JPH0237971B2 - Onbahyokakeisokuki - Google Patents

Onbahyokakeisokuki

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JPH0237971B2
JPH0237971B2 JP9297383A JP9297383A JPH0237971B2 JP H0237971 B2 JPH0237971 B2 JP H0237971B2 JP 9297383 A JP9297383 A JP 9297383A JP 9297383 A JP9297383 A JP 9297383A JP H0237971 B2 JPH0237971 B2 JP H0237971B2
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reverberation
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Yoichi Ando
Kenji Shima
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Mitsubishi Electric Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H3/00Measuring characteristics of vibrations by using a detector in a fluid

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は音楽などを聴く音場の音響特性を評
価しやすい物理量および心理量の形に変換して出
力できる計測器に関するものである。 従来から好ましい音や音場に関する研究が行な
われているが、今回行こなつた研究により、音響
装置の再生音の基準となるコンサートホールにお
ける良い音場を決めるために必要なパラメータと
しては、次に示すようなものがあることが、次第
に明らかになつて来た。 即ち、両耳の音の特徴を表わす重要な客観的な
パラメータとしては聴取音圧・第1反射音の遅れ
時間・後続残響音の残響時間および両耳間相互相
関係数の4つの要素て有ることが、一連の模擬音
場におけるプリフアレンス(聴感上の心地良さ)
の試験によつて明らかとなつた。 次に上記4つの要素に関して詳しく説明する。 まず、第1図に反射壁の存在する空間における
音源と人頭との関係を示す。図において11は人
頭、12は音源、13,14は反射壁である。こ
こで、音源信号をp(t)、音源から左耳および右
耳へのインパルス応答をそれぞれhl(t)・h∫(t)
としたとき、左耳および右耳の信号fl(t)とfr
(t)とはそれぞれ fl(t)=∫t pp(ν)hl(t−ν)dν=p(t)*h
l
(t) ……(式1a) fr(t)=∫t pp(ν)hr(t−ν)dν=p(t)*h
r
(t) ……(式1b) と表わされる。上記式の中の*印はコンポリユー
シヨンを示している。 なお図においてはhonのn=0は直接耳に入る
場合を、n=1は反射壁13で反射した音が耳に
入る場合を、n=2は反射壁14で反射した音が
耳に入る場合を、m=lは左の耳に音が入つてく
る場合を、m=rは右の耳に音が入つてくる場合
をそれぞれ示している。 ところで第1図においては、反射壁13,14
で反射した後耳に入る音は1つの反射壁に対して
2つしか示していないが、この反射が多数起こつ
ているとして、この反射壁13,14における反
射時のインパルス応答をWo(t)とすると、左の
耳及び右の耳へ達するインパルス応答hl(t)、hr
(t)はそれぞれ hl(t)=n=0 GoWo(t−△to)*hol(t) ……(式2a) hr(t)=n=0 GnWo(t−△to)*hor(t) ……(式2b) と表わすことができる。この(式2a)と(式2b)
を用いると上記の(式1a)と(式1b)はそれぞ
れ fl(t)=n=0 p(t)*GoWo(t−△to)*hol ……(式3a) fr(t)=n=0 p(t)*GoWo(t−△to)*hor ……(式3b) と表わさせる。 ここで音源p(t)が一様な輻射特性を持たな
い場合には、各々の方向別の輻射パターンを考慮
して、p(t)をpo(t)で置換できる。 ところで両耳に入つてくる音響信号の中の情報
として、独立で客観的な音響パラメータが含まれ
ており、その第1のパラメータとして音源信号p
(t)をあげることができる。その音源信号を用
いて、その長時間の自己相関関数ΦP(τ)を Φp(τ)= lim T→∞1/2T∫T -Tp′(t)p′(t+τ)dt ……(式4) と表わすことができる。ここでp′(t)=p(t)
*s(t)であり、s(t)は耳の感度に対応し、
理論上は中耳と外耳の特性で表わされるが、実用
上は聴感特性を近似したものとしてよく知られて
いるGフイルタのインパルス応答として表わすこ
とができる。当然ながら、p′(t)のパワーΦp
(o)で(式4)を割り算することによつて正規
化自己相関関数φp(τ)は φp(τ)=Φp(τ)/Φp(o)……(
式5) と表わすことができる。 第2図a,bは上記(式5)に対応する正規化
自己相関関数の測定値を図に示したものである。
第2図aはギーボンス(Gibbons)による音楽
“ローヤルパベーン(Royal Pavane)”に対応し
た測定値を表わしたものであり、この音楽を以後
音学Aと称する。第2図bはアーノルド
(Arnold)による音楽“シンホニエツタ、作品
48:ムーブメント、アレグロコンブリオ
(Synfornietta、Opus48:Movement、
Allegro con brio)”に対応した測定値を表わし
たものであり、この音学を以後音楽Bと称する。 次に、第2の客観的なパラメータとしては壁な
どの境界における反射によつて生ずるインパルス
応答があげられる。これは直接音と第一反射音と
の間の初期時間遅れに関係するとともに、初期反
射音や後続残響音さらに反射に基づくスペクトラ
ムの変化などにも関係するものである。 第3の客観的なパラメータとしては左右の耳へ
のインパルス応答hol(t),hor(t)があげられ
る。このインパルス応答は音の定位に重要な役割
を演じるものであり、それぞれ互いに独立な関係
にはない。そのことは、中央定位する信号の場合
には、hol(t)hor(t)となることから明らか
である。 次に、この2つのインパルス応答hol(t)とhor
(t)の間の相互の従属関係を導びき出す。 まず、両耳の信号fl(t),fr(t)の間の長時
間の両耳間相互関関数Φlr(τ)をfl(t),fr(t)
を用いて表わすと、 Φlr(τ)= lim T→∞1/2T∫T -Tfl(t)fr(t +τ)dt、|τ|≦|ms ……(式6) となる。 ところで、拡がり感あるいは方向のない感覚
は、両耳間相互相関が小さい値の場合に発生する
ものであり、定まつた方向からの信号だけの場合
には|τ|<1msにおいて、両耳間相互相関関
数は大きなピークを持つ。ここで|τ|<1ms
としているのは、両耳の信号fl(t)、fr(t)の
間の時間差は、両耳間距離と音速との関係より、
通常1ms以上にはなり得ないことによるもので
ある。 まず、直接音のみによる両耳間相互相関関数
Φ(o) lr(τ)はfl(t)=p(t)*hpl(t)、fr
t)=p
(t)*hpr(t)として(式6)に代入すれば得
られる。ところで、直接音のみの正規化自己相関
関数φ(o) lr(τ)は と表わすことができる。なおφ(o) lr(τ)は仮にhpl
(t)hpr(t)ならばほぼ1になる。ここでΦ(o) ll
(o)とΦ(o) rr(o)は左と右のそれぞれの耳におけ
る信号のτ=0の自己相関関数を示している。次
に直接波の自己相関関数が小さくなる時間以後に
別の反射音が直接音に加わるものとすれば、その
ときの正規化自己相関関数φ(N) lr(τ)は、Wo(t)
