JPH0251958B2 - - Google Patents
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- JPH0251958B2 JPH0251958B2 JP60192490A JP19249085A JPH0251958B2 JP H0251958 B2 JPH0251958 B2 JP H0251958B2 JP 60192490 A JP60192490 A JP 60192490A JP 19249085 A JP19249085 A JP 19249085A JP H0251958 B2 JPH0251958 B2 JP H0251958B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- quenching
- quenching oil
- succinimide
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lubricants (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は焼入油に関し、更に詳しくは被焼入物
表面に潤滑性皮膜を形成する皮膜形成焼入油に関
する。 〔従来の技術〕 周知の通り焼入れは被焼入物の硬度を上げるた
めに施こされる手段であり、この目的のために焼
入油が使用されることも良く知られた所である。
この焼入油は被焼入物に硬度を賦与することは出
来るが、潤滑性を与えることは殆んど出来ないも
のであつた。しかしながら被焼入物たとえばボル
トの如きものは潤滑性が必要であり、このような
被焼入物については焼入油による焼入れの後で別
途に潤滑性を賦与する手段を施こす必要があつ
た。 このような問題を解決する焼入油が開発され、
たとえば特公昭47−20806号にも示されている様
に、潤滑性を有する被膜が焼入と同時に形成され
る焼入油も開発されるに至つた。 しかしながら最近の各種分野に於ける技術の進
歩により、焼入油についても益々高性能化が要求
される様になり、特に潤滑性皮膜を形成しうる焼
入油についても、長期連続使用しても、その皮膜
の特性が低下せずに安定して使用出来る性能並び
に常時安定した冷却性能が強く要望されている。 〔本発明の目的並びに概要〕 本発明の目的は上記要望に応え得る焼入油、更
に詳しくは長期間連続使用しても強固な安定した
皮膜を形成しうると共に、安定した冷却性能を発
揮する焼入油を開発することであり、本発明のこ
の目的は、鉱油系基油に、2種類乃至4種類の特
定の化合物を配合することによつて達成される。
即ち本発明は、鉱油系基油に、(A)ジアルキルジチ
オリン酸亜鉛と、(B)アルケニルまたはアルキルコ
ハク酸イミド並びにホウ素化アルケニルコハク酸
イミドの少なくとも1種とを配合して成る皮膜形
成焼入油に係るものである。 〔発明の効果〕 本発明に於いては上記(A)と(B)との特定の化合物
を鉱油系基油に配合しているので、後記各実験例
にも示した様に、本発明焼入油を長期間連続使用
しても被焼入物上に形成される潤滑性皮膜は極め
て安定した性能を示す。またその焼入時の冷却性
能も安定したものである。加えて被焼入物上に形
成される強靭な皮膜は黒色を呈し、優れた潤滑性
を有しているものである。 〔発明の構成〕 本発明焼入油は基本的には鉱油系基油に(A)ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛が好ましくは鉱油系基油
100重量部に対し0.05〜10重量部、及び(B)アルケ
ニルまたはアルキルコハク酸イミド並びにホウ素
化アルケニルコハク酸イミドの少なくとも1種が
好ましくは同じく0.05〜30重量部配合されて成る
ものである。 本発明に於いて使用するジアルキルジチオリン
酸亜鉛は下記一般式で表わされる。 〔但し式中Rは同一または相異なる炭素数3〜12
の第1級または第2級アルキル基、またはアリー
ル(CH2=CHCH2−)基である。〕 上記一般式()で表わされるジアルキルジチ
オリン酸亜鉛のアルキル基としては使用目的に応
じて第1級、第2級のものが適宜に選択して使用
される。 本発明に於いて使用されるアルケニルまたはア
ルキルコハク酸イミドは下記一般式 又は (但し式中R′はアルキル基またはアルケニル基
を示し、xは0〜10の整数を表わす) で表わされるものであり、R′のアルキル基とし
ては通常炭素数50〜200好ましくは50〜100程度の
ものが、またR′のアルケニル基としては通常炭
素数50〜200好ましくは50〜100程度のものであ
る。また望ましい分子量としては800〜3500程度
のものである。 本発明に於いて使用されるホウ素化アルケニル
