JPH0236563B2 - - Google Patents
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- JPH0236563B2 JPH0236563B2 JP56009585A JP958581A JPH0236563B2 JP H0236563 B2 JPH0236563 B2 JP H0236563B2 JP 56009585 A JP56009585 A JP 56009585A JP 958581 A JP958581 A JP 958581A JP H0236563 B2 JPH0236563 B2 JP H0236563B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement composition
- polyvalent metal
- phytic acid
- dental cement
- phosphate
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- Dental Preparations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な歯科用セメント組成物に関する
ものである。更に詳述すると、圧縮強度などの物
性が非常に優れており、操作性が良く、しかも二
次う蝕を効果的に抑制することが出来る新規な歯
科用セメント組成物に関するものである。 従来より歯科におけるクラウン、インレーなど
の合着を目的として広く使用されている歯科用セ
メントにはリン酸亜鉛セメント、ポリカルボキシ
レートセメント、グラスアイオノマーセメントな
どがある。之等の歯科用セメントは基本的には酸
溶液と金属酸化物を主成分とする粉末から成つて
おり両者を練和し、その硬化物を臨床に利用して
いる。 しかしながら現在之等の歯科用セメントは何れ
も一長一短があつて未だ満足すべきものとは言え
ず、夫々改良すべき点の多いことが知られてい
る。例えば1世紀以上も臨床に使用されて来たリ
ン酸亜鉛セメントは他の2種類のセメントに比べ
ると良好な操作性を有してはいるが、水溶液の酸
性が強く生体組織に対する刺激作用も大きい。ま
たリン酸亜鉛セメント及びカルボキシレートセメ
ントはグラスアイオノマーセメントに比し圧縮強
度が低い。更にグラスアイオノマーセメントは粉
末にフルオロアルミノシリケートガラスを使用し
ているのでフツ素イオンが接着したセメントから
歯質に移行しう蝕予防に役立つていると報告され
ているのに対し、通常のリン酸亜鉛セメント、カ
ルボキシレートセメントにはこの効果は期待出来
ない。 そこで本発明者等は歯科用セメントとして優れ
た操作性を有し、圧縮強度などの物性が優れ、う
蝕予防効果のあるセメントを鋭意検討した処、限
定されたリン酸塩とフイチン酸及び/またはフイ
チン酸の金属塩を含む歯科用セメント特にリン酸
塩とフイチン酸の部分置換塩を含む歯科用セメン
トが非常に優れた圧縮強度を有し、硬化時間も適
当であり操作性が良く、更にう蝕予防効果も期待
出来ることを見出し本発明を完成した。 本発明で用いられるリン酸塩とはリン酸の塩類
のことであり、第一リン酸塩、第二リン酸塩、第
三リン酸塩、ピロリン酸塩、ポリリン酸塩などの
リン酸の塩類があるが、この中では特に第一リン
酸塩が好ましい。第一リン酸塩とは(H2PO4)-
を含む塩であつて例えば第一リン酸カルシウム
Ca(H2PO4)2、第一リン酸アルミニウムAl
(H2PO4)3、第一リン酸マグネシウムMg
(H2PO4)2、第一リン酸亜鉛Zn(H2PO4)2、第一
リン酸マンガンMn(H2PO4)2などが代表的なも
のであるが、中でも第一リン酸アルミニウムを使
用した時の性能が優れている。之等はリン酸と金
属酸化物、金属塩、金属などを所定のモル比で反
応させて生成させることが可能であり、更に第三
リン酸塩または第二リン酸塩をリン酸に加えても
生成させることが出来る。 従つて例えばこの硬化性セメント組成物中にリ
ン酸塩に代わつて金属、金属塩、金属酸化物など
とリン酸とを含み多少なり共リン酸塩、特に第一
リン酸塩が生成する可能性が存するならば、この
発明の範囲内に在るものと言える。第一リン酸塩
は水溶液の形で供給されるものが最も好ましい
が、この水溶液中にはリン酸、第二リン酸塩など
