JPH027582B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH027582B2 JPH027582B2 JP60183986A JP18398685A JPH027582B2 JP H027582 B2 JPH027582 B2 JP H027582B2 JP 60183986 A JP60183986 A JP 60183986A JP 18398685 A JP18398685 A JP 18398685A JP H027582 B2 JPH027582 B2 JP H027582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydroxybiphenyl
- sodium salt
- reaction
- solvent
- carbon dioxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/141—Feedstock
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は式()で表わされる4−ヒドロキシ
ビフエニル−3−カルボン酸の製造方法に関す
る。4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸
の如きフエニル基置換サリチル酸は、近年感圧・
感熱紙用顕色剤として着目されている化合物であ
る(特開昭50−20807号公報)。 従来の技術 4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸の
工業的製造方法としては、4−ヒドロキシビフエ
ニルと炭酸ガスとを反応させる所謂Kolbe−
Schmitt反応〔Chem.Reviews57、583(1957)〕が
最適である。この反応に基づく具体的製造方法と
しては、従来次の方法が提晶されている。 (1) 4−ヒドロキシビフエニルを過剰の炭酸カリ
ウムとともに、炭酸ガス加圧下200〜250℃に加
熱する方法〔J.Gen.Chem.(U.S.S.R.)、8、
424(1938)〕。 (2) 4−ヒドロキシビフエニルと水酸化ナトリウ
ムとを水溶媒で加熱し、しかる後に水を留去し
て4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩を
得る。これを約6Kg/cm2・Gの炭酸ガス加圧下
160〜170℃で加熱する方法(米国特許第
1941207号)。 前述の従来方法には、工業的観点から次のよう
な問題点を含んでいる。すなわち方法(1)では、過
剰量の炭酸カリウムが必要であり、かつ約30Kg/
cm2の高圧炭酸ガス下で反応を行なうため、原料面
や設備面でコスト高となる。 一方、方法(2)はコスト面では好ましい方法とい
える。しかし、本発明者等の検討によれば、依然
として次のような問題点を指摘することができ
る。その第一は4−ヒドロキシビフエニルのナト
リウム塩の製造方法にある。該ナトリウム塩は吸
湿性であるが、水が含有されると、これと炭酸ガ
スとの反応において目的とする4−ヒドロキシビ
フエニル−3−カルボン酸の収率が著しく低下す
る。 このため、前記米国特許では、該ナトリウム塩
製造において溶媒として用いた水を加熱留去する
際、最終的に180℃、10mmHgで5時間以上真空乾
燥して水を完全に除去している。しかし、この方
法は水の蒸発潜熱が大きいためエネルギー的に不
利である。さらに真空乾燥の際、残存する水と該
ナトリウム塩とが可逆的に反応し、生じた4−ヒ
ドロキシビフエニルが一部留出して該ナトリウム
塩の収率が低下する。 問題点の第二は、このようにして得た該ナトリ
ウム塩と炭酸ガスとの反応温度にある。すなわち
前記米国特許によればこの反応は160〜170℃で行
なつている。しかし、本発明者等の検討によれ
ば、この反応温度では反応は4時間以上を要し、
かつ目的とする4−ヒドロキシビフエニル−3−
カルボン酸の収率も60%以下と低いものである。 発明が解決しようとする問題点 本発明者等はこのような4−ヒドロキシビフエ
ニル−3−カルボン酸()製造に関する従来法
の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、4−ヒ
ドロキシビフエニル()から相当するナトリウ
ム塩()を経由し、これと炭酸ガスとを反応さ
せる方法を用い、経済的かつ簡便に目的物を得る
ことができる製造方法を完成させたものである。 問題点を解決するための手段 本発明では、まず4−ヒドロキシビフエニルに
水酸化ナトリウムを反応させて4−ヒドロキシビ
フエニルのナトリウム塩を得る。従来反応溶媒と
して水を用いていたが、本発明者等はメタノール
あるいはエタノールの如き低級アルコール類を溶
媒に用いると反応後の溶媒除去が容易となり、か
つ4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の収
率が向上するという利点を見いだした。 溶媒として用いる低級アルコール類としてはメ
