JPH0244915B2 - - Google Patents
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- JPH0244915B2 JPH0244915B2 JP62161907A JP16190787A JPH0244915B2 JP H0244915 B2 JPH0244915 B2 JP H0244915B2 JP 62161907 A JP62161907 A JP 62161907A JP 16190787 A JP16190787 A JP 16190787A JP H0244915 B2 JPH0244915 B2 JP H0244915B2
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Description
産業上の利用分野
この発明は、例えば住宅用サツシ、エクステリ
ヤ等の建築用材料に使用される着色アルミニウム
材を提供するためのアルミニウム材の電解着色方
法、即ちアルミニウム材を陽極酸化処理後、金属
塩を含む電解液中で二次電解処理し、アルミニウ
ム材の表面に特有の色調を生じさせる電解着色方
法に関する。 なおこの明細書において、アルミニウムの語は
その合金を含む意味で用いる。 従来の技術 かかるアルミニウム材の電解着色方法として
は、従来より、金属塩、ほう酸、アンモニウム塩
を含む電解液中で交流電解を行う交流電解着色法
(浅田法)や、金属塩やほう酸を含む電解液中で
アルミニウム材を陰極として直流電解を行う直流
電解着色法(住化法)、あるいはまた特に最近で
は、浅田法と同じく金属塩、ほう酸、アンモニウ
ム塩を含む電解液中で、正負を交互に繰返す矩形
波電圧を印加して電解処理を行ういわゆる矩形波
インバータ法などが知られている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、交流電解着色法では、着色に時
間がかかるとか、アルミニウム材が複雑な形状の
押出形材等である場合には、材料の凸部の着色が
濃く凹部の着色が薄くなるとか、長尺アルミニウ
ム材の場合は端部の着色が濃くなる、というよう
な欠点があつた。一方、直流電解着色法の場合に
は、比較的短時間で着色が可能であるものの、電
解液中のアルカリ金属イオンに敏感で液管理が面
倒であり、また電解処理中に陽極酸化皮膜の局部
破壊によるスポーリングが発生し易いというよう
な欠点があつた。一方また矩形波インバータ法で
は、比較的良好なつきまわり性が得られるもの
の、つきまわり性の更なる向上を図るには限界が
あるとか、皮膜の着色に時間がかかるとか、同じ
くアルカリ金属イオンに敏感になり、スポーリン
グが発生し易いという欠点があつた。 この発明は以上の従来技術の欠点を解消し、均
一着色性(つきまわり性)の更なる向上、短時間
濃色化の実現、スポーリングの発生防止を併せて
可能とするアルミニウム材の電解着色方法の提供
を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、基本
的に矩形波インバータ法を採用するとともに、従
来の矩形波インバータ法におけるつきまわり性の
向上の限界が、電解液中にPH調整剤としてのアン
モニウム塩が含まれていることに起因している点
に鑑み、アンモニウム塩を含まない電解液を用い
た矩形波インバータ法を用いることを基本的前提
とするものである。そして、この前提のもとで、
発明者はつきまわり性のさらなる向上、スポーリ
ングの防止等を図るべく、種々実験と研究を繰返
した結果、正負ピーク電圧の絶対値、正負電圧の
通電時間、及びピーク電圧と矩形波周波数とを一
定の関係となすことで良好な結果が得られること
を知見し、この発明を完成するに至つたものであ
る。 即ちこの発明は、陽極酸化処理を施したアルミ
ニウム材に、実質的に金属塩とほう酸の水溶液か
らなる電解浴中で、正負を交互に繰返す矩形波電
圧を印加して二次電解処理を行うアルミニウム材
の電解着色方法において、前記矩形波の正負ピー
ク電圧の絶対値、及び正負電圧の通電時間をそれ
