JPH03118048A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH03118048A
JPH03118048A JP1255135A JP25513589A JPH03118048A JP H03118048 A JPH03118048 A JP H03118048A JP 1255135 A JP1255135 A JP 1255135A JP 25513589 A JP25513589 A JP 25513589A JP H03118048 A JPH03118048 A JP H03118048A
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敏郎 近藤
Yutaka Sato
裕 佐藤
Yutaka Masuzawa
鱒澤 裕
Hiroyuki Takeuchi
裕之 竹内
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、振動子素子を二次元方向に面状に配列して成
る探触子を有しこの探触子からの超音波ビームの送受信
方向を二次元方向に走査して被検体内の三次元情報を収
集する超音波診断装置に関し、特に探触子の部品点数及
び信号線等の数を削減して信頼性の向上及び画質の改善
並びにコスト低下を図ることができる超音波診断装置に
関する。
〔従来の技術〕
超音波診断装置は、超音波を被検体内に発射した際発生
する反射エコーを検出し画像化して診断するもので、そ
の最近の進歩及び普及は著しい。
そして、このような超音波診断装置の普及は、その走査
に熟練を要しない電子走査方式の装置が実用化されたた
めである。
従来から広く用いられている電子リニア走査型超音波診
断装置は、第18図に示すように、幅の狭い短冊状に形
成された振動子素子1を列状に多数配列して成る探触子
2を用い、上記各振動子素子1,1.・・・にそれぞれ
接続された電子スイッチ3.3.・・・により、特定の
一群の振動子素子1゜1、・・・のみ選択して、送受信
部に接続するようになっていた。このようにして選択さ
れる一群の振動子素子1,1.・・・を順次移動させる
毎に、送信パルス発生器4から各振動子素子1に高電圧
パルスを印加して超音波ビームを被検体5内に打出し。
目的部位6からの反射エコーを同じ振動子素子1゜1、
・・・群で受信し、この受信したエコー信号を増幅器7
で増幅する。この増幅器7からの出力信号は検波器8へ
入力し、この検波器8により上記エコー信号の振幅に相
当する信号を検出する。そして、この検波器8からの出
力信号は表示装置9へ入力し、この表示装置9において
は上記入力した信号の強度により超音波ビームの発射位
置と反射エコーの位置に相当する位置の輝度変調が施さ
れるようになっている。これにより、上記表示装置9に
は、被検体5内の二次元断層像が表示される。
なお、上記の一連の動作は、制御器1oの制御によって
行われるようになっていた。
以上の電子リニア走査型超音波診断装置の他に、超音波
ビームの走査方法により、電子カーブドリニア走査(コ
ンベックス走査)型超音波診断装置及び電子セクタ走査
型超音波診断装置などのリアルタイムで被検体内の断層
像が11察できる装置が実用化されているが、いずれも
被検体内の任意の一断面のみの情報しか得られず、他の
断面についての情報を得るためには、探触子2(第18
図参照)を体表面に当てる位置または方向を変えなけれ
ばならず、操作が複雑となるものであった。また、同時
にリアルタイムで二断面以上の情報を得ること、あるい
は三次元の立体情報を得ることは不可能であった。
このような問題点に対して、小さな四角形に形成した多
数の振動子素子を二次元方向に面状に配列したいわゆる
二次元アレーによる探触子を用い、特定の1個あるいは
複数個の振動子素子を選択して動作させ、超音波ビーム
の送受信方向を二次元方向に走査することが提案されて
いる。この二次元アレーによる探触子については、[ア
イ・イー・イー・イー トランザクション オン ソニ
ックス アンド ウルトラソニックス、ニスニー25(
1978年9月) J  (IEEE、Trans、5
onics andυ1trasonics、5O−5
(Sep、197g))第273頁から第280頁にお
いて論じられており、第19図に示すように、圧電材料
を小さな四角形に分割して形成した振動子素子11を、
二次元方向に面状に配列して探触子12が形成されてい
る。そして、上記面状に配列された振動子素子11の各
々には、リード線13がそれぞれ接続されており、これ
らのリード線13には二次元方向に並んだ電子スイッチ
14がそれぞれ接続してあり、これらの電子スイッチ1
