JPH0252069B2 - - Google Patents
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- JPH0252069B2 JPH0252069B2 JP56084811A JP8481181A JPH0252069B2 JP H0252069 B2 JPH0252069 B2 JP H0252069B2 JP 56084811 A JP56084811 A JP 56084811A JP 8481181 A JP8481181 A JP 8481181A JP H0252069 B2 JPH0252069 B2 JP H0252069B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- cement
- thickening agent
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- spraying
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
本発明は、トンネルや地下構造物などの湧水面
または湿潤面の吹付けコンクリート施工法に関す
るものである。 従来より、トンネルや地下構造物の支保工とし
て吹付けコンクリートを使用する方法が知られて
いる。この工法は、未だ固まらないコンクリート
を圧縮空気流でパイプまたはホース圧送し、その
先端部のノズルから吹付け面に吐出させるもので
あり、型枠不要、凹凸面でも比較的均一な施工が
可能、急結剤を添加すると短時間での凝結固化が
比較的容易に得られるなどの長所を有している。
その施工方式は湿式と乾式に大別され、前者はあ
らかじめ練り上げたコンクリート材料をそのまま
圧送吹付けするのに対し、後者ではセメントと骨
材を空練り(ドライミツクス)して圧送し、ノズ
ル部分で加水して吹付けを行なうものである。 しかし、この湿式または乾式を問わず吹付けコ
ンクリート施工法は、湧水面や湿潤面(浸潤面)
に対しては付着強度が十分に得られずに剥離や崩
落が生じ、所要の施工が困難となるという基本的
な問題を有している。従来、これの対処としては
急結剤の添加割合を高めたり、乾式の場合にはノ
ズル部での給水量を湧水量に応じて調節するなど
の対応が図られたりしているが、適切な処法とは
言い難く、水抜きパイプや防水シートの設置など
を予儀なくされその施工は困難を極めるものであ
つた。 本発明はこの問題の解決を目的としてなされた
もので、トンネルや地下構造物その他の湧水面や
湿潤面に対してそのまま吹付けコンクリート施工
を可能とする方法を提供するものである。すなわ
ち本発明は、湧水面または湿潤面に対して未だ固
まらないコンクリートを吹付けノズルによつて吹
付け施工するにさいし、この未だ固まらないコン
クリートを所定の条件を満たすように粘着剤を配
合して粘着させるものであり、より具体的には、
400c.c.の水を入れた直径5cm高さ40cmの円筒容器
内に水セメント比60%のセメントペースト400c.c.
を水面上より流下させたあとこれを静置して硬化
させ、このセメント硬化体の最上部5cmの範囲と
最下部5cmの範囲から試料を採取してその両者の
比重を測定する試験法に従つたときに、両試料の
比重差を0.1以下とするような粘稠剤を、吹付け
機から吹付けノズルに至る経路においてセメント
との重量比で0.1〜4.0%配合することを特徴とす
る。 この本発明で使用する粘稠剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ酸化
エチレン、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、およびこれ
らに代表されるセルロースエーテル類、アルギン
酸ソーダ、グアゴム、朝鮮銀否草またはこれらに
類する粘稠剤が挙げられ、これらを前記条件を満
足するように単独または複合して添加する。な
お、使用するセメントは従来公知の常用セメント
が使用できるが、早強性セメントを用いることが
有利な場合もある。またその1部をフライアツシ
