JPH0366275B2 - - Google Patents
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- JPH0366275B2 JPH0366275B2 JP55109834A JP10983480A JPH0366275B2 JP H0366275 B2 JPH0366275 B2 JP H0366275B2 JP 55109834 A JP55109834 A JP 55109834A JP 10983480 A JP10983480 A JP 10983480A JP H0366275 B2 JPH0366275 B2 JP H0366275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- concrete
- rubble
- thickening agent
- specific gravity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
本発明は、防波提基礎の捨石やマウンドの捨石
や護岸の被覆層としての捨石などの水と接触する
捨石を、コンクリートを用いて固結する方法に関
する。 防波提や護岸工事の水中または水際付近の捨石
の固結には、従来アスフアルトマスチツクが用い
られており、それなりに有効な効果を発揮してき
た。だが、このアスフアルトマスチツクの施工に
は加熱混合処理が必要であり、また石油高謄の影
響を受けてその価格が高価となつた。このアスフ
アルトマスチツクに代えてコンクリートを捨石結
合剤として用いることができればこれらの問題は
解消するが、従来公知のコンクリートでは以下に
述べるようなことから信頼度よく結合することは
不可能と考えられていた。 水中の捨石の上に生コンクリートを打つ場合
に、トレミー管やコンクリートポンプホースの筒
先を捨石の間隙内に差込むことはできないので、
水中捨石の上面に生コンクリートを流し捨石の間
隙へは生コンクリートの自重による流入を期待せ
ざるを得ないが、そのさいに、生コンクリートは
捨石間隙内を水中落下することになり、まわりの
水に洗われて各構成粒子が分離し、沈下推積した
ものはコンクリートとしての硬化体にならなかつ
たり、著しい強度低下をきたすのが常であつた。 また、水中捨石の固結には必ずしも捨石上面に
厚くコンクリートを打つ必要はないので、トレミ
ー管の先端を打設コンクリート層内に浸漬しなが
らコンクリートを注入するというトレミー工法の
原則が守れない場合が多く、この原則が守れない
場合には、トレミー管内に水が侵入したり、トレ
ミー管から生コンクリートが水中を落下すること
になるので、各構成粒子が水に洗われて分離し、
不良なコンクリートとなる。 また、捨石の固結作業は波や水流のあるところ
で行なわれるのが常であるから、この波や水流に
よつて打設した生コンクリートが洗われて信頼度
よく固結することは固難であつた。 本発明の目的は、このような従来困難とされて
いた水中または水際の捨石の生コンクリートによ
る固結法を提供することである。 この目的は、生コンクリートを所定の条件で粘
稠着させたときに好適に達成されることがわかつ
た。すなわち、水中または水際付近の捨石をコン
クリートで固結するにあたり、所定の条件を満た
すように粘稠剤を配合して生コンクリートを形成
すると、より具体的に述べるならば、400c.c.の水
を入れた直径5cm高さ40cmの円筒容器内に水セメ
ント比60%のセメントペースト400c.c.を水面上よ
り流下させたあとこれを静置して硬化させ、セメ
ント硬化体の最上部5cmの範囲と最下部5cmの範
囲から試料を採取してその比重を測定する試験法
に従つたときに、両試料の比重差を0.1以下とす
る粘稠剤の種類と添加量を選定し、当該粘稠剤を
当該添加量で配合してコンクリート練りまぜ水の
粘性を高めこれによつてまわりの水に洗われても
分離し難い特性を持つ生コンクリートを形成する
ならば、この生コンクリートを水中または水際付
近の捨石上に流しこんでも、十分に信頼できるコ
ンクリート固結ができることがわかつた。 この本発明で使用する粘稠剤としては、ポリピ
ニルアルコール,ポリアクリルアミド,ポリ酸化