4からは多数列のリード線15,15゜・・・が伸びて
いる。さらに、例えば図上斜線を付して示す成る特定の
行りに属する振動子素子11゜11、・・・に対応する
電子スイッチ14を選択して閉じることにより、上記特
定の行りに属する振動子素子11,11.・・・を上記
のリード線15,15、・・・に接続できる構成とされ
ている。
このとき、上記特定の行りに配列された振動ヲ素子11
,11.・・・群のうち、隣接するいくつ力の振動子素
子11から成るグループのみが超音訳の送受信を行うよ
うに電子スイッチ14が閉じると共に、これらの振動子
素子11からの信号に目整相回路16によって遅延を与
えることにより、超音波ビームの収束作用を持たせるこ
とができるさらに、上記超音波の送受信を行う振動子素
子11のグループの位置を、上記電子スイッチ14の開
閉制御を1ステツプずつ並進して移動させることにより
、超音波ビームの電子リニア走査を行うことができる。
この電子リニア走査の様子を示すと第20図のようにな
る。すなわち、小さな四角形の振動子素子11を二次元
方向に面状に配列して成る探触子12において、超音波
ビームAを例えばX方向の第1行x1に沿って移動させ
ることにより、第一の電子リニア走査が実施される。次
に、第19図に示す電子スイッチ14の開閉する位置を
例えばX方向に微小距離だけ移動させ、超音波ビームA
をX方向の第2行x2に沿って移動させることにより、
第二の電子リニア走査が実施される。このような動作を
X方向に微小距離だけ順次移動させながら超音波ビーム
AをX方向に移動させることにより二次元方向の走査と
なり、超音波断層像BをX方向に多数重ね合わせたもの
が得られ、被検体の三次元の超音波情報が得られる。
そして、上記の電子リニア走査で得られた反射エコー信
号は、第19図に示す信号処理回路17を介して図示外
の表示装置に導かれるようになっている。
上述の第19図に示した二次元アレーによる探触子12
により二次元方向の電子リニア走査を実現するためには
、第21図に示すように、二次元方向に面状に配列され
た小さな四角形の振動子素子11,11.・・・の各々
にリード線13を接続すると共に、これらのリード線1
3のそれぞれに電子スイッチ14aを1個ずつ接続しな
ければならない。そして、上記多数のリード線13,1
3゜・・・と電子スイッチ14 a’+ 14 a +
・・・とを振動子素子11,11.・・・の背面側に配
置するためには上記各電子スイッチ14aは、その断面
形状が一つの振動子素子11と同じくらい小さいものが
要求される。これを実現するため、第22図に示すよう
に、電子スイッチ14aの集合体をMOS FETスイ
ッチQを多数用いても小さくなるように集積回路で構成
して上記振動子素子11,11.・・・の背面側に設け
、その制御線Vx□tVX2 、Vx、 j・・・;V
Yi+Vy2 tvyz p・・・と振動子素子11,
11.・・・とを選択接続した後の信号線のみの少数の
信号線18を、探触子12から送信器19と受信器20
とに導く構成とされている。
上述の第22図に示した構成を実現した探触子12の具
体的な構造を示すと第23図のようになる。すなわち、
大きな一枚の圧電材料21の片面側に、狭い幅の切断溝
22,22.・・・を縦横に入れ、多数の小さな四角形
に分割して振動子素子11.11.・・・を形成してい
る。二九らの振動子素子11,11.・・・の両面には
、共通電極23と信号電極24とが対向して設けられ、
上記共通電極23は接地され、これに対向する信号電極
24の各々にはその電極パッド25に対して接触コネク
タ26が、振動子素子11,11.・・・の支持材とな
る吸音材27を貫通して接続されている。そして、この
接触コネクタ26に対して、ガラス板28上に設けたシ
リコン基板29上に形成された多数の電子スイッチ30
,30.・・・の端子を接続すると共に、上記電子スイ
ッチ30,30.・・・の制御線及び信号の出力線は外
部への引出しリード31に接続されており、この引出し
リード31を介して外部へ導出されるようになっている
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、第19図及び第23図に示したような従来の二
次元アレーによる探触子12においては、多数の振動子
素子11,11.・・・に対する送受信信号の切り換え
に多数の電子スイッチ14aまたは30を必要とすると
共に、多数の制御線及び信号線並びにリード線13.3
1を要し、部品点数が多くなると共に構造も複雑となる
ものであった6また、多数の振動子素子11,11.・
・・を支持する吸音材27(第23図参照)の厚さが制
限されると共に、その材質は変形の小さいものに制限さ
れることから、吸音特性のよい材料を自由に選択するこ
