JPH0316469B2 - - Google Patents

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JPH0316469B2
JPH0316469B2 JP62183654A JP18365487A JPH0316469B2 JP H0316469 B2 JPH0316469 B2 JP H0316469B2 JP 62183654 A JP62183654 A JP 62183654A JP 18365487 A JP18365487 A JP 18365487A JP H0316469 B2 JPH0316469 B2 JP H0316469B2
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JP
Japan
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spraying
amount
construction
quick
concrete
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JP62183654A
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JPS6375258A (ja
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Yasuro Ito
Yoshiro Higuchi
Hideji Kaga
Yasuhiro Yamamoto
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Publication of JPH0316469B2 publication Critical patent/JPH0316469B2/ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンクリート吹付方法の創案に係り、
コンクリート又は耐火材資料の適切な搬送条件を
形成し、しかも水セメント比の小さなキヤピラリ
ー状ないしそれより水分の少ないコンクリート
(要するに混練物における固形分粉粒の間に空気
の介在した状態)の円滑な吹付けを可能ならし
め、又跳ね返り量を大幅に低減して効率的な吹付
施工を得しめると共に粉塵発生量の縮減を図り、
更に剪断応力の発現を迅速且つ的確化して1工程
における吹付層厚を充分に高め、急結剤の添加量
を縮減し得ると共に強度的に優れた吹付コンクリ
ートを形成することのできる方法を得ようとする
ものである。
コンクリート施工法の1つとして吹付工法は既
に知られている。即ち斯様なコンクリート施工に
関しては一般的に型枠を組んでから充填成形する
ものであるところ、この吹付工法においては斯様
な型枠を必要としないで壁面や法面などに施工し
得るわけであつて型枠の取付け及びその硬化後に
おける型枠取外し工程を全く不要にし、従つて短
時間内にコンクリート施工をなし得る大きなメリ
ツトがあり、トンネル壁面等においてそれなりに
実用化されつつある。然してこのコンクリート吹
付工法として従来採用されているものに乾式、湿
式及びセミ湿式の3者があるが、これらのものは
夫々にメリツトを有するとしても、又夫々に不
利、欠点を有している。即ち湿式工法は吹付ける
コンクリートの構成素材全体を混合した生混練物
をパイプ又はホースのような管路において搬送し
且つノズルから噴出して吹付けるものであつて、
管路内での流動性が確保される程度のスラリー状
態の高い水分を有することからセメント等がよく
湿潤化され附着性も好ましく、得られた吹付コン
クリートの強度も乾式より高く得られる利点があ
るが吹付面におけるだれが大きく顕われ、このだ
れを防止するためには急結剤(瞬結剤と称される
ものを含む)をそれなりに添加して吹付面におけ
る強度増大を図ることが必要であり、又成程スラ
リー状であるとしてもその過剰水分をできるだけ
少なくすることから圧送管路内における摩擦抵抗
が大きく、従つて圧送のための管路、機構が夫々
に充分な耐圧性を有することが必要で必然的に大
型且つ強固なものとならざるを得ない。勿論その
粗骨材の大きさや形状に制限を加え且つその管
路、圧送機構に特段の考慮を払つたとしてもその
