JPH0318164B2 - - Google Patents
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- JPH0318164B2 JPH0318164B2 JP62121701A JP12170187A JPH0318164B2 JP H0318164 B2 JPH0318164 B2 JP H0318164B2 JP 62121701 A JP62121701 A JP 62121701A JP 12170187 A JP12170187 A JP 12170187A JP H0318164 B2 JPH0318164 B2 JP H0318164B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は液晶装置、特にスーパーツイステツド
ネマチツク型の液晶装置に関する。
ネマチツク型の液晶装置に関する。
従来のスーパーツイステツドネマチツク型(以
下、STN型という)の液晶装置は、特開昭60−
50511号公報のように液晶分子のねじれ角が90度
以上であり、、液晶セルの上下に一対の偏光板を
設け、これらの偏光軸(吸収軸)と、電極基板に
隣接する液晶分子の分子軸方向とがなす挟角が30
度から60度の範囲であつた。そのために、複屈折
による着色により液晶セルに対し電圧無印加状態
での外観の色相が白色ではなく、一般に緑色から
黄赤色にかけての色相になつている。また、選択
電圧印加状態での外観の色相も黒色ではなく一般
に青色となつている。
下、STN型という)の液晶装置は、特開昭60−
50511号公報のように液晶分子のねじれ角が90度
以上であり、、液晶セルの上下に一対の偏光板を
設け、これらの偏光軸(吸収軸)と、電極基板に
隣接する液晶分子の分子軸方向とがなす挟角が30
度から60度の範囲であつた。そのために、複屈折
による着色により液晶セルに対し電圧無印加状態
での外観の色相が白色ではなく、一般に緑色から
黄赤色にかけての色相になつている。また、選択
電圧印加状態での外観の色相も黒色ではなく一般
に青色となつている。
第25図は従来のSTN型液晶装置の模式図で
ある。図において、101は下側偏光板、102
は上側偏光板、110は液晶セルであり、下側基
板111と上側基板112との間に液晶層113
を挟持した構成である。上記両基板111,11
2の対向面側には、それぞれITO電極等の透明電
極114が形成されており、さらに配向膜115
が塗布されラビング処理されている。116はス
ペーサである。
ある。図において、101は下側偏光板、102
は上側偏光板、110は液晶セルであり、下側基
板111と上側基板112との間に液晶層113
を挟持した構成である。上記両基板111,11
2の対向面側には、それぞれITO電極等の透明電
極114が形成されており、さらに配向膜115
が塗布されラビング処理されている。116はス
ペーサである。
第26図は上記の液晶装置における液晶セルと
偏光板の偏光軸(吸収軸)との関係を示す説明図
であり、図において、R1は液晶セルの下側電極
基板のラビング方向、R2は液晶セルの上側電極
基板のラビング方向、P1は下側偏光板の偏光軸
(吸収軸)の方向、P2は上側偏光板の偏光軸
(吸収軸)の方向、tは液晶セルの液晶分子のね
じれ角の大きさ、α1は下側電極基板のラビング
方向R1と下側偏光板の偏光軸(吸収軸)の方向
P1とのなす角、α2は上側電極基板のラビング
方向R2と上側偏光板の偏光軸(吸収軸)の方向
P2とのなす角を表す。
偏光板の偏光軸(吸収軸)との関係を示す説明図
であり、図において、R1は液晶セルの下側電極
基板のラビング方向、R2は液晶セルの上側電極
基板のラビング方向、P1は下側偏光板の偏光軸
(吸収軸)の方向、P2は上側偏光板の偏光軸
(吸収軸)の方向、tは液晶セルの液晶分子のね
じれ角の大きさ、α1は下側電極基板のラビング
方向R1と下側偏光板の偏光軸(吸収軸)の方向
P1とのなす角、α2は上側電極基板のラビング
方向R2と上側偏光板の偏光軸(吸収軸)の方向
P2とのなす角を表す。
上記第26図において、角度tを200度、角度
α1,α2をそれぞれ約50度、さらに液晶の屈折
率異方性Δnと液晶層の厚さdとの積Δn・dを
0.9μmとしたときの液晶装置の光学的特性を第2
7図に示す。
α1,α2をそれぞれ約50度、さらに液晶の屈折
率異方性Δnと液晶層の厚さdとの積Δn・dを
0.9μmとしたときの液晶装置の光学的特性を第2
7図に示す。
同図は、この種の液晶装置の駆動法として通常
用いられているマルチプレツクス駆動法によつ
て、上記液晶装置が駆動されたときのポジモード
(電圧無印加状態で明るい)のオン状態の画素と、
オフ状態の画素の光透過率のスペクトルを示した
ものである。
用いられているマルチプレツクス駆動法によつ
て、上記液晶装置が駆動されたときのポジモード
(電圧無印加状態で明るい)のオン状態の画素と、
オフ状態の画素の光透過率のスペクトルを示した
ものである。
なお本書において、オフ状態とは電界無印加状
態ないし、電界印加状態であつてもほぼ無印加状
態の分子配向が維持されている状態のことをい
い、またオン状態とは液晶の分子配向の変化が光
学的変化を引き起こすのに必要かつ充分に生じて
いる状態のことをいうものとする。
態ないし、電界印加状態であつてもほぼ無印加状
態の分子配向が維持されている状態のことをい
い、またオン状態とは液晶の分子配向の変化が光
学的変化を引き起こすのに必要かつ充分に生じて
いる状態のことをいうものとする。
上記第27図におけるカーブはオフ状態、カ
ーブはオン状態の画素のスペクトルを示すもの
で、カーブ”明るく”カーブは”暗い”即
ち、カーブと視覚的に区別することが可能であ
ることがわかる。
ーブはオン状態の画素のスペクトルを示すもの
で、カーブ”明るく”カーブは”暗い”即
ち、カーブと視覚的に区別することが可能であ
ることがわかる。
しかしながら、上記第27図に示したスペクト
ルを色座標上にプロツトすると、第28図のよう
になり、従来の液晶装置では、ポジモードでオフ
状態は黄色に、オン状態では青色に着色している
ことがわかる。
ルを色座標上にプロツトすると、第28図のよう
になり、従来の液晶装置では、ポジモードでオフ
状態は黄色に、オン状態では青色に着色している
ことがわかる。
このように、従来技術では、ポジモードのとき
には液晶装置のオフ状態の外観色が緑色、黄緑
色、黄色あるいは黄赤色などに着色、さらにオン
状態では青色あるいは紺色となる。又ネガモード
(電圧無印加状態で暗い)のときにはオフ状態で
は紺色となり、オン状態では黄色となる。
には液晶装置のオフ状態の外観色が緑色、黄緑
色、黄色あるいは黄赤色などに着色、さらにオン
状態では青色あるいは紺色となる。又ネガモード
(電圧無印加状態で暗い)のときにはオフ状態で
は紺色となり、オン状態では黄色となる。
これらの色は、液晶装置の表示色としては一般
に好まれる色ではない。やはり、液晶装置の表示
色は、白色と黒色の組み合わせ、すなわち、スペ
クトルで示すならば、フラツトなスペクトルの組
み合わせが心理的、物理的にもつとも適している
のであり、白黒表示のできる液晶装置が求められ
ている。特に、カラーフイルターとの組み合わせ
によりカラー表示を行う場合には、スペクトルが
フラツトであるか否かは、色の鮮やかさに大きな
影響を及ぼし、前記第27図にスペクトルを示し
た従来の方式では、緑色はともかく、青色及び赤
色を高輝度で表示することが困難となる。
に好まれる色ではない。やはり、液晶装置の表示
色は、白色と黒色の組み合わせ、すなわち、スペ
クトルで示すならば、フラツトなスペクトルの組
み合わせが心理的、物理的にもつとも適している
のであり、白黒表示のできる液晶装置が求められ
ている。特に、カラーフイルターとの組み合わせ
によりカラー表示を行う場合には、スペクトルが
フラツトであるか否かは、色の鮮やかさに大きな
影響を及ぼし、前記第27図にスペクトルを示し
た従来の方式では、緑色はともかく、青色及び赤
色を高輝度で表示することが困難となる。
ところで、上記のような着色を解消する手段と
してツイステツドネマチツク型(以下、TN型と
いう)の液晶装置において、単層型ツイステツド
ネマチツク電界効果型液晶表示セルに給電手段を
具設しないツイステツドネマチツク液晶層を重畳
した二層型構造の液晶装置が知られている(例え
ば特開昭57−96315号公報参照)。
してツイステツドネマチツク型(以下、TN型と
いう)の液晶装置において、単層型ツイステツド
ネマチツク電界効果型液晶表示セルに給電手段を
具設しないツイステツドネマチツク液晶層を重畳
した二層型構造の液晶装置が知られている(例え
ば特開昭57−96315号公報参照)。
しかしながら、上記公報に示されている液晶装
置は、そのまま前述したSTN型の液晶装置に適
用できるものではない。
置は、そのまま前述したSTN型の液晶装置に適
用できるものではない。
すなわち、上記公報に記載の液晶装置はいわゆ
るTN型である。即ち、ねじれ角は90度、偏光板
は隣接する液晶分子方向と平行又は直交に配置さ
れたものであり、その動作原理は旋光性を利用し
たものである。従つて、積極的に複屈折を動作原
理に利用したSTN型の構造とは大きく異なるも
のであるので、単にそのままSTN型の液晶装置
に適用することはできない。
るTN型である。即ち、ねじれ角は90度、偏光板
は隣接する液晶分子方向と平行又は直交に配置さ
れたものであり、その動作原理は旋光性を利用し
たものである。従つて、積極的に複屈折を動作原
理に利用したSTN型の構造とは大きく異なるも
のであるので、単にそのままSTN型の液晶装置
に適用することはできない。
本発明は上記のような問題点に鑑みて提案され
たもので、STN型の液晶装置においても、その
特性を損ねることなく、しかも表示セルのねじれ
角やΔn・dの値の如何に拘らずオン状態および
オフ状態のいずれの場合にも着色のない良好な白
黒表示のできる液晶装置を提供すること、さらに
はカラー表示にも適する液晶装置を提供すること
を目的とする。
たもので、STN型の液晶装置においても、その
特性を損ねることなく、しかも表示セルのねじれ
角やΔn・dの値の如何に拘らずオン状態および
オフ状態のいずれの場合にも着色のない良好な白
黒表示のできる液晶装置を提供すること、さらに
はカラー表示にも適する液晶装置を提供すること
を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による液
晶装置は、以下の構成としたものである。
晶装置は、以下の構成としたものである。
即ち、対向する内面には電極が形成された一対
の基板間に、120゜以上にねじれ配向されたネマチ
ツク液晶層を介在させてなる表示セルと、少なく
とも1つの補償用の液晶層とを、一対の偏光板間
に有してなり、各偏光板の偏光軸方向を、それに
近接する表示セルもしくは補償用の液晶層の液晶
分子の長軸方向と略平行または略直交する方向を
除く所定の方向に設定すると共に、一方の偏光板
を入射した光が、前記表示セルと前記補償用の液
晶層との間で各波長ごとに長軸方向の異なる楕円
偏光となり、その後他方の偏光板に入射する際に
は各波長ごとに長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光と
なるように前記表示セルのネマチツク液晶層のね
じれ角とΔn・dの値に応じて補償用の液晶層の
ねじれ角とΔn・dとを所定の値に設定して表示
セルのオン状態およびオフ状態における表示の着
色を解消するようにしたことを特徴とする。
の基板間に、120゜以上にねじれ配向されたネマチ
ツク液晶層を介在させてなる表示セルと、少なく
とも1つの補償用の液晶層とを、一対の偏光板間
に有してなり、各偏光板の偏光軸方向を、それに
近接する表示セルもしくは補償用の液晶層の液晶
分子の長軸方向と略平行または略直交する方向を
除く所定の方向に設定すると共に、一方の偏光板
を入射した光が、前記表示セルと前記補償用の液
晶層との間で各波長ごとに長軸方向の異なる楕円
偏光となり、その後他方の偏光板に入射する際に
