvol%と低下し、そ
の結果、表面硬さの向上が不十分でHRC64程度にし
かならない。よって、Ll。寿命も前記各供試片と対比
して3.5X10’と小さい値となる。
供試片10は、Moの含有量が本発明範囲を越えること
を特徴とする請求項(2)記載の発明の比較例である。
を特徴とする請求項(2)記載の発明の比較例である。
この供試片10では、MOの含有量が本発明範囲を越え
ても軸受の転勤表面に微細なMO炭化物を形成する効果
には大差がなくてコスト高となるとともに、炭化物が巨
大化して請求項(2)記載の発明の実施例である供試片
4に比較すると転がり寿命が低下する傾向となる。
ても軸受の転勤表面に微細なMO炭化物を形成する効果
には大差がなくてコスト高となるとともに、炭化物が巨
大化して請求項(2)記載の発明の実施例である供試片
4に比較すると転がり寿命が低下する傾向となる。
供試片11は、■の含有量が本発明の範囲を越えること
を特徴とする請求項(3)記載の発明の比較例である。
を特徴とする請求項(3)記載の発明の比較例である。
この供試片11では、■の含有量が本発明の範囲を越え
ても結晶粒微細化効果に差がなく、コスト高になると共
に加工性及び種々の機械的性質を劣化するので好ましく
ない。
ても結晶粒微細化効果に差がなく、コスト高になると共
に加工性及び種々の機械的性質を劣化するので好ましく
ない。
供試片12はMo及びVの含有量が本発明の範囲を越え
ることを特徴とする請求項(4)記載の発明の比較例で
ある。この供試片12では、Mo、Vの含有量が本発明
の範囲を越えても、軸受の表層部に微細の炭化物を形成
する効果に差は無く、また、■の含有量が本発明の範囲
を越えても結晶粒の微細化効果に差が無く何れの場合で
もコスト的に不利となる。さらに、炭化物が巨大化する
傾向となって転がり寿命も低下して好ましくない。
ることを特徴とする請求項(4)記載の発明の比較例で
ある。この供試片12では、Mo、Vの含有量が本発明
の範囲を越えても、軸受の表層部に微細の炭化物を形成
する効果に差は無く、また、■の含有量が本発明の範囲
を越えても結晶粒の微細化効果に差が無く何れの場合で
もコスト的に不利となる。さらに、炭化物が巨大化する
傾向となって転がり寿命も低下して好ましくない。
尚、上記各供試片1〜7について、φ20×30Mの円
柱試料を各10個作成し、据込率80んで冷間加工(鍛
造)を行い、割れ発生率を調べたところ、いずれの供試
片でも割れ発生率は0%であった。
柱試料を各10個作成し、据込率80んで冷間加工(鍛
造)を行い、割れ発生率を調べたところ、いずれの供試
片でも割れ発生率は0%であった。
次に、供試片1,2.4〜6,8の各々を用いて、内径
6 mmの小型球軸受(686)を試作し、この軸受に
ついて耐摩耗性の試験を行った。試験条件は次の通りで
ある。
6 mmの小型球軸受(686)を試作し、この軸受に
ついて耐摩耗性の試験を行った。試験条件は次の通りで
ある。
予圧・・・2kgf、揺動角・・・8°、スピード−2
0112、グリース潤滑、評価サイクル−・2X107
回。
0112、グリース潤滑、評価サイクル−・2X107
回。
温度−・常温、試作数−8個
この耐摩耗性試験結果を次の第2,3表に示して説明す
る。
る。
(フレーキングの有無)
第2表
(フレッチングによる摩耗量)
第3表
上記第2.3表に示すように、供試片1.2は表面炭化
物濃度がそれぞれ22,23vol%のようにいずれも
本発明の範囲内であるため、表面炭化物濃度が8vol
%と本発明の範囲より低い供試片8と比較して、フレッ
チングの発生個数が少なく、かつ摩耗量も少ない値とな
っている。
物濃度がそれぞれ22,23vol%のようにいずれも
本発明の範囲内であるため、表面炭化物濃度が8vol
%と本発明の範囲より低い供試片8と比較して、フレッ
チングの発生個数が少なく、かつ摩耗量も少ない値とな
っている。
また、表面炭化物濃度が供試片1.2より更に高い値と
なっている供試片4〜6では、さらにフレッチングの発
生個数及び摩耗量とも少ない値となっている。
なっている供試片4〜6では、さらにフレッチングの発
生個数及び摩耗量とも少ない値となっている。
次に、前記供試片により試作された内径6fflII+
の小型球軸受(686)の20個について、圧痕が付き