エチレン,ポリアクリル酸ソーダ,カルボキシメ
チルセルロース,メチルセルロース,ヒドロキシ
エチルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースおよびこれらに代表されるセルロースエ
ーテル類、アルギン酸ソーダ、グアゴム,朝鮮銀
杏草またはこれらに類する粘稠剤が挙げられ、こ
れらを前記条件を満足するように単独または複合
して(2種以上)添加する。これらの粘稠剤のう
ち、ポリアクリルアミド,メチルセルロース,ヒ
ドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースが好ましい。ポリアクリル
アミドとしては1%水溶液の25℃における粘度が
約4000センチポアズ以上であるものが好適であ
り、かようなポリアクリルアミドは、前記の試験
において、セメントに対し約2.4重量%以上(練
りまぜ水に対し約4.0重量%以上)の添加量で比
重差を0.1以下にする作用を呈する。したがつて、
例えばかようなポリアクリルアミドを粘稠剤とし
て用いる場合には、対水比約4重量%以上の添加
量を目安として生コンクリートを形成し、本発明
の方法を実施できる。メチルセルロースとしては
エーテル化度が1.7〜2.3、平均重合度が900〜
1200で、2%水溶液の25℃における粘度が約
20000〜35000センチポアズであるものが好適であ
り、ヒドロキシエチルセルロースとしては2%水
溶液の25℃における粘度が約20000〜100000セン
チポアズであるものが好適である。かようなセル
ロースエーテルは、前記の試験において、対水比
約1.0重量%以上の添加量で比重差を0.1以下とす
ることができる。したがつて例えばかようなセル
ロースエーテルを粘稠剤として用いる場合には、
対水比約1.0重量%以上の添加量を目安として生
コンクリートを形成し、本発明の方法を実施でき
る。だが、実施に当つては、過量の粘稠剤の添加
は避けなければならない。さもなければ、コンク
リート用分散剤(流動化剤)を併用しても、生コ
ンクリートの流動性が顕著に低下し、コンクリー
ト運搬車から排出およびコンクリートポンプ圧送
の作業性が低下するのみならず、コンクリート硬
化反応が遅延する不都合が生ずることがある。か
ような不都合を回避するため、粘稠剤の添加量は
対水比でポリアクリルアミドの場合約8.0重量%
以下、セルロースエーテルの場合約2.0重量%以
下を目安とする。 また、本発明の実施に当つては、生コンクリー
トに、粘稠剤と共に、粘稠剤によつて惹起する気
泡を消去するに充分な量の消泡剤を配合するのが
好ましい。適切な消泡剤としては、ジブチルフタ
レート、非水溶性アルコール類、トリブチルフオ
スフエート,シリコーンがあり、粘稠剤に対し約
2.0〜10.0重量%の割合で配合することができる。 さらに、本発明の生コンクリートには、コンク
リート用分散剤(流動化剤)を配合するのが好ま
しい。適切なコンクリート用分散剤としては、メ
ラミンスルホン酸塩(スルホン化メラミン縮合
物、高縮合トリアジン系化合物)および高分子芳
香族スルホン化物(ナフタリンスルホン酸ホルマ
リン高縮合物、ポリアルキルアリールスルホン酸
塩)があり、粘稠剤に対し約50〜200重量%の割
合で配合できる。 また、粘稠剤の種類によつてはセメントの凝結
を遅らせる場合があるが、このような場合には少
量の急結剤例えば、塩化カルシウム、けい酸ソー
ダ、アルミン酸塩ソーダ、などを添加するとよ
い。さらに、粘稠剤の種類によつては、コンクリ
ートのコンシステンシーを低下させるような場合
には公知の減水剤の併用も好ましい。いづれにし
ても、これらの各種の追添剤の併用が粘稠剤本来
のセメント粒子間の粘着効果を妨げることがない
ようにしなければならず、前記の試験方法に従つ
たときの比重差0.1以下の条件に合致するように
粘稠剤の種類と添加量を選定し、この選定した粘
稠剤に応じて、前記各種の追添剤をこの粘稠効果
が損なわれない範囲で添加することが重要であ
る。なお、使用するセメントは従来公知の常用セ
メントが使用できるが、その1部をフライアツシ
ユ、水枠スラグ粉末、シリカ質混合材などで置換
することができ、この置換によつて本発明の目的