は各波長ごとに長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光と
なるように前記表示セルのネマチツク液晶層のね
じれ角とΔn・dの値に応じて補償用の液晶層の
ねじれ角とΔn・dとを所定の値に設定して表示
セルのオン状態およびオフ状態における表示の着
色を解消するようにしたことを特徴とする。
上記のように、各偏光板の偏光軸方向を、それ
に近接する表示セルもしくは補償用の液晶層の液
晶分子の長軸方向と略平行または略直交する方向
を除く所定の方向に設定すると共に、一方の偏光
板を入射した光が、前記表示セルと前記補償用の
液晶層との間で各波長ごとに長軸方向の異なる楕
円偏光となり、その後他方の偏光板に入射する際
には各波長ごとに長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光
となるように前記表示セルのネマチツク液晶層の
ねじれ角とΔn・dの値に応じて補償用の液晶層
のねじれ角とΔn・dとを所定の値に設定して表
示セルのオン状態およびオフ状態における表示の
着色を解消するようにしたことにより、STN型
の液晶装置においても、また表示セルのねじれ角
やΔn・dの値の如何に拘らず、前記のような着
色のない良好な表示を得ることが可能となつた。
に近接する表示セルもしくは補償用の液晶層の液
晶分子の長軸方向と略平行または略直交する方向
を除く所定の方向に設定すると共に、一方の偏光
板を入射した光が、前記表示セルと前記補償用の
液晶層との間で各波長ごとに長軸方向の異なる楕
円偏光となり、その後他方の偏光板に入射する際
には各波長ごとに長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光
となるように前記表示セルのネマチツク液晶層の
ねじれ角とΔn・dの値に応じて補償用の液晶層
のねじれ角とΔn・dとを所定の値に設定して表
示セルのオン状態およびオフ状態における表示の
着色を解消するようにしたことにより、STN型
の液晶装置においても、また表示セルのねじれ角
やΔn・dの値の如何に拘らず、前記のような着
色のない良好な表示を得ることが可能となつた。
第1図は本発明による液晶装置の概略構成を示
す断面図である。
す断面図である。
図において1は下側偏光板、2は上側偏光板、
10は電圧印加により表示を行う表示セルであ
り、上下一対の基板21,11間に液晶層13を
介在させた構成である。20は光学的異方体であ
る液晶層を有する色補正用の液晶セル(以下、補
償セルという)であり、上下一対の基板22,2
1間に液晶層23を介在させた構成である。
10は電圧印加により表示を行う表示セルであ
り、上下一対の基板21,11間に液晶層13を
介在させた構成である。20は光学的異方体であ
る液晶層を有する色補正用の液晶セル(以下、補
償セルという)であり、上下一対の基板22,2
1間に液晶層23を介在させた構成である。
本発明で用いる偏光板、液晶材料、液晶の配向
方法、液晶素子の駆動方法等は、従来のTN型、
もしくはSTN型液晶装置等において一般的に知
られているものと同一のものが適用可能である。
以下具体的に述べる。
方法、液晶素子の駆動方法等は、従来のTN型、
もしくはSTN型液晶装置等において一般的に知
られているものと同一のものが適用可能である。
以下具体的に述べる。
光学特性は、用いた偏光板の偏光特性に大きく
影響を受ける。本発明の具体的な実施例において
はすべて三立電気社製LLC2−82−18が用いられ
ているが、これに限定されないことはいうまでも
ない。第3図に上記偏光板2枚の光透過率の波長
依存性を示した。同図において、は一対の偏光
板を互いに平行に配置した場合、は互いに垂直
に配置した場合のスペクトル曲線である。
影響を受ける。本発明の具体的な実施例において
はすべて三立電気社製LLC2−82−18が用いられ
ているが、これに限定されないことはいうまでも
ない。第3図に上記偏光板2枚の光透過率の波長
依存性を示した。同図において、は一対の偏光
板を互いに平行に配置した場合、は互いに垂直
に配置した場合のスペクトル曲線である。
本発明で用いられる液晶組成物は、誘電異方性
が正のネマチツク液晶である。好ましい液晶の一
例として、チツソ社製SS−4008が挙げられる。
他の好ましい液晶組成物の一例として、以下に示
したようなものもある。
が正のネマチツク液晶である。好ましい液晶の一
例として、チツソ社製SS−4008が挙げられる。
他の好ましい液晶組成物の一例として、以下に示
したようなものもある。
液晶組成物中には、液晶のねじれ構造を安定に
保つためにカイラルドーパントを添加することが
好ましい。
保つためにカイラルドーパントを添加することが
好ましい。
カイラルドーパントとしては、例えば、右ねじ
れのラセン構造をとらせるためにBDH社製CB−
15、左ねじれのラセン構造をとらせるためにメル
ク社製S−811を用いることができる。
れのラセン構造をとらせるためにBDH社製CB−
15、左ねじれのラセン構造をとらせるためにメル
ク社製S−811を用いることができる。
本発明で用いられる表示セル10の構成は前記
第25図に示した従来技術で用いられる液晶セル
110と全く同一の構成のものが使用可能であ
る。
第25図に示した従来技術で用いられる液晶セル
110と全く同一の構成のものが使用可能であ
る。
表示セル10および補償セル20の基板11,
12,21,22としては例えばガラス、プラス
チツク等の透明な基板が用いられる。表示セル1
0の基板上には例えばITOのような透明電極およ
びその透明電極上には液晶の配向を定める配向膜
層が形成される。また補償セル20の基板上には
必要に応じて透明電極が設けられ、その電極上も
しくは基板上に配向膜層が形成される。
12,21,22としては例えばガラス、プラス
チツク等の透明な基板が用いられる。表示セル1
0の基板上には例えばITOのような透明電極およ
びその透明電極上には液晶の配向を定める配向膜
層が形成される。また補償セル20の基板上には
必要に応じて透明電極が設けられ、その電極上も
しくは基板上に配向膜層が形成される。
配向膜層として用いられる好ましい例として、
ポリイミドやポリビニールアルコール等がある。
これらの配向膜層を一般的には、ラビングするこ
とにより液晶に一定の配向をあたえることができ
る。又他の液晶の配向方法として、SiO等の斜方
蒸着法を用いることもできる。
ポリイミドやポリビニールアルコール等がある。
これらの配向膜層を一般的には、ラビングするこ
とにより液晶に一定の配向をあたえることができ
る。又他の液晶の配向方法として、SiO等の斜方
蒸着法を用いることもできる。
本発明の液晶装置の駆動方法の一例を、第4図
に示した。同図に示したマルチプレツクス駆動方
法は現在一般に用いられている方法であり、実用
化されているものであるが、本発明においては、
他の駆動方法を用いることもできる。
に示した。同図に示したマルチプレツクス駆動方
法は現在一般に用いられている方法であり、実用
化されているものであるが、本発明においては、
他の駆動方法を用いることもできる。
本発明に用いられる補償セルの液晶としては、
スメクチツク液晶、コレステリツク液晶、ネマチ
ツク液晶等を用いることができる。具体的には、
ネマチツク液晶、さらには、表示セルと同じ、ネ
マチツク液晶を用いることも望ましい方法であ
る。
スメクチツク液晶、コレステリツク液晶、ネマチ
ツク液晶等を用いることができる。具体的には、
ネマチツク液晶、さらには、表示セルと同じ、ネ
マチツク液晶を用いることも望ましい方法であ
る。
次に、上記補償セル20が果たす基本的な役割
を前記従来のSTN型液晶装置と対比して説明す
る。
を前記従来のSTN型液晶装置と対比して説明す
る。
第29図は前記第25図における従来のSTN
型液晶装置のオフ状態の光学的特性の説明図であ
り、図においてLは入射光である。その入射光L
は一般に自然光であり、可視領域の全波長の光を
含み偏光方向もランダムである。その入射光Lが
直線偏光板101を通過すると偏光方向が整つた
直線偏光b51,g51,r51等の集合とな
る。ここでb51,g51,r51はそれぞれ波
長450nm、550nm、650nmの偏光を示す。当然こ
れ以外の波長の直線偏光も含まれるが、ここでは
青、緑、赤の三色の代表的波長としてこれら三つ
の波長のみを示した。これ等の直線偏光b51・
g51,r51は次に液晶セル110を通過す
る。液晶セル中の液晶層は、光学的には一軸性の
屈折率異方性を示すネマチツク液晶がねじれた構
造をとつている。このような構造を持つた液晶層
中を前記直線偏光b51,g51,r51等が通
過したときに偏光状態がどのように変化するかに
ついては、後述する方法により予測可能である。
例えば前記第27図にスペクトルが示されている
前述従来の液晶装置の場合の結果を示すと、第2
9図のように各々b52,g52,r52のよう
な偏光状態となる。このように液晶層を通過する
ことにより、偏光状態に波長分散が生じてくる。
これらの偏光b52,g52,r52は最後に直
線偏光板102を通過する。各々の波長の偏光は
直線偏光板102の方向に対応した成分のみが通
過してくる。例えば前記第27図にスペクトルが
示されている前述従来の液晶装置では、各々b5
3,g53,r53のようになる。これより波長
550nmの光量が多く、波長450nm、650nmの光量
が少ないことがわかる。これらの結果をスペクト
ル的に表したものが第27図のであり、更にこ
れを色座標上にプロツトしたものが第28図の
である。このように従来のSTN型液晶装置は複
屈折による波長分散により着色状態にならざるを
得なかつた。
型液晶装置のオフ状態の光学的特性の説明図であ
り、図においてLは入射光である。その入射光L
は一般に自然光であり、可視領域の全波長の光を
含み偏光方向もランダムである。その入射光Lが
直線偏光板101を通過すると偏光方向が整つた
直線偏光b51,g51,r51等の集合とな
る。ここでb51,g51,r51はそれぞれ波
長450nm、550nm、650nmの偏光を示す。当然こ
れ以外の波長の直線偏光も含まれるが、ここでは
青、緑、赤の三色の代表的波長としてこれら三つ
の波長のみを示した。これ等の直線偏光b51・
g51,r51は次に液晶セル110を通過す
る。液晶セル中の液晶層は、光学的には一軸性の
屈折率異方性を示すネマチツク液晶がねじれた構
造をとつている。このような構造を持つた液晶層
中を前記直線偏光b51,g51,r51等が通
過したときに偏光状態がどのように変化するかに
ついては、後述する方法により予測可能である。
例えば前記第27図にスペクトルが示されている
前述従来の液晶装置の場合の結果を示すと、第2
9図のように各々b52,g52,r52のよう
な偏光状態となる。このように液晶層を通過する
ことにより、偏光状態に波長分散が生じてくる。
これらの偏光b52,g52,r52は最後に直
線偏光板102を通過する。各々の波長の偏光は
直線偏光板102の方向に対応した成分のみが通
過してくる。例えば前記第27図にスペクトルが
示されている前述従来の液晶装置では、各々b5
3,g53,r53のようになる。これより波長
550nmの光量が多く、波長450nm、650nmの光量
が少ないことがわかる。これらの結果をスペクト
ル的に表したものが第27図のであり、更にこ
れを色座標上にプロツトしたものが第28図の
である。このように従来のSTN型液晶装置は複
屈折による波長分散により着色状態にならざるを
得なかつた。
次に本発明による液晶装置のオフ状態の光学的
特性の説明図を第5図に示した。前記第29図と
第5図を比較すると第5図では表示セル10のほ
かに補償セル20が構成要素として追加されてい
る点が第29図と異なつている。説明の便のた
め、補償セル20と偏光板2を除く構成要素の条
件は上記第29図に示された従来の例、すなわ
ち、第27図にスペクトルが示されている液晶装
置と同一であるとする。
特性の説明図を第5図に示した。前記第29図と
第5図を比較すると第5図では表示セル10のほ
かに補償セル20が構成要素として追加されてい
