JPH0238672B2 - - Google Patents
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- JPH0238672B2 JPH0238672B2 JP61078024A JP7802486A JPH0238672B2 JP H0238672 B2 JPH0238672 B2 JP H0238672B2 JP 61078024 A JP61078024 A JP 61078024A JP 7802486 A JP7802486 A JP 7802486A JP H0238672 B2 JPH0238672 B2 JP H0238672B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、金属ハロゲン化物水溶液等の電解
に用いる電解用電極に関し、特に希薄食塩水や海
水等の低温、低濃度アルカリ金属ハロゲン化物の
電解に好適な電解用電極及びその製造方法に関す
る。 〔従来の技術と問題点〕 これまで、海水等の希薄塩水を電解して陽極に
塩素を発生させる電解用装置は、例えば次亜塩素
酸塩の製造や海中構造物への生物の付着防止、プ
ールや上下水道の水処理などに使用されてきてい
る。このような電解では通常、無隔膜電解装置に
より、陽極に塩素を発生させ、この塩素と水酸イ
オンとの反応により次亜塩素酸イオンが生成し、
前記したような用途においては、該生成物を殺
菌、漂白などに利用するものであるが、これらの
電解装置は、長期間の連続運転を効率良く、しか
も確実に行う必要があるため、用いられる陽極は
所期の電極特性を維持しつつ高度の耐久性が要求
される。 すなわち、海水等の電解においては、比較的高
温度で高濃度の食塩水による塩素アルカリ電解の
場合と異なり、電解液の濃度や温度等電解条件が
一定でなく、しかも海水の温度は自然条件により
10℃以下に低下する場合があり、海水中の食塩濃
度は通常3%前後と低く、溶存する不純物も多い
ので、用いる電極においてもこれらの条件下で十
分高い塩素発生効率及び耐久性などの諸要求を満
たさねばならない。 従来、海水等の電解用電極として、白金又は白
金族金属の合金を耐食性基体上にメツキした金属
電極が知られているが、これらは比較的消耗速度
が大きく、そのため被覆の厚さを大きくする必要
があり、非常に高価格となる。又電気化学的特性
上も問題があり、電解における塩素発生電位が高
く、酸素発生電位との差が殆ど無い。従つて、電
流効率が良くなく操業時の電解電圧が高くなる等
の欠点を有していた。 又、食塩等の金属ハロゲン化物の水溶液電解用
電極として、ルテニウム等の白金族金属の酸化物
を主体とする電極被覆をチタン等の耐食性基体上
に設けた電極が種々知られている(例えば特公昭
48−3954号、特公昭50−11330号)が、これら従
来の電極は酸素発生量が比較的多い欠点があり、
海水等の低温、低濃度での使用に適するものとは
言えなかつた。 又、特開昭51−63374号には、白金族金属酸化
物にインジウム(In)酸化物を組成させた被覆層
を有する電極が記載されている。この電極は塩素
過電圧が低く、耐久性を有する安価な陽極を目的
としたものであるが、白金族金属成分としてロジ
ウム(Rh)を用い、実質的にRh2O3−In2O3又は
これに少量スズ酸化物を加えた被覆電極を提示し
たものである。即ち、被覆酸化物の主体がR2O3
型(Rは金属を示す)であり、そのため、基体の
Tiとの結合性及び被覆の安定性がルチル型
(RO2型)被覆に比べて劣り、電極としての耐久
性が不十分であり、且つ塩素過電圧が比較的高い
問題があり、低温、希薄塩水の電解用に適するも
のとは言えない。 〔発明の目的〕 本発明は、高温、高濃度の金属ハロゲン化物水
溶液の電解のみならず、低温、低濃度の金属ハロ
ゲン化物水溶液電解においても、塩素電圧が低
く、高い電流効率と優れた耐久性を有する電解用
電極及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。 〔問題を解決するための手段及び作用〕 本発明の目的は、下記の本発明によつて達成さ
れる。 即ち、第(1)の発明は、 導電性基体上に、電極触媒活性を有する被覆を
設けた電解用電極において、該被覆が20〜70モル
%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル%
のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イン
ジウムとスズの原子比が90:10〜10:90である)
とからなり、実質的にルチル型複合酸化物である
ことを特徴とする電解用電極である。 第2の発明は、 導電性基体上に、イリジウム、インジウム、及
びスズの熱分解可能な塩を含む溶液を塗布し、酸
化性雰囲気中で加熱して、該基体上に20〜70モル
%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル%
のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イン
ジウムとスズの原子比が90:10〜10:90である)
とからなり、実質的にルチル型複合酸化物である
電極触媒活性を有する被覆を形成することを特徴
とする電解用電極の製造方法である。 又、本発明において、上記電極触媒活性を有す
る被覆中にインジウム酸化物及びスズ酸化物の一
部を置換して10モル%までのコバルト酸化物を含
有させることが出来る。 以下、本発明をより詳細に説明する。 本発明における導電性基体は、Ti、Ta(タン
タル)、Nb(ニオブ)、Zr(ジルコニウム)等の耐
食性のある導電性金属又はこれらの基合金が用い
られ、従来から用いられている金属Ti、又はTi
−Ta−Nb、Ti−Pd等のTi基合金が好適である。
その形状は板、有孔板、棒状体、網状体等所望の
ものとすることが出来る。 該導電性基体は、適宜、表面清浄化処理等を行
い、本発明の電極触媒活性を有する被覆が設けら
れる。該被覆は、20〜70モル%のIr酸化物と、80
〜30モル%のIn酸化物及びSn酸化物とから基本
的になる複合酸化物であり、Co酸化物を10モル
%まで含有出来るものであつて、該複合酸化物は
実質的にルチル型(RO2型)結晶構造を主体とす
るものである。又、該被覆は金属酸化物の混合
体、固溶体又は両者の混合体等のいずれでも良
い。 Co酸化物を該被覆中に含有する場合、後記す
るように少量のCo酸化物は主体となるルチル型
複合酸化物中に均一に金属酸化物状態で混合又は
固溶し、被覆のルチル型基本構造は変わらない。 本発明で、電極被覆の構造主体をルチル型
(RO2型)としたのは、被覆中にIn酸化物を組成
させる場合、従来の前記特開昭51−63374号にお
けるRh酸化物(Rh2O3)とIn2O3を組み合わせた
R2O3型では、基体との結合性及び被覆の耐消耗
性が不十分であることが分かり、Ir酸化物
(IrO2)及びSn酸化物(SnO2)と組み合わせて
RO2型にすれば、これらの欠点が解消され優れた
電極が得られることを見出したことによる。そし
て、Ir−In−Sn−(Co)の組合せにより、それら
の複合酸化物は全体として容易にルチル型構造と
して被覆することが出来る。 基体に該複合酸化物を被覆する方法としては、
前記特公昭48−3954号に記載の如き種々の手段が
適用できるが、とりわけ、各被覆成分金属の熱分
解可能な無機又は有機の塩を含む溶液を基体上に
塗布し、酸化性雰囲気中で加熱する、いわゆる熱
分解酸化法が好適である。加熱温度は、通常空気
中で300〜650℃が適当である。 本発明における電極被覆を構成する個々の成分
の作用及び組成範囲について、以下に説明する。 (1) Ir酸化物 IrO2は、主に塩素発生用電極触媒として優れ
た機能を有し、特にRuやRhの酸化物に比べて
耐久性を向上させる。そのため、本発明におい
ては被覆中にIrO2の形で20〜70モル%含有する
ことが好ましい。20モル%未満では塩素過電圧
が上昇し、耐久性が低下する傾向があり、又、
70モル%を越えると耐久性が悪くなると共に酸
素発生量が多くなつて電流効率が低下する。 (2) In酸化物及びSn酸化物 両者とも助触媒的機能を有し、塩素過電圧を
低く維持する作用がある。この効果はInがより
顕著であるが、InのみではIn2O3となり耐久性
を悪化させる。Sn酸化物は、同様塩素過電圧
を低くする働きがあり、更にIn酸化物と共に共
存させてInをInO2のルチル型にし、耐食性を
向上させる作用を有する。 そのため、両者はルチル型構造で被覆中に合
計して80〜30モル%含有させることが望まし
い。又、InとSnの相互の組成割合は原子比で
90:10〜10:90の範囲で十分上記効果を達成出
来る。 (3) Co酸化物 Co酸化物は、塩素過電圧を低くしたまま酸
素過電圧を高くする作用があり、電極の塩素発