が有利に達成される場合もある。 本発明の生コンクリートの製造にあたつて、骨
材は細骨材および粗骨材ともその種類に制限は受
けず、あらゆるものが使用できる。粗骨材を使用
しないセメントモルタルのような場合にも本発明
は有益である。粘稠剤の配合にさいし注意すべき
ことは、その種類に応じた混合手順である。通常
のコンクリートミキサーによる混合では水への溶
解がし難い粘稠剤の場合には、予めこの粘稠剤を
水と混合して水溶液または懸濁液の形態にしてか
ら、これを生コンクリートに添加する方がよい。
しかし、水を除く他の材料を先によく混合したあ
とで、水を投入して混合した方がよい場合もあ
る。いづれの混合手順を採るかは粘稠剤の種類に
応じて決めればよい。 本発明者らの試験によると、前記の試験方法で
採取した試料の比重差が0.1以下となるように粘
稠剤を配合した場合に、実操業面での水中施工に
おいて注入流を水中通過(落下)させてもセメン
トが水に洗われることなくほぼその全量が打設さ
れ、捨石間隙内に流延して強固なコンクリート構
造物を形成できることを確認した。この比重差が
0.1を超えるような条件では、実施工においてセ
メントが水中分散して信頼度の高い捨石固結体と
することができない。この比重差を0.1以下とす
るための粘稠剤の添加量は、粘稠剤の種類によつ
て変化する。好ましい粘稠剤であるポリアクリル
アミドおよびセルロースエーテルの添加量につい
ては前記したが、その他の粘稠剤や2種類以上の
粘稠剤を複合添加する場合には、前記の試験によ
つて比重差を0.1にするのに必要な添加量を決定
すればよい。 本発明の施工にあたつては、例えば第1図に例
示したように、水中または水際の捨石1の打設範
囲に、トレミー管2、コンクリートポンプに通ず
るホース3、バケツト4,シユート5等の吐出口
が水面下にある生コンクリート搬送手段によつ
て、その注入流が水中を通過(落下)するように
して、打設することができる。浅い水中の場合に
は、このような搬送手段を水中に入れないで水面
上から生コンクリートを投下してもよい。このよ
うな水中通過または落下を経る打設法によつて、
従来困難とされた水中捨石のコンクリート固結が
可能となり、付着強度の低下や圧縮強度の偏りあ
るいは不良部分の形成等の懸念された問題は一掃
され、波や水流等による影響にも耐え、信頼でき
る捨石のコンクリート固結が施工性よく達成され
る。 以下に、代表的試験例および実施例を挙げる。 〔試験例 1〕 ポルトランドセメントに水を加えて水セメント
比60%のペーストを作り、これに粘稠剤として1
%水溶液の25℃における粘度が約5500センチポア
スであるポリアクリルアミドを添加混合した。こ
れを400c.c.の水を入れた直径5cm高さ40cmの円筒
内に400c.c.水面上より流下させ、静置して硬化さ
せたあと最上部5cmと最下部5cmの範囲から試料
を採取し、その比重差を測定した。ポリアクリル
アミドの対セメント重量比(百分率)と比重差の
関係を第2図に示した。ポリアクリルアミドの添
加量が対セメント比で2.4%以上(対水比で4.0%
以上)で両試料の比重差が0.1以下となつた。 以上の試験結果に基づき、第1表のような配合
で前記のポリアクリルアミドを添加した生コンク
リートを作り、第3図のような試験槽9に高さ
2mまで水を入れ、その水面上のバケツト10か
らこの生コンクリートを槽内に水中落下させ、こ
れを硬化させた。得られたコンクリートから9本
のコアを採取し、材令28日での圧縮強度を調べ
た。その結果を第2表に示した。
や護岸の被覆層としての捨石などの水と接触する
捨石を、コンクリートを用いて固結する方法に関
する。 防波提や護岸工事の水中または水際付近の捨石
の固結には、従来アスフアルトマスチツクが用い
られており、それなりに有効な効果を発揮してき
た。だが、このアスフアルトマスチツクの施工に
は加熱混合処理が必要であり、また石油高謄の影
響を受けてその価格が高価となつた。このアスフ
アルトマスチツクに代えてコンクリートを捨石結
合剤として用いることができればこれらの問題は
解消するが、従来公知のコンクリートでは以下に
述べるようなことから信頼度よく結合することは