る点が第29図と異なつている。説明の便のた
め、補償セル20と偏光板2を除く構成要素の条
件は上記第29図に示された従来の例、すなわ
ち、第27図にスペクトルが示されている液晶装
置と同一であるとする。
従つて第5図において偏光板1を経て表示セル
10を通過した後の各波長の偏光の状態b2,g
2,r2は、第29図のb52,g52,r52
と全く同一である。異なつているのは、第5図に
おける上記各偏光b2,g2,r2が次に通過す
るのが補償セル20であるという点である。本発
明においては、偏光板1による直線偏光b1,g
1,r1が表示セル10を通過することにより生
じた波長分散を、補償セル20がキヤンセルする
作用をしているのである。
10を通過した後の各波長の偏光の状態b2,g
2,r2は、第29図のb52,g52,r52
と全く同一である。異なつているのは、第5図に
おける上記各偏光b2,g2,r2が次に通過す
るのが補償セル20であるという点である。本発
明においては、偏光板1による直線偏光b1,g
1,r1が表示セル10を通過することにより生
じた波長分散を、補償セル20がキヤンセルする
作用をしているのである。
この作用をわかりやすく説明するために、表示
セル10の光学関数をMと定義する。さらにb
1,g1,r1の偏光状態をP、b2,g2,r
2の偏光状態をP′とすると、P′はPとMから次式
で求められる。
セル10の光学関数をMと定義する。さらにb
1,g1,r1の偏光状態をP、b2,g2,r
2の偏光状態をP′とすると、P′はPとMから次式
で求められる。
P′=M*P ……(1)
ここで補償セル20の光学的関数をMの逆変換
を行う関数M-1であると仮定する。b3,g3,
r3の偏光状態をP″とすると、P″はP′とM-1か
ら次式で求められる。
を行う関数M-1であると仮定する。b3,g3,
r3の偏光状態をP″とすると、P″はP′とM-1か
ら次式で求められる。
P″=M-1*P′ ……(2)
(1)式と(2)式から次式が求まる。
P″=M-1*M*P ……(3)
明らかに、
M-1*M=1 ……(4)
従つて、
P″=P ……(5)
(5)式はb3,g3,r3の偏光状態P″が、そ
れぞれb1,g1,r1の偏光状態Pと同一であ
ることを示している。b1,g1,r1は自然光
Lが直線偏光板1を通過した直後の偏光であるか
ら、全ての波長が偏光板1の方位に対応した振動
方向を持つ直線偏光である。従つてb3,g3,
r3もb1,g1,r1と同じ方位に振動方向を
持つ直線偏光である。直線偏光板1の偏光軸方位
が、偏光b3,g3,r3の振動方向と一致して
いる場合には、この直線偏光はそのまま直線偏光
板2を通過し、b4,g4,r4となる。
れぞれb1,g1,r1の偏光状態Pと同一であ
ることを示している。b1,g1,r1は自然光
Lが直線偏光板1を通過した直後の偏光であるか
ら、全ての波長が偏光板1の方位に対応した振動
方向を持つ直線偏光である。従つてb3,g3,
r3もb1,g1,r1と同じ方位に振動方向を
持つ直線偏光である。直線偏光板1の偏光軸方位
が、偏光b3,g3,r3の振動方向と一致して
いる場合には、この直線偏光はそのまま直線偏光
板2を通過し、b4,g4,r4となる。
このときの出射光のスペクトルは、前記第3図
のに示した偏光板のスペクトルと一致する(た
だし表示セル及び補償セル等での光吸収を無視す
る)。偏光板のスペクトルは、ほぼフラツトであ
り無色である。この様に本発明における液晶装置
では、オフ状態の着色現象を解消することができ
る。
のに示した偏光板のスペクトルと一致する(た
だし表示セル及び補償セル等での光吸収を無視す
る)。偏光板のスペクトルは、ほぼフラツトであ
り無色である。この様に本発明における液晶装置
では、オフ状態の着色現象を解消することができ
る。
本発明の要点は以上であるが問題は第5図にお
いて表示セル10に入射した直線偏光b1,g
1,r1等に対して表示セル10が行つた変換の
逆変換をすべての波長にわたつて行いうる補償セ
ルが実際に存在しうるかということである。結論
的に云うと本発明者等はその様な液晶セル20の
条件が存在しうることをみいだした。しかもこの
様な条件は、表示セル10の条件の如何にかかわ
らず、存在しうることをみいだした。
いて表示セル10に入射した直線偏光b1,g
1,r1等に対して表示セル10が行つた変換の
逆変換をすべての波長にわたつて行いうる補償セ
ルが実際に存在しうるかということである。結論
的に云うと本発明者等はその様な液晶セル20の
条件が存在しうることをみいだした。しかもこの
様な条件は、表示セル10の条件の如何にかかわ
らず、存在しうることをみいだした。
この条件を説明するために前記第1図に示す本
発明の液晶装置における各セルと偏光板との関係
を第2図に示した。
発明の液晶装置における各セルと偏光板との関係
を第2図に示した。
同図において、P1,P2はそれぞれ下側偏光
板1と上側偏光板2の偏光軸(吸収軸)の方向、
R11,R12は表示セル10の下側基板11と
上側基板12のラビング方向、R21,R22は
補償セル20の下側基板21と上側基板22のラ
ビング方向、t1は表示セル10の液晶のねじれ
角および方向、t2は補償セル20の液晶のねじ
れ角および方向、α1は下側偏光板の偏光軸の方
向P1と表示セルの下側基板のラビング方向R1
1とのなす角度、α2は上側偏光板の偏光軸の方
向P2と補償セルの上側基板のラビング方向R2
2とのなす角度、βは補償セルの下側基板のラビ
ング方向R21と表示セルの上側基板のラビング
方向R12とのなす角度である。なお各セル内の
液晶分子のねじれ方向はセルの上から下に向かつ
てのねじれ方向を示す。以下同様である。
板1と上側偏光板2の偏光軸(吸収軸)の方向、
R11,R12は表示セル10の下側基板11と
上側基板12のラビング方向、R21,R22は
補償セル20の下側基板21と上側基板22のラ
ビング方向、t1は表示セル10の液晶のねじれ
角および方向、t2は補償セル20の液晶のねじ
れ角および方向、α1は下側偏光板の偏光軸の方
向P1と表示セルの下側基板のラビング方向R1
1とのなす角度、α2は上側偏光板の偏光軸の方
向P2と補償セルの上側基板のラビング方向R2
2とのなす角度、βは補償セルの下側基板のラビ
ング方向R21と表示セルの上側基板のラビング
方向R12とのなす角度である。なお各セル内の
液晶分子のねじれ方向はセルの上から下に向かつ
てのねじれ方向を示す。以下同様である。
ここで例えば表示セルの条件を前記第27図に
スペクトルが示されている従来のポジモードの液
晶装置と全く同一条件、すなわち表示セル中の液
晶層のねじれ角t1を200度、Δn・dが0.9μmと
した場合の白色化条件について述べる。補償セル
がない場合には当然ながら第27図に示す様なス
ペクトルとなり着色状態となる。しかし補償セル
を用い、その液晶層のねじれ角t2がマイナス
200度(すなわち表示セルに対し逆ねじれでねじ
れ角の絶対値等しい)でΔn・d0.9μmを用いた場
合には第6図に示すように、そのオフ状態におけ
るスペクトルは、ほぼフラツトとなる。ただし、
このときの他の条件は第2図におけるα1,α2
がそれぞれ45度、βが90度である。第6図に示し
たスペクトルを色座標上にプロツトしたのが第7
図である。前記第27図に示した従来の方式に比
べほぼ白色であることがわかる。上記実施例に示
した様に、波長の如何にかかわらず第5図に示し
た如く表示セル10の逆変換を行う補償セル20
の条件が実在する。この対応関係を示すと次の様
になる。すなわち、 (1) 表示セルのΔn.dと、補償セルのΔn・dの絶
対値が等しい。
スペクトルが示されている従来のポジモードの液
晶装置と全く同一条件、すなわち表示セル中の液
晶層のねじれ角t1を200度、Δn・dが0.9μmと
した場合の白色化条件について述べる。補償セル
がない場合には当然ながら第27図に示す様なス
ペクトルとなり着色状態となる。しかし補償セル
を用い、その液晶層のねじれ角t2がマイナス
200度(すなわち表示セルに対し逆ねじれでねじ
れ角の絶対値等しい)でΔn・d0.9μmを用いた場
合には第6図に示すように、そのオフ状態におけ
るスペクトルは、ほぼフラツトとなる。ただし、
このときの他の条件は第2図におけるα1,α2
がそれぞれ45度、βが90度である。第6図に示し
たスペクトルを色座標上にプロツトしたのが第7
図である。前記第27図に示した従来の方式に比
べほぼ白色であることがわかる。上記実施例に示
した様に、波長の如何にかかわらず第5図に示し
た如く表示セル10の逆変換を行う補償セル20
の条件が実在する。この対応関係を示すと次の様
になる。すなわち、 (1) 表示セルのΔn.dと、補償セルのΔn・dの絶
対値が等しい。
(2) 表示セルのねじれ角t1をθとすると補償セ
ルのねじれ角t2はマイナスθである(ねじれ
の向きが逆である)。
ルのねじれ角t2はマイナスθである(ねじれ
の向きが逆である)。
(3) 表示セルの上側基板のラビング方向R12と
補償セルの下側基板のラビング方向R21との
なす角度βは90度である。
補償セルの下側基板のラビング方向R21との
なす角度βは90度である。
以上の3条件が成り立つとき、Δn・dの値や
ねじれ角t1,t2の値の如何にかかわらず液晶
装置のオフ状態における着色の完全な解消、すな
わち白色化ができる。
ねじれ角t1,t2の値の如何にかかわらず液晶
装置のオフ状態における着色の完全な解消、すな
わち白色化ができる。
以上の説明は全てオフ状態における着色の解消
のメカニズムについてのものであつた。本発明に
おいてはオン状態における着色も同時に解消され
ている。オン状態の着色の解消のの理由について
厳密に説明することは不可能ではないが、煩雑で
ある。いずれにせよ発明者は後述する具体例に多
くの実例を示した様に実験的に様々な条件におい
てもオン状態の着色が全く、あるいはほとんど無
いことを確認した。
のメカニズムについてのものであつた。本発明に
おいてはオン状態における着色も同時に解消され
ている。オン状態の着色の解消のの理由について
厳密に説明することは不可能ではないが、煩雑で
ある。いずれにせよ発明者は後述する具体例に多
くの実例を示した様に実験的に様々な条件におい
てもオン状態の着色が全く、あるいはほとんど無
いことを確認した。
上記した様にポジモードのオフ状態の着色の完
全な解消をするためには前記の3条件が成り立つ
ことが必要である。しかし現実的には必ずしも第
5図に示した様に補償セルが表示セルの変換の完
全な逆変換にならなくても実用的には十分である
ことが多い。このことを第8図に概念的に示し
た。第8図は第5図と対応している。第5図と異
なるのは補償セル20′を通過した後の各偏光の
状態b3′,g3′,r3′が第5図のb3,g3,
r3の如く完全な直線偏光ではなくわずかに楕円
偏光になつていることである。この結果、偏光板
2を通過した後の偏光b4′,g4′,r4′はそ
の強度にわずかではあるが波長依存性を生じてい
る。それにも拘らずポジモードの外観のスペクト
ルがオフ状態でほぼ白色、オン状態でほぼ黒色と
なり、色座標上ではほぼ完全に着色が解消されて
いる場合がある。
全な解消をするためには前記の3条件が成り立つ
ことが必要である。しかし現実的には必ずしも第
5図に示した様に補償セルが表示セルの変換の完
全な逆変換にならなくても実用的には十分である
ことが多い。このことを第8図に概念的に示し
た。第8図は第5図と対応している。第5図と異
なるのは補償セル20′を通過した後の各偏光の
状態b3′,g3′,r3′が第5図のb3,g3,
r3の如く完全な直線偏光ではなくわずかに楕円
偏光になつていることである。この結果、偏光板
2を通過した後の偏光b4′,g4′,r4′はそ
の強度にわずかではあるが波長依存性を生じてい
る。それにも拘らずポジモードの外観のスペクト
ルがオフ状態でほぼ白色、オン状態でほぼ黒色と
なり、色座標上ではほぼ完全に着色が解消されて
いる場合がある。
この様に前記3条件が満足されない条件におい
ても実用的には、十分に着色の解消が可能な補償
セルの条件が存在する。