生電流効率を更に向上させる効果がある。 そのため、In酸化物とSn酸化物をCo酸化物
で総量で10モル%まで置換して電極被覆中に組
成させることが出来る。 しかし、10モル%を越えるとルチル型酸化物
被覆の基本構造を変えないで存在させることが
困難となり、CoO、Co3O4やCo2O3等の他の結
晶相が出現し、電極の耐久性が悪化する。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を記載するが、これらの実
施例は本発明を限定するものではない。 実施例 1 予めブチルアルコールと塩化第二スズからアル
コキシスズを作製し、それをアミルアルコールで
希釈し、更に塩化インジウムを溶解し、更に12時
間加熱還流して所定濃度の第1液を作製した。 第2液として、塩化イリジウムと、必要に応じ
て塩化コバルトをアミルアルコールに溶解し、12
時間加熱還流して所定濃度の第2液を作製した。 これら第1液第2液を所定割合に混合して各種
の塗布液を作製した。 この塗布液を、予め脱脂し、80℃、25%
H2SO4水溶液中で4時間エツチングした純チタ
ン板基体(大きさ100×100mm、厚さ1mm)にブラ
シで塗布し、10分間室温にて乾燥後、150℃にて
15分間加熱乾燥した。更にこれを空気を循環した
530℃のマツフル炉中で10分間加熱した。 塗布−加熱の工程を8回繰り返して、第1表に
示す各組成(金属のみを示す)の複合酸化物被覆
を有する試料電極を作製した。 これらの試料について、X線回折法による被覆
組成物の存在状態を測定し、10℃、30g/
NaCl水溶液中における塩素発生電位及び電流効
率、並びに5℃、30g/NaCl水溶液中におけ
る電極寿命試験をおこなつた。比較として従来の
Ru−Ti系、Ru−Sn系、Rh−In系及びPtメツキ
Ti電極を作製し、同様に試験した。 それらの試験を合わせて第1表に示す。
に用いる電解用電極に関し、特に希薄食塩水や海
水等の低温、低濃度アルカリ金属ハロゲン化物の
電解に好適な電解用電極及びその製造方法に関す
る。 〔従来の技術と問題点〕 これまで、海水等の希薄塩水を電解して陽極に
塩素を発生させる電解用装置は、例えば次亜塩素
酸塩の製造や海中構造物への生物の付着防止、プ
ールや上下水道の水処理などに使用されてきてい
る。このような電解では通常、無隔膜電解装置に
より、陽極に塩素を発生させ、この塩素と水酸イ
オンとの反応により次亜塩素酸イオンが生成し、
前記したような用途においては、該生成物を殺
菌、漂白などに利用するものであるが、これらの
電解装置は、長期間の連続運転を効率良く、しか
も確実に行う必要があるため、用いられる陽極は
所期の電極特性を維持しつつ高度の耐久性が要求
される。 すなわち、海水等の電解においては、比較的高
温度で高濃度の食塩水による塩素アルカリ電解の
場合と異なり、電解液の濃度や温度等電解条件が
一定でなく、しかも海水の温度は自然条件により
10℃以下に低下する場合があり、海水中の食塩濃
度は通常3%前後と低く、溶存する不純物も多い
ので、用いる電極においてもこれらの条件下で十
分高い塩素発生効率及び耐久性などの諸要求を満
たさねばならない。 従来、海水等の電解用電極として、白金又は白
金族金属の合金を耐食性基体上にメツキした金属
電極が知られているが、これらは比較的消耗速度
が大きく、そのため被覆の厚さを大きくする必要
があり、非常に高価格となる。又電気化学的特性
上も問題があり、電解における塩素発生電位が高
く、酸素発生電位との差が殆ど無い。従つて、電
流効率が良くなく操業時の電解電圧が高くなる等
の欠点を有していた。 又、食塩等の金属ハロゲン化物の水溶液電解用
電極として、ルテニウム等の白金族金属の酸化物
を主体とする電極被覆をチタン等の耐食性基体上
に設けた電極が種々知られている(例えば特公昭
48−3954号、特公昭50−11330号)が、これら従
来の電極は酸素発生量が比較的多い欠点があり、
海水等の低温、低濃度での使用に適するものとは
言えなかつた。 又、特開昭51−63374号には、白金族金属酸化
物にインジウム(In)酸化物を組成させた被覆層
を有する電極が記載されている。この電極は塩素
過電圧が低く、耐久性を有する安価な陽極を目的
としたものであるが、白金族金属成分としてロジ
ウム(Rh)を用い、実質的にRh2O3−In2O3又は
これに少量スズ酸化物を加えた被覆電極を提示し
たものである。即ち、被覆酸化物の主体がR2O3
