JPH0242361B2 - - Google Patents
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- JPH0242361B2 JPH0242361B2 JP59125204A JP12520484A JPH0242361B2 JP H0242361 B2 JPH0242361 B2 JP H0242361B2 JP 59125204 A JP59125204 A JP 59125204A JP 12520484 A JP12520484 A JP 12520484A JP H0242361 B2 JPH0242361 B2 JP H0242361B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- polymer
- solution
- weight
- concentration
- Prior art date
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はアクリロニトリル(以下、ANと略
す)系重合体の溶液重合方法、特に物理的性質の
良好な繊維およびフイルム製造用原料として有用
であり、優れた成型性を有する高重合度AN系重
合体の重合方法に関するものである。 [従来の技術] 従来、ANを主成分とする重合体溶液の製造法
としては、ANおよびその共重合成分である各種
の不飽和ビニル化合物などの単量体を水媒体中で
懸濁または乳化重合し、得られた重合体を濾過、
水洗、造粒、乾燥、粉砕などの操作を施した後、
溶剤に溶解する方法、あるいは上記造粒以降の操
作を省略し、濾過、水洗後、溶剤を加えて、減圧
下に加熱し主として水分を蒸発除去し、重合体溶
液とする方法が知られている。一方、前記単量体
の重合体の溶媒中で溶液重合して、直接重合体溶
液とする方法なども知られている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記懸濁あるいは乳化重合のよ
うな水系重合法は、重合反応が溶存酸素や不純物
に影響され易く、このため反応が不安定になり、
時にはスラリーの異常析出に伴い暴走反応が生起
する場合がある。また重合体の重合度が上昇する
につれて重合体は溶剤に難溶となるため、重合体
の溶解に高温かつ長時間を要し、重合体の劣化が
避けられないこと、エネルギーコストが高くなる
こと、また生産性が低下すること等、経済性の点
から好ましくない。さらに単量体(100部)当り
の分散剤または乳化剤の使用量(1〜50部)が多
く、重合体の凝析、濾過および水洗など多段階の
工程を経ても分散剤または乳化剤の完全除去が難
しく、清浄な重合体溶液が取得し難い等の問題点
があつた。 一方、溶液重合法は上記水系重合のような問題
点は少ないが、単量体濃度、溶剤の種類および反
応時間等、さらに場合により重合開始剤の種類と
その添加量によつて、重合体の重合度が大きく影
響されるのみならず、重合度の高い重合体を得よ
うとすると、異常反応に基づく重合系の固化現象
や異常爆発の危険さえある。 すなわち、本発明の課題は上記従来技術の問題
点を解消し、より高重合度のAN系重合体の溶液
重合法を提供するにある。また他の課題は繊維形
成性およびフイルム形成性に優れ、かつ清浄な高
重合度のAN系重合体溶液を提供するにある。 [課題を解決するための手段] 本発明の上記課題は、AN単独または93モル%
以上のANと該ANに対して共重合性を有する少
なくとも一種の不飽和ビニル化合物7モル%以下
とを、これらの単量体濃度が10〜22重量%の範囲
となるように有機溶剤に溶解し、重合開始剤の存
在下、5〜85%の重合率に達するまで重合し、し
かる後未反応単量体を蒸発、除去し、5〜18重量
%の重合体濃度を有し、極限粘度が2.5以上であ
る重合体溶液を形成せしめることによつて解決す
ることができる。 すなわち、本発明の骨子はAN系重合体の溶液
重合におけるANを主とする単量体の濃度、溶剤
の種類、重合率、未反応単量体の蒸発除去、重合
体の極限粘度および最終的な重合体溶液の重合体
濃度を夫々規定したことにあり、これらの一体不
可分の関係によつて高品質の繊維やフイルムなど
に容易に成形できる高重合度のAN系重合体溶液
が安定して得られるのである。 まず、本発明の溶液重合において、AN単独ま
たは93モル%以上のANと該ANに対して共重合
性を有する少なくとも一種の不飽和ビニル化合物
7モル%以下の如き単量体の濃度は、10〜22重量
%の範囲が必要である。この濃度が10重量%より
も低くなると、得られる重合体の重合度が低く、
例えば極限濃度が2.5以上の重合体の取得が困難
になる。一方、22重量%を超えると、重合反応が
不安定となり、暴走反応などを起す危険性があ
る。 また本発明において、有機溶剤とは例えばジメ
チルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)
およびジメチル尿素などが例示できる。ただし、
高重合度AN系重合体の溶液重合には、連鎖移動