にく(その結果音響特性が良好であることの確認試験を
、静定格荷重2C,で圧痕を付け、JIS B 154
8に準じて行った。第8図にこの試験結果を図示する。
の小型球軸受(686)の20個について、圧痕が付き
にく(その結果音響特性が良好であることの確認試験を
、静定格荷重2C,で圧痕を付け、JIS B 154
8に準じて行った。第8図にこの試験結果を図示する。
第8図から分かるように、供試片1,2.4〜6はいず
れも供試片8に対して、音圧(dB)の平均値Xが低い
値となっている。これは、供試片1゜2.4〜6が供試
片8より表面炭化物濃度が高く転勤表面硬度が高いため
に、圧痕が表面に付きに難いことによるものである。特
に、表面炭化物濃度が供試片1.2より高い供試片4〜
6は音圧レベルがより低い値となっている。
れも供試片8に対して、音圧(dB)の平均値Xが低い
値となっている。これは、供試片1゜2.4〜6が供試
片8より表面炭化物濃度が高く転勤表面硬度が高いため
に、圧痕が表面に付きに難いことによるものである。特
に、表面炭化物濃度が供試片1.2より高い供試片4〜
6は音圧レベルがより低い値となっている。
尚、本発明で云う表層部とは、転がり軸受を構成する内
輪、外輪及び転動体の軌道面の接触面にかかる接触圧か
ら計算で求まる。すなわち、最大せん断応力位置(表面
からの深さ)を2.とすると、表面からZ0〜2Z、の
深さ迄の部分を云う。
輪、外輪及び転動体の軌道面の接触面にかかる接触圧か
ら計算で求まる。すなわち、最大せん断応力位置(表面
からの深さ)を2.とすると、表面からZ0〜2Z、の
深さ迄の部分を云う。
オーダとして、例えば表面から0.2〜0.5 m m
程度の深さとなる。
程度の深さとなる。
また、上記第1表に示した転がり寿命試験では、内輪及
び外輪の何方にも適用できる円盤状試験片についての寿
命を示したが、同様の材料で転動体を形成し、これにつ
いて上記転がり寿命試験を行っても同様の結果を得るこ
とができる。
び外輪の何方にも適用できる円盤状試験片についての寿
命を示したが、同様の材料で転動体を形成し、これにつ
いて上記転がり寿命試験を行っても同様の結果を得るこ
とができる。
またさらに、耐摩耗性試験及び音響特性試験に際しては
、転がり軸受全体、即ち、内外輪及び転動体を前記供試
片で作成したが、内輪、外輪及び転動体の少なくとも一
つが本発明に係わる合金鋼で構成されれば、前記実施例
と同様に良好な耐摩耗性及び音響特性を得ることが可能
となる。
、転がり軸受全体、即ち、内外輪及び転動体を前記供試
片で作成したが、内輪、外輪及び転動体の少なくとも一
つが本発明に係わる合金鋼で構成されれば、前記実施例
と同様に良好な耐摩耗性及び音響特性を得ることが可能
となる。
〔発明の効果]
以上説明したように、本発明に係わる転がり軸受によれ
ば、内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つの表層部に
適量の微細炭化物を形成して表面硬さを向上すると共に
、表層部に適量の残留オーステナイトを存在させて異物
が混入した潤滑下でのマイクロクランクの発生を防止す
る。
ば、内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つの表層部に
適量の微細炭化物を形成して表面硬さを向上すると共に
、表層部に適量の残留オーステナイトを存在させて異物
が混入した潤滑下でのマイクロクランクの発生を防止す
る。
従って、クリーンな潤滑下で軸受を使用する場合におい
ては、従来の軸受と比べて、より一層の長寿命を有し、
且つ異物混入の潤滑下で軸受を使用する場合は、従来の
軸受に比べて遥かに長寿命となる。
ては、従来の軸受と比べて、より一層の長寿命を有し、
且つ異物混入の潤滑下で軸受を使用する場合は、従来の
軸受に比べて遥かに長寿命となる。
その結果、上記両温滑下で軸受を使用する場合のいずれ
においても、転がり荷重が高い状態での軸受の寿命を向
上することができる。
においても、転がり荷重が高い状態での軸受の寿命を向
上することができる。
第1図は軸受寿命と残留オーステナイ)TR(vol%
)との関係を示す特性図、第2図は鋼中のS含有量と割
れ発生率との関係を示す特性図、第3図は、固溶炭素又
は固溶炭素窒素量と残留オーステナイト量との関係を示