型(Rは金属を示す)であり、そのため、基体の
Tiとの結合性及び被覆の安定性がルチル型
(RO2型)被覆に比べて劣り、電極としての耐久
性が不十分であり、且つ塩素過電圧が比較的高い
問題があり、低温、希薄塩水の電解用に適するも
のとは言えない。 〔発明の目的〕 本発明は、高温、高濃度の金属ハロゲン化物水
溶液の電解のみならず、低温、低濃度の金属ハロ
ゲン化物水溶液電解においても、塩素電圧が低
く、高い電流効率と優れた耐久性を有する電解用
電極及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。 〔問題を解決するための手段及び作用〕 本発明の目的は、下記の本発明によつて達成さ
れる。 即ち、第(1)の発明は、 導電性基体上に、電極触媒活性を有する被覆を
設けた電解用電極において、該被覆が20〜70モル
%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル%
のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イン
ジウムとスズの原子比が90:10〜10:90である)
とからなり、実質的にルチル型複合酸化物である
ことを特徴とする電解用電極である。 第2の発明は、 導電性基体上に、イリジウム、インジウム、及
びスズの熱分解可能な塩を含む溶液を塗布し、酸
化性雰囲気中で加熱して、該基体上に20〜70モル
%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル%
のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イン
ジウムとスズの原子比が90:10〜10:90である)
とからなり、実質的にルチル型複合酸化物である
電極触媒活性を有する被覆を形成することを特徴
とする電解用電極の製造方法である。 又、本発明において、上記電極触媒活性を有す
る被覆中にインジウム酸化物及びスズ酸化物の一
部を置換して10モル%までのコバルト酸化物を含
有させることが出来る。 以下、本発明をより詳細に説明する。 本発明における導電性基体は、Ti、Ta(タン
タル)、Nb(ニオブ)、Zr(ジルコニウム)等の耐
食性のある導電性金属又はこれらの基合金が用い
られ、従来から用いられている金属Ti、又はTi
−Ta−Nb、Ti−Pd等のTi基合金が好適である。
その形状は板、有孔板、棒状体、網状体等所望の
ものとすることが出来る。 該導電性基体は、適宜、表面清浄化処理等を行
い、本発明の電極触媒活性を有する被覆が設けら
れる。該被覆は、20〜70モル%のIr酸化物と、80
〜30モル%のIn酸化物及びSn酸化物とから基本
的になる複合酸化物であり、Co酸化物を10モル
%まで含有出来るものであつて、該複合酸化物は
実質的にルチル型(RO2型)結晶構造を主体とす
るものである。又、該被覆は金属酸化物の混合
体、固溶体又は両者の混合体等のいずれでも良
い。 Co酸化物を該被覆中に含有する場合、後記す
るように少量のCo酸化物は主体となるルチル型
複合酸化物中に均一に金属酸化物状態で混合又は
固溶し、被覆のルチル型基本構造は変わらない。 本発明で、電極被覆の構造主体をルチル型
(RO2型)としたのは、被覆中にIn酸化物を組成
させる場合、従来の前記特開昭51−63374号にお
けるRh酸化物(Rh2O3)とIn2O3を組み合わせた
R2O3型では、基体との結合性及び被覆の耐消耗
性が不十分であることが分かり、Ir酸化物
(IrO2)及びSn酸化物(SnO2)と組み合わせて
RO2型にすれば、これらの欠点が解消され優れた
電極が得られることを見出したことによる。そし
て、Ir−In−Sn−(Co)の組合せにより、それら
の複合酸化物は全体として容易にルチル型構造と
して被覆することが出来る。 基体に該複合酸化物を被覆する方法としては、
前記特公昭48−3954号に記載の如き種々の手段が
適用できるが、とりわけ、各被覆成分金属の熱分
解可能な無機又は有機の塩を含む溶液を基体上に
塗布し、酸化性雰囲気中で加熱する、いわゆる熱
分解酸化法が好適である。加熱温度は、通常空気
中で300〜650℃が適当である。 本発明における電極被覆を構成する個々の成分
の作用及び組成範囲について、以下に説明する。 (1) Ir酸化物 IrO2は、主に塩素発生用電極触媒として優れ
た機能を有し、特にRuやRhの酸化物に比べて
