JPH031984B2 - - Google Patents

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JPH031984B2
JPH031984B2 JP61184958A JP18495886A JPH031984B2 JP H031984 B2 JPH031984 B2 JP H031984B2 JP 61184958 A JP61184958 A JP 61184958A JP 18495886 A JP18495886 A JP 18495886A JP H031984 B2 JPH031984 B2 JP H031984B2
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JP
Japan
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polyester
molecular weight
acid
glycol
organosilicon polymer
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Hiroshi Matsumoto
Kazuaki Kira
Kensuke Kondo
Ken Hiramatsu
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は主鎖中に有機ケイ素重合体を含有する
ポリエステルからなる手術用縫合糸に関する。 〔従来の技術〕 手術用縫合糸には絹糸のような天然高分子化合
物から、ポリプロピレンなどの合成高分子化合物
に至るまで数多くの種類の基材からなるものがあ
り、これらの縫合糸は、臨床用に使用されてい
る。前記縫合糸としてたとえば、絹、木綿、など
の天然繊維;ポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフインなどの合成繊維;腸線、ポリグリコール
酸などの吸収性繊維などがあげられる。 しかしながら、近年の医学の進歩に伴なう精巧
かつ複雑な手術においてはこのような従来の縫合
糸では対応しきれないことがあり、さらに優れた
縫合糸の開発が望まれているのが現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 とくに、血管の吻合あるいは血管と人工血管の
吻合に使用される縫合糸は (イ) 抗血栓性に優れていること、 (ロ) 血管壁の応力−歪曲線に近似した柔軟性を有
すること、 (ハ) 手術時の操作性(とくに滑りやすさ)に優れ
ていること の3つの性質をあわせもつことが望まれている。 本発明はこの3つの性質をあわせもつた新規な
手術用縫合糸を提供することを目的としてなされ
たものである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者らは主鎖中に有機ケイ素重合体を含有
するポリエステルが抗血栓性と滑りやすさに優れ
ていることおよび前記ポリエステルの繊維を廷針
することにより、血管壁の応力−歪曲線に近似し
た柔軟性が発現することを見出し、本発明を完成
するに至つた。 すなわち、本発明は主鎖中に分子量200〜10000
の有機ケイ素重合体を1〜50重量%含有し、さら
に有機ケイ素重合体以外のソフトセグメントとし
て分子量500以上のポリエーテルおよび/または
ポリエステルを含有するポリエステルからなる手
術用縫合糸に関する。 〔実施例〕 本発明の手術用縫合糸は、主鎖中に分子量200
〜10000の有機ケイ素重合体1〜50重量%および
該有機ケイ素重合体以外のソフトセグメントとし
て分子量500以上のポリエーテルおよび/または
ポリエステルを含有するポリエステルからえられ
る。 前記ポリエステル中の有機ケイ素重合体の含有
量は1〜50重量%、なかんづく2〜30重量%、と
くに3〜20重量%であるのが好ましい。有機ケイ
素重合体の含有量が1重量%未満になると抗血栓
性や滑りやすさに劣り、また50重量%をこえると
抗張力や抗血栓性が劣るようになる。 該有機ケイ素重合体の分子量は200〜10000であ
るのが好ましく、力学的性質や抗血栓性のバラン