コハク酸イミドはアルケニルコハク酸イミドをホ
ウ素化したもので、イミドのメタホウ酸塩として
結合する脱水ホウ酸重合体として存在するもので
あり、アルケニルコハク酸イミドにたとえばホウ
素のハロゲン化物、ホウ素の酸及びこれ等のエス
テルの如きホウ素化合物を加熱反応させることに
より容易に製造することが出来る。好ましいホウ
素化アルケニルコハク酸イミドとしてはその分子
量が850〜5000程度のものである。 本発明に於いてはこれ等コハク酸イミド、ホウ
素化アルケニルコハク酸イミドは1種または2種
以上併用して使用され、1種の使用量は通常0.05
〜10重量部(基油100重量部に対して)である。 本発明に於いて使用する鉱油系基油としては従
来からこの種焼入油に使用されて来たものが、い
ずれも使用出来、好ましくは粘度8〜1000cst(40
℃)のものである。 本発明の焼入油に於いては、その使用目的に応
じて、基油、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(以下
単にチオリン酸亜鉛という)及び、アルケニルま
たはアルキルコハク酸イミド、ホウ素化アルケニ
ルコハク酸イミドを適宜に選択して配合すること
が望ましい。たとえばチオリン酸亜鉛としては、
被焼入物の熱容量の小さなものたとえばネジ類等
ではRとして第2級アルキル基のものを、また熱
容量の比較的大きなボールジヨイントの如き被焼
入物の場合はRとして第1級アルキル基のものを
使用するのが好ましく、また焼入油としてコール
ド焼入油、セミホツト焼入油、マルテンパー焼入
油の如くその使用分野に応じてチオリン酸亜鉛を
始め各種の上記化合物を選択して使用することが
好ましい。 本発明焼入油には必要に応じて各種の従来公知
の添加剤を配合することが出来、たとえば酸化防
止剤や流動点降下剤の如き添加剤を具体例として
挙げることが出来る。 以下に本発明の特徴とする所をより明瞭になす
ための実験例を挙げる。但し部とあるは重量部を
示すものとする。 実験例 1 (i) 焼入油の調製 焼入油A(本発明品) 市販鉱油 ……94.5部 (40℃での動粘度426.4cst) チオリン酸亜鉛 ……1.5部 (Rが第1級で炭素数4と8との混合物) ポリイソブテニルコハク酸イミド …4.0部 (分子量900〜1100) 上記化合物を上記の所定の割合で均一に混合
して焼入油を調製した。 焼入油B(比較例) 焼入油Aからポリイソブテニルコハク酸イミ
ドを除去したもの。 焼入油C(本発明品) 焼入油Aに於いてポリイソブテニルコハク酸
イミドの配合量を2.0部とし、更にカルシウム
スルホネート2.0部を配合したもの。 焼入油D(比較例) 焼入油Aのポリイソブテニルコハク酸イミド
に代えてポリブテン(分子量1450)を使用した
もの。 焼入油E(比較例) 焼入油Aのチオリン酸亜鉛に代えてトリラウ
リルトリチオホスフアイトを使用したもの。 焼入油F(比較例) 焼入油Aのポリイソブテニルコハク酸に代え
てソルビタンモノオレエート(分子量430)を
使用したもの。 (ii) 実験方法 第1図に示す実験炉を使用し、上記各焼入油
を用いてアルゴン、ヘリウムガス雰囲気中で所
定のテストピース50ケを焼入し、焼入油を熱劣
化せしめた。この際テストピース10ケ投入ごと
に焼入油中のチオリン酸亜鉛またはトリラウリ
ルチオホスフアイトの消耗量を測定した。この
結果を第2図に示す。またテストピースはトル
エン、n−ヘキサンの順に洗滌し、外観を観察
した後、市販のセロハンテープ(ニツトーセロ
ハンテープNo.29)をテストピース表面に密着さ
せ、これを引張つて剥離し、セロハンテープの
接着剤塗布面に於ける被膜の移転の有無を調べ
た。これ等の結結果を第1表並びに第2表に示
す。但し第1図中1は熱電対、2はアルゴン及
び水素の混合気体の送入口、3は焼入油タン
ク、4は電気炉、5はアルゴン及び水素の混合
気体の排出口を示す。また第2図中のA〜Fは
いずれも対応する焼入油A〜Fを示し、焼入油
A〜D及びFは赤外線吸収により、また焼入油
Eはリンを定量することにより、夫々の消耗量
を測定した。但し消耗量は焼入油に存在する
夫々の化合物の濃度で表わした。 またその他の実験条件は夫々次の通り Γ炉加熱温度:850℃ Γ焼入油の量:100℃ Γテストピース寸法:15φ×25mm Γテストピース材質:SUJ−2 Γテストピース加熱時間:15分
表面に潤滑性皮膜を形成する皮膜形成焼入油に関
する。 〔従来の技術〕 周知の通り焼入れは被焼入物の硬度を上げるた
めに施こされる手段であり、この目的のために焼
入油が使用されることも良く知られた所である。
この焼入油は被焼入物に硬度を賦与することは出
来るが、潤滑性を与えることは殆んど出来ないも