が共存している可能性は高い。 リン酸塩を水溶液中に溶解させた場合、その水
溶液中のリン酸塩濃度は通常総重量の60%以下の
範囲内で使用される。しかしながら第一リン酸塩
はその全部ないし一部を水溶液の形でなく粉末と
かペーストの様な形態で該セメント組成物中に含
まれていても差支えない。 本発明で用いられるフイチン酸の金属塩は下記
(1)式で示されるフイチン酸を部分置換した塩のこ
とである。 フイチン酸は酸性リン酸エステルを6個含んだ
12塩基酸であり、強い金属キレート化力を示し、
耐水分解性に優れた安定な金属キレート化合物を
形成する。このフイチン酸にう蝕予防効果のある
ことは既に公知である。 本発明のセメント組成物中には原則的にリン酸
塩と組合せてフイチン酸を用いるが、更に一般的
に好ましくはフイチン酸の部分置換塩を含むこと
とする。フイチン酸の部分置換塩とはその12個の
OH基のHの一部が金属と置換したものを意味
し、本発明では特に2価以上の多価金属と置換し
たものを示す。具体的にはフイチン酸のアルミニ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ストロ
ンチウム塩、亜鉛塩などが好ましい。 用いられるフイチン酸は必ずしも全部が塩を造
る必要はなく、フイチン酸が残存していて差支え
ない。しかしながらフイチン酸1分子中のOH基
は8個以上を置換えることは通常必要ない。之等
フイチン酸とフイチン酸塩とはリン酸塩と共に水
溶液として用いることが便利である。この場合フ
イチン酸とフイチン酸塩とを直接溶解させてもよ
いが、フイチン酸水溶液に金属、金属酸化物、金
属塩などを加えフイチン酸塩を作製する方が容易
である。 セメント硬化液として水溶液を作製した場合に
は水溶液中のフイチン酸、フイチン酸塩、リン酸
塩などの固形分濃度は18〜80重量%で用いること
が出来るが、特に45〜65重量%が好ましい。 水溶液中の「リン酸塩など」と「フイチン酸及
び/またはフイチン酸塩」の割合は「リン酸塩な
ど」100gに対し「フイチン酸及び/またはフイ
チン酸塩」0.1〜100gを含む範囲が通常用いられ
るが、特に好ましい範囲は1〜70gの範囲内であ
る。之等フイチン酸塩も水溶液として用いること
は必ずしも必要ではなくペースト、粉末の形状で
与えることも可能である。 なおフイチン酸に代わりフイチン酸誘導体の塩
類も使用可能である。 フイチン酸誘導体とはフイチン酸のリン酸エス
テルOH基が部分的にORで置換したものを示し、
Rは例えばアルキル基、アリル基など置換可能な
基を示す。 該セメント組成物は上記した如くリン酸塩、フ
イチン酸の塩類と更に水の存在下で之等と硬化す
る多価金属化合物とを必要とする。茲で述べる多
価金属化合物とは金属酸化物、ケイ酸塩、水酸化
物、フツ化物などでリン酸塩、フイチン酸塩及び
水と共存した時に硬化するセメント粉末のことで
ある。その粉末の粒度は80メツシユ篩を通過する
微粉末が使用可能であるが、150メツシユ篩を通
過する微粉末が望ましい。例えばセメント粉末と
してはZnOを主成分として他の酸化物や微量のフ
ツ化物と共に焼成して粉砕した粉末やグラスアイ
オノマーセメントに使用されているものや、それ
に準ずるフルオロアルミノシリケートガラス粉末
も用いられるが、特に好ましいセメント粉末とし
てはフルオロアルミノシリケートガラス粉末が挙
げられる。このフルオロアルミノシリケートガラ
スをセメント粉末として用いる場合はフイチン酸
は塩を全く形成しなくても可成りの物性値を示し
た。 之等の粉末成分は1種に限定されるものではな
く2種以上を混合することも可能である。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 50重量%フイチン酸溶液100gにアルミニウム
2.0gを加え温度60℃で5時間撹拌し、完全に溶
解させた。この様にして得られたフイチン酸のア
ルミニウム塩を含む約50.9重量%の水溶液を作製
した。この水溶液30gと50%第一リン酸アルミニ
ウム溶液70gとを室温でよく混ぜ合わせセメント
硬化液を作製した。この様にして得られた硬化液
0.5gをアルミノシリケートガラス粉末(G.C社
製.商品名:フジアイオノマータイプの粉末)
1.0gと30秒間練和して1日後の圧縮強度及び硬
化時間をJIS規格T6602に規定された方法によつ
て測定した所、表1の様になつた。 実施例 2 50重量%フイチン酸溶液100gに酸化亜鉛1.23