ぞれ等しく設定し、かつ正負ピーク電圧の絶対値
と矩形波周波数とを、添附図面に示すように、点
A(1Hz、15V)、点B(5Hz、17V)、点C(10Hz、
19V)、点D(50Hz、27V)、点E(60Hz、29V)、点
F(60Hz、33V)、点G(50Hz、31V)、点H(10Hz、
23V)、点I(5Hz、21V)、点J(1Hz、19V)で
囲まれる範囲内の値に設定して電解処理を行うこ
とを特徴とするアルミニウム材の電解着色方法を
要旨とする。 電解処理前にアルミニウム材に施す陽極酸化処
理の処理液、電解条件等は特に限定されないが、
一般的には硫酸法による処理が行われる。 二次電解着色処理に用いる電解液は、実質的
に、所期する色調との関係で選択したNi、Cu、
Se、Sn等の金属塩とほう酸とからなる溶液であ
り、PH調整剤としてのアンモニウム塩、例えば硫
酸アンモニウム等は含まない。これはアンモニウ
ム塩を含む電解液ではつきまわり性の向上に限界
があるからである。上記において、「実質的に」
とは、着色性能に影響を与えない他の成分例えば
Na+、K+等の含有を許容する趣旨である。電解
液の一例を挙げると、例えばNi塩を用いる場合
には、硫酸ニツケル20〜150g/、ホウ酸10〜
50g/の水溶液からなる電解液を好適に用いう
る。かかるNi塩を用いた場合、アルミニウム材
にはブロンズの色調が得られる。 二次電解処理において印加する電圧は、第1図
に示すように、正負を交互に繰返す矩形波電圧で
ある。かつこの発明では、所期の目的を達成する
ために、矩形波の正のピーク電圧の絶対値Vaと
負のピーク電圧の絶対値Vc(以下ピーク電圧の絶
対値を単にピーク電圧値と記す。)とが等しくな
ければならず、かつ正の電圧の通電時間taと負の
電圧の通電時間tcとが等しくなければならない。
さらにまた、短時間処理による良好な均一電着性
を得るために、上記Va=Vc、ta=tcの条件のも
とで正負ピーク電圧Va,Vcと矩形波周波数とを
第2図のグラフにおいて斜線で示す領域内の値に
設定することを要件とする。即ち、第2図に示す
グラフは横軸に対数目盛にて矩形波の周波数を採
る一方、縦軸は通常の直線目盛にてピーク電圧値
を表した片対数グラフであり、斜線で示す領域
は、1Hz、5Hz、10Hz、50Hz、60Hzの周波数にお
けるピーク電圧の上下限値に対応するA〜Jの各
点を直線で結ぶことにより形成されたものであ
る。ここで各点の座標を示すと、点A(1Hz、
15V)、点B(5Hz、17V)、点C(10Hz、19V)、点
D(50Hz、27V)、点E(60Hz、29V)、点F(60Hz、
33V)、点G(50Hz、31V)、点H(10Hz、23V)、点
I(5Hz、21V)、点J(1Hz、19V)である。 第2図から明らかな如く、均一着色、短時間処
理に適正なピーク電圧値の領域は電解処理電圧で
ある矩形波電圧の周波数に応じて変化し、周波数
が高くなると必要なピーク電圧値も高くなる。こ
のように周波数に応じて適正なピーク電圧値が遷
移する理由は次のように考えられる。即ち、本発
明に係る二次電解着色処理において、陰極は金属
の還元析出の役割を果たし、陽極は陰極側で破壊
されたアルミニウム材表面の陽極酸化処理皮膜中
のバリヤー層を補修生成する役割を果たすが、こ
の補修再生されたバリヤー層の特に緻密性、層厚
が均一着色性等に関与しているものと考えられ
る。そして再生成されたバリヤー層の緻密性は正
負電圧の通電時間ta,tcに依存し通電時間が長い
とき即ち周波数が低いときにより緻密な層とな
る。一方バリヤー層の層厚はピーク電圧値Va,
Vcに依存しピーク電圧値が高くなれば層厚は厚
くなる。従つて周波数が低いときには、バリヤー
層は層厚が薄くても緻密で安定したものとなる。
換言すれば、ピーク電圧が小さくても良好な均一
着色性、着色速度が得られる。逆に周波数が高く
なると通電時間が短くなるため、バリヤー層は緻
密性に欠けるものとなる。そこでピーク電圧値を
大にして層厚を厚くすることでこれを補い、バリ
ヤー層を安定なものとして均一着色性を確保する
