JPH0261430B2 - - Google Patents
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- JPH0261430B2 JPH0261430B2 JP60001268A JP126885A JPH0261430B2 JP H0261430 B2 JPH0261430 B2 JP H0261430B2 JP 60001268 A JP60001268 A JP 60001268A JP 126885 A JP126885 A JP 126885A JP H0261430 B2 JPH0261430 B2 JP H0261430B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag
- water
- dehydration
- surfactant
- granular slag
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
(イ) 発明の目的
(産業上の利用分野)
本発明は含水粒状スラグの脱水促進処理方法及
び処理剤に関し、ことに水に濡れている粒状スラ
グの脱水促進処理方法及び処理剤に関する。 (従来技術) 製鉄・製鋼業では多量のスラグを副生する。こ
のスラグの冷却に水が用いられることが多く、そ
の代表的なものとして、高炉スラグを溶融状態の
まま水と接触させて急冷粒状化した、いわゆる水
砕スラグが挙げられる。 水砕スラグに代表される粒状スラグの最大の用
途は、セメントと混合したりコンクリート用若し
くはアスフアルト用細骨材として利用することに
あり、通常、セメント・メーカー等で乾燥粉砕し
て利用される。従つて粒状スラグの含水率が低い
と乾燥に要する熱エネルギーが少くなり、ことに
含水率が約4%以下になると粉砕時の発熱により
乾燥できるため、セメント・メーカー等で乾燥工
程を省略でき有利とされている。 粒状スラグの乾燥には、水に濡れた粒状スラグ
を地面に薄く拡げて天日乾燥する方法も考えられ
るが、莫大な量のスラグを乾燥するには地面の所
要面積が大きすぎて実用に耐えない。従つて、粒
状スラグの大部分は、水に濡れたまま野積みし、
厚い堆積物の状態で乾燥して出荷し、セメント・
メーカー等が更に加熱乾燥しているのが実情であ
る。 この点に関し、最近製鉄所で無駄に廃棄してい
た熱源を利用して乾燥する方法が提案されてい
る。しかしながら粒状スラグは水との親和力が大
きいため多量の熱を必要とし、更に乾燥すべきス
ラグの量が莫大であるために、この方法では巨大
な乾燥設備を必要とし、設備費が極めて高いもの
になるという欠点がある。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような状態を改善すべく鋭意研
究の結果なされたもので、水に濡れた粒状スラグ
から水分を除去するに際し、堆積された粒状スラ
グからの脱水を促進する方法、とりわけ従来の粒
状スラグが含水率約10%まで乾燥されていたのと
同じ乾燥条件下で粒状スラグの含水率を簡便に約
4%以下にすることができるような脱水促進処理
方法及びその方法に用いる脱水促進処理剤を提供
しようとするものである。 特公昭52−43477号公報には、(A)分子中にポリ
オキシアルキレン鎖を有し曇点が35℃以下である
非イオン性界面活性剤と(B)疎水性ポリオキシアル
キレン鎖を分子中に有するアニオン性界面活性剤
とを必須成分とする湿潤微細鉱石用脱水剤の発明
が開示されている。この発明の適用される鉱石
は、泡末浮遊選鉱によつて得られる金属硫化物精
鉱や金属炭酸化物精鉱、比重選鉱等によつて選鉱
された金属酸化物精鉱や金属珪酸化物精鉱、及び
これら精鉱をとつた残りの尾鉱、或はポーキサイ
ト鉱、砂鉄、山錫、螢石、珪砂等であり、これら
の鉱石の粒子の大きさは具体例に示された最も大
きいものでも200メツシユ通過100%という微細な
粉末である。しかし、この公報には、この脱水剤
をスラグに適用することに関しても、また粉末よ
りもはるかに粒子サイズが大きい粒状物にこの脱
水剤を適用した場合の脱水効果に関しても何らの
記載も示唆もされていない。 米国特許第4206063号明細書には非イオン性界
面活性剤と疎水性アルコールの混合物より成る鉱
物や石炭の浮遊選鉱による精鉱の脱水助剤が開示
され、米国特許第4207186号明細書には鉱物や石
炭の浮遊選鉱による精鉱のスラリーにこの脱水助
剤を混合してからこのスラリーを過する脱水方
