JPH025159Y2 - - Google Patents

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JPH025159Y2
JPH025159Y2 JP1986177421U JP17742186U JPH025159Y2 JP H025159 Y2 JPH025159 Y2 JP H025159Y2 JP 1986177421 U JP1986177421 U JP 1986177421U JP 17742186 U JP17742186 U JP 17742186U JP H025159 Y2 JPH025159 Y2 JP H025159Y2
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車空調用圧縮機等の開放型圧縮
機に用いる軸封装置の改良に係わり、更に詳しく
は回転軸を有する圧縮機本体に密封装着し且つ該
回転軸と密封係合して本体内部に高圧室を形成す
る軸封装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の軸封装置としては、メカニカルシール及
びオイルシールが主に使用されているが、自動車
空調用圧縮機等の開放型圧縮機に使用する場合、
最高温度150℃、最高圧力15Kg/cm2にも達する冷
凍機油及び冷媒の雰囲気中に常にさらされるの
で、耐熱性、耐圧性、耐薬品性及び耐摩耗性等の
性能が要求され、通常合成ゴム製リツプを有する
オイルシールは使用に耐え得ずメカニカルシール
が使用されている。該メカニカルシールは、回転
軸に密嵌装着した回転接触輪と本体の固定部に密
嵌した固定接触輪とをその端面で接触させ、回転
接触輪はバネによつて固定接触輪に摺動面に於い
て加圧接触し流体を密封する構造であるので、該
摺動面は互いに高度な平滑性を要求されしかも高
価である。
その為、近年は耐熱性、耐圧性、耐薬品性、耐
摩耗性、低摩擦性等に優れた四弗化エチレン樹脂
を基材としたリツプシールが各方面で使用されて
きており、更に密封性を高める目的で、リツプの
形状及びその保持部の構造、あるいは充填材の配
合等の工夫が施されてきた。更に詳しくは、流体
圧の変動に応じてリツプの緊塞面積が増減して動
力と摩耗を最小限に止めるようなもの、あるいは
ガータースプリングによる緊縛力が変化する様に
工夫されたもの(実公昭43−8828号、実公昭43−
15626号公報)、また四弗化エチレン樹脂は合成ゴ
ムに比べて弾性に乏しく、剛性が高い材質である
為、その欠点をゴム等の軟弾性材と併用すること
によつて補い前記軟弾性材が回転軸の回転振動や
偏心運動に追随して生じるリツプ部の運動に対し
て無理なく応答するように構成されたもの(実公
昭45−17465号、実公昭46−2578号公報)、あるい
は薄厚四弗化エチレン樹脂部材を積層することに
よつて弾性力を増し、軸振れへの追従性を改良し
たもの(実公昭46−1701号公報)等様々な軸封装
置が提供されている。また、四弗化エチレン樹脂
に銅系の合金あるいは鉄系の合金等の金属粉を充
填して、シール材として要求される性能を高め又
は新たに付加する工夫もなされてきた。しかし何
れも構造が複雑で、特に保持部の形状が複雑で成
形性及び耐久性に問題があり、更に高温高圧の過
酷な雰囲気中で使用する場合には密封性が完全で
ないといつた問題があつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとする
ところは、自動車空調用圧縮機等の開放型圧縮機
に於ける高温高圧でしかも冷凍機油及び冷媒に常
にさらされる過酷な雰囲気中に於いても充分な密
封性を保持するとともに耐久性にも優れ、構造が
簡単で安価な軸封装置を提供する点にある。
〔問題点を解決する為の手段〕 本考案は、前述の問題解決の為に、回転軸を有
する本体に密封装着し且つ該回転軸と密封係合し
て本体内部に高圧室を形成する軸封装置に於い
て、中空環体の軸方向一側に半径方向内方へ外側
環状壁を延設し、他側には半径方向内方へ内側環
状壁を延設するとともに、該内側環状壁の内周縁
を軸方向に沿つて外方へ延設し且つ半径方向外方
へ延設して外方へ開放したOリング溝を形成し、
前記中空環体内壁と外側環状壁及び内側環状壁と
で内方へ開放した環状凹所を形成してなるハウジ
