JPH0247499B2 - - Google Patents
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- JPH0247499B2 JPH0247499B2 JP57055281A JP5528182A JPH0247499B2 JP H0247499 B2 JPH0247499 B2 JP H0247499B2 JP 57055281 A JP57055281 A JP 57055281A JP 5528182 A JP5528182 A JP 5528182A JP H0247499 B2 JPH0247499 B2 JP H0247499B2
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- Japan
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- resin composition
- blooming
- resin
- calcium
- 3cao
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は樹脂組成物中の添加物のブルーミング
現象を著るしく抑制した樹脂組成物に関する。 塩化ビニル樹脂など含ハロゲン樹脂、エチレン
−酢酸ビニル樹脂、オレフイン樹脂等の多くの樹
脂はその成形加工時の加工性、作業性を向上する
ため常温で固体の有滑性物質(以下滑剤という)
を添加配合して成形加工している。また塩化ビニ
ル樹脂等は安定剤としてステアリン酸亜鉛等高級
脂肪酸塩を添加し安定剤としての性能と同時に作
業性の向上を付与して、成形加工している(これ
ら安定剤として用いる高級脂肪酸塩も本願で言及
する常温で固体の有滑性物質に含まれる)。しか
しながら、滑剤を添加した熱可塑性樹脂組成物は
成形加工後、これら滑剤またはその分解生成物
が、熱可塑性樹脂組成物内部から表面へ移行し、
表面に粉状物質として吐出する現象、すなわちブ
ルーミング現象が生じ長期に亘る使用においては
顕著に現われる樹脂組成物の大きな欠点でであ
る。滑剤のブルーミングの起り易さは炭化水素鎖
の長さ、金属塩、官能基などの種類によつても異
なり、たとえば、カルボキシル基を有する高級脂
肪酸あるいはその誘導体である脂肪酸アミド、高
級脂肪酸金属塩は最もブルーミングし易く、金属
種によつてもその差異は千差万別で、亜鉛塩、鉛
塩はブルーミングし易い物質である。又、これら
滑剤類と酸性リン酸有機エステル、酸性亜リン酸
有機酸エステル、酸性マレイン酸化合物等酸性物
質が共存すると特にブルーミングは顕著である。 ブルーミングを抑える方法はたとえば含ハロゲ
ン樹脂のうち、特に塩化ビニル樹脂のごとき安定
剤・滑剤として比較的多量に滑剤類を添加する場
合、異なる官能基の複数の滑剤を少量ずつ併用し
て極力ブルーミングを抑えた樹脂組成物を得てい
る現状である。すなわち、特にブルーミングを嫌
う用途、たとえば可塑剤で可塑化されたビニル樹
脂等に用いる安定剤、滑剤は金属ステアレートを
極力少量にし、それによつて低下する安定性、作
業性等を他の高級脂肪酸塩、たとえば金属ラウレ
ート、金属リシノレート等で補う方法を専ら用い
ているが、この方法はステアレート以外の高級脂
肪酸塩類では成形加工性が十分でないだかりでな
く、高価であり、結果として樹脂組成物の成形加
工性、経済性に難点があり、ブルーミング防止の
程度も充分でない。この様な現状から少量の添加
物で他の性能(熱安定性、耐候性、成形加工性な
ど)を低下させることなく耐ブルーミング性を向
上させる物質の出現が待ち望まれていた。 本発明者等は耐ブルーミング剤として少量の添
加でブルーミング防止能を有する添加物の開発に
ついて鋭意検討したところ、水に不溶性乃至難溶
性のアルカリ土類金属塩、特にカルシウムアルミ
ネート系化合物が有効であることの知見に基づい
て本発明を完成した。すなわち本発明は、常温で
固体の有滑性物質を含有する熱可塑性樹脂組成物
に下記に示すカルシウムアルミネート系化合物を
配合してなることを特徴とする樹脂組成物に関す
る。 耐ブルーミング性を有する添加物としての物質
について検討したところ、水酸化カルシウム、酸
化カルシウムなども耐ブルーミング性を付与する
が、これらは成形加工性、成形品の色調に難点が
ある。すなわち水酸化カルシウム、酸化カルシウ