ユ、水砕スラグ粉末、シリカ質混合材などで置換
することができ、この置換によつて本発明の目的
が有利に達成される場合もある。 本発明のコンクリートの製造にあたつて、骨材
は細骨材および粗骨材ともその種類に制限は受け
ず、あらゆるものが使用できる。粗骨材を使用し
ないセメントモルタルのような場合にも本発明は
有益である。 本発明者らの試験によると、前記の試験方法で
採取した試料の比重差が0.1以下となるように粘
着剤を配合した場合に、実操業面での吹付け施工
にさいして、吹付け面に湧水があつても吹付けコ
ンクリートが湧水に洗われてダレるようなことが
なく、吹付け面全面に強固なコンクリート層が形
成されることを確認した。この比重差が0.1を超
えるような条件では実施工において湧水中にセメ
ントが流失するようになり信頼度の高い吹付けコ
ンクリート層の形成ができない。この比重差を
0.1以下にするための粘稠剤の添加量は、粘稠剤
のセメント粘着効果の高低に応じて変化するが、
セメントに対する重量比で0.1%未満ではこのよ
うな効果を発揮することができず、4.0%を超え
る量の添加ではセメントの硬化反応を遅延させる
ような事態も生じて実用的ではない。しかし、こ
の添加量は粘稠剤がセメントと十分に混合された
ことを前提とするものであり、混合が不十分な場
合または十分に混合しても均一にセメント微粒子
と混ざり合わないような種類の粘稠剤の場合には
この添加量の範囲にこだわらずに添加する必要が
ある。しかし、前記の試験法に従つたときに比重
差が0.1以下となる条件を満たさねばならない。
換言すれば、該試験法で比重差が0.1以下となる
条件を満たすことが必須の要件であり、この要件
を満たす限りにおいて、実操業上好ましくは、セ
メントに対する重量比で0.1〜4.0%の粘稠剤を添
加すればよく、吹付け面の湧水量や湿潤の程度に
応じ、この添加範囲内の適切な量とすることがで
きる。 この条件に従つた前記範囲の粘稠剤の添加によ
つて、湧水または湿潤のない通常の吹付けコンク
リートと同様の付着性状および凝結硬化性状のコ
ンクリートが湧水または湿潤箇所で形成でき、急
結剤を併用する場合において、この急結剤の性能
に悪影響を及ぼしたり、硬化後のコンクリートの
物性に悪影響を与えるようなこともない。またこ
の粘稠剤の配合によつて、前述の如き湧水に対す
る抵抗性に加えて、吹付け作業中における粉塵の
発生を抑制する効果と、はね返りを抑制する効果
が奏され、作業環境の改善にも貢献できる。 本発明法の実施にあたつては、吹付け機から吹
付けノズルに至る経路(吹付け機を含む)におい
て粘調稠を添加配合する。図面に従つて具体的に
説明すると、第1図は湿式吹付け、第2〜4図は
乾式吹付けの例を示すもので、図において、1は
ミキサー、2は吹付け機、3は吹付けノズルを示
しており、吹付け機2は吹付け材料を圧縮空気に
よつて吐出するものである。第1図の湿式吹付け
にあつては、ミキサー1において、セメントC、
細骨材S、粗骨材Gおよび水Wを混練し、これが
吹付け機2に送られ、この吹付け機2から吹付け
ノズル3に至る管路4のノズル近傍位置において
粘稠剤5が添加配合される。また、この粘稠剤5
と共にまたは別に急結剤6が添加される。 第2〜4図の乾式吹付けにおいては、ミキサー
1でセメントC、細骨材S、粗骨材Gが混合さ
れ、これら吹付け機2に送られ、この吹付け機2
によつてこのドライミツクスが吹付けノズル3に
向けて搬送される管路4のノズル3近傍位置にお
いて水Wが添加され、これによつてノズル3から
は含水した混練のコンクリートが吹付けられる。
第2図の場合はこの水Wが添加された後であつて
ノズル3の前で粘稠剤5が添加され、第3図の場
合は添加水Wに粘稠剤5が添加されて粘稠剤5を
溶解または懸濁した液としてドライミツクスに添
加配合される。第4図の場合は吹付け機2からノ
ズル3に至る管路4の水Wの添加前におけるドラ
イミツクスに粘稠剤5が添加される例を示し、第
5図と第6図は吹付け機2に粘稠剤を添加する例
を示している。なお、第2〜6図において6は急
結剤を表わしている。図例のほかにも粘稠剤およ
び/または急結剤の添加位置の組み合わせは存在
するが、基本的には粘稠剤は吹付け機2から吹付