スを考慮するとさらに分子量は400〜5000、とく
に500〜3000であるのが好ましい。有機ケイ素重
合体の分子量は200未満になると抗血栓性に劣り、
また10000をこえると力学的性質が劣る傾向にあ
る。 前記有機ケイ素重合体は、有機ケイ素を含有す
るものであれば、その結合方法はとくに限定され
ないが、抗血栓性を発現させるためにはさらに一
般式(): (式中、R1およびR2はそれぞれ水素、アルキル
基、フエニル基、アルキルフエニル基、フエニル
アルキル基またはこれらのフツ素化された基であ
り、nは1以上の整数を示す)で表わされるポリ
シロキサン、なかでもとくにポリジメチルシロキ
サンが好ましい。さらに、ポリジメチルシロキサ
ンを一般式(): (式中、R3〜R6は炭素数2以上のアルキレン基、
aおよびeは0〜30の整数、bおよびdは0また
は1、cは2〜134の整数を示す)で表わされる
ようにポリエステルエラストマーの主鎖中に含有
されるばあいがもつとも好ましい。 また一般式()中、R3〜R6は炭素数2以上
のアルキレン基からら選ばれた基であるが、とく
にエチレン基、プロピレン基、ブチレンまたはヘ
キサメチレン基が好ましい。またaおよびeはさ
らに0〜20の整数であることが好ましい。bおよ
びdは0または1であるが、長時間にわたつて体
内で使用したときの安全性を考慮すると加水分解
を受けやすいSi−O−C結合を含まないことが望
ましく、この意味からはbおよびdは1であるの
が好ましい。cはポリジメチルシロキサン部分の
分子量の選定によつて決定される。 前記ポリジメチルシロキサンの部分の分子量は
200〜10000であるのが好ましく、さらに400〜
5000、とくに500〜3000であるのが好ましい。 本発明の手術用縫合糸に用いられるポリエステ
ルには、前記有機ケイ素重合体以外のソフトセグ
メントとして分子量500以上のポリエーテルおよ
び/またはポリエステルを含有する。 本発明におけるソフトセグメントとは、有機ケ
イ素重合体を含有するジオール化合物と分子量
500以上のポリエーテルおよび/またはポリエス
テルからなる長鎖ジオール化合物の水酸基から水
素を除いた残基であつて、ガラス転移点(以下、
Tgという)が室温以下のものをいう。 ソフトセグメントとして用いられるポリエーテ
ルおよび/またはポリエステルの分子量はさらに
500〜6000、とくに500〜3000であるのが好まし
い。そして生体内での加水分解性や製造時の熱安
定性を考慮するとポリエステルよりもポリエーテ
ルのほうがさらに好ましい。 本発明におけるソフトセグメントの比率(S)
は次式: S=(全ソフトセグメントの分子量)/(全分子量) ×100(重量%) によつて求められるが、かかるソフトセグメント
の比率は10〜70重量%が好ましく、さらに20〜50
重量%、とくに25〜45重量%が好ましい。前記ソ
フトセグメントの比率が10重量%未満になると柔
軟性が不足し、70重量%をこえると抗張力が劣
る。 本発明に用いられるポリエステルの還元比粘度
(ηsp/C)は0.5〜3.0(フエノールとテトラクロル
エタン1対1の混合溶剤を用いてポリマー濃度c
=0.5/dlで25℃で測定)が好ましく、さらには
0.7〜2.5が好ましい。 もちろん前記ポリエステルの性質が発現する範
囲内であれば前記ポリエステルと他の有機ケイ素
重合体を含有しないポリエステルとの組成物を本
発明において使用することもできる。 本発明の手術用縫合糸は前記ポリエステルを紡
糸したのちに、延伸したものであるが、最適な延
伸倍率はポリエステルの性質とくにソフトセグメ
ント比率によつて変化するので一概に決定するこ
とはできないが、3〜15倍が好ましく、さらには
5〜12倍、とくには6〜10倍が好ましい。この延
伸によつてポリエステル分子は強く配向し、血管
壁に近似した柔軟性と縫合糸として充分に大きな
抗張力を有するものをうることができる。したが
つて、延伸倍率が3倍未満になると柔軟になり過
ぎたり、抗張力が不足するようになり、また15倍
をこえると柔軟性に劣る。 本明細書にいう血管壁に近似した柔軟性とは、
歪が10〜15%の範囲のある歪までは、小さな弾性
率を示し、その歪をこえると急激に高い弾性率を