ムをたとえば含ハロゲン樹脂に添加した場合、耐
ブルーミング性は有効であるが、成形加工時の滑
性不足によるプレートアウト(ビルド・アツプ)、
あるいは成形加工時の着色、すなわち、カルシウ
ム特有の熱負荷初期での褐色に着色する初期着色
が現れ実用的でない。これに対し本発明に言及す
るカルシウムアルミネート系化合物は成形加工性
への影響もなく、初期着色もないばかりでなく熱
安定性の向上するものもある。このカルシウムア
ルミネート系化合物は滑剤、特にステアリン酸・
ラウリン酸等の高級脂肪酸および/またはその塩
のブルーミングを抑えるために特に有効である。
そして、滑剤に対する本発明に言うカルシウムア
ルミネート系化合物の添加量は重量比で常温で固
体の有滑性物質(滑剤)に対し0.02乃至1.0であ
りかつ樹脂組成物中の含有率が5重量%以下が適
量であるが、これより少ない添加量の場合、耐ブ
ルーミング効果が少ないが、添加量を増した場
合、特に支障はないが経済的でない。特に好まし
い添加量は滑剤に対し0.05乃至0.3である。 本発明におけるカルシウムアルミネート系化合
物としては、一般式 lCaO,Al2O3・mCaX・nH2O (1) (ただし、l=2〜4,m=0〜4,n=0〜
30,XはClまたは硝酸根を表わす)で表わされる
化合物又はその含水物を言い、これらはたとえば
次の化合物が挙げられる。 2CaO・Al2O3・(7〜9)H2O, 3CaO・Al2O3・6H2O, 3CaO・Al2O3・(7〜21)H2O, 4CaO・Al2O3・3H2O, 4CaO・Al2O3・12H2O, 3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・10H2O, 3CaO・Al2O3・CaCl2・10H2O, 3CaO・Al2O3・3CaSO4・nH2O, 3CaO・Al2O3・3Ca(HCO3)2・30H2O, 3CaO・Al2O3・Ca(CH3COO)2・8H2O, そしてこれらは石灰乳、塩化カルシウム等の水
溶性カルシウム塩と水溶性アルミン酸塩等により
湿式法により合成したものが最も望ましい。 なお、必要に応じて、上記のカルシウムアルミ
ネート系化合物と共に一般式 mCaO・SiO2・nH2O (2) (ただし、m≒0.2〜2.0、n≒0〜6を表わ
す) で表わされる珪酸カルシウム又はその含水塩をい
い、通常これら珪酸カルシウムの調製条件により
CaO/SiO2のモル比が変動するが、併用する場
合はCaO/SiO2のモル比が0.5以上のものが好適
である。 本発明にかかるカルシウムアルミネート系化合
物は通常、石灰乳スラリー、可溶性カルシウム塩
類、アルミン酸塩類、無機酸または有機酸あるい
はそれらの可溶性塩類、アルカリ剤を適量選択設
定し、特定の条件に基づく湿式反応によつて合成
されたものでなければならない。なお上記の化合
物は一例であつて一般式に主成分として含まれる
化合物であればいずれも適用でき、それらは1種
又は2種以上併用しても差支えない。ただ、上記
化合物は樹脂へ配合する場合、特に樹脂に対する
分散性が重要であるため、樹脂に分散した状態で
の粒度が20μm以下であることが重要である。分
散性の不良の樹脂組成物では樹脂中にこれら耐ブ
ルーミング剤が検知でき、透明性、印刷性等に悪
影響を及ぼすのみならず耐ブルーミング効果も充
分発揮できなくなる。従つて特に光透過法による
粒度分布測定で求められる平均粒径が0.1乃至
10μmの範囲にあるものが望ましい。このために
分散性を向上させるために、通常の粉体処理で施
す如く、粒子表面の処理(たとえば界面活性剤・
カツプリング剤、高級脂肪酸あるいは下記の滑剤
等による表面処理)を施してもなお一層の分散性
の向上及び耐ブルーミング性を付与することが出
来る。 又滑剤(常温で固体の有滑性物質)としては、
パラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツ
クス、酸化パラフインワツクス等で代表される石
油系ワツクス類、ポリエチレンワツクス、ポリプ
ロピレンワツクス、酸化ポリエチレンワツクス、
水添ポリエチレンワツクス等で代表されるポリオ
レフインワツクス類。モンタン酸、ベヘニン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラ
ウリン酸等で代表される脂肪族セノカルボン酸及
