JPH0312077B2 - - Google Patents
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- JPH0312077B2 JPH0312077B2 JP57208363A JP20836382A JPH0312077B2 JP H0312077 B2 JPH0312077 B2 JP H0312077B2 JP 57208363 A JP57208363 A JP 57208363A JP 20836382 A JP20836382 A JP 20836382A JP H0312077 B2 JPH0312077 B2 JP H0312077B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H17/00—Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07H17/04—Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
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Description
本発明は、マクロライド抗生物質、すなわち、
抗バクテリア剤として有用でありかつ一般式 R1 R2 (8S)−フルオロエリスロ マイシンA(P−80206) OH CH3 (8S)−フルオロエリスロ マイシンB(P−80203) H CH3 (8S)−フルオロエリスロ マイシンC(P−80205) OH H (8S)−フルオロエリスロ マイシンD(P−80202) H H (ここでカツコ内の略号は、出願人の内部の参照
番号に相当する) を有する、(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンA(P−80206)、(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(P−80203)、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンC(P−80205)および(8S)−8
−フルオロエリスロマイシンD(P−80202)の製
造に関する。 本発明のマクロライド抗生物質は、抗バクテリ
ア剤として有用であり、そして本出願人に係る欧
州特許出願第82.200019.6号に記載されている。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンAは、
異なる結晶形態で存在し、少なくとも2つの無水
形態(針状および角柱状)、溶媒和された無水形
態(エタノール、角柱状)および2種の形態Aお
よびBからなり、後者は薄片状であり、それらは
互いに関して結晶学的分析法(たとえばX線、粉
末法)により、コフラー(Kofler)融点により
および示差熱分析(DSD)により、明らかにで
きる。これらの結晶形態は異なる化学的性質およ
び物理的性質ならびに異なる生物学的性質を有す
る。前記特許において、S.erythreus種のブロツ
クド(blocked)突然変異体、およびエリスロノ
ライドAとエリスロノライドの誘導体により形成
された物質の両者の使用に基づく、それらの微生
物学的製造法が開示されている。 別の道筋としてよく知られているものにおい
て、部分的または完全な化学的合成は抗生物質の
製造にしばしば好ましい。なぜなら、それは工業
的製造および所望生成物のコントロール、単離お
よび精製の観点から無視できない利点をもつから
である。 本発明の主目的は、エリスロマイシン類のクラ
スの(8S)−8−フツ素化マクロライドの抗生物
質の部分的合成法を提供することである。 この目的は、式 R1 R2 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンA OH CH3 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンB H CH3 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンC OH H (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンD H H を有する(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
を製造するにあたり、 a)式()または() 式中、R1およびR2は前述の意味を有し、そし
てxは0または1である、 を有する化合物を、求電子性フツ素を発生できる
化合物と反応させて、一般式()または() 式中、R1、R2およびxは上に示した意味を有
し、そしてx=1のときR3はCH3であり、これ
に対してx=0のときR3はHである、 を有する化合物を生成し、そして b)化合物()または()を、x=0かつ
R3=Hのとき必要に応じてメチル化を行ない
ながら、還元して、化合物()を生成する、
ことを特徴とする方法によつて、達成される。 本発明による新規な中間体および新規な(8S)
−8−フルオロエリスロマイシンA、B、Cおよ
びDの化学的製造法は、xの2つの意味に相当す
る2つの方法aおよびbに従い、次の反応工程
に表わされる。ここで、式およびは、窒素原
子の保護基の有無にかからわず、それぞれ式お
よびに相当し、そしてR3は水素又はメチルで
あることができる。 8,9−アンヒドロエリスロマイシンAおよび
B6,9−ヘミアセタールと8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンAおよびB6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシドは既知であるが、対応する誘導
体CおよびDは文献に記載されておらず、既知の
方法によりエリスロマイシンCおよびDから得ら
れていない。 両者の合成法の最初の部分を参照すると、求電
性フツ素を発生できる最も使用される反応成分は
パークロリルフルオライド、フルオロオキシ−パ
ーフルオロ−アルカン(式CnFn+1OFを有する)、
分子状フツ素、トリフルオロアセチルハイポフル
オライト(J.Org.Chem.45,672(1980)に従つて
製造される)、フルオロオキシ−イオウ−ペンタ
フルオライドおよび四酢酸鉛−フツ化水素からな
る。 フルオロオキシ−パーフルオロ−アルカンのク
ラスのうちで、最も使用されるものはフルオロオ
キシートリフルオロメタン(これは商業的に入手
できる)、およびフルオロオキシーペンタフルオ
ロエタン(これはJ.Org.Chem.45,4122(1980)
に従つて容易に製造できる)である。分子のフツ
素は不活性ガス(たとえば、アルゴン、窒素)で
希釈して、あるいはF2−ピリジン(この化合物
はZ.Chem.12,292(1972)に従つて得ることがで
きる)として使用することができ、あるいは酢酸
で希釈した形態(Collec−tion Czechoslav.
Chem.Commun.42,2694(1977))でさえ使用す
ることができる。 反応溶媒として、塩素化炭化水素、たとえば、
トリクロロフルオロメタン(Freonll)、クロロホ
ルム、塩化メチレンなど、テトラヒドロフランま
たはジオキサン(必要に応じて水で希釈する)、
ピリジンおよびそれらの混合物が包められる。 フルオロオキシーパーフルオロアルカンおよび
分子状フツ素を用いるフツ素化において、反応は
好ましくは低温、最も好ましくは−75℃〜−85℃
において、連続的にかきまぜながら実施する。フ
ツ化パークロリルを使用するとき、反応は−0℃
〜+10℃の範囲において実施することが好まし
い。反応は通常約15分〜1時間の時間で完結し、
そして好ましくは有機塩基、たとえば、ピリジ
ン、キノリンまたはトリメチルアミン、あるいは
無機塩基、たとえば、塩化カルシウム、酢酸ナト
リウムまたは酢酸カリウムの存在で実施すること
が好ましい。 両者の合成の道筋の第2工程に関すると、水素
化はエタノール中で炭素担持パラジウムから成る
触媒の存在下に、室温および1気圧の水素圧にお
いて実施する。他の反応溶媒はメタノール、酢酸
エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどか
らなる。 道筋a(→→)に従う本発明の化合物の
製造において、8,9−アンヒドロエリスロマイ
シン6,9−ヘミアセタールのN−オキシドを、
求電子性フツ素を発生できる化合物、好ましくは
フルオロオキシ−トリフルオロメタンおよびフツ
化パークロリルから成る群より選ばれたものと、
不活性有機溶媒中で低温において、上に同定した
塩基の存在下に、反応させて(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンのN−オキシドを生成する。
その後、このN−オキシドを還元して、抗バクテ
リア活性を有する対応する生成物を生成する。 道筋(→→)に従う本発明の化合物の製
造において、8,9−アンヒドロエリスロマイシ
ン6,9−ヘミアセタールを、求電子性フツ素を
発生できる化合物と、たとえば、上に示したもの
と、同じ条件下で、デソサミン糖の3′位置に存在
するN−ジメチル基を保護しないで、反応させ
る。 この反応が完結したとき、反応混合物中に存在
するモノN−メチル化、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンを対応する(8S)−8−フルオロ
エリスロマイシンに、ホルムアルデヒドと水素を
用いる還元的メチル化により、転化する。 本発明の新規な中間体に関すると、次の化合物
が考えられる: 1) 式 式中R1およびR2は上に述べた意味を有する、 を有する(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
N−オキシド類。 2)式 式中、R1およびR2は上に述べた意味を有する、 を有するde(N−メチル)−(8S)−8−フルオロ
エリスロマイシン類。 本発明はこれらの実施例により何んら限定され
るものではない。 次の実施例により、本発明をさらに説明する。 実施例 1 8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−
ヘミアセタールN−オキシド(a)のフツ素化
による(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA
N−オキシド(a)の製造 a)フルオロオキシ−トリフルオロメタンによる CCl3F中のフルオロオキシ−トリフルオロメタ
ン(CF3OF)の溶液を−80℃において下記のと
おり調製した。CF3OFをスパージヤーを経てゆ
つくり加えることにより(その間CF3OF含有ボ
ンベを連続的に秤量する)、過剰(約2当量)の
CF3OFをCCl3F(前もつて−80℃に冷却してある)
中に溶解した。その濃度をヨード滴定法により測
定した。 約−80℃のCCl3F中のCF3OFの溶液を、−約80
℃に冷却したCCl3F/CH2Cl2(295ml/370ml)の
中の7.320g(0.010モル)の8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンA6,9−ヘミアセタールN−
オキシド(a)(米国特許3674773号に記載され
ている)および3.84gの酸化カルシウムからなる
混合物へ、電磁気的にかきまぜながら、ゆつくり
加えた。この反応の途中経過を、高圧液体クロマ
トグラフイー(HPLC)により、化合物aの消
失を検査することによつて、周期的に監視した。 化合物aのピークが消失するかあるいは最小
値に低下したとき、かきまぜを5分間続け、窒素
ガスを−80℃に維持した反応混合物中に泡立てて
通入し、過剰のCF3OFを除去した。この混合物
を自発的に室温まで上昇させ、過し、有機溶液
をNaHCO3の飽和溶液(650ml)で洗浄し、中性
になるまで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、50℃
で真空蒸発すると、残留物(7300g)が得られ
る。この粗生成物は少なくとも3種類の反応生成
物を含有し、それらの1種は標準試料とHPLCで
比較することにより(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンA N−オキシド(a)と同定され
た。前記標準試料は、基質として(8S)−8−フ
ルオロエリスロノライドAを用いてストレプトマ
イセン、エリスレウス(Strepto−myces
erythreus)ATCC 31772を発酵させて製造され
た(前述の欧州特許出願に従い)(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンAを過酸化水素で酸化す
ることによつて製造した。この目的に、0.752g
(0.001モル)の前記(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンA(Va)を3%の過酸化水素を含有す
る60%メタノールの45ml中に溶かした。生ずる溶
液を少なくとも48時間室温で維持し、次いでメタ
ノールを真空蒸留した。この水性懸濁液をクロロ
ホルム(50ml×3)で抽出した。無水Na2SO4で
乾燥した後、このクロロホルムの溶液を蒸発乾固
した。メタノール/エチルエーテルから結晶させ