とができず、性能向上を十分に図ることができないもの
であった0以上のように、探触子12の部品点数及び信
号線等の数が多く構造も複雑であることから製造コスト
が高くなると共に、信頼性も低下し、さらに超音波診断
装置で得られる画像も劣化することがあった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決し、探触子
の部品点数及び信号線等の数を削減して信頼性の向上及
び画質の改善並びにコスト低下を図ることができる超音
波診断装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために1本発明による超音波診断
装置は、超音波を送受信する振動子素子を二次元方向に
面状に配列してなる探触子を有し。
この探触子を駆動して超音波ビームを送受信すると共に
、その送受信方向を二次元方向に走査して被検体内の三
次元情報を収集する超音波診断装置において、上記探触
子は、バイアス電界により圧電性が誘起される電歪材料
を小片に分割して振動子素子を形成し、これら複数の振
動子素子を二次元方向に面状に配列すると共に、この振
動子素子の両面には電極を設けて構成し、この探触子の
振動子素子を一方向に沿って動作させる選択位置を移動
させるためのバイアス電圧を選択的に印加する手段を設
けると共に、上記移動方向と異なる方向にて各振動子素
子の電極に接続されたスイッチの開閉により超音波ビー
ムの走査を制御する手段を設けたものである。
また、上記探触子の複数の振動子素子の両面に設けられ
た電極のうち、一方の面の電極は接地し、他方の面の電
極には、一方向に沿った複数の列の各々において共通の
信号線を接続すると共に、上記一方向と直交する方向の
複数の行の各々において共通のバイアス電圧を印加する
制御線を高インピーダンスを介して接続すると効果的で
ある。
さらに、上記探触子の複数の振動子素子を、半円弧状柱
体の曲面の円弧方向と上記柱体の中心軸方向との二方向
に配列してもよい。
この場合、上記探触子の駆動による超音波ビームの送受
信を制御して、直交二手面における走査面により被検体
のバイプレーン断層像を得るようにすると効果的である
また、上記探触子の複数の振動子素子を、円柱状体の曲
面の円周方向と上記柱状体の中心軸方向との二方向に曲
面状に配列してもよい。
〔作 用〕
このように構成された超音波診断装置は、バイアス電界
により圧電性が誘起される電歪材料を小片に分割して振
動子素子を形成し、これら複数の振動子素子を二次元方
向に面状に配列すると共に、上記振動子素子の両面には
電極を設けて構成された探触子について、電圧印加手段
により上記探触子の振動子素子を一方向に沿って動作さ
せる選択位置を移動させるためのバイアス電圧を選択的
に印加し、走査制御手段で上記移動方向と異なる方向に
て各振動子素子の電極に接続されたスイッチを開閉して
超音波ビームの走査を制御するように動作する。これに
より、上記探触子からの超音波ビームの送受信方向を二
次元方向に走査して被検体内の三次元情報を収集するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明による超音波診断装置の実施例を示すブ
ロック図である。この超音波診断装置は、探触子からの
超音波ビームの送受信方向を二次元方向に走査して被検
体内の三次元情報を収集するもので、第1図に示すよう
に、探触子35と、送波回路36と、整相回路37と、
可変利得増幅器38と、検波器39と、ディジタルスキ
ャンコンバータ(以下rDSCJと略称する)40と、
表示装置41と、制御回路42とを備えている。
上記探触子35は、該探触子35からの超音波ビームの
送受信方向を二次元方向に走査するもので、超音波を送
受信する振動子素子を二次元方向に面状に配列して構成
されている。送波回路36は、上記探触子35に対して
送波パルスを送出するもので、例えばQ個のパルス発生
器を有しており、各チャンネル毎に任意の遅延時間を与
えることにより、探触子35の前方の特定距離に超音波
ビームを収束させることができるようになっている。整
相回路37は、上記探触子35で受信した例えばΩチャ
ンネルの反射エコーの信号(エコー信号)を入力して、
そのエコー信号に所定の遅延時間を与えて特定の位置の
信号に鋭い指向特性を与えるものである。なお、上記送
波回路36及び整相回路37の各チャンネルに与えるべ
き遅延時間は、後述の制御回路42により制御されるよ
うになっている。可変利得増幅器38は、上記整相回路
37からの出力信号を入力して、その信号が被検体内か
らの反射エコーが発生する部位が深くなる程弱くなるの
を補正するため、時間の経過と共に利得を大きくするも