のであつた。しかしながら被焼入物たとえばボル
トの如きものは潤滑性が必要であり、このような
被焼入物については焼入油による焼入れの後で別
途に潤滑性を賦与する手段を施こす必要があつ
た。 このような問題を解決する焼入油が開発され、
たとえば特公昭47−20806号にも示されている様
に、潤滑性を有する被膜が焼入と同時に形成され
る焼入油も開発されるに至つた。 しかしながら最近の各種分野に於ける技術の進
歩により、焼入油についても益々高性能化が要求
される様になり、特に潤滑性皮膜を形成しうる焼
入油についても、長期連続使用しても、その皮膜
の特性が低下せずに安定して使用出来る性能並び
に常時安定した冷却性能が強く要望されている。 〔本発明の目的並びに概要〕 本発明の目的は上記要望に応え得る焼入油、更
に詳しくは長期間連続使用しても強固な安定した
皮膜を形成しうると共に、安定した冷却性能を発
揮する焼入油を開発することであり、本発明のこ
の目的は、鉱油系基油に、2種類乃至4種類の特
定の化合物を配合することによつて達成される。
即ち本発明は、鉱油系基油に、(A)ジアルキルジチ
オリン酸亜鉛と、(B)アルケニルまたはアルキルコ
ハク酸イミド並びにホウ素化アルケニルコハク酸
イミドの少なくとも1種とを配合して成る皮膜形
成焼入油に係るものである。 〔発明の効果〕 本発明に於いては上記(A)と(B)との特定の化合物
を鉱油系基油に配合しているので、後記各実験例
にも示した様に、本発明焼入油を長期間連続使用
しても被焼入物上に形成される潤滑性皮膜は極め
て安定した性能を示す。またその焼入時の冷却性
能も安定したものである。加えて被焼入物上に形
成される強靭な皮膜は黒色を呈し、優れた潤滑性
を有しているものである。 〔発明の構成〕 本発明焼入油は基本的には鉱油系基油に(A)ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛が好ましくは鉱油系基油
100重量部に対し0.05〜10重量部、及び(B)アルケ
ニルまたはアルキルコハク酸イミド並びにホウ素
化アルケニルコハク酸イミドの少なくとも1種が
好ましくは同じく0.05〜30重量部配合されて成る
ものである。 本発明に於いて使用するジアルキルジチオリン
酸亜鉛は下記一般式で表わされる。 〔但し式中Rは同一または相異なる炭素数3〜12
の第1級または第2級アルキル基、またはアリー
ル(CH2=CHCH2−)基である。〕 上記一般式()で表わされるジアルキルジチ
オリン酸亜鉛のアルキル基としては使用目的に応
じて第1級、第2級のものが適宜に選択して使用
される。 本発明に於いて使用されるアルケニルまたはア
ルキルコハク酸イミドは下記一般式 又は (但し式中R′はアルキル基またはアルケニル基
を示し、xは0〜10の整数を表わす) で表わされるものであり、R′のアルキル基とし
ては通常炭素数50〜200好ましくは50〜100程度の
ものが、またR′のアルケニル基としては通常炭
素数50〜200好ましくは50〜100程度のものであ
る。また望ましい分子量としては800〜3500程度
のものである。 本発明に於いて使用されるホウ素化アルケニル
コハク酸イミドはアルケニルコハク酸イミドをホ
ウ素化したもので、イミドのメタホウ酸塩として
結合する脱水ホウ酸重合体として存在するもので
あり、アルケニルコハク酸イミドにたとえばホウ
素のハロゲン化物、ホウ素の酸及びこれ等のエス
テルの如きホウ素化合物を加熱反応させることに
より容易に製造することが出来る。好ましいホウ
素化アルケニルコハク酸イミドとしてはその分子
量が850〜5000程度のものである。 本発明に於いてはこれ等コハク酸イミド、ホウ
素化アルケニルコハク酸イミドは1種または2種
以上併用して使用され、1種の使用量は通常0.05
〜10重量部(基油100重量部に対して)である。 本発明に於いて使用する鉱油系基油としては従
来からこの種焼入油に使用されて来たものが、い
ずれも使用出来、好ましくは粘度8〜1000cst(40
℃)のものである。 本発明の焼入油に於いては、その使用目的に応
じて、基油、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(以下
単にチオリン酸亜鉛という)及び、アルケニルま
たはアルキルコハク酸イミド、ホウ素化アルケニ
ルコハク酸イミドを適宜に選択して配合すること
が望ましい。たとえばチオリン酸亜鉛としては、
被焼入物の熱容量の小さなものたとえばネジ類等
ではRとして第2級アルキル基のものを、また熱
容量の比較的大きなボールジヨイントの如き被焼
入物の場合はRとして第1級アルキル基のものを
使用するのが好ましく、また焼入油としてコール