のである。即ちピーク電圧値Va,Vcが、周波数
60Hzで29V未満、50Hzで27未満、10Hzで19V未
満、5Hzで17V未満では、バリヤー層が薄くて不
均一なものとなるため、均一着色性が低下し、着
色速度も遅くなる。また1Hzで15V未満ではNi
等の析出電圧下のため着色不能となる。一方、
Va,Vcが周波数1Hzで19Vを超え、5Hzで21V
を超え、10Hzで23Vを超え、50Hzで31Vを超え、
60Hzで33Vを超えるときは、バリヤー層が緻密す
ぎたり厚すぎるため却つて着色されにくいものと
なり、また着色速度が遅くなつたり、スポーリン
グが発生するという欠点を生ずる。 なお第2図に斜線で示す本発明領域内の数値で
あれば、ピーク電圧値と矩形波周波数とを任意の
値に設定できるが、周波数が低くなるほど直流電
解着色法に近づくためアルカリ金属イオンに敏感
になつてくる。従つて浴管理は面倒になるが、反
面ピーク電圧値が小さくて済む分電力費は安価と
なる。逆に周波数が高くなるほどアルカリ金属に
鈍感になり浴管理は容易となるが、大きなピーク
電圧を必要とするため電力費は高くつく。従つて
本発明の工業的な実施に際しては、浴管理の容易
性と電力費との兼合いで適宜ピーク電圧値、周波
数を設定すれば良い。 発明の効果 この発明は上述の次第で、陽極酸化処理したア
ルミニウム材に施す電解着色のための二次電解処
理を、実質的に金属塩とほう酸の水溶液からなる
電解浴中で、正負ピーク電圧値及び正負電圧の通
電時間をそれぞれ等しく設定し、かつピーク電圧
値と周波数とを一定の関係に設定した矩形波電圧
を印加して行うものであるから、短時間で濃淡の
ない一層優れた均一着色が可能となるとともに、
スポーリングの発生をも防止でき、美麗な外観色
調を呈するアルミニウム材を高効率で提供でき
る。その結果、建築用等の材料として使用される
アルミニウム材の商品価値を向上しうるものとな
る。 実施例 A1100合金からなるアルミニウム板(調質
H24)を複数枚用意した。そしてまず前処理とし
て、該アルミニウム板に硝酸脱脂、苛性エツチン
グ、硝酸中和を順次的に実施したのち、液温20±
1℃、濃度15%の硫酸溶液中で、電流1.1A/d
m2、電解時間35分の条件で陽極酸化処理を実施し
た。なお上記によりアルミニウム板表面に生成さ
れた陽極酸化皮膜の膜厚は約9μmであつた。 次いで上記のアルミニウム板に、矩形波インバ
ータ法による二次電解着色処理を実施した。二次
電解処理は、第3図に示すように、塩化ビニル樹
脂製の枠体1の一端にカーボン対極2を設置する
とともに、枠体の中間位置に上記アルミニウム供
試板3枚A,B,Cをカーボン対極と対向状に配
設した試験用セルを用い、このセルを、NiSO4・
6H2O:50g/、H3BO3:30g/の水溶液か
らなりかつNa+、K+イオンを含有する電解液中
に浸漬したのち、電気的に短絡した前記3枚の供
試板とカーボン対極との間に矩形波電圧を印加し
た行つた。矩形波電圧は、正負ピーク電圧値及び
正負電圧の通電時間をそれぞれ等しく設定した条
件のもとで、ピーク電圧値と周波数を第1表に示
すように各種に変え、同表に示す処理時間で行つ
た。また前記試験用セルにおいて、カーボン対極
とアルミニウム供試板Aの対抗面との距離lは
200mm、各供試板の間隔は10mmとした。 そして金属着色処理を終えた3枚の供試板A,
B,Cにつき、色差計により各供試板両面のL値
(明度)を測定した。その結果を第1表に示す。 一方、上記と同じ試験用セル及び同一組成の電
解液を用い、交流15V、処理時間6分の条件によ
る従来の交流電解着色処理(No22)と、供試板
を陰極とする直流15Vの電圧を3分間印加しての
直流電解着色処理(No23)とを実施した。また、
電解液として、上記の電解液に(NH4)2SO4:30
g/を加えた水溶液を用いるとともに、電圧±
20V、周波数5Hzの矩形波電圧を印加しての矩形
波インバータ法による着色処理を実施した
(No24)。それらの結果も併せて第1表に示す。
ヤ等の建築用材料に使用される着色アルミニウム