す特性図、第4,5図は、本発明に係わる転がり軸受を
製造する為の熱処理条件を説明する工程図、第6図は、
供試片の表面硬さ(HRC)と応力繰り返し数で示され
る軸受寿命L1゜との関係を示す特性図、第7図は残留
オーステナイト量と軸受の疲労寿命の応力繰り返し数と
の関係を示す特性図、第8図は各供試片の音響特性を示
す特性図である。
)との関係を示す特性図、第2図は鋼中のS含有量と割
れ発生率との関係を示す特性図、第3図は、固溶炭素又
は固溶炭素窒素量と残留オーステナイト量との関係を示
す特性図、第4,5図は、本発明に係わる転がり軸受を
製造する為の熱処理条件を説明する工程図、第6図は、
供試片の表面硬さ(HRC)と応力繰り返し数で示され
る軸受寿命L1゜との関係を示す特性図、第7図は残留
オーステナイト量と軸受の疲労寿命の応力繰り返し数と
の関係を示す特性図、第8図は各供試片の音響特性を示
す特性図である。
Claims (5)
- (1)内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、O:12ppm以下、P:200p
pm以下、S:80ppm以下、残部Feの合金鋼から
なり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表
層部における微細炭化物量が20〜50vol%であり
、且つ当該表層部における残留オーステナイト量が10
〜25vol%であることを特徴とする転がり軸受。 - (2)内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、Si:0.9重量%以下、Mo:0
.4〜2.0重量%、Mn:2.0重量%以下、O:1
2ppm以下、P:200ppm以下、S:80ppm
以下、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は
浸炭窒化熱処理が施され、表層部における微細炭化物量
が20〜50vol%であり、且つ当該表層部における
残留オーステナイト量が10〜25vol%であること
を特徴とする転がり軸受。 - (3)内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、Si:0.9重量%以下、Mn:2
.0重量%以下、V:0.03〜1重量%、O:12p
pm以下、P:200ppm以下、S:80ppm以下
、残部Feの合金鋼からなり、該合金鋼に浸炭又は浸炭
窒化熱処理が施され、表層部における微細炭化物量が2
0〜50vol%であり、且つ当該表層部における残留
オーステナイト量が10〜25vol%であることを特
徴とする転がり軸受。 - (4)内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Ti
:40ppm以下、Si:0.9重量%以下、Mo:0
.4〜2.0重量%、Mn:2.0重量%以下、V:0
.03〜1重量%、O:12ppm以下、P:200p
pm以下、S:80ppm以下、残部Feの合金鋼から
なり、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表
層部における微細炭化物量が20〜50vol%であり
、且つ当該表層部における残留オーステナイト量が10
〜25vol%であることを特徴とする転がり軸受。 - (5)内輪、外輪及び転動体からなる転がり軸受におい
て、当該内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つが、C
:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14重量%、Si
:0.9重量%以下、Mn:2.0重量%以下、Ti:
40ppm以下、O:12ppm以下、P:200pp
m以下、S:80ppm以下、残部Feの合金鋼からな
り、該合金鋼に浸炭又は浸炭窒化熱処理が施され、表層
部における微細炭化物量が20〜50vol%であり、
且つ当該表層部における残留オーステナイト量が10〜
25vol%であることを特徴とする転がり軸受。
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