JPH0322920B2 - - Google Patents
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- JPH0322920B2 JPH0322920B2 JP58127087A JP12708783A JPH0322920B2 JP H0322920 B2 JPH0322920 B2 JP H0322920B2 JP 58127087 A JP58127087 A JP 58127087A JP 12708783 A JP12708783 A JP 12708783A JP H0322920 B2 JPH0322920 B2 JP H0322920B2
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- weight
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- grease
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Description
[発明の技術分野]
本発明は、電子部品のスイツチ、各種オーデイ
オ装置などの回転可変抵抗器(ボリユーム)ある
いはダイヤルなどの回転軸部分にその回転を円滑
化する潤滑性を与え、軸受における回転抵抗(ト
ルク)を適度に利用して、操作を行なう人の手に
高級感を与える目的に供するシリコーングリース
に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] 従来から電子部品やオーデイオ装置などの回転
ボリユームの回転軸に高級感と潤滑性とを与える
目的で使用されるグリースとしては、例えばポリ
イソブテンと増稠剤からなるもの、あるいはポリ
イソブテン、鉱物油および増稠剤からなるものが
一般に知られている。 しかしながら、これらのグリースは100℃以上
の高温領域に長時間放置すると、ポリイソブテン
の粘度が急激に小さくなつて塗布部から流れ出し
たり、ポリイソブテンが分解を開始してグリース
自体が硬くなるという欠点があつた。また逆に、
0℃付近の低温領域では固化してしまい、ボリユ
ームの操作が重くなつたり、極端な場合には、回
転操作が不可能になるという欠点を有していた。 従来からこの種の欠点を改善する試みとして
種々の提案がなされており、例えば特開昭50−
66552号公報および特開昭53−43171号公報には適
度の粘着性を有するシリコーングリースに関する
発明が開示されている。 すなわち、上記特開昭50−66552号公報にはポ
リジオルガノシロキサンならびにR3SiO1/2単位、
R2SiO単位およびSiO2単位からなるオルガノシロ
キサン組成物と増稠剤とからなるシリコーングリ
ースが、また上記特開昭53−43171号公報には、
ポリジオルガノシロキサンならびにR3SiO1/2単
位、RSiO3/2単位およびSiO2単位からなるオルガ
ノシロキサン組成物と増稠剤とからなるシリコー
ングリースが開示されている(但し、Rはアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基から選択される
基)。 しかしながらこれらのシリコーングリースは、
回転ポリユームを長時間動作させると、トルク値
が小さくなり、ついには回転軸がけずられてしま
い動かなくなる(いわゆる焼きつけと称する)と
いう欠点があつた。 さらにまた特開昭53−79162号公報には、ポリ
オルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機
基として長鎖アルキル基を導入することによりポ
リイソブテンとの相溶性を向上させた、ポリブテ
ンとポリオルガノシロキサンと増稠剤とからなる
グリースが開示されているが、このグリースは前
記長鎖アルキル基のために低温特性が劣るという
欠点があつた。 [発明の目的] 本発明者は、かかる従来の欠点を解消すべく鋭
意研究を進めた結果、アルキルトリス(トリアル
コキシシロキシ)シランがポリブテンおよびポリ
オルガノシロキサンのいずれに対しても相溶性が
良好であつて、このアルキルトリス(トリアルコ
キシシロキシ)シランをポリブテンまたはポリブ
テンとポリオルガノシロキサンとの混合物に配合
してベース組成物とし、さらにこのベース組成物
に増稠剤を配合することにより上記欠点が解消さ
れることを見出した。 本発明はかかる知見に基いてなされたもので、
低温領域から高温領域に至る広い範囲で良好な粘
着性を有し、しかも長時間使用した場合のトルク
値の変化が少なく、動作寿命の長いシリコーング
リースを提供することを目的とする。 [発明の概要] すなわち本発明のグリースは、(A)(イ)ポリブテン
またはポリブテンと一般式[R1 aSiO(4-a)/2]o(式
中、R1は炭素数1〜12のアルキル基および置換
または非置換のアリール基からなる群から選ばれ
た1価の基、aは1.9〜2.7の数、nは正数を示
す)で表わされるポリオルガノシロキサン(但し
ポリブテンとの合計量に対して50重量%以下の
量)とからなる組成物50〜95重量%と、(ロ)一般式
R2Si[OSi(OR3)3]3(式中、R2、R3はそれぞれ炭
素数1〜12のアルキル基を示す)で表わされるア
ルキルトリス(トリアルコキシシロキシ)シラン
5〜50重量%とからなるベース組成物100重量部
に対して、(B)1〜50重量部の増稠剤を添加して成
ることを特徴としている。 本発明においてベース組成物の主成分をなす(A)
成分のうち(イ)の主成分ないし全体であるポリブテ
ンは、イソブチレンの重合によつて得られる粘稠
な物質で、 一般式 (式中、mほ正の整数を示す。) で表わされ、市販の、重合度により低粘度から高
粘度のものまで広範囲の粘度のものが使用可能で
ある。本発明においては、このうち25℃における
粘度が、10000〜1000000cStの範囲のものを使用
するのが好ましい。25℃における粘度が10000cSt
未満では、粘着力が弱く適当な粘性抵抗を持つグ