材を提供するためのアルミニウム材の電解着色方
法、即ちアルミニウム材を陽極酸化処理後、金属
塩を含む電解液中で二次電解処理し、アルミニウ
ム材の表面に特有の色調を生じさせる電解着色方
法に関する。 なおこの明細書において、アルミニウムの語は
その合金を含む意味で用いる。 従来の技術 かかるアルミニウム材の電解着色方法として
は、従来より、金属塩、ほう酸、アンモニウム塩
を含む電解液中で交流電解を行う交流電解着色法
(浅田法)や、金属塩やほう酸を含む電解液中で
アルミニウム材を陰極として直流電解を行う直流
電解着色法(住化法)、あるいはまた特に最近で
は、浅田法と同じく金属塩、ほう酸、アンモニウ
ム塩を含む電解液中で、正負を交互に繰返す矩形
波電圧を印加して電解処理を行ういわゆる矩形波
インバータ法などが知られている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、交流電解着色法では、着色に時
間がかかるとか、アルミニウム材が複雑な形状の
押出形材等である場合には、材料の凸部の着色が
濃く凹部の着色が薄くなるとか、長尺アルミニウ
ム材の場合は端部の着色が濃くなる、というよう
な欠点があつた。一方、直流電解着色法の場合に
は、比較的短時間で着色が可能であるものの、電
解液中のアルカリ金属イオンに敏感で液管理が面
倒であり、また電解処理中に陽極酸化皮膜の局部
破壊によるスポーリングが発生し易いというよう
な欠点があつた。一方また矩形波インバータ法で
は、比較的良好なつきまわり性が得られるもの
の、つきまわり性の更なる向上を図るには限界が
あるとか、皮膜の着色に時間がかかるとか、同じ
くアルカリ金属イオンに敏感になり、スポーリン
グが発生し易いという欠点があつた。 この発明は以上の従来技術の欠点を解消し、均
一着色性(つきまわり性)の更なる向上、短時間
濃色化の実現、スポーリングの発生防止を併せて
可能とするアルミニウム材の電解着色方法の提供
を目的とするものである。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、基本
的に矩形波インバータ法を採用するとともに、従
来の矩形波インバータ法におけるつきまわり性の
向上の限界が、電解液中にPH調整剤としてのアン
モニウム塩が含まれていることに起因している点
に鑑み、アンモニウム塩を含まない電解液を用い
た矩形波インバータ法を用いることを基本的前提
とするものである。そして、この前提のもとで、
発明者はつきまわり性のさらなる向上、スポーリ
ングの防止等を図るべく、種々実験と研究を繰返
した結果、正負ピーク電圧の絶対値、正負電圧の
通電時間、及びピーク電圧と矩形波周波数とを一
定の関係となすことで良好な結果が得られること
を知見し、この発明を完成するに至つたものであ
る。 即ちこの発明は、陽極酸化処理を施したアルミ
ニウム材に、実質的に金属塩とほう酸の水溶液か
らなる電解浴中で、正負を交互に繰返す矩形波電
圧を印加して二次電解処理を行うアルミニウム材
の電解着色方法において、前記矩形波の正負ピー
ク電圧の絶対値、及び正負電圧の通電時間をそれ
ぞれ等しく設定し、かつ正負ピーク電圧の絶対値
と矩形波周波数とを、添附図面に示すように、点
A(1Hz、15V)、点B(5Hz、17V)、点C(10Hz、
19V)、点D(50Hz、27V)、点E(60Hz、29V)、点
F(60Hz、33V)、点G(50Hz、31V)、点H(10Hz、
23V)、点I(5Hz、21V)、点J(1Hz、19V)で
囲まれる範囲内の値に設定して電解処理を行うこ
とを特徴とするアルミニウム材の電解着色方法を
要旨とする。 電解処理前にアルミニウム材に施す陽極酸化処
理の処理液、電解条件等は特に限定されないが、
一般的には硫酸法による処理が行われる。 二次電解着色処理に用いる電解液は、実質的
に、所期する色調との関係で選択したNi、Cu、
Se、Sn等の金属塩とほう酸とからなる溶液であ
り、PH調整剤としてのアンモニウム塩、例えば硫
酸アンモニウム等は含まない。これはアンモニウ
ム塩を含む電解液ではつきまわり性の向上に限界
