JPH03167194A - レシチンの精製方法 - Google Patents

レシチンの精製方法

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JPH03167194A
JPH03167194A JP30625389A JP30625389A JPH03167194A JP H03167194 A JPH03167194 A JP H03167194A JP 30625389 A JP30625389 A JP 30625389A JP 30625389 A JP30625389 A JP 30625389A JP H03167194 A JPH03167194 A JP H03167194A
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lecithin
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Nobuyuki Tsubaki
椿 信之
Yoshiro Nakano
善郎 中野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野】 本発明は、医薬品分野、特に注射剤の用途に好適なエン
ドトキシンフリーのレシチンを得る精製方法に関する. [従来の技術] レシチンは代表的なリン脂質であり、リポソーム(脂質
2分子膜小包体)を形成するので、薬剤のカプセルとし
て用いることができ、しかもこのようなリン脂質2分子
構造は生体膜の主要成分であり、またレシチンは人体に
対する安全性が高いので、近年新しいドラッグ・デリバ
リー・システムの一つとしてレシチンをリポソーム製剤
へ応用する試みが盛んに行われている. リポソーム製剤の投与方法としては種々の方法があり、
現在静脈注射投与が主流であるが、静脈注射投与する場
合,注射剤中にパイロジエン(発熱性物質)が含まれて
いないことが必須である.パイロジェンとは発熱性を示
す高分子性物質であり,それが喘乳類の血管内に入ると
一過性の発熱を引き起こし、時には当該動物をショック
死させることもある有害物質である.パイロジェンの中
でもダラム陰性菌細胞壁の外膜成分であるリポ多糖(L
PS)を主成分とするエンドトキシン(内毒素)は、パ
イロジエンの中でも特に発熱性が高く,普遍的に存在し
ているものである.このため日本薬局方では発熱性物質
の試験項目を設け、製剤中のパイロジェン量を規制して
いる.従って、リポソーム製剤の基材として用いられる
レシチンは発熱性物質試験の結果が陰性のものでなけれ
ばならない. エンドトキシンの除去方法としては,■加熱滅菌処理,
■化学的処理,■吸着剤処理、■膜ろ過処理、■蒸留処
理等が知られているが,そのうち■の加熱滅菌処理は、
エンドトキシンが熱に対し比較的安定であるため,25
0℃で一時間加熱する必要があり,また■の化学的処理
も酸、アルカリや過酸化物を使用するため、レシチン自
体をも分解させてしまうので処理することが困難であり
、■の蒸留処理も物理的に極めて困難である.また,■
の吸着剤処理としては活性炭、あるいはイオン交換樹脂
を用いることが知られているが,いずれも効果が少なく
、試料成分のロスが大きいという問題があった.さらに
、■の膜ろ過処理としては、除菌フィルター(0.2ミ
クロンフィルター)ろ過、あるいは限外ろ過が知られて
いるが、除菌フィルターの効果は少なく、限外ろ過は通
常水溶液で行われるため水に難溶であるレシチンの処理
は困難であるという問題があった.即ち、既存のエンド
トキシンの除去方法は、般に水あるいはアミノ酸、糖、
抗生物質、ビタミン等の水溶性物質に対するもので、水
に難溶であるレシチンからエンドトキシンを除去するた
めの有効な方法はまだ知られていなかった.また、油溶
性物質中のエンドトキシンを定量する場合、通常被検物
質を有機溶剤に溶解させ、エンドトキシンフリー水で抽
出した水溶液をリムルス試験等で定量するが、被検物質
がレシチンの場合,レシチンとエンドトキシンの相溶性
によりエンドトキシンフリー水による抽出が困難なため
、正確な定量ができないという問題もあった.〔発明が
解決しようとする課題〕 本発明は、これら上記の問題点を解決し、レシチンに影
響を及ぼすことなく,エンドトキシンフリーのレシチン
を得ることを目的としている.
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の目的を達或するために鋭意検討を重
ねた結果、レシチンをアルコールまたは水/アルコール
混合溶液に溶解させた後,エンドトキシンに親和性を持
つヒスチジンをリガンドとして固定化させた固定化ヒス
チジンと接触させることにより、エンドトキシンを選択
的に吸着除去でき、しかもこの方法によればレシチンに
何等悪影響を及ぼさず,きわめて安全性が高いことを見
いだし本発明に到達した. 本発明において処理するレシチンは,既存の天然系ある
いは合成系のあらゆるレシチンを用いることができるが
、本発明の目的である医薬品分野へ利用するためには高
純度に精製されたレシチンを用いることが好ましい.こ
こで、レシチンの精製法は既存のいかなる精製法であっ
ても差し支えない.例えば、溶剤抽出法、アセトン再沈
法、カラムクロマト分離法等のそれぞれ単独の精製方法
でも良いし、それらの数種類を組み合わせた精製方法で
も良い. 本発明において用いられる固定化ヒスチジンは,担体に
スベーサーを介して、エンドトキシンに親和性を持つヒ
スチジンをリガンドとして固定化させたものが好ましく
、担体としては高分子多糖類、合成高分子担体,無機担
体等を用いることができるが、セルロース、アガロース
のような高分子多糖類が好適である.このような固定化
ヒスチジンとして市販されている物では、例えばセファ
ロース(架橋アガロースゲル)にヘキサメチレンジアミ
ンをスペーサーとしてヒスチジンを共有結合させたダイ
セル化学工業■製「パイロセツブ』がある. 本発明においてレシチンを固定化ヒスチジンで処理する
方法としては.固定化ヒスチジンを充填剤としてカラム
に充填した後、レシチン溶液を溶出させるカラムクロマ
トグラフィー法、または吸着剤としてレシチン溶液に添
加し撹拌した後,ろ過して固定化ヒスチジンを除去する
という方法などを用いることができ,エンドトキシンは
カラム中または溶液中で選択的に吸着され除去される.
