JPH0261542B2 - - Google Patents
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- JPH0261542B2 JPH0261542B2 JP60070103A JP7010385A JPH0261542B2 JP H0261542 B2 JPH0261542 B2 JP H0261542B2 JP 60070103 A JP60070103 A JP 60070103A JP 7010385 A JP7010385 A JP 7010385A JP H0261542 B2 JPH0261542 B2 JP H0261542B2
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- Japan
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- plating
- corrosion resistance
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Description
産業上の利用分野
本発明は耐熱性と耐蝕性にすぐれた溶融アルミ
ニウムメツキ鋼板に関するものである。 従来の技術 アルミニウムメツキ鋼板は耐食性と耐熱性にす
ぐれていることから、高価なステンレス鋼板に代
わつて家庭用熱器具、自動車用排気系材料などに
多く使用されて来ている。これらのアルミニウム
メツキ鋼板は一般に、冷間圧延された冷延板を、
無酸化性または弱酸化性雰囲気中で加熱して圧延
油などを燃焼除去し、続いて還元性雰囲気中で加
熱し表面を活性化する焼鈍過程を経て、溶融アル
ミニウム浴中に浸漬する方法で製造されている。 最近では、特公昭52−33579号公報に示された
「鋼中にCr5〜15%未満とSi2.0%以下を存在させ、
表面のAlの有効濃度が低下することを阻止して、
耐熱寿命を延長させると同時に、表面に生成する
酸化膜がFe−Cr−Si酸化物、またはFe−Cr酸化
物となつて、緻密な保護皮膜を形成して高温度に
おける耐酸化性を向上したメツキ鋼板」や特開昭
56−102556号公報に示された「鋼中にCr0.01〜5
%、Ti0.2〜0.6%を存在させ、かつTi/C+N比
が20倍以上の鋼板に溶融アルミニウムメツキを施
したアルミニウムメツキCr含有鋼板」などが開
発されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしCr添加鋼板をメツキ原板に用いると、
特にC−添加量が多くなると、一般に硬質化し苛
酷な加工が困難となり、又、溶接部近傍の熱影響
部の結晶粒が粗大化し、強度、特に高温に於ける
強度低下の傾向がある。特に自動車排気系素材と
してCr添加鋼はすぐれた耐蝕、耐熱性を有する
ことにより好適であるが、更に排気系システムと
して用いるためには溶接、成形加工性が充分であ
ることが必要である。又建築用素材としても高耐
蝕性メツキ鋼板の開発の必要性が高まつて来てい
る。 本発明はこのような問題を有利に解決したもの
であつて、Cr添加鋼による溶融アルミニウムメ
ツキ鋼板の耐蝕、耐熱性に加え、更に溶接性、成
形加工性にすぐれた溶融アルミニウムメツキ鋼板
を提供するものである。 問題点を解決するための手段 即ち本発明の要旨とするところは、C:0.01%
以下、Si:0.3%以下、Mn:0.1〜1.5%、Cr:1
〜12%、Ti:0.03〜0.16%、Al:0.08%以下、
N:0.1%以下、B:0.0005〜0.003%を含有し、
残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼板にア
ルミニウムまたはアルミニウム合金のメツキを施
した溶融アルミニウムメツキ鋼板である。 以下本発明について詳細に説明する。 作 用 本発明においては、転炉、電気炉など通常の溶
解炉で溶製された溶鋼を、造塊・分塊法あるいは
連続鋳造法を経て鋼片とし、これを熱間圧延し、
酸洗し、冷間圧延する薄鋼板の一般製造工程で冷
延板を製造し、これを燃鈍する。この場合、前記
した冷延板の鋼成分は、溶融アルミニウムメツキ
後の鋼板の諸性質に及ぼす作用効果から定めたも
のである。 すなわち、Cは、含有量が増加すると鋼のメツ
