JPH0246001B2 - - Google Patents

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JPH0246001B2
JPH0246001B2 JP60093755A JP9375585A JPH0246001B2 JP H0246001 B2 JPH0246001 B2 JP H0246001B2 JP 60093755 A JP60093755 A JP 60093755A JP 9375585 A JP9375585 A JP 9375585A JP H0246001 B2 JPH0246001 B2 JP H0246001B2
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rice
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ethyl acetate
test
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Michiaki Iwata
Izumi Hirose
Kuniomi Matsumoto
Tetsuo Watanabe
Michio Kojima
Ueto Takeda
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、抗生物質SF―2370物質を有効成分
として含有する植物病害防除剤に関するものであ
る。 (従来の技術) 本発明者等は、植物病害に有効な物質を探索中
に新規な抗生物質SF―2370物質が、イネ白葉枯
病をはじめ各種の植物病害に有効であることを発
見した。SF―2370物質は先に本出願人によつて
出願済の新規な抗生物質である(昭和59年10月9
日出願に係る特願昭59―210524号明細書参照)
が、植物病害防除剤としても有用であることは今
回、本発明者らにより知見された。 (発明が解決しようとする問題点) 1942年以来数多くの抗生物質が発見され、医薬
品、動物用薬品、保存料、農薬等の分野で実用化
され、近年その優れた選択活性が見直されてきて
いる。しかしながら、まだ有効な物質が見出され
ないため解決されていない医療あるいは産業分野
が数多く残されている。たとえば、イネ白葉枯
病、モモ穿孔細菌病、野菜類軟腐病は、的確な防
除薬剤が無いため、充分な病害防除がなされてい
ない。さらに、イネ紋枯病、イネいもち病等もよ
り有効な防除薬剤の出現が期待されている。 本発明者等は、以上のような問題点に着目し、
新規な防除薬剤を発見して提供することによつて
これを解決しようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上述の期待にこたえるべく、植
物病害に有効な物質の探索を続けていたところ、
抗生物質SF―2370物質がイネ白葉枯病をはじめ、
各種の植物病害に有効であることを発見し、それ
によつて本発明を完成した。 従つて、本発明は抗生物質SF―2370物質を有
効成分として含有することを特徴とする植物病害
防除剤を提供するものである。 本発明による植物病害防除剤は、活性成分が前
記のSF―2370物質であることに留意すべきこと
を除けば、農園芸用薬剤、特に殺菌剤として採用
しうる任意の形態ないし使用態様をとることがで
きる。具体的には、たとえばSF―2370物質をそ
のまま、または水、固体粉末、その他の適当な担
体を用いて希釈し、必要に応じて展着剤等の補助
剤を加えて使用するか、あるいは農薬製造に一般
的に使用されている方法によつて各種の液体また
は固体担体を混合し、必要ならば湿展剤、展着
剤、分散剤、乳化剤、固着剤、滑沢剤等の補助剤
を加えて水和剤、液剤、乳剤、粉剤、粒剤、微粒
剤等の種々の製剤形態にして使用することができ
る。 これらの製剤を製造するに当つて、液体担体と
しては、SF―2370物質に対して溶剤となるもの、
または補助剤によつて分散もしくは溶解させ得る
ものが用いられる。たとえば水、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、アルコール類、エステル
類、ケトン類、極性の大きなジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドなど、固体担体として
は粘土、カオリン、タルク、硅藻土、ベントナイ
ト、炭酸カルシウム、シリカ等の鉱物質粉末類、
砂礫類、木粉その他の有機質粉末および粒状物を
用いることができる。補助剤としては非イオン、
陰イオン、陽イオン、両性の各界面活性剤、リグ
ニンスルホン酸あるいはその塩、ガム類、脂肪酸
塩類、メチルセルロース等の糊料があげられる。 (発明の作用) 本発明植物病害防除剤は、作物の茎葉に散布し
て用いることができるほか、水面や水中あるいは
土壊表面や土壊中に施用して用いることもでき
る。その場合に、両立性の農園芸用薬剤ないし肥
料を混用することができる。そのような農園芸用