のである。検波器39は、上記可変利得増幅器38から
の出力信号を入力して、エコー信号の振幅を検出するも
のである。また、DSC40は、上記検波器39からの
出力信号を入力して、アナログ信号をディジタル信号に
変換すると共に画像メモリに書き込み、この画像メモリ
から読み出した画像データを標準テレビ信号に変換して
出力するものである。さらに1表示装置41は、上記D
SC40からの出力信号を入力して、被検体内に打ち出
した超音波ビームの反射エコーから形成される断層像を
表示するものである。そして、制御回路42は、上記の
送波回路36、整相回路37、可変利得増幅器38及び
DSC40の一連の動作を制御するものである。
ここで1本発明においては、上記探触子35は。
バイアス電界により圧電性が誘起される電歪材料を小片
に分割して振動子素子を形成し、これら複数の振動子素
子を二次元方向に面状に配列すると共に、上記振動子素
子の両面には電極を設けて構成され、この探触子35の
振動子素子を一方向に沿って動作させる選択位置を移動
させるためのバイアス電圧を選択的に印加する手段が設
けられると共に、上記移動方向と異なる方向にて各振動
子素子の電極に接続されたスイッチの開閉により超音波
ビームの走査を制御する手段が設けられている。
まず、上記探触子35の振動子素子を形成する電歪材料
について説明する。この電歪材料は、バイアス電界によ
り圧電性が誘起されてその電気音響変換効率を制御でき
るもので、例えば緩和型強誘電体のPMN−PT系のセ
ラミックからなる。
ここで、PMNは、 Pb (MgANb%)Ol の化学式で表わされる物質を指し、PTは、P b T
 i O。
の化学式で表わされる物質(チタン酸鉛)を指している
。このPMN−PT系のセラミックからなる電歪材料に
ついては、第7回強誘電体応用会議(平成元年5月31
日〜6月2日)の予稿集において詳述されており、次の
ような特性を有している。
すなわち、PMN−PT系のセラミックにおいて、 P
bTxOi (チタン酸鉛 以下rPTJと略記する)
が0〜15モル%までの試料について室温で測定された
電界−分極ヒステリシス曲線は、第2図(a)〜(d)
のようになる、この実験結果に示されているように、P
Tが10%近傍ではヒステリシスが小さく、比較的小さ
な電界強度Eで強誘電相と同程度の分極Pが誘起されて
いることがわかる。そして、このPMN−PT系のセラ
ミックからなる電歪材料を超音波診断装置の探触子に応
用する場合の実用性を考慮すると、印加できる電圧に対
し400V/ wm以下のバイアス電界強度で誘起され
る電気機械結合係数Ktの評価を行えばよい。
第3図(a)〜(c)は、PTが10モル%の材料を7
0℃に保持した後に、(a)14℃、 (b)22℃、
 (c)41℃の各室温で直流バイアス電圧を増加、減
少させたときの電気機械結合係数Ktの変化を示したも
のである。同図(a)ではバイアス電圧の印加によりK
tが残留することがら強誘電相と言われ、同図(C)で
はバイアスの電圧の印加によってもKtの残留がないこ
とがら常誘電相と言われている。また、同図(b)では
上記(a)と(c)の両相の中間状態にある。このよう
に、室温近傍において相転移温度をもつ緩和型強誘電体
を用いた電歪材料は、温度により電気機械結合係数Kt
が大きく変化するので、実用上は温度によりこのような
Ktの変化が生じないものが必要である。このような点
を考慮しなから探触子材料の最適組成について検討する
と、探触子に用いる電歪材料として適した組成を知るた
めには、PTが10モル%付近の組成についての特性を
見ればよい。そして、バイアス電圧により電気音響変換
効率を制御する探触子においては、第3図(C)のよう
に、電気機械結合係数Ktの残留の無い特性が、使用さ
れる周囲温度の範囲内において得られることが望まれる
次に、第4図は上記の電歪材料に400V/ mmのバ
イアス電界強度を加えた後に残留する電気機械結合係数
Ktとその電歪材料中のPTのモル濃度との関係を、温
度をパラメータとして示したものである。これかられか
るように、上記電歪材料中のPTのモル濃度を9モル%
以下の組成にすると。
20℃〜40℃の温度においてKtの残留が無いものに
することができる。また、第5図は上記の電歪材料に4
00V/inのバイアス電界強度を加えて誘起される電
気機械結合係数Ktとその電歪材料中のPTのモル濃度
との関係を、温度をパラメータとして示したものである
0以上の第4図と第5図とから、20℃〜40℃の温度
範囲において)よ、Ktの残留が無く且つ強電界強度に
おいて最も大きなKtが得られるのは、PTが9モル%
のときであることがわかる。例えば、温度20℃で40
0V/ rrmのバイアス電界強度を加えたときのKt