がデイラツクのデルタ関数δ(t)に等しい場合
には、 と表わされる。ここで、Φ(n) lr(τ)はn番目の反
射の両耳間相互関関数をΦ(n) ll(o)、Φ(n) rr(o)
はそ
れぞれの左、右の耳のn番めの反射音のτ=0に
おける自己相関関数を示している。なお、通常の
部屋で音源が正面にある場合には、両耳間相互相
関関数の最大値はτ=0に極めて近い所で得られ
る。 ところで、正規化両耳間相互相関の強さを
IACCとして IACC=|φlr(τ)|max、for|τ|1ms
……(式9) と定義する。なお、φlr(τ)=Φlr(τ)/√ll
(o)Φrr(o)であり、Φll(o)、Φrr(o)はそ

ぞれ左右の耳の信号音のτ=0における自己相関
関数を示している。 以上において、音源信号の長時間の自己相関関
数と、音が壁などで反射することによつて生ずる
複数のインパルス応答と、両耳の信号の相関関係
を示す両耳間相互相関関数とに関して述べたが、
つぎにこれらの物理量から、両耳の音の信号の持
徴を表わす重要な客観的なパラメータである4つ
の要素即ち、聴取音圧、第1反射音の遅れ時間、
後続残響音の残響時間、および両耳間相関関数の
値のそれぞれの最適値のもとめ方について述べ
る。 前述の音楽Aおよび音楽Bを用いて行つたプリ
フアレンステストの結果を第3図a,bに示す。
横軸はIACC、縦軸は聴取音圧〔単位、dBA〕で
ある。聴取音圧は自己相関関数のτ=0の値であ
ると考えることができ、グラフの横軸の値はプリ
フアレンスを示している。第3図a,bより明ら
かに最適な聴取音圧〔p〕pはIACCにさほど依存
しておらず、ややスローテンポの音楽Aの場合に
は77〜79dBA、テンポの速い音楽Bの場合には
79〜80dBAであることがわかる。いずれの場合
も聴取音圧の最適値は79dBA前後の値を取つて
いることがわかる。 次に、音楽とスピーチを用いてスピーカ再生時
の直接音と単一反射音からなる合成音場をプリフ
アレンスで評価した結果によれば、音源信号の正
規化された自己相関関数φp(τ)を求め、反射音
のレベルを直接音の±6dBに亘つて変化させたと
き、その反射音の最適遅れ時間は、|Φp(τ)|が
第1反射音のレベルG1の1/10に相当するその時
間に対応することが明らかになつた。そこで|
Φp(τ)|が第1反射音のレベルC1の1/10に相当
する時間τdを横軸に取り、プリフアレンスが最
大となる単一反射音の遅れ時間〔△t1pを縦軸に
して表わした図が第4図である。図中に示された
範囲は、プリフアレンスの最大値より0.1低い時
の遅れ時間を示したもので、図中の記号○は第1
反射音のレベルG1=6dB、●はG1=0dB、□は
G1=−6dBの時のそれぞれを示している。とくに
|Φp(τ)がΦp(o)の0.1倍になる時間をτpとす
るとG1=0dBの場合、τd=τpと表現できる。なお
前述の音楽AとBのτpは第2図aとbからも類推
できるようにそれぞれ127msと35msである。
ここで、第4図から明らかなように、図中の各点
に近似させて直線を引くことができ、その直線に
対応する両軸を見てみるとτdはプリフアレンス
が最大となる単一反射音の遅ね時間〔△t1pにほ
ぼ一致することがわかる。同時に|Φp(τ)|が
Φp(o)の0.1倍になる時間τpともほぼ一致する。
即ち、これを数式で表現すれば、最も好ましい第
一反射音の遅延時間〔△t1pは 〔△t1〕p=τp ……(式10) と表わすことができる。 なお、τ>τpにおいて、 |φp(τ)|≦KGc ……(式11) であり、この時K=const(=0.1)、C=const(=
1.0)、
【式】である。正規化自己相関 関数Φp(τ)を用いたとき上記(式11)は τ>τpにおいて、|Φp(τ)|≦0.1
……(式12) と表現できる。 さらに、音源信号の自己相関関数は最適残響時
間とも密接な関係があり、この関係を第5図に示
した。縦軸は後続残響音の最適残響時間〔Tsub〕
pであり、横軸はτpである。ここで言う残響時間
とは直接音が60dB減衰する時間ではなく、残響
部の信号が60dB減衰する時間として表現してい
る。図中、音楽Aと音楽Bは先に述べたものと同
様であるが、音楽Eはモーツアルト(Mozart)
による“交響曲ハ長調K、551ジユピター第4楽
章、モルトアレグロ”であり、スピーチSは国木
田独歩の“利根川の瀬の音”の「空はどこまでも
青く、明るく高いのに驚きます。」(τp=12ms)
である。図から明らかなように、第5図に示され
た関係は〔Tsub〕p≒(23±10)τpなる関係で
ほぼ近似することができる。 次に、第6図は直接音と単一反射音からなる合
成音場において測定した結果を図に表わしたもの
であつて、横軸に反射音の到来方向ξを縦軸に正
規化されたプリフアレンスとIACCの値を示して
ある。この第6図からプリフアレンスはIACCの
値が減少するに従つて増加することがわかる。即
ち、プリフアレンスのスコアとIACCの値との間
の相関関数は負(−0.76:1%有意水準)であつ
て、このことはIACCがτ=0で最大値をとる場
合に成立するものである。最も効果的にIACCを
小さくするには正面から±(55゜±20゜)の範囲に
初期反射音が到来するようにすればよいことも図
より読み出すことができる。 次に、上述の4つのパラメータによるプリフア
レンスの尺度について述べる。ところでこのプリ
フアレンスの尺度は比較試験によつて求められた
ものであり、各々のパラメータはプリフアレンス
レンスの尺度に対して独立に影響をあたえる。こ
の結果、重畳の理が適用できるので各々の客観的
なパラメーターを最適値によつて正規化すること
により、コンサートホールなどにおいて得られた
音場のプリフアレンスのデータを一般化すること
が可能となる。以下に比較試験によつて得られた
プリフアレンスの尺度について説明する。 まず、聴取音圧の関数としてのプリフアレンス
の尺度S1を第7図に示す。この図において、最適
聴取音圧における尺度は零に設定されている。S1
の値は、最も好ましい聴取音圧(0dB)を中心と
して左右ほぼ対称であるが、弱い聴取音圧の方に
ずれた方が、強い音圧の方にずれたときよりもや
やプリフアレンスの尺度が良い傾向がある。この
ことを数式によつて表現すれば、 S1(LL)≦S1(−LL) ……(式13) となる。ここで、LL=20log(p/〔p〕p)であ
り、pは聴取音圧、〔p〕pは最適な聴取音圧であ
る。なお、図中○は音楽A,Xは音楽Bの値を示
している。 次に、直接音と第1反射音の間の遅れ時間(第
1反射音遅れ時間)の関数としてのプリフアレン
スの尺度S2を第8図に示す。この図の横軸は最も
好ましい時間遅れ〔△t1pによつて正規化されて
いる。ところで、第2反射音の遅れ時間は、その
最適値〔△t2pが〔△t2p1.8τpであることが知
られているので、測定を行うにあたつては第2反
射音の遅れ時間としてはこの最適値を用いた。も
ちろん、(式10)の条件があることは言うまでも
ない。図において、○,a,A,△のそれぞれは
音楽Aによる個々の測定結果であり、X,b,
B,△のそれぞれは音楽Bによる個々の測定結果
であり、Cは音楽C、Dは音楽D、□は音楽E、
●はスピーチSによる測定結果である。音楽A,
B,Eについてはすでに先に述べたが、音楽Cは
ハイドンの交響曲第102番変ロ長調第2楽章アダ
ージヨ(τp=65ms)であり、音楽Dはワーグ
ナーのジークフリートイデイル(Siegfried
Idyll)332小節(τp=40ms)である。なお第6
図と同様最適な第一反射音の遅れ時間における尺
度は零に設定されている。 さらに、後続残響音の残響時間を関数としたプ
リフアレンスの尺度S3を第9図に示す。図におい
て実線は反射音の全ての音圧
【式】の場合の後続残響音の 残響時間を関数としたプリフアレンスの尺度S3
あり、破線はG=1.1の場合のそれである。図に
おいて、○,aは音楽Aについて、X,bは音楽
Bについて、□は音楽Eについて、●はスピーチ