タノールが安価な点で好ましく使用できる。溶媒
はその使用量を必要最小限に抑えるため、加熱し
て用いることが望ましい。すなわち水酸化ナトリ
ウムの低級アルコール溶液を環流温度に加熱撹拌
し、これにほぼ等モル量の4−ヒドロキシビフエ
ニルを加える。この場合4−ヒドロキシビフエニ
ル、水酸化ナトリウムのいずれかを過剰量用いて
も以下の反応は支障なく進行する。しかし過剰分
は反応に関与せず最終的に回収する必要があるの
で、経済的観点からは両者は等モル量付近の量比
で用いるのが好ましい。 4−ヒドロキシビフエニルと水酸化ナトリウム
とは前記の条件ですみやかに反応し、4−ヒドロ
キシビフエニルのナトリウム塩が生じるが、これ
はこの溶媒系にほぼ飽和している。この溶液を常
圧あるいは減圧で濃縮して溶媒を除去する。この
場合、溶媒としてメタノールを用いた場合には、
蒸発潜熱は水とくらべて小さいため、その留去は
非常に容易となる。溶媒が留出するにしたがい4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩が一水和
物として析出してくる。この一水和物は常温以下
では溶媒での溶解度は小さい。従つて、溶媒の除
去は加熱留去をさらに続けることでも達成できる
が、別法としては4−ヒドロキシビフエニルのナ
トリウム塩の一水和物の溶媒に対する溶解度が小
さいことを利用することでも容易に行ないうる。 すなわち反応溶液を全量の1/2以下に濃縮し、
室温以下に冷却したのち析出した4−ヒドロキシ
ビフエニルのナトリウム塩の一水和物を濾取す
る。この操作では濾液中に溶解する4−ヒドロキ
シビフエニルのナトリウム塩の量は反応収量の10
%以下であり、これは濾液を濃縮すると再び一水
和物として析出するので容易に回収しうるもので
ある。このようにして溶媒を除去した反応混合物
は、さらに180℃、5〜10Torrで1〜2時間真空
乾燥を行い、完全に脱水した4−ヒドロキシビフ
エニルのナトリウム塩を無色固体として得る。真
空乾燥の際、水を溶媒に用いた場合とは異なり、
4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の分解
による4−ヒドロキシビフエニルの生成は殆んど
観測されない。 このようにして得た4−ヒドロキシビフエニル
のナトリウム塩はボールミル等で粉砕して炭酸ガ
スとの反応に供して4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸を製造する。この際、粉砕した4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の粒子径
を小さくすることが4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸の収率を向上させる上で重要であ
り、20メツシユ以下、好ましくは100メツシユ以
下に粉砕する。 反応は粉砕した4−ヒドロキシビフエニルのナ
トリウム塩を炭酸ガス加圧下、加熱撹拌すること
により実施できる。炭酸ガス圧は2〜40Kg/cm2・
Gであり、圧力をこれ以上高くしても目的物の収
率は実質的に向上しない。反応温度は190〜210℃
であり、この範囲内であれば、反応は1〜2時間
ですみやかに進行する。この際、反応に関与しな
い溶剤を添加しても差し支えない。 このような溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ナフタレンビフエニル、エチルビ
フエニル、ジエチルビフエニル、キノリンの如き
芳香族炭化水素ならびに複素芳香族化合物、ヘキ
サン、ヘプタン、リグロイン、シクロヘキサン等
の脂肪族ならびに脂環式炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、ジフエニルエーテルの如きエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド
類その他を例示することができる。これらは単独
あるいは混合して用いることができる。 反応終了後、反応混合物を水に溶かし、塩酸あ
るいは硫酸の如き鉱酸を加えて酸析させ、必要に
応じて溶剤洗浄あるいは再結晶等の精製操作を行
ない、目的とする4−ヒドロキシビフエニル−3
−カルボン酸を単離する。 以下実施例および比較例により本発明を更に詳
細に説明する。 実施例 1 水酸化ナトリウム80gをメタノール400mlに溶
かし、ゆるやかに加熱環流した。これに4−ヒド
ロキシビフエニル340gを加えて均一溶液となる
まで同温度で撹拌した。この溶液を減圧濃縮し、
さらに、180℃、5mmHgで2時間真空乾燥して4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩380gを
無色固体として得た。真空乾燥の際、4−ヒドロ
キシビフエニルの生成留去は殆んど観測されなか
つた。 得られた4−ヒドロキシビフエニルのナトリウ
ム塩をボールミルで100メツシユ以下に粉砕し、
そのうち25gを内容積200mlのオートクレーブに
