JPH0245937B2 - - Google Patents
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- JPH0245937B2 JPH0245937B2 JP60219447A JP21944785A JPH0245937B2 JP H0245937 B2 JPH0245937 B2 JP H0245937B2 JP 60219447 A JP60219447 A JP 60219447A JP 21944785 A JP21944785 A JP 21944785A JP H0245937 B2 JPH0245937 B2 JP H0245937B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- cast
- cast material
- cutting
- primary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/04—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds
- B22D11/045—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into open-ended moulds for horizontal casting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、耐摩耗性材料の製造法に係り、特に
コンプレツサ用ベーン材で代表される耐摩耗性部
材に好適に用いられ得る、優れた特性を有する素
材を安価に且つ連続的に製造する方法に関するも
のである。 (従来技術とその問題点) 従来から、コンプレツサ用ベーン材を代表とす
る、耐摩耗特性や高強度特性等が必要とされる摺
動部材には、A390合金(Al−18%Si−4.5%Cu−
0.55%Mg)などのAl−Si系鋳物合金が多用され
てきた。しかしながら、そのような鋳物合金に
は、巣或いは介在物の巻込みなどの鋳物欠陥が発
生し易く、且つ歩留りが悪い問題があつた。ま
た、耐摩耗性を向上させるために、この種の合金
には、初晶Si粒子を微細化する処理剤(Pなど)
の添加を行なう必要もあつた。 一方、上記のような鋳物を用いることなく、連
続鋳造により押出ビレツトを作り、押出法によつ
てベーン材を製造する手法もあるが、この方法で
は、Si含有量が高くなると、初晶Siが均一、微細
に分散した押出ビレツトを作ることが難しくな
り、従つて押し出して得られるベーン材の品質が
不均一となる問題がある他、押出ダイスの摩耗が
著しく、又コスト的にも、ビレツトの加熱や押出
プロセスを必要とし、不利である。更に、この方
法でも、鋳造合金と同様に、初晶Si粒子微細化処
理が必要とされているのである。 (発明の構成) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景に
して為されたものであつて、その目的とするとこ
ろは、品質の安定した且つ耐摩耗性に優れた、コ
ンプレツサ用ベーン材等の摺動材として好適に用
いられる耐摩耗性材料を提供することにある。 そして、かかる目的を達成するために、本発明
にあつては、Siを13〜30重量%の割合で含むアル
ミニウム合金溶湯を、冷却速度が100〜400℃/
secとなる水冷による高冷却状態の下に水平連続
鋳造して、板幅:30〜250mm、板厚:5〜30mm、
板厚/板幅の比が1/2以下である板状鋳造材を
得ると共に、連続的に製出される該鋳造材を鋳造
装置に連設した切断装置によつて所要長さに切断
する工程を含み、更にその後かかる切断された鋳
造材に切削加工などの所定の加工を施すようにし
たことにあり、これによつて品質の安定した、且
つSi晶出粒子が微細な耐摩耗性材料を、簡略化さ
れた製造プロセスによつて、極めて効率的に製造
し得ることとなつたのである。 (構成の具体的な説明) ところで、かかる本発明を実施するに際して
は、例えば第1図に示されるようにして行なわれ
ることになる。すなわち、第1図aにおいて、2
はタンデイツシユであり、このタンデイツシユ2
内に、所定のSiを主合金成分とするAl合金溶湯
4が収容、保持されている。なお、このAl合金
溶湯4としては、過共晶領域の、一般に、Si含有
量が13〜30重量%のAl−Si系、AL−Si−Cu系、
