JPH0260470B2 - - Google Patents
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- JPH0260470B2 JPH0260470B2 JP59270416A JP27041684A JPH0260470B2 JP H0260470 B2 JPH0260470 B2 JP H0260470B2 JP 59270416 A JP59270416 A JP 59270416A JP 27041684 A JP27041684 A JP 27041684A JP H0260470 B2 JPH0260470 B2 JP H0260470B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bit
- cross
- cross recess
- wing
- angle
- Prior art date
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Description
(産業上の利用分野)
この発明は、ねじの頭部頂面に形成された十字
穴内に挿入され、回転トルクをねじに伝達するこ
とでねじを被螺着部材に取り付け、或いは取り外
しを行う十字穴用ドライバーのビツト構造の改良
に関する。 (従来の技術) 従来、この種のビツト構造としては、フイリツ
プス十字穴に対応する構造のものが広く普及して
いる。これは、ねじ用十字穴として第6図乃至第
8図に示すようなフイリツプス十字穴が各国の国
家規格に基づいて規格化され、世界中に最も広く
普及していることに起因しており、また次のよう
な優れた利点を有しているためである。 第1にフイリツプス十字穴との嵌合性が良いこ
と。 第2にフイリツプス十字穴とのくいつき性が良
いこと。 第3に各種の呼び寸法のねじの使用に際してド
ライバービツトの種類が少なくてすみ、生産性に
も優れていること。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、このようにフイリツプス十字穴に対
応して成形される十字穴用ドライバーのビツト構
造を第6図乃至第8図に基づき説明すれば、横断
面十字状のビツトBの翼部1の両側面2,2の挿
入方向先端部のなす角度r′D(第6図d)は、フイ
リツプス十字穴10の各翼部11の両側面12,
12の深さ方向のなす角度r′よりも小さく形成さ
れ、更に、ビツトBであつてドライバー中心線O
に対する谷部3の角度α′が、十字穴10であつて
深さ方向の中心線(ドライバー中心線Oと一致す
る)に対する谷部14の角度よりも小さく設定さ
れていることから、ビツトBと十字穴10内に挿
入すると、第6図cに示されるように、ビツトB
の挿入方向先端部の谷部3と十字穴10の底部1
3近傍の谷部14とが密着して、いわゆる「くい
つき」を生じる。そしてまたドライバーを回転さ
せると、第7図a〜cの回転開始の状態を経て第
8図a〜cのトルク伝達状態へと移行する。ここ
で、ビツトBはその翼部1の側面2の挿入先端部
でのみ十字穴10の底部13の近傍に接触イし
て、第8図aに示すように、ビツトBと十字穴1
0との接触面圧は、ビツトBの挿入方向先端部へ
向けて2次曲線的に増大する。このため、最近の
量産組立工法の進歩に伴い、従来のフイリツプス
十字穴に対応する十字穴用ドライバーのビツト構
造には以下の欠点が指摘され、この改善が強く要
請されている。 その第1は、近年多用されるようになつた自動
ねじ締付機においてしばしば経験するように、フ
イリツプス十字穴へのくいつきの良さが逆効果と
なつて、締付け後に十字穴10からビツトBを引
き抜く際に、ビツトBが十字穴10に固着(くい
つき)して、ドライバー本体がソケツトから抜出
したり、或いはビツトBとともに製品が吊上げら
れてしまう欠点を有していること。 第2に、ビツトBはその挿入方向先端部におい
て十字穴10と接触するので、締付作業時に、ド
ライバーの締付トルクがビツトBの翼部1の側面
2の挿入方向先端部に集中して、そこに極めて大
きな面圧が発生し、この面圧によりビツトBの翼
部1の挿入方向先端部及び十字穴10の底部13