けノズル3の経路(吹付け機を含む)において添
加するのが実操業的に便宜であり、粉体で添加す
るか液状で添加するかはその添加位置に応じて適
宜定めればよい。いづれの場合にあつても、吹付
けノズル3から吐出される未だ固まらないコンク
リート中に粘稠剤がよく分散していることが必要
であり、これによつて吹付け面湧水または流水が
あつても、これらの存在しない通常の吹付け面に
対するのと何ら変わらない吹付けコンクリートが
形成できる。 以上のようにして本発明法によると、従来その
施工性に困難を伴つた湧水面または湿潤面(浸潤
面)に対する吹付けコンクリート施工が簡易かつ
確実に行なうことができ、しかも粉塵の発生を抑
制しかつはね返りが低減されるという従来法には
ない優れた効果を発揮し、特別な設備を増設しな
くとも在来の設備によつて施工性よく付着性状お
よび凝結硬化性状のよい吹付けコンクリートを得
ることができる。 実施例 1 直径が約50mmの筒状のポリエチレン袋の中に水
400c.c.を入れ、その中にセメントペースト400c.c.を
その水面上より流し込んで静置して硬化させ、そ
の硬化体(高さ約200mmの円筒状)を4段に等分
に分割し、それらの単位体積重量を測定する。分
割する一つの切片の高さはほぼ50mmである。この
試験において、粘稠剤としてヒドロキシエチルセ
ルロースを使用し、水セメント比を100%、60%、
40%の3水準に変化させたうえ、粘稠剤の添加法
としてドライミツクス法(粉末状で添加して混練
する方法)、溶解法(水に溶解させて添加し混練
する方法)および後添加法(混合後に添加する方
法)の3方法を、粘稠剤の添加量(対水比に対す
る割合)が0.5%の場合と1.0%の場合について実
施した。 4分割した各切片の単位体積重量(Kg/m3)を
第7図(粘稠剤の添加量が0.5%)と第8図(同
1.0%)に示した。これらの結果から、水セメン
ト比が60%以下では、この粘稠剤を1.0%添加す
ると、最上段の切片と最下段の切片との比重
差が0.1以下となることがわかる。この場合、粘
稠剤の添加方法がいずれの場合にもその比重差は
0.1以下となる。 第9図と第10図は、粘稠剤としてヒドロキシ
エチルセルロースをその添加量(対水比)を変え
て添加した場合の気中製作供試体と水中製作供試
体の材令28日の圧縮強度を示したものである。気
中製作供試体はJIS A1132の「コンクリートの強
度試験用供試体のつくり方」に準じ、5cmφ×10
cmの寸法の供試体とした。水中製作供試体は水深
60cmの水槽の底に内容積が5cmφ×10cmの円筒状
の型枠を置き、水面上よりセメントペーストを該
型枠に向けて水中を通過して連続的に型枠容量よ
り1〜2割多くで流し込み、型枠内に投入したあ
と1〜2時間後に水槽内の水を排水し、型枠と余
分なセメントペーストを取り除いて硬化させた。
水面より上の気中落下距離は15cmである。 第9図と第10図は一見して異なつた圧縮強度
の挙動を示すかに見える。ところが、第11図に
示すように、第9図と第10図のそれぞれの圧縮
強度の比でプロツトすると、粘稠剤添加量が1.0
以上のものでは、いずれの水セメントのもので
も、その比は0.7〜1.0の範囲内に集約され、強度
のバラツキが非常に少なくなつている。この粘稠
剤添加量が1.0以上のものは、前記の第8図に示
されるように最上段の切片と最下段の切片と
の比重差が0.1以下となるようなものである。 この第11図の結果は、気中と水中の混相状態
で硬化する湧水面の吹付け施工において重要な意
味を有している。すなわち、本発明で規定する粘
稠剤配合コンクリートは、湧水面の水が存在する
法面でも品質にバラツキのない良好な硬化面を形
成するのである。 実施例 2 法面の湧水量が17/min/m(毎分1m幅当
りの湧水量が17の意味)の湧水面を人工的に作
つて本発明の吹付け施工を実施した。その際のコ
ンクリートの配合と粘稠剤の添加量を表1に示し
たように変化させた。得られたコンクリートの付
着状況を表−1に併記した。使用した粘稠剤はヒ
ドロキシエチルセルロースであり、施工法は第1
図の方法に従つた。表−1の結果から、本発明法
によれば充分な強度をもつコンクリート吹付面が