ングと、前記ハウジングの環状凹所に嵌挿し得る
外径を有するとともに、前記回転軸を挿通し得る
円孔を有する環状支持板と、前記環状支持板の外
周と略一致した外周の保持縁を有するとともに、
該保持縁の中央部を軸方向一側へ膨出させたコー
ン状の摺動部を有する二枚のリツプシールと、前
記リツプシールの保持縁間に介装するとともに、
一方の摺動部を収容し得る通孔を有し且つ前記環
状凹所の内壁との間にOリングを装着し得る外壁
を有する中間部材と、前記環状凹所に嵌挿し且つ
前記外側環状壁の内面に当接し得る外径の円筒部
を有するとともに、該円筒部の内縁を半径方向内
方へ前記リツプシールの保持縁を支持し得る中空
円板状の押圧壁を延設してなる押圧部材とよりな
る軸封装置を構成した。
〔作用〕
以上の如き内容からなる本考案の軸封装置は、
ハウジングの環状凹所内で内側環状壁に環状支持
板の一側周面を当接させ、他側周面にはリツプシ
ールの保持縁を密接させるとともに、その摺動部
を前記環状支持板の円孔内に位置させ、更に該リ
ツプシールの保持縁と別のリツプシールの保持縁
との間に、その摺動部を通孔内に位置させた状態
で中間部材を介在させるとともに、該中間部材の
外壁とハウジングの環状凹所内周面間及び前記リ
ツプシールの両保持縁間にOリングを介在させ、
そして押圧部材の押圧壁内面を前記リツプシール
の保持縁に密接させるとともに、円筒部の外側縁
をハウジングの外側環状壁の内面に当接させて前
記Oリングを圧接してなり、前記両リツプシール
をOリングを介してハウジングに密封装着するも
ので、二つのリツプシールはそれぞれ回転軸に密
接摺動して流体を密封するとともに、該両リツプ
シール間には空間が形成されているので、圧縮機
本体内部の圧力と比較して該空間は減圧状態にあ
り、外側のリツプシールは低い圧力の流体を封じ
て、二重の軸封を行うものである。
〔実施例〕
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考
案の詳細を説明する。
第1図は本考案の軸封装置の代表的実施例を示
す分解斜視図、第2図はその断面図であり、Aは
ハウジング、Bは環状支持板、Cはリツプシー
ル、Dは中間部材、Eは押圧部材である。
ハウジングAは、圧縮機本体1に密封装着する
もので、金属製の中空環体2の軸方向一側、即ち
圧縮機本体1外方に対応する側に半径方向内方へ
外側環状壁3を延設し、他側、即ち圧縮機本体1
内方に対応する側には半径方向内方へ内側環状壁
4を延設するとともに、該内側環状壁4の内周縁
を軸方向に沿つて外方へ延設し且つ半径方向外方
へ延設して外方へ開放したOリング溝5を形成
し、前記中空環体2内壁と外側環状壁3及び内側
環状壁4とで内方へ開放した環状凹所6を形成し
た。また、前記外側環状壁3は、後述の各部材を
装着した後に前記中空環体2の端部を半径方向内
方へかしめるか又は該中空環体2の端部に切り込
みを入れて半径方向内方へ折曲して形成したもの
で、更に内縁部の対角位置の一部を切欠して前記
ハウジングA着脱用の凹部7,7を形成してあ
り、更に多数の凹部7,…を形成することもでき
る。尚、前記Oリング溝5には、Oリング8を装
着するものである。
環状支持板Bは、前記ハウジングAの環状凹所
6に嵌挿し得る外径を有するとともに、回転軸S
を挿通し得る円孔9を同心状に設けて形成した。
リツプシールCは、四弗化エチレン樹脂に、グ
ラフアイト微粒子(平均粒径15μm)を3〜10重
量%並びにカーボン繊維(平均繊維径12.5μm,
平均繊維長0.13mm)を3〜15重量%混合充填した
後、通常の方法で焼成したシール基材を適宜な厚
さで切断面が滑らかになる様に切断し且つ中心に
前記回転軸Sの直径より小なる直径の孔を形成
し、更に軸方向一側から該孔より大なる直径を有
する円筒状の治具を圧入し、又はシール基材を加
熱した後前記治具を前記孔に挿入して冷却し、又
は加熱した前記治具をシール基材の孔に挿入した
後冷却して成形したもので、前記環状支持板Bの
外周と略一致した外周の保持縁10を有するとと
もに、該保持縁10の中央部を軸方向一側へ膨出
させてコーン状の摺動部11を形成した。尚、前
記グラフアイト微粒子とカーボン繊維のより好ま
しい充填割合は、グラフアイト微粒子を5〜10重
量%並びにカーボン繊維を5〜10重量%で、更に