ても実用的には、十分に着色の解消が可能な補償
セルの条件が存在する。
あるいは、他の理由により、積極的な意味で上
記3条件以外の補償セルを用いるほうがむしろ望
ましいこともある。その理由の一つは偏光板の特
性が一般的に波長依存性があるという点である。
その実例が第3図に示されている。このような波
長特性を、補償セルの条件を適当に選択すること
によつて、液晶装置としての着色を改良すること
ができる。これはオフ状態はもちろん、オン状態
についてもそうである。他の理由としては、視野
角の広さを考慮して、補償セルの条件を変えるこ
とがある。
記3条件以外の補償セルを用いるほうがむしろ望
ましいこともある。その理由の一つは偏光板の特
性が一般的に波長依存性があるという点である。
その実例が第3図に示されている。このような波
長特性を、補償セルの条件を適当に選択すること
によつて、液晶装置としての着色を改良すること
ができる。これはオフ状態はもちろん、オン状態
についてもそうである。他の理由としては、視野
角の広さを考慮して、補償セルの条件を変えるこ
とがある。
以上の説明はオフ状態の透過率高い状態、すな
わちポジモードの説明であつた。オン状態の透過
率の低い状態、すなわちネガモードの説明を次に
する。第5図の偏光板2の偏光軸の方位が偏光板
1の偏光軸と互いに直交した状態に設定されてい
れば偏光b3,g3,r3等はいずれも偏光板2
を通過することができない。したがつてこの時の
透過光のスペクトルは第3図に示したクロスニ
コル状態での偏光板のスペクトルと一致する(た
だし液晶セル及び補償セル等での光吸収などを無
視する)。この状態は第3図に示した偏光板を用
いて得ることのできる最も暗い状態である。この
様に本発明においては補償セルを用いることによ
りネガモードの状態においても、望みうる最良の
フラツトな分光特性を得ることができる。すなわ
ち、いずれの場合でも着色の解消が可能である。
わちポジモードの説明であつた。オン状態の透過
率の低い状態、すなわちネガモードの説明を次に
する。第5図の偏光板2の偏光軸の方位が偏光板
1の偏光軸と互いに直交した状態に設定されてい
れば偏光b3,g3,r3等はいずれも偏光板2
を通過することができない。したがつてこの時の
透過光のスペクトルは第3図に示したクロスニ
コル状態での偏光板のスペクトルと一致する(た
だし液晶セル及び補償セル等での光吸収などを無
視する)。この状態は第3図に示した偏光板を用
いて得ることのできる最も暗い状態である。この
様に本発明においては補償セルを用いることによ
りネガモードの状態においても、望みうる最良の
フラツトな分光特性を得ることができる。すなわ
ち、いずれの場合でも着色の解消が可能である。
なお、以下の説明はポジモードについて行う。
次に、補償セルを通過した光の偏光状態変化を
算出する具体的な方法について、以下にその概略
を説明する。
算出する具体的な方法について、以下にその概略
を説明する。
補償セルに入射する光は、一般に楕円偏光であ
る。いまZ軸方向へ進む楕円偏光の参照面跡は、
xy成分を要素とする列ベクトルで次のように表
すことできる。
る。いまZ軸方向へ進む楕円偏光の参照面跡は、
xy成分を要素とする列ベクトルで次のように表
すことできる。
E=〔axexpi(ωt+φx)〕〔ayexpi(ωt+φy)〕
……(6) ここでax,yはそれぞれxy成分の振幅、ωは角振
動数、φx,φyはxy成分の位相角を示す。しかし
この場合、波動の絶対位相は問題にしないので、
(6)式の光周波数と絶対位相のの項を省き、さらに
各成分の振幅も基準化した、次式の基準化ジヨー
ンズベクトルで偏光状態を記述した。
……(6) ここでax,yはそれぞれxy成分の振幅、ωは角振
動数、φx,φyはxy成分の位相角を示す。しかし
この場合、波動の絶対位相は問題にしないので、
(6)式の光周波数と絶対位相のの項を省き、さらに
各成分の振幅も基準化した、次式の基準化ジヨー
ンズベクトルで偏光状態を記述した。
さて、(7)式の偏光Eは、補償セルを通過して偏光
状態が変化し、偏光E′となる。補償セルは、この
変換を行う2×2のジヨーンズ行列によつて表さ
れる。
状態が変化し、偏光E′となる。補償セルは、この
変換を行う2×2のジヨーンズ行列によつて表さ
れる。
例えばこの補償セル(光学的異方体)が、フイ
ルム状高分子のように一軸正の直線位相子である
とした場合のジヨーンズ行列RΔ・θは次式で表
すことができる。
ルム状高分子のように一軸正の直線位相子である
とした場合のジヨーンズ行列RΔ・θは次式で表
すことができる。
ここで、θは直線位相子の進相軸がX軸となす
角度を、Δはリターデイシヨンを示す。なお、リ
ターデイシヨンΔは、直線位相子のΔn・dと光
の波長λを用いて、Δ≡2πΔn・d/λで定義さ
れる。
角度を、Δはリターデイシヨンを示す。なお、リ
ターデイシヨンΔは、直線位相子のΔn・dと光
の波長λを用いて、Δ≡2πΔn・d/λで定義さ
れる。
このフイルム状高分子を通過した光の偏光状態
は、入射光ベクトルEの左側から、(8)式のジヨー
ンズ行列RΔ・θを作用させて、次式のように求
められる。
は、入射光ベクトルEの左側から、(8)式のジヨー
ンズ行列RΔ・θを作用させて、次式のように求
められる。
E′=RΔ・θE
また補償セルが、フイルム状高分子を複数枚重
ねたものであるとした場合には、入射光ベクトル
Eの左側から、光の通過する順序に従つて、逐次
に(8)式のジヨーンズ行列を作用させて次式のよう
に求められる。
ねたものであるとした場合には、入射光ベクトル
Eの左側から、光の通過する順序に従つて、逐次
に(8)式のジヨーンズ行列を作用させて次式のよう
に求められる。
E′=RΔn・θn RΔn-1・θn-1……RΔ2θ2RΔ1θ1E
補償セルは、液晶分子がねじれ配向しているた
めに、位相子としては複雑である。しかしなが
ら、第9図aのように液晶層を充分多くの層に分
割すれば、第9図bに示すような、ねじれ配向し
ていない液晶層の積み重ねで近似することができ
る。ねじれ配向していない液晶層は、フイルム状
高分子と同じ一軸性の直線位相子であるから、前
述のフイルム状高分子を複数枚重ねた場合と同様
にして、補償セルを通過した光の偏光状態を求め
ることができる。
めに、位相子としては複雑である。しかしなが
ら、第9図aのように液晶層を充分多くの層に分
割すれば、第9図bに示すような、ねじれ配向し
ていない液晶層の積み重ねで近似することができ
る。ねじれ配向していない液晶層は、フイルム状
高分子と同じ一軸性の直線位相子であるから、前
述のフイルム状高分子を複数枚重ねた場合と同様
にして、補償セルを通過した光の偏光状態を求め
ることができる。
以上説明した方法を用いて、第2図の角度t1
を200度、角度t2をマイナス200度、角度α1を
45度、角度α2を45度、角度βを90度、表示セル
および補償セルのΔn・dをいずれも0.9μmとし
た、前述の条件下で、液晶層をそれぞれ20分割し
て計算した光の偏光状態の推移を、第10図から
第12図に示した。第10図・第11図、第12
図はそれぞれ、波長450nm、550nm、650nmの光
の偏光状態推移を示している。例えば第10図の
場合、同図aにおいて表示セルに入射した直線偏
光b11は、5層を経るごとにb12,b13,
b14と偏光状態が推移し、b15の楕円偏光で
セルを出射する。この楕円偏光b15は引き続き
同図bにおいて補償セルに入射し、やはり5層を
経るごとにb16,b17,b18と偏光状態が
推移して、b19の直線偏光で補償セルを出射す
る。以上の各過程において、同図bの補償セルに
よる偏光状態の変換は、同図aの表示セルによる
変換のちようど逆変換に相当しており、従つて表
示セルに入射した光は、全く同じ偏光状態で補償
セルを出射する。この効果は第11図及び第12
図からも明らかなように、光の波長に関係なく存
在しているので、本発明の構成の液晶装置ではオ
フ状態における着色が完全に解消し、白色化が可
能となる。
を200度、角度t2をマイナス200度、角度α1を
45度、角度α2を45度、角度βを90度、表示セル
および補償セルのΔn・dをいずれも0.9μmとし
た、前述の条件下で、液晶層をそれぞれ20分割し
て計算した光の偏光状態の推移を、第10図から
第12図に示した。第10図・第11図、第12
図はそれぞれ、波長450nm、550nm、650nmの光
の偏光状態推移を示している。例えば第10図の
場合、同図aにおいて表示セルに入射した直線偏
光b11は、5層を経るごとにb12,b13,
b14と偏光状態が推移し、b15の楕円偏光で
セルを出射する。この楕円偏光b15は引き続き
同図bにおいて補償セルに入射し、やはり5層を
経るごとにb16,b17,b18と偏光状態が
推移して、b19の直線偏光で補償セルを出射す
る。以上の各過程において、同図bの補償セルに
よる偏光状態の変換は、同図aの表示セルによる
変換のちようど逆変換に相当しており、従つて表
示セルに入射した光は、全く同じ偏光状態で補償
セルを出射する。この効果は第11図及び第12
図からも明らかなように、光の波長に関係なく存
在しているので、本発明の構成の液晶装置ではオ
フ状態における着色が完全に解消し、白色化が可
能となる。
また前述のように前記3条件を満たさなくても
十分に着色の解消が可能な光学的異方体である補
償セル等の液晶層の条件が存在する。その条件と
しては、一方の偏光板を入射した光が、前記表示
セルと該表示セルと隣接する上記液晶層との間で
各波長ごとに長軸方向の異なる楕円偏光となり、
その後他方の偏光板に入射する際には各波長ごと
に長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光となるように前
記液晶層が配置されればよい。具体的には表示セ
ルのねじれ角とΔn・dの値に応じて補償セル等
の液晶層のねじれ角とΔn・dの値を適宜設定す
ればよく、以下その条件を実施例に基づいて具体
的に説明する。
十分に着色の解消が可能な光学的異方体である補
償セル等の液晶層の条件が存在する。その条件と
しては、一方の偏光板を入射した光が、前記表示
セルと該表示セルと隣接する上記液晶層との間で
各波長ごとに長軸方向の異なる楕円偏光となり、
その後他方の偏光板に入射する際には各波長ごと
に長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光となるように前
記液晶層が配置されればよい。具体的には表示セ
ルのねじれ角とΔn・dの値に応じて補償セル等
の液晶層のねじれ角とΔn・dの値を適宜設定す
ればよく、以下その条件を実施例に基づいて具体
的に説明する。
〔実施例 1〕
前記第1図・第2図において、表示セルの液晶
のねじれ角t1を約200度の左ねじれ、Δn・dを
約0.9μm、角度βを約90度、角度α1,α2をそ
れぞれ30度から60度までの範囲とすると、補償セ
ルの液晶のねじれ角t2とΔn・dを第13図の
斜線の部分としたときに、オフ状態でほぼ白色と
なり、オン状態でほぼ黒色となる液晶装置が得ら
れる。
のねじれ角t1を約200度の左ねじれ、Δn・dを
約0.9μm、角度βを約90度、角度α1,α2をそ
れぞれ30度から60度までの範囲とすると、補償セ
ルの液晶のねじれ角t2とΔn・dを第13図の
斜線の部分としたときに、オフ状態でほぼ白色と
なり、オン状態でほぼ黒色となる液晶装置が得ら
れる。
上記の条件は、前記(6)〜(8)式を用いて計算によ
つて求めることができ、以下その計算方法の一例
を説明する。
つて求めることができ、以下その計算方法の一例
を説明する。
即ち、左に200゜ねじれているΔn・d=0.9μmの
表示セルの液晶を、セルの厚さ方向に200分割し、
1層につきΔn・d=0.0045μmの1軸性の位相子
が左に1゜ずつねじれた構造をしているものとして
前記の計算式により計算を行う。このときに用い
る光の波長は400nmから70nmの範囲である。ま
た、表示セルの液晶に入射する光の偏光の状態
は、用いる偏光板の種類と軸の方向で異なるが、
ここでは理想偏光板(平行ニコル時の透過率50
%、クロスニコル時の透過率0%)を用いるもの