搬送距離が限定され、せいぜい50〜60mの程度が
限度であつて近時におけるトンネルなどの各種施
工現場における実情に充分即応し難い欠点があ
り、加うるに何れにしても固形分粒子間が完全に
液体分で充満された流動性の良好な状態で吹付け
られるものであつて吹付面からのだれが不可避で
あることから吹付層厚は頗る小となり、1回の吹
付けで得られる層厚は水分量の制限を行つてもせ
いぜい数十mm前後であつてこの種吹付工として一
般的に必要な層厚を得るには複数回に亘つて吹付
作業を繰返し、即ち第1回目の吹付がなされた後
にそれなりの時間をおいて吹付層の剪断強度増大
を図つてから第2回の吹付けをなす作業を多数回
に亘つて反覆実施することが要請されるので折角
の吹付工における迅速性のメリツトは大幅にダウ
ンする等の不利がある。更に垂直面や天井面に対
する吹付けに当つて跳ね返り率が相当に大きいこ
とは一般的に知られている通りであつて、20〜40
%にも達し、このことは甚だしいロスであつて、
折角のコンクリート等における施工歩留まりを大
幅に低減し、前記したような吹付施工の有利性
が、著しく損われる。これに対して乾式法はエア
圧送であつて管路等における摩擦抵抗が少なく、
比較的簡易且つコンパクトな機構と管路により好
ましい大きな搬送距離を自由に得しめることがで
きるので例えば地中深く掘られた坑内において目
的の施工位置から充分に離れた位置から圧送で
き、この意味からは現場に即した自在な利用をな
し得るが、粉塵発生量が大であつて、坑内の如き
にあつては短時間毎に作業を中断しなければ目的
の施工状態を確認できないようなことにすらな
り、特に配合された急結剤は刺戟性が大であつ
て、それが乾式吹付条件下で空気中に充満するこ
とから目や咽喉を害し、その作業環境を著しく害
うと共にセメント等が水と充分に接触せず、又急
結剤も均等且つ適切に混合されないことからして
得られる吹付工の強度が大きくばらつき、特に湿
式法の場合の半分程度にしかならない決定的な不
利があり、又成程だれがないとしても跳ね返り量
が湿式の場合に準じて同様に大となると共に剪断
応力、附着性が有効で得られないことから剥離、
剥落が大きく顕われ、当然に吹付層厚の小さいも
のとなることは湿式法と同じである。然してこれ
らの中間的工法とされるセミ湿式工法においては
乾式工法における注水位置をノズル部分からずら
せてパイプ、ホースのような管路の中間部で加水
する方法であるが、この加水位置としては圧送系
の末端部であつて、加水によりこの末端部におい
て摩擦抵抗の大きい部分が急激に形成され又急結
剤をそれなりに配合することからしてノズル部よ
り5〜6m程度が限度であつてこれより加水位置
とノズル部間の距離を大きくするとパイプ又はホ
ースの内面にペースト等が附着して管路を閉塞す
ることとなり、乾式の場合の圧送距離を大ならし
め得る利点を充分に利用しようとしても管路末端
部の圧力の低下した部分に大きな抵抗部が形成さ
れるものであるから乾式法において予期しないよ
うな高性能の圧送または管路機構を必要とし、し
かも湿式法におけるようなセメント等と水の充分
な遭遇混練を得ることができないし、剥落、だ
れ、跳ね返りは夫々発生し、具体的な夫々の量が
若干変化しても全体としてのそれらの合計量は前
記湿式、乾式と同等或いはそれ以上であつて1回
の吹付層厚限度もそれらと同じである。なお上記
したように何れの場合においても吹付量を大にす
れば圧送圧力が大となつてノズルマンによる作業
が困難となり、一般に3〜6m3/hr程度の作業能
率しか得られず、又作業者の技術如何が吹付工の
性状に大きく影響する不利がある。加うるに上記
したような何れの場合においても壁面での初期剪
断応力を高めて安定層着を得るために急結剤を相
当量(セメントに対し5〜6%又はそれ以上)配
合することが必要で、このような急結剤は単に施
行を高価とするだけでなしに折角の吹付工におけ
る長期強度を低下することは周知の通りである。
なおこれらの何れの方法によるとしても従来の
吹付方法は施工現場において材料を調整して直ち
に吹付けるものであるから各材料の秤量操作や添
加混練操作が必ずしも正確に実施されない傾向が
残り、このようなことからも施工が合理的に得ら
れない不利がある。
本発明は上記したような従来法によるものの不
利、欠点を解消するように研究し、ペースト又は