示す応力−歪曲線を有することを意味する。 つぎに本発明の手術用縫合糸の製造方法の一実
態態様について説明するが、本発明はもとよりか
かる実施態様のみに限定されるものではない。 まず、本発明の手術用縫合糸に用いられるポリ
エステルは、ジカルボン酸化合物と分子量300以
下の短鎖ジオール化合物と分子量200〜10000有機
ケイ素重合体を含有するジオール化合物と分子量
500以上のポリエーテルおよび/またはポリエス
テルからなる長鎖ジオール化合物を必須成分とし
て重合する。 前記ジカルボン酸化化合物とは、ジカルボン酸
またはそのエステル形成同等物を意味し、たとえ
ば芳香族ジカルボン酸や脂肪族(脂環式も含む、
以下同様)ジカルボン酸またはこれらのジアルキ
ルエステルまたはハロゲン化物もしくは酸無水物
などのことをいう。該ジカルボン酸化合物の具体
例としては、テレフタル酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、4,4′−ビフエニルジカルボン酸、4,
4′−スルホニルジ安息香酸、2,6−ナフタリン
ジカルボン酸、シクロヘキサンギカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、コハク酸、フマル酸な
ど、もしくはこれからのジアルキルエステルまた
はハロゲン化物あるいは酸無水物などの1種類ま
たは2種類以上の混合物などをあげることがで
き、これらのなかでも成形性やハードセグメント
の結晶性に基づく物性などの点からは、テレフタ
ル酸やそのジアルキルエステルがとくに好まし
い。 前記分子量300以下の短鎖ジオール化合物とは、
分子量300以下の短鎖ジオールもしくはそのエス
テル形成同等物を意味する。たとえば、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4′−ブ
タンジオール、1,3′−ブタンジオール、2,
3′−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキシ
ルジオール、ネオペンチルグリコール、水素化ビ
スフエノールAなどの1種類または2種類以上の
混合物が使用できる。これらのなかでも、優れた
力学的性質を有する縫合糸をうるためには、さら
にエチレングリコールと1,4−ブタンジオール
が好ましい。重縮合時や成形時の加熱温度が低
く、かつ結晶速度が早いことを考慮すると、とく
に1,4−ブタンジオールが好ましい。 本発明に用いられる有機ケイ素重合体を含有す
るジオール化合物としては一般式(): X−A−Y () (式中、Aは有機ケイ素重合体、XおよびYは同
じであつても異なつていてもよく、−(R7f
(OR8g−OH(R7およびR8は炭素数2以上のアル
キレン基、fは0または1、gは0〜30の整数)
で表わされる基である)で示されるものまたはそ
のエステル形成同等物を意味する。 優れた抗血栓性をうるためには、さらに一般式
(): (式中、R3〜R6は炭素数2以上のアルキレン基、
aおよびeは0〜30の整数、bおよびdは0また
は1、Cは2〜134の整数である)で示される有
機ケイ素重合体を含有するジオール化合物が好ま
しい。 また一般式()中、R3〜R6は炭素数2以上
のアルキレン基から選ばれる基であるが、とくに
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基またはヘ
キサメチレン基が好ましい。またaおよびeはさ
らに0〜20の整数であることが好ましい。bおよ
びdは0または1であるが、長時間にわたつて体
内で使用したときの安全性を考慮すると加水分解
を受けやすいSi−O−C結合を含まないことが望
ましく、この意味からはbおよびdは1であるの
が好ましい。cはポリジメチルシロキサン部分の
分子量の選定によつて決定されるが、この分子量
は200〜10000であるが好ましく、さらに400〜
5000とくに500〜3000であるのが好ましい。 本発明に用いられる分子量500以上のポリエー
テルおよび/またはポリエステルからなる長鎖ジ
オール化合物とは、両末端に(またはできるだけ
両末端に近いところに)水酸基を有し、そのポリ
