JPH03179709A - 義歯固定用磁石 - Google Patents
義歯固定用磁石Info
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- JPH03179709A JPH03179709A JP2213736A JP21373690A JPH03179709A JP H03179709 A JPH03179709 A JP H03179709A JP 2213736 A JP2213736 A JP 2213736A JP 21373690 A JP21373690 A JP 21373690A JP H03179709 A JPH03179709 A JP H03179709A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は義歯の固定用磁石に関するものである。
S m Co s系やSm1CO+y系の希土類磁石を
義歯の内面または下面に取付けて、口内の歯床に埋め込
んだ軟磁性を有するFe−Cr系耐食ステンレス鋼等で
造った根面板に義歯を磁力で固定する方法が日本はもと
より各国で活発に研究されている。この方法は義歯を機
械的に固定する従来方法に対抗する方法で義歯の安定と
口内の美観をより高めることを狙っている。しかし上記
義歯固定法は現時点ではまだ厚生省の認可が下りず、認
可をめざしての事前研究の段階である。 研究の初期的段階ではフェライト系磁石やアルニコ系磁
石で検討されていたが、これらの磁石は磁力が弱く、そ
の欠点を補おうとするとどうしても大きな磁石形状にな
らざるを得ず、義歯内部に磁石が納まらない問題があっ
た。 ところが前述の希土類系磁石が開発されて、義歯内部に
装着できる程度に小型化しても義歯を固定するための磁
力が確保出来るようになってきている。
義歯の内面または下面に取付けて、口内の歯床に埋め込
んだ軟磁性を有するFe−Cr系耐食ステンレス鋼等で
造った根面板に義歯を磁力で固定する方法が日本はもと
より各国で活発に研究されている。この方法は義歯を機
械的に固定する従来方法に対抗する方法で義歯の安定と
口内の美観をより高めることを狙っている。しかし上記
義歯固定法は現時点ではまだ厚生省の認可が下りず、認
可をめざしての事前研究の段階である。 研究の初期的段階ではフェライト系磁石やアルニコ系磁
石で検討されていたが、これらの磁石は磁力が弱く、そ
の欠点を補おうとするとどうしても大きな磁石形状にな
らざるを得ず、義歯内部に磁石が納まらない問題があっ
た。 ところが前述の希土類系磁石が開発されて、義歯内部に
装着できる程度に小型化しても義歯を固定するための磁
力が確保出来るようになってきている。
しかしながら希土類系の磁石は、アルニコなどの金属磁
石に比較して耐食性が極めて悪く、表面被覆等を施さな
い裸のままでは口内の劣悪な環境に全く耐え得ないこと
と、磁石自体が非常に脆く歯科技工時の取扱いや義歯と
して口内に装着時に簡単に割れやチップ欠けが発生する
という問題がある。 耐食性の問題を解決するために希土類磁石の表面にニッ
ケルめっきを施すか、希土類磁石を耐食性のあるステン
レスの小箱に納めて蓋部を溶接して密封すること等が具
体的に研究されている。 第2図は後者の方法を説明する概略図である。 1は磁石、2aは小箱、2bは蓋、3はtllm、4は
義歯基部、5は根面板、6は歯根、7は歯肉である。根
面板5は耐食性フェライト系ステンレス鋼よりなり、底
部にねじを有し、歯根6にねじにより固定されている。 8は義歯固定前の間隙である。固定の際には磁石1を蓋
2bを介して根面板5に磁力により密着させる。この際
、軟磁性を有するフェライト系ステンレス鋼よりなる小
箱2aは磁路すなわちヨークとして機能するので、1.