とする。そして偏光板に隣接する基板のラビング
方向(基板表面の液晶分子の方向)と偏光板の偏
光軸の方向とのなす角度α1を45゜とする。する
と、表示セルには偏光板を通過した直線偏光が入
射することになり、表示セルを通過した各波長の
光の楕円偏光の状態が求まる。
表示セルの液晶を、セルの厚さ方向に200分割し、
1層につきΔn・d=0.0045μmの1軸性の位相子
が左に1゜ずつねじれた構造をしているものとして
前記の計算式により計算を行う。このときに用い
る光の波長は400nmから70nmの範囲である。ま
た、表示セルの液晶に入射する光の偏光の状態
は、用いる偏光板の種類と軸の方向で異なるが、
ここでは理想偏光板(平行ニコル時の透過率50
%、クロスニコル時の透過率0%)を用いるもの
とする。そして偏光板に隣接する基板のラビング
方向(基板表面の液晶分子の方向)と偏光板の偏
光軸の方向とのなす角度α1を45゜とする。する
と、表示セルには偏光板を通過した直線偏光が入
射することになり、表示セルを通過した各波長の
光の楕円偏光の状態が求まる。
次に、この楕円偏光が補償セルに入つて通過し
た後の楕円偏光の状態を求める。補償セルに入射
する楕円偏光は上記と同様な計算で求まり、補償
セルと表示セルの隣接する基板のラビング方向の
なす角度βは90度とする。また、補償セルの液晶
もセルの厚さ方向に200分割し、一軸性の位相子
が右に0.7度ずつねじれて全体としては右に140度
ねじれた構造をしているものとして液晶層の
Δn・dを適当な値とすると、前記の計算式から
補償セルを通過した楕円偏光の状態が求まる。さ
らに、ここで偏光板に隣接する基板のラビング方
向と偏光板の偏光軸の方向とのなす角度α2を45
度として偏光板を通過した後のスペクトルを求め
視感度補正をしたY値を求める。
た後の楕円偏光の状態を求める。補償セルに入射
する楕円偏光は上記と同様な計算で求まり、補償
セルと表示セルの隣接する基板のラビング方向の
なす角度βは90度とする。また、補償セルの液晶
もセルの厚さ方向に200分割し、一軸性の位相子
が右に0.7度ずつねじれて全体としては右に140度
ねじれた構造をしているものとして液晶層の
Δn・dを適当な値とすると、前記の計算式から
補償セルを通過した楕円偏光の状態が求まる。さ
らに、ここで偏光板に隣接する基板のラビング方
向と偏光板の偏光軸の方向とのなす角度α2を45
度として偏光板を通過した後のスペクトルを求め
視感度補正をしたY値を求める。
上記の計算において、補償セルの液晶のΔn・
dの値を0μmから1.5μmまでとして、補償セルの
Δn・dと視感度補正したY値の関係を求める。
このとき補償セルのΔn・dを横軸にY値を縦軸
にとると第14図のように、Y値は極大、極小値
を持ち周期的に変化する。偏光軸とラビング方向
のなす角度が45度となる方向は22方向あるので、
上記第14図には2本の曲線が描かれている。
dの値を0μmから1.5μmまでとして、補償セルの
Δn・dと視感度補正したY値の関係を求める。
このとき補償セルのΔn・dを横軸にY値を縦軸
にとると第14図のように、Y値は極大、極小値
を持ち周期的に変化する。偏光軸とラビング方向
のなす角度が45度となる方向は22方向あるので、
上記第14図には2本の曲線が描かれている。
表示のモードとしては、ネガモード(電圧無印
加状態で暗い)とポジモード(電圧無印加状態で
明るい)がある。ネガモードのときは電圧無印加
状態がより暗い方が望ましく、ポジモードのとき
は電圧無印加状態がより明るい方が望ましい。し
たがつて第14図でY値が極大となる部分がポジ
モードに、Y値が極小となる部分がネガモードに
適している。
加状態で暗い)とポジモード(電圧無印加状態で
明るい)がある。ネガモードのときは電圧無印加
状態がより暗い方が望ましく、ポジモードのとき
は電圧無印加状態がより明るい方が望ましい。し
たがつて第14図でY値が極大となる部分がポジ
モードに、Y値が極小となる部分がネガモードに
適している。
従来のネガモードの電圧印加状態のY値は5%
程度と高く、また目視でも色座標上でもはつきり
と青色に着色していることが認められる。
程度と高く、また目視でも色座標上でもはつきり
と青色に着色していることが認められる。
これに対し、第14図で極小となるY値は従来
のSTN型液晶装置のネガモードのY値の半分以
下となつている。このときの色は色座標上では少
し着色しているがY値が小さいために目視では充
分黒に近い色として認められる。また電圧を印加
した状態では白色として認められる。従つてネガ
モードのときはY値が極小となる部分で白黒表示
が得られるのでこのときΔn・dが求める値とな
る。
のSTN型液晶装置のネガモードのY値の半分以
下となつている。このときの色は色座標上では少
し着色しているがY値が小さいために目視では充
分黒に近い色として認められる。また電圧を印加
した状態では白色として認められる。従つてネガ
モードのときはY値が極小となる部分で白黒表示
が得られるのでこのときΔn・dが求める値とな
る。
Y値が極大となる部分は従来のポジモードのと
きの電圧無印加状態の色と比較すると目視でも色
座標上でも白色に近くなる。しかし、Y値が極大
となる部分の前後でも白色に近くなつている。そ
のためポジモードでは白黒表示が得られる部分は
かなり広い範囲となり、その境界を判断するのは
非常に困難である。また、偏光軸とラビング方向
のなす角度が45度なので第14図の一方の曲線の
ときの偏光軸の方向を90度ずらすと、もう一方の
曲線となる偏光軸と一致する。そのため第14図
での極大、極小となるΔn・dの値は同じである。
きの電圧無印加状態の色と比較すると目視でも色
座標上でも白色に近くなる。しかし、Y値が極大
となる部分の前後でも白色に近くなつている。そ
のためポジモードでは白黒表示が得られる部分は
かなり広い範囲となり、その境界を判断するのは
非常に困難である。また、偏光軸とラビング方向
のなす角度が45度なので第14図の一方の曲線の
ときの偏光軸の方向を90度ずらすと、もう一方の
曲線となる偏光軸と一致する。そのため第14図
での極大、極小となるΔn・dの値は同じである。
以上のことから白黒となるのはY値が極小とな
Δn・dである。つまり、表示セルが左ねじれの
200度でΔn・d=0.9μmとして、偏光板に隣接す
る表示セルの基板のラビング方向と偏光板の偏光
軸の方向とのなす角度α1を45度とし、表示セル
と補償セルの隣接する基板の各々のラビング方向
のなす角度βを90度とし、補償セルが右ねじれの
140度とし、偏光板に隣接する補償セルの基板の
ラビング方向と偏光板の偏光軸の方向とのなす角
度α2を45度としたとき、補償セルのΔn・dが
0.33μm、0.7μm、1.0μm、1.3μm(補償セルの
Δn・dが1.5μm以下では)のときに白黒表示が
得られる(第14図参照)。
Δn・dである。つまり、表示セルが左ねじれの
200度でΔn・d=0.9μmとして、偏光板に隣接す
る表示セルの基板のラビング方向と偏光板の偏光
軸の方向とのなす角度α1を45度とし、表示セル
と補償セルの隣接する基板の各々のラビング方向
のなす角度βを90度とし、補償セルが右ねじれの
140度とし、偏光板に隣接する補償セルの基板の
ラビング方向と偏光板の偏光軸の方向とのなす角
度α2を45度としたとき、補償セルのΔn・dが
0.33μm、0.7μm、1.0μm、1.3μm(補償セルの
Δn・dが1.5μm以下では)のときに白黒表示が
得られる(第14図参照)。
次に、偏光板に隣接する各セルの基板のラビン
グ方向と偏光板の偏光軸の方向α1,α2が45度
以外の場合や、表示セルと補償セルの隣接する基
板の各々のラビング方向のなす角度が90度以外の
場合についても同様の手順で計算を行う。そうす
ると、Y値が極小となる補償セルのΔn・dは、
ある幅を持ち周期的に現れる範囲として求まる
(第13図においてねじれ角を右140度に固定した
場合Δn・dの分布)。ただし、このときの各軸の
方向のなす角度はY値の極小値が3%以下になる
か、極端に着色することがない範囲である。
グ方向と偏光板の偏光軸の方向α1,α2が45度
以外の場合や、表示セルと補償セルの隣接する基
板の各々のラビング方向のなす角度が90度以外の
場合についても同様の手順で計算を行う。そうす
ると、Y値が極小となる補償セルのΔn・dは、
ある幅を持ち周期的に現れる範囲として求まる
(第13図においてねじれ角を右140度に固定した
場合Δn・dの分布)。ただし、このときの各軸の
方向のなす角度はY値の極小値が3%以下になる
か、極端に着色することがない範囲である。
また、表示セルの条件はそのままとして、補償
セルのねじれ角の大きさのみを変えた場合につい
ても上記と同様にY値が極小となる補償セルの
Δn・dの範囲が周期的に現れてくる。このよう
にして求めた補償セルのねじれ角の大きさと
Δn・dの関係をまとめたものが第13図となる。
つまり、第13図から、表示セルが200度の左ね
じれでΔn・dが0.9μmのときには、白黒表示が
得られる補償セルのねじれ角の大きさとΔn・d
の条件はただひとつだけ存在するのではなく、あ
る扇状の範囲が周期的に存在していることがわか
る。
セルのねじれ角の大きさのみを変えた場合につい
ても上記と同様にY値が極小となる補償セルの
Δn・dの範囲が周期的に現れてくる。このよう
にして求めた補償セルのねじれ角の大きさと
Δn・dの関係をまとめたものが第13図となる。
つまり、第13図から、表示セルが200度の左ね
じれでΔn・dが0.9μmのときには、白黒表示が
得られる補償セルのねじれ角の大きさとΔn・d
の条件はただひとつだけ存在するのではなく、あ
る扇状の範囲が周期的に存在していることがわか
る。
さらに、表示セルのねじれ角の大きさとΔn・
dを変えた場合にも、上記と同様の手順により白
黒表示が得られる補償セルのねじれ角の大きさと
Δn・dが求められる。この場合にも補償セルの
ねじれ角の大きさとΔn・dの関係は扇状となり、
周期的に現れてくる。
dを変えた場合にも、上記と同様の手順により白
黒表示が得られる補償セルのねじれ角の大きさと
Δn・dが求められる。この場合にも補償セルの
ねじれ角の大きさとΔn・dの関係は扇状となり、
周期的に現れてくる。
このようにして任意の表示セルのねじれ角と
Δn・dに対して、白黒表示となるための補償セ
ルのねじれ角とΔn・dを求めることができ、そ
の補償セルのねじれ角とΔn・dは唯ひとつでは
なく、数多く存在しているものである。
Δn・dに対して、白黒表示となるための補償セ
ルのねじれ角とΔn・dを求めることができ、そ
の補償セルのねじれ角とΔn・dは唯ひとつでは
なく、数多く存在しているものである。
〔実施例 2〕
実施例1において、第2図の角度α2を約40
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約140度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれ角t1を約200度の左ねじれ、角度α1を約
40度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.7μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
このときの液晶装置の外観のスペクトルを第15
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。第27図に示し
た従来技術による液晶装置の外観のスペクトル
は、オフ(カーブ)のときには黄色となり、オ
ン(カーブ)のときには青色となつている。し
かし、第15図に示したように、本発明の液晶装
置では、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態で
ほぼ黒色となつている。
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約140度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれ角t1を約200度の左ねじれ、角度α1を約