Sについてのそれぞれ実験結果であり、いずれも
G=4.1の場合のものである。G=4.1はコンサー
トホールの後方にいる場合のような残響音が多い
場合に相当し、G=1.1は、ホールの前席におけ
るような直接音の多い場合に対応している。最も
好まれる残響時間におけるプリフアレンスの尺度
は零に設定されている。 次にIACCの関数としてのプリフアレンスの尺
度S4を第10図に示す。図において、○は音楽A
のとき、X,bは音楽Bのときの実験結果であ
る。IACCの性格上τ=0においてその最大値を
とれば、音像は正面方向にある。図から明らかな
ように、IACCが1に近づくとプリフアレンスの
尺度S4は急激に小さくなる。したがつて、できる
限りIACCは0.5より小さくなるようにする必要が
ある。 これまでにプリフアレンスの4つの尺度S1から
S4までについて述べたが、これらの4つの尺度に
ついてそれぞれ以下に示す近似式で近似すること
ができる。 まず、第7図に示した聴取音圧のプリフアレン
スの尺度S1は S1=−α1|X13/2 ……(式14) ただし、 X1=20log(p/〔p〕p
……(式15) と表わすことができる。なお、 α=0.07±0.03、X1>0 0.04±0.02、X1<0 ……(式16) 次に、第8図に示した第一反射音の遅れ時間の
プリフアレンスの尺度S2は S2=−α2|X23/2 ……(式17) ただし、 X2=log(△t1/〔△t1p) ……(式18) と表わすことができる。なお、 α2=1.42±0.6、X2>0 1.11±0.5、X2<0 ……(式19) である。 さらに、第9図に示した後続残響音の残響時間
のプリフアレンスの尺度S3は S3=−α3|X33/2 ……(式20) ただし、 X3=log(Tsub/〔Tsub〕)p)……(式21) と表わすことができる。なお、 α3=(0.74±0.25)G+ (0.45±0.15)、X3>0 −(0.42±0.14)G+ (2.36±0.79)、X3<0 ……(式22) であり もし、(式22)においてα3が負となるときには
α3=0……(式22′)とする。 残りの第10図に示したIACCのプリフアレン
スの尺度S4は S4=−α4X4 3/2 ……(式23) ただし、 X4=IACC ……(式24) と表わすことができる。なお、 α4=1.45±0.44 ……(式25) である。 重畳の理に基づいて、コンサートホールなどに
おけるプリフアレンスの全体の尺度Sとして S=4i=0 Si ……(式26) で表わすことができる。もちろん、Si(i=1、
2、3、4)は前述の4つのプリフアレンスの尺
度を示している。 このようにして得られたプリフアレンスの尺度
S及びSi(i=1、2、3、4)を用いることに
よつて音場の正確な評価を行うことができる。こ
の発明はコンサートホールや室内におけるプリフ
アレンスを測定するために音場における聴取音
圧、第1反射音の遅れ時間、後続残響音の残響時
間、および両耳間相互相関係数の4つのパラメー
タより、それぞれのプリフアレンスの尺度及び全
体のプリフアレンス尺度を求めることのできる測
定器を提供することが目的である。 (1) 本発明の音場評価計測器 以下、本発明の音場評価計測器の一実施例を
図を用いて説明する。 第11図及び第12図は本発明による音場評
価計測器の概略の構成を示したブロツク図であ
る。第12図は4つのパラメーターごとに示し
たブロツク図である。図において1は人頭また
はダミーヘツド、2l,2rは外耳道入口部に
挿入されたマイクロフオン、3,3l,3rは
前置増巾器、4は物理量解析器、5は比較器、
6は心理量変換器、7は総合評価器、8はプリ
フアレンスの出力端子、9はプリフアレンスを
記録するための記録器、10は音場評価計測
器、40は加算器、41は聴取音圧解析器、4
2は第1反射音遅れ時間解析器、43は後続残
響音残響時間解析器、44は両耳間相互相関関
数解析器、51は聴取音圧心理量変換器、52
は第1反射音遅れ時間心理量変換器、53は後
続残響音残響時間心理量変換器、54は両耳間
相互相関係数心理量変換器、y,y1,y2,y3
y4は比較データ入力端子である。その比較デー
タ入力端子y,y1,y2,y3,y4にはそれぞれの
最適値が入力しており、入力端子y1からは最適
聴取音圧(〔p〕p)に対応する信号が、入力端
子y2からは最適第1反射音遅れ時間(〔△t1p
に対応する信号が、入力端子y3からは最適後続
残響音残響時間(〔Tsub〕p)に対応する信号
が、入力端子y4からは最適両耳間相互相関係数
に対応する信号が入力する。 なお、第12図の聴取音圧解析器41・第1
反射音遅れ時間解析器42・後続残響音残響時
間解析器43・両耳間相互関関数解析器44は
第11図の物理量解析器4に対応する物理量解
析部に相当する。第12図の聴取音圧心理量変
換器51・第1反射音遅れ時間心理量変換器5
2・後続残響音残響時間心理量変換器53・両
耳間相互相関係数心理量変換器54は第11図
の比較器5と心理量変換器6とに対応する比較
及び心理量変換部に相当する。同様に総合評価
器7は総合評価部に相当する。 まず、最初に第11図を用いて発明の音場評
価計測器の一実施例の簡単な流れを説明する。
第1にコンサートホールやリスニングルームな
ど、音場評価を行い場所にダミーヘツドまたは
人頭1を設置する。その左右の外耳道入口に取
付けられたマイクロホン2l,2rによつて両
耳の音圧信号が検出され、前置増巾器3によつ
て増巾し加算されたのち、物理量解析器4によ
つて両耳の音圧信号から物理量即ち聴取音圧、
第1反射音遅れ時間、後続残響音残響時間およ
び両耳間相互相関係数IACCを求め、そのそれ
ぞれの値を比較器5において入力端子yより比
較データとして入力されるそれぞれの最適値と
比較し、次にすでに説明した(式14)(式17)
(式20)(式28)に基ずいた処理を行なう心理量
変換器6によつて心理量つまりプリフアレンス
に対応した量に変換し、その後総合評価器7に
おいて総合評価して音場におけるプリフアレン
スを出力端子8より出力するものであるこの計
測器によつてコンサートホールやリスニングル
ームの音場評価を行こなうことができる。 次に第11図に示した一実施例をさらに4つ
の個々のパラメータの流れまで示した第12図
により、詳細に説明する。 前述の通り、マイクロフオン2l,2rより
検出された音圧信号は、前置増巾器3l,3r
により増巾され、加算器40で加算された後、
物理量解析部に相当する聴取音圧解析器41、
第1反射音遅れ時間解析器42、後続残響音残
響時間解析器43のそれぞれに入力されそれぞ
れの解析器において聴取音圧p、第1反射音遅
れ時間△t1、後続残響音残響時間Tsubのそれ
ぞれが解析測定され出力される。また、この3
つの流れとは別に、加算器40で加算される前
の2つの前置増巾器3l,3rからの出力が、
物理量解析部に相当する両耳間相関関数解析器
44へ入力され、両耳間相互相関係数の最大値
IACCが解析され、出力される。次に、物理量
解析部に相当する4つの解析器41,42,4
3,44のそれぞれから出力される聴取音圧
p、第1反射音遅れ時間△t1、後続残響音残響
時間Tsub、最大両耳間相互相関係数IACCはそ
れぞれ、比較及び心理量変換部に相当する聴取
音圧心理量変換部51、第1反射音遅れ時間心
理量変換器52、後続残響音残響時間心理量変
換器53に入力され、他の比較データ入力端子
y1,y2,y3,y4のそれぞれから入力された最適
聴取音圧〔p〕p、最適第1反射音遅れ時間〔△
t1p、最適後続残響音残響時間〔Tsub〕p、最適
両耳間相互相関係数と比較される。最適両耳間
相互相関係数は0と考えてもよいが、実用上は
0.4〜0.5以下に設定しても問題ない場合が多い
ので、この実施例では0.4に設定している。 この比較及び心理量変換部における心理量変
換のための計算式は、聴取音圧心理量変換部5
1においては前述の(式14)〜(式16)、第1
反射音遅れ時間心理量変換器52においては前