装入した。オートクレーブ内を炭酸ガスで数回置
換後、炭酸ガス5Kg/cm2・G加圧下、200℃に加
熱し、2時間撹拌した。反応が進行するにしたが
い炭酸ガスが消費されて圧力が低下するので、外
部から炭酸ガスを補い、常に5Kg/cm2・Gの圧力
を保つようにした。反応混合物を温水300mlに溶
かし、濃塩酸を加えてPH1以下としたのち、析出
した沈澱物を酢酸エチル200mlで抽出した。抽出
液の一部をジアゾメタンで処理して含有するカル
ボン酸類を相当するメチルエステルにかえたの
ち、ガスクロマトグラフイーを用いて含有物を内
部標準法で定量した。その結果、4−ヒドロキシ
ビフエニル−3−カルボン酸および4−ヒドロキ
シビフエニルがそれぞれ収率82.2モル%および
9.9モル%で生成していることがわかつた。 前記抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮した。結晶性残留物をメタノール−酢酸エチ
ルから再結晶して、4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸21.0gを無色結晶として単離し
た。mp217〜218℃。 比較例 2 水酸化ナトリウム80gを水400mlに溶かし、4
−ヒドロキシビフエニル340gを加え、90℃に加
熱撹拌して均一な溶液を得た。この溶液を減圧濃
縮し、さらに、180℃、5Torrで2時間真空乾燥
を行ない、4−ヒドロキシビフエニルのナトリウ
ム塩372gを得た。真空乾燥の際、4−ヒドロキ
シビフエニル11.4gの留去がみられた。 実施例2〜7および比較例2〜4 実施例1と同様の方法で4−ヒドロキシビフエ
ニルのナトリウム塩を調製し、これを20メツシユ
以下にボールミルで粉砕したのちオートクレーブ
に装入し、炭酸ガス加圧下、所定温度で所定時間
撹拌した。実施例1と同様の後処理および生成物
分析を行なつた。結果を表1に示す。
ビフエニル−3−カルボン酸の製造方法に関す
る。4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸
の如きフエニル基置換サリチル酸は、近年感圧・
感熱紙用顕色剤として着目されている化合物であ
る(特開昭50−20807号公報)。 従来の技術 4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸の
工業的製造方法としては、4−ヒドロキシビフエ
ニルと炭酸ガスとを反応させる所謂Kolbe−
Schmitt反応〔Chem.Reviews57、583(1957)〕が
最適である。この反応に基づく具体的製造方法と
しては、従来次の方法が提晶されている。 (1) 4−ヒドロキシビフエニルを過剰の炭酸カリ
ウムとともに、炭酸ガス加圧下200〜250℃に加
熱する方法〔J.Gen.Chem.(U.S.S.R.)、8、
424(1938)〕。 (2) 4−ヒドロキシビフエニルと水酸化ナトリウ
ムとを水溶媒で加熱し、しかる後に水を留去し
て4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩を
得る。これを約6Kg/cm2・Gの炭酸ガス加圧下
160〜170℃で加熱する方法(米国特許第
1941207号)。 前述の従来方法には、工業的観点から次のよう
な問題点を含んでいる。すなわち方法(1)では、過
剰量の炭酸カリウムが必要であり、かつ約30Kg/
cm2の高圧炭酸ガス下で反応を行なうため、原料面
や設備面でコスト高となる。 一方、方法(2)はコスト面では好ましい方法とい
える。しかし、本発明者等の検討によれば、依然
として次のような問題点を指摘することができ
る。その第一は4−ヒドロキシビフエニルのナト
リウム塩の製造方法にある。該ナトリウム塩は吸
湿性であるが、水が含有されると、これと炭酸ガ
スとの反応において目的とする4−ヒドロキシビ
フエニル−3−カルボン酸の収率が著しく低下す
る。 このため、前記米国特許では、該ナトリウム塩
製造において溶媒として用いた水を加熱留去する
際、最終的に180℃、10mmHgで5時間以上真空乾
燥して水を完全に除去している。しかし、この方
法は水の蒸発潜熱が大きいためエネルギー的に不
利である。さらに真空乾燥の際、残存する水と該
ナトリウム塩とが可逆的に反応し、生じた4−ヒ
ドロキシビフエニルが一部留出して該ナトリウム
塩の収率が低下する。 問題点の第二は、このようにして得た該ナトリ
ウム塩と炭酸ガスとの反応温度にある。すなわち
前記米国特許によればこの反応は160〜170℃で行
なつている。しかし、本発明者等の検討によれ
ば、この反応温度では反応は4時間以上を要し、
かつ目的とする4−ヒドロキシビフエニル−3−
カルボン酸の収率も60%以下と低いものである。 発明が解決しようとする問題点 本発明者等はこのような4−ヒドロキシビフエ
ニル−3−カルボン酸()製造に関する従来法
の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、4−ヒ