2a、5により閉磁路が作られ、人体への磁力の漏洩を
避けることができるとともに磁束を義歯固定に有効に使
用することができる。 ところで前者のNiめっき法の場合には、ニッケルに対
して体質的にアレルギー反応を示す人が少なくないこと
と、ニッケルめっきに内在するピンホールやめっき部の
クラックあるいは腐食に端を発して磁石成分のSmやC
Oが溶出して体内に吸収される恐れがあることが問題に
なる。ちなみにSmやCoが人体に対する細胞毒性の評
価で無毒であるかどうかの医学的な結論は出ていない。 さらに致命的なことには、当該磁石に腐食が出始めると
磁石性能(具体的には保磁力)が急速に劣化して、義歯
の固定の用をなさなくなる。 次に後者の小箱、蓋を用いる方法(第2図)の場合にも
、磁石を所定寸法形状に加工する技工が難しい;磁石と
口内の歯根1に埋め込んだ軟磁性根面板5との間を小箱
2の蓋2bの板厚分だけ離すことによって磁力が弱めら
れる;小箱本体2aと蓋2bの溶接部の熱影響部から腐
食が発生してSmやCoイオンが溶出する等とやはり大
きな課題を残している。 したがって、一般用途に対して磁力的に高性能なSm
Co s系やS m t Co□系磁石でも、義歯の固
定用途には腐食の問題で適用が極めて難しいと考えられ
る。 そこで本発明者らは従来の欠点を解決すべく、発明者等
が鋭意研究した結果、以下の発明をなした。
石に比較して耐食性が極めて悪く、表面被覆等を施さな
い裸のままでは口内の劣悪な環境に全く耐え得ないこと
と、磁石自体が非常に脆く歯科技工時の取扱いや義歯と
して口内に装着時に簡単に割れやチップ欠けが発生する
という問題がある。 耐食性の問題を解決するために希土類磁石の表面にニッ
ケルめっきを施すか、希土類磁石を耐食性のあるステン
レスの小箱に納めて蓋部を溶接して密封すること等が具
体的に研究されている。 第2図は後者の方法を説明する概略図である。 1は磁石、2aは小箱、2bは蓋、3はtllm、4は
義歯基部、5は根面板、6は歯根、7は歯肉である。根
面板5は耐食性フェライト系ステンレス鋼よりなり、底
部にねじを有し、歯根6にねじにより固定されている。 8は義歯固定前の間隙である。固定の際には磁石1を蓋
2bを介して根面板5に磁力により密着させる。この際
、軟磁性を有するフェライト系ステンレス鋼よりなる小
箱2aは磁路すなわちヨークとして機能するので、1.
2a、5により閉磁路が作られ、人体への磁力の漏洩を
避けることができるとともに磁束を義歯固定に有効に使
用することができる。 ところで前者のNiめっき法の場合には、ニッケルに対
して体質的にアレルギー反応を示す人が少なくないこと
と、ニッケルめっきに内在するピンホールやめっき部の
クラックあるいは腐食に端を発して磁石成分のSmやC
Oが溶出して体内に吸収される恐れがあることが問題に
なる。ちなみにSmやCoが人体に対する細胞毒性の評
価で無毒であるかどうかの医学的な結論は出ていない。 さらに致命的なことには、当該磁石に腐食が出始めると
磁石性能(具体的には保磁力)が急速に劣化して、義歯
の固定の用をなさなくなる。 次に後者の小箱、蓋を用いる方法(第2図)の場合にも
、磁石を所定寸法形状に加工する技工が難しい;磁石と
口内の歯根1に埋め込んだ軟磁性根面板5との間を小箱
2の蓋2bの板厚分だけ離すことによって磁力が弱めら
れる;小箱本体2aと蓋2bの溶接部の熱影響部から腐
食が発生してSmやCoイオンが溶出する等とやはり大
きな課題を残している。 したがって、一般用途に対して磁力的に高性能なSm
Co s系やS m t Co□系磁石でも、義歯の固
定用途には腐食の問題で適用が極めて難しいと考えられ
る。 そこで本発明者らは従来の欠点を解決すべく、発明者等