充填総量を約15重量%となしたものが、開放型圧
縮機の軸封装置に最適なシール基材となる。また
便宜上、2つ使用するリツプシールの圧縮機本体
1の内方側をリツプシールCとし、外方側をリツ
プシールC′とするものとする。
中間部材Dは、前記リツプシールC,C′の保持
縁10,10′間に介装するもので、金属又は硬
質合成樹脂で、中心部に外方側のリツプシール
C′の摺動部11′を収容し得る通孔12を形成し
且つ前記環状凹所6の内壁との間にOリング13
を装着し得る外壁14を形成した。
押圧部材Eは、金属又は硬質合成樹脂で、外周
部に前記環状凹所6に嵌挿し且つ前記外側環状壁
3の内面に当接し得る外径の円筒部15を形成す
るとともに、該円筒部15の内縁を半径方向内方
へ前記リツプシールC′の保持縁10′を支持し得
る円板状の押圧壁16を延設し、更に該押圧壁1
6の中心部には前記回転軸Sを挿通し得る円孔1
7を形成したものである。
しかして、本考案の軸封装置を組立てる場合
は、第2図に示す如くハウジングAの外側環状壁
3を半径方向内方へ延設してない状態の中空環体
2に、環状支持板Bを嵌挿してその軸方向内方即
ち圧縮機本体1の高圧室18側の周面を内側環状
壁4の内面に当接させ、外方周面にはリツプシー
ルCの保持縁10を密接させるとともに、該リツ
プシールCの摺動部11を前記環状支持板Bの円
孔9内に位置させ、更に軸方向外方からOリング
13を圧入して保持縁10の外方周面に当接する
とともに、該Oリング13の半径方向内方に中間
部材Dを圧入し、そして別のリツプシールC′の摺
動部11′を該中間部材Dの通孔12′内に位置さ
せた状態で挿入し、その保持縁10′の内方周面
を前記Oリング13に密接させ、更に外方より押
圧部材Eを嵌挿してその押圧壁16を前記リツプ
シールC′の保持縁10′の外方面に当接させた状
態で、当該ハウジングAの中空環体2の外側端部
を半径方向内方へかしめる又は折曲するととも
に、前記押圧部材Eの円筒部15の外側縁を内方
へ押圧保持して、前記Oリング13を両リツプシ
ールC,C′の保持縁10,10′間並びにハウジ
ングAの中空環体2内壁と中間部材Dの外壁14
との間で圧接して完了する。そして、ハウジング
AのOリング溝5にOリング8を巻装した後、該
ハウジングAを圧縮機本体1に嵌入して密封装着
するとともに、前記回転軸Sを2つのリツプシー
ルC,C′で密封して、該圧縮機本体1内部に高圧
室18を形成し、更に該リツプシールC,C′間に
空間部19を形成して二重に密封するものであ
る。
また、四弗化エチレン樹脂にグラフアイト微粒
子並びにカーボン繊維を充填したシール基材を用
いてリツプシールCを形成することにより、耐熱
性、耐圧性、耐薬品性及び耐摩耗性等の耐久性に
優れ、更に該リツプシールCは回転軸Sとの摩擦
熱及び雰囲気温度によつて、その摺動部11には
元の平板状に戻ろうとする復元力が働くととも
に、更に封入流体の圧力とにより回転軸Sとの密
着性がより一層強くなり、高圧力に於いても該リ
ツプシールCの基材の持つ低摩擦性により、回転
軸Sの負荷を増大させずに密封性を向上させるこ
とができる。例えば、実際に自動車空調用圧縮機
に本考案の2つのリツプシールC,C′を有する軸
封装置を装着した場合、100時間の連続使用での
封入油の平均洩れ量は0.02gであり、またひとつ
のリツプシールを有する他の軸封装置の場合の平
均洩れ量は0.20gであるので、本考案の軸封装置
は約10分の1と非常に少なく、極めて効果的であ
ることがわかる。
〔考案の効果〕
以上にしてなる本考案の軸封装置によれば、中
空環体の軸方向一側に半径方向内方へ外側環状壁
を延設し、他側には半径方向内方へ内側環状壁を
延設するとともに、外方へ開放したOリング溝を
形成し、前記中空環体内壁と外側環状壁及び内側
環状壁とで内方へ開放した環状凹所を形成してな
るハウジングと、前記ハウジングの環状凹所に嵌
挿し得る外径を有するとともに、前記回転軸を挿
通し得る円孔を有する環状支持板と、前記環状支
持板の外周と略一致した外周の保持縁を有すると
ともに、該保持縁の中央部を軸方向一側へ膨出さ
せたコーン状の摺動部を有する二枚のリツプシー
ルと、前記リツプシールの保持縁間に介装すると
ともに、一方の摺動部を収容し得る通孔を有し且
つ前記環状凹所の内壁との間にOリングを装着し