モルタルあるいはコンクリートのようなスラリー
状生混練物に遅延剤を添加して調整したものを所
要時間練置きし、このものの吹付時におけるだれ
を別に準備されたエヤ圧送の粉粒状配合物の添加
混入でキヤピラリー状ないしそれ以下(即ちこの
ような液体と粉粒状配合物の混合状態としては粉
粒状配合物間の間隙が液体で完全に充満されたス
ラリー状からこの間隙の水分が次第に小となつて
空気が介在し、その空気の増大する様相に応じて
キヤピラリー、フアニキユラー第1、第2の如く
分類されているが、そのキヤピラリー状以上に空
気が粒子間に介入した状態)として解消すると共
にこの粉粒状配合物による急結剤の好ましい添加
によつて更にその剪断応力向上を図り、水セメン
ト比の小さい生コンクリートによる吹付工を深く
堀進されたトンネル内奥部の如きに有効に形成し
て好ましい強度の増大を図ると共にその層厚を数
百mm或いはそれ以上にも達する広範囲に亘つて自
在に形成し得るようにしたものである。又この発
明によるものは適当な流動性を採つたスラリー
(ポンプ圧送)とエヤ圧送の粉粒状物として準備
圧送するものであるから、搬送距離を充分に大き
く採り、その作業能率を10m3/hr或いはそれ以上
に高めることができ、跳ね返り量を大幅に縮減す
ると共に粉塵発生量或いはだれの何れもが頗る少
ない施工をなし得る。即ち本発明は上記したよう
な吹付施工をなすに当り、セメント類又は石膏な
どの水硬性物質粉末に水と遅延剤を添加したペー
スト又はこれに砂、繊維材などの細骨材を配合し
たモルタル或いはこれに粗骨材をも添加したコン
クリートなどの水硬性物質生配合物を工場などで
調整し移送車輌で施工現場に送るが、その場合の
水量をパイプ、ホースなどの管路でポンプ圧送せ
しめ得る程度の流動性が得られるように準備し、
このような一方の系に対し、含水砂などの細骨材
又はこれに砂利等の粗骨材を配合し、或いはこれ
らに繊維材などを加えた骨材質粉粒状物に対しア
ルミン酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、塩化カルシウ
ム、塩化アルミニウム、炭酸ソーダ等の前記水硬
性物質に対し適量以上の水の存在下で急結(瞬結
を含む)作用を示す粉体又は液体の急結剤を附着
(吸着を含む)させた他方の系を準備して、風圧
によつて各別に移送し管路内で合体させて吹付施
工するものである。斯かる本発明について更に仔
細を説明すると、本発明者等は加水されてから未
だ凝結しないことの種セメントなどの水硬性物質
生混練物のレオロジー特性、又斯かる生混練物の
流動特性の実態、粗骨材などの不活性骨材とペー
スト又はモルタルとの間における界面附着作用、
固体表面における吸着力の関係の如きに関して幾
多の従来知られていない事実を発見し、又このよ
うな発見に基づいて夫々に漸新な技術的手法を提
案した。蓋し特願昭51−157452号(特開昭53−
82389号:塑性流体の流動性測定方法及び塑性流
体の調整方法並びに該塑性流体の注入方法及びそ
れらの装置)、特願昭51−147180号(特開昭53−
71859号:骨材の計量方法及び混練水量決定方法
並びにそれらの装置)及び特願昭52−126323号
(特開昭54−60321号:コンクリートの製造法及び
その装置)の如きにおいて上記したような関係の
仔細について解明をなし又これを吹付工法に適用
することについてもそれなりの提案をなしたもの
であるが、本発明においてはこれらの関係をさら
に発展せしめ、工場などで合理的に調整された生
混練物を用いて遠隔地での吹付施工をなし、又該
吹付工における剪断強度をより早期に的確に発現
せしめて1回の吹付けで得られる層厚を前記のよ
うに数百mmにも達する広範囲に亘つて自在に行わ
しめ、又好ましい作業環境で円滑且つ能率的な操
業を行わせ、更には急結剤の添加量縮減を可能と
し、何れにしても吹付工の長期強度を有効に向上
し得るようにしたものである。
蓋しセメント等によるペースト、モルタル、コ
ンクリートの如き固形成分を含有した塑性流体
(ビンガム系又は非ビンガム系流体)を変形流動
させる場合には剪断応力の降伏値があり、その大
きさは混合されている水の量、水セメント比、セ
メント砂比、粗骨材砂比、分散剤と砂の初期含水
率などの要因によつて変化する。然して一般にコ
ンクリートの流動性を測定するために従来採用さ