が鋭意研究した結果、以下の発明をなした。
本発明の第1は、白金が33〜47原子%含み、残部が
鉄よりなるプラチナ磁石を義歯の固定用に用いることを
特徴とし、第2は白金が33〜47原子%含み、微量添
加元素としてTi。 Mo、Nb、Ta、W、Cr、V等のうち一種類または
二種類以上を0.1−10原子%含み、残りが鉄よりな
るプラチナ磁石を義歯の固定用に用いることを特徴とす
る。
鉄よりなるプラチナ磁石を義歯の固定用に用いることを
特徴とし、第2は白金が33〜47原子%含み、微量添
加元素としてTi。 Mo、Nb、Ta、W、Cr、V等のうち一種類または
二種類以上を0.1−10原子%含み、残りが鉄よりな
るプラチナ磁石を義歯の固定用に用いることを特徴とす
る。
本発明においては、白金33〜47原子%で残部が鉄か
らなる合金、望ましくは白金が37゜5〜42.0原子
%であり残部が鉄からなる合金に調整するか、あるいは
白金33〜47原子%とTi、Mo、Nb、Ta、W、
Cr、V等のうち一種類または二種類以上をO,1〜1
0原子%含み残部が鉄からなり、耐食性抜群のいわゆる
プラチナ磁石をとりつけた義歯を根面板に固定するため
に用いることを特徴とする。 この組成からなる磁石の磁石性能は、例えば残留磁束密
度10〜11kG、保磁力4.5〜5゜5kOe、最大
エネルギー積20〜25MGOeを有してSm−Go系
希土類磁石とほぼ同等に高性能のものである。 本発明の目的とする義歯固定に対していわゆるプラチナ
磁石の成分範囲を規定した理由は、先ず白金に対して3
3原子%未満では磁石性能で最大エネルギー積が4MG
Oe以下と著しく低下して義歯固定用途には不適なこと
と、47原子%を超える場合では残留磁束密度が6kG
以下に低下してしまい、やはり義歯の固定用途には不適
なことによる0次にTi、Mo、Nb等の添加元素を含
む理由は、これ等の一種類または二種類以上を0.1〜
10原子%の範囲で添加した場合には、磁石性能を出す
ために必要な溶体化処理条件が900〜1400℃の温
度で1分乃至100時間から、1分乃至10時間程度に
大幅に短縮可能であり、しかも磁石性能にバラツキが少
なく安定して高性能が得られて義歯固定用途に適してい
るからである。さらに、本発明に用いるいわゆるプラチ
ナ磁石の特徴として、極めて耐食性が高く前述の希土類
磁石の場合のようにNiめっき等による表面コーティン
グが一切不要なことである。 これ等の特徴に加えて最も重要なことに、いわゆるプラ
チナ磁石の基本元素である白金と鉄は磁石とは異なる使
い方であるが、それぞれ歯科用の歯冠用途や医薬品用途
として永年使用実績があり、いずれも人体に全く無毒な
元素であることがすでに医学的に結論づけられている点
がある。 そこで今回、磁力的にはSm−Go系の希土類磁石と同
等に十分強力でかつ磁石を構成する基本元素が人体に無
毒ないわゆるプラチナ磁石が人間の口内に擬した劣悪な
環境で十分に使用に耐えうるかどうかの耐食性能試験を
行って前記の発明をした。 本発明において義歯固定用磁石に適用する、いわゆるプ
ラチナ磁石の加工方法については、例えば先ず真空高周
波溶解を行って小さなインゴット・ケースに鋳造して角
棒状のインゴットを製造する;鋳造インゴットに対して
は真空中または非酸化性の雰囲気中で溶体化処理を行う
。条件は900〜1400℃の温度で1分以上100時
間以内の熱処理を行い、その後ただちに水冷または油冷
する。 次に上記処理したインゴットから試験片を切り出して真
空中または非酸化性の雰囲気中で450〜800℃の温
度で1分乃至500時間熱処理した後冷却する。なおい
わゆる白金磁石の熱処理は例えばU S P 4,39
6,441に説明されている。その後Iti&仕上げを