不可能と考えられていた。 水中の捨石の上に生コンクリートを打つ場合
に、トレミー管やコンクリートポンプホースの筒
先を捨石の間隙内に差込むことはできないので、
水中捨石の上面に生コンクリートを流し捨石の間
隙へは生コンクリートの自重による流入を期待せ
ざるを得ないが、そのさいに、生コンクリートは
捨石間隙内を水中落下することになり、まわりの
水に洗われて各構成粒子が分離し、沈下推積した
ものはコンクリートとしての硬化体にならなかつ
たり、著しい強度低下をきたすのが常であつた。 また、水中捨石の固結には必ずしも捨石上面に
厚くコンクリートを打つ必要はないので、トレミ
ー管の先端を打設コンクリート層内に浸漬しなが
らコンクリートを注入するというトレミー工法の
原則が守れない場合が多く、この原則が守れない
場合には、トレミー管内に水が侵入したり、トレ
ミー管から生コンクリートが水中を落下すること
になるので、各構成粒子が水に洗われて分離し、
不良なコンクリートとなる。 また、捨石の固結作業は波や水流のあるところ
で行なわれるのが常であるから、この波や水流に
よつて打設した生コンクリートが洗われて信頼度
よく固結することは固難であつた。 本発明の目的は、このような従来困難とされて
いた水中または水際の捨石の生コンクリートによ
る固結法を提供することである。 この目的は、生コンクリートを所定の条件で粘
稠着させたときに好適に達成されることがわかつ
た。すなわち、水中または水際付近の捨石をコン
クリートで固結するにあたり、所定の条件を満た
すように粘稠剤を配合して生コンクリートを形成
すると、より具体的に述べるならば、400c.c.の水
を入れた直径5cm高さ40cmの円筒容器内に水セメ
ント比60%のセメントペースト400c.c.を水面上よ
り流下させたあとこれを静置して硬化させ、セメ
ント硬化体の最上部5cmの範囲と最下部5cmの範
囲から試料を採取してその比重を測定する試験法
に従つたときに、両試料の比重差を0.1以下とす
る粘稠剤の種類と添加量を選定し、当該粘稠剤を
当該添加量で配合してコンクリート練りまぜ水の
粘性を高めこれによつてまわりの水に洗われても
分離し難い特性を持つ生コンクリートを形成する
ならば、この生コンクリートを水中または水際付
近の捨石上に流しこんでも、十分に信頼できるコ
ンクリート固結ができることがわかつた。 この本発明で使用する粘稠剤としては、ポリピ
ニルアルコール,ポリアクリルアミド,ポリ酸化
エチレン,ポリアクリル酸ソーダ,カルボキシメ
チルセルロース,メチルセルロース,ヒドロキシ
エチルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースおよびこれらに代表されるセルロースエ
ーテル類、アルギン酸ソーダ、グアゴム,朝鮮銀
杏草またはこれらに類する粘稠剤が挙げられ、こ
れらを前記条件を満足するように単独または複合
して(2種以上)添加する。これらの粘稠剤のう
ち、ポリアクリルアミド,メチルセルロース,ヒ
ドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースが好ましい。ポリアクリル
アミドとしては1%水溶液の25℃における粘度が
約4000センチポアズ以上であるものが好適であ
り、かようなポリアクリルアミドは、前記の試験
において、セメントに対し約2.4重量%以上(練
りまぜ水に対し約4.0重量%以上)の添加量で比
重差を0.1以下にする作用を呈する。したがつて、
例えばかようなポリアクリルアミドを粘稠剤とし
て用いる場合には、対水比約4重量%以上の添加
量を目安として生コンクリートを形成し、本発明
の方法を実施できる。メチルセルロースとしては
エーテル化度が1.7〜2.3、平均重合度が900〜
1200で、2%水溶液の25℃における粘度が約
20000〜35000センチポアズであるものが好適であ
り、ヒドロキシエチルセルロースとしては2%水
溶液の25℃における粘度が約20000〜100000セン
チポアズであるものが好適である。かようなセル
ロースエーテルは、前記の試験において、対水比
約1.0重量%以上の添加量で比重差を0.1以下とす
ることができる。したがつて例えばかようなセル