施工性よく形成できたことがわかる。
または湿潤面の吹付けコンクリート施工法に関す
るものである。 従来より、トンネルや地下構造物の支保工とし
て吹付けコンクリートを使用する方法が知られて
いる。この工法は、未だ固まらないコンクリート
を圧縮空気流でパイプまたはホース圧送し、その
先端部のノズルから吹付け面に吐出させるもので
あり、型枠不要、凹凸面でも比較的均一な施工が
可能、急結剤を添加すると短時間での凝結固化が
比較的容易に得られるなどの長所を有している。
その施工方式は湿式と乾式に大別され、前者はあ
らかじめ練り上げたコンクリート材料をそのまま
圧送吹付けするのに対し、後者ではセメントと骨
材を空練り(ドライミツクス)して圧送し、ノズ
ル部分で加水して吹付けを行なうものである。 しかし、この湿式または乾式を問わず吹付けコ
ンクリート施工法は、湧水面や湿潤面(浸潤面)
に対しては付着強度が十分に得られずに剥離や崩
落が生じ、所要の施工が困難となるという基本的
な問題を有している。従来、これの対処としては
急結剤の添加割合を高めたり、乾式の場合にはノ
ズル部での給水量を湧水量に応じて調節するなど
の対応が図られたりしているが、適切な処法とは
言い難く、水抜きパイプや防水シートの設置など
を予儀なくされその施工は困難を極めるものであ
つた。 本発明はこの問題の解決を目的としてなされた
もので、トンネルや地下構造物その他の湧水面や
湿潤面に対してそのまま吹付けコンクリート施工
を可能とする方法を提供するものである。すなわ
ち本発明は、湧水面または湿潤面に対して未だ固
まらないコンクリートを吹付けノズルによつて吹
付け施工するにさいし、この未だ固まらないコン
クリートを所定の条件を満たすように粘着剤を配
合して粘着させるものであり、より具体的には、
400c.c.の水を入れた直径5cm高さ40cmの円筒容器
内に水セメント比60%のセメントペースト400c.c.
を水面上より流下させたあとこれを静置して硬化
させ、このセメント硬化体の最上部5cmの範囲と
最下部5cmの範囲から試料を採取してその両者の
比重を測定する試験法に従つたときに、両試料の
比重差を0.1以下とするような粘稠剤を、吹付け
機から吹付けノズルに至る経路においてセメント
との重量比で0.1〜4.0%配合することを特徴とす
る。 この本発明で使用する粘稠剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ酸化
エチレン、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、およびこれ
らに代表されるセルロースエーテル類、アルギン
酸ソーダ、グアゴム、朝鮮銀否草またはこれらに
類する粘稠剤が挙げられ、これらを前記条件を満
足するように単独または複合して添加する。な
お、使用するセメントは従来公知の常用セメント
が使用できるが、早強性セメントを用いることが
有利な場合もある。またその1部をフライアツシ
ユ、水砕スラグ粉末、シリカ質混合材などで置換
することができ、この置換によつて本発明の目的
が有利に達成される場合もある。 本発明のコンクリートの製造にあたつて、骨材
は細骨材および粗骨材ともその種類に制限は受け
ず、あらゆるものが使用できる。粗骨材を使用し
ないセメントモルタルのような場合にも本発明は
有益である。 本発明者らの試験によると、前記の試験方法で
採取した試料の比重差が0.1以下となるように粘
着剤を配合した場合に、実操業面での吹付け施工
にさいして、吹付け面に湧水があつても吹付けコ
ンクリートが湧水に洗われてダレるようなことが
なく、吹付け面全面に強固なコンクリート層が形
成されることを確認した。この比重差が0.1を超
えるような条件では実施工において湧水中にセメ
ントが流失するようになり信頼度の高い吹付けコ
ンクリート層の形成ができない。この比重差を
0.1以下にするための粘稠剤の添加量は、粘稠剤
のセメント粘着効果の高低に応じて変化するが、
セメントに対する重量比で0.1%未満ではこのよ
うな効果を発揮することができず、4.0%を超え
る量の添加ではセメントの硬化反応を遅延させる