定数のできるだけ小さい溶剤が好ましいことか
ら、上記溶剤の中でも特にDMSOの使用が望ま
しい。 また本発明に用いる好ましい重合開始剤として
は、例えばオクタノイルパーオキサイド、デカノ
イルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、過酸化水素、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、アゾビスジメチルバレロニトリル
(ADVN)などが例示できるが、重合の安定性の
上からAIBNやADVNに代表されるアゾ系重合
開始剤が特に望ましい。この重合開始剤の使用量
としては、重合系の濃度として、好ましくは
0.001〜0.02重量%の範囲内である。この濃度が
0.001重量%より低いと、重合速度が不十分であ
るし、0.02重量%よりも多くなると高重合度重合
体の取得が困難となり、また重合速度が大き過ぎ
て重合反応のコントロールが困難になる場合があ
る。 次に、本発明の溶液重合においては、上記条件
下で重合を開始した後、重合率が5〜85%、好ま
しくは20〜65%の範囲内になるように反応をコン
トロールすることが重要である。この重合率が5
%未満になると、この後の工程の未反応単量体の
回収負担が増大し、工業的な重合方法としては生
産性の上で問題があるし、一方、85%を超える
と、得られる重合体の重合度のアツプが困難とな
り、例えば極限粘度が2.5を超える重合体の取得
が極めて困難になる。 重合系が上記重合率に達した後、本発明におい
ては未反応単量体を蒸発によつて除去し、重合体
の濃度を5〜18重量%、好ましくは8〜15重量%
の範囲内にすることが必要である。すなわち、得
られる重合溶液の重合体濃度が18重量%を超える
と重合体溶液の粘度が著しく増大して成型性、す
なわち繊維形成能やフイルム成形能に乏しいもの
となる。一方、5重量%未満の場合、この重合体
溶液から得られる成型品の繊維やフイルムの物性
が十分に改良されぬという問題が生じるのであ
る。 なお、本発明におけるAN系重合体の極限粘度
はJournal of Polymer Science(A―1)第6
巻、第147〜157頁(1968)に記載されている測定
法に準じて、ジメチルホルムアミドを溶剤に使用
し、30℃で測定した値である。 [実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 なお、本発明の溶液重合においては、単量体と
してAN単独か、あるいは共重合成分をANと同
時に仕込む場合でも、その量が5モル%を超える
と、重合度の大きい重合体の製造が難しい。従つ
て、得られるAN単独またはANを少なくとも93
モル%含み、その共重合成分を7モル%以下含有
するANを主成分とする共重合体である。 また本例中の部とは重量部である。 実施例 1 AN20.0部、アクリル酸メチル1.4部を、
DMSO78.6部に溶解し、攪拌翼、温度計、窒素吹
込口および放気口を備えたガラス製反応容器に仕
込み、ADVN0.002部を添加し、窒素雰囲気中60
℃で6時間反応させた。重合反応は均一溶液系で
進行し、重合率は65%に達した。重合液は60℃で
600ポイズ、重合体の極限粘度は3.0であつた。 この重合液から20Torr.70℃で未反応単量体を
蒸発させ、極限粘度3.0、重合体濃度15重量%、
70℃で1000ポイズの重合体溶液を得た。 この溶液を紡糸原液として、50%のDMSO水
溶液中に乾湿式紡糸を行ない、熱水中で5倍に延
伸し、次に水洗および乾燥緻密化を行なつた。こ
の乾燥緻密化糸を200℃のホツトエアー中で3倍
に延伸した。製糸性は良好であり、安定製造が可
能であつた。 得られた繊維の引張強度は14g/d、初期率は
220g/dと極めて高強度、高弾性率のAN系繊
維が得られた。 このAN系繊維は市販のAN系繊維の引張強度
約4g/dを大幅に超えるものであり、セメント
補強用途として検討した結果、発ガン性を有する
アスベストの約7倍の補強強度を有することがわ
かり、アスベスト代替繊維として工業的に有用な
素材であることが確認できた。 実施例 2 AN20.7部、アクリル酸0.3部を、DMSO79部に
溶解し、実施例1と同じ反応容器に仕込み、
AIBN0.006部を添加し、窒素雰囲気中60℃で12
時間反応させた。重合反応は均一溶液系で進行
し、重合率は45%、重合液の粘度は60℃で550ポ
イズ、重合体の極限粘度は5.0であつた。 この重合液から未反応単量体を蒸発させて極限
粘度5.0、重合体濃度11重量%、70℃で2500ポイ
ズの重合体溶液を得た。 この溶液は、良好かつ安定した成型性(製糸
性)を示し、そのまま繊維やフイルムに成形する
ことができた。 実施例 3 AN18.1部を、DMSO81.9部に溶解し、実施例
1と同様の反応容器に仕込み、ADVN0.007部を
添加し、窒素雰囲気中40℃で24時間反応させた。
重合反応は均一溶液系で進行し、重合率は30%、
重合液の粘度は40℃で100ポイズ、重合体の極限
粘度は8.0であつた。 未反応単量体を蒸発させて極限粘度8.0、重合
