JPH0257574B2 - - Google Patents

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JPH0257574B2
JPH0257574B2 JP4027282A JP4027282A JPH0257574B2 JP H0257574 B2 JPH0257574 B2 JP H0257574B2 JP 4027282 A JP4027282 A JP 4027282A JP 4027282 A JP4027282 A JP 4027282A JP H0257574 B2 JPH0257574 B2 JP H0257574B2
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JP
Japan
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dope
formula
group
weight
polyamide
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Application number
JP4027282A
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English (en)
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JPS58163722A (ja
Inventor
Juji Yabuki
Takashi Fujiwara
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS58163722A publication Critical patent/JPS58163722A/ja
Publication of JPH0257574B2 publication Critical patent/JPH0257574B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は機械的性質に優れ、且つ難燃性のポリ
アミド繊維又はフイルムの製造に関するものであ
り、更に詳しくは、りん原子を含有する化合物を
溶媒の一成分とする光学異方性ドープから、機機
的性質に優れ、且つ難燃性のポリアミド繊維又は
フイルムを得る方法に関するものである。 芳香族ポリアミド繊維又はフイルムは、その耐
熱性及び機械的特性が良好なことから近年注目を
あびているが、バラ配向性の芳香族ポリアミドの
溶解性は極端に悪く、唯一の良溶媒系としては濃
硫酸又はその類似化合物が知られているにすぎな
い。例えば特公昭55−14170号公報では、少なく
とも98%濃度の硫酸及びクロル硫酸、フルオロ硫
酸及びこれらの酸の混合物、あるいは必要に応
じ、これらの酸に弗化水素酸、ハロゲン化アルキ
ルスルホン酸、ハロゲン化芳香族スルホン酸、ハ
ロゲン化酢酸、ハロゲン化低級アルキルアルコー
ル及びハロゲン化されたケトン又はアルデヒド、
トリフルオロメタンスルホン酸、スルホン、塩素
化フエノール及びニトロベンゼンを添加剤とし
て、溶媒及び添加剤の全重量の約30%まで含有す
る混合物を溶媒として、これとパラ配向性の芳香
族ポリアミドとから光学異方性ドープをつくり、
そのドープから機械的性質に優れた繊維又はフイ
ルムを得ている。この方法による硫酸系ドープよ
り得られた繊維又はフイルムの難熱性について
は、該特許公報には何ら記載されていない。該特
許公報のポリアミド繊維又はフイルムは自己消火
性であるから、難燃性の向上について考えないの
が一般的であつたと思われる。 本発明者らは、特公昭55−14170号公報の繊維
又はフイルムの難燃化について研究を進める過程
で、意外なことに原液(ドープ)に特別なりん系
化合物を特別な量だけ含有させ、これを湿式成形
することが効果を有することを発見し、更に、こ
のようなりん系化合物を含有する系においては、
従来その濃度が低いと溶解力が不足するために好
ましくないとされてきた98%重量%未満の硫酸を
用いても、有用な光学異方性ドープを形成するこ
とも見出し、本発明に到達したものである。 即ち、本発明方法は、次式の単位
【式】