ような事態も生じて実用的ではない。しかし、こ
の添加量は粘稠剤がセメントと十分に混合された
ことを前提とするものであり、混合が不十分な場
合または十分に混合しても均一にセメント微粒子
と混ざり合わないような種類の粘稠剤の場合には
この添加量の範囲にこだわらずに添加する必要が
ある。しかし、前記の試験法に従つたときに比重
差が0.1以下となる条件を満たさねばならない。
換言すれば、該試験法で比重差が0.1以下となる
条件を満たすことが必須の要件であり、この要件
を満たす限りにおいて、実操業上好ましくは、セ
メントに対する重量比で0.1〜4.0%の粘稠剤を添
加すればよく、吹付け面の湧水量や湿潤の程度に
応じ、この添加範囲内の適切な量とすることがで
きる。 この条件に従つた前記範囲の粘稠剤の添加によ
つて、湧水または湿潤のない通常の吹付けコンク
リートと同様の付着性状および凝結硬化性状のコ
ンクリートが湧水または湿潤箇所で形成でき、急
結剤を併用する場合において、この急結剤の性能
に悪影響を及ぼしたり、硬化後のコンクリートの
物性に悪影響を与えるようなこともない。またこ
の粘稠剤の配合によつて、前述の如き湧水に対す
る抵抗性に加えて、吹付け作業中における粉塵の
発生を抑制する効果と、はね返りを抑制する効果
が奏され、作業環境の改善にも貢献できる。 本発明法の実施にあたつては、吹付け機から吹
付けノズルに至る経路(吹付け機を含む)におい
て粘調稠を添加配合する。図面に従つて具体的に
説明すると、第1図は湿式吹付け、第2〜4図は
乾式吹付けの例を示すもので、図において、1は
ミキサー、2は吹付け機、3は吹付けノズルを示
しており、吹付け機2は吹付け材料を圧縮空気に
よつて吐出するものである。第1図の湿式吹付け
にあつては、ミキサー1において、セメントC、
細骨材S、粗骨材Gおよび水Wを混練し、これが
吹付け機2に送られ、この吹付け機2から吹付け
ノズル3に至る管路4のノズル近傍位置において
粘稠剤5が添加配合される。また、この粘稠剤5
と共にまたは別に急結剤6が添加される。 第2〜4図の乾式吹付けにおいては、ミキサー
1でセメントC、細骨材S、粗骨材Gが混合さ
れ、これら吹付け機2に送られ、この吹付け機2
によつてこのドライミツクスが吹付けノズル3に
向けて搬送される管路4のノズル3近傍位置にお
いて水Wが添加され、これによつてノズル3から
は含水した混練のコンクリートが吹付けられる。
第2図の場合はこの水Wが添加された後であつて
ノズル3の前で粘稠剤5が添加され、第3図の場
合は添加水Wに粘稠剤5が添加されて粘稠剤5を
溶解または懸濁した液としてドライミツクスに添
加配合される。第4図の場合は吹付け機2からノ
ズル3に至る管路4の水Wの添加前におけるドラ
イミツクスに粘稠剤5が添加される例を示し、第
5図と第6図は吹付け機2に粘稠剤を添加する例
を示している。なお、第2〜6図において6は急
結剤を表わしている。図例のほかにも粘稠剤およ
び/または急結剤の添加位置の組み合わせは存在
するが、基本的には粘稠剤は吹付け機2から吹付
けノズル3の経路(吹付け機を含む)において添
加するのが実操業的に便宜であり、粉体で添加す
るか液状で添加するかはその添加位置に応じて適
宜定めればよい。いづれの場合にあつても、吹付
けノズル3から吐出される未だ固まらないコンク
リート中に粘稠剤がよく分散していることが必要
であり、これによつて吹付け面湧水または流水が
あつても、これらの存在しない通常の吹付け面に
対するのと何ら変わらない吹付けコンクリートが
形成できる。 以上のようにして本発明法によると、従来その
施工性に困難を伴つた湧水面または湿潤面(浸潤
面)に対する吹付けコンクリート施工が簡易かつ
確実に行なうことができ、しかも粉塵の発生を抑
制しかつはね返りが低減されるという従来法には
ない優れた効果を発揮し、特別な設備を増設しな
くとも在来の設備によつて施工性よく付着性状お
よび凝結硬化性状のよい吹付けコンクリートを得
ることができる。 実施例 1 直径が約50mmの筒状のポリエチレン袋の中に水
400c.c.を入れ、その中にセメントペースト400c.c.を
その水面上より流し込んで静置して硬化させ、そ