薬剤にはたとえば殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植物
生長調整剤などがある。 本発明の植物病害防除剤を液剤として使用する
場合には、通常、散布液中にSF―2370物質が10
ないし1000ppmの濃度で含まれるようにするのが
望ましく(濃厚少量散布、航空機散布等の場合に
は必要に応じてより濃厚な散布液として使用する
ことができる)、粉剤、粒剤、微粒剤等として用
いる場合には0.1ないし30%含まれるようにする
ことが望ましい。 施用量は対象病害の種類および程度、対象作物
の種類、施用態様、その他によつて変化するが、
水田に施す場合の例を挙げれば10アール当り水和
物(有効成分20%)ならば、例えば50〜200、
水溶剤(有効成分10%)ならば、例えば50〜200
、粒剤(有効成分5%)ならばたとえば2〜6
Kg、粉剤(有効成分2%)ならば、例えば2〜6
Kg程度の施用量が一般に適当である。 (実施例) 次に、本発明の植物病害防除剤の製剤化の実施
例について説明するが、本発明は下記の諸例に限
定されるものではなく、ここに例示しない多くの
変形あるいは修飾手段を採用しうることはいうま
でもないことである。 製剤例 1(水和剤) 配合成分 重量部 SF―2370 20 クレー 10 硅藻土 65 リグニンスルホン酸カルシウム塩 3 ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 2 上記の成分物質を均一に粉砕混合すれば、有効
成分20%を含む水和剤を得る。 製剤例 2(粒剤) 配合成分 重量部 SF―2370物質 10 クレー 87 カルボキシメチルセルロース 3 上記の成分物質を混合し、適当量の水を加えて
練合成型ののち乾燥すれば、有効成分10%を含む
粒剤を得る。 製剤例3 (粉剤) 配合成分 重量部 SF―2370物質 3 ステアリン酸カルシウム 1 無水硅酸粉末 1 クレー 47 タルク 48 上記の成分物質を均一に粉砕混合すれば、有効
成分3%を含む粉剤を得る。 製剤例4 (乳剤) 配合成分 重量部 SF―2370物質 20 N,N―ジメチルホルムアミド 20 キシレン 45 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
12 アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム塩 3 上記の成分物質を均一に混合溶解すれば、有効
成分20%を含む乳剤を得る。 製剤例5 (フロアブル剤) 配合成分 重量部 SF―2370物質 25 マシン油 67 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
5 アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム塩 3 上記の成分物質を均一に混合粉砕すれば、有効
成分25%を含むフロアブル剤を得る。 (発明の効果) 本発明の植物病害防除剤のすぐれた効力を試験
例によつて示す。 試験例 1 植物病原菌に対する抗菌試験 下記の表に示す植物病原菌を被検菌として、寒
天平板上における被検菌の生育の有無を調査し、
最小生育阻止濃度(MIC)を求めた。すなわち、
馬鈴薯煎汁寒天培地にSF―2370物質を混入して
希釈系列をつくり、シヤーレに流し込んで固化さ
せ、寒天平板を作成した。その寒天平板上に被検
菌を接種し、25℃において細菌の場合は48時間、
糸状菌の場合は72時間培養後、被検菌の生育の有
無を観察した。MICの測定結果を下表に示した。
【表】
【表】 試験例 2 イネ白葉枯病の防除効果試験(1) 直径6.5cmのプラスチツク製ポツトに8本ずつ
育苗した5葉期のイネ苗(品種「十石」)に、28
℃で72時間馬鈴薯半合成斜面培地上において培養
したイネ白葉枯病細菌を単針接種した。接種24時
間後、前記製剤例1により製造した水和剤を所定
濃度の散布液に調製し、それを薬剤散布装置スプ
レーガンを用いて40ml/3ポツトの割合で上記イ
ネに散布した。風乾後、昼間28℃、夜間23℃の人
工気象室内に置き、10日後に病斑の長さを測定
し、次式によつて防除価を算出した。 防除価(%)=(1−処理区の平均病斑長/無処理区
の平均病範斑長) ×100 また薬害の発生状況は同時に肉眼観察によつて
行なつた。 結果は下表に示した通りであつた。
【表】 試験例 3 イネ白葉枯葉病の防除効果試験(2) 試験例2と同様の方法で育苗したイネ苗を、鉢
ごと別のプラスチツクビーカーに移し、水を張つ
て水田状態にした。イネ苗の株際に、前記製剤例
2により製造した粒剤を所定量になるように散粒
し、5日後に、試験例2と同様の方法で、イネ白
葉枯病細菌を接種した。 防除効果は、下表に示した通りであつた。
【表】 試験例 4 イネ紋枯病の防除効果試験 1/5000アールのワグネルポツトで栽培した穂
ばらみ期の水稲(品種「十石」)に、前記製剤例
5により製造したフロアブル剤を所定濃度の散布
液に調製し、それを薬剤散布装置スプレーガン
