JPH0310719B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0310719B2 JPH0310719B2 JP58241681A JP24168183A JPH0310719B2 JP H0310719 B2 JPH0310719 B2 JP H0310719B2 JP 58241681 A JP58241681 A JP 58241681A JP 24168183 A JP24168183 A JP 24168183A JP H0310719 B2 JPH0310719 B2 JP H0310719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron
- phosphorus
- plating
- bath
- plating bath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Description
本発明はクラツクの生じない鉄・リンめつき被
膜を得ることができる鉄・リン電気めつき浴に関
する。 鉄・リンめつき被膜は、鉄めつき被膜に比べて
硬度が大きく、このためピストンのスカート部な
どの摺動部材に鉄・リンめつき被膜を形成するこ
とにより、耐摩耗性、耐焼付性などを向上させる
ことが期待できるものである。 しかし従来、鉄・リン電気めつき浴としては、
2価の鉄イオンと次亜リン酸又はその塩とを含
み、更にホウ酸や塩化アンモニウム等を含むもの
が知られているが、本発明者らの検討によると、
この種のめつき浴を用いて鉄・リン電気めつきを
行なつた場合、得られる鉄・リンめつき被膜の断
面に多数のクラツクが生じ、このクラツクが特に
機械的性能を要求する応用面では大きな障害とな
ることを知見した。即ち、クラツクの発生した
鉄・リンめつき被膜はそれ自体のじん性が著しく
低い上、クサビ(ノツチ)効果によりめつきが施
こされた素材そのもののじん性を低下させるもの
であつた。 このため、本発明者らはクラツクのない鉄・リ
ンめつき被膜を得ることができる鉄・リン電気め
つき浴につき検討を進めた結果、2価の鉄イオン
と亜リン酸及び/又は亜リン酸塩とを主成分と
し、2価の鉄イオンの含有量がめつき浴1当り
20〜80gであり、亜リン酸及び/又は亜リン酸塩
の含有量がめつき浴1当りNaH2PO3・2H2O
として0.01〜20gであるめつき浴を用いた場合、
得られる鉄・リンめつき被膜はクラツクがなく、
機械的特性に優れており、このため摺動部材など
に鉄・リンめつき被膜を形成させるためのめつき
浴として非常に有効であることを知見した。 即ち、従来は上述したようにリン供給源として
次亜リン酸や次亜リン酸塩を用いためつき浴を使
用しており、この種のめつき浴は光沢のあるめつ
き被膜が得られるものであるが、その断面を観察
するとクラツクが多数発生しているものであつ
た。しかし、リン供給源として亜リン酸や亜リン
酸塩を使用した場合、断面にクラツクのない鉄・
リンめつき被膜が得られることを見い出し、本発
明をなすに至つたものである。 以下、本発明につき更に詳しく説明する。 本発明に係る鉄・リン電気めつき浴は、2価の
鉄イオンと、亜リン酸及び/又は亜リン酸塩を主
成分としてなるものである。 ここで、2価の鉄イオンの供給源は特に制限さ
れないが、例示すると硫酸第1鉄、塩化第1鉄、
スルフアミン酸第1鉄、ホウフツ化第1鉄などを
挙げることができ、これらの1種を単独で又は2
種以上を併用して使用することができる。また、
2価の鉄イオンの含有量はめつき浴1当り20〜
80gである。 本発明においては、鉄・リンめつき被膜に対す
るリンの供給源として亜リン酸及び/又は亜リン
酸塩を使用するもので、これにより上述したよう
にクラツクのない鉄・リンめつき被膜を得ること
ができるものである。この場合、亜リン酸や亜リ
ン酸塩の含有量は、要求する鉄・リンめつき被膜
のリン含量等により相違し、また亜リン酸や亜リ
ン酸塩のめつき浴に対する溶解度によつて制限さ
れるが、通常めつき浴1当りNaH2PO3・
2H2Oとして0.01〜20g、特に0.1〜10gとするこ
とが好ましい。本発明浴によれば、亜リン酸や亜
リン酸塩の含有量を変えることにより、通常0.05
〜10%のリン含量を有する鉄・リンめつき被膜を
得ることができる。なお、亜リン酸塩としては、
亜リン酸ナトリウム等が使用し得る。 本発明に係るめつき浴には、上述した成分に加
え、更に必要によつては電導度塩として硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム等を0〜200g/、
特に20〜150g/、PH緩衝剤としてホウ酸等を
0〜60g/、特に20〜50g/、3価の鉄イオ
ンの錯化剤として酸性フツ化アンモニウム等を0
〜20g/、特に1〜10g/添加することがで
きる。 なお、本発明めつき浴のPHは0.5〜3.5とするこ
とが好ましい。 上述した鉄・リン電気めつき浴を用いて所望の
被めつき物をめつきする場合、浴温は室温〜80
℃、特に30〜70℃とすることができ、また陰極電
流密度は0.5〜30A/dm2、特に2〜20A/dm2と
することができる。更に、撹拌は必ずしも必要と
しないが、カソードロツカー、スターラーによる
浴撹拌を採用することもできる。なお、陽極には
一般に鉄板が用いられる。 本発明の鉄・リン電気めつき浴を使用して得ら
れる鉄・リンめつき被膜の外観は、一般に半光沢
の均一な面であり、また得られためつき被膜はク
ラツクがなく、機械的特性に優れたものであるの
で、例えばピストンのスカート部などの摺動部材