gを加え温度60℃で約3時間還流装置を用いて撹
拌しフイチン酸の亜鉛塩を含む溶液を作製した。
この水溶液10gと50%第一リン酸アルミニウム溶
液90gとを室温でよく混ぜ合せたセメント硬化液
を作製した。この様にして得られた硬化液0.5g
をアルミノシリケートガラス粉末(G.C社製.商
品名:フジアイオノマータイプの粉末)1.0g
と30秒間練和して1日後の圧縮強度及び硬化時間
をJIS規格T6602に規定されている方法によつて
測定した所、表1の様になつた。 実施例 3、4 実施例2と同様であるが、酸化亜鉛を6.1g、
12.3gを加えたものを3及び4とした。 実施例 5 20重量%フイチン酸溶液100gに酸化マグネシ
ウム2.4gを加え、温度50℃で3時間撹拌しフイ
チン酸のマグネシウム塩を含む溶液を作製した。
一方、フルオロアルミノシリケートガラス80%と
第一リン酸亜鉛20%を混合した粉末を準備し、こ
の粉末1.0gに対し前述溶液0.4gを練和した所、
表1の様な硬化時間、耐圧強度を得た。 実施例 6 50重量%フイチン酸溶液30gに50%第一リン酸
マグネシウム溶液20g及び第一リン酸アルミニウ
ム溶液50gを加え室温でよく混ぜ合せて硬化液を
作製し、以下、実施例1に準じて測定した所、表
1の様な結果を得た。 実施例 7 50重量%フイチン酸溶液100gに酸化亜鉛6.1g
と金属アルミニウム2gとを加え、温度50℃で還
流装置を用いて12時間撹拌しフイチン酸を含む水
溶液を作製した。 この水溶液20gと50%第一リン酸アルミニウム
溶液50g及び第一リン酸マグネシウム50gを室温
でよく混ぜ合わせたセメント硬化液を作製する。
この様にして得られた硬化液0.5gをアルミノシ
リケートガラス粉末(G.C社製.商品名:フジア
イオノマータイプの粉末)1.0gと30秒間練和
して1日後の圧縮強度及び硬化時間を測定した結
果表1の様になつた。 比較例 1 市販のリン酸亜鉛セメント及びリン酸亜鉛セメ
ントのJIS規格の硬化時間、圧縮強度を示す。表
1から明らかな様に実施例のセメントは何れも市
販の合着用セメントに比べ強度が大幅に向上に耐
久性が良いことが理解される。また、前述した様
に之等のセメントはリン酸亜鉛セメントには無い
耐う蝕性を示すものとしても注目される。 【表】
ものである。更に詳述すると、圧縮強度などの物
性が非常に優れており、操作性が良く、しかも二
次う蝕を効果的に抑制することが出来る新規な歯
科用セメント組成物に関するものである。 従来より歯科におけるクラウン、インレーなど
の合着を目的として広く使用されている歯科用セ
メントにはリン酸亜鉛セメント、ポリカルボキシ
レートセメント、グラスアイオノマーセメントな
どがある。之等の歯科用セメントは基本的には酸
溶液と金属酸化物を主成分とする粉末から成つて
おり両者を練和し、その硬化物を臨床に利用して
いる。 しかしながら現在之等の歯科用セメントは何れ
も一長一短があつて未だ満足すべきものとは言え
ず、夫々改良すべき点の多いことが知られてい
る。例えば1世紀以上も臨床に使用されて来たリ
ン酸亜鉛セメントは他の2種類のセメントに比べ
ると良好な操作性を有してはいるが、水溶液の酸
性が強く生体組織に対する刺激作用も大きい。ま
たリン酸亜鉛セメント及びカルボキシレートセメ
ントはグラスアイオノマーセメントに比し圧縮強
度が低い。更にグラスアイオノマーセメントは粉
末にフルオロアルミノシリケートガラスを使用し
ているのでフツ素イオンが接着したセメントから
歯質に移行しう蝕予防に役立つていると報告され
ているのに対し、通常のリン酸亜鉛セメント、カ
ルボキシレートセメントにはこの効果は期待出来
ない。 そこで本発明者等は歯科用セメントとして優れ
た操作性を有し、圧縮強度などの物性が優れ、う
蝕予防効果のあるセメントを鋭意検討した処、限
定されたリン酸塩とフイチン酸及び/またはフイ
チン酸の金属塩を含む歯科用セメント特にリン酸
塩とフイチン酸の部分置換塩を含む歯科用セメン
トが非常に優れた圧縮強度を有し、硬化時間も適
当であり操作性が良く、更にう蝕予防効果も期待
出来ることを見出し本発明を完成した。 本発明で用いられるリン酸塩とはリン酸の塩類
のことであり、第一リン酸塩、第二リン酸塩、第
三リン酸塩、ピロリン酸塩、ポリリン酸塩などの
リン酸の塩類があるが、この中では特に第一リン