ロースエーテルを粘稠剤として用いる場合には、
対水比約1.0重量%以上の添加量を目安として生
コンクリートを形成し、本発明の方法を実施でき
る。だが、実施に当つては、過量の粘稠剤の添加
は避けなければならない。さもなければ、コンク
リート用分散剤(流動化剤)を併用しても、生コ
ンクリートの流動性が顕著に低下し、コンクリー
ト運搬車から排出およびコンクリートポンプ圧送
の作業性が低下するのみならず、コンクリート硬
化反応が遅延する不都合が生ずることがある。か
ような不都合を回避するため、粘稠剤の添加量は
対水比でポリアクリルアミドの場合約8.0重量%
以下、セルロースエーテルの場合約2.0重量%以
下を目安とする。 また、本発明の実施に当つては、生コンクリー
トに、粘稠剤と共に、粘稠剤によつて惹起する気
泡を消去するに充分な量の消泡剤を配合するのが
好ましい。適切な消泡剤としては、ジブチルフタ
レート、非水溶性アルコール類、トリブチルフオ
スフエート,シリコーンがあり、粘稠剤に対し約
2.0〜10.0重量%の割合で配合することができる。 さらに、本発明の生コンクリートには、コンク
リート用分散剤(流動化剤)を配合するのが好ま
しい。適切なコンクリート用分散剤としては、メ
ラミンスルホン酸塩(スルホン化メラミン縮合
物、高縮合トリアジン系化合物)および高分子芳
香族スルホン化物(ナフタリンスルホン酸ホルマ
リン高縮合物、ポリアルキルアリールスルホン酸
塩)があり、粘稠剤に対し約50〜200重量%の割
合で配合できる。 また、粘稠剤の種類によつてはセメントの凝結
を遅らせる場合があるが、このような場合には少
量の急結剤例えば、塩化カルシウム、けい酸ソー
ダ、アルミン酸塩ソーダ、などを添加するとよ
い。さらに、粘稠剤の種類によつては、コンクリ
ートのコンシステンシーを低下させるような場合
には公知の減水剤の併用も好ましい。いづれにし
ても、これらの各種の追添剤の併用が粘稠剤本来
のセメント粒子間の粘着効果を妨げることがない
ようにしなければならず、前記の試験方法に従つ
たときの比重差0.1以下の条件に合致するように
粘稠剤の種類と添加量を選定し、この選定した粘
稠剤に応じて、前記各種の追添剤をこの粘稠効果
が損なわれない範囲で添加することが重要であ
る。なお、使用するセメントは従来公知の常用セ
メントが使用できるが、その1部をフライアツシ
ユ、水枠スラグ粉末、シリカ質混合材などで置換
することができ、この置換によつて本発明の目的
が有利に達成される場合もある。 本発明の生コンクリートの製造にあたつて、骨
材は細骨材および粗骨材ともその種類に制限は受
けず、あらゆるものが使用できる。粗骨材を使用
しないセメントモルタルのような場合にも本発明
は有益である。粘稠剤の配合にさいし注意すべき
ことは、その種類に応じた混合手順である。通常
のコンクリートミキサーによる混合では水への溶
解がし難い粘稠剤の場合には、予めこの粘稠剤を
水と混合して水溶液または懸濁液の形態にしてか
ら、これを生コンクリートに添加する方がよい。
しかし、水を除く他の材料を先によく混合したあ
とで、水を投入して混合した方がよい場合もあ
る。いづれの混合手順を採るかは粘稠剤の種類に
応じて決めればよい。 本発明者らの試験によると、前記の試験方法で
採取した試料の比重差が0.1以下となるように粘
稠剤を配合した場合に、実操業面での水中施工に
おいて注入流を水中通過(落下)させてもセメン
トが水に洗われることなくほぼその全量が打設さ
れ、捨石間隙内に流延して強固なコンクリート構
造物を形成できることを確認した。この比重差が
0.1を超えるような条件では、実施工においてセ
メントが水中分散して信頼度の高い捨石固結体と
することができない。この比重差を0.1以下とす
るための粘稠剤の添加量は、粘稠剤の種類によつ
て変化する。好ましい粘稠剤であるポリアクリル
アミドおよびセルロースエーテルの添加量につい
ては前記したが、その他の粘稠剤や2種類以上の
粘稠剤を複合添加する場合には、前記の試験によ
つて比重差を0.1にするのに必要な添加量を決定
すればよい。 本発明の施工にあたつては、例えば第1図に例
示したように、水中または水際の捨石1の打設範
囲に、トレミー管2、コンクリートポンプに通ず