マーのTgが室温以下であるポリエーテル、ポリ
エステルまたはこれらのブロツクポリマーのジオ
ール化合物、もしくはそのエステル形成同等物を
意味する。エラストマーとしての性質を考慮する
と、さらに分子量500〜6000、とくに分子量500〜
3000であるのが好ましい。該長鎖ジオール化合物
としては、たとえばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、これらのブロツクポリマーからなるグ
リコール、一般式(): (式中、Rは炭素数2〜6のアルキレン基、hは
1以上の整数を表わす)で示されるビスフエノー
ルAのポリアルキレンオキシド付加物などのポリ
エーテル類やポリラクトンなどのポリエステル類
などがあげられるが、とくにRはエチレン基であ
るのが好ましい。加水分解に対する安定性や重縮
合の容易さを考慮するとさらにポリエーテル類が
好ましい。 ポリエーテル類のなかでも、抗血栓性、力学的
性質や耐熱性の面からは、とくにポリテトラメチ
レングリコールと一般式()に示されるビスフ
エノールAのポリアルキレンオキシド付加物が好
ましい。 長鎖ジオール化合物と有機ケイ素重合体を含有
するジオール化合物の含有比率は1/5〜69/1
が好ましく、さらには1/1〜30/1、とくには
2/1〜20/1が好ましい。この比率が69/1を
こえると抗血栓性や滑りやすさに劣り、1/5未
満であるばあい、抗張力や抗血栓性が劣る。 該ポリエステルは、通常のポリエステルの製造
方法によつて製造することができる。たとえば、
グリコールと多塩基酸を用いる直接エステル化反
応、グリコールと酸無水物を用いる直接エステル
化反応、ジカルボン酸エステルとグリコールのエ
ステル交換反応、ジカルボン酸エステルの多縮
合、ジカルボン酸クロリドとジオールとの複分解
反応など種々の方法がある。これらのなかでもつ
とも一般的なのがジカルボン酸エステルとグリコ
ールのエステル交換反応であるので、この方法に
ついて説明する。 この方法では原料のエステル交換反応を行な
い、ついでこのエステル交換物を重縮合させる。
エステル交換反応はジカルボン酸ジアルキルエス
テルとグリコールを触楳存在下、チツ素ガスなど
の不活性ガス雰囲気中で約150〜250℃の高温で行
なう。触媒としては有機チタン、アンチモン、
鉛、亜鉛、マグネシウム、ゲルマニウム、カルシ
ウムおよびマンガンなどの化合物のような公知の
エステル交換触媒を用いることができる。 重縮合反応は約1mmHg以下の減圧下で生成共
重合体の融点〜300℃の範囲内に加熱して行なわ
れるが、長鎖ジオール化合物や有機ケイ素重合体
を含有するジオール化合物の熱分解を考慮する
と、生成共重合体の融点〜260℃の範囲がさらに
好ましい。また、重縮合反応工程でも必要に応じ
て鉛、チタニウム、アンチモン、ニオビウム、ゲ
ルマニウムなどの化合物を触媒として添加しても
よい。 このようにして製造されたポリエステルを溶融
押出し、急冷し、ついで延伸を行なうことにより
本発明の手術用縫合糸をうることができる。ポリ
エステルの溶融押出しは、通常の合成繊維の溶融
紡糸法で行なえばよい。押出した後は、水やグリ
セリンで急冷したのち、3〜15倍、さらには5〜
12倍、とくに6〜10倍に延伸することが好まし
い。この延伸方法はとくに限定はないが、通常は
2段階に延伸することが好ましい。 以下に実施例を用いて本説明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例および比較例に用いている
「部」とは重量部を意味し、還元比粘度(ηsp
C)はフエノールとテトラクロルエタンの1対1
の混合溶剤を用い、ポリマー濃度(C:0.5g/
dl)で25℃で測定した値である。 実施例1および比較例1 ジメチルテレフタレート960部、1,4−ブタ
ンジオール810部、分子量1025のポリテトラメチ
レングリコール375部、式: で示される化合物75部、テトラ−n−ブチルチタ
ネート1.5部、酸化防止剤(イルガノツクス1010、
チバガイギー社製)3.8部をジヤケツト温度200℃
でチツ素ガス雰囲気下のオートクレブに加え、撹
伴した。常圧で100分間で250℃に昇温し、メタノ