ることにより、次の性質を有する、0.735gの
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA N−
オキシド(a)が得られた: 融点:168−169℃; 〔α〕20 D:−6.33゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):286nm(ε12.2) I.R.(KBr):3480(広い)、1730、1640、1460、
1380、1345、1190(肩)、1170、1125、1110、
1080、1060、1030、1015、1000、980、960、935、
900、875、835、805cm-1。 C37H66FNO14についての分析: 計算値(%):C57.87;H8.66;F2.47; N1.82 実測値(%):C57.95;H8.62;F2.43; N1.87。 b)フツ化パークロリルによる。 ±5℃のテトラヒドロフラン(150ml)、ピリジ
ン(50ml)および水(50ml)中の10g(0.0137モ
ル)の8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,
9−ヘミアセタールN−オキシド(a)(米国
特許3674773号)の溶液に、フツ化パークロリル
(18〜20g)をスパージヤーを経てゆつくり泡立
てて通入した。 反応の途中経過を、HPLCにより、出発化合物
の特性ピークの消失について検査することによつ
て監視した。 化合物aに相当するピークが消失した(ある
いは最小となつた)後、窒素を反応溶液中に泡立
てて通入し、この反応溶液をゆつくりまで上昇さ
せた。この溶液を50℃において100mlに真空濃縮
し、50mlの水を加え、得られた混合物を塩化メチ
レン(150ml×4)で抽出した。 次いで有機溶液をNa2SO4で乾燥し、蒸発させ
て、ピリジン中の化合物aの最終溶液を得た。
この溶液を、0℃に前もつて冷却した1のn−
ヘキサンへ、強く機械的にかきまぜながら注入し
た。この温度で一夜静置後、フロツク様沈殿を
過し、20mlのエチルエーテルで洗浄し、乾燥し
た。 固体生成物(10.5g)は、標準試料とのHPLP
比較により、(8S)−8−フルオロエリスロマイ
シンA N−オキシド(a)として同定され
た。この粗製固体生成物を、次の加水分解反応に
おいてそのまま使用した。 実施例 2 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンA N
−オキシド(a)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA(Va)の製造 a)600mlの無水エタノール中に(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA N−オキシド(
a)を含有する、実施例aにおいて得られた
粗生成物の7:300g溶液を、2.9gの5%Pd/
Cの存在下に2時間水素化(1気圧のH2圧力、
28℃)した。次いで触媒を過し、エタノール
で数回洗浄した。合わせた液を蒸発すると、
7100gの残留物が得られ、これを無水エタノー
ルから反復結晶化して、次の性質をもつ0.865
gの(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA
(Va)が得られた: 融点:184−5℃。 〔α〕20 D−57.6゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):285nm(ε9.91) I.R.(KBr):3520、3480、3280(肩)、1735、
1720、1460、1425、1400、1370、1345、1330、
1305、1280、1190、1170、1120、1090、1075、
1055、1030、1015、1005、980、960(肩)、935、
890、870、855、835、800。 C37H66FNO13についての分析: 計算値(%):C59.10;H8.85;F2.52; N1.86; 実測値(%):C59.25;H8.79;F2.52; N1.89。 異なる実験から得られ、50℃で真空下に8時間
維持したいくつかの試料において、GLC(ガスク
ロマトグラフイー分析)により3〜6%のエタノ
ールの存在が検出された。この(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンAは、無水エタノールから
結晶質の溶媒和した形態で結晶化した。溶媒和物
のエタノールからの転相(これは柱状結晶形態で
ある)を、コフラー(Kofler)器具を用いる熱
的顕微鏡検査により、監視した。2℃/分の加熱
速度により、脱溶媒和は165〜175℃において観察
され、次いで182〜184℃において溶融が起こり、
中間の非晶状態への転移は存在しない。 5℃/分の加熱速度で実施した熱分析(DSC)
において、化合物は167℃において脱溶媒和の吸
熱および183℃において溶融の吸熱を示す。 粗生成物は、N.L.Oleinick,J.Biol4Chem.,
Vo1.244、n.3、727ページ(1969)に記載されて
いる方法に従い、シリカゲルのカラム中の分配ク
ロマトグラフイーにより精製することもできる。
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)を
含有するフラクシヨンを合わせ、真空蒸発乾固
し、無水エタノールから結晶化して、上に同定し
た性質を有する1760gの(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンA(Va)が得られる。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)
の最終収率は、水素化残留物を235mlの50%の水
性酢酸中に溶かしたとき、著しく増大した。室温
において3時間後、溶液をNaHCO3でアルカリ
性とし、塩化メチレンで抽出し、中性になるまで
水で洗浄した。 有機溶液を、無水Na2SO4で乾燥し、50℃で真
空濃縮すると、粗生成物(6.95g)が得られ、こ
れを無水エタノールから結晶化して、上に同定し
た同じ性質を有する3.65gの(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンAが得られた。 b)865mlの無水エタノール中の、実施例1(b)に
従つて製造した、10.5gの粗(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンA N−オキシド(
a)の溶液を、前述のように水素化した。最終
のエタノール溶液を濃縮して40mlの体積にし、
0℃で一夜冷却すると、前述の化学的性質およ
び物理的性質を有する、7gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA(Va)が得られた。 実施例 3 8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9
−ヘミアセタール(a)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−フルオロエリスロマイ
シンA(a)の製造 A)フルオロオキシトリフルオロメタンによる。 約−80℃に冷却したCCl3F中のCF3OF(約0.02
モル)の溶液を、約−80℃のCCl3F/CH2Cl2
(295ml/370ml)中の7160g(0.010モル)の8,
9−アンヒドロエリスロマイシンA2,6−ヘミ
アセタール、P.Kurath,Experimentia27,362
(1971)に記載されている、および3.82gの酸化
カルシウムの混合物へ、かきまぜながらゆつくり
加えた。 HPLCでの監視により化合物aのピークが消
失した(または最小となつた)後、かきまぜを5
分間続け、次いで窒素ガスを−80℃において反応
混合物中に泡立てて通入して、過剰のCF3OFを
除去した。反応混合物の温度を室温に自発的に増
大し、次いで過し、NaHCO3の飽和溶液(650
ml)で洗浄し、中性になるまで水洗し、Na2SO4
で乾燥し、50℃で真空染発乾固して7125gの残留
物を得た。粗生成物は少なくとも3種類の反応生
成物を含有し、それらの1種は真正試料との
HPLC比較によりde−(N−メチル)−(8S)−8
−フルオロエリスロマイシンA(a)と同定さ
れた。前記試料は、基質として(8S)−8−フル
オロエリスロノライドAを用いるストレプトマイ
セス・エリスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(前記の欧州特許出願参照)
により得た(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンAのN−モノ脱メチル化によつて製造した。 脱メチル化を、次のようにして実施した: 37.5mlの80%のメタノール中の、発酵により製
造した、3760g(0.005モル)の(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンA(Va)の溶液に、0.650
g(0.025モル)の酢酸ナトリウム三水和物を処
理した。 この溶液を72℃に加熱し、次いで磁気的にかき
まぜながら1.270g(0.005モル)の2を加えた。 この反応混合物のPHを、水酸化ナトリウムの
1N溶液で8.5に調整した。この混合物をかきまぜ
ながら47℃およびPH8.5に4時間維持し、25℃に
冷却し、数mlの5%のNa2S2O3で脱色し、250ml
の0.5NのNH4OH中に注入し、次いでクロロホル
ム(250ml×3)で3回抽出した。クロロギ酸相
を1NのNH4OHで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥
し、真空蒸発乾固し、化合物aの3.675gを結
晶の形態でなく、得た。 実施例 4 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンA(a)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)の
製造 575mlの無水エタノール中にde−(N−メチル)
−(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(
a)を含有する、実施例3において得られた
7.125gの粗生成物の溶液に30mlの1%のホルム
アルデヒド溶液を加え、そして水素化(1気圧の
H2圧力、28℃)を2.85gの5%Pd/Cの存在下
に48時間実施した。水素化が完結したとき、触媒
を過し、エタノールで数回洗浄した。合わせた
液を蒸発すると、7.185gの残留物が得られ、
次いで実施例2において述べた方法に従つてシリ
カゲルのカラム中の分配クロマトグラフイーによ
り精製した。 所望生成物を含有するフラクシヨンを集め、真
空蒸発乾固し、無水エタノールから結晶化して、
実施例2に報告したのと同じ化学的および物理的
性質を有する1.525gの(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンAが得られた。 実施例 5 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(b)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
B N−オキシド(b)の製造 実施例1、a)の一般的方法により、米国特許
3674773号に記載される8,9−アンヒドロエリ
スロマイシンB6,9−ヘミアセタールN−オキ
シド(b)を数種類の反応生成物を含有する混
合物に転化し、反応生成物の1種は真正試料との
HPLC比較により(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB N−オキシド(b)と同定され
た。前記試料は、基質として(8S)−8−フルオ
ロエリスロノライドBを用いるストレプトマイセ
ス・エリスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(欧州特許出願82.200019.6)
により製造した(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンB(b)を酸化することによつて製造し
た。酸化は、実施例1に(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンB N−オキシドについて記載さ
れている方法に従い、過酸化水素を用いて実施し
た。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンB N
−オキシドの化学的および物理的性質: 融点:166−168℃。 〔α〕20 D−67.7゜(C=1、メタノール) UV(メタノール:287nm(ε23.3) I.R.(KBr):3470(広い)1725、1635、1460、
1375、1335、1185、1165、1125、1110、1075、
1060、1010(肩)、1000、980、965(肩)、940、
910、890、850、830、805cm-1。 C37H66FNO13についての分析: 計算値(%):C59.10;H8.85;F2.52; N1.86、 実測値(%):C59.02;H8.72;F2.57; N1.91。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1a)の一般的方法により、米国特許第