付近が変形、損傷し易く、ビツトBの寿命が低下
する。これは、ビツトBが早く損耗する最大の原
因である。 第3に、ビツトBの挿入方向先端部付近の摩耗
や捩り変形が進行すると、ドライバー回転時の振
動により、ビツトBが除々に十字穴10から浮き
上がつて抜け出すという、いわゆるカムアウト現
象が生じ、この時ビツトBの翼部1の先端部が十
字穴10の谷部14を削り取るリーミング現象が
生じ、ねじの取り外しや再締付けが困難になる
他、一旦カムアウトを起したドライバーはそれ以
後使用不能になるという欠点を有していること。 第4に、ねじの締付時に、ビツトBのカムアウ
トを防止するために大きな推力をビツトBに付与
しなければならず、作業者の疲労が増大するとい
う欠点を有していること。 (発明の目的) この発明は、かかる現状に鑑み案出されたもの
であつて、その目的とするところは、フイリツプ
ス十字穴の具有する前記諸利点を損うことがな
く、 ビツトがねじの十字穴にくいついて固着する
ことを防止できる。 ビツトの翼部の挿入方向先端部及び十字穴の
底部付近の変形・損傷を回避できる。 カムアウト現象を防いでドライバーの長期使
用を可能にする。 カムアウト防止のための推力付与をなくし、
作業者の労力を軽減する。 という十字穴用ドライバーのビツト構造を提供し
ようとするものである。 (発明の構成) 上記目的を達成するため、この発明にあつて
は、ねじの頭部に形成された十字穴に挿入される
べく、翼部と谷部とを交互に設けた横断面十字状
の十字穴用ドライバーのビツト構造において、ビ
ツトの各翼部の両側面であつて挿入方向先端部の
なす角度を、十字穴を構成した各翼部の両側面で
あつて深さ方向のなす角度よりも大きく設定する
とともに、ビツトであつてドライバー中心線に対
する谷部の角度を、十字穴であつて深さ方向の中
心線に対する谷部の角度よりも大きく設定したも
のである。 (作 用) 上記構成に基づくこの発明は、ドライバーのビ
ツトをねじの頭部頂面の十字穴に挿入するととも
に、ドライバーのビツトを回転させると、ビツト
の翼部の側面がねじの十字穴の翼部の側面であつ
て頂面付近においてのみ面接触し、回転トルクの
伝達が行なわれる。 (実施例) 以下、添付図面に示す実施例にもとづき、この
発明を詳細に説明する。 第1図乃至第3図には十字穴用ドライバーのビ
ツトBとねじのフイリツプス十字穴10とがくい
つかないよう設計された本発明の実施例が示され
ている。該ドライバー本体Dの挿入方向先端部
(以下、先端部という)にはビツトBが形成され、
他端にはドライバー握り部や自動ねじ締付機のド
ライバー本体把持部と連結保持される連結部Dr
が形成されている。 ビツトBは、第2図cのように横断面十字状に
形成され、谷部103を境として円周方向に略90
度づつ離隔する十字状の翼部101を有し、これ
ら各翼部101は軸方向、即ち、第3図の十字穴
10への挿入方向に延びる先細り状の両側面10
2,102と、それら両側面102,102間を
連結する円錘状の外周面104とからなる。各翼
部101の両側面102,102の先端部のなす
角rD(第3図d)は、ねじSの十字穴10におけ
る翼部11の両側面12,12によつて構成され
る深さ方向の角度rよりも大きく設定されてい
る。更に、ビツトBであつてドライバー中心線O
に対する谷部103の角度α(この第3図aはビ
ツトBの谷部103に沿つた断面ではないため正
確な角度ではなく、正確には第2図bの角度αで
ある。)を十字穴10であつて深さ方向の中心線
(ドライバー中心線Oと一致するため不図示)に
対する谷部14の角度βよりも大きく設定してあ
る。 なお、ビツトBであつて180゜方向に位置する翼
部101同士の外周面104のなす角度は、十字
穴10の同方向に位置する翼部11同士の外周面
15のなす角度と略等しいか、やや大きめに設定
されている。 次に、上記実施例の作用を説明する。 まず、ビツトBをねじSの十字穴10内に挿入
すると、第3図a,bのように各翼部101の外
周面104が十字穴10の各翼部11の対応する
外周面15と密着または接触(第3図aは頂面1
6側のみ接触の状態)して停止(挿入が完了)す