法が開示されている。しかしながら、これらの明
細書に示されたデータによれば、この脱水助剤で
処理された鉱物或は石炭の含水率は、脱水助剤で
処理されないブランク試料の含水率の70%以上も
あり、この脱水助剤により減少した水分量はブラ
ンク試料の含水量の30%にも達していない。その
上、これらの明細書にはこの脱水助剤をスラグに
適用することに関しては何らの記載も示唆もな
い。 米国特許第4410431号明細書には、非イオン性
界面活性剤と脂肪酸との混合物より成る、鉱物や
石炭の浮遊選鉱による精鉱の脱水助剤、及びこれ
を用いた脱水促進方法が開示され、米国特許第
4447344号明細書には採鉱により得られる微粒子
状鉱物の脱水を促進するための、非イオン性界面
活性剤及びヒドロトロピー剤(例えばキシレンス
ルホン酸ソーダ)を含有する脱水助剤、及びこれ
を使用した脱水促進方法が開示されている。しか
し、これらの明細書に示されたデータによれば、
この脱水助剤で処理された鉱物或は石炭の含水率
は、脱水助剤で処理されないブランク試料の含水
率の50%以上あり、この脱水助剤により減少した
水分の量はブランク試料の含水量の50%未満に過
ぎない。その上、これらの明細書にはこの脱水助
剤をスラグに適用することに関しては何らの記載
も示唆もない。 本発明者らの研究によれば、水に濡れている粒
状スラグを、特定の非イオン性界面活性剤の溶液
で処理すると、スラグ粒子表面からの水分脱離が
速くなつて、脱水促進処理されなかつた粒状スラ
グの含水率が約10%になるような乾燥条件の下
で、脱水促進処理した粒状スラグの含水率を4%
以下に低下させることが可能であるという驚くべ
き事実が見出された。この事実は、この脱水促進
処理により減少した水分の量がブランク試料の含
水量の60%以上に達することを意味する。そし
て、この特定の非イオン性界面活性剤は、分子内
に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB値
が12.9〜17である非イオン性界面活性剤から選ば
れる。 (ロ) 発明の構成 本発明は、水に濡れている粒状スラグを、分子
内に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB
値が12.9〜17である非イオン性界面活性剤の溶液
で処理することを特徴とする含水粒状スラグの脱
水促進方法、並びに、分子内に炭素数8〜30の1
価炭化水素基を有しHLB値が12.9〜17である非
イオン性界面活性剤を有効成分とする含水粒状ス
ラグの脱水促進処理剤を要旨とするものである。 本発明で用いる非イオン性界面活性剤は、分子
内に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB
値が12.9〜17である非イオン性界面活性剤のグル
ープである。炭素数8〜30の1価炭化水素基は疎
水性基として作用する。この疎水性基の炭素数が
8未満或は30をこえるようになると脱水促進効果
が低下し、本発明の目的を達成できないので好ま
しくない。またHLB値は5以上あれば水砕スラ
グに対する顕著な脱水促進作用を有するが、曇点
35℃以下の非イオン性界面活性剤を特定アニオン
性界面活性剤と組み合わせて鉱石の脱水促進に利
用することが知られており、HLB値が12.9未満
の非イオン性界面活性剤には曇点35℃以下のもの
があるので、本発明には含まれない。またHLB
値が大きくなると脱水促進効果が低下して本発明
の目的を達成できないので好ましくない。この1
価炭化水素の炭素数は10〜25がより好ましい。ま
たHLB値は12.9〜16がより好ましい。このグル
ープに属する非イオン性界面活性剤としては以下
に示すタイプのものが例示される。 〔1〕 RO(CH2CH2O)nH (ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル) 〔2〕
び処理剤に関し、ことに水に濡れている粒状スラ
グの脱水促進処理方法及び処理剤に関する。 (従来技術) 製鉄・製鋼業では多量のスラグを副生する。こ
のスラグの冷却に水が用いられることが多く、そ
の代表的なものとして、高炉スラグを溶融状態の
まま水と接触させて急冷粒状化した、いわゆる水
砕スラグが挙げられる。 水砕スラグに代表される粒状スラグの最大の用
途は、セメントと混合したりコンクリート用若し
くはアスフアルト用細骨材として利用することに
あり、通常、セメント・メーカー等で乾燥粉砕し