の硬化体(高さ約200mmの円筒状)を4段に等分
に分割し、それらの単位体積重量を測定する。分
割する一つの切片の高さはほぼ50mmである。この
試験において、粘稠剤としてヒドロキシエチルセ
ルロースを使用し、水セメント比を100%、60%、
40%の3水準に変化させたうえ、粘稠剤の添加法
としてドライミツクス法(粉末状で添加して混練
する方法)、溶解法(水に溶解させて添加し混練
する方法)および後添加法(混合後に添加する方
法)の3方法を、粘稠剤の添加量(対水比に対す
る割合)が0.5%の場合と1.0%の場合について実
施した。 4分割した各切片の単位体積重量(Kg/m3)を
第7図(粘稠剤の添加量が0.5%)と第8図(同
1.0%)に示した。これらの結果から、水セメン
ト比が60%以下では、この粘稠剤を1.0%添加す
ると、最上段の切片と最下段の切片との比重
差が0.1以下となることがわかる。この場合、粘
稠剤の添加方法がいずれの場合にもその比重差は
0.1以下となる。 第9図と第10図は、粘稠剤としてヒドロキシ
エチルセルロースをその添加量(対水比)を変え
て添加した場合の気中製作供試体と水中製作供試
体の材令28日の圧縮強度を示したものである。気
中製作供試体はJIS A1132の「コンクリートの強
度試験用供試体のつくり方」に準じ、5cmφ×10
cmの寸法の供試体とした。水中製作供試体は水深
60cmの水槽の底に内容積が5cmφ×10cmの円筒状
の型枠を置き、水面上よりセメントペーストを該
型枠に向けて水中を通過して連続的に型枠容量よ
り1〜2割多くで流し込み、型枠内に投入したあ
と1〜2時間後に水槽内の水を排水し、型枠と余
分なセメントペーストを取り除いて硬化させた。
水面より上の気中落下距離は15cmである。 第9図と第10図は一見して異なつた圧縮強度
の挙動を示すかに見える。ところが、第11図に
示すように、第9図と第10図のそれぞれの圧縮
強度の比でプロツトすると、粘稠剤添加量が1.0
以上のものでは、いずれの水セメントのもので
も、その比は0.7〜1.0の範囲内に集約され、強度
のバラツキが非常に少なくなつている。この粘稠
剤添加量が1.0以上のものは、前記の第8図に示
されるように最上段の切片と最下段の切片と
の比重差が0.1以下となるようなものである。 この第11図の結果は、気中と水中の混相状態
で硬化する湧水面の吹付け施工において重要な意
味を有している。すなわち、本発明で規定する粘
稠剤配合コンクリートは、湧水面の水が存在する
法面でも品質にバラツキのない良好な硬化面を形
成するのである。 実施例 2 法面の湧水量が17/min/m(毎分1m幅当
りの湧水量が17の意味)の湧水面を人工的に作
つて本発明の吹付け施工を実施した。その際のコ
ンクリートの配合と粘稠剤の添加量を表1に示し
たように変化させた。得られたコンクリートの付
着状況を表−1に併記した。使用した粘稠剤はヒ
ドロキシエチルセルロースであり、施工法は第1
図の方法に従つた。表−1の結果から、本発明法
によれば充分な強度をもつコンクリート吹付面が
施工性よく形成できたことがわかる。
【表】
実施例 3
表−2〜表−4は、本発明法を実際施工した例
を示したものである。表−2は発電所工事、表−
3は高速自動車道、表−3は地下発電所における
湧水面への施工例であり、いずれも良好な成績が
得られた。
を示したものである。表−2は発電所工事、表−
3は高速自動車道、表−3は地下発電所における
湧水面への施工例であり、いずれも良好な成績が
得られた。
【表】
【表】
第1図ないし第6図はいづれも本発明法の実施
例を示す吹付けコンクリート施工法の工程図、第
7図および第8図は本発明に従つて製作した粘稠
剤配合の硬化体を4分割した各切片の単位体積重
量(Kg/m3)を示す図、第9図と第10図は粘稠
剤配合の気中製作供試体と水中製作供試体の材令
28日の圧縮強度を示した図、第11図は第9図と
第10図の圧縮強度の比をプロツトした図であ
る。 1……ミキサー、2……吹付け機、3……吹付
けノズル、4……吹付け機から吹付けノズルに至
る経路、5……粘稠剤、6……急結剤、C……セ
メント、S……細骨材、G……粗骨材、W……
水。