3674773号に記載されている8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンB6,9−ヘミアセタールN−
オキシドの10gを、フツ素化剤としてフツ化パー
クロリルを用いて(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB N−オキシド(b)に転化した。
固体生成物(10.2g)は真正試料とのHPLC比較
により同定された。前記試料は(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンBにより製造し、後者は基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
Bを用いてストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces Erythreus)ATCC31772を発酵
し、次いで実施例1に報告したように過酸化水素
で酸化することによつて製造した。 実施例 6 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンB N
−オキシド(b)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンB(b)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例5a)
において得られた粗生成物を5%Pd/Cの存
在下に水素化した。固体残留物が得られ、これ
を50%の酢酸と反応させ、次いで実施例2の方
法に従うシリカゲルのカラム中の分配クロマト
グラフイーにより精製すると、次の特性を有す
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
(Vb)が得られた: m.p.:162−164℃ 〔α〕20 D−71.2゜(C=1、メタノール) UV(メタノール:287nm(ε25.2) IR(KBr):3480(広い)、1735、1465、1435、
1385、1375、1330、1305、1280、1170、1115、
1090、1075、1055、1035、1020、1000、975、
940、890、835、805cm-1。 C37H66FNO12についての分析: 計算値(%)C60.39:H9.04;F2.58; N1.90 実測値(%)C60.35;H9.07;F2.62; N1.87。 b)(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
N−オキシドのみに相当する実施例5b)にお
いて得られた粗生成物を、実施例2に従い、水
素化し、最終エタノール溶液を濃縮すると、上
の同じ特性を有する6.9gの(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンB(Vb)が得られた。 実施例 7 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタール(b)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(b)の製造 実施例3a)の方法に従い、P.Kurat,
Experimentia27、362(1971)に記載されている
8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9−
ヘミアセタールを粗生成物に転化し、ここでde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(b)は、(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンBのモノN脱メチル化により製造さ
れた真正試料とのHPLC比較により同定された。
前記(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
は、基質として(8S)−8−フルオロエリスロノ
ライドBを用いるストレプトマイセス・エリスレ
ウス(Streptomyces erythreus)ATCC31772の
発酵(欧州特許出願第82.200019.6号)により製
造した。モノ脱メチル化は、実施例3に記載する
方法に従い、酢酸ナトリウムの存在下に2を用
いて実施した。 実施例 8 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンB(b)の還元的にメチル化によ
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB(Vb)
の製造 実施例4の一般的方法に従い、実施例7におい
て得られた粗生成物をエタノール中に溶かし、1
%のホルムアルデヒドを加え、5%Pd/Cの存
在下に水素化した。得られた固体残留物を次に実
施例2におけるようにシリカゲルのカラム中の分
配クロマトグラフイーにより精製して、実施例6
に記載したと同じ化学的および物理的特性を有す
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB(Vb)
を得た。 実施例 9 エリスロマイシンCからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンC6,9.ヘミアセタールN−オキ
シド(c)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(c)を、8,
9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−ヘミ
アセタールN−オキシド(a)について米国特
許第3671773号中に報告された方法に従い、エリ
スロマイシンAの発酵肉汁から単離されたエリス
ロマイシンCから製造した。 実施例 10 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(c)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
C N−オキシド(c)の製造 a)フルオロオキシ−トリフルオロメタンによる 実施例1a)の一般的方法により、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(c)を生成物の混合物に転
化し、生成物のうちで(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンC N−オキシド(c)は、
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCの酸化
により製造された真正試料とのHPLC比較により
同定された。(8S)−8−フルオロエリスロマイ
シンCは、基質として(8S)−8−フルオロエリ
スロノライドAを用いるストレプトマイセス・エ
リスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(欧州特許出願8200019.6)に
より製造した。酸化は実施例1a)に記載する方
法により実施した。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1b)の一般的方法に従い、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(c)(2g)をフツ素化剤
としてフツ化パークロリルにより(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC N−オキシド(
c)に転化した。粗製固体(1.95g)は、(8S)−
8−フルオロエリスロマイシンCの酸化(実施例
1におけるような過酸化水素による)から製造し
た真正試料とのHPLC比較により同定された。
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCは、基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
Aを用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
により製造した。 実施例 11 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンC N
−オキシド(c)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC(vc)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例
10a)に製造した粗生成物を5%Pd/Cの存在
下に水素化した。 固体残留物がこのようにして得られ、これを、
実施例2に示すように、50%の酢酸で処理した
後、引き続いてシリカゲルのカラム中の分配クロ
マトグラフイーにより精製すると、次の特性を有
する(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC
(Vc)が得られた: 融点:217−218℃ 〔α〕20 D−45゜(C=1、メタノール) UV(メタノール):284nm(ε22.5) IR(KBr):3350、3500、3440(肩)、3300(広い)、
1730、1455、1425、1410、1380、1360、1340、
1330、1305、1280、1270、1245、1200(肩)、1170
(広い)、1115、1090、1075、1060、1030、1010、
1000、980(肩)、965、955、945、935、920、905、
895、870、840、830、810。 C36H64FNO13についての分析: 計算値(%):C58.60;H8.74;F2.57; N1.90 実測値(%):C58.75;H8.81;F2.52; N1.91。 b)(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC
N−オキシド(c)のみを含有する、実施例
10b)において製造した粗生成物を、実施例2
に記載するように水素化すると、最終エタノー
ル溶液を濃縮することにより、前述と同じ化学
的、物理的特性を有する1.4gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC(Vc)が得られた。 実施例 12 エリスロマイシンCからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンC6,9−ヘミアセタール(
c)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタール(c)を、エリスロマイシン
Cから、8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A6,9−ヘミアセタール(a)についてP,
Kurath,Experimentia27、362(1971)に記載さ
れているのと同じ方法により、製造した。前記エ
リスロマイシンCはエリスロマイシンAの発酵肉
汁から単離した。 実施例 13 8,9−アンヒドロエリスロマイシン6,9−
ヘミアセタール(c)のフツ素化によるde(N
−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンCの製造 実施例3a)に記載する方法に従い、8,9−
アンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセ
タールを反応粗生成物に転化し、ここでde−(N
−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンC(c)は(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンCのモノN脱メチル化により製造した標準
とのHPLC比較により同定された。前記(8S)−
8−フルオロエリスロマイシンCは、基質として
(8S)−8−フルオロエリスロライドAを用いる
ストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許出願第82200019.6号)により得た。モ
ノ脱メチル化は、実施例3に記載する方法に従い
酢酸ナトリウムの存在下に2を用いて実施した。 実施例 14 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンC(c)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC(vc)の
製造 実施例4の一般的方法により、実施例13におい
て製造した粗生成物を5%Pd/Cおよび1%の
ホルムアルデヒドの存在下に水素化した。次いで
このようにして得られた固体残留物を、実施例2
に記載する方法に従い、シリカゲルのカラム中の
分配クロマトグラフイーにより精製すると、実施
例11に示すのと同一の化学的、物理的性質をもつ
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCが得ら