体濃度8重量%、70℃で7000ポイズの重合体溶液
を得た。 この溶液は、良好かつ安定した成型性(製糸
性)を示し、そのまま繊維やフイルムに成形する
ことができた。 比較例 1 実施例1〜3と同様の反応容器を使用し、第1
表に示す仕込み組成で、窒素雰囲気中60℃で反応
させた結果を第2表に示す。 No.1は重合液の粘度が低く、未反応単量体の蒸
発後においても重合体濃度が低くすぎて成型性不
良であつた。No.2は反応途中で重合体が固化し取
扱い不能であつた。No.3は反応が十分進行せず、
No.4と5は重合体の極限粘度が低く本発明の目的
とする高重合度AN系重合体が得られなかつた。
す)系重合体の溶液重合方法、特に物理的性質の
良好な繊維およびフイルム製造用原料として有用
であり、優れた成型性を有する高重合度AN系重
合体の重合方法に関するものである。 [従来の技術] 従来、ANを主成分とする重合体溶液の製造法
としては、ANおよびその共重合成分である各種
の不飽和ビニル化合物などの単量体を水媒体中で
懸濁または乳化重合し、得られた重合体を濾過、
水洗、造粒、乾燥、粉砕などの操作を施した後、
溶剤に溶解する方法、あるいは上記造粒以降の操
作を省略し、濾過、水洗後、溶剤を加えて、減圧
下に加熱し主として水分を蒸発除去し、重合体溶
液とする方法が知られている。一方、前記単量体
の重合体の溶媒中で溶液重合して、直接重合体溶
液とする方法なども知られている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記懸濁あるいは乳化重合のよ
うな水系重合法は、重合反応が溶存酸素や不純物
に影響され易く、このため反応が不安定になり、
時にはスラリーの異常析出に伴い暴走反応が生起
する場合がある。また重合体の重合度が上昇する
につれて重合体は溶剤に難溶となるため、重合体
の溶解に高温かつ長時間を要し、重合体の劣化が
避けられないこと、エネルギーコストが高くなる
こと、また生産性が低下すること等、経済性の点
から好ましくない。さらに単量体(100部)当り
の分散剤または乳化剤の使用量(1〜50部)が多
く、重合体の凝析、濾過および水洗など多段階の
工程を経ても分散剤または乳化剤の完全除去が難
しく、清浄な重合体溶液が取得し難い等の問題点
があつた。 一方、溶液重合法は上記水系重合のような問題
点は少ないが、単量体濃度、溶剤の種類および反
応時間等、さらに場合により重合開始剤の種類と
その添加量によつて、重合体の重合度が大きく影
響されるのみならず、重合度の高い重合体を得よ
うとすると、異常反応に基づく重合系の固化現象
や異常爆発の危険さえある。 すなわち、本発明の課題は上記従来技術の問題
点を解消し、より高重合度のAN系重合体の溶液
重合法を提供するにある。また他の課題は繊維形
成性およびフイルム形成性に優れ、かつ清浄な高
重合度のAN系重合体溶液を提供するにある。 [課題を解決するための手段] 本発明の上記課題は、AN単独または93モル%
以上のANと該ANに対して共重合性を有する少
なくとも一種の不飽和ビニル化合物7モル%以下
とを、これらの単量体濃度が10〜22重量%の範囲
となるように有機溶剤に溶解し、重合開始剤の存
在下、5〜85%の重合率に達するまで重合し、し
かる後未反応単量体を蒸発、除去し、5〜18重量
%の重合体濃度を有し、極限粘度が2.5以上であ
る重合体溶液を形成せしめることによつて解決す
ることができる。 すなわち、本発明の骨子はAN系重合体の溶液
重合におけるANを主とする単量体の濃度、溶剤
の種類、重合率、未反応単量体の蒸発除去、重合
体の極限粘度および最終的な重合体溶液の重合体
濃度を夫々規定したことにあり、これらの一体不
可分の関係によつて高品質の繊維やフイルムなど
に容易に成形できる高重合度のAN系重合体溶液
が安定して得られるのである。 まず、本発明の溶液重合において、AN単独ま
たは93モル%以上のANと該ANに対して共重合
性を有する少なくとも一種の不飽和ビニル化合物
7モル%以下の如き単量体の濃度は、10〜22重量
%の範囲が必要である。この濃度が10重量%より
も低くなると、得られる重合体の重合度が低く、
例えば極限濃度が2.5以上の重合体の取得が困難
になる。一方、22重量%を超えると、重合反応が
不安定となり、暴走反応などを起す危険性があ
る。 また本発明において、有機溶剤とは例えばジメ
チルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)
およびジメチル尿素などが例示できる。ただし、
高重合度AN系重合体の溶液重合には、連鎖移動
定数のできるだけ小さい溶剤が好ましいことか
ら、上記溶剤の中でも特にDMSOの使用が望ま
しい。 また本発明に用いる好ましい重合開始剤として
は、例えばオクタノイルパーオキサイド、デカノ
イルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、過酸化水素、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、アゾビスジメチルバレロニトリル