れているスランプ試験とはこの定性的な量の試験
測定をなすものであるが、このような定性的測定
値によつては上記したような塑性流体の実態を必
ずしも解明できないものであり、相対的な定量測
定値によるべきである。更にこのような塑性流体
においては粒子間において水の作用が完全になく
なつているのではなく、セメント粒子を含む固体
粒子表面での吸着力が存し、即ち固体粒子表面の
吸着水の量が非常に小さくなり相隣接する粒子が
互いに吸着水を共有すればその力は相当に大きな
ものとなる。又セメントに加水して混練する場合
において従来技術では加水後直ちに水和凝結が進
行するものとされているが、加水混練後において
適当な時間内は上記したような相対流動性がむし
ろ向上する期間があり、このような期間を遅延剤
を併用して有効に調整し、斯うした練り置き時間
を採つてから2次混練することは粗骨材との附着
強度(即ちコンクリート強度)及び流動性を有利
に改善することができる。
然して上記したような剪断応力降伏値に関して
は前記したような生混練物(塑性流体)から脱水
する(例えば瀘紙を用いて加圧脱水する)とその
脱水量に比例して剪断応力降伏値が増大するが、
このような脱水の方法としては殊更に瀘紙を用い
なくても生混練物に対して乾燥状態又は含有水量
の少ない資料を添加しても同様の脱水結果を得る
ことが可能であり、それによつて上記したような
吸着水共有による大きな吸着力による結着関係を
得しめることができる。従つて第1に吹付時にお
ける壁面からの跳ね返り量を大幅に低減して能率
的且つ経済的な施工を得しめる。又第2に1回の
吹付けによる層厚を充分に大とし、この点からも
吹付作業の能率化を図り得る。又急結剤を添加す
ることが従来から行われていることは既述した通
りであるが、この従来法における急結剤の添加は
一般に吹付時においてであり、湿式の場合におい
てその混練時又はその直後に急結剤を添加すると
セメントなどの水和反応が急速に進行し圧送や吹
付けをなし得ず、少なくとも著しい障害を来す。
更に乾式の場合においては仮りに如何なる段階で
添加しても急結剤は単に遊離状態で混在するだけ
で吹きつけ時に粉塵としての飛散が甚だしく細材
やセメント粉に対する附着が乏しいことから充分
なその添加効果が得られず、又単に、急結剤が添
加されただけのものであつてその混合が不均一で
急結効果が大幅にばらつき、それらの何れからし
ても好ましい効果が得られず、単に作業環境を害
するだけとなる。これらに対し本発明にあつては
細骨材などの粉粒状配合物の適当な含水条件下に
おいて前記急結剤を予めその表面に附着(吸着)
させたものとして圧送することにより、急結剤が
この種吹付物の主体をなす細骨材を媒体として均
等に分散されることになり、又それが吹付けに当
つて別に準備されたスラリー状混練物に合体させ
られることによつてそれらの不利のない施工を円
滑に実施することができる。又上記したように吸
着水共有による大きな吸着力と相俟つて比較的少
ない急結剤により好ましい施工が得られ、形成さ
れた吹付工の長期強度を適切に向上することがで
きる。
本発明によるものはそのスラリー状生混練物又
は粉粒状配合物の何れに対しても繊維材を配合す
ることができ、斯かる繊維材としては金属質繊維
材、合成繊維材、硝子質繊維材、石綿、岩綿、高
滓綿の如きの何れか1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
粉粒状配合物に附着される前記急結剤としては
ケイ酸ソーダ、塩化カルシウム、塩化アルミニウ
ム、塩化第2鉄、アルミン酸ソーダ、炭酸ソーダ
の如きの1種又は2種以上が選ばれる。又スラリ
ー状混練物には必要に応じたフライアツシユ、水
滓粉末、ポラゾン、コロイダルシリカ、高分子プ
ラスチツク材、明ばん、水酸化ナトリウムのよう
な添加剤の1種又は2種以上を配合してよい。
なお前記したような先行技術による背景に立脚
した本発明においては、セメント、石膏などの水
硬性粉状物に加水し充分に混練して粉体比表面積
を充分に大きくし、しかも水セメント比が適当に
選ばれたスラリー状態のペースト又はモルタルを
管路によつてポンプ圧送するものであるが、この
加水混練後において所要の練り置き時間を採るよ
うに適量の遅延剤を添加する。然してこの圧送に
関しては、一般式()によつて求められる圧力