ドロキシビフエニル()から相当するナトリウ
ム塩()を経由し、これと炭酸ガスとを反応さ
せる方法を用い、経済的かつ簡便に目的物を得る
ことができる製造方法を完成させたものである。 問題点を解決するための手段 本発明では、まず4−ヒドロキシビフエニルに
水酸化ナトリウムを反応させて4−ヒドロキシビ
フエニルのナトリウム塩を得る。従来反応溶媒と
して水を用いていたが、本発明者等はメタノール
あるいはエタノールの如き低級アルコール類を溶
媒に用いると反応後の溶媒除去が容易となり、か
つ4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の収
率が向上するという利点を見いだした。 溶媒として用いる低級アルコール類としてはメ
タノールが安価な点で好ましく使用できる。溶媒
はその使用量を必要最小限に抑えるため、加熱し
て用いることが望ましい。すなわち水酸化ナトリ
ウムの低級アルコール溶液を環流温度に加熱撹拌
し、これにほぼ等モル量の4−ヒドロキシビフエ
ニルを加える。この場合4−ヒドロキシビフエニ
ル、水酸化ナトリウムのいずれかを過剰量用いて
も以下の反応は支障なく進行する。しかし過剰分
は反応に関与せず最終的に回収する必要があるの
で、経済的観点からは両者は等モル量付近の量比
で用いるのが好ましい。 4−ヒドロキシビフエニルと水酸化ナトリウム
とは前記の条件ですみやかに反応し、4−ヒドロ
キシビフエニルのナトリウム塩が生じるが、これ
はこの溶媒系にほぼ飽和している。この溶液を常
圧あるいは減圧で濃縮して溶媒を除去する。この
場合、溶媒としてメタノールを用いた場合には、
蒸発潜熱は水とくらべて小さいため、その留去は
非常に容易となる。溶媒が留出するにしたがい4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩が一水和
物として析出してくる。この一水和物は常温以下
では溶媒での溶解度は小さい。従つて、溶媒の除
去は加熱留去をさらに続けることでも達成できる
が、別法としては4−ヒドロキシビフエニルのナ
トリウム塩の一水和物の溶媒に対する溶解度が小
さいことを利用することでも容易に行ないうる。 すなわち反応溶液を全量の1/2以下に濃縮し、
室温以下に冷却したのち析出した4−ヒドロキシ
ビフエニルのナトリウム塩の一水和物を濾取す
る。この操作では濾液中に溶解する4−ヒドロキ
シビフエニルのナトリウム塩の量は反応収量の10
%以下であり、これは濾液を濃縮すると再び一水
和物として析出するので容易に回収しうるもので
ある。このようにして溶媒を除去した反応混合物
は、さらに180℃、5〜10Torrで1〜2時間真空
乾燥を行い、完全に脱水した4−ヒドロキシビフ
エニルのナトリウム塩を無色固体として得る。真
空乾燥の際、水を溶媒に用いた場合とは異なり、
4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の分解
による4−ヒドロキシビフエニルの生成は殆んど
観測されない。 このようにして得た4−ヒドロキシビフエニル
のナトリウム塩はボールミル等で粉砕して炭酸ガ
スとの反応に供して4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸を製造する。この際、粉砕した4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩の粒子径
を小さくすることが4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸の収率を向上させる上で重要であ
り、20メツシユ以下、好ましくは100メツシユ以
下に粉砕する。 反応は粉砕した4−ヒドロキシビフエニルのナ
トリウム塩を炭酸ガス加圧下、加熱撹拌すること
により実施できる。炭酸ガス圧は2〜40Kg/cm2・
Gであり、圧力をこれ以上高くしても目的物の収
率は実質的に向上しない。反応温度は190〜210℃
であり、この範囲内であれば、反応は1〜2時間
ですみやかに進行する。この際、反応に関与しな
い溶剤を添加しても差し支えない。 このような溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ナフタレンビフエニル、エチルビ
フエニル、ジエチルビフエニル、キノリンの如き
芳香族炭化水素ならびに複素芳香族化合物、ヘキ
サン、ヘプタン、リグロイン、シクロヘキサン等
の脂肪族ならびに脂環式炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、ジフエニルエーテルの如きエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド
類その他を例示することができる。これらは単独
あるいは混合して用いることができる。 反応終了後、反応混合物を水に溶かし、塩酸あ
るいは硫酸の如き鉱酸を加えて酸析させ、必要に
応じて溶剤洗浄あるいは再結晶等の精製操作を行
ない、目的とする4−ヒドロキシビフエニル−3
−カルボン酸を単離する。 以下実施例および比較例により本発明を更に詳