(ADVN)などが例示できるが、重合の安定性の
上からAIBNやADVNに代表されるアゾ系重合
開始剤が特に望ましい。この重合開始剤の使用量
としては、重合系の濃度として、好ましくは
0.001〜0.02重量%の範囲内である。この濃度が
0.001重量%より低いと、重合速度が不十分であ
るし、0.02重量%よりも多くなると高重合度重合
体の取得が困難となり、また重合速度が大き過ぎ
て重合反応のコントロールが困難になる場合があ
る。 次に、本発明の溶液重合においては、上記条件
下で重合を開始した後、重合率が5〜85%、好ま
しくは20〜65%の範囲内になるように反応をコン
トロールすることが重要である。この重合率が5
%未満になると、この後の工程の未反応単量体の
回収負担が増大し、工業的な重合方法としては生
産性の上で問題があるし、一方、85%を超える
と、得られる重合体の重合度のアツプが困難とな
り、例えば極限粘度が2.5を超える重合体の取得
が極めて困難になる。 重合系が上記重合率に達した後、本発明におい
ては未反応単量体を蒸発によつて除去し、重合体
の濃度を5〜18重量%、好ましくは8〜15重量%
の範囲内にすることが必要である。すなわち、得
られる重合溶液の重合体濃度が18重量%を超える
と重合体溶液の粘度が著しく増大して成型性、す
なわち繊維形成能やフイルム成形能に乏しいもの
となる。一方、5重量%未満の場合、この重合体
溶液から得られる成型品の繊維やフイルムの物性
が十分に改良されぬという問題が生じるのであ
る。 なお、本発明におけるAN系重合体の極限粘度
はJournal of Polymer Science(A―1)第6
巻、第147〜157頁(1968)に記載されている測定
法に準じて、ジメチルホルムアミドを溶剤に使用
し、30℃で測定した値である。 [実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 なお、本発明の溶液重合においては、単量体と
してAN単独か、あるいは共重合成分をANと同
時に仕込む場合でも、その量が5モル%を超える
と、重合度の大きい重合体の製造が難しい。従つ
て、得られるAN単独またはANを少なくとも93
モル%含み、その共重合成分を7モル%以下含有
するANを主成分とする共重合体である。 また本例中の部とは重量部である。 実施例 1 AN20.0部、アクリル酸メチル1.4部を、
DMSO78.6部に溶解し、攪拌翼、温度計、窒素吹
込口および放気口を備えたガラス製反応容器に仕
込み、ADVN0.002部を添加し、窒素雰囲気中60
℃で6時間反応させた。重合反応は均一溶液系で
進行し、重合率は65%に達した。重合液は60℃で
600ポイズ、重合体の極限粘度は3.0であつた。 この重合液から20Torr.70℃で未反応単量体を
蒸発させ、極限粘度3.0、重合体濃度15重量%、
70℃で1000ポイズの重合体溶液を得た。 この溶液を紡糸原液として、50%のDMSO水
溶液中に乾湿式紡糸を行ない、熱水中で5倍に延
伸し、次に水洗および乾燥緻密化を行なつた。こ
の乾燥緻密化糸を200℃のホツトエアー中で3倍
に延伸した。製糸性は良好であり、安定製造が可
能であつた。 得られた繊維の引張強度は14g/d、初期率は
220g/dと極めて高強度、高弾性率のAN系繊
維が得られた。 このAN系繊維は市販のAN系繊維の引張強度
約4g/dを大幅に超えるものであり、セメント
補強用途として検討した結果、発ガン性を有する
アスベストの約7倍の補強強度を有することがわ
かり、アスベスト代替繊維として工業的に有用な
素材であることが確認できた。 実施例 2 AN20.7部、アクリル酸0.3部を、DMSO79部に
溶解し、実施例1と同じ反応容器に仕込み、
AIBN0.006部を添加し、窒素雰囲気中60℃で12
時間反応させた。重合反応は均一溶液系で進行
し、重合率は45%、重合液の粘度は60℃で550ポ
イズ、重合体の極限粘度は5.0であつた。 この重合液から未反応単量体を蒸発させて極限
粘度5.0、重合体濃度11重量%、70℃で2500ポイ
ズの重合体溶液を得た。 この溶液は、良好かつ安定した成型性(製糸
性)を示し、そのまま繊維やフイルムに成形する
ことができた。 実施例 3 AN18.1部を、DMSO81.9部に溶解し、実施例
1と同様の反応容器に仕込み、ADVN0.007部を
添加し、窒素雰囲気中40℃で24時間反応させた。
重合反応は均一溶液系で進行し、重合率は30%、
重合液の粘度は40℃で100ポイズ、重合体の極限
粘度は8.0であつた。 未反応単量体を蒸発させて極限粘度8.0、重合
体濃度8重量%、70℃で7000ポイズの重合体溶液
を得た。 この溶液は、良好かつ安定した成型性(製糸
性)を示し、そのまま繊維やフイルムに成形する
ことができた。 比較例 1 実施例1〜3と同様の反応容器を使用し、第1
表に示す仕込み組成で、窒素雰囲気中60℃で反応
させた結果を第2表に示す。 No.1は重合液の粘度が低く、未反応単量体の蒸