ΔPで圧送することができる。
但しLmaxは注入可能最大距離であつて、 Lmax=UfT/ε=X/Ufεであり、 L=UfT/εである。
又定速度注入である距離L(cm)をある圧力P
(g/cm2)で注入するための速度Ufは次の式で
与えられる。
Uf=ΔP√4×02 2+42 2
−(2XLF0λ+ΔP2ε)/2XLλ2……() 但しΔP=P−ρh 更に定速度流動で、L(cm)流動させ得る最大
速度Ufmaxは次の式で求められる。
Ufmax=X/L・ε ……() 而して一定速度Uf(cm/sec)でL(cm)注入し
たときの最終圧力Pnは次の式で求められる。
なお上記したような()〜()式におい
て、 F0(g/cm3):相対剪断応力降伏値 λ(g・sec/cm3・cm):相対流動粘度係数 Uf(cm/sec):空塔速度 ρ(g/cm3):塑性流体の単位容積重量 L(cm):骨材層の長さ ε:骨材空隙率 X(cm2/sec):単位時間当りの充填度 T(sec):最大注入可能時間 であつて前記した特願昭51−157452号(特開昭53
−82389号公報)の技術手法によるものである。
又本発明では上記したような水硬性物質粉状物の
水分による流動性を利用したポンプによる圧送と
は別に、砂利、又は砂(ペーストに対する場合)
と砂利のような骨材質粉粒物に既述したような粉
状又は液状急結剤を附着させたものを準備しエヤ
圧送する。このような骨材質粉粒材が例えそれな
りに含水していてもその水分が流動作用に寄与し
ない状態の粉粒条件下では円滑なエヤ圧送が得ら
れ、斯かる急結剤附着骨材は風圧、風量、管路径
によつてその圧送距離、圧送量が決定されるもの
であつて、実質的に乾式条件下であるだけにその
長さは数百m或いは1000mを超えるような場合に
おいても充分である。
更に斯うして各別に圧送された資料は吹付施工
に当つて合体せしめられて吹付工とされるが、前
記したような水硬性粉状物の加水後における圧送
過程又は搬送過程で既述したような練り置き時間
を適切に採り、しかもこれに乾式条件下で圧送さ
れた上記粉粒材が添加されることにより適切な流
動性を採つて圧送された前記水硬性粉状物のスラ
リー状生混練物に対する脱水効果を得しめて剪断
応力降伏値を増大したものとして吹付工を形成す
ることができ、生混練物の物性、作業性、管理、
経済性、使用範囲の如き各種性能を大幅に向上さ
せ、流動性と附着性という相反する物理現象を一
挙に解決した有利な施工を行わしめ得る。
本発明によるものの具体的な実施例について説
明すると以下の如くである。
ポルトランドセメント1部と2.5mm以下の川砂
1部に対し水0.37部と混和剤0.008部および無機
質の市販遅延剤を0.003部の割合で混合したスラ
リー状モルタルをプラント基地より6Km運搬して
堀削トンネルの奥部における吹付機に装入した。
即ちこの運搬に要した時間は約2時間でこの混合
後2時間を経、つまり練り置き時間2時間を採つ
た時点での径20mmの硝子玉に対する相対初期剪断
応力降伏値F0が0.21g/cm3、ΔF0が0.0004g/cm
、λが2.1g・sec/cm4であつて練上り直後の流
動性と略同等の良好なものであることが確認さ
れ、このモルタルを30/minの速度で内径2吋
のパイプ内を圧送ポンプで送つた。一方表面附着
水4.2%で5mm以下の川砂1214Kg/m3及び5〜15
mmの砂利849Kg/m3(川砂/砂利が1:0.7)にア
ルミン酸ソーダ系急結剤24.81Kg/m3をまぶし、
しかもこれにポルトランドセメント357Kg/m3
更にまぶし、このまぶされたセメントによる造殻
層のW/C(水セメント比)を24%程度としたも
のを用意した。
即ちこのようにして調整された骨材質粉粒物を
前記スラリー状モルタル1部に対して1.3部の割
合で圧縮空気により圧送添加せしめ、ノズル部を
介してトンネル内面に吹付施工した。この吹付コ
ンクリートにおけるW/Cは31%でセメント量は
560Kg/m3、砂が1124Kg/m3、砂利が575Kg/m3
遅延剤が905g/m3、急結剤が16.8Kg/m3のもの
であり、吹付時のリバウンド量は5.3%、粉塵発
生量は1.01mg/m3であつて、トンネル天端面にお
ける吹付層厚平均350mmに吹付けたがその全般に
おいて剥落などを見ることなく円滑に施工でき、