使用した固定化ヒスチジンは洗浄等の処理により再生し
、繰り返し使用することができる.本発明において使用
するアルコールとしては、メタノール、エタノールおよ
びインブロバノールを用いることができ、それぞれを単
独で用いても良いし混合して用いても良い. 本発明において使用する水/アルコール混合溶液の組成
は、処理するレシチンを完全に溶解する組成であればい
かなる組成であっても良いが、水の割合が多い場合脱溶
剤が困難になるため,水/エタノール=O〜10/90
−100容量%が望ましい.また、水/アルコール混合
溶液中のレシチン濃度は、処理するレシチンを完全に溶
解する濃度であればいかなる組成であっても良いが、作
業性を良くするために5〜20重量%であることが望ま
しい. [発明の効果】 本発明のエンドトキシンフリーのレシチンの製造法は、
レシチンをアルコールまたは水/アルコール混合溶液に
溶解させた後,固定化ヒスチジンと接触させることによ
って、効果的にレシチン中のエンドトキシンを吸着除去
する事ができ,安全性が高いので、医薬品分野、特に注
射剤への利用が可能となるため、産業上極めて益するこ
と大である. また、本発明のエンドトキシン除去処理法は、固定化ヒ
スチジンをカラムに充填し、レシチンの水/エタノール
混合溶液を通過させるという方法、またはレシチンの水
/エタノール混合溶液中に固定化ヒスチジンを添加し撹
拌・ろ過するとレ)う、いずれも比較的簡単な方法であ
るため、大量生産が可能となり、また吸着体として用い
られる固定化ヒスチジンは再生により繰り返し使用でき
るので工業的に極めて有用である.
【実施例】
本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明する
. なお、ここに実施例および比較例で使用する器具は、す
べて250℃で2時間以上乾熱滅菌、あるいは0.2モ
ルのNaOH水溶液( 2 0 vol%のエタノール
を含む)に12時間以上浸漬し、エンドトキシンフリー
の水(注射用蒸留水)で洗浄してから使用した. また、用いた被処理レシチンはいずれもリムルス試験(
使用試薬:生化学工業■製バイロデイツプ)に陽性であ
ることを確認した後使用した.また,リムルス試験を行
う場合、レシチン中のエンドトキシンを注射用蒸留水で
抽出することが困難なため、すべて被検レシチンを20
mg精秤し注射用蒸留水をlmA加えた後、50〜60
℃にて30分超音波分散させた水縣濁溶液を検定試料と
して用いた. また、すべての処理はクラス100のクリーンベンチに
て行った. 叉』l劣」エ 50mI2のビーカーに、レシチン純度99,O重量%
の精製卵黄レシチンを2.06g秤取り,次いで水/メ
タノール=5/9 5容量%の混合溶液をレシチン濃度
が10重量%となるように加え完全に溶解した.次にこ
のレシチン溶液を、あらかじめ固定化ヒスチジン(ダイ
セル化学工業■製「パイロセップJ)10mβを充填し
た内径ICmのオーブンガラス力ラムにて、溶出速度1
.Omlll分(SV=6)で溶出させた後、水/メタ
ノール= 5/9 5容量%の混合溶液30ml2を1
.OmAl分で溶出させた.溶出液をすべて100mβ
ナスフラスコに回収し、エバボレーターにて脱溶剤し固
形分1.98g C回lIv率96.1%)を得た.得
られた固形分中のレシチン純度は99.0重量%であり
、リムルス試験(使用試薬:生化学工業■製バイロデイ
ツブ)で陰性(N.D.)であった. 及五旦1 50mgのビーカーに、レシチン純度99.1重量%の
大豆水添レシチンを2.12g秤取り、次いで水/エタ
ノール=5/95容量%の混合溶液をレシチン濃度が5
重量%となるように加え完全に溶解した、次にこのレシ
チン溶液を、あらかじめ固定化ヒスチジン(ダイセル化
学工業■製「パイロセップJ)10mlを充填した内径
1cmのオーブンガラス力ラムにて、溶出速度0. 5
mβ/分(SV=3)で溶出させた後、水/エタノール
=5/95容量%の混合溶液3 0mI2を0. 5r
r+j!/分で溶出させた.溶出液をすべて100ml
ナスフラスコに回収し、エバボレーターにて脱溶剤し,
固形分2.05g (回収率96.7%)を得た.得ら
れた固形分中のレシチン純度は99.1重量%であり、
リムルス試験(使用拭薬:生化学工業■製バイ口デイツ
ブ)で陰性(N.D.)であった。 4五五』 50mQのビーカーに,レシチン純度99.8重量%の