は0.5となり、現用の超音波診断装置で用いられてい
る圧電材料としてのPZTと同じ特性が得られるので、
それと同程度の感度となると考えられる。以上のことか
ら、適切な組成のPMN−PT系のセラミックで作成し
た電歪材料を用いることにより、バイアス電界により電
気音響変換効率を制御できる探触子が実現できることが
わかる。
第6図は上述のPMN−PT系のセラミックからなる電
歪材料で構成した探触子についての実験結果を示すグラ
フである。この実験では、第7図に示すように、例えば
円板状の振動子43を背面制動材44の前面に接着して
なる探触子45に、直流バイアス電圧を印加した状態で
励振パルス電圧を印加して超音波を水中に発射させ、平
坦な金属でできたほぼ完全な反射体46からの反射エコ
ーを上記探触子45で受信し、パルスエコー法による超
音波の送受信実験をしたものである。このときの探触子
45に印加するバイアス電圧と該探触子45による反射
エコーの受信電圧との関係は、第6図に示すように、バ
イアス電圧が零のときは受信電圧は零となり、バイアス
電圧を増加するに従い受信電圧は増加しており、上記探
触子45の電気音響変換効率をバイアス電圧により制御
できることがわかる。
以上のことから、本発明においては、第1図に示す探触
子35の振動子素子を形成する材料として、バイアス電
界により圧電性が誘起されてその電気音響変換効率が制
御できる電歪材料、例えば緩和型強誘電体のPMN−P
T系のセラミックを用い、第8図に示すように、上記電
歪材料を多数の/J%さな四角形に分割して振動子素子
47.47゜・・・を形成し、これら多数の振動子素子
47,47゜・・・を二次元方向に面状に配列すると共
に、これらの振動子素子47,47.・・・の両面には
電極48゜49を設けて探触子35を構成している。上
記電極48.49のうち、前面側に設けた電極48は共
通に接続して接地され、他方の背面側に設けた電極49
にはそれぞれリード線50が接続され、このリード線5
0を背面側の吸音材51中を貫通して後方に取り出して
いる。
このように構成された探触子35の多数の振動子素子4
7,47.・・・は、第9図に示すような回路構成とさ
れている。すなわち、上記多数の振動子素子47は、例
えば縦横mXn個のマトリクス状に配列されており、横
方向の行の配列にあたる振動子素子47の各々は十分大
きな抵抗Rを介して各制御線52に共通接続され、縦方
向の列の配列にあたる振動子素子47の各々は各信号線
53に共通接続されている。上記制御線52は、例えば
n本設けられており、この制御線52にバイアス電圧を
印加することにより、特定の横方向の行に配列された振
動子素子47,47.・・・の電気機械結合係数Ktを
大きくすることができ、バイアス電圧を取り去ることに
より、その特定の行に配列された振動子素子47,47
.・・・の電気機械結合係数Ktを零にすることができ
る。従って、上記制御線52に印加するバイアス電圧の
オン、オフ動作により、特定の横方向の行に配列された
振動子素子47,47.・・・のみを電気音響変換素子
として活性化したり、不活性化するという制御が可能で
ある。すなわち、第19図に示すと同様に、特定の行り
の振動子素子11,11.・・・のみ超音波ビームの送
受信が行えるのと同じ動作をさせることができる。なお
、上記の高抵抗Rは、送受信信号が制御線52を介して
横方向の振動子素子47に伝送するのを阻止するためそ
の振動子素子の負荷より高いインピーダンスを与える素
子である。
また、上記信号線53は、例えばm本設けられており、
この信号線53により縦方向の列に配列された振動子素
子47における送受信の信号電圧を供給したり、取り出
したりすることができる。
これにより、上記制御′m52からのバイアス電圧の印
加により活性化された特定の行において、端方から他端
方へ向けて超音波ビームの走査を順次進めるように動作
させることができる。従って、第8図及び第9図に示し
た本発明における探触子35により、第19図に示した
従来の探触子12と同じ動作ができることとなる。なお
、第9図において、上記制御線52と信号線53とは、
−本のケーブル54にまとめられて探触子35から取り
出されるようになっている。
上記探触子35の振動子素子47,47.・・・を一方
向に沿って動作させる選択位置を移動させるためのバイ
アス電圧を印加する手段としての制御線52は、第1図
において制御回路42により制御される。また、信号線
53は、第1図において走査回路55に接続されている
。この走査回路55は、上記選択位置の移動方向と異な
る方向にて各振動子素子47,47.・・・がらの超音
波ビームの走査を制御する手段となるもので、内部に例