れた。 実施例 15 エリスロマイシンDからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタールN−
オキシド(1d)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(1b)について
米国特許第3674773号に記載する方法により、エ
リスロマイシンAの発酵肉汁から単離したエリス
ロマイシンDから、8,9−アンヒドロエリスロ
マイシンD6,9−ヘミアセタールN−オキシド
(1d)を製造した。 実施例 16 8,9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(d)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
D N−オキシド(d)の製造 a)フルオロオキシトリフルオロメタンによる 実施例1a)の一般的方法に従い、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(d)を3種の反応生成物の
混合物に転化し、反応生成物の1種は標準試料と
のHPLC比較により(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンD N−オキシド(d)として同定
された。前記試料は(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンDの酸化により製造され、後者は基質
として(8S)−8−フルオロエリスロマイセスD
を用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許第82.200019.6号)により得た。酸化
は、実施例2の一般的方法に従い過酸化水素を用
いて実施した。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1b)の一般的方法に従い、2gの8,
9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミ
アセタールN−オキシドをフツ素化剤としてフツ
化パークロリルにより、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンD N−オキシド(d)に転化
した。この固体生成物(1.9g)は、標準試料と
のHPLC比較により同定された。前記試料は
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンDの酸化
(実施例2に従い過酸化水素を用いる)により製
造された。前記(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンDは、基質として(8S)−8−フルオロエ
リスロボライドを用いるストレプトマイセス・エ
リスレウス(Streptomyces Erythreus)
ATCC31772の発酵により得られた。 実施例 17 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンD N
−オキシド(d)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンD(d)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例
16a)において製造した粗生成物を5%Pd/C
の存在下に水素化した。固体残留物が得られ、
これを実施例3に記載する方法に従い50%の酢
酸と反応させ、引き続いてシリカゲルのカラム
の分配クロマトグラフイーにより精製すると、
次の特性をもつ(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンD(d)が得られた: 融点:214−216℃ 〔α〕20 D−64゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):286nm(ε32) I.R.(KBr):3600、3520、3300(広い)、1730、
1460、1420、1385、1370、1355、1345、1330、
1310、1275、1190、1160、1100、1060、1040、
1030、1010、1000、995、975、960、935、920、
910、890、875、840、825、810cm-1。 C36H64FNO12についての分析: 計算値(%):C59.85;H8.94;F2.63; N1.94、 実測値(%):C59.95;H8.90;F2.68; N1.97。 b)実施例16b)において得られた、(8S)−8−
フルオロエリスロマイシンD N−オキシド
(d)のみを含有する粗生成物を実施例2に
おけるようにして水素化し、最終エタノール溶
液を濃縮すると、上に報告したのと同じ化学
的、物理的性質をもつ1.35gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンD(d)が得られた。 実施例 18 エリスロマイシンDからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタール(
d)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタール(b)についてP,Kurath,
Experimentia27、362(1971)に記載される方法
に従い、エリスロマイシンAの発酵肉汁から単離
したエリスロマイシンDから8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタール(
d)を製造した。 実施例 19 8,9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9
−ヘミアセタール(d)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンD(d)の製造 実施例3a)の方法に従うことにより、8,9
−アンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミア
セタールを反応粗生成物に転化し、ここでde−
(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンDは真正試料との比較により同定された。
前記試料は(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンDのモノ脱メチル化により製造され、後者は基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
を用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許出願第82.200019.6号)により得られ
た。モノN脱メチル化は、実施例3に記載する方
法に従い、酢酸ナトリウムの存在下に2を用い
て実施した。 実施例 20 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンD(d)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンD(d)
の製造 実施例4の一般的方法に従い、実施例19におい
て得られた粗生成物を5%Pd/Cおよび1%の
ホルムアルデヒドの存在下に実施した。次いで得
られた固体残留物を、実施例2に記載するように
シリカゲルのカラム中の分配クロマトグラフイー
により精製すると、実施例17に示すのと同じ化学
的、物理的性質を有する(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンD(d)が得られた。
抗バクテリア剤として有用でありかつ一般式 R1 R2 (8S)−フルオロエリスロ マイシンA(P−80206) OH CH3 (8S)−フルオロエリスロ マイシンB(P−80203) H CH3 (8S)−フルオロエリスロ マイシンC(P−80205) OH H (8S)−フルオロエリスロ マイシンD(P−80202) H H (ここでカツコ内の略号は、出願人の内部の参照
番号に相当する) を有する、(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンA(P−80206)、(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(P−80203)、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンC(P−80205)および(8S)−8
−フルオロエリスロマイシンD(P−80202)の製
造に関する。 本発明のマクロライド抗生物質は、抗バクテリ
ア剤として有用であり、そして本出願人に係る欧
州特許出願第82.200019.6号に記載されている。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンAは、
異なる結晶形態で存在し、少なくとも2つの無水
形態(針状および角柱状)、溶媒和された無水形
態(エタノール、角柱状)および2種の形態Aお
よびBからなり、後者は薄片状であり、それらは
互いに関して結晶学的分析法(たとえばX線、粉
末法)により、コフラー(Kofler)融点により
および示差熱分析(DSD)により、明らかにで
きる。これらの結晶形態は異なる化学的性質およ
び物理的性質ならびに異なる生物学的性質を有す
る。前記特許において、S.erythreus種のブロツ
クド(blocked)突然変異体、およびエリスロノ
ライドAとエリスロノライドの誘導体により形成
された物質の両者の使用に基づく、それらの微生
物学的製造法が開示されている。 別の道筋としてよく知られているものにおい
て、部分的または完全な化学的合成は抗生物質の
製造にしばしば好ましい。なぜなら、それは工業
的製造および所望生成物のコントロール、単離お
よび精製の観点から無視できない利点をもつから
である。 本発明の主目的は、エリスロマイシン類のクラ
スの(8S)−8−フツ素化マクロライドの抗生物
質の部分的合成法を提供することである。 この目的は、式 R1 R2 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンA OH CH3 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンB H CH3 (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンC OH H (8S)−8−フルオロエリスロ マイシンD H H を有する(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
を製造するにあたり、 a)式()または() 式中、R1およびR2は前述の意味を有し、そし
てxは0または1である、 を有する化合物を、求電子性フツ素を発生できる
化合物と反応させて、一般式()または() 式中、R1、R2およびxは上に示した意味を有
し、そしてx=1のときR3はCH3であり、これ
に対してx=0のときR3はHである、 を有する化合物を生成し、そして b)化合物()または()を、x=0かつ
R3=Hのとき必要に応じてメチル化を行ない
ながら、還元して、化合物()を生成する、
ことを特徴とする方法によつて、達成される。 本発明による新規な中間体および新規な(8S)
−8−フルオロエリスロマイシンA、B、Cおよ
びDの化学的製造法は、xの2つの意味に相当す
る2つの方法aおよびbに従い、次の反応工程
に表わされる。ここで、式およびは、窒素原
子の保護基の有無にかからわず、それぞれ式お
よびに相当し、そしてR3は水素又はメチルで
あることができる。 8,9−アンヒドロエリスロマイシンAおよび
B6,9−ヘミアセタールと8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンAおよびB6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシドは既知であるが、対応する誘導
体CおよびDは文献に記載されておらず、既知の
方法によりエリスロマイシンCおよびDから得ら
れていない。 両者の合成法の最初の部分を参照すると、求電
性フツ素を発生できる最も使用される反応成分は
パークロリルフルオライド、フルオロオキシ−パ
ーフルオロ−アルカン(式CnFn+1OFを有する)、
分子状フツ素、トリフルオロアセチルハイポフル
オライト(J.Org.Chem.45,672(1980)に従つて
製造される)、フルオロオキシ−イオウ−ペンタ
フルオライドおよび四酢酸鉛−フツ化水素からな
る。 フルオロオキシ−パーフルオロ−アルカンのク
ラスのうちで、最も使用されるものはフルオロオ
キシートリフルオロメタン(これは商業的に入手
できる)、およびフルオロオキシーペンタフルオ
ロエタン(これはJ.Org.Chem.45,4122(1980)
に従つて容易に製造できる)である。分子のフツ
素は不活性ガス(たとえば、アルゴン、窒素)で
希釈して、あるいはF2−ピリジン(この化合物
はZ.Chem.12,292(1972)に従つて得ることがで
きる)として使用することができ、あるいは酢酸
で希釈した形態(Collec−tion Czechoslav.