細に説明する。 実施例 1 水酸化ナトリウム80gをメタノール400mlに溶
かし、ゆるやかに加熱環流した。これに4−ヒド
ロキシビフエニル340gを加えて均一溶液となる
まで同温度で撹拌した。この溶液を減圧濃縮し、
さらに、180℃、5mmHgで2時間真空乾燥して4
−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩380gを
無色固体として得た。真空乾燥の際、4−ヒドロ
キシビフエニルの生成留去は殆んど観測されなか
つた。 得られた4−ヒドロキシビフエニルのナトリウ
ム塩をボールミルで100メツシユ以下に粉砕し、
そのうち25gを内容積200mlのオートクレーブに
装入した。オートクレーブ内を炭酸ガスで数回置
換後、炭酸ガス5Kg/cm2・G加圧下、200℃に加
熱し、2時間撹拌した。反応が進行するにしたが
い炭酸ガスが消費されて圧力が低下するので、外
部から炭酸ガスを補い、常に5Kg/cm2・Gの圧力
を保つようにした。反応混合物を温水300mlに溶
かし、濃塩酸を加えてPH1以下としたのち、析出
した沈澱物を酢酸エチル200mlで抽出した。抽出
液の一部をジアゾメタンで処理して含有するカル
ボン酸類を相当するメチルエステルにかえたの
ち、ガスクロマトグラフイーを用いて含有物を内
部標準法で定量した。その結果、4−ヒドロキシ
ビフエニル−3−カルボン酸および4−ヒドロキ
シビフエニルがそれぞれ収率82.2モル%および
9.9モル%で生成していることがわかつた。 前記抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮した。結晶性残留物をメタノール−酢酸エチ
ルから再結晶して、4−ヒドロキシビフエニル−
3−カルボン酸21.0gを無色結晶として単離し
た。mp217〜218℃。 比較例 2 水酸化ナトリウム80gを水400mlに溶かし、4
−ヒドロキシビフエニル340gを加え、90℃に加
熱撹拌して均一な溶液を得た。この溶液を減圧濃
縮し、さらに、180℃、5Torrで2時間真空乾燥
を行ない、4−ヒドロキシビフエニルのナトリウ
ム塩372gを得た。真空乾燥の際、4−ヒドロキ
シビフエニル11.4gの留去がみられた。 実施例2〜7および比較例2〜4 実施例1と同様の方法で4−ヒドロキシビフエ
ニルのナトリウム塩を調製し、これを20メツシユ
以下にボールミルで粉砕したのちオートクレーブ
に装入し、炭酸ガス加圧下、所定温度で所定時間
撹拌した。実施例1と同様の後処理および生成物
分析を行なつた。結果を表1に示す。
【表】
実施例 8〜10
実施例1と同様の方法で調製し、さらにボール
ミルで20メツシユ以下に粉砕した4−ヒドロキシ
ビフエニルのナトリウム塩10gと溶媒50mlとを内
容積200mlのオートクレーブに装入し、炭酸ガス
40Kg/cm2・G加圧下、200℃で2時間撹拌した。
実施例2と同様の後処理を行ない、ガスクロマト
グラフイーで生成物の定量を行なつた。溶媒とし
てジフエニルエーテルとビフエニルとの7:3の
混合物、エチルビフエニル、N,N−ジメチルホ
ルムアミドを用いた。結果を表2に示す。
ミルで20メツシユ以下に粉砕した4−ヒドロキシ
ビフエニルのナトリウム塩10gと溶媒50mlとを内
容積200mlのオートクレーブに装入し、炭酸ガス
40Kg/cm2・G加圧下、200℃で2時間撹拌した。
実施例2と同様の後処理を行ない、ガスクロマト
グラフイーで生成物の定量を行なつた。溶媒とし
てジフエニルエーテルとビフエニルとの7:3の
混合物、エチルビフエニル、N,N−ジメチルホ
ルムアミドを用いた。結果を表2に示す。
【表】
発明の効果
本発明により、感熱紙顕色剤等の用途が見込ま
れる4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸
を安価に製造し、等該業界に供給することが可能
となつた。
れる4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸
を安価に製造し、等該業界に供給することが可能
となつた。
Claims (1)
- 1 4−ヒドロキシビフエニルと水酸化ナトリウ
ムを低級アルコール溶媒中で反応させ、生成する
4−ヒドロキシビフエニルのナトリウム塩を分離
し、これを20メツシユ以下の粒度に粉砕し、2〜
40Kg/cm2・Gの炭酸ガス加圧下、190〜210℃に加
熱することを特徴とする4−ヒドロキシビフエニ
ル−3−カルボン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60183986A JPS6245558A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60183986A JPS6245558A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6245558A JPS6245558A (ja) | 1987-02-27 |