えばm個の電子スイッチS□、s2.・・・、Smを有
し、各電子スイッチSL=Smはm本の信号R&53に
それぞれ接続されている。そして、上記各電子スイッチ
S□〜Smのうち例えば隣接するQ個の電子スイッチの
みを閉じることにより、横方向の行のm個の振動子素子
47のうち隣接する0個の振動子素子47を一群として
選択し、さらに上記Q個の電子スイッチを1個ずつずら
して切り換えることにより1選択すべき一群の振動子素
子47を1個ずつずらして並進切り換えすることができ
る。
従って、振動子素子47の特定の行において、超音波ビ
ームのステップ走査が実行されるように制御される。
そして、上記走査回路55の一連の動作は、制御回路4
2により制御される。これにより、第20図に示すと同
様に、X方向の電子リニア走査をy方向に微小距離だけ
順次移動させて、二次元方向の走査を実施させることが
できる。なお、第9図に示す探触子35においては、こ
の探触子35から取り出すケーブル54は、例えばn本
の制御IQ52とm本の信号、tlX53の合計(m+
n)本の導線だけでよく、第19図に示す従来の探触子
12において必要とした多数の電子スイッチ及びリード
線を設けることなく、同様の二次元方向の走査が実施で
きることとなる。
第10図(a) 、 (b)は本発明における探触子3
5の変形例(35’ )を示す斜視説明図である。この
変形例による探触子35′は、吸音材51″を同図(a
)に示すように半円弧状柱体に形成し、この吸音材51
′の曲面の円弧方向と上記柱体の中心軸○の方向(長手
方向)との二方向に、多数の振動子素子47,47.・
・・を凸曲面状に配列したものである。このとき、振動
子素子47,47.・・・は、同図(a)に示すように
、半円弧状柱体から成る吸音材51′の長手方向に沿っ
て第1行から第8行まで配列し、その円弧方向に沿って
第1列から第m列まで配列しである。この状態で、第1
図に示す制御線52を介して、第10図(a)に示すよ
うに、n個の行の振動子素子47のうち隣接するp個の
振動子素子47のみにバイアス電圧を印加して選択する
。なお、この−群のp個の振動子素子47の位置は、上
記のバイアス電圧を印加する制御線52の制御により、
1個ずつずらして順次移動することができ、これによっ
て行方向の走査が行える。また、列方向の走査は、前述
のように第1図に示すm個の電子スイッチ81〜Smの
制御により実施され、従来のいわゆるコンベックス型探
触子によるセクタ走査と同様に、第10図(b)に示す
矢印Uで表わした方向に超音波ビームの走査が行われる
このような二つの方向の走査により被検体内へ打ち出す
超音波ビームの状態は、第11図に示すようになる6図
において走査面St1は、第10図(a)に示す第1行
から2個並んだ行までの振動子素子47にバイアス電圧
を印加して選択された円弧方向に並ぶ振動子素子47に
よりセクタ走査を行ったときの第一の走査面を示してい
る6また。
他の走査面Stnは、第n行を含んで2個前までの行の
振動子素子47にバイアス電圧を印加して選択された振
動子素子47によりセクタ走査を行ったときの第nの走
査面を示している。そして、上記第一の走査面St1と
第nの走査面Stnとの間には、多数のセクタ状の走査
面が形成され、これら多数の走査面により立体的な走査
領域Stが形成されて被検体内の三次元情報を収集する
ことができる。
第12図は第10図に示す構造の探触子35′の動作に
よる他の走査領域を示す説明図である。
この場合においては、第10図(a)に示す半円弧状柱
体から成る吸音材51′の中心軸Oの方向に並んだ振動
子素子47の信号は総て用いて整相し、超音波ビームの
方向を制御するいわゆるフェーズドアレーによるセクタ
走査を行い、上記吸音材51′の曲面の円弧方向に並ん
だ振動子素子47はバイアス電圧を制御してリニア走査
を行うことにより、二次元方向の走査を行った場合の走
査領域を示している。この例においては、セクタ状の第
一の走査面St1と第nの走査面Stnとで囲まれた三
次元空間の情報を収集することができる。
第13図は第10図に示す構造の探触子35′を体腔内
探触子55に応用した例を示す説明図である。この応用
例においては、体腔内探触子55の長手方向(X軸方向
)に第10図(a)の吸音材51′の中心軸○の方向を
とり、その曲面の円弧方向を上記体腔内探触子55の表
面の凸曲面の方向にとって探触子55を構成している。
このようにすることにより、フェーズドアレーによるセ
クタ状の第一の走査面St、とコンベックス型探触子と
同様の動作によるセクタ状の第二の走査面St2とを実
施することができ、第13図においてX−2面内にある
第一の走査面St1とy−z面内にある第二の走査面S
t2とで、直交する二手面における走査面を持たせるこ