Chem.Commun.42,2694(1977))でさえ使用す
ることができる。 反応溶媒として、塩素化炭化水素、たとえば、
トリクロロフルオロメタン(Freonll)、クロロホ
ルム、塩化メチレンなど、テトラヒドロフランま
たはジオキサン(必要に応じて水で希釈する)、
ピリジンおよびそれらの混合物が包められる。 フルオロオキシーパーフルオロアルカンおよび
分子状フツ素を用いるフツ素化において、反応は
好ましくは低温、最も好ましくは−75℃〜−85℃
において、連続的にかきまぜながら実施する。フ
ツ化パークロリルを使用するとき、反応は−0℃
〜+10℃の範囲において実施することが好まし
い。反応は通常約15分〜1時間の時間で完結し、
そして好ましくは有機塩基、たとえば、ピリジ
ン、キノリンまたはトリメチルアミン、あるいは
無機塩基、たとえば、塩化カルシウム、酢酸ナト
リウムまたは酢酸カリウムの存在で実施すること
が好ましい。 両者の合成の道筋の第2工程に関すると、水素
化はエタノール中で炭素担持パラジウムから成る
触媒の存在下に、室温および1気圧の水素圧にお
いて実施する。他の反応溶媒はメタノール、酢酸
エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどか
らなる。 道筋a(→→)に従う本発明の化合物の
製造において、8,9−アンヒドロエリスロマイ
シン6,9−ヘミアセタールのN−オキシドを、
求電子性フツ素を発生できる化合物、好ましくは
フルオロオキシ−トリフルオロメタンおよびフツ
化パークロリルから成る群より選ばれたものと、
不活性有機溶媒中で低温において、上に同定した
塩基の存在下に、反応させて(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンのN−オキシドを生成する。
その後、このN−オキシドを還元して、抗バクテ
リア活性を有する対応する生成物を生成する。 道筋(→→)に従う本発明の化合物の製
造において、8,9−アンヒドロエリスロマイシ
ン6,9−ヘミアセタールを、求電子性フツ素を
発生できる化合物と、たとえば、上に示したもの
と、同じ条件下で、デソサミン糖の3′位置に存在
するN−ジメチル基を保護しないで、反応させ
る。 この反応が完結したとき、反応混合物中に存在
するモノN−メチル化、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンを対応する(8S)−8−フルオロ
エリスロマイシンに、ホルムアルデヒドと水素を
用いる還元的メチル化により、転化する。 本発明の新規な中間体に関すると、次の化合物
が考えられる: 1) 式 式中R1およびR2は上に述べた意味を有する、 を有する(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
N−オキシド類。 2)式 式中、R1およびR2は上に述べた意味を有する、 を有するde(N−メチル)−(8S)−8−フルオロ
エリスロマイシン類。 本発明はこれらの実施例により何んら限定され
るものではない。 次の実施例により、本発明をさらに説明する。 実施例 1 8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−
ヘミアセタールN−オキシド(a)のフツ素化
による(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA
N−オキシド(a)の製造 a)フルオロオキシ−トリフルオロメタンによる CCl3F中のフルオロオキシ−トリフルオロメタ
ン(CF3OF)の溶液を−80℃において下記のと
おり調製した。CF3OFをスパージヤーを経てゆ
つくり加えることにより(その間CF3OF含有ボ
ンベを連続的に秤量する)、過剰(約2当量)の
CF3OFをCCl3F(前もつて−80℃に冷却してある)
中に溶解した。その濃度をヨード滴定法により測
定した。 約−80℃のCCl3F中のCF3OFの溶液を、−約80
℃に冷却したCCl3F/CH2Cl2(295ml/370ml)の
中の7.320g(0.010モル)の8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンA6,9−ヘミアセタールN−
オキシド(a)(米国特許3674773号に記載され
ている)および3.84gの酸化カルシウムからなる
混合物へ、電磁気的にかきまぜながら、ゆつくり
加えた。この反応の途中経過を、高圧液体クロマ
トグラフイー(HPLC)により、化合物aの消
失を検査することによつて、周期的に監視した。 化合物aのピークが消失するかあるいは最小
値に低下したとき、かきまぜを5分間続け、窒素
ガスを−80℃に維持した反応混合物中に泡立てて
通入し、過剰のCF3OFを除去した。この混合物
を自発的に室温まで上昇させ、過し、有機溶液
をNaHCO3の飽和溶液(650ml)で洗浄し、中性
になるまで水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、50℃
で真空蒸発すると、残留物(7300g)が得られ
る。この粗生成物は少なくとも3種類の反応生成
物を含有し、それらの1種は標準試料とHPLCで
比較することにより(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンA N−オキシド(a)と同定され
た。前記標準試料は、基質として(8S)−8−フ
ルオロエリスロノライドAを用いてストレプトマ
イセン、エリスレウス(Strepto−myces
erythreus)ATCC 31772を発酵させて製造され
た(前述の欧州特許出願に従い)(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンAを過酸化水素で酸化す
ることによつて製造した。この目的に、0.752g
(0.001モル)の前記(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンA(Va)を3%の過酸化水素を含有す
る60%メタノールの45ml中に溶かした。生ずる溶
液を少なくとも48時間室温で維持し、次いでメタ
ノールを真空蒸留した。この水性懸濁液をクロロ
ホルム(50ml×3)で抽出した。無水Na2SO4で
乾燥した後、このクロロホルムの溶液を蒸発乾固
した。メタノール/エチルエーテルから結晶させ
ることにより、次の性質を有する、0.735gの
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA N−
オキシド(a)が得られた: 融点:168−169℃; 〔α〕20 D:−6.33゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):286nm(ε12.2) I.R.(KBr):3480(広い)、1730、1640、1460、
1380、1345、1190(肩)、1170、1125、1110、
1080、1060、1030、1015、1000、980、960、935、
900、875、835、805cm-1。 C37H66FNO14についての分析: 計算値(%):C57.87;H8.66;F2.47; N1.82 実測値(%):C57.95;H8.62;F2.43; N1.87。 b)フツ化パークロリルによる。 ±5℃のテトラヒドロフラン(150ml)、ピリジ
ン(50ml)および水(50ml)中の10g(0.0137モ
ル)の8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,
9−ヘミアセタールN−オキシド(a)(米国
特許3674773号)の溶液に、フツ化パークロリル
(18〜20g)をスパージヤーを経てゆつくり泡立
てて通入した。 反応の途中経過を、HPLCにより、出発化合物
の特性ピークの消失について検査することによつ
て監視した。 化合物aに相当するピークが消失した(ある
いは最小となつた)後、窒素を反応溶液中に泡立
てて通入し、この反応溶液をゆつくりまで上昇さ
せた。この溶液を50℃において100mlに真空濃縮
し、50mlの水を加え、得られた混合物を塩化メチ
レン(150ml×4)で抽出した。 次いで有機溶液をNa2SO4で乾燥し、蒸発させ
て、ピリジン中の化合物aの最終溶液を得た。
この溶液を、0℃に前もつて冷却した1のn−
ヘキサンへ、強く機械的にかきまぜながら注入し
た。この温度で一夜静置後、フロツク様沈殿を
過し、20mlのエチルエーテルで洗浄し、乾燥し
た。 固体生成物(10.5g)は、標準試料とのHPLP
比較により、(8S)−8−フルオロエリスロマイ
シンA N−オキシド(a)として同定され
た。この粗製固体生成物を、次の加水分解反応に
おいてそのまま使用した。 実施例 2 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンA N
−オキシド(a)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA(Va)の製造 a)600mlの無水エタノール中に(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA N−オキシド(
a)を含有する、実施例aにおいて得られた
粗生成物の7:300g溶液を、2.9gの5%Pd/
Cの存在下に2時間水素化(1気圧のH2圧力、
28℃)した。次いで触媒を過し、エタノール
で数回洗浄した。合わせた液を蒸発すると、
7100gの残留物が得られ、これを無水エタノー
ルから反復結晶化して、次の性質をもつ0.865
gの(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA
(Va)が得られた: 融点:184−5℃。 〔α〕20 D−57.6゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):285nm(ε9.91) I.R.(KBr):3520、3480、3280(肩)、1735、
1720、1460、1425、1400、1370、1345、1330、
1305、1280、1190、1170、1120、1090、1075、
1055、1030、1015、1005、980、960(肩)、935、
890、870、855、835、800。 C37H66FNO13についての分析: 計算値(%):C59.10;H8.85;F2.52; N1.86; 実測値(%):C59.25;H8.79;F2.52; N1.89。 異なる実験から得られ、50℃で真空下に8時間
維持したいくつかの試料において、GLC(ガスク
ロマトグラフイー分析)により3〜6%のエタノ
ールの存在が検出された。この(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンAは、無水エタノールから
結晶質の溶媒和した形態で結晶化した。溶媒和物
のエタノールからの転相(これは柱状結晶形態で
ある)を、コフラー(Kofler)器具を用いる熱
的顕微鏡検査により、監視した。2℃/分の加熱
速度により、脱溶媒和は165〜175℃において観察
され、次いで182〜184℃において溶融が起こり、