Al−Si−Cu−Mg系等のAl合金溶湯が用いられ
ることとなる。 そして、このタンデイツシユ2内のAl合金溶
湯4は、該タンデイツシユ2の下部を通じて、水
平方向に配置された筒状の直接水冷鋳型6内に導
かれる。この鋳型6は、その内部に設けられた冷
却水室内を流通せしめられる冷却水8にて冷却さ
れ、またそれによつてタンデイツシユ2から導か
れたAl合金溶湯4を冷却、凝固せしめ、そして
かかる凝固によつて得られる板状鋳造材10がピ
ンチロール12やテーブルローラ等によつて、水
平方向に取り出されるのである。なお、直接水冷
鋳型6は、目的とする板状鋳造材10の断面形状
に対応したスリツト状の鋳込孔を有している。ま
た、かかる直接水冷鋳型6から連続的に取り出さ
れる板状鋳造材10の完全な凝固を図るため、第
1図bに示されるように、かかる鋳型6の鋳込孔
の鋳造材出口部分に、前記冷却水室に通じる噴出
口14が設けられ、該噴出口14を通じて噴出す
る冷却水8にて、かかる板状鋳造材10の更なる
冷却が行なわれることとなる。 従つて、このように、水平連続鋳造方式にてコ
ンプレツサ用ベーン材の如き所定の板状鋳造材1
0を連続的に鋳造せしめることによつて、かかる
板状鋳造材10の両側の面が直接水冷により冷却
せしめられることとなるために、高い冷却速度
(100〜400℃/sec)が得られ、これによつて初晶
Si粒子が均一に微細化されることとなるのであ
る。そして、このために、初晶Si微細化のための
処理を殆ど必要とせず、またそのようなSi微細化
のための添加剤を添加する場合においても、従来
に比べて少量でよく、その歩留りが著しく向上す
るのである。 因みに、Al−13〜30%Siの過共晶合金では、
初晶Siが大きくなると、切削工具の摩耗、耐摩耗
性が悪くなるため、通常50〜100μmの初晶Si粒を
P(リン)添加により、20〜40μmとしているが、
本発明手法によれば、急速効果により微細化剤と
してのPを添加することなく、微細な初晶Si粒が
得られるのである。 なお、本発明に従つて鋳造される板状鋳造材1
0は、板厚/板幅の比が1/2以下のものであ
り、また板厚としては5mm〜30mm、板幅としては
30〜250mmのサイズにおいて、連続的に鋳造され
ることとなる。このような板厚、板幅条件を採用
することによつて、目的とする高冷却状態が有利
に実現されるのであり、特に、本発明にあつて
は、高い冷却状態を得る上においても板厚の薄い
方が望ましく、特に15mm以下の板厚の鋳造材10
が好適に鋳造され、このような薄肉化に伴う大き
な冷却速度によつて、鋳造材内部の晶出物をより
効果的に微細化、均一化し得るのである。 そして、このように連続的に水平鋳造して得ら
れた板状の鋳造材10は、第1図aに示される如
き、鋳造装置に連接された切断装置(例えばフラ
イングソーなど)16によつて所要長さに切断さ
れ、そして得られた鋳造片18に対しては、更に
その後、切削加工などの所定の加工が施されて、
目的とする耐摩耗性材料として仕上げられるので
ある。 なお、この耐摩耗性材料への加工を容易に或い
は簡略化するためには、板状鋳造材10の形状
を、第2図a〜dに示される如き最終製品形状に
近い形状にすることが望ましく、これによつて仕
上切削加工量などの所定の加工工程における加工
量を少なくて済ませることが出来る。 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明手法に
従えば、耐摩耗性、高強度を必要とする部材が最
終製品に近い形で溶湯から直接、連続的に得られ
ることとなり、また連続鋳造方式のために鋳造材
品質が安定しており、従来の鋳物等で観察される
欠陥は殆ど認められないのである。 しかも、板状鋳造材、特に薄板を直接水冷によ
つて鋳造するため、高い冷却速度が得られ、初晶
Siが微細となり、そのために初晶Si微細化のため
の処理が殆ど必要とされず、仮にそのような処理
が必要である場合においても、結晶粒微細化剤な
どの処理剤の添加量は従来に比べて少量でよく、
且つその歩留りも向上するのである。 さらに、本発明手法により製造される部材の耐
摩耗性、強度などの特性は、従来材に比べて優れ
たものであり、しかもその製造プロセスが簡略化
されて、コストダウンを図ることも可能であつ
て、そこに本発明の大きな工業的意義が存するの
である。 (実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発