【式】 及び
【式】 (上式中、単位及びは、これが重合体中に存
在する場合には実質的に当モル量で存在し、基
R、R′及びR″は同一でも異なつてもよく、且つ
2価の基を表し、nは0又は整数1であり、重合
体中の基R、R′及びR″の全体の少なくとも約95
モル%は延鎖結合を有する1個の硬い基又は延鎖
結合によつて互いに直接又はアゾ又はアゾキシ基
を介して結合している一連のそのような硬い基か
らなる。) からなる群より選択された反復単位から実質的に
なるポリアミドからなる難燃性ポリアミド繊維又
はフイルムを製造するに当たり、90重量%以上
100重量%未満の濃度の硫酸、該硫酸中に含有さ
れる水1モルに対して0.1モル以上0.6モル以下の
五酸化二りん及び上記ポリアミドから光学異方性
ドープを調整し、該ドープを湿式成型することを
特徴とする難燃性ポリアミド繊維又はフイルムの
製造法である。 本発明の方法によつて製造される繊維及びフイ
ルムのポリアミドは、次式の基
【式】
【式】 及び
【式】 (上式中、単位及びは、それが重合体中に存
在する場合には実質的に当モル量で存在し、基
R、R′及びR″は同一でも異なつてもよく、且つ
2価の基を表わし、nは0又は整数1であり、重
合体中のすべての基R、R′及びR″の少くとも約
95モル%は延鎖結合を有する1個の硬い基又は延
鎖結合によつて互いに直接結合している一連のそ
のような硬い基からなつている。) からなる群より選択された反復単位から実質的に
なつている。更に、アゾ基−N−N−及びアゾキ
シ基
【式】は、2個の硬い環式基を結合さ せるのに役立つことができる。かくして、重合体
の実質的部分は、堅固な鎖を与える(nが0の場
合のポリオキサミド単位を含む)ポリアミド単位
からなつている。本発明の方法に従い、コポリア
ミド(即ち、RもしくはR′は少くとも2個の異
なつた基の混合物であるか又は単位、及び
が存在する場合)から製造した紡糸したままの繊
維及びフイルムは、少くとも4.5%の伸度を有す
る。一方ホモポリアミドから製造した本発明の生
成物は、少くとも3.5%の伸度を有する。 ここに、「硬い基」という用語は、(a)環式基:
単一環式又は融合多環式芳香族炭素環又はヘテロ
環基、トランス−1,4−シクロヘキシレン
【式】及び1,4−(2、2、2)−ビシ クロ−オクチレン、及び(b)線状不飽和基:ビニレ
ン−CH=CH−及びエチニレン−C≡C−を意
味する。なお、線状不飽和基に直接結合したアミ
ノ基を含有する単量体は安定でなく、それ故にビ
ニレン又はエチニレンは、R′又は
【式】に結合 した基R″の部分としては役に立ち得ないことが
理解されなければならない。 「延鎖結合」という用語は、実質的に共軸(例
えばp−フエニレン、
【式】における如 く)であるか、又は平行で(例えば1,5−ナフ
チレン
【式】及びトランス−1,4− シクロヘキサレンにおける如く)且つ逆方向に向
いている所の基の分子鎖を延ばす結合(分子鎖を
延ばしているかどうかは、実際に結合角をはかる
ことによつて決定される)を意味する。これらの
重合体構造は、更にある種の強いプロトン酸溶媒
と混合した場合、異方性又は液体結晶相を形成す
るという特徴を有する。このことは、後で詳細に
説明する。 R、R′及びR″として適当である、好適な延鎖
結合を有する基は、トランス−1,4−シクロヘ
キシレン、1,4−フエニレン、1,5−ナフチ
レン、2,6−ナフチレン
【式】 2,5−ピリジレン
【式】4,4′−ビフ エニレン
【式】トランス、トラ ンス4,4′−ビシクロキシレン
【式】基、及びトランス−ビニ レン、エチニレン、アゾ又はアゾキシによつて結
合した1,4−フエニレン基である。更に、Rは
トランス−ビニレン、エチニレン、トランス、ト
ランス1,4−ブタジエニレン
【式】又は2,4′−トランス−ビニ レンフエニレン
【式】であつてよ い。この後者の基はR″としても役立ちうる。 R、R″及びR″は、置換及び/又は未置換基で
あつてよい。置換基は、もし存在する場合、好適
には後続の重合体の処理中(例えばその成形品の
熱処理の如き)非反応性(例えば熱的に安定であ
るという如く)であるべきである。置換基の反応
性は、それが重合体の分岐及び架橋を惹起し、ド
ープ及び/又は繊維の性質に悪影響を与えるとい