るホース3、バケツト4,シユート5等の吐出口
が水面下にある生コンクリート搬送手段によつ
て、その注入流が水中を通過(落下)するように
して、打設することができる。浅い水中の場合に
は、このような搬送手段を水中に入れないで水面
上から生コンクリートを投下してもよい。このよ
うな水中通過または落下を経る打設法によつて、
従来困難とされた水中捨石のコンクリート固結が
可能となり、付着強度の低下や圧縮強度の偏りあ
るいは不良部分の形成等の懸念された問題は一掃
され、波や水流等による影響にも耐え、信頼でき
る捨石のコンクリート固結が施工性よく達成され
る。 以下に、代表的試験例および実施例を挙げる。 〔試験例 1〕 ポルトランドセメントに水を加えて水セメント
比60%のペーストを作り、これに粘稠剤として1
%水溶液の25℃における粘度が約5500センチポア
スであるポリアクリルアミドを添加混合した。こ
れを400c.c.の水を入れた直径5cm高さ40cmの円筒
内に400c.c.水面上より流下させ、静置して硬化さ
せたあと最上部5cmと最下部5cmの範囲から試料
を採取し、その比重差を測定した。ポリアクリル
アミドの対セメント重量比(百分率)と比重差の
関係を第2図に示した。ポリアクリルアミドの添
加量が対セメント比で2.4%以上(対水比で4.0%
以上)で両試料の比重差が0.1以下となつた。 以上の試験結果に基づき、第1表のような配合
で前記のポリアクリルアミドを添加した生コンク
リートを作り、第3図のような試験槽9に高さ
2mまで水を入れ、その水面上のバケツト10か
らこの生コンクリートを槽内に水中落下させ、こ
れを硬化させた。得られたコンクリートから9本
のコアを採取し、材令28日での圧縮強度を調べ
た。その結果を第2表に示した。
【表】
粘稠剤として2%水溶液の25℃における粘度が
約27500センチポアズであるメチルセルロースお
よび2%水溶液の25℃における粘度が約60000セ
ンチポアズであるヒドロキシエチルセルロースを
それぞれ用いた以外は、試験例1におけると同様
にしてペースト水中落下による比重差測定試験を
行つた。試験の結果、これらのセルロースエーテ
ルは対水比約1.0%以上で比重差を0.1%にできる
ことがわかつた。 この試験結果に基づき、第3表のような配合で
メチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロ
ースをそれぞれ添加した生コンクリートを作り、
第3図のような試験槽9に高さ2mまで水を入れ、
その水面上のバケツト10からこの生コンクリー
トを槽内に水中落下させ、これを硬化させた。得
られたコンクリートからそれぞれ6本のコアを採
取し、材令28日での圧縮強度を調べた。その結果
を第4表に示した。
約27500センチポアズであるメチルセルロースお
よび2%水溶液の25℃における粘度が約60000セ
ンチポアズであるヒドロキシエチルセルロースを
それぞれ用いた以外は、試験例1におけると同様
にしてペースト水中落下による比重差測定試験を
行つた。試験の結果、これらのセルロースエーテ
ルは対水比約1.0%以上で比重差を0.1%にできる
ことがわかつた。 この試験結果に基づき、第3表のような配合で
メチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロ
ースをそれぞれ添加した生コンクリートを作り、
第3図のような試験槽9に高さ2mまで水を入れ、
その水面上のバケツト10からこの生コンクリー
トを槽内に水中落下させ、これを硬化させた。得
られたコンクリートからそれぞれ6本のコアを採
取し、材令28日での圧縮強度を調べた。その結果
を第4表に示した。
【表】
*:トリブチルホスフエイト
**:高縮合トリアジン系化合物
**:高縮合トリアジン系化合物
試験例1と同様のセメントペースト水中落下に
よる比重差測定試験を行つて第5表の配合の生コ
ンクリートを作り、各生コンクリートを高さ1m
まで水を入れた底面積が100cm×100cmの水槽内に
水面下40cmから水中落下させ水槽の底から30cmの
高さまで打設し、そのまま水中で硬化させ、実施
例2と同様にしてその圧縮強度を測定した。また
各生コンクリートのスランプ並びに空気量も測定