酸塩が好ましい。第一リン酸塩とは(H2PO4)-
を含む塩であつて例えば第一リン酸カルシウム
Ca(H2PO4)2、第一リン酸アルミニウムAl
(H2PO4)3、第一リン酸マグネシウムMg
(H2PO4)2、第一リン酸亜鉛Zn(H2PO4)2、第一
リン酸マンガンMn(H2PO4)2などが代表的なも
のであるが、中でも第一リン酸アルミニウムを使
用した時の性能が優れている。之等はリン酸と金
属酸化物、金属塩、金属などを所定のモル比で反
応させて生成させることが可能であり、更に第三
リン酸塩または第二リン酸塩をリン酸に加えても
生成させることが出来る。 従つて例えばこの硬化性セメント組成物中にリ
ン酸塩に代わつて金属、金属塩、金属酸化物など
とリン酸とを含み多少なり共リン酸塩、特に第一
リン酸塩が生成する可能性が存するならば、この
発明の範囲内に在るものと言える。第一リン酸塩
は水溶液の形で供給されるものが最も好ましい
が、この水溶液中にはリン酸、第二リン酸塩など
が共存している可能性は高い。 リン酸塩を水溶液中に溶解させた場合、その水
溶液中のリン酸塩濃度は通常総重量の60%以下の
範囲内で使用される。しかしながら第一リン酸塩
はその全部ないし一部を水溶液の形でなく粉末と
かペーストの様な形態で該セメント組成物中に含
まれていても差支えない。 本発明で用いられるフイチン酸の金属塩は下記
(1)式で示されるフイチン酸を部分置換した塩のこ
とである。 フイチン酸は酸性リン酸エステルを6個含んだ
12塩基酸であり、強い金属キレート化力を示し、
耐水分解性に優れた安定な金属キレート化合物を
形成する。このフイチン酸にう蝕予防効果のある
ことは既に公知である。 本発明のセメント組成物中には原則的にリン酸
塩と組合せてフイチン酸を用いるが、更に一般的
に好ましくはフイチン酸の部分置換塩を含むこと
とする。フイチン酸の部分置換塩とはその12個の
OH基のHの一部が金属と置換したものを意味
し、本発明では特に2価以上の多価金属と置換し
たものを示す。具体的にはフイチン酸のアルミニ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、ストロ
ンチウム塩、亜鉛塩などが好ましい。 用いられるフイチン酸は必ずしも全部が塩を造
る必要はなく、フイチン酸が残存していて差支え
ない。しかしながらフイチン酸1分子中のOH基
は8個以上を置換えることは通常必要ない。之等
フイチン酸とフイチン酸塩とはリン酸塩と共に水
溶液として用いることが便利である。この場合フ
イチン酸とフイチン酸塩とを直接溶解させてもよ
いが、フイチン酸水溶液に金属、金属酸化物、金
属塩などを加えフイチン酸塩を作製する方が容易
である。 セメント硬化液として水溶液を作製した場合に
は水溶液中のフイチン酸、フイチン酸塩、リン酸
塩などの固形分濃度は18〜80重量%で用いること
が出来るが、特に45〜65重量%が好ましい。 水溶液中の「リン酸塩など」と「フイチン酸及
び/またはフイチン酸塩」の割合は「リン酸塩な
ど」100gに対し「フイチン酸及び/またはフイ
チン酸塩」0.1〜100gを含む範囲が通常用いられ
るが、特に好ましい範囲は1〜70gの範囲内であ
る。之等フイチン酸塩も水溶液として用いること
は必ずしも必要ではなくペースト、粉末の形状で
与えることも可能である。 なおフイチン酸に代わりフイチン酸誘導体の塩
類も使用可能である。 フイチン酸誘導体とはフイチン酸のリン酸エス
テルOH基が部分的にORで置換したものを示し、
Rは例えばアルキル基、アリル基など置換可能な
基を示す。 該セメント組成物は上記した如くリン酸塩、フ
イチン酸の塩類と更に水の存在下で之等と硬化す
る多価金属化合物とを必要とする。茲で述べる多
価金属化合物とは金属酸化物、ケイ酸塩、水酸化
物、フツ化物などでリン酸塩、フイチン酸塩及び
水と共存した時に硬化するセメント粉末のことで
ある。その粉末の粒度は80メツシユ篩を通過する
微粉末が使用可能であるが、150メツシユ篩を通
過する微粉末が望ましい。例えばセメント粉末と
してはZnOを主成分として他の酸化物や微量のフ
ツ化物と共に焼成して粉砕した粉末やグラスアイ
オノマーセメントに使用されているものや、それ
に準ずるフルオロアルミノシリケートガラス粉末
も用いられるが、特に好ましいセメント粉末とし
てはフルオロアルミノシリケートガラス粉末が挙
げられる。このフルオロアルミノシリケートガラ