(2Kg/cm2)を使用して70ml/3ポツトの割合で
散布した。風乾後ただちに、ペプトン加用馬鈴薯
煎汁寒天培地に48時間平板培養して得た紋枯病菌
を経0.5cmのコルクボーラーで打ち抜き、その含
菌糸寒天片を株の中心、地表面から15cmのところ
へ挿入して接種を行なつた。 接種後は、紋枯病菌の侵入進展を助長するため
ポツト毎にビニール円筒で覆い、日中30℃および
夜間24℃のガラス温室に静置して発病させ、接種
処理10日後に発病茎の病斑長を測定し、次式に従
つて防除価を算出した。また、薬害の発生状況は
同時に観察によつて行なつた。 防除価=(1−処理区の平均病斑長/無処理区の平均
病斑長)×100 結果は、下表に示した通りであつた。
【表】 試験例 5 イネいもち病の防除効果試験 直径6.5cmのプラスチツク製ポツトに8本ずつ
育苗した4葉期のイネ苗(品種「十石」)に、前
記の製剤例4に製造した乳剤を所定濃度の散布液
に調製し、スプレーガンを用いて40ml/3ポツト
の割合で散布した。このイネ苗を風乾した後、イ
ネいもち病菌分生胞子懸濁液を均一に噴霧して接
種し、24℃の湿室に一夜保つた。その後、25℃の
人工気象室内に移して発病させ、接種7日後に、
病斑数を計数調査し、下記の式によつて防除価を
算出した。 防除価(%)=(1−処理区の平均病斑数/無処理区
の平均病斑数)× 100 結果は下記に示した通りであつた。
【表】 試験例 6 ハクサイ軟腐病の防除効果試験 5号索焼鉢に3本ずつ育苗したハクサイ(品種
「湘南2号」)の本葉が10枚展開したところで、前
記製剤例1により製造した水和剤を所定濃度にな
るように薬液を調製し、スプレーガンを用いて60
ml/3ポツトの割合で散布した。風乾後、馬鈴薯
煎汁液体培地で培養したハクサイ軟腐病細菌を、
ハクサイ中肋部へ多針接種した。1昼夜湿室に保
つた後、人工気象室内に移して、発病させ、2日
後に発病の程度により無発病を0、植物体全体が
発病している場合を5、その中間に1〜4の指数
を与えて発病度を調査し、下記の式によつて防除
価を算出した。 防除価(%)=(1−処理区の平均発病度/無処理区
の平均発病度)× 100 また、葉害の発生状況は、発病調査時に内眼観
察によつて行なつた。 結果は下表に示した通りであつた。
【表】
【表】 本発明で有効成分として用いられる抗生物質
SF−2370物質は新規物質であるから、以下これ
について説明する。SF−2370物質は要約すると、
下記の特性、すなわち淡黄色結晶状を呈する中性
物質であり、分子式はO27H21N3O5・分子量は
467(質量分析、FD−MS)・融点は256℃、比旋
光度は〔α〕25 D+57゜(c0.1・メタノール)であり、
呈色反応ではグレイグ・リーバツク(Grcig−
Leaback)試薬に陽性、ニンヒドリン及び塩化第
二鉄試薬に陰性であり、ピリジン、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセロソ
ルブ及びクロロホルムに可溶、メタノール、酢酸
エチルに難溶、水、n−ヘキサンに不溶であるこ
とを特徴とする、抗生物質である。 更に、SF−2370物質の理化学的性状を詳述す
る。 (1) 外 観:淡黄色結晶 (2) 元素分析値:C69.50%,H4.74%、N8.88% (3) 分 子 式:C27H21N3O5 (4) 分 子 量:467(質量分析.FD−MS) (5) 融 点:256℃ (6) 比旋光度:〔α〕25 D+57゜(c0.1.メタノール) (7) 紫外線吸収スペクトル: メタノール中で
228nm(E1% 1cm725),250nm(E1% 1cm717),
265nm肩、280nm肩、 290nm(E1% 1cm1708)、320nm肩、 335nm(E1% 1cm432)、350nm(E1% 1cm325)及び
367nm(E1% 1cm353)に特徴的な吸収を示す。これ
らの吸収は酸又はアルカリを加えても、大きな変
化をしない。 (8) 赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠中で
測定した赤外線吸収スペクトルは添付図面
の第1図に示すとおりである。 (9) 核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中で
測定した400MHzの1H核磁気共鳴スペクト
ルを第2図に示し、100MHzの13C核磁気共
鳴スペクトルを第3図に示す。 (10)シリカゲル薄層クロマトグラフイー(キーゼル
ゲル60F254): 展開溶媒 Rf値 酢酸エチル 0.58 クロロホルム−メタノール(20:1) 0.63 ベンゼン−アセトン(2:1) 0.45 (11) 呈色反応: グレイグ・リーバツク(Greig−Leaback)試
薬に陽性・ニンヒドリン及び塩化第二鉄試薬に陰
性。 (12) 溶解性: ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、メチルセロソルブ及びクロロホルム
に可溶、メタノール・酢酸エチルに難溶、水、n