40度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.7μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
このときの液晶装置の外観のスペクトルを第15
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。第27図に示し
た従来技術による液晶装置の外観のスペクトル
は、オフ(カーブ)のときには黄色となり、オ
ン(カーブ)のときには青色となつている。し
かし、第15図に示したように、本発明の液晶装
置では、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態で
ほぼ黒色となつている。
〔実施例 3〕
実施例1において、第2図の角度α2を約40
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約200度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶層の
ねじれ角t1を約200度の左ねじれ、角度α1を
約50度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.9μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
こをときの液晶装置の外観のスペクトルを第16
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。この場合も実施
例2と同様に、オフ状態でほぼ白色となり、オン
状態でほぼ黒色となつている。
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約200度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶層の
ねじれ角t1を約200度の左ねじれ、角度α1を
約50度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.9μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
こをときの液晶装置の外観のスペクトルを第16
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。この場合も実施
例2と同様に、オフ状態でほぼ白色となり、オン
状態でほぼ黒色となつている。
〔実施例 4〕
実施例1において、第2図の角度α2を約40
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約260度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれt1を約200度の左ねじれ、角度α1を約40
度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.8μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。こ
のときの液晶装置の外観のスペクトルを第17図
に示す。同図において、カーブはオフ状態を、
カーブはオン状態を示す。この場合も、実施例
2、実施例3と同様に、オフ状態でほぼ白色とな
り、オン状態でほぼ黒色となつている。
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約260度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれt1を約200度の左ねじれ、角度α1を約40
度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.8μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。こ
のときの液晶装置の外観のスペクトルを第17図
に示す。同図において、カーブはオフ状態を、
カーブはオン状態を示す。この場合も、実施例
2、実施例3と同様に、オフ状態でほぼ白色とな
り、オン状態でほぼ黒色となつている。
〔実施例 5〕
第2図において、表示セルの液晶のねじれ角t
1を約250度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1・α2をそれぞれ30度から
60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のねじ
れ角t2とΔn・dを第18図の斜線の部分とした
ときに、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態で
ほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
1を約250度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1・α2をそれぞれ30度から
60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のねじ
れ角t2とΔn・dを第18図の斜線の部分とした
ときに、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態で
ほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
〔実施例 6〕
実施例5において、第2図の角度α2を約40
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約160度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれ角t1を約250度の左ねじれ、角度α1を約
40度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.8μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
このときの液晶装置の外観のスペクトルを第19
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。この場合も実施
例2と同様に、オフ状態でほぼ白色となり、オン
状態でほぼ黒色となつている。
度、補償セルの液晶のねじれ角t2を約160度の
右ねじれ、角度βを約90度、表示セルの液晶のね
じれ角t1を約250度の左ねじれ、角度α1を約
40度、補償セルの液晶層のΔn・dを約0.8μm、
表示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。
このときの液晶装置の外観のスペクトルを第19
図に示す。同図において、カーブはオフ状態
を、カーブはオン状態を示す。この場合も実施
例2と同様に、オフ状態でほぼ白色となり、オン
状態でほぼ黒色となつている。
〔実施例 7〕
第2図において、角度α2を約40度、補償セル
の液晶のねじれ角t2を約360度の右ねじれ、角
度βを約90度、表示セルの液晶のねじれ角t1を
約250度の右ねじれ、角度α1を約40度とし、さ
らに補償セルの液晶層のΔn・dを約1.0μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。こ
のときもオフ状態では白色となり、オン状態では
より黒色となる液晶装置となる。
の液晶のねじれ角t2を約360度の右ねじれ、角
度βを約90度、表示セルの液晶のねじれ角t1を
約250度の右ねじれ、角度α1を約40度とし、さ
らに補償セルの液晶層のΔn・dを約1.0μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.9μmとする。こ
のときもオフ状態では白色となり、オン状態では
より黒色となる液晶装置となる。
〔実施例 8〕
第2図において、角度α2を約50度、補償セル
の液晶のねじれ角t2を約170度の右ねじれ、角
度βを約90度、表示セルの液晶のねじれ角t1を
約170度の左ねじれ、角度α1を約40度とし、さ
らに補償セルの液晶層のΔn・dを約0.7μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.7μmとする。こ
のときもオフ状態では白色となり、オン状態では
より黒色の液晶装置となる。
の液晶のねじれ角t2を約170度の右ねじれ、角
度βを約90度、表示セルの液晶のねじれ角t1を
約170度の左ねじれ、角度α1を約40度とし、さ
らに補償セルの液晶層のΔn・dを約0.7μm、表
示セルの液晶層のΔn・dを約0.7μmとする。こ
のときもオフ状態では白色となり、オン状態では
より黒色の液晶装置となる。
〔実施例 9〕
第2図において、表示セルの液晶のねじれ角t
1を約120度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそろぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ角t2とΔn・dを第20図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
1を約120度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそろぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ角t2とΔn・dを第20図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
〔実施例 10〕
第2図において、表示セルの液晶のねじれ角t
1を約200度の左ねじれ、Δn・dを約0.6μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ直t2とΔn・dを第21図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
1を約200度の左ねじれ、Δn・dを約0.6μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ直t2とΔn・dを第21図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
〔実施例 11〕
第2図において、表示セルの液晶のねじれ角t
1を200度の左ねじれ、Δn・dを約1.5μm、角度
βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度から
60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のねじ
れ角t2とΔn.dを第22図の斜線の部分とした
とき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態でほ
ぼ黒色となる液晶装置が得られる。
1を200度の左ねじれ、Δn・dを約1.5μm、角度
βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度から
60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のねじ
れ角t2とΔn.dを第22図の斜線の部分とした
とき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態でほ
ぼ黒色となる液晶装置が得られる。
〔実施例 12〕
第2図において、表示セルの液晶のねじれ角t
1を約350度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ角t2とΔn・dを第23図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