キ濡れ性を劣化せしめて不メツキ部分を誘発し、
溶融アルミニウムメツキ後の耐食性と耐熱性を劣
化せしめる要因となる。又Cはメツキ鋼板を硬質
化させ加工性を低下させる。したがつて本発明で
は、Cは有害成分として0.01%以下に抑え、しか
も少ない含有量ほど好ましい。 Siは鋼中に多量に存在すると、焼鈍時に鋼板表
面に難還元性のSi酸化物、又はFe−Si酸化物を
生成してメツキの濡れ性を阻害し、不メツキやピ
ンホールの原因となる。したがつてSiは有害成分
として少ないほど好ましいが、Mnを共存するこ
とによつてSiの有害性の軽減が可能で、第1図に
示す如く(浸漬試験)Mnが0.2%以上存在すると
きSiは0.3%まで許容可能であるが、好ましくは
0.1%未満である。 Mnはアルミニウムメツキ浴における鋼板の濡
れ性を改善して、微視的不メツキ部分の発生を防
止し、メツキ鋼板の耐食性と耐熱性を向上する。
第2図は鋼中Mn量が耐食性((NH4)2SO4−
NH4NO3−NH4Cl腐食液における浸漬試験)に
及ぼす影響を示したものである。すなわちMnが
0.1%未満の少ない含有量では耐食性が得られず、
また1.5%を越える過剰な含有量ではメツキ密着
性を阻害し、各種の形状の加工時にメツキ剥離を
生じて、耐食性と耐熱性を著しく劣化する。本発
明において鋼中のMnは、上記のような作用効果
を考慮して0.1〜1.5%に限定した。 Crは鋼中に添加されて溶融アルミメツキ鋼板
の耐蝕性を向上させるもので、腐蝕溶液中での浸
漬試験では第3図に示す如くCr量として3%以
上必要であるが、屋外曝露試験(1年間)では第
4図に示す如くCr1%以下の添加で耐蝕性が著し
く向上することを見出した。 従つて要求される耐蝕性能によつてCr量を調
整することが可能であり、鋼中必要Crの下限は
1%である。しかしCr添加量が12%を越えると
溶融アルミニウムメツキによる耐蝕性向上効果が
飽和し、メツキによる効果が少なくなり経済的で
なくなる。従つて本発明に於いてはCr1〜12%の
含有量が好ましい。また成形加工において、ハダ
荒れ等の現象が生じ易くなるので、Cr含有量は
12%以下にする事が好ましい。 Tiは鋼中のC、Nを固定して鋼板の加工性を
付与すると共に、耐蝕性向上成分として、添加し
たCrのC、Nによる結合を防止して耐蝕性、耐
熱性を付与するものである。又溶融アルミニウム
メツキ鋼板が加熱を受けた場合に、メツキ層が地
鉄に拡散して耐酸化性のすぐれた皮膜を形成し、
耐熱性を向上する。 これらの効果を得るためには第5図に示す如く
Tiは0.03%以上の添加が必要で、また鋼中Ti量
が多くなるほど高温度に加熱された場合、メツキ
層の拡散が速やかに生じ耐熱性の点から有利であ
るが、0.16%を越えると耐熱性向上効果が飽和
し、更に製造時溶鋼中のTiが還元剤として作用
し、スラグ耐火材などからSiが混入して来やす
く、Siが多量に混入すると、第6図に示す如く不
メツキ、ピンホールが発生しやすく、耐蝕性が低
下しやすい。 従つて本発明においてはTi量は耐蝕性が阻害
されることなく、耐熱性が著しく向上せしめられ
る範囲として0.03〜0.16%に限定した。 Alは、CrおよびTiの添加歩留を向上させる予
備脱酸剤として使用するものであるが、鋼中に残
存する多量の酸可溶Alはメツキ性を低下して不
メツキ発生の原因となるので、その上限を0.08%
に限定した。 Nの含有量の増加はTi窒化物を形成して必要
量以上のTiを添加せしめ、鋼板のメツキ濡れ性
を低下せしめる有害成分として0.01%以下に抑制
する必要がある。 Cr添加鋼は良好なメツキを得るためには環元
炉内で800℃以上に加熱して還元及び焼鈍を行う
必要がある。しかしCr添加により鉄のA3変態点
を低下させるためにメツキ操業時目標温度より高
目に若干ずれた場合、結晶粗大化を来たし、これ
がプレス時に肌荒れ現象を生じる。 Bはこのような問題点を解決するために添加す
るもので、B添加によりCr添加鋼の再結晶時の
粗粒化を防ぐと共に結晶粒界にBが析出して粒界
の強度を高め、二次加工割れを防止して加工性を
向上させ、又溶接時の熱影響による結晶粒の粗大
化による強度低下を防ぐ。このような効果を奏す
るためには第7図に示す如くBを0.0005%以上添