て利用される。従つて粒状スラグの含水率が低い
と乾燥に要する熱エネルギーが少くなり、ことに
含水率が約4%以下になると粉砕時の発熱により
乾燥できるため、セメント・メーカー等で乾燥工
程を省略でき有利とされている。 粒状スラグの乾燥には、水に濡れた粒状スラグ
を地面に薄く拡げて天日乾燥する方法も考えられ
るが、莫大な量のスラグを乾燥するには地面の所
要面積が大きすぎて実用に耐えない。従つて、粒
状スラグの大部分は、水に濡れたまま野積みし、
厚い堆積物の状態で乾燥して出荷し、セメント・
メーカー等が更に加熱乾燥しているのが実情であ
る。 この点に関し、最近製鉄所で無駄に廃棄してい
た熱源を利用して乾燥する方法が提案されてい
る。しかしながら粒状スラグは水との親和力が大
きいため多量の熱を必要とし、更に乾燥すべきス
ラグの量が莫大であるために、この方法では巨大
な乾燥設備を必要とし、設備費が極めて高いもの
になるという欠点がある。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような状態を改善すべく鋭意研
究の結果なされたもので、水に濡れた粒状スラグ
から水分を除去するに際し、堆積された粒状スラ
グからの脱水を促進する方法、とりわけ従来の粒
状スラグが含水率約10%まで乾燥されていたのと
同じ乾燥条件下で粒状スラグの含水率を簡便に約
4%以下にすることができるような脱水促進処理
方法及びその方法に用いる脱水促進処理剤を提供
しようとするものである。 特公昭52−43477号公報には、(A)分子中にポリ
オキシアルキレン鎖を有し曇点が35℃以下である
非イオン性界面活性剤と(B)疎水性ポリオキシアル
キレン鎖を分子中に有するアニオン性界面活性剤
とを必須成分とする湿潤微細鉱石用脱水剤の発明
が開示されている。この発明の適用される鉱石
は、泡末浮遊選鉱によつて得られる金属硫化物精
鉱や金属炭酸化物精鉱、比重選鉱等によつて選鉱
された金属酸化物精鉱や金属珪酸化物精鉱、及び
これら精鉱をとつた残りの尾鉱、或はポーキサイ
ト鉱、砂鉄、山錫、螢石、珪砂等であり、これら
の鉱石の粒子の大きさは具体例に示された最も大
きいものでも200メツシユ通過100%という微細な
粉末である。しかし、この公報には、この脱水剤
をスラグに適用することに関しても、また粉末よ
りもはるかに粒子サイズが大きい粒状物にこの脱
水剤を適用した場合の脱水効果に関しても何らの
記載も示唆もされていない。 米国特許第4206063号明細書には非イオン性界
面活性剤と疎水性アルコールの混合物より成る鉱
物や石炭の浮遊選鉱による精鉱の脱水助剤が開示
され、米国特許第4207186号明細書には鉱物や石
炭の浮遊選鉱による精鉱のスラリーにこの脱水助
剤を混合してからこのスラリーを過する脱水方
法が開示されている。しかしながら、これらの明
細書に示されたデータによれば、この脱水助剤で
処理された鉱物或は石炭の含水率は、脱水助剤で
処理されないブランク試料の含水率の70%以上も
あり、この脱水助剤により減少した水分量はブラ
ンク試料の含水量の30%にも達していない。その
上、これらの明細書にはこの脱水助剤をスラグに
適用することに関しては何らの記載も示唆もな
い。 米国特許第4410431号明細書には、非イオン性
界面活性剤と脂肪酸との混合物より成る、鉱物や
石炭の浮遊選鉱による精鉱の脱水助剤、及びこれ
を用いた脱水促進方法が開示され、米国特許第
4447344号明細書には採鉱により得られる微粒子
状鉱物の脱水を促進するための、非イオン性界面
活性剤及びヒドロトロピー剤(例えばキシレンス
ルホン酸ソーダ)を含有する脱水助剤、及びこれ
を使用した脱水促進方法が開示されている。しか
し、これらの明細書に示されたデータによれば、
この脱水助剤で処理された鉱物或は石炭の含水率
は、脱水助剤で処理されないブランク試料の含水
率の50%以上あり、この脱水助剤により減少した
水分の量はブランク試料の含水量の50%未満に過
ぎない。その上、これらの明細書にはこの脱水助
剤をスラグに適用することに関しては何らの記載
も示唆もない。 本発明者らの研究によれば、水に濡れている粒
状スラグを、特定の非イオン性界面活性剤の溶液
で処理すると、スラグ粒子表面からの水分脱離が
速くなつて、脱水促進処理されなかつた粒状スラ
グの含水率が約10%になるような乾燥条件の下
で、脱水促進処理した粒状スラグの含水率を4%
以下に低下させることが可能であるという驚くべ