耐久性を向上させる。そのため、本発明におい
ては被覆中にIrO2の形で20〜70モル%含有する
ことが好ましい。20モル%未満では塩素過電圧
が上昇し、耐久性が低下する傾向があり、又、
70モル%を越えると耐久性が悪くなると共に酸
素発生量が多くなつて電流効率が低下する。 (2) In酸化物及びSn酸化物 両者とも助触媒的機能を有し、塩素過電圧を
低く維持する作用がある。この効果はInがより
顕著であるが、InのみではIn2O3となり耐久性
を悪化させる。Sn酸化物は、同様塩素過電圧
を低くする働きがあり、更にIn酸化物と共に共
存させてInをInO2のルチル型にし、耐食性を
向上させる作用を有する。 そのため、両者はルチル型構造で被覆中に合
計して80〜30モル%含有させることが望まし
い。又、InとSnの相互の組成割合は原子比で
90:10〜10:90の範囲で十分上記効果を達成出
来る。 (3) Co酸化物 Co酸化物は、塩素過電圧を低くしたまま酸
素過電圧を高くする作用があり、電極の塩素発
生電流効率を更に向上させる効果がある。 そのため、In酸化物とSn酸化物をCo酸化物
で総量で10モル%まで置換して電極被覆中に組
成させることが出来る。 しかし、10モル%を越えるとルチル型酸化物
被覆の基本構造を変えないで存在させることが
困難となり、CoO、Co3O4やCo2O3等の他の結
晶相が出現し、電極の耐久性が悪化する。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を記載するが、これらの実
施例は本発明を限定するものではない。 実施例 1 予めブチルアルコールと塩化第二スズからアル
コキシスズを作製し、それをアミルアルコールで
希釈し、更に塩化インジウムを溶解し、更に12時
間加熱還流して所定濃度の第1液を作製した。 第2液として、塩化イリジウムと、必要に応じ
て塩化コバルトをアミルアルコールに溶解し、12
時間加熱還流して所定濃度の第2液を作製した。 これら第1液第2液を所定割合に混合して各種
の塗布液を作製した。 この塗布液を、予め脱脂し、80℃、25%
H2SO4水溶液中で4時間エツチングした純チタ
ン板基体(大きさ100×100mm、厚さ1mm)にブラ
シで塗布し、10分間室温にて乾燥後、150℃にて
15分間加熱乾燥した。更にこれを空気を循環した
530℃のマツフル炉中で10分間加熱した。 塗布−加熱の工程を8回繰り返して、第1表に
示す各組成(金属のみを示す)の複合酸化物被覆
を有する試料電極を作製した。 これらの試料について、X線回折法による被覆
組成物の存在状態を測定し、10℃、30g/
NaCl水溶液中における塩素発生電位及び電流効
率、並びに5℃、30g/NaCl水溶液中におけ
る電極寿命試験をおこなつた。比較として従来の
Ru−Ti系、Ru−Sn系、Rh−In系及びPtメツキ
Ti電極を作製し、同様に試験した。 それらの試験を合わせて第1表に示す。
【表】
第1表の結果から、本発明による電極は従来の
電極(比較4〜7)に比較して塩素発生電位が低
く、低温低濃度の塩水電解においても電流効率及
び電極の耐久性が格段に優れていることが分か
る。 又、本発明の電極被覆の組成範囲を越え、Ir酸
化物が20モル%未満では(比較1)、塩素発生電
位が高くなり、且つ寿命が短くなる。70モル%を
越えると(比較2)、電流効率が低くなると共に、
寿命も短くなることが分かる。更に、Co酸化物
が10モル%を越えると(比較3)、Co3O4相が出
現し、耐食性が悪化して寿命が短くなる。 実施例 2 実施例1と同様の操作により、InとSnの被覆
組成比を変えて各種の試料電極を作製し、実施例
1と同じ評価試験を行つた。 その結果を第2表に示す。
電極(比較4〜7)に比較して塩素発生電位が低
く、低温低濃度の塩水電解においても電流効率及
び電極の耐久性が格段に優れていることが分か
る。 又、本発明の電極被覆の組成範囲を越え、Ir酸
化物が20モル%未満では(比較1)、塩素発生電
位が高くなり、且つ寿命が短くなる。70モル%を
越えると(比較2)、電流効率が低くなると共に、
寿命も短くなることが分かる。更に、Co酸化物
が10モル%を越えると(比較3)、Co3O4相が出
現し、耐食性が悪化して寿命が短くなる。 実施例 2 実施例1と同様の操作により、InとSnの被覆
組成比を変えて各種の試料電極を作製し、実施例
1と同じ評価試験を行つた。 その結果を第2表に示す。
【表】
本発明は、導電性基体上に、Ir−In−Sn−