加することが必要であり、0.003%以上ではその
効果が飽和し、かつ熱間強度が高くなりすぎ熱間
圧延性が低下して好ましくない。従つて本発明で
はB添加量は0.0005%〜0.003%の範囲とした。 また鋼製造上不可避的不純物として混入される
P、Sなどは加工性やメツキ諸特性を低下せしめ
る成分として出来る丈少ないことが好ましく、P
は0.03%以下、Sは0.02%以下がよい。 上記した本発明の鋼成分の鋼を冷間圧延後通常
の無酸化炉法、或いはゼンジマー法にて溶融アル
ミメツキが施される。 即ち、冷間圧延された鋼帯は、無酸化炉又は酸
化炉にて表面汚れ等を酸化燃焼させると共に予熱
され、続いて還元炉に導かれ表面酸化膜が還元さ
れて活性化されると共に再結晶が行われる。 次いでメツキに適した温度に調整された後、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金メツキ浴に浸漬
し本発明で言う溶融アルミニウムメツキが施され
た後メツキ厚みを調整してから冷却され巻取られ
る。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 第1表に示す鋼成分の鋼板(0.8mmt)を用い
て無酸化炉法による連続溶融アルミニウムメツキ
(メツキ浴Al−10%Si、浴温650℃)を行い、目
付量80g/m2のメツキ鋼板を製造した。得られた
各アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性、メツキ密着
性、耐熱性を第1表に示す。 なお、前記第1〜7図及び第1表における性能
試験は次の方法で行つた。 (1) 耐蝕性 浸漬試験 (NH4)2SO41g/、NH4NO31.5g/
、NH4Cl0.5g/の組成の温度80℃の水
溶液中に供試材を30日間浸漬して、重量減
(腐蝕減量)を調べた。 屋外曝露 1年間屋外曝露試験を行い、腐蝕生成物を
除去して重量減(腐蝕減量)を求めた。 (2) メツキ密着性 リバースベンドによる試験を行つた。1は異
常なし、2は亀裂発生、3は一部剥離、4はメ
ツキ剥離大、5は全面メツキ剥離を示す。 (3) 耐熱性 供試材を600℃で20時間加熱して、表面状態
を観察した。◎は表面良好、×は点状赤錆多い
場合である。 (4) プレス成形性 ポンチ直径75mm、しわ押え力1Tonにてブラ
ンク直径を種々変えて、絞り込み可能な最大直
径を求めた。 d/D≧2.2◎、2.2〜2.0△、<2.0× (5) 溶接部強度 MIG溶接を行い、MIG溶接ビードが引張方
向に対し直角方向になるようにJIS5号引張試験
片を作成し引張試験を行い、母材の引張強度に
対する低下量で評価した。 発明の効果 本発明メツキ鋼板は比較材に比べて耐蝕性、耐
熱性、プレス加工性、溶接熱影響部の強度低下も
なくすぐれた性能を示した。
ニウムメツキ鋼板に関するものである。 従来の技術 アルミニウムメツキ鋼板は耐食性と耐熱性にす
ぐれていることから、高価なステンレス鋼板に代
わつて家庭用熱器具、自動車用排気系材料などに
多く使用されて来ている。これらのアルミニウム
メツキ鋼板は一般に、冷間圧延された冷延板を、
無酸化性または弱酸化性雰囲気中で加熱して圧延
油などを燃焼除去し、続いて還元性雰囲気中で加
熱し表面を活性化する焼鈍過程を経て、溶融アル
ミニウム浴中に浸漬する方法で製造されている。 最近では、特公昭52−33579号公報に示された
「鋼中にCr5〜15%未満とSi2.0%以下を存在させ、
表面のAlの有効濃度が低下することを阻止して、
耐熱寿命を延長させると同時に、表面に生成する
酸化膜がFe−Cr−Si酸化物、またはFe−Cr酸化
物となつて、緻密な保護皮膜を形成して高温度に
おける耐酸化性を向上したメツキ鋼板」や特開昭
56−102556号公報に示された「鋼中にCr0.01〜5
%、Ti0.2〜0.6%を存在させ、かつTi/C+N比
が20倍以上の鋼板に溶融アルミニウムメツキを施
したアルミニウムメツキCr含有鋼板」などが開
発されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしCr添加鋼板をメツキ原板に用いると、
特にC−添加量が多くなると、一般に硬質化し苛
酷な加工が困難となり、又、溶接部近傍の熱影響
部の結晶粒が粗大化し、強度、特に高温に於ける