る。この際、ビツトBの先端部の谷部103と、
十字穴10の底部13側の谷部14とは前述のよ
うに角度α>角度βであるため、第3図cのよう
に所定の隙間を介して対向した非接触状態にあ
る。また、ビツトBの各翼部101の両側面10
2,102は十字穴10の翼部11の両側面1
2,12から離間している。 そして、ドライバー本体Dを回転すると、第4
図a,bに示すように、その回転開始直後には、
ビツトBの翼部101の駆動側側面102(第4
図で右側側面)が十字穴10の翼部11の一方の
側面12であつて、ねじSの頭部の頂面16付近
において接触するが、ビツトBの先端部は同図c
のように谷部103と谷部14とは非接触のまま
である。一方、ドライバー本体Dの回転中は、ビ
ツトBの翼部101の側面102と十字穴10の
翼部11の側面12とは、第5図a,bに示すよ
うにねじSの頭部の頂面16付近の領域ロにおい
て面接触する。この領域ロにおける面圧は、第5
図aに示すように、ねじSの頂面16側から底部
13へ向けて二次曲線的に減少し、実質的には翼
部11であつて頂面16付近において大きな面圧
が加わることにより、ドライバー本体Dの回転ト
ルクがねじSに伝達されるとともに、ビツトBの
先端部の谷部103と、十字穴10の谷部14で
あつて底部13側とは同図cのようにくいついて
いない状態が維持されている。 従つて、回転トルクの伝達時において、ビツト
Bの翼部101であつて先端部における応力集中
を回避でき、ビツトBが捩り変形したり摩耗した
りするようなことは少なく、それらに起因するビ
ツトBのカムアウト現象を効果的に防止すること
ができる。この結果ドライバー本体DのビツトB
の寿命を大幅に向上することができるとともに、
締付時にビツトB及び十字穴10の変形等により
これらの表面に施こされたメツキ等が剥離したり
することもないので、これらに起因する錆の発生
をも防止することができる。また、従来のよう
に、ドライバー本体の回転時のカムアウト現象を
防止するための過大な推力を付与する必要もなく
なり、作業者の疲労を軽減して作業能率を著しく
向上することができる。 更にまた、ビツトBの翼部101であつて先端
部と、十字穴10の翼部11であつて底部13側
とのくいつき(固着)現象が効果的に抑制される
ので、ねじSの締付完了時にビツトB部分を十字
穴10から容易に引き抜くことができる。 なお、JIS規格にもとづく従来のドライバービ
ツトにおける前述の角度α′〔第6図a〕、及び十字
穴10の各翼部11の両側面12,12のなす前
述の角度r′D〔第6図d〕の夫々の最大値と、本発
明のビツトBの夫々に対応する角度α,rD〔第3
図a,d〕とを比較すると次表のとおりとなる。
穴内に挿入され、回転トルクをねじに伝達するこ
とでねじを被螺着部材に取り付け、或いは取り外
しを行う十字穴用ドライバーのビツト構造の改良
に関する。 (従来の技術) 従来、この種のビツト構造としては、フイリツ
プス十字穴に対応する構造のものが広く普及して
いる。これは、ねじ用十字穴として第6図乃至第
8図に示すようなフイリツプス十字穴が各国の国
家規格に基づいて規格化され、世界中に最も広く
普及していることに起因しており、また次のよう
な優れた利点を有しているためである。 第1にフイリツプス十字穴との嵌合性が良いこ
と。 第2にフイリツプス十字穴とのくいつき性が良
いこと。 第3に各種の呼び寸法のねじの使用に際してド
ライバービツトの種類が少なくてすみ、生産性に
も優れていること。 (発明が解決しようとする問題点) ところで、このようにフイリツプス十字穴に対
応して成形される十字穴用ドライバーのビツト構
造を第6図乃至第8図に基づき説明すれば、横断
面十字状のビツトBの翼部1の両側面2,2の挿
入方向先端部のなす角度r′D(第6図d)は、フイ
リツプス十字穴10の各翼部11の両側面12,
12の深さ方向のなす角度r′よりも小さく形成さ
れ、更に、ビツトBであつてドライバー中心線O
に対する谷部3の角度α′が、十字穴10であつて
深さ方向の中心線(ドライバー中心線Oと一致す
る)に対する谷部14の角度よりも小さく設定さ
れていることから、ビツトBと十字穴10内に挿
入すると、第6図cに示されるように、ビツトB