き事実が見出された。この事実は、この脱水促進
処理により減少した水分の量がブランク試料の含
水量の60%以上に達することを意味する。そし
て、この特定の非イオン性界面活性剤は、分子内
に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB値
が12.9〜17である非イオン性界面活性剤から選ば
れる。 (ロ) 発明の構成 本発明は、水に濡れている粒状スラグを、分子
内に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB
値が12.9〜17である非イオン性界面活性剤の溶液
で処理することを特徴とする含水粒状スラグの脱
水促進方法、並びに、分子内に炭素数8〜30の1
価炭化水素基を有しHLB値が12.9〜17である非
イオン性界面活性剤を有効成分とする含水粒状ス
ラグの脱水促進処理剤を要旨とするものである。 本発明で用いる非イオン性界面活性剤は、分子
内に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB
値が12.9〜17である非イオン性界面活性剤のグル
ープである。炭素数8〜30の1価炭化水素基は疎
水性基として作用する。この疎水性基の炭素数が
8未満或は30をこえるようになると脱水促進効果
が低下し、本発明の目的を達成できないので好ま
しくない。またHLB値は5以上あれば水砕スラ
グに対する顕著な脱水促進作用を有するが、曇点
35℃以下の非イオン性界面活性剤を特定アニオン
性界面活性剤と組み合わせて鉱石の脱水促進に利
用することが知られており、HLB値が12.9未満
の非イオン性界面活性剤には曇点35℃以下のもの
があるので、本発明には含まれない。またHLB
値が大きくなると脱水促進効果が低下して本発明
の目的を達成できないので好ましくない。この1
価炭化水素の炭素数は10〜25がより好ましい。ま
たHLB値は12.9〜16がより好ましい。このグル
ープに属する非イオン性界面活性剤としては以下
に示すタイプのものが例示される。 〔1〕 RO(CH2CH2O)nH (ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル) 〔2〕
【式】 (ポリ
オキシエチレンアルキルフエニルエーテル)
〔3〕 RCOO(CH2CH2)nH 及び/または
RCOO(CH2CH2O)nCOR′ (ポリエチレ
ングリコールと脂肪酸とのエステル) 〔4〕 RCONH(CH2CH2O)nH 及び/または
ングリコールと脂肪酸とのエステル) 〔4〕 RCONH(CH2CH2O)nH 及び/または
【式】 及び/ま
たは
(アルキルフエノール・グルコシド)
〔12〕 RNHCO―CH2(―CHOH)―4CH2OH (N
―アルキル―δ―グルコンアミド) (但し、〔1〕〜〔12〕の式において、R及び
R′はアルキル基で両者は同一でも相異つてもよ
く、n及びn′は正の整数で両者は同一でも相異つ
てもよい。) これらの非イオン性界面活性剤は1種のみを用
いても2種以上を併用してもよい。 本発明における非イオン性界面活性剤の使用割
合は、余り少なすぎると脱水促進効果が弱く、ま
た余り多量に用いても界面活性剤が無駄になるの
みで脱水促進効果は頭打ちになるので処理しよう
とする粒状スラグの乾燥重量に対して1〜0.001
重量%、特に0.5〜0.002重量%が好ましい。 本発明方法で処理しようとする粒状スラグは水
に濡れているものであれば、水中に浸漬された状
態にあつても、水中からとり出されたものでもよ
い。 本発明方法で粒状スラグを処理するに際しては
前記界面活性剤を溶液として用いる。特に水溶液
として用いるのが好ましい。粒状スラグが水中に
浸漬されているときは、浸漬されている水の中へ
前記界面活性剤をそのまま或は溶液として添加し
撹拌することにより処理することができる。また
粒状スラグが水中からとり出されているときは、
前記界面活性剤の溶液中に粒状スラグを浸漬する
方法や、水中からとり出された状態の粒状スラグ
に前記界面活性剤の溶液を撒布する方法等を採用
できる。 前記界面活性剤溶液中の前記界面活性剤濃度は
余り稀薄すぎると脱水促進効果が低下するので、
0.002重量%以上、特に0.004重量%以上にするの
が好ましい。一方、前記界面活性剤の濃度が濃す
ぎる方は、粒状スラグに対する該界面活性剤の使
用割合が多くなりすぎて無駄になるのみであり、
通常はこの濃度を2重量%以下に保つのが好まし