ド焼入油、セミホツト焼入油、マルテンパー焼入
油の如くその使用分野に応じてチオリン酸亜鉛を
始め各種の上記化合物を選択して使用することが
好ましい。 本発明焼入油には必要に応じて各種の従来公知
の添加剤を配合することが出来、たとえば酸化防
止剤や流動点降下剤の如き添加剤を具体例として
挙げることが出来る。 以下に本発明の特徴とする所をより明瞭になす
ための実験例を挙げる。但し部とあるは重量部を
示すものとする。 実験例 1 (i) 焼入油の調製 焼入油A(本発明品) 市販鉱油 ……94.5部 (40℃での動粘度426.4cst) チオリン酸亜鉛 ……1.5部 (Rが第1級で炭素数4と8との混合物) ポリイソブテニルコハク酸イミド …4.0部 (分子量900〜1100) 上記化合物を上記の所定の割合で均一に混合
して焼入油を調製した。 焼入油B(比較例) 焼入油Aからポリイソブテニルコハク酸イミ
ドを除去したもの。 焼入油C(本発明品) 焼入油Aに於いてポリイソブテニルコハク酸
イミドの配合量を2.0部とし、更にカルシウム
スルホネート2.0部を配合したもの。 焼入油D(比較例) 焼入油Aのポリイソブテニルコハク酸イミド
に代えてポリブテン(分子量1450)を使用した
もの。 焼入油E(比較例) 焼入油Aのチオリン酸亜鉛に代えてトリラウ
リルトリチオホスフアイトを使用したもの。 焼入油F(比較例) 焼入油Aのポリイソブテニルコハク酸に代え
てソルビタンモノオレエート(分子量430)を
使用したもの。 (ii) 実験方法 第1図に示す実験炉を使用し、上記各焼入油
を用いてアルゴン、ヘリウムガス雰囲気中で所
定のテストピース50ケを焼入し、焼入油を熱劣
化せしめた。この際テストピース10ケ投入ごと
に焼入油中のチオリン酸亜鉛またはトリラウリ
ルチオホスフアイトの消耗量を測定した。この
結果を第2図に示す。またテストピースはトル
エン、n−ヘキサンの順に洗滌し、外観を観察
した後、市販のセロハンテープ(ニツトーセロ
ハンテープNo.29)をテストピース表面に密着さ
せ、これを引張つて剥離し、セロハンテープの
接着剤塗布面に於ける被膜の移転の有無を調べ
た。これ等の結結果を第1表並びに第2表に示
す。但し第1図中1は熱電対、2はアルゴン及
び水素の混合気体の送入口、3は焼入油タン
ク、4は電気炉、5はアルゴン及び水素の混合
気体の排出口を示す。また第2図中のA〜Fは
いずれも対応する焼入油A〜Fを示し、焼入油
A〜D及びFは赤外線吸収により、また焼入油
Eはリンを定量することにより、夫々の消耗量
を測定した。但し消耗量は焼入油に存在する
夫々の化合物の濃度で表わした。 またその他の実験条件は夫々次の通り Γ炉加熱温度:850℃ Γ焼入油の量:100℃ Γテストピース寸法:15φ×25mm Γテストピース材質:SUJ−2 Γテストピース加熱時間:15分
【表】
【表】
(iii) 実験結果の考察
第1図から明らかな通り、焼入油A及びC
(いずれも本発明品)に於けるチオリン酸亜鉛
の消耗量は小さいのに対し、たとえチオリン酸
亜鉛を配合しても、ポリイソブテニルコハク酸
イミドと併用していない焼入油Bではその消耗
量は大きく、これ等2種類の相乗作用により消
耗量が著しく少なくなることがよく判る。また
チオリン酸亜鉛を使用しても本発明以外の他の
化合物を配合した場合(焼入油D、F)や、ポ
リイソブテニルコハク酸イミドを使用してもチ
オリン酸亜鉛を使用せずに他の化合物(ジラウ
リルチオフオスフアイト)を使用した場合(焼
入油E)でも、やはりその消耗量が大きいこと
がよく判る。 また第1表並びに第2表から、いずれの場合
も焼入油A及びCは良好な結果を示している
が、焼入油B並びにD、Fは好結果を得ていな
い。 実験例 2 3mmφ、40mmのニクロム線コイルを、N2ガス
中で約800℃に加熱する。通電を切ると同時に約
110±10℃に保持した1の焼入油中に浸漬する。
60秒浸漬後引上げ、同時に通電加熱し約60秒で
800℃に上げる。浸漬と引上げ加熱を繰り返し焼
入油を8時間連続熱劣化させ、消耗したチオリン
酸亜鉛或いはトリラウリルトリチオホスフアイト
はその焼入油の元の配合になるように調製する。
同様の操作で熱劣化時間が合計40時間の熱劣化テ
ストを行つた後、新油と劣化油の冷却性能を
JISK2242の冷却性能試験方法で測定した。第3
〜7図に焼入油A、B、C、D、Eの測定結果を
示す。但し、焼入油A〜Eはいずれも実験例1と
同じものを使用した。 第3図は焼入油Aの場合を、また同様に第4図
は焼入油B、第5図は焼入油C、第6図は焼入油
D、第7図は焼入油E、第8図は焼入油Fの場合
を示し、各図に於ける実線は新油を、また点線は
劣化油の結果を示す。 これ等第3〜8図から明らかな通り、焼入油A