う点で好ましくない。好適な非反応性置換基とし
ては、ハロゲン(例えばクロル、ブロム及びフル
オル)、低級アルキル(例えばメチル、エチル及
びイソプロピル)、メトキシ、シアノ及びニトロ
基を挙げることができる。一般に、単一基当り高
高2個(更に好適には高々1個)の適当な置換基
が存在するのが好適である。更に好適には、重合
体中の基R、R′及びR″の20モル%以下が置換さ
れたR″であるべきである。 上述の群の好適な種類の重合体は、R及び
R′が基1,4−フエニレン、4,4′−ビフエニレ
ン、2,6−ナフチレン、1,5−ナフチレン、
及びトランス−1,4−シクロヘキシレンから選
択され:Rが更に基2,5−ピリジレン及びトラ
ンス−ビニレンから選択され:R″が1,4−フ
エニレンであり:且つR及びR′の全体の少くと
も50モル%が完全に芳香族であるような重合体
(n−1)である。この種の好適な重合体のうち
で最も好適なものは、Rが基1,4−フエニレ
ン、4,4′−ビフエニレン、2,6−ナフチレ
ン、2,5−ピリジレン、トランス−1,4−シ
クロヘキシレン、及びトランス−ビニレンから選
択され:R′がトランス−1,4−シクロヘキシ
レン、1,4−フエニレン、及び1,4−フエニ
レンと50モル%以下の4,4′−ビフエニレンとの
混合物から選択され:R″が1,4−フエニレン
であり:且つ、(a)R及びR′の少くとも75%モル
%が完全に芳香族であり、且つ(b)R又はR′の何
れかの少くとも75モル%が1,4−フエニレンで
あるという条件を満足する如き重合体である。 本発明の線状縮合重合体鎖は、前述の記載に一
致しない基、例えば延鎖結合を有していない基又
は硬くない基を約5%(モル基準)まで含有して
もよい。 これらの条件に合致しない基は、紡糸したまゝ
の生成物の性質に与える影響が異なるものである
ことを理解すべきである。即ち、鎖を延ばしてい
る結合が共軸でもなくあるいは平行且つ逆方向で
もないm−フエニレンの如き硬い基、及びヘキサ
メチレン及びデカメチレンの如き非常に軟い基は
通常少量で使用され、一方4,4′−ビベンジレン
の如き基は5%を超える多量に使用しても、本発
明の生成物の一連のすぐれた物質の兼備という異
例の性質を依然示す繊維を生成する。線状縮合重
合体鎖中のアミド単位の少部分は、好ましいこと
ではないが、望むならば、他の安定な非アミド形
成単位、例えばエステル形成単位又は尿素もしく
はスルホンアミド形成単位で置き換えてもよい。
一般にそのような生成物は、製造するのがより難
かしく、且つ用途はより制限される。 紡糸されるべき重合体は、ホモ重合体、ランダ
ム共重合体、オーダード共重合体又はホモ重合体
及び/又は共重合体の混合物であつてよい。本発
明の繊維及びフイルムには、普通の添加剤、例え
ば染料、増量剤、除光択剤、紫外線安定剤、抗酸
化剤などを混入してもよい。 好適なポリアミドとしては、ポリ(p−フエニ
レンテレフタルアミド);ポリ(p−フエニレン
p,p′−ビフエニルジカルボキサミド);ポリ
(p−フエニレン1,5−ナフタレンジカルボキ
サミド);ポリ(トランス、トランス−4,4′−
ドデカヒドロビフエニルレンテレフタルアミ
ド);ポリ(トランス−1,4−シンナムアミ
ド);ポリ(p−フエニレン4,3−キノリンジ
カルボキサミド);ポリ(1,4−(2、2、2)
−ビシクロ−オクチレンテレフタルアミド);コ
ポリ(p−フエニレン4,4′−アゾキシベンゼン
ジカルボキサミド/テレフタルアミド);ポリ
(p−フエニレン4,4′−トランス−スチルベン
ジルカルボキサミド)及びポリ(p−フエニレン
アセチレンカルボキサミド)を挙げることができ
る。 本発明に用いる溶媒は、90重量%以上100重量
%未満であるべきで、好適には94重量%以上で99
重量%以下の濃度の硫酸(従つて残りは水)と、
五酸化二りんの混合物から実質的になつている。
本発明の溶媒の一成分として用いられる五酸化二
りんの含有量は、該硫酸中に含有される水の量、
即ち、水のモル数に従つてそのモル比がH2O:
P2O5=1:A(こゝで、Aは0.1≦1≦0.6)の範
囲で選ばれる。Aがこの範囲に選ばれるのは、次
の理由による。即ち、A<0.1の場合には、湿式
成型後、得られた繊維又はフイルムの耐燃性は向
上しないこと、また1>0.6の場合には、該硫酸
とP2O5と混合したときに硫酸の分解反応が著し
くなり過ぎる。あるいは該ポリアミドを劣化して
固有粘度の低下を引きおこしがちであるなどの理
由で好ましくない。Aの値は好ましくは0.2〜0.5
であり、更に好ましくは0.30〜0.35である。 硫酸として、90重量%以上100重量%未満のも
のが用いられる理由は次の通りである。90重量%
の硫酸では、もはや本発明に用いるポリアミドを
十分には溶解しないし、100重量%以上の硫酸で
は加えるべきP2O5の量が少なくならざるを得な
くなり、耐燃性の向上という初期の目的を達し得
なくなるからである。硫酸は好ましくは94〜99重
量%であり、このとき本発明の効果である機械的
性質が良好で難燃性が十二分である繊維やフイル
ムが提供できる。 本発明に用いるポリアミドは極端に溶解性が悪
い。そのために、例えば特公昭55−14170号公報
にはポリアミドの適当な溶媒として、少なくとも
98%の濃度の硫酸、及びクロル硫酸、フルオル硫
酸及びこれらの酸から実質的になる混合物と限定
されており、しかもドーブの含水量は2%より少
さくなるよう注意深く調節すべきであるとも記載
されている。前述したように、本発明による方法
は、98重量%をはるかに下廻る濃度の硫酸であつ
ても、90重量%以上の濃度の硫酸であれば、これ
に特別な量のP2O5を併用することで、ポリアミ
ドの過度の劣化を引起こすことがなく、あるいは
紡糸に適当なドープの生成を紡害することがな
く、成型に有用なドープが得られる。 本発明において、光学異方性ドープを用いるこ
とが重要である。ここで、ドープが光学異方性を
もつているか否かは、例えば特公昭50−8474号公
報に記載された方法で測ることができる。ドープ
が光学異方性をもつていることは、液晶を形成し
ていることに対応していると考えられる。 本発明において、光学異方性ドープを用いるベ
き理由は、次のように理解されるべきである。即
ち、ドープが光学異方性をもつていること自体が
成型物(繊維またはフイルム)の機械的性質が優
れていることと直接関連しているとは考え難く、
むしろドープにおける高いポリアミド濃度が重要
であつて、このような高いポリアミド濃度が、ド
ープ状態における光学異方性及び成型物における
優れた機械的性質を生みだしていると考えるべき
である。従つて光学異方性は、有用な高いポリア
ミド濃度のいわば代用特性を示す指標として重要
である。光学異方性を示すポリアミド濃度の範囲
は、ポリアミドの重合度(固有粘度)、ドープの
温度、硫酸濃度、P2O5添加量等によつて多小の
変動をきたすが、後で詳述するように約10重量%
以上である。 本発明に用いるポリアミドの固有粘度は、特に
限定されないが、通常、後述の方法で測定して
1.0以上10.0以下が、好ましくは3.0以上7.0以下が
適当である。また該ドープのポリアミド濃度は、
光学異方性ドープを形成する濃度であればよく、
具体的にいえば全溶液(硫酸、P2O5、及びポリ
アミド)の重量%で定義して、約10重量%以上25
重量%以下が、好ましくは14重量%以上20重量%
以下が適当である。これらのポリアミドの固有粘
度及びポリアミドの濃度を実質的にもつたドープ
を湿式成型してなるポリアミド繊維及びフイルム
は、難燃特性の他に、高強力、高モジユラスの特
性を有している。 本発明の方法において、P2O5の添加時期は、
ポリアミド溶解時のいつでもよく、硫酸ヘポリア
ミドを混合、膨潤又は溶解させておいて後に、
P2O5を添加する方法や、予め硫酸に該P2O5を溶
解しておいて後に、該ポリアミドを添加する方法
等が用いられる。ポリアミドの前記溶媒への溶解
に当つては、溶解助剤として弗化水素、塩化水
素、フルオル硫酸、クロル硫酸、五弗化アンチモ
ン、三弗化アンチモン、三弗化硼素、五弗化りん
等のうちの一種以上を使用することもできる。 本発明の繊維又はフイルムには、それ自体公知
の処方に従い周知の配合剤、例えば酸化防止剤、
熱安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、艶消
剤等を配合してもよい。 繊維の製造には、従来の湿式紡糸法に準じた技
術を用いることができ、前述したドープを必要に
応じて脱泡や過した後、オリフイスを通して直
接凝固媒質中に、あるいは一旦空気のような非凝
固媒質を通した後、凝固媒質中に押し出し、凝固
媒質中で繊維への固化を行なう。凝固媒体として
は水が好適に使用されるが、メチルアルコール、
エチレングリコール、グリセリン、イソプロパノ
ール等の1価乃至は多価アルコール、あるいは水
と上記アルコールの混合物、あるいは硫酸等の酸
や水酸化アンモニウム等のアルカリや塩化カルシ
ウム等の各種塩が使用される。この湿式紡糸に際
してドープあるいは凝固媒質の温度は、特に制限
はないが、一般には−10〜100℃の範囲にあるこ
とが望ましい。 本発明の好適態様においては、該ドープを非凝
固性雰囲気中に紡糸し、次いでこの紡出された繊
維流を凝固媒質中で固化させて繊維とする。この
際、凝固媒質を繊維の紡糸方向に流下させ、凝固
媒質と繊維流との間に生ずる摩擦によつて繊維流
に張力を加える、所謂流下緊張紡糸法によつて繊
維を形成させることが望ましい。非凝固性媒質と
しては、空気あるいは窒素の如き気体や炭化水素
液体の如きドープと非混和性の液体が使用され、
また凝固性媒質としては前に例示したものが使用
される。適当な紡糸速度で捲取つた繊維は、水、
薬液等の洗浄液で処理した後、90〜150℃の空気
等にて適当な時間乾燥される。場合によつて適当
な温度による熱処理を行なうこともできる。 フイルムも繊維と同様の方法によつて成型する
ことができる。 本発明による方法によつて得たポリアミド成型
物は優れた耐火性、難燃性を有し、例えばアルコ
ールランプの炎の中に入れても燃焼、発煙せず炭
化し、高いLOI値(極限酸素指数)を有する。本
発明の成型物の耐熱性が何故向上するのか、本発
明者らもその正確なところは把握できないでい
る。確かに、本発明の方法で得た繊維やフイルム
は、Pの含有率が従来の方法で得た繊維やフイル
ムのそれよりも大きい傾向がある。しかし、それ
は100〜102ppmのレベルの差であり、また、本発
明の方法で得た繊維やフイルムは、Pの含有率の
少ない場合でもあつても、耐熱性が向上してお
り、あるいは成型物の微細構造上の何らかの差異
が効いているのかもしれない。 本発明による繊維は、優れた難燃性のほかに、
優れた初期モジユラス並びに高強度、特に高い引
張り強さと結節強度、ループ強度及び耐熱性、耐
候性、耐紫外線性を有しており、このような特性
の故に多くの工業的用途、例えばタイヤコードあ
るいはゴムベルト、ホース等のゴム製品の補強
材、あるいは各種繊維補強プラスチツクの繊維補
強材、あるいはロープ、布、各種カバー等の工
業用繊維及び縫糸等の衣料用繊維としての用途に
有用である。 本発明によるフイルムは、優れた難燃性や高い
強度、初期モジユラスをもつており、このような
特徴の故に電気用絶縁フイルム、磁気テープ(コ
ンピユーターテープ、ビデオテープ、カセツトテ
ープなど)、マイクロフイルム、映画フイルム、
透過膜、包装用ひもなどに好適に用いられる。 以下、実施例及びそれに対する比較例を挙げて
本発明を詳細に説明する。 なお、ポリアミド成形物の難燃性の指標として
一般に行なわれているJIS・K・7201を採用し、
これに従つて極限酸素指数(LOI)を測定した。 固有粘度(ηInh)は、次式によつて表わした。 ηinh=ln(ηr)/C 上式中、Cは重合体溶液の濃度(溶媒100ml中
重合体又は繊維あるいはフイルム0.5g)であり、
ηr(相対粘度)は、毛細管式粘度管中35℃で測定
した重合体溶液の流下時間を、純粋な溶媒の流下
時間で割ることによつて決定される。こゝで溶媒
は濃硫酸(95〜98重量%)を用いる。 なお、実施例では、本発明に用いられる代表的
なポリアミドであるポリ(p−フエニレンテレフ
タルアミド)(以下、PPTAと略記する)につい
て示すが、本発明の実施態様ならびにその効果は
実施例に限定されるものでない。 実施例 1 97.5重量%H2SO42700g(含有される水3.75モ
ル)にP2O5 142g(1モル)を溶解後、PPTA
(ηinh=4.4)593gを添加し、70〜75℃で溶解し、
約1.5時間で光択のある光学異方性ドープを得た。
溶液粘度は2700ポイズ(71℃)であつた。全体を
75℃に保温した紡糸装置へ移し、約2時間、真空
脱泡後、ギヤポンプでフイルターを内蔵した導管
を通して、0.07mmφ×50ホールの紡糸口金へ誘導
し、5mmの空気層を経て、3℃の水へ垂直に押し
出し、ドラフトをかけてボビンに捲取つた。一晩
流水に浸漬洗浄後、100℃で2時間乾燥し、ヤー
ン(ηinh=4.2)を得た。 又、上記の脱泡したドープ8.8gを75℃に保温
したガラス板上で、厚さ0.05cmに引延ばした。一
晩流水に浸漬洗浄後、100℃で2時間乾燥し、フ
イルム(ηinh=4.2)を得た。 結果を表1に示す。
【表】 比較例 1 97.5重量%H2SO42700gにPPTA(ηinh=4.4)
593gを添加し、70〜75℃で溶解し、約2時間で
光択のある光学異方性ドープを得た。溶液粘度は
4720ポイズ(71℃)であつた。実施例1と同様の
紡糸装置及び紡糸条件にて得た繊維(ηinh=4.0)
及びフイルム(ηinh=4.1)の物性を表2に示す。
【表】 本発明外の比較例1の方法では、ポリアミドの
溶解が難かしい、あるいはドープが高粘度のため
紡糸が難かしい(紡糸性が悪かつた)などの操作
上の不都合の他に、PPTAの固有粘度の低下がや
や大きく、またそのためもあつてか、繊維がやや
小さかつた。更に重要なことは、LOI値が全体的
に低い。従つて、本発明の方法による実施例1の
繊維やフイルムの諸性質は、本発明外の方法であ
る比較例1の繊維やフイルムのそれらに比べ、明
らかに優れていた。 比較例 2 99.5重量%H2SO4 2800gにPPTA(ηinh=4.4)
615gを添加し、70〜75℃で溶解し、約2時間で
光沢のある光学異方性ドープを得た。溶液粘度は
2810ポイズ(71℃)であつた。実施例1と同様に
湿式成型によつて得た繊維(ηinh=4.2)及びフ
イルム(ηinh=4.2)の物性を表3に示す。
【表】 比較例1及び2のLOI値は29〜31であり、実施
例1のLOI値33〜35より下廻つていた。このよう
に本発明の方法であるP2O5を含有するドープか
ら得られる繊維及びフイルムは、P2O5を含有し
ない場合と比べて、その耐燃性は向上する。 実施例 2 95.2重量%H2SO4 2750g(含有される水7.33
モル)に、P2O5 341g(2.40モル)を溶解後、
PPTA(ηinh=5.5)341gを添加し、70〜75℃で
溶解し、約2時間で光沢のある光学異方性ドープ
を得た。溶液粘度は4100ポイズ(71℃)であつ
た。実施例1と同様に湿式成型によつて得た繊維
(ηinh=5.3)及びフイルム(ηinh=5.2)の物性
を表4に示す。
【表】
【表】 実施例 3 93.0重量%H2SO4 2730g(含有される水10.61
モル)に、P2O5 502g(3.54モル)を溶解後、
PPTA(ηinh=4.4)655gを添加し、75〜80℃で
溶解し、約2.5時間で光沢のある光学異方性ドー
プを得た。溶液粘度は5200ポイズ(71℃)であつ
た。実施例1と同様に湿式成型によつて得た繊維
(ηinh=4.3)及びフイルム(ηinh=4.3)の物性
を表5に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式の単位 【式】【式】 及び 【式】 (上式中、単位及びはこれが重合体中に存在
    する場合には実質的に当モル量で存在し、基R、
    R′及びR″は同一でも異なつてもよく、且つ2価
    の基を表し、nは0又は整数1であり、重合体中
    の基R、R′及びR″の全体の少なくとも約95モル
    %は延鎖結合を有する1個の硬い基又は延鎖結合
    によつて互いに直接又はアゾ又はアゾキシ基を介
    して結合している2個以上の硬い基からなる。)
    からなる群より選択された反復単位から実質的に
    なるポリアミドからなる難燃性ポリアミド繊維又
    はフイルムを製造するに当たり、90重量%以上
    100重量%未満の濃度の硫酸、該硫酸中に含有さ
    れる水1モルに対して0.1モル以上0.6モル以下の
    五酸化二りん及び上記ポリアミドから光学異方性
    ドープを調製し、該ドープを湿式成型することを
    特徴とする難燃性ポリアミド繊維又はフイルムの
    製造法。
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