行い、2テスラ以上の直流磁場中で着磁を施す。 〔実施例] 以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。 実施例1 真空高周波溶解をして白金39.0原子%で残部が鉄よ
りなる合金組成の角棒状インゴットを造った。 それを真空雰囲気中で1250℃の温度で5時間溶体化
処理を行ったあと油中に急冷した。 次にインゴットから4IIIIl縦X4ma縦横43m
m高の試片を切り出して、これを610℃で10時間真
空中で熱処理して炉冷した。 この試片を直流磁場2テスラ中で高さ方向に着磁して、
いわゆるプラチナ磁石を得た。この磁石の磁石特製は、
測定用の別試片で残留磁束密度10.3kGauss、
保磁力4.7kOe、最大エネルギー積21MGOeの
値を得た。 このいわゆるプラチナ磁石の腐食試験を以下の条件で行
った。なお試料は腐食試験を行う前に粗度1200番の
エメリー研磨を施して表面を平滑にした。 1)0.1%N a * S溶:1Jj(37℃)に3
日間浸漬後外観を目視検査 2)5%NaCJ2+2%Hoot溶液(40℃)に1
時間浸漬後外観を目視検査と腐食減量の測定 その結果、表1のごとく極めて良好な結果が得られた。 c以下余白) 腐 食試験結果 ○印 表面良好 △印 弱い変色 ×印 変色発生 実施例2 同様に真空高周波溶解をして白金39.1原子%とNb
0.5原子%で残部が鉄よりなる合金組成につき実施例
1と同様の方法で処理したところ残留磁束密度I Q
、 Q KGauss保磁力4゜5kOe1最大工ネル
ギー積20MGOeの値を得た。 実施例1と同様の腐食試験の結果、表1のごとくきわめ
て良好な結果が得られた。 比較例 比較試料として、11表面処理を施さない裸のSm5C
oty系希土類磁石と、21表面に20tLm厚のニッ
ケルめっきを施したSmtCo□系希土類磁石と、3.
純ニツケル試料と、4.裸のままでも一般用途では耐食
性に定評がある25Cr−15Co−残Feのスピノー
ダル系圧延磁石をいずれも4mm縦X4mm横X3mm
高さの寸法に切り出して準備した。この際Sm2Cop
y系希土類磁石表面にニッケルめっき、水洗、乾燥の工
程を経て仕上げた。ちなみに電解脱脂は、脱脂液クリー
ナー160(市販品)を45g/42の漬度で試料を陽
極にして電流密度5A/dm”X30秒(50℃)で実
施した。次に酸洗は洟塩酸の2倍希釈液中に30秒間(
室温)浸漬した。ニッケルストライクめっきはN i
C(1m ・6H!Oを200 g/βとHCl100
cc/nの浴組成で電流密度5 A / d m ”X
90秒(室温)で実施した。 最後にニッケルめっきはN i S O4・6H富0−
280g/I2とN i C12z ・6Ha 0−5
0g/βとホウ酸−45g/I2を混合したいわゆるワ
ット浴で電流密度5 A / d m ”で表面に20
μmのニッケルを電着させた。 ニッケルめっきを施した試料以外の試料は、腐食試験を
行う前にいずれも粗度1200番のエメリー紙研磨を施
して表面を平滑にした。 次に腐食試験を上記と同様の条件で行った。その結果、
表1に示すごとく好ましい値ではなかった。 更にプラチナ磁石の耐食性の有効性を再確認する目的で
、口内環境を模した各種の腐食溶液に浸漬して液中に腐
食溶出するイオン量をICP発光分光分析装置(Ind
uctively Coupled PlasmaEm
ission Spectrometer )によって
精密な定量を行った。 その結果を表2及び表3に示すが、プラチナ磁石、及び
根面板に適用する26%Cr−1%Mo系耐食ステンレ
ス鋼板それぞれ単独の場合と、両者を磁力的に吸引状態
にした場合のいずれにおいても、溶出イオン量は2μg