述の(式17)〜(式19)、後続残響音残響時間
心理量変換器53においては前述の(式20)〜
(式22′)、両耳間相互相関係数心理量変換器5
4においては(式23)〜(式25)、の通りであ
つて、この比較及び心理変換部より得られる出
力であるところのプリフアレンスの尺度S1とS2
とS3とS4をマイコンプログラム等による計算処
理によつて求めることができる。しかし、あま
り精度を問題としないような場合は、下記に示
すような変換テーブルを用いて行つても良い。
【表】
【表】
【表】 上記変換テーブル,はそれぞれ聴取音圧
心理量変換部51と第1反射音遅れ時間心理量
変換器52の変換テーブルの一例である。この
変換テーブル,には聴取音圧pと最適聴取
音圧〔p〕p、第1反射遅れ時間△t1と最適第1
反射遅れ時間との値に対応したそれぞれのプリ
フアレンスの尺度S1,S2が記憶されている。こ
こでは聴取音圧心理量変換部51と第1反射音
遅れ時間心理量変換器52の変換テーブルしか
示していないが、後続残響音残響時間心理量変
換器53と両耳間相互相関関係数心理量変換器
54に関しても同様な変換テーブルを作成して
行なうことができる。 このようにして比較及び心理量変換器の変換
器51〜54から出力されたプリフアレンス尺
度S1〜S4は、総合評価器7に入力させられ、総
合評価を行なつた結果として得られた全体のプ
リフアレンスの尺度Sが出力端子8に出力され
る。この出力は記録器9に記録される。ただ
し、この一実施例においては記録器9を含んで
いるが、かならずしも含んでいる必要はなくま
た、なくても良いし、表示器に変ても良いこと
はいうまでもない。 つぎに、第12図の音場評価計測器10に用
いられている物理量解析部の聴取音圧解析器4
1、第1反射音遅れ時間解析器42、後続残響
音残響時間解析器43および両耳間相互相関関
数解析器44のそれぞれの構成の一例について
第13図a〜eを用いて説明する。 第13図aは相関計を変形したM.R.シユレ
ーダー(M.R.Schroeder)による2乗積分形残
響計を用いた第1反射音遅れ時間解析器42あ
るいは後続残響音残響時間解析器43の基本構
成を示した図であつて、音圧に対応した出力も
含まれているという聴取音圧解析器41の機能
を有するものである。第13図bは第1反射音
遅れ時間解析器42あるいは後続残響音残響時
間解析器43の第1反射音または残響時間に対
応したコードを出力するために用いられるプラ
イオリテイエンコーダの一例を示した図であ
る。第13図cとdは聴取音圧解析器の他の構
成例を示した図である。第13図eは両耳間相
互相関係数を求める回路の構成例を示す図であ
る。 第13図aにおいて、400は2乗積分形残
響計を用いた第1反射音遅れ時間解析器あるい
は後続残響音残響時間解析器として用いられる
回路の入力端子、401,402,403は遅
延回路、404〜411は乗算器、412〜4
15は積分器、416〜418は加算器、41
9〜421は比較器、422は自己相関係数
φ0の出力端子、423〜425はそれぞれ第
1反射音の遅れ時間または後続残響音残響時間
の情報を出力するO1〜Oo-1の出力端子、42
6は減衰器、第13図bにおいて、430は出
力端子423〜425から出力されるO1
Oo-1が入力するプライオリテイーエンコーダ、
x1〜xo-1は第1反射音遅れ時間または後続残響
音残響時間に対応したコード出力、第13図
c,dにおいて、435は整流回路、436は
低減通過フイルタ、437は乗算器、第13図
eにおいて、441は両耳間相互相関係数を求
める回路の左側入力信号のLinの入る入力端
子、442は同じく右側入力信号Rinの入る入
力端子、443,444は加算器、445〜4
48は自乗平均回路RMS、449は演算回路、
450は相互相関係数に対応した出力をとり出
す出力端子である。 なお第13図aの回路においては、遅延回
路、加算器及び比較器をそれぞれ(n−1)
個、遅延回路からの出力信号が入力する乗算
器、積分器、積分器からの出力信号が入力する
と乗算器及び出力端子をそれぞれn個備えてい
るが、図面上では(n−1)個のものは代表し
て3個、n個のものは代表して4個だけ猫いて
あり、残りのものは省略してあり、図中に猫い
たものに連続符号を取つてある。したがつて2
番目の遅延回路402の次に(n−1)番目の
遅延回路403として3番目から(n−2)番
目の遅延回路には便宜上、符号を取つていな
い。 まず、第13図aについて説明する。入力端
子400に信号が与えられるとその入力信号
は、乗算器404〜407に与えられ、また遅
延回路401にも与えられる。遅延回路401
の出力は乗算器405へ与えられるとともに次
の遅延回路402にも与えられ順次遅れた信号
を(n−1)番目の遅延回路403の出力まで
を作り出す。それぞれの遅延回路401〜40
2の出力は乗算器405〜407によつて掛算
される。乗算器404は入力信号そのものの自
乗演算を行つている。次に、その乗算器404
〜407の出力信号はそれぞれ積分器412〜
415において積分されその出力信号はさらに
乗算器408〜411によつて自乗される。な
お、積分器412の出力信号は乗算器408へ
の入力とは別にそのまま端子422に出力され
る。この信号は自己相関係数φ(o)つまり入
力信号のパワーの自乗であり、音圧信号に対応
した情報を含んでいる。パワーの自乗の処理は
単に絶対値化としても等価な機能を持たせるこ
とができる。ところで乗算器408〜411の
出力信号は、つまり、自己相関係数の自乗φ2 p
2 1,……,φ2 o-1の信号は加算器416〜418
に加えられ、加算器416〜417の出力はそ
れぞれ次の加算器に加えられ、(n−1)番目
の加算器418まで行なわれる。ところで、乗
算器408からの出力信号と、加算器416〜
417からの出力信号とは、それぞれ、比較回
路419〜421において、最後尾の加算器4
18の出力信号を減衰器426で減衰させた後
の信号と比較され、出力端子423〜425に
それぞれの出力信号O1〜423〜Oo-1425
を出力する。なお減衰器426の減衰比は第1
反射音遅れ時間を求める場合には(0.1)2に、
後続残響音残響時間を求める場合には
(0.001)2に設定されたものが使用される。これ
はすでに最適遅れ時間検出器として知られたも
のと同様のものであつて、自己相関関数の値が
1/10あるいは1/1000になる遅れ時間を求めるも
のである。また遅延回路401から遅延回路4
03までの遅延時間の合計は第1反射音遅れ時
間及び後続残響音残響時間の長さ程度、つまり
それぞれ100〜200ms及び3〜5sec程度必要で
ある。当然ながら、この時間の経過に伴なつ
て、積分回路412〜415はリセツトされる
必要がある。ただし、リセツト回路は図示して
いない。 次に第13図bに示すプライオリテイーエン
コーダ430は、第13図aに示した比較器4
19〜421の出力信号O1423〜Oo-142
5をエンコードするもので、第13図aの減衰
器426の減衰比(0.1)2または(0.001)2に対
応した遅れ時間τ(=τp)(最初に減衰比以下に
小なくなつた遅れ時間)に対応したコードx1
xo-1を表示、又は出力する。 次の第13図cとdとは聴取音圧解析器とし
て用いる他の回路例を示す図であるが、これの
場合も第13図aの出力端子422から出力信
号φ0得るのと同様に、聴取音圧を知ることが
できる。この構成は、第13図cに示した通り
低域通過フイルタ436と整流回路435又は
自乗乗算器437を組み合わせた回路である。 次の第13図eの両耳間相互相関係数を求め
る回路519は正規化相関係数を求めるための
回路方式の1例を用いている。まず入力端子4
41から入力信号Linが、もう一方の入力端子
442から入力信号Rinがそれぞれ入力される
と、入力信号Lin,Rinはそれぞれ直接自乗平
均回路445,448に入りそれぞれの自乗平
均値γ,δとなり出力される。また入力信号
LinとRinとの間の和信号を加算器443より、