その他のめつきに好適に用いられる。 以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。 実施例 1 FeSO4・7H2O 250g/ (NH4)2SO4 100 〃 NaH2PO3・2H2O 1 〃 PH 2.1 実施例 2 FeSO4・7H2O 250g/ NH4Cl 50 〃 H3BO3 20 〃 NaH2PO3・2H2O 2 〃 PH 1.8 次に、上記めつき浴を使用し、浴温60℃、
Dk4A/dm2の条件において公知の方法により前
処理したAC8A,T6のアルミニウム合金に20μの
鉄・リン電気めつきを施した。 また比較のため、下記比較例のめつき浴を使用
し、浴温55℃、Dk10A/dm2の条件でAC8A,
T6のアルミニウム合金に20μの鉄・リン電気めつ
きを施した。 〔比較例〕 FeCl2・4H2O 80g/ FeSO4・7H2O 100 〃 NaH2PO3・2H2O 10 〃 PH 1.4 得られた鉄・リンめつき被膜の外観、硬度、リ
ン含量を第1表に示す。 また、めつき被膜を切断し、その切断面を5%
ナイタールにて2秒間エツチングした後、金属顕
微鏡(倍率400倍)にてクラツクの有無を調べた。
結果を第1表に併記する。
膜を得ることができる鉄・リン電気めつき浴に関
する。 鉄・リンめつき被膜は、鉄めつき被膜に比べて
硬度が大きく、このためピストンのスカート部な
どの摺動部材に鉄・リンめつき被膜を形成するこ
とにより、耐摩耗性、耐焼付性などを向上させる
ことが期待できるものである。 しかし従来、鉄・リン電気めつき浴としては、
2価の鉄イオンと次亜リン酸又はその塩とを含
み、更にホウ酸や塩化アンモニウム等を含むもの
が知られているが、本発明者らの検討によると、
この種のめつき浴を用いて鉄・リン電気めつきを
行なつた場合、得られる鉄・リンめつき被膜の断
面に多数のクラツクが生じ、このクラツクが特に
機械的性能を要求する応用面では大きな障害とな
ることを知見した。即ち、クラツクの発生した
鉄・リンめつき被膜はそれ自体のじん性が著しく
低い上、クサビ(ノツチ)効果によりめつきが施
こされた素材そのもののじん性を低下させるもの
であつた。 このため、本発明者らはクラツクのない鉄・リ
ンめつき被膜を得ることができる鉄・リン電気め
つき浴につき検討を進めた結果、2価の鉄イオン
と亜リン酸及び/又は亜リン酸塩とを主成分と
し、2価の鉄イオンの含有量がめつき浴1当り
20〜80gであり、亜リン酸及び/又は亜リン酸塩
の含有量がめつき浴1当りNaH2PO3・2H2O
として0.01〜20gであるめつき浴を用いた場合、
得られる鉄・リンめつき被膜はクラツクがなく、
機械的特性に優れており、このため摺動部材など
に鉄・リンめつき被膜を形成させるためのめつき
浴として非常に有効であることを知見した。 即ち、従来は上述したようにリン供給源として
次亜リン酸や次亜リン酸塩を用いためつき浴を使
用しており、この種のめつき浴は光沢のあるめつ
き被膜が得られるものであるが、その断面を観察
するとクラツクが多数発生しているものであつ
た。しかし、リン供給源として亜リン酸や亜リン
酸塩を使用した場合、断面にクラツクのない鉄・
リンめつき被膜が得られることを見い出し、本発
明をなすに至つたものである。 以下、本発明につき更に詳しく説明する。 本発明に係る鉄・リン電気めつき浴は、2価の
鉄イオンと、亜リン酸及び/又は亜リン酸塩を主
成分としてなるものである。 ここで、2価の鉄イオンの供給源は特に制限さ
れないが、例示すると硫酸第1鉄、塩化第1鉄、
スルフアミン酸第1鉄、ホウフツ化第1鉄などを
挙げることができ、これらの1種を単独で又は2
種以上を併用して使用することができる。また、
2価の鉄イオンの含有量はめつき浴1当り20〜
80gである。 本発明においては、鉄・リンめつき被膜に対す
るリンの供給源として亜リン酸及び/又は亜リン
酸塩を使用するもので、これにより上述したよう
にクラツクのない鉄・リンめつき被膜を得ること
ができるものである。この場合、亜リン酸や亜リ
ン酸塩の含有量は、要求する鉄・リンめつき被膜
のリン含量等により相違し、また亜リン酸や亜リ
ン酸塩のめつき浴に対する溶解度によつて制限さ
れるが、通常めつき浴1当りNaH2PO3・
2H2Oとして0.01〜20g、特に0.1〜10gとするこ
とが好ましい。本発明浴によれば、亜リン酸や亜
リン酸塩の含有量を変えることにより、通常0.05
〜10%のリン含量を有する鉄・リンめつき被膜を
得ることができる。なお、亜リン酸塩としては、
亜リン酸ナトリウム等が使用し得る。 本発明に係るめつき浴には、上述した成分に加
え、更に必要によつては電導度塩として硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム等を0〜200g/、
特に20〜150g/、PH緩衝剤としてホウ酸等を
0〜60g/、特に20〜50g/、3価の鉄イオ
ンの錯化剤として酸性フツ化アンモニウム等を0
〜20g/、特に1〜10g/添加することがで
きる。 なお、本発明めつき浴のPHは0.5〜3.5とするこ
とが好ましい。 上述した鉄・リン電気めつき浴を用いて所望の
被めつき物をめつきする場合、浴温は室温〜80
℃、特に30〜70℃とすることができ、また陰極電
流密度は0.5〜30A/dm2、特に2〜20A/dm2と
することができる。更に、撹拌は必ずしも必要と
しないが、カソードロツカー、スターラーによる
浴撹拌を採用することもできる。なお、陽極には
一般に鉄板が用いられる。 本発明の鉄・リン電気めつき浴を使用して得ら
れる鉄・リンめつき被膜の外観は、一般に半光沢
の均一な面であり、また得られためつき被膜はク
ラツクがなく、機械的特性に優れたものであるの
で、例えばピストンのスカート部などの摺動部材