/cm”/72Hr程度の極微量であった。 なお参考までに、公知文献よりSm−Co系希土類磁石
の腐食液中での溶出イオン量を表4に示すが、表面を被
覆しない状態では溶出量が非常に多いことが分かる。 (以下余白) 表2 腐食液中への溶出イオン量 (単位μg/am”/)lr) (腐食条件は、 37±2℃の温度で72Hr浸 漬) (注1) 試験に使用したプラチナ磁石組成は、 39゜ l原子%pt−o。 5原子%Nb−Fe (注2)〈は分析の定量下限以下 (注3)人工唾液の組成は、GREENWOOD氏液で
、蒸留水1,000mg中にKCl22.4g、 Ca
3(PO4) 2 0.6g、にzsO40,9g、
KzHP041.4g、 Na5PO40,8g、アル
ブミン5.0gを溶解して、使用の際に液中に、CO2
ガスを吹き込んでpH6,7に調整 (注4)試験片は、表面を800番の湿式研磨後、水洗
、アセトン中で超音波洗浄して乾燥(以下余白) 表3磁力吸引時の溶出イオン量( 単位p m+/c+m”/72Hr) (腐食条件は37±2℃の温度で72Hr浸漬)表4 溶出イオン量比較例( 単位u +i/cm”/72Hr) 本発明に基づき義歯固定の有効性を裏付けるものとして
、義歯内部に装着が可能な寸法形状にて、第3図に示す
方法により、根面板に見立てた26%Cr−1%MO系
耐食ステンレス鋼板とプラチナ磁石との間で義歯を磁力
で固定させるのに必要なだけの吸引力が得られるかどう
かを別途確認した。 その結果を表5に示すが、義歯の固定に最低限必要な吸
引力(100g以上)を十分確保できることを確認した
。なお当然ながら、磁石の寸法形状を義歯固定用途で許
容される範囲内(5mmφ×5md以内)で大きく設計
すれば、吸引力はさらに高まる。 (以下余白) 表5 吸引力測定結果 (注1) (注2) 開磁路測定では根面板上に磁石を直接吸引させた状態か
ら磁石を引き離すのに必要な力を測定した。 磁石上面側の磁力線は吸引に利用されずに外部に飛散す
るので吸引効率が低い。 閉磁路測定では第1図に示すように磁石lの厚さ方向の
両端面を根面板材質と同じ26%Cr−1%MO系の耐
食ステンレス鋼製ヨーク9 (1,51IIITX 4
mmWX 5+amL)で挟み、これらの間を樹脂で接
着し、根面板5上にヨーク9を介して吸引させた状態か
らヨーク9を引離すに必要な力が測定される。 (注3)比較例C,DはRon Highton et
al;The Journal of Pro
sthetic Dentistry。 Vol、 56. No、1. p104(1986)
のデータを引用した。 〔発明の効果〕 本発明に係る合金は、義歯の固定用として、磁石性能及
び耐食性の観点から極めて好ましいものである。
らなる合金、望ましくは白金が37゜5〜42.0原子
%であり残部が鉄からなる合金に調整するか、あるいは
白金33〜47原子%とTi、Mo、Nb、Ta、W、
Cr、V等のうち一種類または二種類以上をO,1〜1
0原子%含み残部が鉄からなり、耐食性抜群のいわゆる
プラチナ磁石をとりつけた義歯を根面板に固定するため
に用いることを特徴とする。 この組成からなる磁石の磁石性能は、例えば残留磁束密
度10〜11kG、保磁力4.5〜5゜5kOe、最大
エネルギー積20〜25MGOeを有してSm−Go系
希土類磁石とほぼ同等に高性能のものである。 本発明の目的とする義歯固定に対していわゆるプラチナ
磁石の成分範囲を規定した理由は、先ず白金に対して3
3原子%未満では磁石性能で最大エネルギー積が4MG
Oe以下と著しく低下して義歯固定用途には不適なこと
と、47原子%を超える場合では残留磁束密度が6kG
以下に低下してしまい、やはり義歯の固定用途には不適
なことによる0次にTi、Mo、Nb等の添加元素を含