びその金属塩類、スチアリルアルコール、セチル
アルコール、パルミチルアルコール、ミリスチル
アルコール、ラウリルアルコール等で代表される
脂肪族モノアルコール類、ステアリルアマイド、
メチレンビスステアロアマイド、エチレンビスス
テアロアマイド等で代表される脂肪族アマイド
類、モンタンワツクス、水添硬化牛脂、硬化ヒマ
シ油、ステアリルステアレート、硬化ロウ、カル
ナバロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステルで代表される脂肪族モノカルボン酸エ
ステル類である。 本発明に適用できる樹脂は滑剤を含有する樹脂
であれば何ら限定なく適用できるが、特にブルー
ミング現象が顕著に現われる含ハロゲン樹脂およ
びその共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が代表的である。なお、本発明に係る添加剤を樹
脂に配合するにあたり、適宜その他の添加物、た
とえば酸化防止剤、安定剤、滑剤、キレータ、紫
外線吸収剤、着色剤、充填剤等を併用することが
できる。すなわち、他の添加物はともあれ、本発
明は(合成樹脂)−(滑剤)−(カルシウムアルミネ
ート系化合物)を必須成分とする樹脂組成物であ
ればよく、これにより該樹脂組成物の耐ブルーミ
ング性の改善が著るしい樹脂組成物であり、実用
性の高いものとして期待できるものである。 以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。但し、本発明の下記の各実施例にブルーミン
グ防止剤として用いたカルシウムアルミネート系
化合物および珪酸カルシウムの調製方法および性
状は次のとおりである。 (1) 塩化カルシウム溶液、アルミン酸ナトリウム
溶液および水酸化ナトリウム溶液を用いて、 Ca2+/AlO2 - =6.0(モル比) Ca2+/Na+ =2.0(モル比) スラリー濃度
=3.0%(3CaO・Al2O3・CaCl2・10H2O換算) の混合割合で70℃で混合し、約30分間撹拌し反応
させたのち、濾過分解したのち、エタノールで洗
浄しこれを80℃で乾燥し粉砕した。このサンプル
を粉末X線回折により同定したところ、3CaO・
Al2O3・CaCl2・10H2Oと同定され、化学分析値
ではCaO 39.0重量%、Al2O319.2重量%であつ
た。このサンプルをCA−1と称す。 (2) CA−1と同一の反応条件の下に反応させた
ものを、反応終了後3CaO・Al2O3・CaCl2・
10H2O 100部当り1.0部相当のステアリン酸ア
ンモニウムエマルジヨンを用い表面処理したの
ち、濾過、洗浄、乾燥(120℃)粉砕した。粉
末X線回折によると、3CaO・Al2O3・CaCl2・
10H2Oであり化学分析値はCaO39.2重量%、
Al2O318.8重量%であつた。このサンプルをCA
−2と称す。 (3) 0.2M石灰乳スラリー1を撹拌しながらこ
れに0.2Mアルミン酸ソーダ溶液(Na2O/
Al2O3モル比1.4)0.65を70℃で添加し、70℃
で2時間反応させ、これを濾過、洗浄したのち
エタノールで洗浄した。これを80℃で乾燥し粉
砕してサンプルと供した。粉末X線回折によ
り、3CaO・Al2O3・6H2Oと同定された。この
サンプルをCA−3と称す。 (4) 硝酸カルシウム溶液、アルミン酸ナトリウム
溶液および水酸化ナトリウム溶液を用いて、 Ca2+/AlO2 - =6.0(モル比) Ca2+/Na+ =2.0(モル比) スラリー濃度
=3.0%(3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・10H2O
換算) の混合割合で70℃で混合し、約30分間撹拌し反応
させた後3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・
10H2O100部当り1.0部相当のステアリン酸アンモ
ニウムエマルジヨンを用い表面処理した。これを
濾過、洗浄、乾燥(120℃)、粉砕した。このX線
回折を行なつたところ、3CaO・Al2O3・Ca
(NO3)2・10H2Oであつた。このサンプルを
CA−4と称す。 (5) 珪酸ナトリウム溶液、塩化カルシウム溶液お
よび水酸化ナトリウム溶液を用い Ca2+/SiO2 =1.0(モル比) Ca2+/Na2O =0.5(モル比) スラリー濃度