い。ここに用いる前記界面活性剤溶液はスラグや
前記界面活性剤に対して悪影響を与えないような
他種成分(例えば消泡剤、ヒドロトロピー剤、カ
チオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等)
を含有していてもよいことは言うまでもない。 水に濡れている粒状スラグを、前記非イオン性
界面活性剤溶液で処理すると、水分の脱離が極め
て速やかになり、30分ないし1時間程度の水切り
(即ち、付着水をしたたり落すこと)を行なつた
だけでもスラグの含水率が、この処理を行なわな
かつたスラグにくらべ、著しく低下する。 本発明方法では、前記界面活性剤溶液で処理し
た後の粒状スラグを遠心脱水処理或は乾燥させて
もよく、必要あれば乾燥の前に水切りを実施して
もよい。しかし、乾燥は、通常、自然乾燥で充分
である。ここにいう自然乾燥とは、人為的に加熱
することなく乾燥することを意味する。従つて水
分の蒸発に要する潜熱は、スラグ自体が保有する
熱、大気や乾燥に供する地面等からの熱伝導、及
び太陽からの輻射熱等から供給されることにな
る。ただし、強制乾燥に付した場合でも、本発明
による効果は充分に発揮されるため、本発明は乾
燥方法により特に限定されるものではない。 なお本明細書において含水率なる語は湿潤重量
に対するその中の水分重量の割合を表わすもので
ある。 (実施例) 以下、実施例により本発明を詳述する。 実施例 1 脱水促進処理剤として、HLB値が15.2である
ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテルを、
乾燥スラグに対して0.01重量%の割合で使用し
た。 某水砕スラグ製造システムの循環水はCa2+イ
オン、Cl-イオン、SO4 2-イオン等に富み、PHは
9.5であつた。 水砕スラグ500g(乾燥重量に換算)を上記循
環水500ml中に浸漬してスラグを濡らした後、そ
の循環水に、ポリオキシエチレンノニルフエニル
エーテル50mgを含有する溶液300mg(溶媒はエタ
ノールを使用)を添加して室温で2分間撹拌する
ことにより、水砕スラグを処理した。 処理後のスラグをステンレス鋼金網で作つた重
量既知のザル(直径25cm)の中に円錐形に盛り上
げ、室温下に静置し、風乾した。静置開始から24
時間後及び48時間後に、含水スラグとザルの合計
重量を測定してスラグの含水率を算出した。 一方、比較のため、循環水に脱水促進処理剤を
添加しない以外は上記と同様の処理を行なつた水
砕スラグについても、ステンレス鋼金網のザル
(重量既知、直径25cm)の中に円錐形に盛り上げ
て室温下に静置して風乾し、静置開始から24時間
後及び48時間後の含水スラグとザルの合計重量か
らスラグの含水率を算出した。 なお、風乾中の室温は25〜15℃であつた。 使用した脱水促進処理剤のHLB値及び結果を
表1に示す。
―アルキル―δ―グルコンアミド) (但し、〔1〕〜〔12〕の式において、R及び
R′はアルキル基で両者は同一でも相異つてもよ
く、n及びn′は正の整数で両者は同一でも相異つ
てもよい。) これらの非イオン性界面活性剤は1種のみを用
いても2種以上を併用してもよい。 本発明における非イオン性界面活性剤の使用割
合は、余り少なすぎると脱水促進効果が弱く、ま
た余り多量に用いても界面活性剤が無駄になるの
みで脱水促進効果は頭打ちになるので処理しよう
とする粒状スラグの乾燥重量に対して1〜0.001
重量%、特に0.5〜0.002重量%が好ましい。 本発明方法で処理しようとする粒状スラグは水
に濡れているものであれば、水中に浸漬された状
態にあつても、水中からとり出されたものでもよ
い。 本発明方法で粒状スラグを処理するに際しては
前記界面活性剤を溶液として用いる。特に水溶液
として用いるのが好ましい。粒状スラグが水中に
浸漬されているときは、浸漬されている水の中へ
前記界面活性剤をそのまま或は溶液として添加し
撹拌することにより処理することができる。また
粒状スラグが水中からとり出されているときは、
前記界面活性剤の溶液中に粒状スラグを浸漬する
方法や、水中からとり出された状態の粒状スラグ
に前記界面活性剤の溶液を撒布する方法等を採用
できる。 前記界面活性剤溶液中の前記界面活性剤濃度は
余り稀薄すぎると脱水促進効果が低下するので、
0.002重量%以上、特に0.004重量%以上にするの
が好ましい。一方、前記界面活性剤の濃度が濃す
ぎる方は、粒状スラグに対する該界面活性剤の使