む理由は、これ等の一種類または二種類以上を0.1〜
10原子%の範囲で添加した場合には、磁石性能を出す
ために必要な溶体化処理条件が900〜1400℃の温
度で1分乃至100時間から、1分乃至10時間程度に
大幅に短縮可能であり、しかも磁石性能にバラツキが少
なく安定して高性能が得られて義歯固定用途に適してい
るからである。さらに、本発明に用いるいわゆるプラチ
ナ磁石の特徴として、極めて耐食性が高く前述の希土類
磁石の場合のようにNiめっき等による表面コーティン
グが一切不要なことである。 これ等の特徴に加えて最も重要なことに、いわゆるプラ
チナ磁石の基本元素である白金と鉄は磁石とは異なる使
い方であるが、それぞれ歯科用の歯冠用途や医薬品用途
として永年使用実績があり、いずれも人体に全く無毒な
元素であることがすでに医学的に結論づけられている点
がある。 そこで今回、磁力的にはSm−Go系の希土類磁石と同
等に十分強力でかつ磁石を構成する基本元素が人体に無
毒ないわゆるプラチナ磁石が人間の口内に擬した劣悪な
環境で十分に使用に耐えうるかどうかの耐食性能試験を
行って前記の発明をした。 本発明において義歯固定用磁石に適用する、いわゆるプ
ラチナ磁石の加工方法については、例えば先ず真空高周
波溶解を行って小さなインゴット・ケースに鋳造して角
棒状のインゴットを製造する;鋳造インゴットに対して
は真空中または非酸化性の雰囲気中で溶体化処理を行う
。条件は900〜1400℃の温度で1分以上100時
間以内の熱処理を行い、その後ただちに水冷または油冷
する。 次に上記処理したインゴットから試験片を切り出して真
空中または非酸化性の雰囲気中で450〜800℃の温
度で1分乃至500時間熱処理した後冷却する。なおい
わゆる白金磁石の熱処理は例えばU S P 4,39
6,441に説明されている。その後Iti&仕上げを
行い、2テスラ以上の直流磁場中で着磁を施す。 〔実施例] 以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。 実施例1 真空高周波溶解をして白金39.0原子%で残部が鉄よ
りなる合金組成の角棒状インゴットを造った。 それを真空雰囲気中で1250℃の温度で5時間溶体化
処理を行ったあと油中に急冷した。 次にインゴットから4IIIIl縦X4ma縦横43m
m高の試片を切り出して、これを610℃で10時間真
空中で熱処理して炉冷した。 この試片を直流磁場2テスラ中で高さ方向に着磁して、
いわゆるプラチナ磁石を得た。この磁石の磁石特製は、
測定用の別試片で残留磁束密度10.3kGauss、
保磁力4.7kOe、最大エネルギー積21MGOeの
値を得た。 このいわゆるプラチナ磁石の腐食試験を以下の条件で行
った。なお試料は腐食試験を行う前に粗度1200番の
エメリー研磨を施して表面を平滑にした。 1)0.1%N a * S溶:1Jj(37℃)に3
日間浸漬後外観を目視検査 2)5%NaCJ2+2%Hoot溶液(40℃)に1
時間浸漬後外観を目視検査と腐食減量の測定 その結果、表1のごとく極めて良好な結果が得られた。 c以下余白) 腐 食試験結果 ○印 表面良好 △印 弱い変色 ×印 変色発生 実施例2 同様に真空高周波溶解をして白金39.1原子%とNb
0.5原子%で残部が鉄よりなる合金組成につき実施例
1と同様の方法で処理したところ残留磁束密度I Q
、 Q KGauss保磁力4゜5kOe1最大工ネル
ギー積20MGOeの値を得た。 実施例1と同様の腐食試験の結果、表1のごとくきわめ
て良好な結果が得られた。 比較例 比較試料として、11表面処理を施さない裸のSm5C
oty系希土類磁石と、21表面に20tLm厚のニッ
ケルめっきを施したSmtCo□系希土類磁石と、3.