発後においても重合体濃度が低くすぎて成型性不
良であつた。No.2は反応途中で重合体が固化し取
扱い不能であつた。No.3は反応が十分進行せず、
No.4と5は重合体の極限粘度が低く本発明の目的
とする高重合度AN系重合体が得られなかつた。
【表】
【表】
【表】
[発明の効果]
本発明の溶液重合法によれば、AN系重合体の
重合度が極めて高い、すなわち極限粘度で表示す
ると、2.5以上、好ましく2.5〜10、より好ましく
は2.5〜5という高重合度のAN系重合体が得られ
る。しかもこのAN系重合体は清浄でかつ優れた
成型性を有するため、その成型品である繊維やフ
イルムは、一段と優れた強度的特性と熱安定性、
耐候性などを有する等、本発明の効果は顕著であ
る。
重合度が極めて高い、すなわち極限粘度で表示す
ると、2.5以上、好ましく2.5〜10、より好ましく
は2.5〜5という高重合度のAN系重合体が得られ
る。しかもこのAN系重合体は清浄でかつ優れた
成型性を有するため、その成型品である繊維やフ
イルムは、一段と優れた強度的特性と熱安定性、
耐候性などを有する等、本発明の効果は顕著であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル単独または93モル%以上の
アクリロニトリルと該アクリロニトリルに対して
共重合性を有する少なくとも一種の不飽和ビニル
化合物7モル%以下とを、これらの単量体濃度が
10〜22重量%の範囲となるように有機溶剤に溶解
し、重合開始剤の存在下、5〜85%の重合率に達
するまで重合し、しかる後未反応単量体を蒸発、
除去し、5〜18重量%の重合体濃度を有し、極限
粘度が2.5以上である重合体溶液を形成せしめる
ことを特徴とするアクリロニトリル系重合体の溶
液重合方法。 2 重合開始剤がアゾ系化合物で、その使用量が
0.001〜0.02重量%である特許請求の範囲第1項
記載のアクリロニトリル系重合体の溶液重合方
法。 3 有機溶剤がジメチルスルホキシドである特許
請求の範囲第1項または第2項記載のアクリロニ
トリル系重合体の溶液重合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12520484A JPS614706A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | アクリロニトリル系重合体の溶液重合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12520484A JPS614706A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | アクリロニトリル系重合体の溶液重合方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS614706A JPS614706A (ja) | 1986-01-10 |
| JPH0242361B2 true JPH0242361B2 (ja) | 1990-09-21 |
Family
ID=14904473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12520484A Granted JPS614706A (ja) | 1984-06-20 | 1984-06-20 | アクリロニトリル系重合体の溶液重合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS614706A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0639242B2 (ja) * | 1987-10-12 | 1994-05-25 | 河西工業株式会社 | 自動車用インシュレータダッシュ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51129479A (en) * | 1975-05-06 | 1976-11-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | A process for polymerizing acrylonitrile |
| DE2843157A1 (de) * | 1978-10-04 | 1980-04-17 | Bayer Ag | Verfahren zur herstellung von acrylnitril-polymerisaten in halogenierten aliphatischen kohlenwasserstoffen |
-
1984
- 1984-06-20 JP JP12520484A patent/JPS614706A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS614706A (ja) | 1986-01-10 |
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