ールを留出除去した。250℃に到達したのち、10
分間で0.5mmHg以下の減圧にして重縮合を行なつ
た。100分間重縮合反応を行ない、ポリエステル
をえた。このポリエステルの還元比粘度は1.0で
あつた。このポリエステルを充分に乾燥したの
ち、220〜240℃の温度条件で、15m/分の押出し
速度で防糸した。押出された糸は60℃の温水を通
つたのち、90℃の熱水中で4.7倍に延伸し、つい
で120℃のグリセリン中で1.5倍に延伸した。最後
に充分に水洗を行ない、乾燥したのち巻取つた。 この手術用縫合糸を抗血栓性は、素材のポリエ
ステルを用いてつぎの方法で測定した。 このポリエステルのシートを製作し、3cm×3
cmの正方形に切断したのち、37℃に維持した蓋付
時計皿に載せた。該シートおよび時計皿のガラス
の上に犬のACD血液(クエン酸ソーダ、グルコ
ースなどを添加し非凝固性にした保存血液)を一
定量載せた後、塩化カルシウム水溶液を添加し、
所定時間ごとの凝固した血液(血栓)量を測定し
た。 血栓生成率(%)は次式により求めた。 血栓生成率(%)=(シート上の一定時間後
の生成血栓重量)/(ガラス上の最終生成血栓重量)×
100 なお、比較のために実施例1の組成からポリジ
メチルシロキサン化合物を除き、このモル比に相
当するポリテトラメチレングリコール(分子量:
1025)の使用量を多くし、その他は実施例1と同
じ条件(還元比粘度:1.0)で調整したポリエス
テルから作製したシートとガラスについて同時に
血液を用いてテストを行なつた(比較例1)。 その結果(血栓生成率)を第1表に示す。以上
の結果からわかるように、本発明の手術用縫合糸
に用いられるポリエステルよりなるシートは抗血
栓性に優れていることがわかる。 つぎに、作製した糸の抗張力と伸びおよび応力
−歪曲線を島津オートグラフIS−2000を用いて測
定し、抗張力と伸びの測定結果を第2表に、また
応力−歪曲線の測定結果を第1図に示した。作製
された糸の手術用縫合糸としての操作性は優れて
おり、とくにタイダウンテスト(上部で2つの結
び目を作つておき、これを糸の両端を引張つて下
部におろすテスト)では優れた滑りやすさを示し
た。 この糸を用いて雑種成犬の太腿動脈の縫合およ
び太腿動脈の周囲の皮下組織を縫合したところ血
管壁や生体軟組織に過剰な力をかけたり、あるい
はこれらの組織を切つたりすることもなく、作業
性よく縫合できた。とくに血管の縫合では縫合部
の密着性がよく、血流再開後の縫合部からの洩れ
が非常に少なかつた。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1において分子量1025のポリテトラメチ
レングリコールの代わりに、同じモル数の次式の
化合物(分子量:1000): を用いたほかは実施例1と同じ条件で還元比粘度
1.2のポリエステルを合成した。このポリエステ
ルを用いて実施例1と同じ方法で糸を作り、評価
した結果、抗血栓性と滑りやすさにすぐれ応力−
歪曲線は血管壁に近似していた。 [発明の効果] 以上説明したように本発明の手術用縫合糸は(イ)
抗血栓性に優れ、(ロ)血管壁の応力−歪曲線に近似
した柔軟性を有し、(ハ)滑りやすさなどの手術時の
操作性に優れているものであり、通常の手術には
もちろんのこと、とくに血行再建手術に好適に使
用しうるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1でえられた本発明の手術用縫
合糸の応力−歪曲線の測定結果を示すグラフであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主鎖中に分子量200〜10000の有機ケイ素重合
    体を1〜50重量%含有し、さらに有機ケイ素重合
    体以外のソフトセグメントとして分子量500以上
    のポリエーテルおよび/またはポリエステルを含
    有するポリエステルからなる手術用縫合糸。
JP61184958A 1986-08-05 1986-08-05 手術用縫合糸 Granted JPS6340560A (ja)

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