純ニツケル試料と、4.裸のままでも一般用途では耐食
性に定評がある25Cr−15Co−残Feのスピノー
ダル系圧延磁石をいずれも4mm縦X4mm横X3mm
高さの寸法に切り出して準備した。この際Sm2Cop
y系希土類磁石表面にニッケルめっき、水洗、乾燥の工
程を経て仕上げた。ちなみに電解脱脂は、脱脂液クリー
ナー160(市販品)を45g/42の漬度で試料を陽
極にして電流密度5A/dm”X30秒(50℃)で実
施した。次に酸洗は洟塩酸の2倍希釈液中に30秒間(
室温)浸漬した。ニッケルストライクめっきはN i
C(1m ・6H!Oを200 g/βとHCl100
cc/nの浴組成で電流密度5 A / d m ”X
90秒(室温)で実施した。 最後にニッケルめっきはN i S O4・6H富0−
280g/I2とN i C12z ・6Ha 0−5
0g/βとホウ酸−45g/I2を混合したいわゆるワ
ット浴で電流密度5 A / d m ”で表面に20
μmのニッケルを電着させた。 ニッケルめっきを施した試料以外の試料は、腐食試験を
行う前にいずれも粗度1200番のエメリー紙研磨を施
して表面を平滑にした。 次に腐食試験を上記と同様の条件で行った。その結果、
表1に示すごとく好ましい値ではなかった。 更にプラチナ磁石の耐食性の有効性を再確認する目的で
、口内環境を模した各種の腐食溶液に浸漬して液中に腐
食溶出するイオン量をICP発光分光分析装置(Ind
uctively Coupled PlasmaEm
ission Spectrometer )によって
精密な定量を行った。 その結果を表2及び表3に示すが、プラチナ磁石、及び
根面板に適用する26%Cr−1%Mo系耐食ステンレ
ス鋼板それぞれ単独の場合と、両者を磁力的に吸引状態
にした場合のいずれにおいても、溶出イオン量は2μg
/cm”/72Hr程度の極微量であった。 なお参考までに、公知文献よりSm−Co系希土類磁石
の腐食液中での溶出イオン量を表4に示すが、表面を被
覆しない状態では溶出量が非常に多いことが分かる。 (以下余白) 表2 腐食液中への溶出イオン量 (単位μg/am”/)lr) (腐食条件は、 37±2℃の温度で72Hr浸 漬) (注1) 試験に使用したプラチナ磁石組成は、 39゜ l原子%pt−o。 5原子%Nb−Fe (注2)〈は分析の定量下限以下 (注3)人工唾液の組成は、GREENWOOD氏液で
、蒸留水1,000mg中にKCl22.4g、 Ca
3(PO4) 2 0.6g、にzsO40,9g、
KzHP041.4g、 Na5PO40,8g、アル
ブミン5.0gを溶解して、使用の際に液中に、CO2
ガスを吹き込んでpH6,7に調整 (注4)試験片は、表面を800番の湿式研磨後、水洗
、アセトン中で超音波洗浄して乾燥(以下余白) 表3磁力吸引時の溶出イオン量( 単位p m+/c+m”/72Hr) (腐食条件は37±2℃の温度で72Hr浸漬)表4 溶出イオン量比較例( 単位u +i/cm”/72Hr) 本発明に基づき義歯固定の有効性を裏付けるものとして
、義歯内部に装着が可能な寸法形状にて、第3図に示す
方法により、根面板に見立てた26%Cr−1%MO系
耐食ステンレス鋼板とプラチナ磁石との間で義歯を磁力
で固定させるのに必要なだけの吸引力が得られるかどう
かを別途確認した。 その結果を表5に示すが、義歯の固定に最低限必要な吸
引力(100g以上)を十分確保できることを確認した
。なお当然ながら、磁石の寸法形状を義歯固定用途で許
容される範囲内(5mmφ×5md以内)で大きく設計
すれば、吸引力はさらに高まる。 (以下余白) 表5 吸引力測定結果 (注1) (注2) 開磁路測定では根面板上に磁石を直接吸引させた状態か
ら磁石を引き離すのに必要な力を測定した。 磁石上面側の磁力線は吸引に利用されずに外部に飛散す
るので吸引効率が低い。 閉磁路測定では第1図に示すように磁石lの厚さ方向の
両端面を根面板材質と同じ26%Cr−1%MO系の耐
食ステンレス鋼製ヨーク9 (1,51IIITX 4
mmWX 5+amL)で挟み、これらの間を樹脂で接
着し、根面板5上にヨーク9を介して吸引させた状態か
らヨーク9を引離すに必要な力が測定される。 (注3)比較例C,DはRon Highton et
al;The Journal of Pro
sthetic Dentistry。 Vol、 56. No、1. p104(1986)
のデータを引用した。 〔発明の効果〕 本発明に係る合金は、義歯の固定用として、磁石性能及
び耐食性の観点から極めて好ましいものである。
第1図は本発明実施例における閉磁路測定に供した試片
の図であり、 第2図は磁石を使用した従来の義歯固定法の説明図であ
り、 第3図は、本発明の適正な磁力を測定する装置の一態様
である。
の図であり、 第2図は磁石を使用した従来の義歯固定法の説明図であ
り、 第3図は、本発明の適正な磁力を測定する装置の一態様
である。
Claims (2)
- 1.白金を33〜47原子%含み、残部が鉄と不可避的