例を示す吹付けコンクリート施工法の工程図、第
7図および第8図は本発明に従つて製作した粘稠
剤配合の硬化体を4分割した各切片の単位体積重
量(Kg/m3)を示す図、第9図と第10図は粘稠
剤配合の気中製作供試体と水中製作供試体の材令
28日の圧縮強度を示した図、第11図は第9図と
第10図の圧縮強度の比をプロツトした図であ
る。 1……ミキサー、2……吹付け機、3……吹付
けノズル、4……吹付け機から吹付けノズルに至
る経路、5……粘稠剤、6……急結剤、C……セ
メント、S……細骨材、G……粗骨材、W……
水。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 湧水面または湿潤面に対して未だ固まらない
コンクリートを吹付けノズルによつて吹付け施工
するにさいし、 400c.c.の水を入れた直径5cm高さ40cmの円筒容
器内に水セメント比60%のセメントペースト400
c.c.を水面上より流下させたあとこれを静置して硬
化させ、このセメント硬化体の最上部5cmの範囲
と最下部5cmの範囲から試料を採取してその比重
を測定する試験法に従つたときに、セメント粒子
間を粘着して両試料の比重差を0.1以下とするよ
うな粘稠剤を、吹付け機から前記の吹付けノズル
に至る経路においてセメントとの重量比で0.1〜
4.0%配合することを特徴とする湧水面または湿
潤面の吹付けコンクリート施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56084811A JPS57201498A (en) | 1981-06-02 | 1981-06-02 | Blow concrete execution of water spring-up surface or wet surface |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56084811A JPS57201498A (en) | 1981-06-02 | 1981-06-02 | Blow concrete execution of water spring-up surface or wet surface |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57201498A JPS57201498A (en) | 1982-12-09 |
| JPH0252069B2 true JPH0252069B2 (ja) | 1990-11-09 |
Family
ID=13841103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56084811A Granted JPS57201498A (en) | 1981-06-02 | 1981-06-02 | Blow concrete execution of water spring-up surface or wet surface |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57201498A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07103691B2 (ja) * | 1990-06-20 | 1995-11-08 | 東亞合成株式会社 | 急結性吹付材の吹付工法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS581003B2 (ja) * | 1976-08-23 | 1983-01-08 | 松下電器産業株式会社 | 製品の包装方法および包装用上部緩衝材 |
-
1981
- 1981-06-02 JP JP56084811A patent/JPS57201498A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57201498A (en) | 1982-12-09 |
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