の挿入方向先端部の谷部3と十字穴10の底部1
3近傍の谷部14とが密着して、いわゆる「くい
つき」を生じる。そしてまたドライバーを回転さ
せると、第7図a〜cの回転開始の状態を経て第
8図a〜cのトルク伝達状態へと移行する。ここ
で、ビツトBはその翼部1の側面2の挿入先端部
でのみ十字穴10の底部13の近傍に接触イし
て、第8図aに示すように、ビツトBと十字穴1
0との接触面圧は、ビツトBの挿入方向先端部へ
向けて2次曲線的に増大する。このため、最近の
量産組立工法の進歩に伴い、従来のフイリツプス
十字穴に対応する十字穴用ドライバーのビツト構
造には以下の欠点が指摘され、この改善が強く要
請されている。 その第1は、近年多用されるようになつた自動
ねじ締付機においてしばしば経験するように、フ
イリツプス十字穴へのくいつきの良さが逆効果と
なつて、締付け後に十字穴10からビツトBを引
き抜く際に、ビツトBが十字穴10に固着(くい
つき)して、ドライバー本体がソケツトから抜出
したり、或いはビツトBとともに製品が吊上げら
れてしまう欠点を有していること。 第2に、ビツトBはその挿入方向先端部におい
て十字穴10と接触するので、締付作業時に、ド
ライバーの締付トルクがビツトBの翼部1の側面
2の挿入方向先端部に集中して、そこに極めて大
きな面圧が発生し、この面圧によりビツトBの翼
部1の挿入方向先端部及び十字穴10の底部13
付近が変形、損傷し易く、ビツトBの寿命が低下
する。これは、ビツトBが早く損耗する最大の原
因である。 第3に、ビツトBの挿入方向先端部付近の摩耗
や捩り変形が進行すると、ドライバー回転時の振
動により、ビツトBが除々に十字穴10から浮き
上がつて抜け出すという、いわゆるカムアウト現
象が生じ、この時ビツトBの翼部1の先端部が十
字穴10の谷部14を削り取るリーミング現象が
生じ、ねじの取り外しや再締付けが困難になる
他、一旦カムアウトを起したドライバーはそれ以
後使用不能になるという欠点を有していること。 第4に、ねじの締付時に、ビツトBのカムアウ
トを防止するために大きな推力をビツトBに付与
しなければならず、作業者の疲労が増大するとい
う欠点を有していること。 (発明の目的) この発明は、かかる現状に鑑み案出されたもの
であつて、その目的とするところは、フイリツプ
ス十字穴の具有する前記諸利点を損うことがな
く、 ビツトがねじの十字穴にくいついて固着する
ことを防止できる。 ビツトの翼部の挿入方向先端部及び十字穴の
底部付近の変形・損傷を回避できる。 カムアウト現象を防いでドライバーの長期使
用を可能にする。 カムアウト防止のための推力付与をなくし、
作業者の労力を軽減する。 という十字穴用ドライバーのビツト構造を提供し
ようとするものである。 (発明の構成) 上記目的を達成するため、この発明にあつて
は、ねじの頭部に形成された十字穴に挿入される
べく、翼部と谷部とを交互に設けた横断面十字状
の十字穴用ドライバーのビツト構造において、ビ
ツトの各翼部の両側面であつて挿入方向先端部の
なす角度を、十字穴を構成した各翼部の両側面で
あつて深さ方向のなす角度よりも大きく設定する
とともに、ビツトであつてドライバー中心線に対
する谷部の角度を、十字穴であつて深さ方向の中
心線に対する谷部の角度よりも大きく設定したも
のである。 (作 用) 上記構成に基づくこの発明は、ドライバーのビ
ツトをねじの頭部頂面の十字穴に挿入するととも
に、ドライバーのビツトを回転させると、ビツト
の翼部の側面がねじの十字穴の翼部の側面であつ
て頂面付近においてのみ面接触し、回転トルクの
伝達が行なわれる。 (実施例) 以下、添付図面に示す実施例にもとづき、この
発明を詳細に説明する。 第1図乃至第3図には十字穴用ドライバーのビ
ツトBとねじのフイリツプス十字穴10とがくい
つかないよう設計された本発明の実施例が示され
ている。該ドライバー本体Dの挿入方向先端部
(以下、先端部という)にはビツトBが形成され、
他端にはドライバー握り部や自動ねじ締付機のド
ライバー本体把持部と連結保持される連結部Dr
が形成されている。 ビツトBは、第2図cのように横断面十字状に
形成され、谷部103を境として円周方向に略90