とができる。従って、上記走査面StよとSt2の断層
像の形成を高速度で交互に切り換えることにより、リア
ルタイムで異なる二方向の断層像を全く同じ位置からa
察できるバイプレーン断層像を得ることができる。
なお、上記の応用例において、振動子素子47゜47、
・・・のy−z面における断面をとり、この断面の外側
面に被検体中の音速よりも速い材料から成り内側面より
外側面の曲率半径が大きく形成された音響レンズ56を
、第14図に示すように接着すると、上記振動子素子4
7,47.・・・から発射される超音波ビームに収束作
用を与えることができる。この場合は、超音波ビームの
方位分解能を向上させることができる。
第15図は本発明における探触子35の他の変形例(3
5“)を示す斜視説明図である。この変形例による探触
子351は、吸音材51′を円柱状体に形成し、この吸
音材51′の曲面の円周方向と上記柱状体の中心軸○の
方向(長手方向)との二方向に、多数の振動子素子47
,47.・・・を円柱曲面状に配列したものである。こ
のとき、振動子素子47,47.・・・は、円柱状体か
ら成る吸音材51′の長手方向に沿って第1行から第n
行まで配列し、その円周方向に沿って第1列から第m列
まで配列しである。そして、上記配列された振動子素子
47,47.・・・には、第9図に示すと同様に、行方
向には制御線52が接続され、列方向には信号線53が
接続されている。このように接続された信号[53によ
り円周に沿ったラディアル走査を行うには、第1図に示
す電子スイッチ81〜Smの制御により隣接する例えば
4個の一群を選択し、超音波の送受信動作を行う振動子
素子47の群を円周方向に沿って順次移動させればよい
なお、上記ラディアル走査の円柱状体から成る吸音材5
1′の中心軸Oに対する位置は、第1図に示す制御線5
2により与えられる行方向の振動子素子47のバイアス
電圧により順次移動制御される。従って、上記の動作に
よるラディアル走査面は、第16図に示すように、全体
として円柱状に形成された探触子35′の中心軸0(Z
軸)を中心にして、その中心軸0に沿って上方端のラデ
ィアル走査面R□から下方端のラディアル走査面R2ま
でリニア走査することにより得られる。この場合、被検
体に対する診断領域は、上記のラディアル走査面R1と
R2とで挾まれた円柱状の空間Vになる。なお、この状
態で、特定方向の走査線、例えば上方端のラディアル走
査面R4内の一つの走査線L□をZ軸に沿ってリニア走
査すれば、その特定方向のリニア走査面が得られる。こ
のようにして、第16図に示す空間V内の任意のラディ
アル走査面またはリニア走査面が得られる。
なお、上記の変形例において、第17図に示すように、
探触子35′の中心軸Oを含む断面をとり、この断面の
外周面に被検体中の音速よりも遅い材料、例えばシリコ
ンゴムから成り断面が凸状に形成された音響レンズ56
′を接着すると、振動子素子47,47.・・・から発
射される超音波ビームに収束作用を与えることができる
。この場合は、リニア走査方向における超音波ビームの
方位分解能を向上させることができる。そして、第15
図に示す変形例による探触子35′は、特に経直腸用の
体腔内走査を実現するのに有効である。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、バイアス電界に
より圧電性が誘起される電歪材料を小片に分割して振動
子素子47を形成し、これら複数の振動子素子47を二
次元方向に面状に配列すると共に、上記振動子素子47
の両面には電極48゜49を設けて構成された探触子3
5について、電圧印加手段により上記探触子35の振動
子素子47を一方向に沿って動作させる選択位置を移動
させるためのバイアス電圧を選択的に印加し、走査制御
手段(55)で上記移動方向と異なる方向にて各振動子
素子47の電極に接続されたスイッチS1〜Smを開閉
して超音波ビームの走査を制御することができる。これ
により、上記探触子35からの超音波ビームの送受信方
向を二次元方向に走査して被検体内の三次元情報を収集
することができる。また、第21図に示す従来の探触子
12のように多数の振動子素子11,11.・・・と同
数の電子スイッチ14aを設けることを要さないので。
探触子35を構成する部品点数を削減できると共に、探
触子35から伸びる信号線等の数を削減することができ
る。従って、探触子35の構造を簡単として製造コスト
の低下を図ることができると共に、信頼性を向上するこ
とができ、さらに超音波診断装置で得られる診断画像の
画質も改善することができる。また、上記のように信号
線等の数を削減できることから、探触子35から装置本
体へ伸びるケーブル54の太さを小さくすることができ
