JPH0246167B2 - - Google Patents
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- JPH0246167B2 JPH0246167B2 JP58048299A JP4829983A JPH0246167B2 JP H0246167 B2 JPH0246167 B2 JP H0246167B2 JP 58048299 A JP58048299 A JP 58048299A JP 4829983 A JP4829983 A JP 4829983A JP H0246167 B2 JPH0246167 B2 JP H0246167B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shiitake mushroom
- mycelial
- closed space
- artificial
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mushroom Cultivation (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、容器培養の菌糸塊を利用していた
人工榾木を製造するしいたけ人工榾木の製法に関
するものである。 〔従来の技術〕 一般に、しいたけ栽培は、しいたけ原木に種菌
を接種し、ムシロ、コモ等で覆つて外気が直接ふ
れるのを防ぎ、その状態で菌糸の発育促進を図り
(仮り伏せ)しいたけ菌種を蔓延させて榾木をつ
くり、この榾木を適当な場所に広げて菌糸を発育
させ発茸化させることにより行われている。とこ
ろが、このような従来のしいたけの栽培法では、
しいたけ原木の減少によりその供給が困難となつ
ており、また長時間の栽培期間を要することから
その短縮化が望まれている。さらに、上記のよう
な農業的生産による作業の煩雑さ等の問題も生じ
ている。このような問題を解決するために鋸屑等
を用いて人工榾木を製造し、これを用いてしいた
けを栽培することが考えられている。しかしなが
ら、しいたけは、ひらたけ、えのきだけ、なめ
こ、たもぎだけのような人工榾木栽培がが成功し
ているような茸とは異なり人工榾木栽培が困難で
あり、いまだ産業的に確立された技術がないのが
現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 これまでの人工榾木栽培としては、瓶に鋸屑
を充填し、これに原菌を接種し栓をして培養し白
色の柔らかな菌糸塊を生成させ、生成した菌糸塊
を瓶から取り出しポリエチレン製袋内に入れ密封
して1週間程度放置し、菌糸塊の表面層をまだら
に褐色化した凹凸状の厚膜に変化することによ
り、菌糸塊を人工榾木化し、これを上記袋から取
り出し例えば低温水に浸漬するという低温シヨツ
クを与えて発茸させるという方法がある。この方
法は、菌糸塊の表面から上記凹凸状の厚膜が剥離
しやすく、雑菌汚染は生じにくいものの、発茸が
安定しないという難点がある。また、他の方法と
して、特開昭56−99726号公報に開示されてい
るように、容器に鋸屑等を主体にした培養基を充
填し種菌を接種して培養し、塊状となつて培養基
を容器から取り出してその種菌接種側面を切断
し、切断面を合わせて複数の培養基を接合し、そ
の状態で散水しながら15〜20℃の温度で約10日間
放置して菌糸を成長させ、その成長菌糸により上
記複数の培養基を一体化させ、さらに2.5〜3カ
月間散水を行い、しいたけ栽培用完熟人工榾木を
製造するという方法がある。この方法は、取扱作
業性のよい大形の人工榾木を得ることができる
が、部分的に欠落部があつたり、全体が腐つたり
している不良人工榾木が多発し、人工榾木の製造
効率が悪いという難点がある。 これまでのしいたけ人工榾木栽培法はこのよう
な欠点を有しているが、本発明者らはしいたけ原
木を用いる従来のしいたけ栽培法に比べて、栽培
期間の短縮化および工業的生産化が可能な人工榾
木を用いる栽培法の利点に着目し、発茸が安定
で、かつ害菌抵抗性の高いしいたけの人工榾木を
得るべく研究に着手しこの発明に到達した。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、容器から取り出された容器培養菌
糸塊に対して、直接散水を施すのではなく、その
散水に先立ち、菌糸塊を、閉鎖空間内においてそ
の閉鎖空間内の湿度を飽和または飽和近傍まで高
めた状態で養生することにより表面に緻密な菌糸
層を新たに形成させ、それによつて生成傷を治瘉
させると同時に害菌が侵入しないように抵抗力を
つけ、つぎに開放空間もしくは閉鎖空間において
この菌糸塊に対して散水を施しながら養生するこ
とにより、菌糸塊の表面緻密菌糸層を硬質化する
と同時に、上記表面に付着する害菌を洗い流し、
菌糸の活性を高め優れた人工榾木を効率よく得る
ことをその要旨とするものである。 〔作用効果〕 すなわち、本発明者らは、これまでの方法によ
る発茸の不安定性、害菌抵抗性の低さの原因を究
明するため、まずつぎのようにして菌糸塊を製造
した。すなわち、鋸屑、米糠、ふすま等を混合し
た固形培地をポリプロピレン製瓶もしくはポリプ
ロピレン製袋に充填して加熱減菌したのち、種菌
を接種し、菌糸培養の最適温度(20〜26℃)で1
〜2カ月間菌糸培養を行い、培地内に菌糸が蔓延
したのち生育菌糸塊を取り出すことを行つた。こ
の場合、菌糸塊の取り出しは、これまでの方法と
同様、ポリプロピレン製瓶体からは押し出しによ
り、またポリプロピレン製袋からは袋口の切断に
より行つた。ところが、この段階の菌糸塊は極め
て柔らかいため、上記のようにして取り出す際に
菌糸塊に傷がつく。本発明者らは、このような傷
がついた菌糸塊に対して、無傷な菌糸塊を対照用
として一連の培養を続けた結果、傷がついた菌糸
塊は無傷なものに比べて、害菌抵抗性が低く、か
つ菌糸の活性が弱くバクテリヤ汚染の確率が高く
なることを見いだし、菌糸塊の取り出し時につけ
られる傷が菌糸塊の発茸の不安定性、害菌抵抗性
の低さの原因であることをつきとめた。 そこで、本発明者らは、菌糸塊に傷をつけずに
取り出す方法等の開発について研究を重ねたが、
研究を重ねるうちに、その方法の開発よりも、む
しろ取り出しは従来と同様の方法で行い、傷がつ
いた菌糸塊の傷を治瘉するようにすることが人工
榾木の工業的生産のために望ましいことに気付
き、その治瘉方法について研究を重ねた。その結
果、容器等から取り出された菌糸塊を閉鎖空間
内に入れて、その空間内の湿度を飽和もしくは飽
和近傍まで高めた状態で養生して菌糸塊の表面
に、空気中の菌糸に起因する新たな緻密な菌糸層
を形成させ、ついで、この菌糸塊に対して散水
を施しながら養生することが極めて有効であるこ
とを見いだした。すなわち、上記の工程によ
り、菌糸塊が傷が治瘉されるとともに、新たに生
成した緻密な菌糸層により害菌に対する抵抗力が
つき、そのうえ、菌糸塊の水分の適正化が達成さ
れる。またの工程により、上記新たに生成した
緻密な菌糸層の表面に付着した害菌が洗い流され
ると同時に、菌糸の活性が高まつて上記緻密な菌
糸層が硬質化し害菌抵抗性が一層高まり、発茸の
安定度が一層高くなるのである。 つぎに、この発明を詳しく説明する。 この発明は、鋸屑、米糠、ふすま等を混合して
固形培地をつくり、この固形培地をポリプロピレ
ン製瓶もしくは袋等の容器に充填して加熱滅菌を
する。ついで、種菌を接種して菌糸培養の最適温
度(20〜26℃)で1〜2カ月間菌糸培養を行い、
培地内に菌糸が蔓延したのち容器より取り出す。
容器より取り出された、白色で軟らかな菌糸塊
(菌糸ブロツク)を、例えば菌糸塊の容積の2〜
10倍の容積の閉鎖空間(おおむね閉鎖した状態お
よび完全に閉鎖した状態の双方を含む)に入れ
る。この閉鎖空間内への収容は、第1図に示すよ
うに、容器から取り出された菌糸塊1を網状棚2
の上に所定の間隔を保つて並べ、これの全体をビ
ニールシート3で被覆すること等によつて行われ
る。閉鎖空間内に入れられた菌糸塊1は容器から
取り出され充分な酸素が与えられるようになつて
活性を増し菌糸塊1内の余剰水分を代謝水として
分泌し閉鎖空間内の湿度を90%(相対湿度、以下
同じ)以上に保持する。したがつて、この発明に
おいて、湿度を飽和にするとは湿度を100%にす
ることを意味し、湿度を飽和近傍にするとは、湿
度を90%以上にすることを意味する。このような
条件下で養生を続けることにより、白色で軟らか
な菌糸塊1の表面に、空気中に存在する菌糸の作
用によつて新たな綿毛状菌糸層が形成され、それ
が経時的に緻密化すると同時にある程度硬質化す
るため、その生成緻密菌糸層によつて、容器から
取り出す時についた外部裂傷が治瘉されると同時
に、害菌に対する抵抗力がつき、かつ複数個並べ
られた菌糸塊間における水分の均質化が達成され
るとともに、個々の菌糸塊1の水分の安定化が達
成される。この場合、閉鎖空間が前記のように、
菌糸塊1の総容積の2〜10倍の容積をもつように
設定することが好ましい。これは、閉鎖空間の容
積が菌糸塊1の容積の2倍未満になると閉鎖空間
内において並置された複数の菌糸塊1同士が付着
しやすくなり、一旦付着が起こるとその剥離の際
に新たな裂傷が生じやすくなり、逆に閉鎖空間の
容積が菌糸塊1の容積の10倍を超えると、明き空
間ができるためスペースの無駄が生じ、かつ菌糸
塊1から分泌される代謝水の絶対量が不足し閉鎖
空間の湿度が90%未満となつて、菌糸塊1の表面
の乾燥が起こり、菌の活性が弱くなる傾向がみら
れるからである。したがつて、閉鎖空間の容積は
菌糸塊1の容積の2〜10倍になるように設定する
ことが好ましい。 このような閉鎖空間内において、菌糸塊1を培
養する場合、温度条件は15〜28℃に設定すること
が好ましい。温度が15℃未満になると菌糸膜の形
成に時間を要するようになり、また28℃を超える
と菌糸の活性が低下する。したがつて、温度は15
〜28℃に設定することが好ましい。なお、上記の
ような閉鎖空間に菌糸塊1を並置する場合におい
て、並置する菌糸塊1の水分が50%(重量基準、
以下同じ)を下まわる時には、閉鎖空間内の湿度
が所定の値まで上昇しにくくなるため、閉鎖空間
内に水を満たしたバツトを入れ、そのバツトから
の蒸発水分により閉鎖空間内の湿度を所定の値ま
で高めるようにすることが好ましい。 しいたけ菌糸塊の適正水分は約60%であり、上
記のような閉鎖空間にしいたけ菌糸塊1を置くこ
とによつて、しいたけ菌そのものが適正な水分値
(50〜70%)に平衡し適正な活性を発揮するよう
になる。閉鎖空間内に上記のような菌糸塊1を入
れて養生する場合において、養生期間は3〜10日
間に設定することが好ましい。養生期間が3日未
満では菌糸層の形成および水分の均質化が不充分
となる。逆に、10日を超えるとそれ以前の養生期
間で充分な効果が得られるため、それ以降の期間
が無駄となる。ちなみに、閉鎖空間の温度を25±
3℃に設定すれば3〜5日間の養生期間で充分と
なる。しかしながら、20℃以下の温度では5〜10
日間の期間が必要となる。なお、閉鎖空間の形成
は、上記のように、ビニールシート3で、菌糸塊
1を並べた棚2を被覆して形成するのではなく、
第2図に示すように、加湿機5、空調機6、湿度
センサー7、温度センサー8、排気フアン9およ
び床排水路10を備えた天窓付密閉家屋によつて
形成するようにしてもよい。すなわち、この密閉
家屋は、湿度センサー7、温度センサー8、加湿
機5、空調機6を作動させて内部を菌糸長に最的
な温湿度に制御し常時安定した雰囲気条件をつく
りだせるという利点を備えている。なお、11は
チヤンバー、12は散水用ノズルである。上記排
気フアン9は、家屋内部が露点の達し結露を生じ
るような場合に、空調機6とともに、内部空気を
速やかに外部に排出するものであり、床排水路1
0は結露によつて生じた水を排水するものであ
る。 つぎに、上記のような閉鎖空間内において、養
生を終えた菌糸塊1を、その閉鎖空間から取り出
して開放空間内で散水しながら養生させる。この
場合には、第1図の状態からビニールシート3を
取り外したり、第2図の状態から天窓(図示せ
ず)を開放したりして閉鎖空間を解消し、その状
態で棚2の上方からスプリンクラー等の散水装置
4(第3図)または散水ノズル12(第2図)で
菌糸塊1の表面に対して均一に水滴がかかるよう
に散水する。この散水により、菌糸塊1の表面が
洗浄され害菌の気中胞子が飛来しても、前工程で
生成した菌糸塊表面の緻密層と相俟つて菌糸塊1
に対する付着活性化が防止されるようになる。こ
の場合、閉鎖空間内における培養により菌糸塊1
の取り出し時の外部裂傷が治瘉されており、かつ
菌糸塊1内の水分の適正化もなされているため、
散水によつて菌糸塊1の内に水が浸透しにくい状
態となつている。また、菌糸塊1の表面には緻密
層が形成されており、散水による水滴によつて菌
糸塊1が損傷することもない。散水は15〜28℃、
より好ましくは20〜25℃の温度の水を用いて7日
間以上行うことが望ましい。このように、7日間
以上散水することによつて菌糸塊1は通常褐色化
して表皮が木質化(硬質化)し、菌糸の活性が
増々高くなり害菌抵抗性が増加する。そして、こ
の散水しながらの養生により菌糸塊1の榾木化が
達成され、人工榾木が得られるようになる。散水
期間が7日未満では、その後発茸させる時などに
再び害菌汚染が生ずる可能性がある。したがつ
て、7日間以上散水することが好ましい。この散
水にあたつて、24時間連続的に散水してもよい
し、8時間ごとの間欠散水をするようにしてもよ
い。また、散水を2段階に分け、前半では菌糸塊
が常時濡れた状態を保つように比較的多量の水を
散水し、後半では菌糸塊内部がほぼ平衡水分を保
つように散水量を減じたり、間欠散水したりする
ようにしてもよい。 このようにして得られたしいたけ人工榾木は、
公知の低温刺激等により散水および水に浸漬して
吸水させ、一般のしいたけ原木に由来する榾木と
同様に処理して茸を発生させうるものである。 このように、この発明によれば、これまでの人
工榾木による欠点をすべて解消しているため、し
いたけの人工栽培の産業化を実現しうる。しか
も、人工榾木によるしいたけ栽培は、原木を用い
る榾木などに比べて、極めて短時間にしかも高収
率でしいたけの栽培ができるため、しいたけを安
定に供給しうるようになる。そのうえ、原木を用
いる榾木栽培における原木の不足による影響を全
く受けないため、しいたけ原木に起因する制約も
受けないという効果がある。 つぎに、この発明を実施例にもとづいて説明す
る。 実施例 1 鋸屑、米糠、ふすまを8:1:1の割合で混合
し、これに水を加えて培地をつくり、この培地を
ポリプロピレン製1Kg詰容器に充填しフイルター
はキヤツプを装着した。これを121℃で90分間加
圧高温減菌し、しいたけ種菌を接種し25℃の温度
で培養した。このようにして2カ月培養を続け菌
糸が蔓延したのを確認したうえ、菌糸塊を容器か
ら取り出した。つぎに、このようにして取り出し
た菌糸塊を棚に並べ、第1図に示すように、その
棚全体をビニールシートで被覆し、20〜25℃の温
度に設定して5日間養生した。養生後の菌糸塊
(N=30個)の水分平均値とその標準偏差を養生
前のものの水分の平均値とその標準偏差を対照と
して第1表に示した。
人工榾木を製造するしいたけ人工榾木の製法に関
するものである。 〔従来の技術〕 一般に、しいたけ栽培は、しいたけ原木に種菌
を接種し、ムシロ、コモ等で覆つて外気が直接ふ
れるのを防ぎ、その状態で菌糸の発育促進を図り
(仮り伏せ)しいたけ菌種を蔓延させて榾木をつ
くり、この榾木を適当な場所に広げて菌糸を発育
させ発茸化させることにより行われている。とこ
ろが、このような従来のしいたけの栽培法では、
しいたけ原木の減少によりその供給が困難となつ
ており、また長時間の栽培期間を要することから
その短縮化が望まれている。さらに、上記のよう
な農業的生産による作業の煩雑さ等の問題も生じ
ている。このような問題を解決するために鋸屑等
を用いて人工榾木を製造し、これを用いてしいた
けを栽培することが考えられている。しかしなが
ら、しいたけは、ひらたけ、えのきだけ、なめ
こ、たもぎだけのような人工榾木栽培がが成功し
ているような茸とは異なり人工榾木栽培が困難で
あり、いまだ産業的に確立された技術がないのが
現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 これまでの人工榾木栽培としては、瓶に鋸屑
を充填し、これに原菌を接種し栓をして培養し白
色の柔らかな菌糸塊を生成させ、生成した菌糸塊
を瓶から取り出しポリエチレン製袋内に入れ密封
して1週間程度放置し、菌糸塊の表面層をまだら
に褐色化した凹凸状の厚膜に変化することによ
り、菌糸塊を人工榾木化し、これを上記袋から取
り出し例えば低温水に浸漬するという低温シヨツ
クを与えて発茸させるという方法がある。この方
法は、菌糸塊の表面から上記凹凸状の厚膜が剥離
しやすく、雑菌汚染は生じにくいものの、発茸が
安定しないという難点がある。また、他の方法と
して、特開昭56−99726号公報に開示されてい
るように、容器に鋸屑等を主体にした培養基を充
填し種菌を接種して培養し、塊状となつて培養基
を容器から取り出してその種菌接種側面を切断
し、切断面を合わせて複数の培養基を接合し、そ
の状態で散水しながら15〜20℃の温度で約10日間
放置して菌糸を成長させ、その成長菌糸により上
記複数の培養基を一体化させ、さらに2.5〜3カ
月間散水を行い、しいたけ栽培用完熟人工榾木を
製造するという方法がある。この方法は、取扱作
業性のよい大形の人工榾木を得ることができる
が、部分的に欠落部があつたり、全体が腐つたり
している不良人工榾木が多発し、人工榾木の製造
効率が悪いという難点がある。 これまでのしいたけ人工榾木栽培法はこのよう
な欠点を有しているが、本発明者らはしいたけ原
木を用いる従来のしいたけ栽培法に比べて、栽培
期間の短縮化および工業的生産化が可能な人工榾
木を用いる栽培法の利点に着目し、発茸が安定
で、かつ害菌抵抗性の高いしいたけの人工榾木を
得るべく研究に着手しこの発明に到達した。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、容器から取り出された容器培養菌
糸塊に対して、直接散水を施すのではなく、その
散水に先立ち、菌糸塊を、閉鎖空間内においてそ
の閉鎖空間内の湿度を飽和または飽和近傍まで高
めた状態で養生することにより表面に緻密な菌糸
層を新たに形成させ、それによつて生成傷を治瘉
させると同時に害菌が侵入しないように抵抗力を
つけ、つぎに開放空間もしくは閉鎖空間において
この菌糸塊に対して散水を施しながら養生するこ
とにより、菌糸塊の表面緻密菌糸層を硬質化する
と同時に、上記表面に付着する害菌を洗い流し、
菌糸の活性を高め優れた人工榾木を効率よく得る
ことをその要旨とするものである。 〔作用効果〕 すなわち、本発明者らは、これまでの方法によ
る発茸の不安定性、害菌抵抗性の低さの原因を究
明するため、まずつぎのようにして菌糸塊を製造
した。すなわち、鋸屑、米糠、ふすま等を混合し
た固形培地をポリプロピレン製瓶もしくはポリプ
ロピレン製袋に充填して加熱減菌したのち、種菌
を接種し、菌糸培養の最適温度(20〜26℃)で1
〜2カ月間菌糸培養を行い、培地内に菌糸が蔓延
したのち生育菌糸塊を取り出すことを行つた。こ
の場合、菌糸塊の取り出しは、これまでの方法と
同様、ポリプロピレン製瓶体からは押し出しによ
り、またポリプロピレン製袋からは袋口の切断に
より行つた。ところが、この段階の菌糸塊は極め
て柔らかいため、上記のようにして取り出す際に
菌糸塊に傷がつく。本発明者らは、このような傷
がついた菌糸塊に対して、無傷な菌糸塊を対照用
として一連の培養を続けた結果、傷がついた菌糸
塊は無傷なものに比べて、害菌抵抗性が低く、か
つ菌糸の活性が弱くバクテリヤ汚染の確率が高く
なることを見いだし、菌糸塊の取り出し時につけ
られる傷が菌糸塊の発茸の不安定性、害菌抵抗性
の低さの原因であることをつきとめた。 そこで、本発明者らは、菌糸塊に傷をつけずに
取り出す方法等の開発について研究を重ねたが、
研究を重ねるうちに、その方法の開発よりも、む
しろ取り出しは従来と同様の方法で行い、傷がつ
いた菌糸塊の傷を治瘉するようにすることが人工
榾木の工業的生産のために望ましいことに気付
き、その治瘉方法について研究を重ねた。その結
果、容器等から取り出された菌糸塊を閉鎖空間
内に入れて、その空間内の湿度を飽和もしくは飽
和近傍まで高めた状態で養生して菌糸塊の表面
に、空気中の菌糸に起因する新たな緻密な菌糸層
を形成させ、ついで、この菌糸塊に対して散水
を施しながら養生することが極めて有効であるこ
とを見いだした。すなわち、上記の工程によ
り、菌糸塊が傷が治瘉されるとともに、新たに生
成した緻密な菌糸層により害菌に対する抵抗力が
つき、そのうえ、菌糸塊の水分の適正化が達成さ
れる。またの工程により、上記新たに生成した
緻密な菌糸層の表面に付着した害菌が洗い流され
ると同時に、菌糸の活性が高まつて上記緻密な菌
糸層が硬質化し害菌抵抗性が一層高まり、発茸の
安定度が一層高くなるのである。 つぎに、この発明を詳しく説明する。 この発明は、鋸屑、米糠、ふすま等を混合して
固形培地をつくり、この固形培地をポリプロピレ
ン製瓶もしくは袋等の容器に充填して加熱滅菌を
する。ついで、種菌を接種して菌糸培養の最適温
度(20〜26℃)で1〜2カ月間菌糸培養を行い、
培地内に菌糸が蔓延したのち容器より取り出す。
容器より取り出された、白色で軟らかな菌糸塊
(菌糸ブロツク)を、例えば菌糸塊の容積の2〜
10倍の容積の閉鎖空間(おおむね閉鎖した状態お
よび完全に閉鎖した状態の双方を含む)に入れ
る。この閉鎖空間内への収容は、第1図に示すよ
うに、容器から取り出された菌糸塊1を網状棚2
の上に所定の間隔を保つて並べ、これの全体をビ
ニールシート3で被覆すること等によつて行われ
る。閉鎖空間内に入れられた菌糸塊1は容器から
取り出され充分な酸素が与えられるようになつて
活性を増し菌糸塊1内の余剰水分を代謝水として
分泌し閉鎖空間内の湿度を90%(相対湿度、以下
同じ)以上に保持する。したがつて、この発明に
おいて、湿度を飽和にするとは湿度を100%にす
ることを意味し、湿度を飽和近傍にするとは、湿
度を90%以上にすることを意味する。このような
条件下で養生を続けることにより、白色で軟らか
な菌糸塊1の表面に、空気中に存在する菌糸の作
用によつて新たな綿毛状菌糸層が形成され、それ
が経時的に緻密化すると同時にある程度硬質化す
るため、その生成緻密菌糸層によつて、容器から
取り出す時についた外部裂傷が治瘉されると同時
に、害菌に対する抵抗力がつき、かつ複数個並べ
られた菌糸塊間における水分の均質化が達成され
るとともに、個々の菌糸塊1の水分の安定化が達
成される。この場合、閉鎖空間が前記のように、
菌糸塊1の総容積の2〜10倍の容積をもつように
設定することが好ましい。これは、閉鎖空間の容
積が菌糸塊1の容積の2倍未満になると閉鎖空間
内において並置された複数の菌糸塊1同士が付着
しやすくなり、一旦付着が起こるとその剥離の際
に新たな裂傷が生じやすくなり、逆に閉鎖空間の
容積が菌糸塊1の容積の10倍を超えると、明き空
間ができるためスペースの無駄が生じ、かつ菌糸
塊1から分泌される代謝水の絶対量が不足し閉鎖
空間の湿度が90%未満となつて、菌糸塊1の表面
の乾燥が起こり、菌の活性が弱くなる傾向がみら
れるからである。したがつて、閉鎖空間の容積は
菌糸塊1の容積の2〜10倍になるように設定する
ことが好ましい。 このような閉鎖空間内において、菌糸塊1を培
養する場合、温度条件は15〜28℃に設定すること
が好ましい。温度が15℃未満になると菌糸膜の形
成に時間を要するようになり、また28℃を超える
と菌糸の活性が低下する。したがつて、温度は15
〜28℃に設定することが好ましい。なお、上記の
ような閉鎖空間に菌糸塊1を並置する場合におい
て、並置する菌糸塊1の水分が50%(重量基準、
以下同じ)を下まわる時には、閉鎖空間内の湿度
が所定の値まで上昇しにくくなるため、閉鎖空間
内に水を満たしたバツトを入れ、そのバツトから
の蒸発水分により閉鎖空間内の湿度を所定の値ま
で高めるようにすることが好ましい。 しいたけ菌糸塊の適正水分は約60%であり、上
記のような閉鎖空間にしいたけ菌糸塊1を置くこ
とによつて、しいたけ菌そのものが適正な水分値
(50〜70%)に平衡し適正な活性を発揮するよう
になる。閉鎖空間内に上記のような菌糸塊1を入
れて養生する場合において、養生期間は3〜10日
間に設定することが好ましい。養生期間が3日未
満では菌糸層の形成および水分の均質化が不充分
となる。逆に、10日を超えるとそれ以前の養生期
間で充分な効果が得られるため、それ以降の期間
が無駄となる。ちなみに、閉鎖空間の温度を25±
3℃に設定すれば3〜5日間の養生期間で充分と
なる。しかしながら、20℃以下の温度では5〜10
日間の期間が必要となる。なお、閉鎖空間の形成
は、上記のように、ビニールシート3で、菌糸塊
1を並べた棚2を被覆して形成するのではなく、
第2図に示すように、加湿機5、空調機6、湿度
センサー7、温度センサー8、排気フアン9およ
び床排水路10を備えた天窓付密閉家屋によつて
形成するようにしてもよい。すなわち、この密閉
家屋は、湿度センサー7、温度センサー8、加湿
機5、空調機6を作動させて内部を菌糸長に最的
な温湿度に制御し常時安定した雰囲気条件をつく
りだせるという利点を備えている。なお、11は
チヤンバー、12は散水用ノズルである。上記排
気フアン9は、家屋内部が露点の達し結露を生じ
るような場合に、空調機6とともに、内部空気を
速やかに外部に排出するものであり、床排水路1
0は結露によつて生じた水を排水するものであ
る。 つぎに、上記のような閉鎖空間内において、養
生を終えた菌糸塊1を、その閉鎖空間から取り出
して開放空間内で散水しながら養生させる。この
場合には、第1図の状態からビニールシート3を
取り外したり、第2図の状態から天窓(図示せ
ず)を開放したりして閉鎖空間を解消し、その状
態で棚2の上方からスプリンクラー等の散水装置
4(第3図)または散水ノズル12(第2図)で
菌糸塊1の表面に対して均一に水滴がかかるよう
に散水する。この散水により、菌糸塊1の表面が
洗浄され害菌の気中胞子が飛来しても、前工程で
生成した菌糸塊表面の緻密層と相俟つて菌糸塊1
に対する付着活性化が防止されるようになる。こ
の場合、閉鎖空間内における培養により菌糸塊1
の取り出し時の外部裂傷が治瘉されており、かつ
菌糸塊1内の水分の適正化もなされているため、
散水によつて菌糸塊1の内に水が浸透しにくい状
態となつている。また、菌糸塊1の表面には緻密
層が形成されており、散水による水滴によつて菌
糸塊1が損傷することもない。散水は15〜28℃、
より好ましくは20〜25℃の温度の水を用いて7日
間以上行うことが望ましい。このように、7日間
以上散水することによつて菌糸塊1は通常褐色化
して表皮が木質化(硬質化)し、菌糸の活性が
増々高くなり害菌抵抗性が増加する。そして、こ
の散水しながらの養生により菌糸塊1の榾木化が
達成され、人工榾木が得られるようになる。散水
期間が7日未満では、その後発茸させる時などに
再び害菌汚染が生ずる可能性がある。したがつ
て、7日間以上散水することが好ましい。この散
水にあたつて、24時間連続的に散水してもよい
し、8時間ごとの間欠散水をするようにしてもよ
い。また、散水を2段階に分け、前半では菌糸塊
が常時濡れた状態を保つように比較的多量の水を
散水し、後半では菌糸塊内部がほぼ平衡水分を保
つように散水量を減じたり、間欠散水したりする
ようにしてもよい。 このようにして得られたしいたけ人工榾木は、
公知の低温刺激等により散水および水に浸漬して
吸水させ、一般のしいたけ原木に由来する榾木と
同様に処理して茸を発生させうるものである。 このように、この発明によれば、これまでの人
工榾木による欠点をすべて解消しているため、し
いたけの人工栽培の産業化を実現しうる。しか
も、人工榾木によるしいたけ栽培は、原木を用い
る榾木などに比べて、極めて短時間にしかも高収
率でしいたけの栽培ができるため、しいたけを安
定に供給しうるようになる。そのうえ、原木を用
いる榾木栽培における原木の不足による影響を全
く受けないため、しいたけ原木に起因する制約も
受けないという効果がある。 つぎに、この発明を実施例にもとづいて説明す
る。 実施例 1 鋸屑、米糠、ふすまを8:1:1の割合で混合
し、これに水を加えて培地をつくり、この培地を
ポリプロピレン製1Kg詰容器に充填しフイルター
はキヤツプを装着した。これを121℃で90分間加
圧高温減菌し、しいたけ種菌を接種し25℃の温度
で培養した。このようにして2カ月培養を続け菌
糸が蔓延したのを確認したうえ、菌糸塊を容器か
ら取り出した。つぎに、このようにして取り出し
た菌糸塊を棚に並べ、第1図に示すように、その
棚全体をビニールシートで被覆し、20〜25℃の温
度に設定して5日間養生した。養生後の菌糸塊
(N=30個)の水分平均値とその標準偏差を養生
前のものの水分の平均値とその標準偏差を対照と
して第1表に示した。
【表】
第1表から明らかなように、棚全体をビニール
シートで覆つて5日間養生したものは、しいたけ
菌糸成長最適水分値60±10%に近づいており、さ
らにそれらの標準偏差が小さくなつて均一化して
いることがわかる。棚全体をビニールシートで被
覆して養生を終えたものは、第3図に示すよう
に、そのビニールシートを除去してスプリンクラ
ーから散水を10日間行つた。散水と連続散水であ
り、温度は20〜25℃に設定し、しいたけ人工榾木
を製造した。 実施例 2 棚全体をシートで被覆する場合における養生期
間を2日間にするとともに、養生温度を15〜22℃
に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてし
いたけ人工榾木を得た。 実施例 3 棚全体をビニールシートで被覆して養生したの
ち、ビニールシート被覆を除去して散水する場合
における散水を8時間の間欠散水した。それ以外
は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を得
た。 実施例 4 散水において、メルクデラン水和剤の5000倍希
釈液を散水用貯水タンク内で調整し、これを1日
のうち6時間散水し、残りの18時間は市水を散水
した。それ以外は実施例1と同様にしてしいたけ
人工榾木を得た。 実施例 5 散水に用いる水としてフマル酸を市水に添加し
てPH4.5±0.5に調整したものを用いた。それ以外
は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を得
た。 実施例 6 散水において、K2HPO4、NH4NO3、KNO4の
等量混合物にこれと同量の糖蜜を加え、この混合
物を0.01%濃度に調整し、これを1日のうち6時
間散水し、残りの18時間は市水を散水した。それ
以外は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を
得た。 実施例 7 散水において、さらし粉を有効塩素で10PPM
溶解し、これに廃糖蜜を0.01%加え、ポリリン酸
ナトリウム乳酸によつてPH4〜5に調整し、これ
を1日のうち6時間散水し、残りの18時間は市水
を散水した。それ以外は実施例1と同様にしてし
いたけ人工榾木を得た。 比較例 1 菌糸塊を容器から取り出し、そのまま散水する
ようにした(散水条件は実施例1と同じ)。 比較例 2 菌糸塊を容器から取り出し、これを棚に並べて
全体をビニールシートで被覆し、20〜25℃の温度
で7日間養生した。このものについては上記養生
後の散水を施さなかつた。 以上の実施例および比較例における養生期間、
養生の条件、菌糸塊の状態等をまとめて第2表に
示すとともに、それによつて得られたしいたけ人
工榾木の害菌汚染率および茸の発生収率を第2表
に併せて示した。なお、茸の発生収率はしいたけ
人工榾木を8〜18℃の温度条件下において栽培し
3カ月間に収穫されたしいたけの生産量を人工榾
木の総重量で除算することにより求めた。第2表
の結果より、実施例で得られた人工榾木によれ
ば、しいたけ人工榾木の害菌汚染率が低く、しか
もしいたけ発生率の向上効果を得ることができ
る。
シートで覆つて5日間養生したものは、しいたけ
菌糸成長最適水分値60±10%に近づいており、さ
らにそれらの標準偏差が小さくなつて均一化して
いることがわかる。棚全体をビニールシートで被
覆して養生を終えたものは、第3図に示すよう
に、そのビニールシートを除去してスプリンクラ
ーから散水を10日間行つた。散水と連続散水であ
り、温度は20〜25℃に設定し、しいたけ人工榾木
を製造した。 実施例 2 棚全体をシートで被覆する場合における養生期
間を2日間にするとともに、養生温度を15〜22℃
に設定した。それ以外は実施例1と同様にしてし
いたけ人工榾木を得た。 実施例 3 棚全体をビニールシートで被覆して養生したの
ち、ビニールシート被覆を除去して散水する場合
における散水を8時間の間欠散水した。それ以外
は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を得
た。 実施例 4 散水において、メルクデラン水和剤の5000倍希
釈液を散水用貯水タンク内で調整し、これを1日
のうち6時間散水し、残りの18時間は市水を散水
した。それ以外は実施例1と同様にしてしいたけ
人工榾木を得た。 実施例 5 散水に用いる水としてフマル酸を市水に添加し
てPH4.5±0.5に調整したものを用いた。それ以外
は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を得
た。 実施例 6 散水において、K2HPO4、NH4NO3、KNO4の
等量混合物にこれと同量の糖蜜を加え、この混合
物を0.01%濃度に調整し、これを1日のうち6時
間散水し、残りの18時間は市水を散水した。それ
以外は実施例1と同様にしてしいたけ人工榾木を
得た。 実施例 7 散水において、さらし粉を有効塩素で10PPM
溶解し、これに廃糖蜜を0.01%加え、ポリリン酸
ナトリウム乳酸によつてPH4〜5に調整し、これ
を1日のうち6時間散水し、残りの18時間は市水
を散水した。それ以外は実施例1と同様にしてし
いたけ人工榾木を得た。 比較例 1 菌糸塊を容器から取り出し、そのまま散水する
ようにした(散水条件は実施例1と同じ)。 比較例 2 菌糸塊を容器から取り出し、これを棚に並べて
全体をビニールシートで被覆し、20〜25℃の温度
で7日間養生した。このものについては上記養生
後の散水を施さなかつた。 以上の実施例および比較例における養生期間、
養生の条件、菌糸塊の状態等をまとめて第2表に
示すとともに、それによつて得られたしいたけ人
工榾木の害菌汚染率および茸の発生収率を第2表
に併せて示した。なお、茸の発生収率はしいたけ
人工榾木を8〜18℃の温度条件下において栽培し
3カ月間に収穫されたしいたけの生産量を人工榾
木の総重量で除算することにより求めた。第2表
の結果より、実施例で得られた人工榾木によれ
ば、しいたけ人工榾木の害菌汚染率が低く、しか
もしいたけ発生率の向上効果を得ることができ
る。
【表】
【表】
*:市水と溶存水とを間欠使用した。
第1図、第2図および第3図はこの発明の一実
施例の説明図である。 1…菌糸塊、2…網状棚、3…ビニールシー
ト、4…散水装置。
施例の説明図である。 1…菌糸塊、2…網状棚、3…ビニールシー
ト、4…散水装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 培養容器内で培養されたのち、容器から取り
出された容器培養菌糸塊を、閉鎖空間内において
その閉鎖空間内の湿度を飽和または飽和近傍まで
高めた状態で養生することにより表面に新たな菌
糸層を形成して内部を被覆させ、ついでこの菌糸
塊に対して散水を施しながら養生することにより
上記新たに形成された菌糸層を硬質化し上記菌糸
塊を榾木化することを特徴とするしいたけ人工榾
木の製法。 2 閉鎖空間が、その閉鎖空間内に入れられる菌
糸塊の容積の2〜10倍の容積に設定される特許請
求の範囲第1項記載のしいたけ人工榾木の製法。 3 閉鎖空間内の温度が15〜28℃に設定され菌糸
塊がその温度条件下で3〜10日間養生される特許
請求の範囲第1項または第2項記載のしいたけ人
工榾木の製法。 4 閉鎖空間内に入れられる菌糸塊の水分が50重
量%未満のときには閉鎖空間内に水を満たした容
器を入れて閉鎖空間内の湿度を高めるようにする
特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
記載のしいたけ人工榾木の製法。 5 開放空間内における散水が15〜28℃の温度の
水を用いて7日間以上行われる特許請求の範囲第
1項ないし第4項のいずれかに記載のしいたけ人
工榾木の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58048299A JPS59173020A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | しいたけ人工榾木の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58048299A JPS59173020A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | しいたけ人工榾木の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59173020A JPS59173020A (ja) | 1984-09-29 |
| JPH0246167B2 true JPH0246167B2 (ja) | 1990-10-15 |
Family
ID=12799554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58048299A Granted JPS59173020A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | しいたけ人工榾木の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59173020A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1993006708A1 (fr) * | 1991-09-30 | 1993-04-15 | Kanebo, Ltd. | Procede de production d'un tronc artificiel pour la culture des shiitake |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0687712B2 (ja) * | 1986-06-25 | 1994-11-09 | カネボウ食品株式会社 | しいたけ人工榾の製法 |
| JPH0817636B2 (ja) * | 1988-04-30 | 1996-02-28 | 鐘紡株式会社 | しいたけ人工榾木の製法 |
| JPH0653592U (ja) * | 1992-12-24 | 1994-07-22 | 弘宗 山本 | チエンブロック |
| JPH07107852A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-04-25 | Kanebo Foods Ltd | しいたけ人工榾の製法 |
| JP2003061467A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-04 | I M B Kk | 真菌生物の生産のための台車およびその栽培方法 |
| EP1466163A2 (en) | 2002-01-18 | 2004-10-13 | Newton Laboratories, Inc. | Spectroscopic diagnostic methods and system |
| US7333189B2 (en) | 2002-01-18 | 2008-02-19 | Pentax Corporation | Spectroscopic diagnostic methods and system |
| JP2009131210A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Japan Agritech Kk | しいたけ菌床榾木の製造方法 |
| JP2009165442A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Ueda Sangyo Kk | 椎茸の熟成人工榾木の製造方法 |
| JP5863294B2 (ja) * | 2011-07-02 | 2016-02-16 | 株式会社北研 | シイタケの高圧散水栽培方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5018236A (ja) * | 1973-06-20 | 1975-02-26 | ||
| JPS5362653A (en) * | 1976-11-15 | 1978-06-05 | Masaaki Kitaoka | Raw log for shiitake mushroom cultivation and its method |
| JPS5699726A (en) * | 1980-03-24 | 1981-08-11 | Sanwa Kagaku Kenkyusho Co | Production of fully aged artificial seeding wood for cultivating mushroom |
| JPS57105113A (en) * | 1980-12-24 | 1982-06-30 | Kenichi Iwata | Artificial culture of mushroom |
-
1983
- 1983-03-23 JP JP58048299A patent/JPS59173020A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1993006708A1 (fr) * | 1991-09-30 | 1993-04-15 | Kanebo, Ltd. | Procede de production d'un tronc artificiel pour la culture des shiitake |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59173020A (ja) | 1984-09-29 |
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