| JPH027582B2 true JPH027582B2 (ja) | 1990-02-19 |
Family
ID=16145314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60183986A Granted JPS6245558A (ja) | 1985-08-23 | 1985-08-23 | 4−ヒドロキシビフエニル−3−カルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6245558A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0662499B2 (ja) * | 1987-06-26 | 1994-08-17 | 岩城製薬株式会社 | 4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸の製造法 |
-
1985
- 1985-08-23 JP JP60183986A patent/JPS6245558A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6245558A (ja) | 1987-02-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1912952B1 (en) | Process for preparing amorphous rosuvastatin calcium free of impurities | |
| CN102627573B (zh) | 5-氨基酮戊酸盐酸盐的合成方法 | |
| JP2619726B2 (ja) | 新規中間体の合成方法、ならびに該中間体を用いる3′‐アジド‐3′‐デオキシチミジンおよび類似体の合成方法 | |
| WO2023051768A1 (zh) | (s)-4-氯-2-氨基丁酸盐酸盐及(s)-4-氯-2-氨基丁酸酯的制备方法 | |
| JPS5848554B2 (ja) | ニコチン酸アミドの製法 | |
| JPH027582B2 (ja) | ||
| US4393008A (en) | 2-Cyano-2-(3-phenoxy-phenyl)-propionic acid amide and preparation thereof | |
| WO2004058774A1 (de) | Verfahren zur herstellung von pyridoxin oder seines säureadditionssalzes | |
| JP3012705B2 (ja) | (2−ヒドロキシフェニル)酢酸の製造方法 | |
| JP2002520305A (ja) | 4−カルボキシ−5,8,11−トリス(カルボキシメチル)−1−フェニル−2−オキサ−5,8,11−トリアザ−13−トリデカン酸の調製方法 | |
| US4080505A (en) | α-Chlorocarboxylic acids | |
| CA1068302A (en) | Process for the preparation of an acetonitrile derivative | |
| JPS63264439A (ja) | 3,5,6−トリフルオロ−4−ヒドロキシフタル酸の製造法 | |
| CN108424383B (zh) | 姜黄素烟酸酯的制备方法 | |
| JPH0335308B2 (ja) | ||
| JP2855871B2 (ja) | チオリンゴ酸の製造方法 | |
| JPS597136A (ja) | マロン酸エステルの製法 | |
| JPH0342266B2 (ja) | ||
| JP3899626B2 (ja) | 2−メルカプトチアゾ−ルの製法 | |
| US4476306A (en) | Method of preparing 2,4-dihydroxypyrimidine | |
| JPH09132561A (ja) | (2rs,3rs)−3−(2′−アミノフエニルチオ)−2−ヒドロキシ−3−(4″−メトキシフエニル)−プロピオン酸メチルエステルの製造法 | |
| GB2029414A (en) | Process for preparing 4(5) - hydroxymethyl 5 (4)-alkyl imidazoles | |
| JPH0155267B2 (ja) | ||
| US4375543A (en) | N-[3-(1'-3"-Oxapentamethylene-amino-ethylideneamino)-2,4,6-triiodobenzoyl]-β-amino-α- methylpropionitrile in process to make corresponding acid | |
| JP3596262B2 (ja) | 2,3,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメチル安息香酸、そのエステル類及びその製造法 |