明を更に具体的に明らかにするが、本発明が、そ
のような実施例の記載によつて何等限定的に解釈
されるものではないことが、理解されるべきであ
る。 また、本発明は、上記した具体例や、以下に例
示の実施例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる
変形、改良、修正などを加えた形態において実施
され得るものであり、本発明が、そのような実施
形態のものをもその範囲に含むものであること、
言うまでもないところである。 実施例 1 Al−18%Siなる組成のAl合金溶湯を用いて、
第1図aに示される鋳造装置によつて、板厚:8
mm、板幅60mmの薄板材10を通常の水平連続鋳造
手法に従つて連続的に鋳造し、そしてこの連続的
に得られる鋳造材10を、切断装置(フライング
ソー)16によつて所望の長さに切断した。 かくして得られた鋳造材は、鋳造時に上下両面
からの直接水冷により急冷されたものであるとこ
ろから、そのデントライトアームスペーシングは
4〜6μmであつた。この値から冷却速度を推定
すると、100〜400℃/secの冷却速度であつた。
また、得られた鋳造材中の初晶Si粒子径は20〜
30μmであり、従来の如き初晶Siの微細化処理を
実施していないにも拘わらず、微細化処理並の初
晶Si粒径を得た。しかも、この鋳造材は、長手方
向においても初晶Si粒が均一に微細化されている
ことが認められた。 そして、かくして得られた、切断装置16によ
つて切断された所定寸法の素材(鋳造片18)
は、その後最低限の切削加工を施すことによつ
て、目的とするコンプレツサ用ベーン材として用
いることが出来た。 一方、Si含量が略同様なA390合金溶湯を用い
て、常法に従つてベーン材用鋳物を鋳造したとこ
ろ、巣の発生や酸化物の巻込みが認められ、更に
は初晶Siの沈降による初晶Siの偏析も認められ
て、性能的にも、品質上においても不良であつ
た。 また、A390合金溶湯を用い、通常の連鋳法に
て押出ビレツト(6″φ)を鋳造したところ、鋳塊
中央部、即ち低冷却速度になるに従つて初晶Siが
粗大となり、鋳肌部分から鋳塊中央部まで10μm
〜40μm程度の初晶Si粒径変化を示した。 実施例 2 下記第1表に示される各組成の過共晶Al−Si
合金溶湯を用い、実施例1と同様にして、水平連
続鋳造を行ない、板厚:10mm、板幅:100mmの、
第2図cの如き断面形状を有する連続した薄板材
を製造した。次いで、この薄板材を切断装置(フ
ライングソー)16によつて所定長さに順次切断
した後、得られた薄板材片18を切削加工するこ
とにより、目的とするコンプレツサー用ベーン素
材とした。かくして得られたベーン素材中の初晶
Si粒は、水平連続鋳造手法による高冷却によつて
著しく微細化され(第1表に示す)、またその組
織も均一なものであつた。 【表】
コンプレツサ用ベーン材で代表される耐摩耗性部
材に好適に用いられ得る、優れた特性を有する素
材を安価に且つ連続的に製造する方法に関するも
のである。 (従来技術とその問題点) 従来から、コンプレツサ用ベーン材を代表とす
る、耐摩耗特性や高強度特性等が必要とされる摺
動部材には、A390合金(Al−18%Si−4.5%Cu−
0.55%Mg)などのAl−Si系鋳物合金が多用され
てきた。しかしながら、そのような鋳物合金に
は、巣或いは介在物の巻込みなどの鋳物欠陥が発
生し易く、且つ歩留りが悪い問題があつた。ま
た、耐摩耗性を向上させるために、この種の合金
には、初晶Si粒子を微細化する処理剤(Pなど)
の添加を行なう必要もあつた。 一方、上記のような鋳物を用いることなく、連
続鋳造により押出ビレツトを作り、押出法によつ
てベーン材を製造する手法もあるが、この方法で
は、Si含有量が高くなると、初晶Siが均一、微細
に分散した押出ビレツトを作ることが難しくな
り、従つて押し出して得られるベーン材の品質が
不均一となる問題がある他、押出ダイスの摩耗が
著しく、又コスト的にも、ビレツトの加熱や押出
プロセスを必要とし、不利である。更に、この方
法でも、鋳造合金と同様に、初晶Si粒子微細化処
理が必要とされているのである。 (発明の構成) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景に
して為されたものであつて、その目的とするとこ
ろは、品質の安定した且つ耐摩耗性に優れた、コ