、探触子35の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による超音波診断装置の実施例を示すブ
ロック図、第2図〜第6図は本発明における探触子の振
動子素子を形成する電歪材料の特性を説明するためのグ
ラフ、第7図は上記電歪材料で構成した探触子について
その特性を実験するための装置を示す説明図、第8図は
本発明における探触子の構造を示す斜視説明図、第9図
はその回路構成を示す回路図、第10図は本発明におけ
る探触子の変形例を示す斜視説明図、第11図及び第1
2図は第10図の例における探触子による超音波ビーム
の走査状態を示す説明図、第13図は第10図に示す構
造の探触子を体腔内探触子に応用した例を示す説明図、
第14図は第13図の例において振動子素子の外側面に
音響レンズを接着した状態を示す説明図、第15図は本
発明における探触子の他の変形例を示す斜視説明図、第
16図は第15図の例における探触子による超音波ビー
ムの走査状態を示す説明図、第17図は第15図の例に
おいて振動子素子の外周面に音響レンズを接着した状態
を示す説明図、第18図は従来から用いられている電子
リニア走査型超音波診断装置を示すブロック図、第19
図は従来の二次元アレーによる探触子の原理的な構造を
示す斜視説明図、第20図は上記二次元アレーによる探
触子の電子リニア走査の様子を示す説明図、第21図は
第19図に示す二次元アレーによる探触子の電子スイッ
チとリード線の状態を示す説明図、第22図は上記二次
元アレーによる探触子の電子スイッチの集合体をMOS
 FETスイッチを多数用いて構成した場合を示す回路
図、第23図は第22図に示した回路構成を実現した探
触子の具体的な構造例を示す斜視説明図である。 35.35’ 、35’・・・探触子、 36・・・送
波回路、  37・・・整相回路、 38・・・可変利
得増幅器、 39・・・検波器、 40・・・DSCl
 41・・・表示装置、 42・・・制御回路、 47
・・・振動子素子、 48.49・・・電極、  50
・・・リード線、51.51’ 、51’・・・吸音材
、  52・・・制御線、53・・・信号線、 R・・
・高抵抗。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超音波を送受信する振動子素子を二次元方向に面
    状に配列してなる探触子を有し、この探触子を駆動して
    超音波ビームを送受信すると共に、その送受信方向を二
    次元方向に走査して被検体内の三次元情報を収集する超
    音波診断装置において、上記探触子は、バイアス電界に
    より圧電性が誘起される電歪材料を小片に分割して振動
    子素子を形成し、これら複数の振動子素子を二次元方向
    に面状に配列すると共に、この振動子素子の両面には電
    極を設けて構成し、この探触子の振動子素子を一方向に
    沿って動作させる選択位置を移動させるためのバイアス
    電圧を選択的に印加する手段を設けると共に、上記移動
    方向と異なる方向にて各振動子素子の電極に接続された
    スイッチの開閉により超音波ビームの走査を制御する手
    段を設けたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. (2)上記探触子の複数の振動子素子の両面に設けられ
    た電極のうち、一方の面の電極は接地し、他方の面の電
    極には、一方向に沿った複数の列の各々において共通の
    信号線を接続すると共に、上記一方向と直交する方向の
    複数の行の各々において共通のバイアス電圧を印加する
    制御線を高インピーダンスを介して接続したことを特徴
    とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. (3)上記探触子の複数の振動子素子を、半円弧状柱体
    の曲面の円弧方向と上記柱体の中心軸方向との二方向に
    配列したことを特徴とする請求項1または2記載の超音
    波診断装置。
  4. (4)上記探触子の駆動による超音波ビームの送受信を
    制御して、直交二平面における走査面により被検体のバ
    イプレーン断層像を得るようにしたことを特徴とする請
    求項3記載の超音波診断装置。
  5. (5)上記探触子の複数の振動子素子を、円柱状体の曲
    面の円周方向と上記柱状体の中心軸方向との二方向に曲
    面状に配列したことを特徴とする請求項1または2記載
    の超音波診断装置。
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