強度低下の傾向がある。特に自動車排気系素材と
してCr添加鋼はすぐれた耐蝕、耐熱性を有する
ことにより好適であるが、更に排気系システムと
して用いるためには溶接、成形加工性が充分であ
ることが必要である。又建築用素材としても高耐
蝕性メツキ鋼板の開発の必要性が高まつて来てい
る。 本発明はこのような問題を有利に解決したもの
であつて、Cr添加鋼による溶融アルミニウムメ
ツキ鋼板の耐蝕、耐熱性に加え、更に溶接性、成
形加工性にすぐれた溶融アルミニウムメツキ鋼板
を提供するものである。 問題点を解決するための手段 即ち本発明の要旨とするところは、C:0.01%
以下、Si:0.3%以下、Mn:0.1〜1.5%、Cr:1
〜12%、Ti:0.03〜0.16%、Al:0.08%以下、
N:0.1%以下、B:0.0005〜0.003%を含有し、
残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼板にア
ルミニウムまたはアルミニウム合金のメツキを施
した溶融アルミニウムメツキ鋼板である。 以下本発明について詳細に説明する。 作 用 本発明においては、転炉、電気炉など通常の溶
解炉で溶製された溶鋼を、造塊・分塊法あるいは
連続鋳造法を経て鋼片とし、これを熱間圧延し、
酸洗し、冷間圧延する薄鋼板の一般製造工程で冷
延板を製造し、これを燃鈍する。この場合、前記
した冷延板の鋼成分は、溶融アルミニウムメツキ
後の鋼板の諸性質に及ぼす作用効果から定めたも
のである。 すなわち、Cは、含有量が増加すると鋼のメツ
キ濡れ性を劣化せしめて不メツキ部分を誘発し、
溶融アルミニウムメツキ後の耐食性と耐熱性を劣
化せしめる要因となる。又Cはメツキ鋼板を硬質
化させ加工性を低下させる。したがつて本発明で
は、Cは有害成分として0.01%以下に抑え、しか
も少ない含有量ほど好ましい。 Siは鋼中に多量に存在すると、焼鈍時に鋼板表
面に難還元性のSi酸化物、又はFe−Si酸化物を
生成してメツキの濡れ性を阻害し、不メツキやピ
ンホールの原因となる。したがつてSiは有害成分
として少ないほど好ましいが、Mnを共存するこ
とによつてSiの有害性の軽減が可能で、第1図に
示す如く(浸漬試験)Mnが0.2%以上存在すると
きSiは0.3%まで許容可能であるが、好ましくは
0.1%未満である。 Mnはアルミニウムメツキ浴における鋼板の濡
れ性を改善して、微視的不メツキ部分の発生を防
止し、メツキ鋼板の耐食性と耐熱性を向上する。
第2図は鋼中Mn量が耐食性((NH4)2SO4−
NH4NO3−NH4Cl腐食液における浸漬試験)に
及ぼす影響を示したものである。すなわちMnが
0.1%未満の少ない含有量では耐食性が得られず、
また1.5%を越える過剰な含有量ではメツキ密着
性を阻害し、各種の形状の加工時にメツキ剥離を
生じて、耐食性と耐熱性を著しく劣化する。本発
明において鋼中のMnは、上記のような作用効果
を考慮して0.1〜1.5%に限定した。 Crは鋼中に添加されて溶融アルミメツキ鋼板
の耐蝕性を向上させるもので、腐蝕溶液中での浸
漬試験では第3図に示す如くCr量として3%以
上必要であるが、屋外曝露試験(1年間)では第
4図に示す如くCr1%以下の添加で耐蝕性が著し
く向上することを見出した。 従つて要求される耐蝕性能によつてCr量を調
整することが可能であり、鋼中必要Crの下限は
1%である。しかしCr添加量が12%を越えると
溶融アルミニウムメツキによる耐蝕性向上効果が
飽和し、メツキによる効果が少なくなり経済的で
なくなる。従つて本発明に於いてはCr1〜12%の
含有量が好ましい。また成形加工において、ハダ
荒れ等の現象が生じ易くなるので、Cr含有量は
12%以下にする事が好ましい。 Tiは鋼中のC、Nを固定して鋼板の加工性を
付与すると共に、耐蝕性向上成分として、添加し
たCrのC、Nによる結合を防止して耐蝕性、耐
熱性を付与するものである。又溶融アルミニウム
メツキ鋼板が加熱を受けた場合に、メツキ層が地
鉄に拡散して耐酸化性のすぐれた皮膜を形成し、
耐熱性を向上する。 これらの効果を得るためには第5図に示す如く
Tiは0.03%以上の添加が必要で、また鋼中Ti量
が多くなるほど高温度に加熱された場合、メツキ
層の拡散が速やかに生じ耐熱性の点から有利であ