−ヘキサンに不溶である。 (13) 塩基性、酸性、中性の区分:中性 つぎにSF−2370物質の寒天平板希釈法による
別の抗菌、抗カビスペクトルを第7表に示す。
【表】
【表】 新規抗生物質SF−2370物質の製造はアクチノ
マデユラ(Actinomadura)属に属する抗生物質
SF−2370物質生産菌としてのSF−2370株を培養
し、その培養物から抗生物質SF−2370物質を採
取することによつて行われる。 抗生物質SF−2370物質の生産に使用されるSF
−2370株は、静岡県清水市の土壌より新たに分離
された菌株であり、本菌株の菌学的性状は次の通
りである。 形態 基生菌糸はよく伸長分枝し、通常の条件下では
分断しない。気菌糸の着性は一般に貧弱である
が、オートミール寒天では比較的よく着生し、胞
子形成も豊富である。気菌糸上の胞子形成はグリ
セロール・アスパラギン寒天、スターチ寒天等で
も観察される。気菌糸の分枝は単純分枝で車軸分
枝は見られない。気菌糸先端の胞子連鎖は直状、
波状、鉤状あるいはループ状となる。 電子顕微鏡による観察では、胞子は楕円〜短円
筒型で、0.4〜0.8×0.8〜1.2μmの大きさを有し、
表面は平滑である。胞子の連鎖は10〜20程度の場
合が多い。 各種培地上の生育状態
【表】
【表】 生理的性質 (1) 生育温度範囲:オートミール寒天において15
〜37℃の温度範囲で生育し、25〜32℃において
良好に生育する。 (2) ゼラチンの液化:陰性(20℃、21日培養) (3) スターチの加水分解:陰性(28℃.14日培
養) (4) 硝酸塩の還元:陰性(28℃.14日培養) (5) 脱脂乳のペプトン化:陽性(35℃)、陰性
(28℃) 脱脂乳の凝固:陽性(35℃)、陰性(28℃) (6) メラニン様色素の生成:陰性 . 炭素源の利用性 基礎培地〔イーストエキス(Difco製)0.5%、
炭酸カルシウム0.1%、寒天(Difco製)1.5%〕
に各炭素源1%を加えて観察した。 (1)利用する:D−グルコース,D−フルクトー
ス,L−ラムノース (2)利用しない:D−マンニトール,i−イノシト
ール,ラフイノース,シユクロース (3)利用が疑わしい:D−キシロース,L−アラビ
ノース 細胞壁組成 全細胞加水分解物中の2,6−ジアミノピメリ
ン酸はメソ型であり、糖として少量のマデユロー
スが認められた。 このSF−2370株はアクチノマデユラ・エスピ
ー・SF−2370(Actinomadura sp.SF−2370)と
命名され、SF−2370株は工業技術院微生物工業
技術研究所に昭和59年7月28日以来、微生物受託
番号 微工研菌寄第7760号(FERM P−7760)とし
て寄託されている。 SF−2370物質の製造方法では、前記の菌を通
常の微生物が利用し得る栄養物を含有する培地で
培養する。栄養源としては、従来放線菌の培養に
利用されている公知のものが使用できる。例え
ば、炭素源としてグルコース,シユクロース、澱
粉、グリセロール、水あめ、糖みつ、動・植物油
等を使用し得る。また窒素源としては、大豆粉、
小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、コ
ーンステイープリカー、硫酸アンモニウム、硝酸
ソーダ等を使用し得る。その他、必要に応じて、
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウ
ム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸及びその他のイ
オンを生成することができる可溶性無塩類を添加
することは有効である。また菌の発育を助け、抗
生物質SF−2370物質の生産を促進するような有
機及び無機物を適当に添加することができる。 培養法としては好気的条件下での培養法、特に
深部培養が最も適している。培養に適当な温度は
15〜37℃であるが、多くの場合26〜30℃付近で培
養する。抗生物質SF−2370物質の生産は培地や
培養条件により異なるが、振盪培養、タンク培養
ともに通常2〜10日の間でその蓄積が最高に達す
る。 得られたSF−2370物質を培養物より採取する
に当つて、その抽出精製にはアンバーライト
(Amberlite)XAD−2(米国、ローム・アン
ド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化
成社製)等の合成吸着剤、セフアデツクス
(Sephadex)LH−20(スエーデン国、フアルマ
シア・フアインケミカルズ社製)等のゲル過
剤、ヘキサンによる沈澱法、酢酸エチル等による
溶媒抽出法、シリカゲルによるカラムクロマトグ
ラフイー等が使用できるが、以下による採取方法
が効率的である。すなわち、培養液より菌体その
他の固型物を珪藻土等の過助剤を用いて別
し、次いで菌体中の有効成分を70%アセトン水で
抽出する。抽出液を減圧濃縮してアセトンを留去
した後、濃縮液を酢酸エチルで抽出する。抽出液
を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧濃縮し