8〜12m3/hr程度の施工能率で迅速に施工でき
た。吹付け28日後の圧縮強度は485Kg/cm2、変動
係数は3.5%のものであつて、強度においては従
来一般法以上、変動係数では5分の1近くに縮限
された好ましい吹付施工をなすことができた。
なおこの吹付施工において、上記の程度の粉塵
発生量であるとトンネル内に粉塵が立ちこもるこ
とが少なく、従つてノズルマン等の咽喉や目を刺
戟するようなことも感ぜられないで好ましい吹付
けを長時間に亘つて連続して実施することがで
き、又吹付時におけるノズルの反動も比較的僅少
であつた。即ちこれらの関係を従来の湿式法及び
乾式法の場合について比較すると、乾式法の場合
における粉塵発生量は一般に6〜10mg/m3程度で
あり、又湿式法では2〜5mg/m3で本発明による
ものがそれらの何れよりも遥かに僅少である。し
かも吹付時におけるノズルの反動は従来の湿式法
の場合において頗る高いのに対し、本発明のもの
は上記したような10m3/hr前後の能率的施工をな
し得るに拘わらず従来の3〜4m3/hrの速度によ
る乾式吹付の場合と同程度の反動力しか感じられ
なかつた。
又これに対し上記したところと同じ配合のもの
を乾式法で実施した場合のリバウンド率は23.5%
で粉塵発生率は9.3mg/m3であり、その吹付限度
厚は140mmであつた。28日後における圧縮強度は
259Kg/cm2で本発明によるものの2分の1程度で
ある。
更に同じ配合を湿式法で実施した場合はリバウ
ンド率が24%で、粉塵発生率は4.5mg/m3であり、
吹付限度厚は7.5cmであつて、28日後の圧縮強度
は298Kg/cm2であつた。即ち何れも本発明のもの
より相当に劣つている。
以上説明したような本発明によるときは、以下
に要約して示すような作用効果が得られる。
施工現場から離隔した工場などで合理的に調
整された混練物を施工現場などに搬送して適切
な吹付施工をなし得る。
本発明によるものはスラリー状に調整された
混練物に遅延剤を添加し所要の練り置き時間を
採らしめるものであるから、トンネル堀削現場
から相当離れた工場などで合理的に調整された
ものを堀削現場に搬入し吹付機に装入して施工
し得るので、従来の設備的に不完全で、変動の
介入し易い施工現場での調整を不要となし、合
理的で的確な吹付施工を円滑に実施することが
できる。
急結剤の均一な混合附着を図り、従つてその
添加量縮減を得しめ、しかも粉塵の発生を大幅
に減少し得る。
前記したように従来法によるものは湿式法の
場合において急速に水和反応が進行することか
らノズルから噴出物に急結剤を単に添乗させる
程度としてしか添加されないので好ましい混合
が得られず、又乾式法の場合においては急結剤
が単に遊離状態で混入されるに止まり従つて飛
散が甚だしく、作業者の目やのどに対し障害を
与えると共に骨材との結合が不完全で好ましい
その機能を得ることのできないものに比し、本
発明によれば骨材分に吸着ないし附着された状
態として利用され、即ちこの種吹付物の主材と
も称すべき砂のような細骨材を媒体としてその
表面に附着添加されるので急結剤の混合分散が
均一に行われ、従つて添加された急結剤量が僅
少であつても充分な急結結果を得しめ、又その
飛散を大幅に減少して好ましい作業現場で円滑
な吹付施工をなし得る。
吹付層厚を充分に得ることができる。
従来法によるものはだれや跳ね返り或いは剥
離が甚だしく、一般的には急結剤を用いた条件
下でも数十mm程度の吹付層厚しか形成すること
ができず、本発明者等の曩に提案した昭和53年
特許願第50060号(特開昭54−142823号)のよ
うな特殊技術によつても垂直壁面で100mmを若
干超える程度の吹付がなし得る程度に止まり、
これを超えるような吹付層を形成するには1回
吹付けたものを数時間にも達する程度に放置し
それなりに水和反応を進行させてから繰返した
吹付施工をなすことが必要である。然るに本発
明によれば粉粒状をなす一方の吹きつけ物がス
ラリー状の他方の吹付物に混入されることによ
りキヤピラリー状ないしそれより相対的水分の
少ない吹付層を形成しその剪断応力を高めるだ
けでなしに上記のように骨材分と附着結合した
状態での急結剤添加及びそれによる均一且つ飛
散のない有効な急結剤による剪断応力向上が図
られる結果としてトンネル天端面のように下向
きの壁面に対してすら数百mmにも達する吹付壁