中間の非晶状態への転移は存在しない。 5℃/分の加熱速度で実施した熱分析(DSC)
において、化合物は167℃において脱溶媒和の吸
熱および183℃において溶融の吸熱を示す。 粗生成物は、N.L.Oleinick,J.Biol4Chem.,
Vo1.244、n.3、727ページ(1969)に記載されて
いる方法に従い、シリカゲルのカラム中の分配ク
ロマトグラフイーにより精製することもできる。
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)を
含有するフラクシヨンを合わせ、真空蒸発乾固
し、無水エタノールから結晶化して、上に同定し
た性質を有する1760gの(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンA(Va)が得られる。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)
の最終収率は、水素化残留物を235mlの50%の水
性酢酸中に溶かしたとき、著しく増大した。室温
において3時間後、溶液をNaHCO3でアルカリ
性とし、塩化メチレンで抽出し、中性になるまで
水で洗浄した。 有機溶液を、無水Na2SO4で乾燥し、50℃で真
空濃縮すると、粗生成物(6.95g)が得られ、こ
れを無水エタノールから結晶化して、上に同定し
た同じ性質を有する3.65gの(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンAが得られた。 b)865mlの無水エタノール中の、実施例1(b)に
従つて製造した、10.5gの粗(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンA N−オキシド(
a)の溶液を、前述のように水素化した。最終
のエタノール溶液を濃縮して40mlの体積にし、
0℃で一夜冷却すると、前述の化学的性質およ
び物理的性質を有する、7gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンA(Va)が得られた。 実施例 3 8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9
−ヘミアセタール(a)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−フルオロエリスロマイ
シンA(a)の製造 A)フルオロオキシトリフルオロメタンによる。 約−80℃に冷却したCCl3F中のCF3OF(約0.02
モル)の溶液を、約−80℃のCCl3F/CH2Cl2
(295ml/370ml)中の7160g(0.010モル)の8,
9−アンヒドロエリスロマイシンA2,6−ヘミ
アセタール、P.Kurath,Experimentia27,362
(1971)に記載されている、および3.82gの酸化
カルシウムの混合物へ、かきまぜながらゆつくり
加えた。 HPLCでの監視により化合物aのピークが消
失した(または最小となつた)後、かきまぜを5
分間続け、次いで窒素ガスを−80℃において反応
混合物中に泡立てて通入して、過剰のCF3OFを
除去した。反応混合物の温度を室温に自発的に増
大し、次いで過し、NaHCO3の飽和溶液(650
ml)で洗浄し、中性になるまで水洗し、Na2SO4
で乾燥し、50℃で真空染発乾固して7125gの残留
物を得た。粗生成物は少なくとも3種類の反応生
成物を含有し、それらの1種は真正試料との
HPLC比較によりde−(N−メチル)−(8S)−8
−フルオロエリスロマイシンA(a)と同定さ
れた。前記試料は、基質として(8S)−8−フル
オロエリスロノライドAを用いるストレプトマイ
セス・エリスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(前記の欧州特許出願参照)
により得た(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンAのN−モノ脱メチル化によつて製造した。 脱メチル化を、次のようにして実施した: 37.5mlの80%のメタノール中の、発酵により製
造した、3760g(0.005モル)の(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンA(Va)の溶液に、0.650
g(0.025モル)の酢酸ナトリウム三水和物を処
理した。 この溶液を72℃に加熱し、次いで磁気的にかき
まぜながら1.270g(0.005モル)の2を加えた。 この反応混合物のPHを、水酸化ナトリウムの
1N溶液で8.5に調整した。この混合物をかきまぜ
ながら47℃およびPH8.5に4時間維持し、25℃に
冷却し、数mlの5%のNa2S2O3で脱色し、250ml
の0.5NのNH4OH中に注入し、次いでクロロホル
ム(250ml×3)で3回抽出した。クロロギ酸相
を1NのNH4OHで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥
し、真空蒸発乾固し、化合物aの3.675gを結
晶の形態でなく、得た。 実施例 4 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンA(a)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(Va)の
製造 575mlの無水エタノール中にde−(N−メチル)
−(8S)−8−フルオロエリスロマイシンA(
a)を含有する、実施例3において得られた
7.125gの粗生成物の溶液に30mlの1%のホルム
アルデヒド溶液を加え、そして水素化(1気圧の
H2圧力、28℃)を2.85gの5%Pd/Cの存在下
に48時間実施した。水素化が完結したとき、触媒
を過し、エタノールで数回洗浄した。合わせた
液を蒸発すると、7.185gの残留物が得られ、
次いで実施例2において述べた方法に従つてシリ
カゲルのカラム中の分配クロマトグラフイーによ
り精製した。 所望生成物を含有するフラクシヨンを集め、真
空蒸発乾固し、無水エタノールから結晶化して、
実施例2に報告したのと同じ化学的および物理的
性質を有する1.525gの(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンAが得られた。 実施例 5 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(b)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
B N−オキシド(b)の製造 実施例1、a)の一般的方法により、米国特許
3674773号に記載される8,9−アンヒドロエリ
スロマイシンB6,9−ヘミアセタールN−オキ
シド(b)を数種類の反応生成物を含有する混
合物に転化し、反応生成物の1種は真正試料との
HPLC比較により(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB N−オキシド(b)と同定され
た。前記試料は、基質として(8S)−8−フルオ
ロエリスロノライドBを用いるストレプトマイセ
ス・エリスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(欧州特許出願82.200019.6)
により製造した(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンB(b)を酸化することによつて製造し
た。酸化は、実施例1に(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンB N−オキシドについて記載さ
れている方法に従い、過酸化水素を用いて実施し
た。 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンB N
−オキシドの化学的および物理的性質: 融点:166−168℃。 〔α〕20 D−67.7゜(C=1、メタノール) UV(メタノール:287nm(ε23.3) I.R.(KBr):3470(広い)1725、1635、1460、
1375、1335、1185、1165、1125、1110、1075、
1060、1010(肩)、1000、980、965(肩)、940、
910、890、850、830、805cm-1。 C37H66FNO13についての分析: 計算値(%):C59.10;H8.85;F2.52; N1.86、 実測値(%):C59.02;H8.72;F2.57; N1.91。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1a)の一般的方法により、米国特許第
3674773号に記載されている8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンB6,9−ヘミアセタールN−
オキシドの10gを、フツ素化剤としてフツ化パー
クロリルを用いて(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB N−オキシド(b)に転化した。
固体生成物(10.2g)は真正試料とのHPLC比較
により同定された。前記試料は(8S)−8−フル
オロエリスロマイシンBにより製造し、後者は基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
Bを用いてストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces Erythreus)ATCC31772を発酵
し、次いで実施例1に報告したように過酸化水素
で酸化することによつて製造した。 実施例 6 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンB N
−オキシド(b)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンB(b)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例5a)
において得られた粗生成物を5%Pd/Cの存
在下に水素化した。固体残留物が得られ、これ
を50%の酢酸と反応させ、次いで実施例2の方
法に従うシリカゲルのカラム中の分配クロマト
グラフイーにより精製すると、次の特性を有す
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
(Vb)が得られた: m.p.:162−164℃ 〔α〕20 D−71.2゜(C=1、メタノール) UV(メタノール:287nm(ε25.2) IR(KBr):3480(広い)、1735、1465、1435、
1385、1375、1330、1305、1280、1170、1115、
1090、1075、1055、1035、1020、1000、975、
940、890、835、805cm-1。 C37H66FNO12についての分析: 計算値(%)C60.39:H9.04;F2.58; N1.90 実測値(%)C60.35;H9.07;F2.62; N1.87。 b)(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