得る外壁を有する中間部材と、前記環状凹所に嵌
挿し且つ前記外側環状壁の内面に当接し得る外径
の円筒部を有するとともに、該円筒部の内縁を半
径方向内方へ前記リツプシールの保持縁を支持し
得る中空円板状の押圧壁を延設してなる押圧部材
とよりなるので、2つのリツプシール間に密封さ
れた空間部が形成され、高圧室の圧力と比較して
該空間部は減圧状態になつて、高圧室の圧力を該
空間部で分圧することができるので、それぞれの
リツプシールにかかる負担を分散することがで
き、内側のリツプシールで保持できずに該リツプ
シールと回転軸間から洩れ出た流体を外側のリツ
プシールで略完全に密封することができるととも
に、外側のリツプシールで外部からのごみやスラ
リーの侵入を防止でき、内側のリツプシールの摺
動部の損傷を防止できて、結果として軸封装置の
耐久性を増すことがでる。また、内外側2つのリ
ツプシール間とハウジングの密封を一つのOリン
グで行つているので、密封性が良く構造も簡単で
強固にしかも安価に製造できるものである。
そして、リツプシールを、四弗化エチレン樹脂
にグラフアイト微粒子並びにカーボン繊維を充填
した平板状のシール基材を、熱処理又は室温で成
形して形成することにより、一般的に使用される
ゴム製のリツプシールの場合に於いて、油滑の悪
い外側のリツプシールの熱劣化、焼付き及び摩耗
を防止することができて、より耐久性を増すこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の軸封装置の分解斜視図、第2
図は軸封装置を圧縮機本体に装着して回転軸を密
封した状態を示した省略断面図である。 A:ハウジング、B:環状支持板、C:リツプ
シール、D:中間部材、E:押圧部材、1:圧縮
機本体、2:中空環体、3:外側環状壁、4:内
側環状壁、5:Oリング溝、6:環状凹所、7:
凹部、8:Oリング、9:円孔、10:保持縁、
11:摺動部、12:通孔、13:Oリング、1
4:外壁、15:円筒部、16:押圧壁、17:
円孔、18:高圧室、19:空間部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 回転軸を有する本体に密封装着し且つ該回転
    軸と密封係合して本体内部に高圧室を形成する
    軸封装置に於いて、 中空環体の軸方向一側に半径方向内方へ外側
    環状壁を延設し、他側には半径方向内方へ内側
    環状壁を延設するとともに、該内側環状壁の内
    周縁を軸方向に沿つて外方へ延設し且つ半径方
    向外方へ延設して外方へ開放したOリング溝を
    形成し、前記中空環体内壁と外側環状壁及び内
    側環状壁とで内方へ開放した環状凹所を形成し
    てなるハウジングと、 前記ハウジングの環状凹所に嵌挿し得る外径
    を有するとともに、前記回転軸を挿通し得る円
    孔を有する環状支持板と、 前記環状支持板の外周と略一致した外周の保
    持縁を有するとともに、該保持縁の中央部を軸
    方向一側へ膨出させたコーン状の摺動部を有す
    る二枚のリツプシールと、 前記リツプシールの保持縁間に介装するとと
    もに、一方の摺動部を収容し得る通孔を有し且
    つ前記環状凹所の内壁との間にOリングを装着
    し得る外壁を有する中間部材と、 前記環状凹所に嵌挿し且つ前記外側環状壁の
    内面に当接し得る外径の円筒部を有するととも
    に、該円筒部の内縁を半径方向内方へ前記リツ
    プシールの保持縁を支持し得る中空円板状の押
    圧壁を延設してなる押圧部材と、 よりなる軸封装置。 2 前記リツプシールとして、カーボン繊維とグ
    ラフアイトを充填した四弗化エチレン樹脂製の
    リツプシールを用いてなる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の軸封装置。 3 前記ハウジングの外側環状壁として、内縁部
    の一部を切欠して該ハウジング着脱用の凹部を
    形成した外側環状壁としてなる実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の軸封装置。
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