度づつ離隔する十字状の翼部101を有し、これ
ら各翼部101は軸方向、即ち、第3図の十字穴
10への挿入方向に延びる先細り状の両側面10
2,102と、それら両側面102,102間を
連結する円錘状の外周面104とからなる。各翼
部101の両側面102,102の先端部のなす
角rD(第3図d)は、ねじSの十字穴10におけ
る翼部11の両側面12,12によつて構成され
る深さ方向の角度rよりも大きく設定されてい
る。更に、ビツトBであつてドライバー中心線O
に対する谷部103の角度α(この第3図aはビ
ツトBの谷部103に沿つた断面ではないため正
確な角度ではなく、正確には第2図bの角度αで
ある。)を十字穴10であつて深さ方向の中心線
(ドライバー中心線Oと一致するため不図示)に
対する谷部14の角度βよりも大きく設定してあ
る。 なお、ビツトBであつて180゜方向に位置する翼
部101同士の外周面104のなす角度は、十字
穴10の同方向に位置する翼部11同士の外周面
15のなす角度と略等しいか、やや大きめに設定
されている。 次に、上記実施例の作用を説明する。 まず、ビツトBをねじSの十字穴10内に挿入
すると、第3図a,bのように各翼部101の外
周面104が十字穴10の各翼部11の対応する
外周面15と密着または接触(第3図aは頂面1
6側のみ接触の状態)して停止(挿入が完了)す
る。この際、ビツトBの先端部の谷部103と、
十字穴10の底部13側の谷部14とは前述のよ
うに角度α>角度βであるため、第3図cのよう
に所定の隙間を介して対向した非接触状態にあ
る。また、ビツトBの各翼部101の両側面10
2,102は十字穴10の翼部11の両側面1
2,12から離間している。 そして、ドライバー本体Dを回転すると、第4
図a,bに示すように、その回転開始直後には、
ビツトBの翼部101の駆動側側面102(第4
図で右側側面)が十字穴10の翼部11の一方の
側面12であつて、ねじSの頭部の頂面16付近
において接触するが、ビツトBの先端部は同図c
のように谷部103と谷部14とは非接触のまま
である。一方、ドライバー本体Dの回転中は、ビ
ツトBの翼部101の側面102と十字穴10の
翼部11の側面12とは、第5図a,bに示すよ
うにねじSの頭部の頂面16付近の領域ロにおい
て面接触する。この領域ロにおける面圧は、第5
図aに示すように、ねじSの頂面16側から底部
13へ向けて二次曲線的に減少し、実質的には翼
部11であつて頂面16付近において大きな面圧
が加わることにより、ドライバー本体Dの回転ト
ルクがねじSに伝達されるとともに、ビツトBの
先端部の谷部103と、十字穴10の谷部14で
あつて底部13側とは同図cのようにくいついて
いない状態が維持されている。 従つて、回転トルクの伝達時において、ビツト
Bの翼部101であつて先端部における応力集中
を回避でき、ビツトBが捩り変形したり摩耗した
りするようなことは少なく、それらに起因するビ
ツトBのカムアウト現象を効果的に防止すること
ができる。この結果ドライバー本体DのビツトB
の寿命を大幅に向上することができるとともに、
締付時にビツトB及び十字穴10の変形等により
これらの表面に施こされたメツキ等が剥離したり
することもないので、これらに起因する錆の発生
をも防止することができる。また、従来のよう
に、ドライバー本体の回転時のカムアウト現象を
防止するための過大な推力を付与する必要もなく
なり、作業者の疲労を軽減して作業能率を著しく
向上することができる。 更にまた、ビツトBの翼部101であつて先端
部と、十字穴10の翼部11であつて底部13側
とのくいつき(固着)現象が効果的に抑制される
ので、ねじSの締付完了時にビツトB部分を十字
穴10から容易に引き抜くことができる。 なお、JIS規格にもとづく従来のドライバービ
ツトにおける前述の角度α′〔第6図a〕、及び十字
穴10の各翼部11の両側面12,12のなす前
述の角度r′D〔第6図d〕の夫々の最大値と、本発
明のビツトBの夫々に対応する角度α,rD〔第3
図a,d〕とを比較すると次表のとおりとなる。
【表】
【表】
(発明の効果)
この発明は以上のように構成したものであるか