(Co)系の特定組成のルチル型複合酸化物被覆を
設けたので、塩素過電圧が低く、酸素過電圧が高
く、且つ低温、低濃度の金属ハロゲン化物電解に
おいても、耐久性に富む電解用電極が得られる。
そのため、特に本発明の電極は、低濃度塩水の電
解による次亜塩素酸塩の製造や、海水の電解処理
用の電極として、極めて高い電流効率で且つ長期
間安定して用いることが出来る。
(Co)系の特定組成のルチル型複合酸化物被覆を
設けたので、塩素過電圧が低く、酸素過電圧が高
く、且つ低温、低濃度の金属ハロゲン化物電解に
おいても、耐久性に富む電解用電極が得られる。
そのため、特に本発明の電極は、低濃度塩水の電
解による次亜塩素酸塩の製造や、海水の電解処理
用の電極として、極めて高い電流効率で且つ長期
間安定して用いることが出来る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性基体上に、電極触媒活性を有する被覆
を設けた電解用電極において、該被覆が20〜70モ
ル%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル
%のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イ
ンジウムとスズの原子比が90:10〜10:90であ
る)とからなり、実質的にルチル型複合酸化物で
あることを特徴とする電解用電極。 2 インジウム酸化物及びスズ酸化物の総量で10
モル%までをコバルト酸化物で置換した特許請求
の範囲第1項に記載の電解用電極。 3 導電性基体上に、イリジウム、インジウム、
及びスズの熱分解可能な塩を含む溶液を塗布し、
酸化性雰囲気中で加熱して該基体上に20〜70モル
%のイリジウム酸化物と、合計して80〜30モル%
のインジウム酸化物及びスズ酸化物(但し、イン
ジウムとスズの原子比が90:10〜10:90である)
とからなり、実質的にルチル型複合酸化物である
電極触媒活性を有する被覆を形成することを特徴
とする電解用電極の製造方法。 4 イリジウム、インジウム、及びスズの熱分解
可能な塩を含む溶液に、更にコバルトの熱分解可
能な塩を加え、インジウム酸化物及びスズ酸化物
の総量で10モル%までをコバルト酸化物で置換し
た電極触媒活性を有する被覆を形成する特許請求
の範囲第3項に記載の電解用電極の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61078024A JPS62260086A (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 | 電解用電極及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61078024A JPS62260086A (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 | 電解用電極及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62260086A JPS62260086A (ja) | 1987-11-12 |
| JPH0238672B2 true JPH0238672B2 (ja) | 1990-08-31 |
Family
ID=13650238
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| JP61078024A Granted JPS62260086A (ja) | 1986-04-04 | 1986-04-04 | 電解用電極及びその製造方法 |
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| JP (1) | JPS62260086A (ja) |
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1986
- 1986-04-04 JP JP61078024A patent/JPS62260086A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPS62260086A (ja) | 1987-11-12 |
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