差信号を一方の信号を負にして他方の信号に加
える加算器444より、それぞれ取り出して自
乗平均回路446,447に入力して、同様に
和信号、差信号をそれぞれの自乗平均値α,β
を出力する。このようにして得られた4つの自
乗平均値の信号α,β,γ,δは演算回路44
9において演算処理つまり(α2−β2)/(4γδ)
を行ない、出力端子450に相互相関係数に対
応した出力φlr(o)つまり両耳間相互相関係数
(IACC)が得られる。ただし、第13図eの
回路を用いる場合には、入力信号LinとRinが
入力端子441,442に入力する前に0〜1
msの遅延回路を設け、その遅れ時間を変化さ
せ、その最大値を求めるように構成すると、前
述の(式9)に対応する回路構成となり、その
回路より(式9)に忠実な値が求められること
になる。そのための遅延回路は第13図e中に
は図示していない。なお、より精度の高い両耳
間相互相関係数(IACC)の演算を行うには前
述の(式7)〜(式9)までの式を用いて数値
演算を実行するとよい。 ここまでに説明してきた一実施例においては
聴取音圧解析器41、第1反射音遅れ時間解析
器42及び後続残響音残響時間解析器43への
入力は、ダミーヘツドまたは人頭1の左右の耳
に入つてくる2つの音響信号の加算信号を用い
てきたが、通常、その2つの信号間の遅れ時間
は1ms以下であり、これらの3つの解折器4
1〜43の解析結果に大きい差異を与えること
はないので、左右いずれか一方の音響信号を使
用しても十分な解析結果を得ることはできる。
これまでに説明してきた第1発明の一実施例で
あるところ音場評価計測器10の最適聴取音圧
〔p〕pは音源の種類によつても異なるが、それ
らはほぼ(79±5)dB程度であるので、ここ
では代表して79dBを用いた。また、最適第1
反射音遅れ時間〔△t1pと最適後続残響音残響
時間〔Tsub〕pとは実際の音源そのものから第
1反射音遅れ時間解析器42により最初に減衰
比以下に小さくなつた遅れ時間τpを求めてこれ
を最適第1反射音遅れ時間〔△t1pとすると良
く、その(23±10)倍をして最適後続残響音残
響時間〔Tsub〕pとして用いればよい。この一
実施例では〔Tsub〕p=23τpを用いた。 以上のようにこの本発明の音場評価計測器に
よれば1個または2個のマイクロホンと、この
マイクロホンから得られた音響信号を増巾する
ための増巾器と、この増巾信号から聴取音圧p
を計測するための聴取音圧計測手段と、同様に
増巾信号から第1反射音遅れ時間△t1を計測す
るための第1反射音遅れ時間計測手段と、また
同様に増巾信号から後続残響音残響時間Tsub
を計測するための後続残響音残響時間計測手段
と、さらに同じく増巾信号から両耳間相互相関
係数IACCを計測するための両耳間相互相関係
数計測手段と、上記聴取音圧pと最適聴取音圧
〔p〕pとの比の10を底とする対数の20倍の値の
絶対値の3/2乗の値に、上記聴取音圧が最適聴
取音圧より大きいときには−(0.07±0.03)を、
小さいときには−(0.04±0.02)を乗じてなる
値をプリフアレンス(聴感上の心理良さ)の尺
度S1として出力する、つまり、前述の(式14)
〜(式16)に対応する出力を出す第1の比較変
換手段と、上記第1反射音遅れ時間△t1と最適
第1反射音遅れ時間〔△t1pとの比の10を底と
する対数の絶対値の3/2乗の値に、上記第1反
射音遅れ時間が最適第1反射音遅れ時間より大
きいときには−(1.42±0.6)を、小さいときに
は−(1.11±0.5)を乗じてなる値をプリフアレ
ンスの尺度S2として出力する、つまり、前述の
(式17)〜(式19)に対応する出力を出す第2
の比較変換手段と、上記後続残響音残響時間
Tsubと最適後続残響音残響時間〔Tsub〕pとの
比の10を底とする対数の絶対値の3/2乗の値に、
上記後続残響音残響時間が最適後続残響音残響
時間より大きいときには、反射音全体の音圧の
−(0.74±0.25)倍の値と−(0.45±0.15)との
加算値を、小さいときには反射音全体の音圧の
−(0.42±0.14)倍の値と−(2.36±0.79)との
加算値を乗じたのちの値が負なるときにはその
ままの値を、正なるときには零をプリフアレン
スの尺度S3として出力する、つまり、前述の
(式20)〜(式22′)に対応する出力を出す第3
の比較変換手段と、上記両耳間相互相関係数の
3/2乗の値に−(1.45±0.44)を乗じた値をプリ
フアレンスの尺度S4として出力する、つまり前
述の(式23)〜(式25)に対応する出力を出す
第4の比較変換手段と、第1から第4までの比
較変換手段より出力されたプリフアレンスの尺
度S1,S2,S3,S4を総合評価してプリフアレン
スの全体の尺度Sを出力する総合評価手段とを
備えているので正確で忠実な音場評価を行なう
ことができるという効果を奏するものである。 (2) 本発明の応用例 次に音場における聴取音圧、第1反射音の遅
れ時間、後続残響音の残響時間、および両耳間
相互相関係数の4つの物理的パラメータに基づ
いて、音場を補正し、より好ましい音場を作る
ことのできる本発明を応用した第1、第2の音
響装置の各一実施例を図を用いて説明する。 (2‐1) 第1の音響装置 第14図aは音場を補正し、より好ましい
音場を作ることのできる第1の音響装置の一
実施例の構成ブロツク図であつて、第14図
bは第14図aの音響装置に含まれる音場拡
大装置の1例、第14図cは第14図aの音
響装置に含まれる残響装置の他の例を示した
ものである。 まず第14図aにおいて、501は入力端
子INR、502は入力端子INL、503a〜
503dは加算器、504a,504bは残
響装置、505a,505b,505r,5
05lは減衰器、506a,506bは遅延
回路、507は1種の分周回路であるスケー
ラ、508a,508bはアツプダウンカウ
ンタ、509はデイジタル−アナログ変換
器、510a,510cは第1反射音遅れ時
間解析器、510bは後続残響音残響時間解
析器、511a〜551cはエンコーダ、5
12a,512b,513a,513bは比
較器、514a,514b,514cは平滑
回路、515a,515bは目標値を設定す
るための可変抵抗器、516は音場拡大装
置、517r,517lはスピーカを駆動す
るためのパワーアンプ、518r,518l
はスピーカ、519は両耳間相互相関係数
(IACC)計算器、520は乗算器、531,
532は残響装置504a,504bから音
場拡大装置516への入力端子inr,inl、5
21はCLOCK信号入力端子、533,53
4は音場拡大装置516の出力端子outr,
outl、535は比較器513bから音場拡大
装置516への入力端子attmである。第1
4図bにおいて、530a〜530dは加算
器、536は減衰器、537は低域通過フイ
ルター、538は高域通過フイルター、53
9は移相回路又は遅延回路である。第14図
cにおいて、504cはM.R.シユレーダー
(Schroeder)とB.S.アタル(Atal)による
残響器、540a〜540iは加算器、54
1a,451bは位相反転回路、542a,
542bはボルテージフオロー、543a〜
543fは遅延回路、544a〜544fは
減衰器、545は減衰器504cの入力端
子、546は減衰器504cの出力端子であ
る。なお、図中、他の図面中の符号と同一符
号は同一または相当部分を示している。 次に第14図a,b,cを用いて、第1の
音響装置の一実施例の動作を説明する。ま
ず、入力端子INR501とINL502にレコ
ード、テープ、マイク、ラジオ等からの音響
信号が与えられる。この音響信号は加算器5
03cによつて加算され、第1反射音遅れ時
間解析器510cに入力される。この第1反
射音遅れ時間解析器510cは先に述べた第
12図の42、つまり第13図aに示された
回路と同じ回路によつて構成されており、こ
の場合、第1反射音遅れ時間を測定できるよ
うに減衰比は1/10に設定されている。この
第1反射音遅れ時間解析器511の出力はエ
ンコーダ511に入力され、エンコーダ51
1からは、音源にとつて最適な第1反射音の
遅れ時間〔△t1pをτpとして求めた出力
〔(△t1p=τp)が出る。このエンコーダ51
1cからの出力は比較器512aに入力され
るとともに、乗算器520にも入力され、23
倍されて最適後続残響音残響時間〔Tsub〕p
(=23゜τp)として比較器512bに与えられ
る。 一方、リスニングルームなどの音場に置か
れたダミーヘツドまたは人頭1の左右の耳の
所に設けられたマイクロフオン2r,2lに
入つてきた信号を前置増巾器3l,3rで増
巾し、その出力を加算器503dによつて加
算したのち、先と同様に第12図の42と同
じ第1反射音遅れ時間解析器510aに入力
し、かつ、後続残響音残響時間解析器510
bにも入力される。この後続残響音残響時間
解析器510bの構成は第12図の43にお
いて述べたものと同じ回路構成のものであ
る。次に第1反射音遅れ時間解析器510a
の出力はエンコーダ511aに入力され、音
場の影響を付与された後の第1反射音の遅れ
時間△t1に対応した信号が得られる。この
後、比較器512aに入力される。また、後
続残響音残響時間解析器510bの出力はエ
ンコーダ511bに入力され、音場の影響を
付与された後の後続残響音残響時間Tsubに
対応した信号が得られ、この信号は比較器5
12bに入力される。ところで、比較器51
2aにおいて、エンコーダ511cからの最
適第1反射音遅れ時間〔△t1pと、エンコー
ダー511aからの音場の影響を付与された
後の第1反射音の遅れ時間△t1とが比較さ
れ、もし最適第1反射音遅れ時間〔△t1p
比して第1反射音遅れ時間△t1の方が大きい
場合には、第1反射音遅れ時間△t1を小さく
するために、比較器512aからカウンタ5
08aにカウントダウンの信号CDを与え、
カウンタ508aの内容を小さくし、そのた
めに、カウンタ508aの内容に基づいて分
周を行うスケーラ507においては分周する
値が小さくなり、入力端子521からの
CLOCK信号を分周して得られるDELAY
CLOCK信号の周波数が高くなり、その
DELAY CLOCK信号により残響回路504
a,504bの中のBBD(バケツト・ブリゲ
ート・デイバイス)などによつて構成される
遅延回路506a,506bの遅延時間が小
さくなるというように動作するものである。
しかし、もし最適第1反射音遅れ時間〔△
t1pに比して第1反射音遅れ時間△t1の方が
小さい場合には比較器512aからカウンタ
508aにカウントアツプの信号CUを与え、
カウンタ508aの内容が大きくなり、スケ
ーラ507において分割する値が大きくな
り、そのためDELAY CLOCK信号の周波数
が低くなり、遅延回路506a,506bの
遅延時間が大きくなるというように上述の場
合と反対の動作をする。 また、比較器512bにおいては、乗算器
520の最適後続残響音残響時間〔Tsub〕p
と、エンコーダ511bからの音場の影響を
付与された後の後続残響音残響時間Tsubと
が比較され、もし、最適後続残響音残響時間
〔Tsub〕pに対して、後続残響音残響時間
Tsubが大きい場合には、カウンタ508b
にカウントアツプの信号CUが送出され、カ
ウンタ508bの内容がデイジタル−アナロ
グ変換器509によつてアナログ値に変換さ
れ、平滑回路514cを経て、残響回路50
4a,504bのそれぞれの減衰器505
a,505bに与えられ、その信号によつ
て、減衰器505a,505bにおける減衰
値が大きくなり、そのために後続残響音残響
時間Tsubを小さくするというように動作す
る。しかし、もし、最適後続残響音残響時間
〔Tsub〕pに対して後続残響音残響時間Tsub
が小さい場合には、カウンタ508bにカウ
ントダウンの信号CDが送出され、カウンタ
508bの内容がデイジタル−アナログ変換
器509によつてアナログ値に変換され、平
滑回路514cを経て減衰器505a,50
5bに与えられ、その信号によつて減衰器5
05a,505bにおける減衰値が小さくな
り、そのために残響時間Tsubを大きくする
というように上述の場合と反対の動作を行な
う。 ところで前置増巾器3l,3rからの加算
される前のそれぞれ増巾信号は、両耳間相互
相関係数計算器519に入力され、両耳間相
互相関係数IACCが求められてアナログ化さ
れ、次の平滑回路514bに入力される。次
に比較器513bにおいて、平滑回路514
bからの信号と、両耳間相互相関係数IACC
の目標値を設定する可変抵抗器515bから
の目標電圧信とを比較する。もし、平滑回路
514bからの信号、つまり両耳相互相関係
数IACCに対応する信号の方が、可変抵抗器
515bからの目標信号より大きい場合は、
比較器513bからの出力信号は小さくなつ
て、音場拡大装置516の入力端子att in5
35に入力され、音場拡大装置516はより
両耳相互相関係数IACCを小さくするという
ように動作する。しかし、もし、両耳相互相
関係数IACCに対応する信号の方が、可変抵
抗器515bからの目標信号より小さい場合
は、比較器513bからの出力信号は大きく
なつて、音場拡大装置の入力端子att in53
5に入力され、音場拡大装置516はより両
耳相互相関係数IACCを大きくするというよ
うに上述の場合と反対の動作をする。 ところで加算器503dで加算された加算
信号を入力された第1反射音遅れ時間解析器
510aは、聴取音圧に対応した音圧信号
φ0を出力しており、この音圧信号φ0を平滑
回路514aを通した後、比較器513aに
入力させる。この比較器513aにおいて、
音量の目標値を設定する可変抵抗器515a
からの目標となる電圧信号と、平滑回路51
4aからの信号とを比較して、もし、聴取音
圧に対応した平滑回路514aからの出力信
号の方が、可変抵抗515aからの音量の目
標値よりも大きい場合は、比較器513aか
らの出力が大きくなり、減衰器505r,5
05lの減衰が大きくなつて聴取音圧を下げ
るというように動作する。しかも、もし、聴
取音圧に対応する信号の方が、音量の目標値
よりも小さい場合は、比較器513aからの
出力が小さくなり、減衰器505r,505
lの減衰が小さくなつて聴取音圧を上げると
いうように上述の場合と反対の動作をする。 なお、第14図a内に出てきた平滑回路5
14a,514b,514cはいずれも、急
激な信号の変化による雑音の発生を防止する
ためと、残響回路504a,504b内の遅
延回路506a,506bの遅延時間も急激
な変化を起こさないようにするために用いら
れている。 次に、音場拡大装置516の働きを、第1
4図bに示す音場拡大装置を用いた場合で説
明する。 まず残響装置504a,504bから入力
端子inr531及びinl532に入つた2つの
信号の差成分が、加算器530aによつて得
られ、減衰器536を経て低域通過フイルタ
537を通つた後、クロストークする位相が
逆相になるような位相で、加算器530b,
530cにより入力端子inr531から出力
端子outr533までと、入力端子inl532
から出力端子outl534までのそれぞれの主
経路に加算される。それとは別に、低域通過
フイルタ537の出力はさらに、高域通過フ
イルタ538を経て、移相回路又は遅延回路
539において遅延または移送回転が与えら
れた後、同じく、クロストークする位相が逆
相となるような位相で、上述のそれぞれの主
経路に加算器530d,530eによつて加
算され、その加算後の信号は出力端子outr5
33とoutl534にそれぞれ出力される。こ
の音場拡大装置516の減衰器536を変化
することによつて両耳間相互相関係数IACC
を変化させることができる。またこの減衰器
536は、入力端子att in535からの信号
の値つまり、比較器513bからの出力信号
が大きくなると減衰が大きくなるように設定
されている。 さらに第14図cに示してあるのはM.R.
シユレーダー(Schroeder)とB.S.アタル
(Atal)による残響器504cで、第14図
aに示してある残響装置504a,504b
の代りにこの残響器504cを用いれば、よ
り自然な残響感が得られる。 なお、上記一実施例において、マイクロホ
ン2r,2lをダミーヘツドまたは人頭1の
外耳道入口の音圧を得るように述べて来た
が、両耳間相互相関係数IACCの値を得る必
要がないときは1本のマイクロホンでもよい
し、両耳間相互関係数IACCを求める場合で
もダミーヘツドなどに取付けられたものでな
い2本のマイクロホンによつて行つてよい場
合もある。音響信号については2チヤンネル
のステレオ信号のように示したが、必ずし
も、2チヤンネル信号の必要のない場合もあ
ることは言うまでもない。 以上のように、第1の音響装置において
は、入力端子INR,INLとこの入力端子INR
INLから入つてきた音響信号より最適第1反
射音遅れ時間〔△t1pを計測する最適第1反
射音遅れ時間計測手段と、その最適第1反射
音遅れ時間〔△t1pの(23±10)倍に対応す
る最適後続残響音残響時間〔Tsub〕pを出力
する最適後続残響音残響時間出力手段と、音
場におかれたマイクロフオンからの音場信号
より音場における聴取音圧φ0を計測する聴
取音圧計測手段と、その音場信号より第1反
射音遅れ時間△t1を計測する第1反射音遅れ
時間計測手段と、その音場信号より後続残響
音残響時間Tsubを計測する後続残響音残響
時間計測手段と、その音場信号より両耳間相
互相関係数IACCを計測する両耳間相互相関
係数計測手段と、上記最適第1反射音遅れ時
間〔△t1pと上記第1反射音遅れ時間△t1
を比較し、その差に応じた信号を出力する第
1の比較手段と、上記最適後続残響音残響時
間〔Tsub〕pと上記後続残響音残響時間Tsub
を比較し、その差に応じた信号を出力する第
2の比較手段と、上記第1の比較手段の出力
信号によつて遅延時間が変化し、上記第2の
比較手段の出力信号によつて残響時間が変化
し、かつ上記入力端子から入力する音響信号
に残響音を付加する残響手段と、あらかじめ
目標とする両耳間相互相関係数の値を設定で
きる両耳間相互相関係数設定手段と、上記の
両耳間相互相関係数IACCと上記の両耳間相
互相関係数設定手段の設定値とを比較し、そ
の差に応じた信号を出力する第3の比較手段
と、上記残響手段の出力信号を受け、上記の
第3の比較手段の出力信号に応じて、音場の
両耳間相互相関係数IACCを変化することの
できる出力を有する音場拡大手段と、あらか
じめ目標とする聴取音圧の値を設定できる聴
取音圧設定手段と、上記の音場の聴取音圧
φ0と上記聴取音圧設定手段の設定値を比較
し、その差に応じた信号を出力する第4の比
較手段と、上記音場拡大手段の出力を入力と
して受け、上記第4の比較手段の出力信号に
応じて、減衰率を変化できる減衰手段と、上
記減衰手段からの信号を増巾し、空間に音響
信号を放射する電気音響変換手段とを備えて
いるので、音場を補正し、より好ましい音場
を作ることができるというだけでなく、この
第1の音響装置内で音源について最適な第1
反射音遅れ時間〔△t1pと最適残響時間
〔Tsub〕pが得られ、使用者の好みに応じて聴
取音圧や両耳間相互相関係数IACCの値を変
えることができるという効果を奏するもので
ある。 (2‐2) 第2の音響装置 次に、比較的反射の少ない和室や反射が多
くても、残響時間が極度に短い車室内のよう
な音場における音場装置においては、音場に
おける聴取音圧、第1反射音遅れ時間、後続
残響音残響時間の3つの物理的パラメータの
みに基づいて音場を補正しだけで、十分なよ
り好ましい音場を作ることができる。 なお、前述の第1の音響装置をここで対象
としている音場での音響装置として用いるこ
とができるのは言うまでもないが、使用音場
がこのように小さな部屋、比較的反射の少な
い和室や車室内に限定された場合、両耳間相
互相関係数IACCのパラメータを使用しなく
ても第2の音響装置は前述の第1の音響装置
と同一の効果を得られるばかりでなく、音響
装置がコンパクトになり、しかも安価で、そ
の上、回路構成が前述の第1の音響装置より
簡単になるため、作業性が良く、しかも耐久
性が良くなるなどの点で第1の音響装置より
以上の効果を奏することができる。 そこで、音場における聴取音圧、第1反射
音遅れ時間及び後続残響音残響時間の3つの
物理的パラメータを用いて音場を補正し、よ
り好ましい音場を作ることのできるこの第2
の音響装置の一実施例を図を用いて説明す
る。 第15図が第2の音響装置の一実施例のブ
ロツク図である。 図において451〜453は絶対値化回
路、511dはエンコーダ、551は入力端
子INR、552は入力端子INL、553は積
分リセツト信号入力端子である。554は第
1反射音遅れ時間解析器で前述の第13図a
の回路図及び第14図aの第1反射音遅れ時
間解析器510a,510c、後続残響音残
響時間解析器510bのものと内部構成は多
少変えているが、機能的にはほとんど同じ
で、通常の自己相関器の構成に減衰器426
と比較器419を付加したことを特徴として
いる。このような構成の場合も、前述の第1
反射音遅れ時間解析器510a,510cあ
るいは後続残響音残響時間解析器510bと
同様に動作する。なお、図中第13図及び第
14図a中の符号と同一符号は、同一または
相当部分を示している。 まず入力端子INR551及びINL552か
ら音響信号が入力されと、その2つの信号は
加算器503cによつて加算せられ、第1反
射音遅れ時間解析器544に入力される。こ
の第1反射音遅れ時間解析器554におい
て、第14図aの第1反射音遅れ時間解析器
510a,510cと同様な動作を行ない、
そこからの出力は前述の第14図aの場合と
同様にエンコーダ511dに入力され、音響
信号にとつて最適の第1反射音遅れ時間〔△
t1pが出力される。この最適第1反射音遅れ
時間〔△t1pに対応した遅延時間が得られる
ようにスケーラ507にエンコーダ511d
からの信号が与えられる。スケーラ507は
入力端子521からのCLOCK信号を分周
し、DELAY CLOCK信号を作り、残響回路
504a,504bの遅延回路506a,5
06bにDELAY CLOCK信号が送られる。
音響信号は入力端子INR551とINL552
からそれぞれ残響回路504aと504bに
入力され残響音が付与されて減衰器505
r,505lに送られる。一方、第1反射音
遅れ時間解析器554の音圧に対応した信号
φ0が、平滑回路514aを経て、比較器5
13aに与えられ、音圧の目標値を設定する
可変抵抗器515aの電圧と比較されて、も
し、音圧が、その目標値より小さい場合に
は、比較器513aの出力は小さくなり、減
衰器505r,505lはその比較器513
aより送られてきた信号によつて減衰量を小
さくするというように動作する。しかし、も
し音圧が、その目標値より大きい場合には、
比較器513aの出力は大きくなり、減衰器
505r,505lはその比較器513aよ
り送られてきた信号によつて減衰量を大きく
するというよに上述の場合と反対の動作をす
る。そのようにして得られた減衰器505
r,505lの出力はパワーアンプ517
r,517lを経て、スピーカ518r,5
18lによつて再生される。 このとき、残響時間の最適値である最適後
続残響音残響時間〔Tsub〕pは、先に述べた
ように最適第1反射音遅れ時間〔△t1p
(23±10)倍であることが望ましい。残響回
路504a,504bのような形で残響器が
構成されているときには、後続残響音残響時
間Tsub=−ε・△t1/log(g)となること
が知られている。なおgは減衰率である。こ
こでTsub=(23±10)△t1なる関係を用いれ
ば、減衰率g=0.588〜0.811の範囲にしなけ
ればならないことがわかる。なお、後続残響
音残響時間Tsub=23△t1のときは減衰率g
=0.741である。即ち、このように減衰率g
を設定すれば、最適第1反射音残響時間〔△
t1pと最適後続残響音残響時間〔Tsub〕pが得
られる。もちろん、このような処理を処して
も、音場における影響が付加されるが、和室
など比較的反射の少ない空間や、自動車車室
など反射が多くても、残響時間が極度に短い
空間の場合には大変効果がある。 ところでこの第2の音響装置においては、
小さな部屋や比較的反射の少ない和室や車室
内のような音場において、第1の音響装置と
同一又はそれ以上の効果を奏し、より簡単な
音響装置を提供しようとするものであるが、
この第2の音響装置は、小さな部屋や車室内