合成DMPC (ジミリストイルフオスファチジルコリ
ン)を2.10g秤取り、次いで水/イソブロバノール
=5/9 5容量%の混合溶液をレシチン濃度が5重量
%となるように加え完全に溶解した、次にこのレシチン
溶液を、あらかじめ固定化ヒスチジン(ダイセル化学工
業■製「バイロセップJ)Ionβを充填した内径1c
mのオーブンガラスカラムにて、溶出速度0,5mβ/
分(SV=3)で溶出させた後、水/イソブロバノール
=5/95容量%の混合溶液30mβを0.5mβ/分
で溶出させた.溶出液をすべて100mIlナスフラス
コに回収し、エバポレーターにて脱溶剤し固形分2.0
5g (回収率97.6%》を得た.得られた固形分中
のレシチン純度は99.8重量%であり,リムルス試験
(使用試薬:生化学工業■製バイロデイップ)で陰性(
N.D.)であった. 及五旦1 100mI2のビーカーに、レシチン純度99.6重量
%の合成DPPC (ジバルミトイルフォスファチジル
コリン)を10.04g秤取り,次いで水/エタノール
=0.2/99.8容量%の混合溶液をレシチン濃度が
20重量%となるように加え完全に溶解した、次にこの
レシチン溶液を、あらかじめ固定化ヒスチジン(ダイセ
ル化学工業■製「バイロセップJ)10mAを充填した
内径lcmのオーブンガラス力ラムにて、溶出速度2.
0mI2/分(SV=12)で溶出させた後、水/エタ
ノール==Q,2/99.8容量%の混合溶液30mβ
を2.0mβ/分で溶出させた.溶出液をすべて100
mlナスフラスコに回収し,エバポレーターにて脱溶剤
し固形分9.87g《回収率98.3%》を得た.mら
れた固形分中のレシチン純度は99.6重量%であり,
リムルス拭験(使用試薬:生化学工業物製パイロディッ
プ》で躊性(N.D.)であった. 裏1口糺互 100mβのビーカーに、レシチン純度99.6重量%
の合成DPPC (ジバルミトイルフォスファチジルコ
リン)を10.11g秤取り、次いで水/エタノール=
0.2/99.8容量%の混合溶液をレシチン濃度が2
0重量%となるように加え完全に溶解した、次にこのレ
シチン溶液に、あらかじめパイロセップを水/エタノー
ル=0.2/99.8容量%の混合溶液で1 0mI2
となるように湿潤させたものを添加し、25℃で1時間
撹拌した.次にPTFE製0.2ミクロンの除菌フィル
ターにて溶出速度2.Omitl分でろ過させた後、水
/エタノール=0.2/99.8容量%の混合溶液30
mlを2.0m!/分洗浄ろ過させた.ろ液をすべて1
00rr+42ナスフラスコに回収し、エバボレーター
にて脱溶剤し固形分9.83g (回収率97.2%)
を得た.得られた固形分中のレシチン純度は99.6重
量%であり、リムルス試験(使用試薬:生化学工業■製
バイロディップ)で陰性(N.D.)であった.止1t
ユ 50n+j!のビーカーに、レシチン純度99.6重量
%の合成DPPC (ジバルミトイルフオスファチジル
コリン)を10.09g秤取り、次いで水/エタノール
=Q,2/99.8容量%の混合溶液をレシチン濃度が
20重量%となるように加え完全に溶解した.次にこの
レシチン溶液を,PTFE製0.2ミクロンの除菌フィ
ルターにて、溶出速度2.0mj2/分でろ過させた後
、水/エタノール=0.2/99.8容量%の混合溶液
30mβを2.0mβ/分洗浄ろ過させた.ろ液をすべ
て100mI2ナスフラスコに回収し、エバボレーター
にて脱溶剤し固形分9.91g(回収率98.2%)を
得た.得られた固形分中のレシチン純度は99.6重量
%であったが,リムルス試験(使用試薬:生化学工業■
製パイロディップ)で陽性であった. これらの各実施例および比較例の結果から明らかなよう
に、固定化ヒスチジンで処理する本発明方法によりレシ
チンを精製した場合、レシチンに悪影響を及ぼすことな
く、効率よくエンドトキシンを除去できるのに対し、固
定化ヒスチジンによる処理を行なわず、除菌フィルター
でろ過しただけでは、効率よくエンドトキシンを除去す
ることができないことがわかる.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、レシチンをアルコールまたは水/アルコール混合溶
    液に溶解し、固定化ヒスチジンで処理することを特徴と
    するレシチンの精製方法。
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