スをセメント粉末として用いる場合はフイチン酸
は塩を全く形成しなくても可成りの物性値を示し
た。 之等の粉末成分は1種に限定されるものではな
く2種以上を混合することも可能である。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 50重量%フイチン酸溶液100gにアルミニウム
2.0gを加え温度60℃で5時間撹拌し、完全に溶
解させた。この様にして得られたフイチン酸のア
ルミニウム塩を含む約50.9重量%の水溶液を作製
した。この水溶液30gと50%第一リン酸アルミニ
ウム溶液70gとを室温でよく混ぜ合わせセメント
硬化液を作製した。この様にして得られた硬化液
0.5gをアルミノシリケートガラス粉末(G.C社
製.商品名:フジアイオノマータイプの粉末)
1.0gと30秒間練和して1日後の圧縮強度及び硬
化時間をJIS規格T6602に規定された方法によつ
て測定した所、表1の様になつた。 実施例 2 50重量%フイチン酸溶液100gに酸化亜鉛1.23
gを加え温度60℃で約3時間還流装置を用いて撹
拌しフイチン酸の亜鉛塩を含む溶液を作製した。
この水溶液10gと50%第一リン酸アルミニウム溶
液90gとを室温でよく混ぜ合せたセメント硬化液
を作製した。この様にして得られた硬化液0.5g
をアルミノシリケートガラス粉末(G.C社製.商
品名:フジアイオノマータイプの粉末)1.0g
と30秒間練和して1日後の圧縮強度及び硬化時間
をJIS規格T6602に規定されている方法によつて
測定した所、表1の様になつた。 実施例 3、4 実施例2と同様であるが、酸化亜鉛を6.1g、
12.3gを加えたものを3及び4とした。 実施例 5 20重量%フイチン酸溶液100gに酸化マグネシ
ウム2.4gを加え、温度50℃で3時間撹拌しフイ
チン酸のマグネシウム塩を含む溶液を作製した。
一方、フルオロアルミノシリケートガラス80%と
第一リン酸亜鉛20%を混合した粉末を準備し、こ
の粉末1.0gに対し前述溶液0.4gを練和した所、
表1の様な硬化時間、耐圧強度を得た。 実施例 6 50重量%フイチン酸溶液30gに50%第一リン酸
マグネシウム溶液20g及び第一リン酸アルミニウ
ム溶液50gを加え室温でよく混ぜ合せて硬化液を
作製し、以下、実施例1に準じて測定した所、表
1の様な結果を得た。 実施例 7 50重量%フイチン酸溶液100gに酸化亜鉛6.1g
と金属アルミニウム2gとを加え、温度50℃で還
流装置を用いて12時間撹拌しフイチン酸を含む水
溶液を作製した。 この水溶液20gと50%第一リン酸アルミニウム
溶液50g及び第一リン酸マグネシウム50gを室温
でよく混ぜ合わせたセメント硬化液を作製する。
この様にして得られた硬化液0.5gをアルミノシ
リケートガラス粉末(G.C社製.商品名:フジア
イオノマータイプの粉末)1.0gと30秒間練和
して1日後の圧縮強度及び硬化時間を測定した結
果表1の様になつた。 比較例 1 市販のリン酸亜鉛セメント及びリン酸亜鉛セメ
ントのJIS規格の硬化時間、圧縮強度を示す。表
1から明らかな様に実施例のセメントは何れも市
販の合着用セメントに比べ強度が大幅に向上に耐
久性が良いことが理解される。また、前述した様
に之等のセメントはリン酸亜鉛セメントには無い
耐う蝕性を示すものとしても注目される。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 リン酸塩100重量部に対し、0.1〜100重量部
のフイチン酸及び/またはフイチン酸の部分置換
塩とからなる第1成分と、水の存在下で第1成分
と反応し得る多価金属化合物である第2成分とか
ら成り、水の存在下において第1成分と第2成分
とが混合され反応し硬化体を形成する歯科用セメ
ント組成物。 2 リン酸塩が可溶性第一リン酸塩である特許請
求の範囲第1項記載の歯科用セメント組成物。 3 フイチン酸の部分置換塩が多価金属によるフ
イチン酸の部分置換塩である特許請求の範囲第1
項または第2項に記載の歯科用セメント組成物。 4 多価金属化合物が酸化物である特許請求の範
囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の歯
科用セメント組成物。 5 多価金属化合物がケイ酸塩である特許請求の
範囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の
歯科用セメント組成物。 6 多価金属化合物が水酸化物である特許請求の
範囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の
歯科用セメント組成物。 7 多価金属化合物がフツ化物である特許請求の
範囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の
歯科用セメント組成物。 8 多価金属化合物が酸化物、ケイ酸塩、水酸化
物、フツ化物から選ばれた2種以上の多価金属化
合物である特許請求の範囲第1項ないし第3項中
の何れか1項に記載の歯科用セメント組成物。 9 多価金属化合物がフルオロアルミノシリケー
トガラスを主成分とする粉末である特許請求の範
囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の歯
科用セメント組成物。 10 多価金属化合物が酸化亜鉛を主成分とする
粉末である特許請求の範囲第1項ないし第3項中
の何れか1項に記載の歯科用セメント組成物。 11 多価金属化合物が酸化亜鉛を主成分とする
粉末とアルミノシリケートガラス粉末を含む粉末
である特許請求の範囲第1項ないし第3項中の何
れか1項に記載の歯科用セメント組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56009585A JPS57126407A (en) | 1981-01-27 | 1981-01-27 | Cement composition for dental use |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56009585A JPS57126407A (en) | 1981-01-27 | 1981-01-27 | Cement composition for dental use |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57126407A JPS57126407A (en) | 1982-08-06 |
| JPH0236563B2 true JPH0236563B2 (ja) | 1990-08-17 |
Family
ID=11724391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56009585A Granted JPS57126407A (en) | 1981-01-27 | 1981-01-27 | Cement composition for dental use |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57126407A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0699181B2 (ja) * | 1985-05-25 | 1994-12-07 | 株式会社はいる | リン酸四カルシウム硬化性組成物 |
| JPH03128059A (ja) * | 1989-10-13 | 1991-05-31 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 生体用セメント |
| JPH03131263A (ja) * | 1989-10-16 | 1991-06-04 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 生体用セメント |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55139311A (en) * | 1979-04-17 | 1980-10-31 | Lion Corp | Dental cement |
-
1981
- 1981-01-27 JP JP56009585A patent/JPS57126407A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57126407A (en) | 1982-08-06 |
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