があるからである。上記において、「実質的に」
とは、着色性能に影響を与えない他の成分例えば
Na+、K+等の含有を許容する趣旨である。電解
液の一例を挙げると、例えばNi塩を用いる場合
には、硫酸ニツケル20〜150g/、ホウ酸10〜
50g/の水溶液からなる電解液を好適に用いう
る。かかるNi塩を用いた場合、アルミニウム材
にはブロンズの色調が得られる。 二次電解処理において印加する電圧は、第1図
に示すように、正負を交互に繰返す矩形波電圧で
ある。かつこの発明では、所期の目的を達成する
ために、矩形波の正のピーク電圧の絶対値Vaと
負のピーク電圧の絶対値Vc(以下ピーク電圧の絶
対値を単にピーク電圧値と記す。)とが等しくな
ければならず、かつ正の電圧の通電時間taと負の
電圧の通電時間tcとが等しくなければならない。
さらにまた、短時間処理による良好な均一電着性
を得るために、上記Va=Vc、ta=tcの条件のも
とで正負ピーク電圧Va,Vcと矩形波周波数とを
第2図のグラフにおいて斜線で示す領域内の値に
設定することを要件とする。即ち、第2図に示す
グラフは横軸に対数目盛にて矩形波の周波数を採
る一方、縦軸は通常の直線目盛にてピーク電圧値
を表した片対数グラフであり、斜線で示す領域
は、1Hz、5Hz、10Hz、50Hz、60Hzの周波数にお
けるピーク電圧の上下限値に対応するA〜Jの各
点を直線で結ぶことにより形成されたものであ
る。ここで各点の座標を示すと、点A(1Hz、
15V)、点B(5Hz、17V)、点C(10Hz、19V)、点
D(50Hz、27V)、点E(60Hz、29V)、点F(60Hz、
33V)、点G(50Hz、31V)、点H(10Hz、23V)、点
I(5Hz、21V)、点J(1Hz、19V)である。 第2図から明らかな如く、均一着色、短時間処
理に適正なピーク電圧値の領域は電解処理電圧で
ある矩形波電圧の周波数に応じて変化し、周波数
が高くなると必要なピーク電圧値も高くなる。こ
のように周波数に応じて適正なピーク電圧値が遷
移する理由は次のように考えられる。即ち、本発
明に係る二次電解着色処理において、陰極は金属
の還元析出の役割を果たし、陽極は陰極側で破壊
されたアルミニウム材表面の陽極酸化処理皮膜中
のバリヤー層を補修生成する役割を果たすが、こ
の補修再生されたバリヤー層の特に緻密性、層厚
が均一着色性等に関与しているものと考えられ
る。そして再生成されたバリヤー層の緻密性は正
負電圧の通電時間ta,tcに依存し通電時間が長い
とき即ち周波数が低いときにより緻密な層とな
る。一方バリヤー層の層厚はピーク電圧値Va,
Vcに依存しピーク電圧値が高くなれば層厚は厚
くなる。従つて周波数が低いときには、バリヤー
層は層厚が薄くても緻密で安定したものとなる。
換言すれば、ピーク電圧が小さくても良好な均一
着色性、着色速度が得られる。逆に周波数が高く
なると通電時間が短くなるため、バリヤー層は緻
密性に欠けるものとなる。そこでピーク電圧値を
大にして層厚を厚くすることでこれを補い、バリ
ヤー層を安定なものとして均一着色性を確保する
のである。即ちピーク電圧値Va,Vcが、周波数
60Hzで29V未満、50Hzで27未満、10Hzで19V未
満、5Hzで17V未満では、バリヤー層が薄くて不
均一なものとなるため、均一着色性が低下し、着
色速度も遅くなる。また1Hzで15V未満ではNi
等の析出電圧下のため着色不能となる。一方、
Va,Vcが周波数1Hzで19Vを超え、5Hzで21V
を超え、10Hzで23Vを超え、50Hzで31Vを超え、
60Hzで33Vを超えるときは、バリヤー層が緻密す
ぎたり厚すぎるため却つて着色されにくいものと
なり、また着色速度が遅くなつたり、スポーリン
グが発生するという欠点を生ずる。 なお第2図に斜線で示す本発明領域内の数値で
あれば、ピーク電圧値と矩形波周波数とを任意の
値に設定できるが、周波数が低くなるほど直流電
解着色法に近づくためアルカリ金属イオンに敏感
になつてくる。従つて浴管理は面倒になるが、反
面ピーク電圧値が小さくて済む分電力費は安価と