=2.0重量%(CaO・SiO2換算) の混合割合で70℃で混合し、60分撹拌し反応さ
せたのち濾過、分離し、エタノール洗浄を行な
い、これを80℃で乾燥し粉砕した。化学分析値
はCaO37.2重量%、SiO230.6重量%であつたこ
のサンプルをCS−1と称す。 樹脂組成物の評価方法 軟質塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂に本発明による酸化カルシウム−酸化
アルミニウム系塩類、珪酸カルシウムの添加効果
をべるため次に示す方法によつて、成型加工した
樹脂組成物を第1表に示す評価方法および基準に
より評価した。 所定の基準配合の塩化ビニル樹脂を160℃のテ
ストロール機で5分間混練し0.3mm厚のシート状
に成型し、これを矩型に切り取り静的熱安定性の
試験に用い、分散性は、このシート状成型物を5
mm厚に160℃、150Kg/cm2の条件でプレス成型した
ものを用い、耐ブルーミング性は、別に基準配合
の組成物にカーボンブラツク0.5PHR添加しロー
ル成型したものを2mm厚に160℃、150Kg/cm2の条
件でプレス成型したものを用いた。エチレン−酢
酸ビニル樹脂組成物についてはロール温度を145
℃にした以外は塩化ビニル樹脂組成物と同一の成
型方法を行なつた。
現象を著るしく抑制した樹脂組成物に関する。 塩化ビニル樹脂など含ハロゲン樹脂、エチレン
−酢酸ビニル樹脂、オレフイン樹脂等の多くの樹
脂はその成形加工時の加工性、作業性を向上する
ため常温で固体の有滑性物質(以下滑剤という)
を添加配合して成形加工している。また塩化ビニ
ル樹脂等は安定剤としてステアリン酸亜鉛等高級
脂肪酸塩を添加し安定剤としての性能と同時に作
業性の向上を付与して、成形加工している(これ
ら安定剤として用いる高級脂肪酸塩も本願で言及
する常温で固体の有滑性物質に含まれる)。しか
しながら、滑剤を添加した熱可塑性樹脂組成物は
成形加工後、これら滑剤またはその分解生成物
が、熱可塑性樹脂組成物内部から表面へ移行し、
表面に粉状物質として吐出する現象、すなわちブ
ルーミング現象が生じ長期に亘る使用においては
顕著に現われる樹脂組成物の大きな欠点でであ
る。滑剤のブルーミングの起り易さは炭化水素鎖
の長さ、金属塩、官能基などの種類によつても異
なり、たとえば、カルボキシル基を有する高級脂
肪酸あるいはその誘導体である脂肪酸アミド、高
級脂肪酸金属塩は最もブルーミングし易く、金属
種によつてもその差異は千差万別で、亜鉛塩、鉛
塩はブルーミングし易い物質である。又、これら
滑剤類と酸性リン酸有機エステル、酸性亜リン酸
有機酸エステル、酸性マレイン酸化合物等酸性物
質が共存すると特にブルーミングは顕著である。 ブルーミングを抑える方法はたとえば含ハロゲ
ン樹脂のうち、特に塩化ビニル樹脂のごとき安定
剤・滑剤として比較的多量に滑剤類を添加する場
合、異なる官能基の複数の滑剤を少量ずつ併用し
て極力ブルーミングを抑えた樹脂組成物を得てい
る現状である。すなわち、特にブルーミングを嫌
う用途、たとえば可塑剤で可塑化されたビニル樹
脂等に用いる安定剤、滑剤は金属ステアレートを
極力少量にし、それによつて低下する安定性、作
業性等を他の高級脂肪酸塩、たとえば金属ラウレ
ート、金属リシノレート等で補う方法を専ら用い
ているが、この方法はステアレート以外の高級脂
肪酸塩類では成形加工性が十分でないだかりでな
く、高価であり、結果として樹脂組成物の成形加
工性、経済性に難点があり、ブルーミング防止の
程度も充分でない。この様な現状から少量の添加
物で他の性能(熱安定性、耐候性、成形加工性な
ど)を低下させることなく耐ブルーミング性を向
上させる物質の出現が待ち望まれていた。 本発明者等は耐ブルーミング剤として少量の添
加でブルーミング防止能を有する添加物の開発に
ついて鋭意検討したところ、水に不溶性乃至難溶
性のアルカリ土類金属塩、特にカルシウムアルミ
ネート系化合物が有効であることの知見に基づい
て本発明を完成した。すなわち本発明は、常温で
固体の有滑性物質を含有する熱可塑性樹脂組成物
に下記に示すカルシウムアルミネート系化合物を
配合してなることを特徴とする樹脂組成物に関す
る。 耐ブルーミング性を有する添加物としての物質
について検討したところ、水酸化カルシウム、酸
化カルシウムなども耐ブルーミング性を付与する
が、これらは成形加工性、成形品の色調に難点が