し、JIS A 1132による圧縮強度も測定した。こ
れらの測定値を第5表に併記した。また、使用し
た消泡剤および/または分散剤の種類と単位量を
第5表中に併記した。 さらに、前記水槽の底に直径が約20cm程度の割
石をほぼ2層に敷き置いた以外は前記同様の打設
を、第5表の配合の生コンクリートを用いて行
い、得られた硬化体を鉛直方向にカツターで切断
してその断面状態を観察し、良好なコンクリート
が割石周囲に良好に充填されていたものを〇印、
コンクリートが不良で割石周囲への充填が悪いも
のを×印、その中間の状態にあるものを△印とし
て、第5表の「捨石固結コンクリートの評価」の
欄に示した。 なお、これらの実施例において、使用したポリ
アクリルアミドは1%水溶液の25℃における粘度
が約10000センチポアズ、メチルセルロースは2
%水溶液の25℃における粘度が約30000センチポ
アズ、そしてヒドロキシエチルセルロースは2%
水溶液の25℃における粘度が約35000センチポア
ズのものである。
よる比重差測定試験を行つて第5表の配合の生コ
ンクリートを作り、各生コンクリートを高さ1m
まで水を入れた底面積が100cm×100cmの水槽内に
水面下40cmから水中落下させ水槽の底から30cmの
高さまで打設し、そのまま水中で硬化させ、実施
例2と同様にしてその圧縮強度を測定した。また
各生コンクリートのスランプ並びに空気量も測定
し、JIS A 1132による圧縮強度も測定した。こ
れらの測定値を第5表に併記した。また、使用し
た消泡剤および/または分散剤の種類と単位量を
第5表中に併記した。 さらに、前記水槽の底に直径が約20cm程度の割
石をほぼ2層に敷き置いた以外は前記同様の打設
を、第5表の配合の生コンクリートを用いて行
い、得られた硬化体を鉛直方向にカツターで切断
してその断面状態を観察し、良好なコンクリート
が割石周囲に良好に充填されていたものを〇印、
コンクリートが不良で割石周囲への充填が悪いも
のを×印、その中間の状態にあるものを△印とし
て、第5表の「捨石固結コンクリートの評価」の
欄に示した。 なお、これらの実施例において、使用したポリ
アクリルアミドは1%水溶液の25℃における粘度
が約10000センチポアズ、メチルセルロースは2
%水溶液の25℃における粘度が約30000センチポ
アズ、そしてヒドロキシエチルセルロースは2%
水溶液の25℃における粘度が約35000センチポア
ズのものである。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水中または水際付近の捨石をコンクリートで
固結するにあたり、400c.c.の水を入れた直径5cm
高さ40cmの円筒容器内に水セメント比60%のセメ
ントペースト400c.c.を水面上より流下させたあと
これを静置して硬化させ、このセメント硬化体の
最上部5cmの範囲と最下部5cmの範囲から試料を
採取してその比重を測定する試験法に従つたとき
に、両試料の比重差を0.1以下とする粘稠剤の種
類と添加量を選定し、当該粘稠剤を当該添加量で
配合したうえ、該粘稠剤によつて惹起する気泡を
消去するに充分な量の消泡剤を配合して生コンク
リートを形成し、この生コンクリートを、前記の
水中または水際付近の捨石上に、注入口が水面下
にある生コンクリート搬送手段を介してその注入
流が水中を通過するようにして、流し込むことを
特徴とする捨石の固結方法。 2 水中または水際付近の捨石をコンクリートで
固結するにあたり、400c.c.の水を入れた直径5cm
高さ40cmの円筒容器内に水セメント比60%のセメ
ントペースト400c.c.を水面上より流下させたあと
これを静置して硬化させ、このセメント硬化体の
最上部5cmの範囲と最下部5cmの範囲から試料を
採取してその比重を測定する試験法に従つたとき
に、両試料の比重差を0.1以下とする粘稠剤の種
類と添加量を選定し、当該粘稠剤を当該添加量で
配合したうえ、該粘稠剤によつて惹起する気泡を
消去するに充分な量の消泡剤を配合しさらにコン
クリート用分散剤を配合して生コンクリートを形
成し、この生コンクリートを、前記の水中または
水際付近の捨石上に、注入口が水面下にある生コ