不純物よりなる磁石からなることを特徴とする義歯固定
用磁石。 - 2.白金を33〜47原子%と、Ti,Mo,Nb,T
a,W,Cr,V等のうち一種類または二種以上を0.
1〜10原子%含み、残部が鉄と不可避的不純物よりな
る磁石からなる義歯固定用磁石。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/575,743 US5161972A (en) | 1989-09-04 | 1990-08-31 | Method and magnetic device for fixing a denture |
| DE4027681A DE4027681C2 (de) | 1989-09-04 | 1990-08-31 | Befestigungsvorrichtung für mindestens einen künstlichen Zahn |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1-227507 | 1989-09-04 | ||
| JP22750789 | 1989-09-04 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03179709A true JPH03179709A (ja) | 1991-08-05 |
Family
ID=16861982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2213736A Pending JPH03179709A (ja) | 1989-09-04 | 1990-08-14 | 義歯固定用磁石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03179709A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0564645A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-03-19 | Nikko Kyodo Co Ltd | 医療用具用磁力吸着器具 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52144189A (en) * | 1976-05-26 | 1977-12-01 | Hideki Sasaki | Denture base stabilizer |
| JPS57178305A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-02 | Res Inst Electric Magnetic Alloys | Extra-high coercive force permanent magnet with maximum energy product and manufacture therefor |
| JPS58130253A (ja) * | 1982-01-28 | 1983-08-03 | Res Inst Electric Magnetic Alloys | 最大エネルギ−積の大きい超高保磁力永久磁石およびその製造方法 |
| JPS63272007A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-09 | Res Inst Electric Magnetic Alloys | 最大エネルギ−積の大きい超高保磁力永久磁石およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-08-14 JP JP2213736A patent/JPH03179709A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS52144189A (en) * | 1976-05-26 | 1977-12-01 | Hideki Sasaki | Denture base stabilizer |
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| JPS63272007A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-09 | Res Inst Electric Magnetic Alloys | 最大エネルギ−積の大きい超高保磁力永久磁石およびその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0564645A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-03-19 | Nikko Kyodo Co Ltd | 医療用具用磁力吸着器具 |
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