るが、0.16%を越えると耐熱性向上効果が飽和
し、更に製造時溶鋼中のTiが還元剤として作用
し、スラグ耐火材などからSiが混入して来やす
く、Siが多量に混入すると、第6図に示す如く不
メツキ、ピンホールが発生しやすく、耐蝕性が低
下しやすい。 従つて本発明においてはTi量は耐蝕性が阻害
されることなく、耐熱性が著しく向上せしめられ
る範囲として0.03〜0.16%に限定した。 Alは、CrおよびTiの添加歩留を向上させる予
備脱酸剤として使用するものであるが、鋼中に残
存する多量の酸可溶Alはメツキ性を低下して不
メツキ発生の原因となるので、その上限を0.08%
に限定した。 Nの含有量の増加はTi窒化物を形成して必要
量以上のTiを添加せしめ、鋼板のメツキ濡れ性
を低下せしめる有害成分として0.01%以下に抑制
する必要がある。 Cr添加鋼は良好なメツキを得るためには環元
炉内で800℃以上に加熱して還元及び焼鈍を行う
必要がある。しかしCr添加により鉄のA3変態点
を低下させるためにメツキ操業時目標温度より高
目に若干ずれた場合、結晶粗大化を来たし、これ
がプレス時に肌荒れ現象を生じる。 Bはこのような問題点を解決するために添加す
るもので、B添加によりCr添加鋼の再結晶時の
粗粒化を防ぐと共に結晶粒界にBが析出して粒界
の強度を高め、二次加工割れを防止して加工性を
向上させ、又溶接時の熱影響による結晶粒の粗大
化による強度低下を防ぐ。このような効果を奏す
るためには第7図に示す如くBを0.0005%以上添
加することが必要であり、0.003%以上ではその
効果が飽和し、かつ熱間強度が高くなりすぎ熱間
圧延性が低下して好ましくない。従つて本発明で
はB添加量は0.0005%〜0.003%の範囲とした。 また鋼製造上不可避的不純物として混入される
P、Sなどは加工性やメツキ諸特性を低下せしめ
る成分として出来る丈少ないことが好ましく、P
は0.03%以下、Sは0.02%以下がよい。 上記した本発明の鋼成分の鋼を冷間圧延後通常
の無酸化炉法、或いはゼンジマー法にて溶融アル
ミメツキが施される。 即ち、冷間圧延された鋼帯は、無酸化炉又は酸
化炉にて表面汚れ等を酸化燃焼させると共に予熱
され、続いて還元炉に導かれ表面酸化膜が還元さ
れて活性化されると共に再結晶が行われる。 次いでメツキに適した温度に調整された後、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金メツキ浴に浸漬
し本発明で言う溶融アルミニウムメツキが施され
た後メツキ厚みを調整してから冷却され巻取られ
る。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 第1表に示す鋼成分の鋼板(0.8mmt)を用い
て無酸化炉法による連続溶融アルミニウムメツキ
(メツキ浴Al−10%Si、浴温650℃)を行い、目
付量80g/m2のメツキ鋼板を製造した。得られた
各アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性、メツキ密着
性、耐熱性を第1表に示す。 なお、前記第1〜7図及び第1表における性能
試験は次の方法で行つた。 (1) 耐蝕性 浸漬試験 (NH4)2SO41g/、NH4NO31.5g/
、NH4Cl0.5g/の組成の温度80℃の水
溶液中に供試材を30日間浸漬して、重量減
(腐蝕減量)を調べた。 屋外曝露 1年間屋外曝露試験を行い、腐蝕生成物を
除去して重量減(腐蝕減量)を求めた。 (2) メツキ密着性 リバースベンドによる試験を行つた。1は異
常なし、2は亀裂発生、3は一部剥離、4はメ
ツキ剥離大、5は全面メツキ剥離を示す。 (3) 耐熱性 供試材を600℃で20時間加熱して、表面状態
を観察した。◎は表面良好、×は点状赤錆多い
場合である。 (4) プレス成形性 ポンチ直径75mm、しわ押え力1Tonにてブラ
ンク直径を種々変えて、絞り込み可能な最大直
径を求めた。 d/D≧2.2◎、2.2〜2.0△、<2.0× (5) 溶接部強度 MIG溶接を行い、MIG溶接ビードが引張方
向に対し直角方向になるようにJIS5号引張試験
片を作成し引張試験を行い、母材の引張強度に
対する低下量で評価した。 発明の効果 本発明メツキ鋼板は比較材に比べて耐蝕性、耐