ある。すなわち水酸化カルシウム、酸化カルシウ
ムをたとえば含ハロゲン樹脂に添加した場合、耐
ブルーミング性は有効であるが、成形加工時の滑
性不足によるプレートアウト(ビルド・アツプ)、
あるいは成形加工時の着色、すなわち、カルシウ
ム特有の熱負荷初期での褐色に着色する初期着色
が現れ実用的でない。これに対し本発明に言及す
るカルシウムアルミネート系化合物は成形加工性
への影響もなく、初期着色もないばかりでなく熱
安定性の向上するものもある。このカルシウムア
ルミネート系化合物は滑剤、特にステアリン酸・
ラウリン酸等の高級脂肪酸および/またはその塩
のブルーミングを抑えるために特に有効である。
そして、滑剤に対する本発明に言うカルシウムア
ルミネート系化合物の添加量は重量比で常温で固
体の有滑性物質(滑剤)に対し0.02乃至1.0であ
りかつ樹脂組成物中の含有率が5重量%以下が適
量であるが、これより少ない添加量の場合、耐ブ
ルーミング効果が少ないが、添加量を増した場
合、特に支障はないが経済的でない。特に好まし
い添加量は滑剤に対し0.05乃至0.3である。 本発明におけるカルシウムアルミネート系化合
物としては、一般式 lCaO,Al2O3・mCaX・nH2O (1) (ただし、l=2〜4,m=0〜4,n=0〜
30,XはClまたは硝酸根を表わす)で表わされる
化合物又はその含水物を言い、これらはたとえば
次の化合物が挙げられる。 2CaO・Al2O3・(7〜9)H2O, 3CaO・Al2O3・6H2O, 3CaO・Al2O3・(7〜21)H2O, 4CaO・Al2O3・3H2O, 4CaO・Al2O3・12H2O, 3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・10H2O, 3CaO・Al2O3・CaCl2・10H2O, 3CaO・Al2O3・3CaSO4・nH2O, 3CaO・Al2O3・3Ca(HCO3)2・30H2O, 3CaO・Al2O3・Ca(CH3COO)2・8H2O, そしてこれらは石灰乳、塩化カルシウム等の水
溶性カルシウム塩と水溶性アルミン酸塩等により
湿式法により合成したものが最も望ましい。 なお、必要に応じて、上記のカルシウムアルミ
ネート系化合物と共に一般式 mCaO・SiO2・nH2O (2) (ただし、m≒0.2〜2.0、n≒0〜6を表わ
す) で表わされる珪酸カルシウム又はその含水塩をい
い、通常これら珪酸カルシウムの調製条件により
CaO/SiO2のモル比が変動するが、併用する場
合はCaO/SiO2のモル比が0.5以上のものが好適
である。 本発明にかかるカルシウムアルミネート系化合
物は通常、石灰乳スラリー、可溶性カルシウム塩
類、アルミン酸塩類、無機酸または有機酸あるい
はそれらの可溶性塩類、アルカリ剤を適量選択設
定し、特定の条件に基づく湿式反応によつて合成
されたものでなければならない。なお上記の化合
物は一例であつて一般式に主成分として含まれる
化合物であればいずれも適用でき、それらは1種
又は2種以上併用しても差支えない。ただ、上記
化合物は樹脂へ配合する場合、特に樹脂に対する
分散性が重要であるため、樹脂に分散した状態で
の粒度が20μm以下であることが重要である。分
散性の不良の樹脂組成物では樹脂中にこれら耐ブ
ルーミング剤が検知でき、透明性、印刷性等に悪
影響を及ぼすのみならず耐ブルーミング効果も充
分発揮できなくなる。従つて特に光透過法による
粒度分布測定で求められる平均粒径が0.1乃至
10μmの範囲にあるものが望ましい。このために
分散性を向上させるために、通常の粉体処理で施
す如く、粒子表面の処理(たとえば界面活性剤・
カツプリング剤、高級脂肪酸あるいは下記の滑剤
等による表面処理)を施してもなお一層の分散性
の向上及び耐ブルーミング性を付与することが出
来る。 又滑剤(常温で固体の有滑性物質)としては、
パラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツ
クス、酸化パラフインワツクス等で代表される石
油系ワツクス類、ポリエチレンワツクス、ポリプ
ロピレンワツクス、酸化ポリエチレンワツクス、
水添ポリエチレンワツクス等で代表されるポリオ
レフインワツクス類。モンタン酸、ベヘニン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラ
ウリン酸等で代表される脂肪族セノカルボン酸及
びその金属塩類、スチアリルアルコール、セチル
アルコール、パルミチルアルコール、ミリスチル
アルコール、ラウリルアルコール等で代表される
脂肪族モノアルコール類、ステアリルアマイド、
メチレンビスステアロアマイド、エチレンビスス
テアロアマイド等で代表される脂肪族アマイド
類、モンタンワツクス、水添硬化牛脂、硬化ヒマ
シ油、ステアリルステアレート、硬化ロウ、カル
ナバロウ、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステルで代表される脂肪族モノカルボン酸エ
ステル類である。 本発明に適用できる樹脂は滑剤を含有する樹脂
であれば何ら限定なく適用できるが、特にブルー
ミング現象が顕著に現われる含ハロゲン樹脂およ
びその共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が代表的である。なお、本発明に係る添加剤を樹
脂に配合するにあたり、適宜その他の添加物、た
とえば酸化防止剤、安定剤、滑剤、キレータ、紫
外線吸収剤、着色剤、充填剤等を併用することが
できる。すなわち、他の添加物はともあれ、本発
明は(合成樹脂)−(滑剤)−(カルシウムアルミネ
ート系化合物)を必須成分とする樹脂組成物であ
ればよく、これにより該樹脂組成物の耐ブルーミ
ング性の改善が著るしい樹脂組成物であり、実用
性の高いものとして期待できるものである。 以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。但し、本発明の下記の各実施例にブルーミン
グ防止剤として用いたカルシウムアルミネート系
化合物および珪酸カルシウムの調製方法および性
状は次のとおりである。 (1) 塩化カルシウム溶液、アルミン酸ナトリウム
溶液および水酸化ナトリウム溶液を用いて、 Ca2+/AlO2 - =6.0(モル比) Ca2+/Na+ =2.0(モル比) スラリー濃度
=3.0%(3CaO・Al2O3・CaCl2・10H2O換算) の混合割合で70℃で混合し、約30分間撹拌し反応
させたのち、濾過分解したのち、エタノールで洗
浄しこれを80℃で乾燥し粉砕した。このサンプル
を粉末X線回折により同定したところ、3CaO・
Al2O3・CaCl2・10H2Oと同定され、化学分析値
ではCaO 39.0重量%、Al2O319.2重量%であつ
た。このサンプルをCA−1と称す。 (2) CA−1と同一の反応条件の下に反応させた
ものを、反応終了後3CaO・Al2O3・CaCl2・
10H2O 100部当り1.0部相当のステアリン酸ア
ンモニウムエマルジヨンを用い表面処理したの
ち、濾過、洗浄、乾燥(120℃)粉砕した。粉
末X線回折によると、3CaO・Al2O3・CaCl2・
10H2Oであり化学分析値はCaO39.2重量%、
Al2O318.8重量%であつた。このサンプルをCA
−2と称す。 (3) 0.2M石灰乳スラリー1を撹拌しながらこ
れに0.2Mアルミン酸ソーダ溶液(Na2O/
Al2O3モル比1.4)0.65を70℃で添加し、70℃
で2時間反応させ、これを濾過、洗浄したのち
エタノールで洗浄した。これを80℃で乾燥し粉
砕してサンプルと供した。粉末X線回折によ
り、3CaO・Al2O3・6H2Oと同定された。この
サンプルをCA−3と称す。 (4) 硝酸カルシウム溶液、アルミン酸ナトリウム
溶液および水酸化ナトリウム溶液を用いて、 Ca2+/AlO2 - =6.0(モル比) Ca2+/Na+ =2.0(モル比) スラリー濃度
=3.0%(3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・10H2O
換算) の混合割合で70℃で混合し、約30分間撹拌し反応
させた後3CaO・Al2O3・Ca(NO3)2・
10H2O100部当り1.0部相当のステアリン酸アンモ
ニウムエマルジヨンを用い表面処理した。これを
濾過、洗浄、乾燥(120℃)、粉砕した。このX線
回折を行なつたところ、3CaO・Al2O3・Ca
(NO3)2・10H2Oであつた。このサンプルを
CA−4と称す。 (5) 珪酸ナトリウム溶液、塩化カルシウム溶液お
よび水酸化ナトリウム溶液を用い Ca2+/SiO2 =1.0(モル比) Ca2+/Na2O =0.5(モル比) スラリー濃度