なる。逆に周波数が高くなるほどアルカリ金属に
鈍感になり浴管理は容易となるが、大きなピーク
電圧を必要とするため電力費は高くつく。従つて
本発明の工業的な実施に際しては、浴管理の容易
性と電力費との兼合いで適宜ピーク電圧値、周波
数を設定すれば良い。 発明の効果 この発明は上述の次第で、陽極酸化処理したア
ルミニウム材に施す電解着色のための二次電解処
理を、実質的に金属塩とほう酸の水溶液からなる
電解浴中で、正負ピーク電圧値及び正負電圧の通
電時間をそれぞれ等しく設定し、かつピーク電圧
値と周波数とを一定の関係に設定した矩形波電圧
を印加して行うものであるから、短時間で濃淡の
ない一層優れた均一着色が可能となるとともに、
スポーリングの発生をも防止でき、美麗な外観色
調を呈するアルミニウム材を高効率で提供でき
る。その結果、建築用等の材料として使用される
アルミニウム材の商品価値を向上しうるものとな
る。 実施例 A1100合金からなるアルミニウム板(調質
H24)を複数枚用意した。そしてまず前処理とし
て、該アルミニウム板に硝酸脱脂、苛性エツチン
グ、硝酸中和を順次的に実施したのち、液温20±
1℃、濃度15%の硫酸溶液中で、電流1.1A/d
m2、電解時間35分の条件で陽極酸化処理を実施し
た。なお上記によりアルミニウム板表面に生成さ
れた陽極酸化皮膜の膜厚は約9μmであつた。 次いで上記のアルミニウム板に、矩形波インバ
ータ法による二次電解着色処理を実施した。二次
電解処理は、第3図に示すように、塩化ビニル樹
脂製の枠体1の一端にカーボン対極2を設置する
とともに、枠体の中間位置に上記アルミニウム供
試板3枚A,B,Cをカーボン対極と対向状に配
設した試験用セルを用い、このセルを、NiSO4・
6H2O:50g/、H3BO3:30g/の水溶液か
らなりかつNa+、K+イオンを含有する電解液中
に浸漬したのち、電気的に短絡した前記3枚の供
試板とカーボン対極との間に矩形波電圧を印加し
た行つた。矩形波電圧は、正負ピーク電圧値及び
正負電圧の通電時間をそれぞれ等しく設定した条
件のもとで、ピーク電圧値と周波数を第1表に示
すように各種に変え、同表に示す処理時間で行つ
た。また前記試験用セルにおいて、カーボン対極
とアルミニウム供試板Aの対抗面との距離lは
200mm、各供試板の間隔は10mmとした。 そして金属着色処理を終えた3枚の供試板A,
B,Cにつき、色差計により各供試板両面のL値
(明度)を測定した。その結果を第1表に示す。 一方、上記と同じ試験用セル及び同一組成の電
解液を用い、交流15V、処理時間6分の条件によ
る従来の交流電解着色処理(No22)と、供試板
を陰極とする直流15Vの電圧を3分間印加しての
直流電解着色処理(No23)とを実施した。また、
電解液として、上記の電解液に(NH4)2SO4:30
g/を加えた水溶液を用いるとともに、電圧±
20V、周波数5Hzの矩形波電圧を印加しての矩形
波インバータ法による着色処理を実施した
(No24)。それらの結果も併せて第1表に示す。
【表】
【表】
と反対側の面を示す。
(注2) △LはL値の最大値と最小値の差である。
上記結果から、本発明実施品は△Lの値が小さ
く、従つて短時間処理にてアルミニウム材への濃
淡のない均一着色が可能であり、またスポーリン
グも発生しないものであることを確認しえた。
(注2) △LはL値の最大値と最小値の差である。
上記結果から、本発明実施品は△Lの値が小さ
く、従つて短時間処理にてアルミニウム材への濃
淡のない均一着色が可能であり、またスポーリン
グも発生しないものであることを確認しえた。
第1図はこの発明に係る電解処理において印加
する矩形波電圧の波形図、第2図は矩形波電圧の
ピーク電圧値と周波数との関係を示すグラフ、第
3図は実施例で用いた試験用セルの斜視図であ
る。 Va……正のピーク電圧値、Vc……負のピーク
電圧値、ta……正の電圧の通電時間、tc……負の
電圧の通電時間。
する矩形波電圧の波形図、第2図は矩形波電圧の
ピーク電圧値と周波数との関係を示すグラフ、第
3図は実施例で用いた試験用セルの斜視図であ