ら、ドライバー本体の回転中は、ビツトの翼部の
側面と十字穴の翼部の側面とは、ねじ頭部の頂面
付近においてのみ面接触してドライバー本体の回
転トルクがねじに伝達されるとともに、ビツトの
谷部であつて挿入方向先端部と、十字穴の谷部で
あつて底部側とはくいついていない状態が維持さ
れている。 従つて、回転トルクの伝達時において、ビツト
の翼部であつて挿入方向先端部における応力集中
を回避でき、ビツトは捩り変形したり摩耗したり
するようなことは少なく、それらに起因するビツ
トのカムアウト現象を効果的に防止することがで
きる。この結果ドライバー本体のビツトの寿命を
大幅に向上することができるとともに、締付時に
ビツト及び十字穴の変形等によりこれらの表面に
施こされたメツキ等が剥離したりすることもない
ので、これらに因する錆の発生をも防止すること
ができる。また、従来のように、ドライバー本体
の回転時のカムアウト現象を防止するための過大
な推力を付与する必要もなくなり、作業者の疲労
を軽減して作業能率を著しく向上することができ
る。 更にまた、ビツトの翼部であつて挿入方向先端
部と、十字穴の翼部であつて底部側とのくいつき
現象が効果的に抑制されるので、ねじの締付完了
時にビツト部分を十字穴から容易に引き抜くこと
ができる。
ら、ドライバー本体の回転中は、ビツトの翼部の
側面と十字穴の翼部の側面とは、ねじ頭部の頂面
付近においてのみ面接触してドライバー本体の回
転トルクがねじに伝達されるとともに、ビツトの
谷部であつて挿入方向先端部と、十字穴の谷部で
あつて底部側とはくいついていない状態が維持さ
れている。 従つて、回転トルクの伝達時において、ビツト
の翼部であつて挿入方向先端部における応力集中
を回避でき、ビツトは捩り変形したり摩耗したり
するようなことは少なく、それらに起因するビツ
トのカムアウト現象を効果的に防止することがで
きる。この結果ドライバー本体のビツトの寿命を
大幅に向上することができるとともに、締付時に
ビツト及び十字穴の変形等によりこれらの表面に
施こされたメツキ等が剥離したりすることもない
ので、これらに因する錆の発生をも防止すること
ができる。また、従来のように、ドライバー本体
の回転時のカムアウト現象を防止するための過大
な推力を付与する必要もなくなり、作業者の疲労
を軽減して作業能率を著しく向上することができ
る。 更にまた、ビツトの翼部であつて挿入方向先端
部と、十字穴の翼部であつて底部側とのくいつき
現象が効果的に抑制されるので、ねじの締付完了
時にビツト部分を十字穴から容易に引き抜くこと
ができる。
第1図〜第5図は本発明の実施例を示し、第1
図はドライバー本体の正面図、第2図aはドライ
バー本体の底面図、第2図bは第2図aX―線断
面図、第2図cは第2図bY―Y線断面図、第3
図aは十字穴に挿入した状態のビツトの側面図、
第3図b及びcは第3図aのM平面及びGg平面
における横断面図、第3図dは第3図aのA―A
線断面図、第4図a乃至cはドライバーのビツト
の回転開始時におけるビツトと十字穴との関係を
示す断面図、第5図a乃至cはドライバーのビツ
トの回転中のビツトと十字穴との関係を示す断面
図、第6図〜第8図は従来例を示し、第6図aは
十字穴に挿入した状態のビツトの側面断面図、第
6図b及びcは第6図aのM平面及びGg平面に
おける横断面図、第6図dは第6図aのA―A線
断面図、第7図a乃至cはドライバーのビツトの
回転開始時におけるビツトと十字穴との関係を示
す断面図、第8図a乃至cはドライバーのビツト
の回転中のビツトと十字穴との関係を示す断面図
である。 符号の説明、B…十字穴用ドライバーのビツ
ト、D…ドライバー本体、S…ねじ、10…十字
穴、11…十字穴の翼部、12,12…十字穴の
翼部の両側面、16…ねじの頭部頂面、101…
ビツトの翼部、102,102…ビツトの翼部の
両側面、rD…ビツトの各翼部の両側面の挿入方向
先端部の角度、α…ビツトであつてドライバー中
心線に対する谷部の角度、γ…十字穴の各翼部の
両側面であつて底部側のなす角度、β…十字穴の
中心線に対する谷部の角度。
図はドライバー本体の正面図、第2図aはドライ
バー本体の底面図、第2図bは第2図aX―線断