とC(本発明品)では新油と劣化油との差は殆ん
どなく、劣化油は冷却性能が殆んど変化していな
いことを示しているのに対し、焼入油B、D並び
にE、Fではその差が大きく、劣化油は冷却性能
が悪くなつていることを示している。 実験例 3 焼入油を用いて実際に現場操業を行い、ボール
ジヨイントのボール溝部のビトウインボール径に
ついてその熱処理変化量を測定した。この際使用
した焼入油は実験例1の焼入油Aと比較のための
焼入油Eである。この結果を第9図に示す。但し
使用したボールジヨイントは第10図イに、また
そのボール溝部を第10図ロに図示した。但し第
9図中点線は焼入油A、実線は焼入油Eを示す。 第8図から明らかな通り、焼入油A(本発明品)
は約1年間使用しても熱処理変化量は殆んど変ら
ないが、焼入油Eでは約2ケ月後から変化量が増
大しはじめ、約3ケ月では早くも約2倍の量にも
なつている。
(いずれも本発明品)に於けるチオリン酸亜鉛
の消耗量は小さいのに対し、たとえチオリン酸
亜鉛を配合しても、ポリイソブテニルコハク酸
イミドと併用していない焼入油Bではその消耗
量は大きく、これ等2種類の相乗作用により消
耗量が著しく少なくなることがよく判る。また
チオリン酸亜鉛を使用しても本発明以外の他の
化合物を配合した場合(焼入油D、F)や、ポ
リイソブテニルコハク酸イミドを使用してもチ
オリン酸亜鉛を使用せずに他の化合物(ジラウ
リルチオフオスフアイト)を使用した場合(焼
入油E)でも、やはりその消耗量が大きいこと
がよく判る。 また第1表並びに第2表から、いずれの場合
も焼入油A及びCは良好な結果を示している
が、焼入油B並びにD、Fは好結果を得ていな
い。 実験例 2 3mmφ、40mmのニクロム線コイルを、N2ガス
中で約800℃に加熱する。通電を切ると同時に約
110±10℃に保持した1の焼入油中に浸漬する。
60秒浸漬後引上げ、同時に通電加熱し約60秒で
800℃に上げる。浸漬と引上げ加熱を繰り返し焼
入油を8時間連続熱劣化させ、消耗したチオリン
酸亜鉛或いはトリラウリルトリチオホスフアイト
はその焼入油の元の配合になるように調製する。
同様の操作で熱劣化時間が合計40時間の熱劣化テ
ストを行つた後、新油と劣化油の冷却性能を
JISK2242の冷却性能試験方法で測定した。第3
〜7図に焼入油A、B、C、D、Eの測定結果を
示す。但し、焼入油A〜Eはいずれも実験例1と
同じものを使用した。 第3図は焼入油Aの場合を、また同様に第4図
は焼入油B、第5図は焼入油C、第6図は焼入油
D、第7図は焼入油E、第8図は焼入油Fの場合
を示し、各図に於ける実線は新油を、また点線は
劣化油の結果を示す。 これ等第3〜8図から明らかな通り、焼入油A
とC(本発明品)では新油と劣化油との差は殆ん
どなく、劣化油は冷却性能が殆んど変化していな
いことを示しているのに対し、焼入油B、D並び
にE、Fではその差が大きく、劣化油は冷却性能
が悪くなつていることを示している。 実験例 3 焼入油を用いて実際に現場操業を行い、ボール
ジヨイントのボール溝部のビトウインボール径に
ついてその熱処理変化量を測定した。この際使用
した焼入油は実験例1の焼入油Aと比較のための
焼入油Eである。この結果を第9図に示す。但し
使用したボールジヨイントは第10図イに、また
そのボール溝部を第10図ロに図示した。但し第
9図中点線は焼入油A、実線は焼入油Eを示す。 第8図から明らかな通り、焼入油A(本発明品)
は約1年間使用しても熱処理変化量は殆んど変ら
ないが、焼入油Eでは約2ケ月後から変化量が増
大しはじめ、約3ケ月では早くも約2倍の量にも
なつている。
第1図は焼入油の性能を調べる際に使用する装
置の概略図であり、第2図は各焼入油の消耗量と
テストピースの量との関係を示すグラフであり、
第3〜8図はいずれも焼入油の冷却性能を示すグ
ラフである。また第9図は焼入油の熱処理変化量
と時間との関係を示すグラフであり、第10図は
ボールジヨイントを示す。 1…熱電対、2…アルゴン及び水素の混合気
体、3…焼入油タンク、4…電気炉、5…アルゴ
ン及び水素の混合気体の排出口。
置の概略図であり、第2図は各焼入油の消耗量と
テストピースの量との関係を示すグラフであり、
第3〜8図はいずれも焼入油の冷却性能を示すグ
ラフである。また第9図は焼入油の熱処理変化量
と時間との関係を示すグラフであり、第10図は
ボールジヨイントを示す。 1…熱電対、2…アルゴン及び水素の混合気
体、3…焼入油タンク、4…電気炉、5…アルゴ
ン及び水素の混合気体の排出口。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鉱油系基油に、(A)ジアルキルジチオリン酸亜