て酢酸エチルを留去し、乾固する。これをさらに
クロロホルム−酢酸エチル(10:1)を展開溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフイー・メ
タノールを展開溶媒とするセフアデツクスLH−
20等のカラムクロマトグラフイーを適宜組み合わ
せて処理することにより、高純度のSF−2370物
質を得ることができる。 つぎに新抗生物質SF−2370物質の製造例を参
考例として示す。 参考例 グルコース2.0%、小麦胚芽1.0、ペプトン0.5
%、酵母エキス0.5%、炭酸カルシウム0.1%を含
有する培地20ml(PH7.0)を100ml容三角フラスコ
に分注し、120℃、15分間、滅菌した。これにア
クチノマジユラ・エスピー・SF−2370(微工研菌
寄第7760号)を接種し、28℃、7日間、毎分220
回転で培養を行なつた。この培養物20mlをグルコ
ース1.5%、小麦胚芽1.0%、コーンステイープリ
カー1.0%、フアーマメデイア0.5%、炭酸カルシ
ウム0.3%からなる生産培地600ml(PH7.0)を含
む1容ジヤーフアーメンターに接種し、28℃で
5日間、通気撹拌培養(通気量毎分600ml、回転
数毎分500回転)を行なつた。培養終了後、珪藻
土を助剤に用いて過し、培養菌体を得た。この
菌体に70%アセトン水500mlを加えて有効成分を
抽出し、菌体を別した。ついで菌体抽出液を減
圧下濃縮してアセトンを留去し、得られた濃縮液
250mlに酢酸エチル250mlを加えて振盪し、有効成
分を抽出した。この抽出操作を2回くりかえし、
得られた酢酸エチル抽出後500mlを無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下濃縮して油状物質を得
た。この油状物質にn−ヘキサンを加え、生じた
沈澱を取して粗物質286mgを得た。この粗物質
をクロロホルム−酢酸エチル(10:1)混液に溶
解し、シリカゲルC−200(和光純薬工業社製)60
mlのカラムにかけ、クロロホルム−酢酸エチル
(10:1)混液600mlで展開した。展開液はシリカ
ゲル薄層クロマトグラフイー(メルク社、キーゼ
ルゲル、60F254.5714;展開溶媒:酢酸エチル)
を行ない、紫外線(254nm)を照射してRf値0.58
を示し、サルシナ・ルテア(Sarcina lutea)を
被験菌とするペーパー・デイスク法による生物検
定で抗菌活性を示す分画を集め、減圧下濃縮乾固
して216mgの淡黄色粉末を得た。この粗粉末を酢
酸エチルに溶解して分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフイー(メルク社製キーゼルゲル60F254,
5744,展開溶媒:酢酸エチル)を行ない、活性部
分(Rf値0.58)をかきとり、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を減圧濃縮後、メタノールを加えて一
夜放置すると、SF−2370物質の淡黄色結晶79mg
が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図はSF−2370物質の臭化カリウム錠中で
の赤外線吸収スペクトルを示し、第2図はSF−
2370物質の重クロロホルム中で測定した400MHz
1H核磁気共鳴スペクトルを示し、第3図はSF−
2370物質の重クロロロホルム中で測定した100M
Hz13C核磁気共鳴スペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 抗生物質SF―2370物質を有効成分として含
    有することを特徴とする植物病害防除剤。
JP60093755A 1985-05-02 1985-05-02 植物病害防除剤 Granted JPS61254508A (ja)

Priority Applications (1)

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JP60093755A JPS61254508A (ja) 1985-05-02 1985-05-02 植物病害防除剤

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JP60093755A JPS61254508A (ja) 1985-05-02 1985-05-02 植物病害防除剤

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JPS61254508A JPS61254508A (ja) 1986-11-12
JPH0246001B2 true JPH0246001B2 (ja) 1990-10-12

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ID=14091246

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