ンクリート搬送手段を介してその注入流が水中を
通過するようにして、流し込むことを特徴とする
捨石の固結方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10983480A JPS5736217A (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Suteishinokoketsuhoho |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10983480A JPS5736217A (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Suteishinokoketsuhoho |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5736217A JPS5736217A (ja) | 1982-02-27 |
| JPH0366275B2 true JPH0366275B2 (ja) | 1991-10-16 |
Family
ID=14520378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10983480A Granted JPS5736217A (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Suteishinokoketsuhoho |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5736217A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59131547A (ja) * | 1983-01-19 | 1984-07-28 | ダイセル化学工業株式会社 | 水中打設用セメント組成物 |
| JPS61186253A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-19 | 電気化学工業株式会社 | 高強度水中モルタル・コンクリ−ト組成物 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2326647B2 (de) * | 1973-05-25 | 1978-01-26 | Sicotan, Gesellschaft für Kunststoffanwendung mbH & Co KG, 4500 Osnabrück | Baustoffmischung |
| JPS572669B2 (ja) * | 1973-11-21 | 1982-01-18 | ||
| JPS585865B2 (ja) * | 1975-05-01 | 1983-02-02 | 三菱化学株式会社 | ヨウギヨウザイヨウコンワザイソセイブツ |
| DE2541747A1 (de) * | 1975-09-19 | 1977-03-24 | Sicotan Kunststoff | Baustoffmischung fuer unterwasser- bauten |
| JPS605722B2 (ja) * | 1977-06-24 | 1985-02-13 | 株式会社東芝 | 常電導磁気浮上車用軌道装置 |
| DE2822357A1 (de) * | 1978-05-23 | 1979-12-06 | Wacker Chemie Gmbh | Zusatzmittel zur herstellung von porenarmen, kunststoffhaltigen, hydraulisch abbindenden massen |
-
1980
- 1980-08-12 JP JP10983480A patent/JPS5736217A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5736217A (ja) | 1982-02-27 |
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