以外の音場で使用した場合、第1の音響装置
よりは多少性能はおちるが、それでも、聴取
音圧、第1反射音遅れ時間及び後続残響音残
響時間の3つの物理的パラメータにより音場
を補正しているので、従来の音響装置よりは
るかに好ましい音場を作ることがで、その
上、第2の音響装置の方が第1の音響装置よ
り、コンパクトで安価で回路構成が簡単で、
作業性が良く耐久性も良いという利点があ
る。 以上のように、この第2の音響装置におい
ては、入力端子INR、INLと、この入力端子
INR,INLから入つてきた音響信号から最適
第1反射音遅れ時間を計測する最適第1反射
音遅れ時間計測手段と、上記音響信号から聴
取音圧に対応する信号を計測する聴取音圧対
応信号計測手段と、上記最適第1反射音遅れ
時間に対応する信号を制御信号として受け、
上記音響信号を入力し、上記音響信号に上記
最適第1反射音遅れ時間に対応した遅延時間
を付加するとともに、その後続残響音残響時
間が上記最適第1反射音遅れ時間の(23±
10)倍に設定された残響手段と、あらかじめ
目標とする聴取音圧の値を設定できる聴取音
圧設定手段と、上記聴取音圧対応信号計測手
段の出力である聴取音圧と上記聴取音圧設定
手段の設定値とを比較し、その差に対応する
信号を出力する比較手段と、上記残響手段の
出力信号が入力され、上記比較手段の出力信
号に応じて、上記残響手段から入力された音
響信号に与える減衰率を変化させることので
きる減衰手段と、上記減衰手段からの信号を
増巾し、空間に音響信号を放射する電気音響
変換手段とを備えているので、音場を補正
し、より好ましい音場を作るだけでなく、こ
の第2の音響装置内で、最適な第1反射音遅
れ時間と最適後続残響音残響時間が得られ、
使用者の好みに応じて聴取音圧を変えること
ができるという効果を奏するものである。 以上のように、この発明によれば、音楽などを
聞く音場の音響特性を測定して物理量および心理
量の音場における聴取音圧、第1反射音遅れ時
間、後続残響音残響時間、両耳間相互相関係数の
4つパラメータで評価するための計測器を提供す
ることができとという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は反射壁と音源と人頭との関係を示す
図、第2図a,bは実際の音楽を用いて測定した
正規化自己相関関数の例を示す図、第3図a,b
は音楽Aおよび音楽Bを用いて行つたプリフアレ
ンステストの結果を示す図、第4図はτdと〔△
t1pとの関係を示す図、第5図はτpと〔Tsub〕p
の関係を示す図、第6図は正規化されたプリフア
レンスとIACCの値の関係を示す図、第7図は相
対聴取音圧とプリフアレンスの尺度S1との関係を
示す図、第8図は直接音と第1反射音の間の遅れ
時間とプリフアレンスの尺度S2との関係を示す
図、第9図は後続残響音の残響時間とプリフアレ
ンスの尺度S3との関係を示す図、第10図は
IACCとプリフアレンスの尺度S4との関係を示す
図、第11図第12図はこの発明による音場評価
計測器の一実施例を示す概略の構成を示すブロツ
ク図、第13図a,bは2乗積分形残響計を用い
た第1反射音遅れ時間解析器あるいは後続残響音
残響時間解析器の基本構成を示した図、第13図
c,dは聴取音圧解析器の他の構成例を示す図、
第13図eは両耳間相互相関係数を求める回路の
構成例を示す図、第14図aはこの発明を応用し
た音響装置の一実施例の構成ブロツク図、第14
図bとcは音場拡大装置と残響器の構成図、第1
5図はこの発明を応用した音響装置の他の実施例
の構成ブロツク図である。 図において、1は人頭またはダミーヘツド、2
r,2lはマイクロフオン、3,3r,3lは前
置増巾器、4は物理量解析器、5は比較器、6は
心理量変換器、7は総合評価器、8は出力端子、
9は記録器、10は音場評価計測器、41は聴取
音圧解析器、42,510a,510c,554
は第1反射音遅れ時間解析器、43,510bは
後続残響音残響時間解析器、44は両耳間相互相
関関数解析器、51は聴取音圧心理量変換器、5
2は第1反射音遅れ時間心理量変換器、53は後
続残響音残響時間心理量変換器、54は両耳間相
互相関係数心理量変換器、451〜453は絶対
値化回路、501,502,521,531,5
32,535,551,552は入力端子、50
3a〜503dは加算器、504a,504bは
残響装置、505a,505b,505r,50
5lは減衰器、506a,506bは遅延回路、
507はスケーラ、508a,508bはアツプ
ダウンカウンタ、509はデイジタル−アナログ
変換器、511a〜511dはエンコーダ、51
2a,512b,513a,513bは比較器、
514a〜514cは平滑回路、515a,51
5bは可変抵抗器、516は音場拡大装置、51
7r,517lはパワーアンプ、518r,51
8lはスピーカ、519は両耳間相互相関係数計
算器、520は乗算器、533,534は出力端
子である。なお、図中、同一符号は同一又は相当
部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マイクロホンと、上記マイクロホンの音響信
    号を増巾するための増巾器と、上記増巾器からの
    増巾信号から聴取音圧を計測するための聴取音圧
    計測手段と、上記増巾信号から第1反射音遅れ時
    間を計測するための第1反射音遅れ時間計測手段
    と、上記増巾信号から後続残響音残響時間を計測
    するための後続残響音残響時間計測手段と、上記
    増巾信号から両耳間相互相関係数を計測するため
    の両耳間相互相関係数計測手段と、上記聴取音圧
    と最適聴取音圧との比の10を底とする対数の20倍
    の値の絶縁値の3/2乗の値に、上記聴取音圧が最
    適聴取音圧より大きいときには−(0.07±0.03)
    を、小さいときには−(0.04±0.02)を乗じてな
    る値をプリフアレンス(聴感上の心理良さ)の尺
    度S1として出力する第1の比較変換手段と、上
    記第1反射音遅れ時間と最適第1反射音遅れ時間
    との比の10を底とする対数の絶対値の3/2乗の値
    に、上記第1反射音遅れ時間が最適第1反射音遅
    れ時間より大きいときには−(1.42±0.6)を、小
    さいときには−(1.11±0.5)を乗じてなる値をプ
    リフアレンスの尺度S2として出力する第2の比較
    変換手段と、上記後続残響音残響時間と最適後続
    残響音残響時間との比の10を底とする対数の絶対
    値の3/2乗の値に、上記後続残響音残響時間が最
    適後続残響音残響時間より大きいときには、反射
    音全体の音圧の−(0.74±0.25)倍の値と−(0.45
    ±0.15)との加算値を、小さいときには反射音全
    体の音圧の−(0.42±0.14)倍の値と−(2.36±
    0.79)との加算値を乗じたのちの値が負なるとき
    にはそのままの値を、正なるときは零をプリフア
    レンスの尺度S3として出力する第3の比較変換手
    段と、上記両耳間相互相関係数の3/2乗の値に−
    (1.45±0.44)を乗じた値をプリフアレンスの尺
    度S4として出力する第4の比較変換手段と、上記
    のプリフアレンスの尺度S1,S2,S3,S4を総合評
    価してプリフアレンスの全体の尺度Sを出力する
    総合評価手段とを具備したことを特徴とする音場
    評価計測器。 2 マイクロホンはダミーヘツドまたは人頭の外
    耳道入口に取付けられたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の音場評価計測器。 3 最適第1反射音遅れ時間と最適後続残響音残
    響時間とは第1反射音遅れ時間計測手段におい
    て、それぞれ増巾信号の正規化自己相関関数が
    0.1となる時間と、その(23±10)倍の時間とに
    なるように設定したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の音場評価計測器。 4 総合評価手段において、プリフアレンスの尺
    度S1とS2とS3とS4とを加算した値をプリフアレン
    スの全体の尺度Sとして出力することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
    に記載の音場評価計測器。
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