用割合が多くなりすぎて無駄になるのみであり、
通常はこの濃度を2重量%以下に保つのが好まし
い。ここに用いる前記界面活性剤溶液はスラグや
前記界面活性剤に対して悪影響を与えないような
他種成分(例えば消泡剤、ヒドロトロピー剤、カ
チオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等)
を含有していてもよいことは言うまでもない。 水に濡れている粒状スラグを、前記非イオン性
界面活性剤溶液で処理すると、水分の脱離が極め
て速やかになり、30分ないし1時間程度の水切り
(即ち、付着水をしたたり落すこと)を行なつた
だけでもスラグの含水率が、この処理を行なわな
かつたスラグにくらべ、著しく低下する。 本発明方法では、前記界面活性剤溶液で処理し
た後の粒状スラグを遠心脱水処理或は乾燥させて
もよく、必要あれば乾燥の前に水切りを実施して
もよい。しかし、乾燥は、通常、自然乾燥で充分
である。ここにいう自然乾燥とは、人為的に加熱
することなく乾燥することを意味する。従つて水
分の蒸発に要する潜熱は、スラグ自体が保有する
熱、大気や乾燥に供する地面等からの熱伝導、及
び太陽からの輻射熱等から供給されることにな
る。ただし、強制乾燥に付した場合でも、本発明
による効果は充分に発揮されるため、本発明は乾
燥方法により特に限定されるものではない。 なお本明細書において含水率なる語は湿潤重量
に対するその中の水分重量の割合を表わすもので
ある。 (実施例) 以下、実施例により本発明を詳述する。 実施例 1 脱水促進処理剤として、HLB値が15.2である
ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテルを、
乾燥スラグに対して0.01重量%の割合で使用し
た。 某水砕スラグ製造システムの循環水はCa2+イ
オン、Cl-イオン、SO4 2-イオン等に富み、PHは
9.5であつた。 水砕スラグ500g(乾燥重量に換算)を上記循
環水500ml中に浸漬してスラグを濡らした後、そ
の循環水に、ポリオキシエチレンノニルフエニル
エーテル50mgを含有する溶液300mg(溶媒はエタ
ノールを使用)を添加して室温で2分間撹拌する
ことにより、水砕スラグを処理した。 処理後のスラグをステンレス鋼金網で作つた重
量既知のザル(直径25cm)の中に円錐形に盛り上
げ、室温下に静置し、風乾した。静置開始から24
時間後及び48時間後に、含水スラグとザルの合計
重量を測定してスラグの含水率を算出した。 一方、比較のため、循環水に脱水促進処理剤を
添加しない以外は上記と同様の処理を行なつた水
砕スラグについても、ステンレス鋼金網のザル
(重量既知、直径25cm)の中に円錐形に盛り上げ
て室温下に静置して風乾し、静置開始から24時間
後及び48時間後の含水スラグとザルの合計重量か
らスラグの含水率を算出した。 なお、風乾中の室温は25〜15℃であつた。 使用した脱水促進処理剤のHLB値及び結果を
表1に示す。
【表】
実施例 2
脱水促進処理剤として下記A〜Cで示す非イオ
ン性界面活性剤を使用した。 薬剤A:ポリオキシエチレンセチルエーテル (HLB 12.9) 薬剤B:ポリオキシエチレンモノオレエート (HLB 13.7) 薬剤C:ポリオキシエチレンモノラウレート (HLB 16.3) これらの処理剤の使用割合は、それぞれ、スラ
グの乾燥重量に対して0.01%とした。 水砕スラグ500g(乾燥重量に換算)をポリエ
チレンテレフタレートの布に包んだものを5個用
意し、これらを実施例1で用いたと同じ循環水に
浸漬してスラグを濡らした。別に、実施例1で用
いたと同じ循環水を500mlづつ5個のビーカーに
採取し、そのうちの4個には、それぞれ、前記処
理剤A〜Dのいずれかを所定量溶解しておいた。 循環水に浸漬されたスラグの布包みのうち4個
をとり出して包みを解き、その中のスラグをそれ
ぞれ、前記処理剤を溶解した循環水の入つたいず
れかのビーカーに移し、室温で2分間撹拌するこ
とにより脱水促進処理した。 処理後のスラグを実施例1で用いたのと同じザ
ル(重量既知)の中に円錐形に盛り上げ、室温下
に静置し、風乾した。静置開始から29時間後及び
50時間後に含水スラグとザルの合計重量を測定し
てスラグの含水率を算出した。 一方、比較のため、スラグの布包みのうち残り
の1個の包みを解き、脱水促進処理剤の添加され
ていない循環水500mlの入つたビーカーに移し室
温で2分間撹拌処理した後、実施例1で用いたの