1を約350度の左ねじれ、Δn・dを約0.9μm、角
度βを約90度、角度α1,α2をそれぞれ30度か
ら60度までの範囲とすると、補償セルの液晶のね
じれ角t2とΔn・dを第23図の斜線の部分と
したとき、オフ状態でほぼ白色となり、オン状態
でほぼ黒色となる液晶装置が得られる。
〔実施例 13〕
実施例1から実施例12において、補償セルと表
示セルを上下逆に配置しても同様の効果が得られ
る。また第1図に示した補償セルの下側基板21
と表示セルの上側電極基板12の2枚の基板を1
枚の基板に置き換えても同様の効果が得られる。
示セルを上下逆に配置しても同様の効果が得られ
る。また第1図に示した補償セルの下側基板21
と表示セルの上側電極基板12の2枚の基板を1
枚の基板に置き換えても同様の効果が得られる。
〔実施例 14〕
第24図において1は下側偏光板、2は上側偏
光板、10は表示セル、20は上側補償セル、3
0は下側補償セルである。同図の構造の液晶表示
装置において、上側補償セル20、下側補償セル
30ともに液晶分子は右ねじれである。また表示
セル10の液晶分子は左ねじれである。このとき
の上側補償セル20の液晶分子のねじれ角と下側
補償セル30の液晶分子のねじれ角を加えたもの
を補償セル全体のねじれ角とし、上側補償セル2
0の液晶層のΔn・dと下側補償セル30の液晶
層のΔn・dを加えたものを補償セル全体のΔn・
dとする。この補償セル全体のねじれ角と補償セ
ル全体のΔn・dを実施例1から実施例12までの
補償セルの条件にした場合でも、実施例1から実
施例12までと同様の効果がえられる。上記各セル
10,20,30の配置順序を任意に換えても同
様の効果が得られる。また補償セルは上記と同様
の条件で3層以上設けることもできる。
光板、10は表示セル、20は上側補償セル、3
0は下側補償セルである。同図の構造の液晶表示
装置において、上側補償セル20、下側補償セル
30ともに液晶分子は右ねじれである。また表示
セル10の液晶分子は左ねじれである。このとき
の上側補償セル20の液晶分子のねじれ角と下側
補償セル30の液晶分子のねじれ角を加えたもの
を補償セル全体のねじれ角とし、上側補償セル2
0の液晶層のΔn・dと下側補償セル30の液晶
層のΔn・dを加えたものを補償セル全体のΔn・
dとする。この補償セル全体のねじれ角と補償セ
ル全体のΔn・dを実施例1から実施例12までの
補償セルの条件にした場合でも、実施例1から実
施例12までと同様の効果がえられる。上記各セル
10,20,30の配置順序を任意に換えても同
様の効果が得られる。また補償セルは上記と同様
の条件で3層以上設けることもできる。
〔実施例 15〕
実施例14の構造において、上側補償セル20の
下側基板21と表示セル10の上側電極基板12
の2枚の基板を1枚の基板に置き換える。さらに
表示セル10の下側電極基板11と下側補償セル
30の上側基板32の2枚の基板を1枚の基板に
置き換える。このようにすると基板数が減り構造
が簡単になり、しかも実施例14と同様の効果が得
られる。
下側基板21と表示セル10の上側電極基板12
の2枚の基板を1枚の基板に置き換える。さらに
表示セル10の下側電極基板11と下側補償セル
30の上側基板32の2枚の基板を1枚の基板に
置き換える。このようにすると基板数が減り構造
が簡単になり、しかも実施例14と同様の効果が得
られる。
〔実施例 16〕
実施例1から実施例15において、表示セルの液
晶のNI点の温度をT1(゜K)、補償セルの液晶の
N1点の温度をT2(゜K)とする。このときに、 0.86≦T2/T1≦1.15 となる液晶を用いると、温度変化により表示セル
と補償セルの液晶層のΔn・dが変化しても液晶
装置の外観色はほとんど変化しない。
晶のNI点の温度をT1(゜K)、補償セルの液晶の
N1点の温度をT2(゜K)とする。このときに、 0.86≦T2/T1≦1.15 となる液晶を用いると、温度変化により表示セル
と補償セルの液晶層のΔn・dが変化しても液晶
装置の外観色はほとんど変化しない。
〔実施例 17〕
実施例1から実施例16において、補償セルの液
晶として誘電率異方性Δεが正である液晶を用い
ると、外部からの静電気の影響により補償セルの
液晶層の配向が乱れ、液晶装置の外観に色ムラが
現れてしまうことがある。そこで、補償セルの液
晶として誘電率異方性Δεが負である液晶を用い
れば、たとえ外部から静電気の影響があつても外
観の色ムラが発生しない液晶装置となる。
晶として誘電率異方性Δεが正である液晶を用い
ると、外部からの静電気の影響により補償セルの
液晶層の配向が乱れ、液晶装置の外観に色ムラが
現れてしまうことがある。そこで、補償セルの液
晶として誘電率異方性Δεが負である液晶を用い
れば、たとえ外部から静電気の影響があつても外
観の色ムラが発生しない液晶装置となる。
〔実施例 18〕
実施例1から実施例16において、補償セルの上
下基板の内側に電極を付け、補償セルの液晶に
Δεが正のものを用いる。そうすることにより、
たとえ温度変化により液晶装置の外観の色が変化
をしても、補償セルの上下基板に付けた電極間に
電圧を印加することにより色の変化を打ち消すこ
とが可能となる。
下基板の内側に電極を付け、補償セルの液晶に
Δεが正のものを用いる。そうすることにより、
たとえ温度変化により液晶装置の外観の色が変化
をしても、補償セルの上下基板に付けた電極間に
電圧を印加することにより色の変化を打ち消すこ
とが可能となる。
〔実施例 19〕
実施例13と実施例15を除く実施例1から実施
例18までにおいて、補償セルと表示セルの接する
基板面での光の反射を防ぐために、補償セルと表
示セルを光学的に接着する。接着層としてエンボ
ス加工したポリビニルブチラールフイルムを用い
て加熱加圧により接着する。また、接着剤として
熱効果のエポキシ系およびウレタン系接着剤を用
いてもよい。さらにアクリル系の紫外線接着剤を
用いてもよい。以上のようにして補償セルと表示
セルを接着すると両セルの境界面での反射を減ら
すことができる。
例18までにおいて、補償セルと表示セルの接する
基板面での光の反射を防ぐために、補償セルと表
示セルを光学的に接着する。接着層としてエンボ
ス加工したポリビニルブチラールフイルムを用い
て加熱加圧により接着する。また、接着剤として
熱効果のエポキシ系およびウレタン系接着剤を用
いてもよい。さらにアクリル系の紫外線接着剤を
用いてもよい。以上のようにして補償セルと表示
セルを接着すると両セルの境界面での反射を減ら
すことができる。
〔実施例 20〕
実施例1から実施例19において、反射板を上下
どちらの偏光板の外側に置いても、白黒表示の反
射型の液晶装置が得られる。
どちらの偏光板の外側に置いても、白黒表示の反
射型の液晶装置が得られる。
本発明によつて、従来のSTN型液晶装置の大
きな欠点であつた着色現象が解決できた。つまり
本発明は完全な白黒表示を可能とした。それのみ
ならず、透過状態の光量が増加し、明るい表示と
なつた。更に、非透過状態でのもつれ光量が非常
に少なくなり、透過状態の光量の増加と相まつて
コントラスト比が大きく向上した。
きな欠点であつた着色現象が解決できた。つまり
本発明は完全な白黒表示を可能とした。それのみ
ならず、透過状態の光量が増加し、明るい表示と
なつた。更に、非透過状態でのもつれ光量が非常
に少なくなり、透過状態の光量の増加と相まつて
コントラスト比が大きく向上した。
以上の効果によつて、本発明はカラー表示に応
用したときに良好なカラー表示特性を示すことが
できた。特にツイスト角が180度以上の場合、明
視方向が正面となり、正面を中心に、同心円に近
い領域が明視領域となつた。このためフルカラー
画像表示素子として、従来のTN型液晶装置を用
いたものに比較し、視野角の広さ、視野角の方向
(TN型のものは斜め方向が明視方向である)、コ
ントラスト比などが大きく改善された。当然階調
表示を行わないカラー表示(8色表示)の場合も
TN型のものに比べ改善されている。
用したときに良好なカラー表示特性を示すことが
できた。特にツイスト角が180度以上の場合、明
視方向が正面となり、正面を中心に、同心円に近
い領域が明視領域となつた。このためフルカラー
画像表示素子として、従来のTN型液晶装置を用
いたものに比較し、視野角の広さ、視野角の方向
(TN型のものは斜め方向が明視方向である)、コ
ントラスト比などが大きく改善された。当然階調
表示を行わないカラー表示(8色表示)の場合も
TN型のものに比べ改善されている。
本発明は表示セルの液晶層の厚さに関係なく上
記効果が得られる為、表示セルの液晶層の厚さを
薄くしてゆくことにより高速応答の液晶装置を容
易に実現することができる。なぜなら応答速度は
概ね液晶層の厚みの2乗に比例するからである。
記効果が得られる為、表示セルの液晶層の厚さを
薄くしてゆくことにより高速応答の液晶装置を容
易に実現することができる。なぜなら応答速度は
概ね液晶層の厚みの2乗に比例するからである。
更に本発明は前記したようにコントラスト比の
向上にも効果があるので、マルチプレツクス駆動
の駆動ライン数の向上にも効果がある。
向上にも効果があるので、マルチプレツクス駆動
の駆動ライン数の向上にも効果がある。
第1図は本発明の一実施例における液晶装置の
概略構成を示す断面図。第2図はその液晶装置の
各軸の関係を示す説明図。第3図は本発明の具体
的な実施例で用いた偏光板2枚の光透過率の波長
依存性を示した図。第4図は本発明の液晶装置の
駆動方法の一例を示した図。第5図は本発明によ
る液晶装置のオフ状態の光学的特性を示した図。
第6図は本発明による液晶装置のオフ状態のスペ
クトルを示した図。第7図は上記第6図のスペク
トルを色座標上にプロツトしたxy色度図。第8
図は補償セルが表示セルの変換の完全な逆変換に
ならない場合を概念的に示した図。第9図aは液
晶層を10分割したときの断面を模式的に描いた
図。第9図bは同図aの液晶層厚とねじれ角の関
係を概念的に示した図。第10図は液晶層を20分
割して計算した波長450nmの光の偏光状態の推移
を示した図。第11図は液晶層を20分割して計算
した波長550nmの光の偏光状態の推移を示した
図。第12図は液晶層を20分割して計算した波長
650nmの光の偏光状態の推移を示した図。第13
図は本発明の実施例1において、表示セルに対す
る補償セルの望ましい範囲を示した図。第14図
は上記の範囲を計算によつて導く際のΔn・dに
対するY値の関係を示す図。第15図は本発明の
実施例2の液晶装置の外観の波長と透過率特性の
関係を示した図。第16図は本発明の実施例3の
液晶装置の外観の波長と透過率特性の関係を示し
た図。第17図は本発明の実施例4の液晶装置の
外観の波長と透過率特性の関係を示した図。第1
8図は本発明の実施例5における表示セルに対す
る補償セルの望ましい範囲を示した図。第19図
は本発明の実施例6の液晶装置の外観の波長と透
過率特性の関係を示した図。第20図は本発明の
実施例9における表示セルに対する補償セルの望
ましい範囲を示した図。第21図は本発明の実施
例10における同上図。第22図は本発明の実施例
1における同上図。第23図は本発明の実施例12
における同上図。第24図は本発明の実施例14の
液晶表示装置の構造を示した図。第25図は従来
のスーパーツイステツドネマチツク型液晶装置の
模式図。第26図はその液晶装置の液晶セルと偏
光板の偏光軸(吸収軸)の関係を示した図。第2
7図は従来の液晶装置のマルチプレツクス駆動時
のオン状態の画素とオフ状態の画素の光透過率の
スペクトルを示した図。第28図はそのスペクト
ル曲線を色座標にプロツトしたxy色度図。第2
9図は上記従来の液晶装置のオフ状態の光学的特
性を示した図。 1,2は偏光板、10は表示セル、20は光学
的異方体である液晶層としての補償セル、t1,
t2はねじれ角。
概略構成を示す断面図。第2図はその液晶装置の
各軸の関係を示す説明図。第3図は本発明の具体
的な実施例で用いた偏光板2枚の光透過率の波長
依存性を示した図。第4図は本発明の液晶装置の
駆動方法の一例を示した図。第5図は本発明によ
る液晶装置のオフ状態の光学的特性を示した図。