その他のめつきに好適に用いられる。 以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。 実施例 1 FeSO4・7H2O 250g/ (NH4)2SO4 100 〃 NaH2PO3・2H2O 1 〃 PH 2.1 実施例 2 FeSO4・7H2O 250g/ NH4Cl 50 〃 H3BO3 20 〃 NaH2PO3・2H2O 2 〃 PH 1.8 次に、上記めつき浴を使用し、浴温60℃、
Dk4A/dm2の条件において公知の方法により前
処理したAC8A,T6のアルミニウム合金に20μの
鉄・リン電気めつきを施した。 また比較のため、下記比較例のめつき浴を使用
し、浴温55℃、Dk10A/dm2の条件でAC8A,
T6のアルミニウム合金に20μの鉄・リン電気めつ
きを施した。 〔比較例〕 FeCl2・4H2O 80g/ FeSO4・7H2O 100 〃 NaH2PO3・2H2O 10 〃 PH 1.4 得られた鉄・リンめつき被膜の外観、硬度、リ
ン含量を第1表に示す。 また、めつき被膜を切断し、その切断面を5%
ナイタールにて2秒間エツチングした後、金属顕
微鏡(倍率400倍)にてクラツクの有無を調べた。
結果を第1表に併記する。
【表】
更に、上記めつき浴を用いて公知の方法により
前処理した素材(AC8A,T6のアルミニウム合
金)に20μの鉄・リン電気めつきを施したものを
試料として使用し、JIS Z2274に基いて金属材料
の回転曲げ疲れ試験を行なつた。その結果を第2
表に示す。
前処理した素材(AC8A,T6のアルミニウム合
金)に20μの鉄・リン電気めつきを施したものを
試料として使用し、JIS Z2274に基いて金属材料
の回転曲げ疲れ試験を行なつた。その結果を第2
表に示す。
【表】
第2表の結果より、本発明浴から得られた鉄・
リンめつき被膜が良好な機械的特性を有している
ことが認められる。
リンめつき被膜が良好な機械的特性を有している
ことが認められる。
Claims (1)
- 1 2価の鉄イオンと、亜リン酸及び/又は亜リ
ン酸塩とを主成分とし、2価の鉄イオンの含有量
がめつき浴1当り20〜80gであり、亜リン酸及
び/又は亜リン酸塩の含有量がめつき浴1当り
NaH2PO3・2H2Oとして0.01〜20gであることを
特徴とする鉄・リン電気めつき浴。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24168183A JPS60131994A (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 鉄・リン電気めつき浴 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24168183A JPS60131994A (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 鉄・リン電気めつき浴 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11963789A Division JPH0248635B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | Tetsu*rindenkimetsukyoku |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60131994A JPS60131994A (ja) | 1985-07-13 |
| JPH0310719B2 true JPH0310719B2 (ja) | 1991-02-14 |
Family
ID=17077932
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24168183A Granted JPS60131994A (ja) | 1983-12-21 | 1983-12-21 | 鉄・リン電気めつき浴 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60131994A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60131999A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-13 | Toyota Motor Corp | 摺動部材及びその製造方法 |
| US4746412A (en) * | 1986-07-03 | 1988-05-24 | C. Uyemura & Co., Ltd. | Iron-phosphorus electroplating bath and electroplating method using same |
| WO2019176049A1 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 日本エレクトロプレイテイング・エンジニヤース株式会社 | 電解ロジウムめっき液 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60131999A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-13 | Toyota Motor Corp | 摺動部材及びその製造方法 |
-
1983
- 1983-12-21 JP JP24168183A patent/JPS60131994A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60131994A (ja) | 1985-07-13 |
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