熱性、プレス加工性、溶接熱影響部の強度低下も
なくすぐれた性能を示した。
【表】
第1図は鋼中Si量と溶融アルミニウムメツキ鋼
板の耐蝕性の関係図、第2図は鋼中Mn量と耐蝕
性、メツキ密着性の関係図、第3図は鋼中Cr量
と鋼板及び溶融アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性
の関係図、第4図は鋼中Cr量と溶融アルミメツ
キ鋼板屋外曝露1年間の腐蝕減量の関係図、第5
図は鋼中Ti量と耐熱性の関係図、第6図は鋼中
Ti量と溶融アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性及
びSi混入量の関係図、第7図は鋼中B添加量と、
加工性、溶接熱影響部強度との関係図である。
板の耐蝕性の関係図、第2図は鋼中Mn量と耐蝕
性、メツキ密着性の関係図、第3図は鋼中Cr量
と鋼板及び溶融アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性
の関係図、第4図は鋼中Cr量と溶融アルミメツ
キ鋼板屋外曝露1年間の腐蝕減量の関係図、第5
図は鋼中Ti量と耐熱性の関係図、第6図は鋼中
Ti量と溶融アルミニウムメツキ鋼板の耐蝕性及
びSi混入量の関係図、第7図は鋼中B添加量と、
加工性、溶接熱影響部強度との関係図である。
Claims (1)
- 1 C0.01%以下、Si0.3%以下、Mn0.1〜1.5%、
Cr1〜12%、Ti0.03〜0.16%、Al0.08%以下、
N0.01%以下、B0.0005〜0.003%を含有し、残部
がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板にアル
ミニウム又はアルミニウム合金のメツキを施した
ことを特徴とする耐熱性及び耐蝕性にすぐれた溶
融アルミニウムメツキ鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7010385A JPS61231152A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 耐熱性と耐蝕性にすぐれた溶融アルミニウムメツキ鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7010385A JPS61231152A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 耐熱性と耐蝕性にすぐれた溶融アルミニウムメツキ鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61231152A JPS61231152A (ja) | 1986-10-15 |
| JPH0261542B2 true JPH0261542B2 (ja) | 1990-12-20 |
Family
ID=13421860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7010385A Granted JPS61231152A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 耐熱性と耐蝕性にすぐれた溶融アルミニウムメツキ鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61231152A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56102556A (en) * | 1980-01-22 | 1981-08-17 | Nisshin Steel Co Ltd | Aluminum plated steel sheet with superior heat resistance |
-
1985
- 1985-04-04 JP JP7010385A patent/JPS61231152A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61231152A (ja) | 1986-10-15 |
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