面図、第2図cは第2図bY―Y線断面図、第3
図aは十字穴に挿入した状態のビツトの側面図、
第3図b及びcは第3図aのM平面及びGg平面
における横断面図、第3図dは第3図aのA―A
線断面図、第4図a乃至cはドライバーのビツト
の回転開始時におけるビツトと十字穴との関係を
示す断面図、第5図a乃至cはドライバーのビツ
トの回転中のビツトと十字穴との関係を示す断面
図、第6図〜第8図は従来例を示し、第6図aは
十字穴に挿入した状態のビツトの側面断面図、第
6図b及びcは第6図aのM平面及びGg平面に
おける横断面図、第6図dは第6図aのA―A線
断面図、第7図a乃至cはドライバーのビツトの
回転開始時におけるビツトと十字穴との関係を示
す断面図、第8図a乃至cはドライバーのビツト
の回転中のビツトと十字穴との関係を示す断面図
である。 符号の説明、B…十字穴用ドライバーのビツ
ト、D…ドライバー本体、S…ねじ、10…十字
穴、11…十字穴の翼部、12,12…十字穴の
翼部の両側面、16…ねじの頭部頂面、101…
ビツトの翼部、102,102…ビツトの翼部の
両側面、rD…ビツトの各翼部の両側面の挿入方向
先端部の角度、α…ビツトであつてドライバー中
心線に対する谷部の角度、γ…十字穴の各翼部の
両側面であつて底部側のなす角度、β…十字穴の
中心線に対する谷部の角度。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ねじの頭部頂面に形成された十字穴に挿入さ
れるべく、翼部と谷部とを交互に設けた横断面十
字状の十字穴用ドライバーのビツト構造におい
て、 ビツトの各翼部の両側面であつて挿入方向先端
部のなす角度を、十字穴を構成した各翼部の両側
面であつて深さ方向のなす角度よりも大きく設定
するとともに、ビツトであつてドライバー中心線
に対する谷部の角度を、十字穴であつて深さ方向
の中心線に対する谷部の角度よりも大きく設定し
たことを特徴とする十字穴用ドライバーのビツト
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27041684A JPS61146477A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 十字穴用ドライバ−のビツト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27041684A JPS61146477A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 十字穴用ドライバ−のビツト構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61146477A JPS61146477A (ja) | 1986-07-04 |
| JPH0260470B2 true JPH0260470B2 (ja) | 1990-12-17 |
Family
ID=17485960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27041684A Granted JPS61146477A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 十字穴用ドライバ−のビツト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61146477A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51156596U (ja) * | 1976-04-30 | 1976-12-13 |
-
1984
- 1984-12-21 JP JP27041684A patent/JPS61146477A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61146477A (ja) | 1986-07-04 |
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