と同じザル(重量既知)の中に盛り上げて室温下
に静置し風乾した。静置開始から29時間後及び50
時間後の含水スラグとザルの合計重量からスラグ
の含水率を測定した。 なお風乾中の室温は25〜15℃であつた。 使用した脱水促進処理剤の種類及び得られた結
果を表2に示す。
ン性界面活性剤を使用した。 薬剤A:ポリオキシエチレンセチルエーテル (HLB 12.9) 薬剤B:ポリオキシエチレンモノオレエート (HLB 13.7) 薬剤C:ポリオキシエチレンモノラウレート (HLB 16.3) これらの処理剤の使用割合は、それぞれ、スラ
グの乾燥重量に対して0.01%とした。 水砕スラグ500g(乾燥重量に換算)をポリエ
チレンテレフタレートの布に包んだものを5個用
意し、これらを実施例1で用いたと同じ循環水に
浸漬してスラグを濡らした。別に、実施例1で用
いたと同じ循環水を500mlづつ5個のビーカーに
採取し、そのうちの4個には、それぞれ、前記処
理剤A〜Dのいずれかを所定量溶解しておいた。 循環水に浸漬されたスラグの布包みのうち4個
をとり出して包みを解き、その中のスラグをそれ
ぞれ、前記処理剤を溶解した循環水の入つたいず
れかのビーカーに移し、室温で2分間撹拌するこ
とにより脱水促進処理した。 処理後のスラグを実施例1で用いたのと同じザ
ル(重量既知)の中に円錐形に盛り上げ、室温下
に静置し、風乾した。静置開始から29時間後及び
50時間後に含水スラグとザルの合計重量を測定し
てスラグの含水率を算出した。 一方、比較のため、スラグの布包みのうち残り
の1個の包みを解き、脱水促進処理剤の添加され
ていない循環水500mlの入つたビーカーに移し室
温で2分間撹拌処理した後、実施例1で用いたの
と同じザル(重量既知)の中に盛り上げて室温下
に静置し風乾した。静置開始から29時間後及び50
時間後の含水スラグとザルの合計重量からスラグ
の含水率を測定した。 なお風乾中の室温は25〜15℃であつた。 使用した脱水促進処理剤の種類及び得られた結
果を表2に示す。
【表】
【表】
実施例 3
脱水促進処理剤として下記Dで示す非イオン性
界面活性剤を使用した。 薬剤D:ポリオキシエチレンソルビタンモノス
テアレート (HLB 14.9) これらの処理剤の使用割合はスラグの乾燥重量
に対して0.01%とした。 水砕スラグの脱水促進処理及び乾燥は実施例3
と同様の方法で行なつた。また比較のための脱水
促進処理しない試料についても実施例3に示した
のと同様の方法で循環水で処理した乾燥した。風
乾中の室温は30〜25℃であつた。 使用した脱水促進剤の種類及び静置開始から28
時間後の含水率を表3に示す。
界面活性剤を使用した。 薬剤D:ポリオキシエチレンソルビタンモノス
テアレート (HLB 14.9) これらの処理剤の使用割合はスラグの乾燥重量
に対して0.01%とした。 水砕スラグの脱水促進処理及び乾燥は実施例3
と同様の方法で行なつた。また比較のための脱水
促進処理しない試料についても実施例3に示した
のと同様の方法で循環水で処理した乾燥した。風
乾中の室温は30〜25℃であつた。 使用した脱水促進剤の種類及び静置開始から28
時間後の含水率を表3に示す。
【表】
(ハ) 発明の効果
本発明方法によれば、水に濡れた粒状スラグの
脱水または乾燥が簡便かつ顕著に促進される。従
つて他の条件を同一にした場合、同一の脱水また
は乾燥時間では、本発明方法で処理した粒状スラ
グの方がそのような処理をしなかつた粒状スラグ
にくらべて含水率が低くなり、例えば、脱水促進
処理をしなかつた粒状スラグの含水率が10%前後
になるような乾燥条件の下では本発明方法で処理
した粒状スラグの含水率を脱水促進処理をしなか
つた粒状スラグの含水率の40%以下に低下させる
(換言すれば、この脱水促進処理剤により減少す
る水分量はブランク試料の含水量の60%以上に達
する。)ことができる。従つて本発明方法は、粒
状スラグを堆積して乾燥させても含水率を4%以
下に低下させることが簡便に可能であり、そのた
め、セメント・メーカーでスラグを更に乾燥する
工程を省略することができるという著しい利点を
有するものである。
脱水または乾燥が簡便かつ顕著に促進される。従
つて他の条件を同一にした場合、同一の脱水また
は乾燥時間では、本発明方法で処理した粒状スラ
グの方がそのような処理をしなかつた粒状スラグ
にくらべて含水率が低くなり、例えば、脱水促進
処理をしなかつた粒状スラグの含水率が10%前後
になるような乾燥条件の下では本発明方法で処理