N−オキシドのみに相当する実施例5b)にお
いて得られた粗生成物を、実施例2に従い、水
素化し、最終エタノール溶液を濃縮すると、上
の同じ特性を有する6.9gの(8S)−8−フルオ
ロエリスロマイシンB(Vb)が得られた。 実施例 7 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタール(b)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(b)の製造 実施例3a)の方法に従い、P.Kurat,
Experimentia27、362(1971)に記載されている
8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9−
ヘミアセタールを粗生成物に転化し、ここでde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンB(b)は、(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンBのモノN脱メチル化により製造さ
れた真正試料とのHPLC比較により同定された。
前記(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB
は、基質として(8S)−8−フルオロエリスロノ
ライドBを用いるストレプトマイセス・エリスレ
ウス(Streptomyces erythreus)ATCC31772の
発酵(欧州特許出願第82.200019.6号)により製
造した。モノ脱メチル化は、実施例3に記載する
方法に従い、酢酸ナトリウムの存在下に2を用
いて実施した。 実施例 8 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンB(b)の還元的にメチル化によ
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB(Vb)
の製造 実施例4の一般的方法に従い、実施例7におい
て得られた粗生成物をエタノール中に溶かし、1
%のホルムアルデヒドを加え、5%Pd/Cの存
在下に水素化した。得られた固体残留物を次に実
施例2におけるようにシリカゲルのカラム中の分
配クロマトグラフイーにより精製して、実施例6
に記載したと同じ化学的および物理的特性を有す
る(8S)−8−フルオロエリスロマイシンB(Vb)
を得た。 実施例 9 エリスロマイシンCからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンC6,9.ヘミアセタールN−オキ
シド(c)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(c)を、8,
9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−ヘミ
アセタールN−オキシド(a)について米国特
許第3671773号中に報告された方法に従い、エリ
スロマイシンAの発酵肉汁から単離されたエリス
ロマイシンCから製造した。 実施例 10 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(c)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
C N−オキシド(c)の製造 a)フルオロオキシ−トリフルオロメタンによる 実施例1a)の一般的方法により、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(c)を生成物の混合物に転
化し、生成物のうちで(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンC N−オキシド(c)は、
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCの酸化
により製造された真正試料とのHPLC比較により
同定された。(8S)−8−フルオロエリスロマイ
シンCは、基質として(8S)−8−フルオロエリ
スロノライドAを用いるストレプトマイセス・エ
リスレウス(Streptomyces erythreus)
ATCC31772の発酵(欧州特許出願8200019.6)に
より製造した。酸化は実施例1a)に記載する方
法により実施した。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1b)の一般的方法に従い、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(c)(2g)をフツ素化剤
としてフツ化パークロリルにより(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC N−オキシド(
c)に転化した。粗製固体(1.95g)は、(8S)−
8−フルオロエリスロマイシンCの酸化(実施例
1におけるような過酸化水素による)から製造し
た真正試料とのHPLC比較により同定された。
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCは、基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
Aを用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
により製造した。 実施例 11 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンC N
−オキシド(c)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC(vc)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例
10a)に製造した粗生成物を5%Pd/Cの存在
下に水素化した。 固体残留物がこのようにして得られ、これを、
実施例2に示すように、50%の酢酸で処理した
後、引き続いてシリカゲルのカラム中の分配クロ
マトグラフイーにより精製すると、次の特性を有
する(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC
(Vc)が得られた: 融点:217−218℃ 〔α〕20 D−45゜(C=1、メタノール) UV(メタノール):284nm(ε22.5) IR(KBr):3350、3500、3440(肩)、3300(広い)、
1730、1455、1425、1410、1380、1360、1340、
1330、1305、1280、1270、1245、1200(肩)、1170
(広い)、1115、1090、1075、1060、1030、1010、
1000、980(肩)、965、955、945、935、920、905、
895、870、840、830、810。 C36H64FNO13についての分析: 計算値(%):C58.60;H8.74;F2.57; N1.90 実測値(%):C58.75;H8.81;F2.52; N1.91。 b)(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC
N−オキシド(c)のみを含有する、実施例
10b)において製造した粗生成物を、実施例2
に記載するように水素化すると、最終エタノー
ル溶液を濃縮することにより、前述と同じ化学
的、物理的特性を有する1.4gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンC(Vc)が得られた。 実施例 12 エリスロマイシンCからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンC6,9−ヘミアセタール(
c)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンC6,9
−ヘミアセタール(c)を、エリスロマイシン
Cから、8,9−アンヒドロエリスロマイシン
A6,9−ヘミアセタール(a)についてP,
Kurath,Experimentia27、362(1971)に記載さ
れているのと同じ方法により、製造した。前記エ
リスロマイシンCはエリスロマイシンAの発酵肉
汁から単離した。 実施例 13 8,9−アンヒドロエリスロマイシン6,9−
ヘミアセタール(c)のフツ素化によるde(N
−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンCの製造 実施例3a)に記載する方法に従い、8,9−
アンヒドロエリスロマイシンC6,9−ヘミアセ
タールを反応粗生成物に転化し、ここでde−(N
−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンC(c)は(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンCのモノN脱メチル化により製造した標準
とのHPLC比較により同定された。前記(8S)−
8−フルオロエリスロマイシンCは、基質として
(8S)−8−フルオロエリスロライドAを用いる
ストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許出願第82200019.6号)により得た。モ
ノ脱メチル化は、実施例3に記載する方法に従い
酢酸ナトリウムの存在下に2を用いて実施した。 実施例 14 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンC(c)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンC(vc)の
製造 実施例4の一般的方法により、実施例13におい
て製造した粗生成物を5%Pd/Cおよび1%の
ホルムアルデヒドの存在下に水素化した。次いで
このようにして得られた固体残留物を、実施例2
に記載する方法に従い、シリカゲルのカラム中の
分配クロマトグラフイーにより精製すると、実施
例11に示すのと同一の化学的、物理的性質をもつ
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンCが得ら
れた。 実施例 15 エリスロマイシンDからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタールN−
オキシド(1d)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(1b)について
米国特許第3674773号に記載する方法により、エ
リスロマイシンAの発酵肉汁から単離したエリス
ロマイシンDから、8,9−アンヒドロエリスロ
マイシンD6,9−ヘミアセタールN−オキシド
(1d)を製造した。 実施例 16 8,9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9
−ヘミアセタールN−オキシド(d)のフツ素
化による(8S)−8−フルオロエリスロマイシン
D N−オキシド(d)の製造 a)フルオロオキシトリフルオロメタンによる 実施例1a)の一般的方法に従い、8,9−ア
ンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミアセタ
ールN−オキシド(d)を3種の反応生成物の
混合物に転化し、反応生成物の1種は標準試料と
のHPLC比較により(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンD N−オキシド(d)として同定
された。前記試料は(8S)−8−フルオロエリス
ロマイシンDの酸化により製造され、後者は基質
として(8S)−8−フルオロエリスロマイセスD
を用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許第82.200019.6号)により得た。酸化
は、実施例2の一般的方法に従い過酸化水素を用
いて実施した。 b)フツ化パークロリルによる 実施例1b)の一般的方法に従い、2gの8,
9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミ
アセタールN−オキシドをフツ素化剤としてフツ
化パークロリルにより、(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンD N−オキシド(d)に転化
した。この固体生成物(1.9g)は、標準試料と
のHPLC比較により同定された。前記試料は
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンDの酸化
(実施例2に従い過酸化水素を用いる)により製
造された。前記(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンDは、基質として(8S)−8−フルオロエ
リスロボライドを用いるストレプトマイセス・エ
リスレウス(Streptomyces Erythreus)
ATCC31772の発酵により得られた。 実施例 17 (8S)−8−フルオロエリスロマイシンD N
−オキシド(d)の還元による(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンD(d)の製造 a)実施例2に記載する方法に従い、実施例
16a)において製造した粗生成物を5%Pd/C
の存在下に水素化した。固体残留物が得られ、
これを実施例3に記載する方法に従い50%の酢
酸と反応させ、引き続いてシリカゲルのカラム
の分配クロマトグラフイーにより精製すると、
次の特性をもつ(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンD(d)が得られた: 融点:214−216℃ 〔α〕20 D−64゜(C=1、メタノール) U.V.(メタノール):286nm(ε32) I.R.(KBr):3600、3520、3300(広い)、1730、
1460、1420、1385、1370、1355、1345、1330、
1310、1275、1190、1160、1100、1060、1040、
1030、1010、1000、995、975、960、935、920、
910、890、875、840、825、810cm-1。 C36H64FNO12についての分析: 計算値(%):C59.85;H8.94;F2.63; N1.94、 実測値(%):C59.95;H8.90;F2.68; N1.97。 b)実施例16b)において得られた、(8S)−8−
フルオロエリスロマイシンD N−オキシド
(d)のみを含有する粗生成物を実施例2に
おけるようにして水素化し、最終エタノール溶
液を濃縮すると、上に報告したのと同じ化学
的、物理的性質をもつ1.35gの(8S)−8−フ
ルオロエリスロマイシンD(d)が得られた。 実施例 18 エリスロマイシンDからの8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタール(
d)の製造 8,9−アンヒドロエリスロマイシンB6,9
−ヘミアセタール(b)についてP,Kurath,
Experimentia27、362(1971)に記載される方法
に従い、エリスロマイシンAの発酵肉汁から単離
したエリスロマイシンDから8,9−アンヒドロ
エリスロマイシンD6,9−ヘミアセタール(
d)を製造した。 実施例 19 8,9−アンヒドロエリスロマイシンD6,9
−ヘミアセタール(d)のフツ素化によるde
−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロ
マイシンD(d)の製造 実施例3a)の方法に従うことにより、8,9
−アンヒドロエリスロマイシンD6,9−ヘミア
セタールを反応粗生成物に転化し、ここでde−
(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリスロマ
イシンDは真正試料との比較により同定された。
前記試料は(8S)−8−フルオロエリスロマイシ
ンDのモノ脱メチル化により製造され、後者は基
質として(8S)−8−フルオロエリスロノライド
を用いるストレプトマイセス・エリスレウス
(Streptomyces erythreus)ATCC31772の発酵
(欧州特許出願第82.200019.6号)により得られ
た。モノN脱メチル化は、実施例3に記載する方
法に従い、酢酸ナトリウムの存在下に2を用い
て実施した。 実施例 20 de−(N−メチル)−(8S)−8−フルオロエリ
スロマイシンD(d)の還元的メチル化による
(8S)−8−フルオロエリスロマイシンD(d)
の製造 実施例4の一般的方法に従い、実施例19におい
て得られた粗生成物を5%Pd/Cおよび1%の
ホルムアルデヒドの存在下に実施した。次いで得
られた固体残留物を、実施例2に記載するように
シリカゲルのカラム中の分配クロマトグラフイー
により精製すると、実施例17に示すのと同じ化学
的、物理的性質を有する(8S)−8−フルオロエ
リスロマイシンD(d)が得られた。
1 ヒドロキシ基の一つまたはそれ以上が式−O
−SiR′R″R(式中、R′,R″およびRは水素
またはC1−C8アルキル、置換アルキル、シクロ
アルキル、アリール、アルカリールまたはアルケ
ニルである、但し、R′,R″およびRが全て水
素である場合は除く)を有する基で置換されてい
る多数のヒドロキシ基を有するエリスロマイシン
A抗生物質ならびにその製薬上許容し得る塩およ
びエステル。 2 式
−SiR′R″R(式中、R′,R″およびRは水素
またはC1−C8アルキル、置換アルキル、シクロ
アルキル、アリール、アルカリールまたはアルケ
ニルである、但し、R′,R″およびRが全て水
素である場合は除く)を有する基で置換されてい
る多数のヒドロキシ基を有するエリスロマイシン
A抗生物質ならびにその製薬上許容し得る塩およ
びエステル。 2 式
Claims (1)
- a)式 式中、R1およびR2上に示した意味を有し、そ
してxは0または1である、 の化合物を、求電子性フツ素を発生できる化合物
と反応させて、式 式中、R1、R2およびxは上に示した意味を有
し、そしてx=1のときR3はCH3であり、そし
てx=0のときR3は水素である、 の化合物()または()を生成し、そして b)化合物()または()を、必要に応じて
x=0のときにはメチル化とともに、還元して対
応する化合物()を生成する、ことを特徴とす
る方法。 2 求電子性フツ素を発生できる前記化合物は、
フツ化パークロリル、フルオロオキシーパーフル
オローアルカン、フルオロオキシ−イオウ−ペン
タフルオライド、分子状フツ素、四酢酸鉛−フツ
化水素およびトリフルオロアセチルハイポフルオ
ライトから成る群より選択される、特許請求の範
囲第1項記載の方法。 3 前記化合物はフルオロオキシトリフルオロメ
タンである、特許請求の範囲第2項記載の方法。 4 前記化合物はフツ化パークロリルである、 特許請求の範囲第2項記載の方法。 5 反応溶媒がハロゲン化炭化水素、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、必要に応じて水で希釈し
たジオキサン、ピリジンおよびそれらの混合物か
ら成る群より選択される、特許請求の範囲第1項
記載の方法。 6 前記反応溶媒はトリクロロフルオロメタン、
クロロホルム、塩化メチレン、またはテトラヒド
ロフランおよび水から成る群より選択される、特
許請求の範囲第5項記載の方法。 7 反応温度は−75℃〜−85℃または−10℃〜+
10℃であることを特徴とする、特許請求の範囲第
1項記載の方法。 8 前記フツ素化は塩基、たとえば、酸化カルシ
ウム、ピリジンまたは酢酸カリウムの存在下に実
施される、特許請求の範囲第1項記載の方法。 9 前記還元は、水素化触媒の存在下の水素化に
より実施される、特許請求の範囲第1項記載の方
法。 10 前記触媒は、木炭担持パラジウムである、
特許請求の範囲第9項記載の方法。 1 前記反応溶媒はエタノール、メタノール、テ
トラヒドロフランおよび酢酸エチルから成る群よ
り選択される、特許請求の範囲第9項記載の方
法。 12 前記還元は室温において実施される、特許
請求の範囲第10項記載の方法。 13 前記還元は1気圧の水素圧において実施さ
れる、特許請求の範囲第10項記載の方法。 14 前記還元はメチル化剤の存在下で実施され
る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 15 前記メチル化剤はホルムアルデヒドであ
る、特許請求の範囲第14項記載の方法。 16 前記還元は有機溶媒中でかつ特許請求の範
囲第9〜13項記載の条件下に実施される、特許
請求の範囲第15項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| IT25345/81A IT1195299B (it) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | Procedimento chimico di sintesi per la preparazione di antibiotici macrolidici |
| IT25345A/81 | 1981-11-27 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58109496A JPS58109496A (ja) | 1983-06-29 |
| JPH0312077B2 true JPH0312077B2 (ja) | 1991-02-19 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| EP (1) | EP0080763B1 (ja) |
| JP (1) | JPS58109496A (ja) |
| KR (1) | KR880001566B1 (ja) |
| AT (1) | ATE15805T1 (ja) |
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| CH (1) | CH660596A5 (ja) |
| DE (1) | DE3266578D1 (ja) |
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