ンプレツサ用ベーン材等の摺動材として好適に用
いられる耐摩耗性材料を提供することにある。 そして、かかる目的を達成するために、本発明
にあつては、Siを13〜30重量%の割合で含むアル
ミニウム合金溶湯を、冷却速度が100〜400℃/
secとなる水冷による高冷却状態の下に水平連続
鋳造して、板幅:30〜250mm、板厚:5〜30mm、
板厚/板幅の比が1/2以下である板状鋳造材を
得ると共に、連続的に製出される該鋳造材を鋳造
装置に連設した切断装置によつて所要長さに切断
する工程を含み、更にその後かかる切断された鋳
造材に切削加工などの所定の加工を施すようにし
たことにあり、これによつて品質の安定した、且
つSi晶出粒子が微細な耐摩耗性材料を、簡略化さ
れた製造プロセスによつて、極めて効率的に製造
し得ることとなつたのである。 (構成の具体的な説明) ところで、かかる本発明を実施するに際して
は、例えば第1図に示されるようにして行なわれ
ることになる。すなわち、第1図aにおいて、2
はタンデイツシユであり、このタンデイツシユ2
内に、所定のSiを主合金成分とするAl合金溶湯
4が収容、保持されている。なお、このAl合金
溶湯4としては、過共晶領域の、一般に、Si含有
量が13〜30重量%のAl−Si系、AL−Si−Cu系、
Al−Si−Cu−Mg系等のAl合金溶湯が用いられ
ることとなる。 そして、このタンデイツシユ2内のAl合金溶
湯4は、該タンデイツシユ2の下部を通じて、水
平方向に配置された筒状の直接水冷鋳型6内に導
かれる。この鋳型6は、その内部に設けられた冷
却水室内を流通せしめられる冷却水8にて冷却さ
れ、またそれによつてタンデイツシユ2から導か
れたAl合金溶湯4を冷却、凝固せしめ、そして
かかる凝固によつて得られる板状鋳造材10がピ
ンチロール12やテーブルローラ等によつて、水
平方向に取り出されるのである。なお、直接水冷
鋳型6は、目的とする板状鋳造材10の断面形状
に対応したスリツト状の鋳込孔を有している。ま
た、かかる直接水冷鋳型6から連続的に取り出さ
れる板状鋳造材10の完全な凝固を図るため、第
1図bに示されるように、かかる鋳型6の鋳込孔
の鋳造材出口部分に、前記冷却水室に通じる噴出
口14が設けられ、該噴出口14を通じて噴出す
る冷却水8にて、かかる板状鋳造材10の更なる
冷却が行なわれることとなる。 従つて、このように、水平連続鋳造方式にてコ
ンプレツサ用ベーン材の如き所定の板状鋳造材1
0を連続的に鋳造せしめることによつて、かかる
板状鋳造材10の両側の面が直接水冷により冷却
せしめられることとなるために、高い冷却速度
(100〜400℃/sec)が得られ、これによつて初晶
Si粒子が均一に微細化されることとなるのであ
る。そして、このために、初晶Si微細化のための
処理を殆ど必要とせず、またそのようなSi微細化
のための添加剤を添加する場合においても、従来
に比べて少量でよく、その歩留りが著しく向上す
るのである。 因みに、Al−13〜30%Siの過共晶合金では、
初晶Siが大きくなると、切削工具の摩耗、耐摩耗
性が悪くなるため、通常50〜100μmの初晶Si粒を
P(リン)添加により、20〜40μmとしているが、
本発明手法によれば、急速効果により微細化剤と
してのPを添加することなく、微細な初晶Si粒が
得られるのである。 なお、本発明に従つて鋳造される板状鋳造材1
0は、板厚/板幅の比が1/2以下のものであ
り、また板厚としては5mm〜30mm、板幅としては
30〜250mmのサイズにおいて、連続的に鋳造され
ることとなる。このような板厚、板幅条件を採用
することによつて、目的とする高冷却状態が有利
に実現されるのであり、特に、本発明にあつて
は、高い冷却状態を得る上においても板厚の薄い
方が望ましく、特に15mm以下の板厚の鋳造材10
が好適に鋳造され、このような薄肉化に伴う大き
な冷却速度によつて、鋳造材内部の晶出物をより
効果的に微細化、均一化し得るのである。 そして、このように連続的に水平鋳造して得ら
れた板状の鋳造材10は、第1図aに示される如
き、鋳造装置に連接された切断装置(例えばフラ
イングソーなど)16によつて所要長さに切断さ
れ、そして得られた鋳造片18に対しては、更に
その後、切削加工などの所定の加工が施されて、
目的とする耐摩耗性材料として仕上げられるので
ある。 なお、この耐摩耗性材料への加工を容易に或い
は簡略化するためには、板状鋳造材10の形状