鉛と、(B)アルケニルまたはアルキルコハク酸イミ
ド、並びにホウ素化アルケニルコハク酸イミドの
少なくとも1種とを配合して成る皮膜形成焼入
油。 2 ジアルキルジチオリン酸亜鉛が0.05〜10重量
部、及びアルケニルまたはアルキルコハク酸イミ
ド、並びにホウ素化コハク酸イミドの少なくとも
1種が0.05〜30重量部、基油100重量部に対して
夫々配合されていることを特徴とする特許請求の
範囲の第1項記載の皮膜形成焼入油。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19249085A JPS6253397A (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 皮膜形成焼入油 |
| JP2736490A JPH02269196A (ja) | 1985-08-30 | 1990-02-07 | 皮膜形成焼入油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19249085A JPS6253397A (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 皮膜形成焼入油 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2736490A Division JPH02269196A (ja) | 1985-08-30 | 1990-02-07 | 皮膜形成焼入油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6253397A JPS6253397A (ja) | 1987-03-09 |
| JPH0251958B2 true JPH0251958B2 (ja) | 1990-11-09 |
Family
ID=16292168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19249085A Granted JPS6253397A (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 皮膜形成焼入油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6253397A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0740319U (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-18 | 株式会社ヒラマツ | 車両洗浄機 |
| JPH0743849U (ja) * | 1991-11-19 | 1995-09-26 | 株式会社前田製作所 | 洗車装置の傾動機構 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE539347C2 (en) * | 2015-11-02 | 2017-07-18 | Solid lubricant-coated steel articles, method and apparatus for manufacturing thereof and quenching oil used in the manufacturing |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS604597A (ja) * | 1983-06-21 | 1985-01-11 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 熱処理油組成物 |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP19249085A patent/JPS6253397A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0743849U (ja) * | 1991-11-19 | 1995-09-26 | 株式会社前田製作所 | 洗車装置の傾動機構 |
| JPH0740319U (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-18 | 株式会社ヒラマツ | 車両洗浄機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6253397A (ja) | 1987-03-09 |
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