を円滑に形成し得ることは実施例に示した通り
であり、(垂直面においてはその可能な層厚が
更に大きく増大することは当然)このことは迅
速施工性を本質とするこの種吹付工法のメリツ
トを充分に発揮せしめ、工業的メリツトが大き
いことは明白である。
跳ね返り量が少ない。
従来法によるものは跳ね返り率が相当に大で
あつて、20〜40%にも達するのに達し本発明に
よるものは数%である。この跳ね返り率は折角
の混合調整や吹付機器運転によつても完全なロ
スであつて廃棄せざるを得ず、却つて廃棄のた
めの処理作業量を増大させるだけであつて、斯
様な跳ね返り率を場合によつては10分の1以下
にも縮減することのできる本発明によるものの
効果は絶大である。
吹付能率を倍増することができる。
本発明によるものはスラリー状水硬性物質混
練物をポンプ圧送すると共に粉粒状の骨材質物
に急結剤を添加附着させたものとが各別に圧送
され、それらの圧送が何れも好ましい流動条件
下になされるものであり、又ノズル部又は回転
円板上での混合合体後の吹付摩擦抵抗範囲も頗
る僅少であることから安定した操業条件下で能
率的な施工をなし得る。即ち従来工法によるも
のの作業能率がせいぜい5m3/hr程度たること
については前記した通りであるのに対し本発明
によれば10m3/hrを超える吹付施工であつても
円滑に実施することは実施例に示す通りであ
り、作業能率を倍増し、しかも粉塵発生量の少
ないことからトンネル内や室内において長期間
に亘る継続吹付施工が実施し得る。前記した跳
ね返り量の少ないことによる施工能率増大があ
り、何れにしても能率的な施工を円滑に実施で
きるわけであつて、このことによるメリツトは
頗る大きい。
吹付工の強度、品質を高める。
本発明によるものは急結剤の均等でロスのな
い混合状態を形成し得ることは既述した通りで
あり、このことの結果として急結剤の使用量を
縮減でき吹付工の長期強度を高め得る。即ち従
来の急結剤の分散が適切に得られず、均質な混
合の得られない場合においては仮りに同じ配合
量であつても急結剤のそれなりに集合した部分
における長期強度が低下することは自明であ
り、吹付工全体としての強度もこの低下した部
分の強度とならざるを得ないのに対し、本発明
によれば細骨材に急結剤を附着させたものとし
て準備するので斯かる不均一混入による強度低
下を避け得る。又こように均等な分散添加が得
られることから何れにしても急結剤配合量を低
減することができるから、この点からしても長
期強度の好ましい向上を得ることができる。
作業性がよい。
本発明によるものが粉塵の発生が少ないこと
は既述した。又充分な吹付層厚を天端面の如き
に対しても自在に得ることができ、殊更にノズ
ルマンの技術習練を必要とせずとも円滑な施工
をなし得る。跳ね返り量なども僅少であり、更
には仮に途中で作業が中止しても急結剤がセメ
ントなどの水硬性物質及びその反応が進行する
のに充分な水分との遭遇合体条件下で通過する
管路その他の吹付機構部分が僅少であるからそ
の後の再スタートに当つて閉塞固結を生ずるよ
うなことも殆んどなく、清掃も容易である。即
ちこれらの何れの事情からしても作業性に著し
く優れたものと言うべく、このことによる効果
も絶大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ペーストまたはモルタルあるいはコンクリー
    トのようなスラリー状水硬性物質生混練物に遅延
    剤を添加して一旦調整してから所要時間練置きし
    たものをポンプ圧送すると共に前記水硬性物質に
    対する急結剤を添加附着させた砂のような細骨材
    を主体とし、又はこれに砂利のような粗骨材を混
    合したものを主体とする粉粒状配合物をエヤ圧送
    し、これら各別の圧送物を吹付機構内で合体さ
    せ、前記スラリー状水硬性物質生混練物の相対的
    水分を低下させると共に急結剤を反応させて生吹
    付物の剪断応力を高め吹付施工することを特徴と
    するコンクリート吹付施工方法。
JP62183654A 1987-07-24 1987-07-24 コンクリ−ト吹付施工方法 Granted JPS6375258A (ja)

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