=2.0重量%(CaO・SiO2換算) の混合割合で70℃で混合し、60分撹拌し反応さ
せたのち濾過、分離し、エタノール洗浄を行な
い、これを80℃で乾燥し粉砕した。化学分析値
はCaO37.2重量%、SiO230.6重量%であつたこ
のサンプルをCS−1と称す。 樹脂組成物の評価方法 軟質塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂に本発明による酸化カルシウム−酸化
アルミニウム系塩類、珪酸カルシウムの添加効果
をべるため次に示す方法によつて、成型加工した
樹脂組成物を第1表に示す評価方法および基準に
より評価した。 所定の基準配合の塩化ビニル樹脂を160℃のテ
ストロール機で5分間混練し0.3mm厚のシート状
に成型し、これを矩型に切り取り静的熱安定性の
試験に用い、分散性は、このシート状成型物を5
mm厚に160℃、150Kg/cm2の条件でプレス成型した
ものを用い、耐ブルーミング性は、別に基準配合
の組成物にカーボンブラツク0.5PHR添加しロー
ル成型したものを2mm厚に160℃、150Kg/cm2の条
件でプレス成型したものを用いた。エチレン−酢
酸ビニル樹脂組成物についてはロール温度を145
℃にした以外は塩化ビニル樹脂組成物と同一の成
型方法を行なつた。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 常温で固体の有滑性物質を含有する熱可塑性
樹脂組成物に次の一般式: lCaO・Al2O3・mCaX・nH2O [式中l=2〜4,m=0〜4,n=0〜30お
よびXはClまたは硝酸根を表わす] で示されるカルシウムアルミネート系化合物を配
合してなることを特徴とする樹脂組成物。 2 樹脂が含ハロゲン樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル樹脂組成物である特許請求の範囲第1項記載の
樹脂組成物。 3 カルシウムアルミネート系化合物は常温で固
体の有滑性物質に対して2〜100重量%であり、
かつ樹脂組成物中の含有率が5重量%以下の割合
で配合してなる特許請求の範囲第1項記載の樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57055281A JPS58173137A (ja) | 1982-04-05 | 1982-04-05 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57055281A JPS58173137A (ja) | 1982-04-05 | 1982-04-05 | 樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58173137A JPS58173137A (ja) | 1983-10-12 |
| JPH0247499B2 true JPH0247499B2 (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=12994200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57055281A Granted JPS58173137A (ja) | 1982-04-05 | 1982-04-05 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58173137A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60120740A (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-28 | C I Kasei Co Ltd | 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム |
-
1982
- 1982-04-05 JP JP57055281A patent/JPS58173137A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58173137A (ja) | 1983-10-12 |
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