第6図は本発明による液晶装置のオフ状態のスペ
クトルを示した図。第7図は上記第6図のスペク
トルを色座標上にプロツトしたxy色度図。第8
図は補償セルが表示セルの変換の完全な逆変換に
ならない場合を概念的に示した図。第9図aは液
晶層を10分割したときの断面を模式的に描いた
図。第9図bは同図aの液晶層厚とねじれ角の関
係を概念的に示した図。第10図は液晶層を20分
割して計算した波長450nmの光の偏光状態の推移
を示した図。第11図は液晶層を20分割して計算
した波長550nmの光の偏光状態の推移を示した
図。第12図は液晶層を20分割して計算した波長
650nmの光の偏光状態の推移を示した図。第13
図は本発明の実施例1において、表示セルに対す
る補償セルの望ましい範囲を示した図。第14図
は上記の範囲を計算によつて導く際のΔn・dに
対するY値の関係を示す図。第15図は本発明の
実施例2の液晶装置の外観の波長と透過率特性の
関係を示した図。第16図は本発明の実施例3の
液晶装置の外観の波長と透過率特性の関係を示し
た図。第17図は本発明の実施例4の液晶装置の
外観の波長と透過率特性の関係を示した図。第1
8図は本発明の実施例5における表示セルに対す
る補償セルの望ましい範囲を示した図。第19図
は本発明の実施例6の液晶装置の外観の波長と透
過率特性の関係を示した図。第20図は本発明の
実施例9における表示セルに対する補償セルの望
ましい範囲を示した図。第21図は本発明の実施
例10における同上図。第22図は本発明の実施例
1における同上図。第23図は本発明の実施例12
における同上図。第24図は本発明の実施例14の
液晶表示装置の構造を示した図。第25図は従来
のスーパーツイステツドネマチツク型液晶装置の
模式図。第26図はその液晶装置の液晶セルと偏
光板の偏光軸(吸収軸)の関係を示した図。第2
7図は従来の液晶装置のマルチプレツクス駆動時
のオン状態の画素とオフ状態の画素の光透過率の
スペクトルを示した図。第28図はそのスペクト
ル曲線を色座標にプロツトしたxy色度図。第2
9図は上記従来の液晶装置のオフ状態の光学的特
性を示した図。 1,2は偏光板、10は表示セル、20は光学
的異方体である液晶層としての補償セル、t1,
t2はねじれ角。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 対向する内面に電極が形成された一対の基板
間に、120゜以上にねじれ配向されたネマチツク液
晶層を介在させてなる表示セルと、少なくとも1
つの補償用の液晶層とを、一対の偏光板間に有し
てなり、各偏光板の偏光軸方向を、それに近接す
る表示セルもしくは補償用の液晶層の液晶分子の
長軸方向と略平行または略直交する方向を除く所
定の方向に設定すると共に、一方の偏光板を入射
した光が、前記表示セルと前記補償用の液晶層と
の間で各波長ごとに長軸方向の異なる楕円偏光と
なり、その後他方の偏光板に入射する際には各波
長ごとに長軸方向のほぼ揃つた楕円偏光となるよ
うに前記表示セルのネマチツク液晶層のねじれ角
とΔn・dの値に応じて補償用の液晶層のねじれ
角とΔn・dとを所定の値に設定して表示セルの
オン状態およびオフ状態における表示の着色を解
消するようにしたことを特徴とする液晶装置。 2 前記各偏光板の偏光軸方向と、それに近接す
る表示セルもしくは補償用の液晶層の液晶分子の
長軸方向とのなす角度が30゜〜60゜であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の液晶装置。 3 前記表示セルのネマチツク液晶層のΔn・d
が0.5〜1.8μmであることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の液晶装置。 4 前記補償用の液晶層のねじれ角が−550゜〜
300゜であることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の液晶装置。 5 前記補償用の液晶層のΔn・dが0.25〜1.8μm
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の液晶装置。 6 前記表示セルのネマチツク液晶と、前記補償
用の液晶層とが対向する面の液晶分子の配向方向
がほぼ90゜であることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の液晶装置。 7 前記補償用の液晶層が、配向されたネマチツ
ク液晶またはコレステリツク液晶であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の液晶装置。 8 前記補償用の液晶層が、ねじれ配向されたネ
マチツク液晶であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の液晶装置。 9 配向された前記補償用の液晶層が複数配置さ
れたことを特徴とする特許請求の範囲第7項記載
の液晶装置。 10 前記表示セルのネマチツク液晶と前記補償
用の液晶層のネマチツク液晶のねじれ方向が逆で
あることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載
の液晶装置。 11 前記表示セルのネマチツク液晶と前記補償
用の液晶層のネマチツク液晶のねじれ角および
Δn・dがほぼ同一であることを特徴とする特許
請求の範囲第8項記載の液晶装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62121701A JPS64519A (en) | 1986-05-19 | 1987-05-19 | Liquid crystal display device |
Applications Claiming Priority (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11429986 | 1986-05-19 | ||
| JP62-64828 | 1987-03-19 | ||
| JP61-172144 | 1987-03-19 | ||
| JP61-172143 | 1987-03-19 | ||
| JP61-303168 | 1987-03-19 | ||
| JP61-114299 | 1987-03-19 | ||
| JP61-172142 | 1987-03-19 | ||
| JP62121701A JPS64519A (en) | 1986-05-19 | 1987-05-19 | Liquid crystal display device |
Related Child Applications (4)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18459389A Division JPH02167526A (ja) | 1987-05-19 | 1989-07-19 | 液晶装置 |
| JP1184592A Division JPH02139519A (ja) | 1987-05-19 | 1989-07-19 | 液晶装置 |
| JP1184591A Division JPH0750269B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | 液晶装置 |
| JP1184594A Division JPH02167527A (ja) | 1986-05-19 | 1989-07-19 | 液晶装置 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01519A JPH01519A (ja) | 1989-01-05 |
| JPS64519A JPS64519A (en) | 1989-01-05 |
| JPH0318164B2 true JPH0318164B2 (ja) | 1991-03-11 |
Family
ID=26453071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62121701A Granted JPS64519A (en) | 1986-05-19 | 1987-05-19 | Liquid crystal display device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS64519A (ja) |
Families Citing this family (44)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0713683B2 (ja) * | 1987-06-30 | 1995-02-15 | 住友化学工業株式会社 | 位相差板およびこれを用いた複合偏光板および液晶表示装置 |
| JPS6423224A (en) * | 1987-07-20 | 1989-01-25 | Hitachi Ltd | Liquid crystal display device |
| JP2947801B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1999-09-13 | 株式会社日立製作所 | ねじれらせん構造を有するネマチツク液晶表示装置 |
| JP3040072B2 (ja) * | 1987-07-29 | 2000-05-08 | 株式会社日立製作所 | 液晶表示装置 |
| JPS6435420A (en) * | 1987-07-30 | 1989-02-06 | Sharp Kk | Two-layer type liquid crystal display device |
| JPH0228618A (ja) * | 1987-08-31 | 1990-01-30 | Ricoh Co Ltd | 液晶表示素子 |
| JPS6478231A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | Ricoh Kk | Liquid crystal display element |
| JPH0194317A (ja) * | 1987-10-07 | 1989-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置 |
| JPH0830806B2 (ja) * | 1987-10-07 | 1996-03-27 | 住友化学工業株式会社 | 光学的異方体および液晶表示装置 |
| JPH0797189B2 (ja) * | 1987-10-07 | 1995-10-18 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
| JPH01100517A (ja) * | 1987-10-13 | 1989-04-18 | Fujitsu Ltd | 液晶表示パネル |
| JP2777369B2 (ja) * | 1987-11-25 | 1998-07-16 | シャープ株式会社 | 液晶表示素子 |
| JPH02822A (ja) * | 1988-02-19 | 1990-01-05 | Asahi Glass Co Ltd | 液晶表示素子 |
| JPH01282519A (ja) * | 1988-05-09 | 1989-11-14 | Ricoh Co Ltd | 液晶素子 |
| JP2627311B2 (ja) * | 1988-06-21 | 1997-07-02 | 三洋電機株式会社 | 液晶表示器 |
| EP0352101B1 (en) * | 1988-07-19 | 1994-09-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | A double-layered type liquid-crystal display device |
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