る。 Va……正のピーク電圧値、Vc……負のピーク
電圧値、ta……正の電圧の通電時間、tc……負の
電圧の通電時間。
Claims (1)
- 1 陽極酸化処理を施したアルミニウム材に、実
質的に金属塩とほう酸の水溶液からなる電解浴中
で、正負を交互に繰返す矩形波電圧を印加して二
次電解処理を行うアルミニウム材の電解着色方法
において、前記矩形波の正負ピーク電圧の絶対
値、及び正負電圧の通電時間をそれぞれ等しく設
定し、かつ正負ピーク電圧の絶対値と矩形波周波
数とを、添附図面に示すように、点A(1Hz、
15V)、点B(5Hz、17V)、点C(10Hz、19V)、点
D(50Hz、27V)、点E(60Hz、29V)、点F(60Hz、
33V)、点G(50Hz、31V)、点H(10Hz、23V)、点
I(5Hz、21V)、点J(1Hz、19V)で囲まれる
範囲内の値に設定して電解処理を行うことを特徴
とするアルミニウム材の電解着色方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16190787A JPS648297A (en) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | Method for electrolytically coloring aluminum material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16190787A JPS648297A (en) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | Method for electrolytically coloring aluminum material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS648297A JPS648297A (en) | 1989-01-12 |
| JPH0244915B2 true JPH0244915B2 (ja) | 1990-10-05 |
Family
ID=15744286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16190787A Granted JPS648297A (en) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | Method for electrolytically coloring aluminum material |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS648297A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0553408U (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | ヤンマー農機株式会社 | 移動農機の操向装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4931614A (ja) * | 1972-07-25 | 1974-03-22 |
-
1987
- 1987-06-29 JP JP16190787A patent/JPS648297A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0553408U (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | ヤンマー農機株式会社 | 移動農機の操向装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS648297A (en) | 1989-01-12 |
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