を、第2図a〜dに示される如き最終製品形状に
近い形状にすることが望ましく、これによつて仕
上切削加工量などの所定の加工工程における加工
量を少なくて済ませることが出来る。 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明手法に
従えば、耐摩耗性、高強度を必要とする部材が最
終製品に近い形で溶湯から直接、連続的に得られ
ることとなり、また連続鋳造方式のために鋳造材
品質が安定しており、従来の鋳物等で観察される
欠陥は殆ど認められないのである。 しかも、板状鋳造材、特に薄板を直接水冷によ
つて鋳造するため、高い冷却速度が得られ、初晶
Siが微細となり、そのために初晶Si微細化のため
の処理が殆ど必要とされず、仮にそのような処理
が必要である場合においても、結晶粒微細化剤な
どの処理剤の添加量は従来に比べて少量でよく、
且つその歩留りも向上するのである。 さらに、本発明手法により製造される部材の耐
摩耗性、強度などの特性は、従来材に比べて優れ
たものであり、しかもその製造プロセスが簡略化
されて、コストダウンを図ることも可能であつ
て、そこに本発明の大きな工業的意義が存するの
である。 (実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発
明を更に具体的に明らかにするが、本発明が、そ
のような実施例の記載によつて何等限定的に解釈
されるものではないことが、理解されるべきであ
る。 また、本発明は、上記した具体例や、以下に例
示の実施例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる
変形、改良、修正などを加えた形態において実施
され得るものであり、本発明が、そのような実施
形態のものをもその範囲に含むものであること、
言うまでもないところである。 実施例 1 Al−18%Siなる組成のAl合金溶湯を用いて、
第1図aに示される鋳造装置によつて、板厚:8
mm、板幅60mmの薄板材10を通常の水平連続鋳造
手法に従つて連続的に鋳造し、そしてこの連続的
に得られる鋳造材10を、切断装置(フライング
ソー)16によつて所望の長さに切断した。 かくして得られた鋳造材は、鋳造時に上下両面
からの直接水冷により急冷されたものであるとこ
ろから、そのデントライトアームスペーシングは
4〜6μmであつた。この値から冷却速度を推定
すると、100〜400℃/secの冷却速度であつた。
また、得られた鋳造材中の初晶Si粒子径は20〜
30μmであり、従来の如き初晶Siの微細化処理を
実施していないにも拘わらず、微細化処理並の初
晶Si粒径を得た。しかも、この鋳造材は、長手方
向においても初晶Si粒が均一に微細化されている
ことが認められた。 そして、かくして得られた、切断装置16によ
つて切断された所定寸法の素材(鋳造片18)
は、その後最低限の切削加工を施すことによつ
て、目的とするコンプレツサ用ベーン材として用
いることが出来た。 一方、Si含量が略同様なA390合金溶湯を用い
て、常法に従つてベーン材用鋳物を鋳造したとこ
ろ、巣の発生や酸化物の巻込みが認められ、更に
は初晶Siの沈降による初晶Siの偏析も認められ
て、性能的にも、品質上においても不良であつ
た。 また、A390合金溶湯を用い、通常の連鋳法に
て押出ビレツト(6″φ)を鋳造したところ、鋳塊
中央部、即ち低冷却速度になるに従つて初晶Siが
粗大となり、鋳肌部分から鋳塊中央部まで10μm
〜40μm程度の初晶Si粒径変化を示した。 実施例 2 下記第1表に示される各組成の過共晶Al−Si
合金溶湯を用い、実施例1と同様にして、水平連
続鋳造を行ない、板厚:10mm、板幅:100mmの、
第2図cの如き断面形状を有する連続した薄板材
を製造した。次いで、この薄板材を切断装置(フ
ライングソー)16によつて所定長さに順次切断
した後、得られた薄板材片18を切削加工するこ
とにより、目的とするコンプレツサー用ベーン素
材とした。かくして得られたベーン素材中の初晶
Si粒は、水平連続鋳造手法による高冷却によつて
著しく微細化され(第1表に示す)、またその組
織も均一なものであつた。 【表】
第1図aは、本発明を実施するための水平連続
鋳造装置の一例を示す縦断面説明図であり、第1
図bは、その直接水冷鋳型の出口部分を示す拡大
説明図であり、第2図a〜dはそれぞれ本発明に
従つて製造される板状鋳造材の断面形状を示す説