した粒状スラグの含水率を脱水促進処理をしなか
つた粒状スラグの含水率の40%以下に低下させる
(換言すれば、この脱水促進処理剤により減少す
る水分量はブランク試料の含水量の60%以上に達
する。)ことができる。従つて本発明方法は、粒
状スラグを堆積して乾燥させても含水率を4%以
下に低下させることが簡便に可能であり、そのた
め、セメント・メーカーでスラグを更に乾燥する
工程を省略することができるという著しい利点を
有するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水に濡れている粒状スラグを、分子内に炭素
数8〜30の1価炭化水素基を有しHLB値が12.9
〜17である非イオン性界面活性剤の溶液で処理す
ることを特徴とする含水粒状スラグの脱水促進処
理方法。 2 非イオン性界面活性剤が、(―CH2・CH2・O
)―n基(但しnは正の整数)を有する非イオン性
界面活性剤である特許請求の範囲第1項に記載の
方法。 3 粒状スラグの乾燥重量に対して1〜0.001重
量%の割合で界面活性剤を用いる特許請求の範囲
第1項に記載の方法。 4 分子内に炭素数8〜30の1価炭化水素基を有
しHLB値が12.9〜17である非イオン性界面活性
剤を有効成分として含有する含水粒状スラグの脱
水促進処理剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP126885A JPS61163146A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 粒状スラグの脱水促進処理方法及び処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP126885A JPS61163146A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 粒状スラグの脱水促進処理方法及び処理剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61163146A JPS61163146A (ja) | 1986-07-23 |
| JPH0261430B2 true JPH0261430B2 (ja) | 1990-12-20 |
Family
ID=11496706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP126885A Granted JPS61163146A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 粒状スラグの脱水促進処理方法及び処理剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61163146A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3335424A1 (de) * | 1983-09-29 | 1985-04-18 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Multiplikationswerk und verfahren zu dessen betrieb |
| JP6188022B2 (ja) * | 2014-02-07 | 2017-08-30 | 株式会社日向製錬所 | スラグの製造方法及びスラグの製造システム |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5243477A (en) * | 1975-10-02 | 1977-04-05 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | Device for integratig quantity of heat with automatic switching for co oling and heating |
-
1985
- 1985-01-07 JP JP126885A patent/JPS61163146A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61163146A (ja) | 1986-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |