JPH0475730B2 - - Google Patents
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- JPH0475730B2 JPH0475730B2 JP63115451A JP11545188A JPH0475730B2 JP H0475730 B2 JPH0475730 B2 JP H0475730B2 JP 63115451 A JP63115451 A JP 63115451A JP 11545188 A JP11545188 A JP 11545188A JP H0475730 B2 JPH0475730 B2 JP H0475730B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lignin
- artificial
- cellulose
- shiitake
- ratio
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Mushroom Cultivation (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
せうるしいたけ完熟人工榾木に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 一般に、しいたけ栽培は、しいたけ原木に種菌
を接種し、ムシロ、コモ等で覆つて外気が直接ふ
れるのを防ぎ、その状態で菌糸の発育促進を図り
(仮り伏せ)しいたけ菌糸を蔓延させて榾木をつ
くり、この榾木を適当な場所に広げて菌糸を発育
させ発茸化させることにより行われている。とこ
ろが、このような従来のしいたけの栽培法では、
しいたけ原木の減少によりその供給が困難となつ
ており、また長期間の栽培期間を要することから
その短縮化が望まれている。このため最近では、
鋸屑等を用いて人工榾木を製造し、これを用いて
しいたけを栽培することが考えられている。この
ようなしいたけ人工榾栽培としては、瓶に菌床培
地となる鋸屑を充填し、これに原菌を接種し栓を
して培養し白色の柔らかな菌糸塊(菌糸蔓延菌
床)を生成させるか、さらに過培養して菌糸塊表
面を隆起状に充実化させ、生成した菌糸塊を瓶か
ら取り出して、適時冷水に浸漬するという低温シ
ヨツクを与えて発茸させるという方法がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記の方法によれば、害菌に汚染
されやすく、奇型キノコが発生したり、芽切りし
たものの成育率が悪かつたり、成育率がばらつ
き、品質および収量が安定しないという難点があ
る。すなわち、上記の方法では、瓶内に白色の菌
糸が蔓延した状態を肉眼で判定し、瓶内が白色菌
糸で満たされ菌糸塊表面の隆起状態が生じた段階
で上記菌糸塊を取り出し、これを人工榾木として
しいたけの栽培に供している。しかしながら、こ
のような人工榾木を用いてしいたけの栽培を行つ
た場合には、菌糸塊すなわち人工榾木の成熟度の
判定を、菌糸塊の白色や菌糸塊表面の隆起状態等
を目安に肉眼で行つているため、成熟度の判定が
不正確であり、成熟不充分のまま栽培に供される
ことになる。このために、芽切りが悪く品質・収
量不良の人工榾木が多発するという問題が生じて
いる。 この発明は、このような事情に鑑みなされたも
ので、栽培の全期間にわたり子実体の収量・品質
が安定したしいたけを発生させうる完熟人工榾木
の提供をその目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この発明のしいた
け人工榾木は、培地に由来するセルロースおよび
リグニンを含むしいたけ人工榾木であつて(セル
ロース)/(リグニン)の重量比率が3.3以上に
設定されているという構成をとる。 〔作用〕 すなわち、本発明者らは、人工榾木の完熟度の
判定の目安となつている菌糸塊の菌糸蔓延による
白色度や隆起状態と、現実の完熟度との間にはギ
ヤツプがあるのではないかと考えて一連の研究を
行つた。その結果、菌糸が充分蔓延して菌糸塊
(人工榾木)が白色隆起化しても、現実には菌糸
塊は完熟しておらず、菌糸の蔓延に基づく状態と
現実の完熟状態との間にはかなりのギヤツプがあ
り、菌糸塊が白色化や隆起化した段階では、まだ
完熟していないことをつきとめた。そこで、この
完熟度を客観的に判断するため、しいたけ菌がそ
の成長に際して、培地のセルロースとリグニンを
資化(消化)するものであつて、菌糸の成長に際
してセルロースの資化量とリグニンの資化量に相
関関係があることを見いだしさらに一連の研究を
重ねた。その結果、(セルロース)/(リグニン)
の重量比(以下「比」と略す)が完熟度の指標と
して好適であり、その比率が3.3以上であれば、
人工榾木が現実に完熟していることをつきとめ、
この発明に到達した。すなわち、(セルロー
ス)/(リグニン)比が3.3以上では培地成分原
料が充分消化され、菌糸塊が成熟した状態になつ
ている。そして菌糸塊中には、しいたけ子実体成
形に必要なリグニン分解生成物が充分に吸収され
ている。したがつて、このような完熟人工榾木を
用いてしいたけを栽培する場合、栽培全期間にわ
たり多収穫で品質のよいしいたけを発生しうるも
のである。 なお、上記完熟人工榾木の外観は白色ではなく
茶褐色を呈している。 つぎにこの発明について、詳しく説明する。 この発明のしいたけ完熟人工榾木は、例えば、
つぎのようにして製造することができる。すなわ
ち、まず、培地組成として鋸屑、米糠、ふすま等
を用いた固形培地をつくり、この固形培地をポリ
プロピレン製瓶もしくは袋等の容器に充填して加
熱滅菌をする。ついで、種菌を接種して菌糸培養
の最適温度(20〜26℃)で1〜2カ月間菌糸培養
を行い、培地内に菌糸が蔓延し白色の柔らかで、
菌糸塊表面がやや隆起した成育菌糸塊となつたの
ち容器より取り出す。従来、これはそのまま人工
榾木として提供しているが、この発明では、容器
から取り出された菌糸体を網状棚の上に所定の間
隔を保つて並べ、この状態で菌糸体の菌糸を成長
させるようにし、この菌糸成長過程で、例えば第
1図に示すように、棚2の上方からスプリンクラ
ー等の散水装置3で菌糸体1の表面に対して均一
に水滴がかかるように一週間ないし、3カ月間散
水を施す。この場合、散水を2段階に分け、最初
は連続的に散水して菌糸の活性化を促進し、つい
でゆるやかな散水(菌糸塊内に過剰な水分が残ら
ない程度、少量の水量で散水したり、1日数時間
散水する)を行うと好結果がえられるようにな
る。 このようにして得られるしいたけ完熟榾木は
(セルロース)/(リグニン)が3.3以上となつて
いる。 このしいたけ完熟人工榾木の製造に際して、菌
糸塊の容器からの取り出し時およびこれを棚に並
べ散水開始から20日後の段階について(セルロー
ス)/(リグニン)比を調べ、第2図に示した。
なお、初期培地原料木粉では、(セルロース)/
(リグニン)比は通常1.5〜2.0の範囲であり、こ
の値は添加する米糠の量、木粉の原料木材によつ
て変化する。例えば、米糠の量が少ない場合に
は、セルロース含量が少なくなるので(セルロー
ス)/(リグニン)比は1.5に近くなる。そして、
容器から取り出した段階では、その(セルロー
ス)/(リグニン)比は2.5となつており、完熟
していないことがわかる。そしてこれに対して、
20日間散水を施し、さらに培養を続けることによ
り(セルロース)/(リグニン)比が3.3になり
完熟状態に達する。上記(セルロース)/(リグ
ニン)比の好適な範囲は3.5〜5.5である。 このようにして(セルロース)/(リグニン)
の比を3.3以上に設定する場合、(セルロース)/
(リグニン)と合わせてリグニン含量(固形量)
を15重量%(以下「%」と略す)以下好ましくは
9〜13%にすることが好適である。すなわち、リ
グニン含量(固形量)が初期の菌糸塊中の含量よ
りも減少することは、リグニンが分解されて培地
の資化(消化)率が高くなつていることを意味す
るものであり、(セルロース)/(リグニン)比
と合わせてリグニンの含量を15%以下にすること
によつて、さらに菌糸塊の成熟度を確実に把握す
ることができるようになるのである。 なお、上記セルロースおよびリグニンはJIS法
に基づく分析方法によつて定量化した。 以上のようにして得られたしいたけ人工榾木
は、公知の低温刺激等により散水および水に浸漬
して吸水させ、一般のしいたけ原木に由来する榾
木と同様に処理してしいたけを発生させうるもの
である。この場合、栽培の全期間において収量が
安定して高く、かつ品質のばらつきを生じない。 〔発明の効果〕 以上のようにこの発明のしいたけ完熟人工榾木
は、従来のような菌糸塊の菌糸蔓延(蔓延すると
外観が白色になる)やその表面の隆起充実化を指
標として完熟度の判断なされているものではな
く、現実の完熟度をより適確に表わす(セルロー
ス)/(リグニン)比によつて完熟度の判断がな
されていて、3.3以上(3.3以上で完熟)のもので
ある。したがつて栽培の全期間にわたつて榾木の
活力不足による芽切りの悪さや子実体成育ばらつ
きを生じず、品質の安定したしいたけを高率で発
生させうるものである。 つぎにこの発明の実施例を比較例と併せて説明
する。 〔実施例、比較例〕 (菌糸塊の培養〕 まず、つぎのようにして菌糸塊を培養した。す
なわち、鋸屑、米糠、ふすまを8:1:1の割合
で混合し、これに水を加えて培地をつくり、この
培地をポリプロピレン製1Kgを詰容器に充填しフ
イルター付キヤツプを装着した。これを121℃で
90分間加圧高温滅菌し、しいたけ種菌を接種し22
℃の温度で第1表のようにして培養し菌糸塊を得
た。 (散水) つぎに、この菌糸塊に対して、第1図のように
して後記の第1表に示す日数連続散水したのち、
ゆるやかな散水(1日8時間の散水)を同表に示
す日数行い人工榾木を得た。このようにして得ら
れた人工榾木の(セルロース)/(リグニン)比
を求め、後記の第1表に示した。この場合、セル
ロースおよびリグニン量はJIS法に基づく分析方
法により定量化した。この時、検体数はそれぞれ
n=30とした。 (栽培法) つぎに、このようにして得られた実施例および
比較例の人工榾木を、8〜18℃の温度条件下にお
いて6カ月間栽培し榾木の害菌汚染率、しいたけ
発生収率、しいたけ1ケ当たり平均重量、変型子
実体出現率を調べ後記の第1表に示した。なお、
しいたけ発生収率はしいたけの総発生量を初期の
培地重量の総重量で除算することにより求めた。
適な散水条件および温度条件下で菌糸塊の熟成を
行つているため、リグニンの資化が充分に行われ
ている。特に実施例3,4においては、リグニン
の分解(資化)率が高いので、(セルロース)/
(リグニン)比が4.5以上リグニン含量10%以下と
なつている。ここで実施例3と実施例4とを比較
すると、しいたけ発生収率は両者間に殆ど差がな
いが、しいたけ重量は、実施例4の方が実施例3
よりも少ない。これは実施例4の人工榾木のリグ
ニン含量が9%を下回つており、この点で実施例
3と差が生じたと考えられる。これに対して、比
較例1〜3においては、培養条件、散水条件およ
び温度条件が不適当であるため、リグニンの資化
が充分おこなわれていない。このため、菌糸の活
性化および人工榾木の完熟が達成されず、害菌汚
染や子実体の変型が起こり易くなり、発生収量や
品質が低下している。
ら取り出された菌糸塊に対して散水を施す状態の
説明図、第2図は、(セルロース)/(リグニン)
比の変化状態説明図である。 1…菌糸塊、2…棚、3…散水装置または散水
ノズル。
Claims (1)
- 1 培地に由来するセルロースおよびリグニンを
含むしいたけ人工榾木であつて、(セルロー
ス)/(リグニン)の重量比率が3.3以上に設定
されていることを特徴とするしいたけ完熟人工榾
木。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63115451A JPH01285121A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | しいたけ完熟人工榾木 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63115451A JPH01285121A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | しいたけ完熟人工榾木 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8050368A Division JP2967046B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | しいたけ完熟人工榾木の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01285121A JPH01285121A (ja) | 1989-11-16 |
| JPH0475730B2 true JPH0475730B2 (ja) | 1992-12-01 |
Family
ID=14662874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63115451A Granted JPH01285121A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | しいたけ完熟人工榾木 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01285121A (ja) |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
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| WO2014148132A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | オリジンバイオテクノロジー株式会社 | 深部培養法を用いた担子菌又は子嚢菌による有用物質製造方法及び製造装置 |
Family Cites Families (5)
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|---|---|---|---|---|
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| JPS5820116A (ja) * | 1981-07-26 | 1983-02-05 | 有限会社津久井椎茸研究所 | 人工ほだ木による茸の生産方法及び装置 |
| JPS59120030A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-11 | 渡辺 至 | 椎茸の人工栽培方法 |
| JPS61132120A (ja) * | 1984-11-30 | 1986-06-19 | キッコーマン株式会社 | 担子菌類の栽培法 |
-
1988
- 1988-05-11 JP JP63115451A patent/JPH01285121A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01285121A (ja) | 1989-11-16 |
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