明図である。 2:タンデイツシユ、4:Al合金溶湯、6:
直接水冷鋳型、8:冷却水、10:板状鋳造材、
12:ピンチロール、14:噴出口、16:切断
装置、18:鋳造片。
鋳造装置の一例を示す縦断面説明図であり、第1
図bは、その直接水冷鋳型の出口部分を示す拡大
説明図であり、第2図a〜dはそれぞれ本発明に
従つて製造される板状鋳造材の断面形状を示す説
明図である。 2:タンデイツシユ、4:Al合金溶湯、6:
直接水冷鋳型、8:冷却水、10:板状鋳造材、
12:ピンチロール、14:噴出口、16:切断
装置、18:鋳造片。
Claims (1)
- 1 Siを13〜30重量%の割合で含むアルミニウム
合金溶湯を、冷却速度が100〜400℃/secとなる
水冷による高冷却状態の下に水平連続鋳造して、
板幅:30〜250mm、板厚:5〜30mm、板厚/板幅
の比が1/2以下である板状鋳造材を得ると共
に、連続的に製出される該鋳造材を鋳造装置に連
設した切断装置によつて所要長さに切断する工程
を含み、更にその後かかる切断された鋳造材に切
削加工などの所定の加工を施すことを特徴とする
耐摩耗性材料の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21944785A JPS6281249A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | 耐摩耗性材料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21944785A JPS6281249A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | 耐摩耗性材料の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6281249A JPS6281249A (ja) | 1987-04-14 |
| JPH0245937B2 true JPH0245937B2 (ja) | 1990-10-12 |
Family
ID=16735552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21944785A Granted JPS6281249A (ja) | 1985-10-02 | 1985-10-02 | 耐摩耗性材料の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6281249A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7028750B2 (en) * | 2003-12-11 | 2006-04-18 | Novelis, Inc. | Apparatus and method for horizontal casting and cutting of metal billets |
| JP5472855B2 (ja) * | 2010-03-29 | 2014-04-16 | 学校法人常翔学園 | 合金板製造装置及び合金板製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57139448A (en) * | 1981-02-20 | 1982-08-28 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Continuous casting method for aluminum or aluminum alloy |
| US4523624A (en) * | 1981-10-22 | 1985-06-18 | International Telephone And Telegraph Corporation | Cast ingot position control process and apparatus |
-
1985
- 1985-10-02 JP JP21944785A patent/JPS6281249A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6281249A (ja) | 1987-04-14 |
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