リースが得られないため好ましくなく、反対に粘
度が1000000cStを越えると、ポリオルガノシロキ
サンやアルキルトリス(トリアルコキシシロキ
シ)シラン等との混合が困難になる上に、得られ
るグリースの粘性抵抗が大きくなりすぎるため好
ましくない。 また、この(イ)成分として必要に応じて混合使用
されるポリオルガノシロキサンは、一般式[R1 a
SiO(4-a)/2]oで表わされるものである(但し式中、
R1は炭素数が1〜12のアルキル基および置換ま
たは非置換のアリール基からなる群から選ばれた
1価の基を示し、aは1.9〜2.7の数、nは整数を
表わす)。 上記一般式において、R1の炭素数が12を越え
ると取扱いに不便が生じ、また熱安定性が低下す
るので好ましくない。またR1は同一のものでも
異なるものでもよい。R1としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、フエニル
基、塩素化フエニル基等が例示されるが、合成の
し易さ、耐熱性の点からメチル基が好ましい。 また上記一般式において、aが1.9より小さい
とグリースが硬くなり、逆に2.7より大きいと適
正な粘度のものが得られなくなるのでいずれも好
ましくない。 また上記一般式で表されるポリオルガノシロキ
サンは、温度25℃において100〜500000cStの粘度
を有することが望まく、したがつて重合度を表す
nは、この粘度を得るのに必要な数であることが
望ましい。 上記のポリオルガノシロキサンの粘度が25℃に
おいて100cSt未満では、ポリオルガノシロキサン
自体の揮発性が高く、かつ得られたベース組成物
が流れやすくなるばかりでなく、ポリブテン、ア
ルキルトリス(トリアルコキシシロキシ)シラン
等と混合した場合分離しやすくなるため好ましく
ない。また逆に粘度が500000cStを越えるもので
は、合成が困難となる上にポリブテン、アルキル
トリス(トリアルコキシシロキシ)シラン等との
混合時の作業性が著しく低下するので好ましくな
い。 本発明における(イ)成分の配合量は、この(イ)成分
と後述する(ロ)成分からなる(A)成分、すなわちベー
ス組成物全体の50〜95重量%とし、しかも(イ)成分
全体に対するポリオルガノシロキサンの配合割合
は50重量%以下とすることが望ましい。 (イ)成分全体に対するポリオルガノシロキサンの
配合割合が50重量%を越えると、適当な粘性抵抗
を示して回転ボリユーム等の軸受けに好適なグリ
ースを得ることができず、好ましくない。 本発明における(ロ)成分の一般式R2Si[OSi
(OR3)3]3で表わされるアルキルトリス(トリア
ルコキシシロキシ)シランは、低温特性を低下さ
せることなく(イ)成分のポリブテンとポリオルガノ
シロキサンを均一に混合させ、かつ(イ)成分として
ポリブテンを単独で用いる場合はその低温特性を
改善する効果を奏する。 一般式におけるR2およびR3は、それぞれ炭素
数が1〜12のアルキル基であり、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基などが例として挙げら
れるが、合成のし易さおよび前述の(イ)成分との相
溶性の点でR2がメチル基であることが望ましく、
また耐加水分解性の点で、R3はイソブチル基で
あることが望ましい。 この(ロ)成分の配合割合は、この成分の前記(イ)成
分とからなるベース組成物の合計量の5〜50重量
%とすることが望ましい。 (ロ)成分の配合割合がベース組成物全体の5重量
%未満であると、(イ)成分の相溶性の悪いポリブテ
ンとポリオルガノシロキサンとを均一に混合する
ことができず、得られるグリースが分離しやすく
なり、逆に50重量%を越えると得られるグリース
が柔かくなりすぎて適当な粘性抵抗を持てなくな
るだけでなく、回転軸の軸受部分等に塗布した場
合に流れ出してしまうのでいずれも好ましくな
い。 本発明における(B)の増稠剤は、グリースに適当
の稠度を付与するもので、シリカ微粉末、金属石
鹸、カーボン、グラフアイト、タルク、有機変性
ベントナイト、ユリア樹脂、ポリ四弗化エチレン
などが例示される。 このような(B)の増稠剤は、(A)成分100重量部に
対して、1〜50重量部の範囲内で配合される。 (B)成分の配合量が1重量部未満では適当な稠度
が得られず流動性のものになり、軸受部等に塗布
した際、流出、層分離等の原因になり好ましくな
い。また50重量部を越えると硬くなり過ぎるため
回転軸への塗布が困難になり、潤滑性も低下し、
しかも回転軸を必要以上に摩擦するため焼きつけ
を生じる原因になるので好ましくない。 本発明のシリコーングリースは上記成分を通常
の手段で混合するか、または、加熱下に所定の温
度で撹拌混合し、冷却後ペイントロールなどの三
本ロールを使用し均一に混練りすることにより容
易に得ることができる。 なお、必要に応じて本発明の効果を損わない範
囲において、さらにアミン系化合物、セレン系化
合物などの酸化防止剤、ハロゲン化合物、リン酸
化合物などの極圧添加剤などの各種添加剤を添加
することができる。 [発明の実施例] 次に本発明の実施例について記載する。 実施例 1 ポリブテン(日本油脂社製、ニツサンポリブテ
ンPB2000SH)75重量部、25℃における粘度が
10000cStのポリジメチルシロキサン20重量部、メ
チルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン
(チツソ社製、シリケートクラスターSC102)5
重量部、および処理微粉末シリカ粉10重量部を、
150℃で撹拌混合し、冷却後ペイントロールを用
いて均一に混練りして稠度258のグリース(S−
1)を得た。 実施例 2 実施例1と用いたと同じポリブテン65重量部、
25℃における粘度が100000cStのポリジメチルシ
ロキサン30重量部、メチルトリス(トリイソブト
キシシロキシ)シラン15重量部および微粉末シリ
カ粉10重量部を実施例1と同様の方法で混合し、
稠度271のグリース(S−2)を得た。 実施例 3 実施例1で用いたポリブテン75重量部、25℃に
おける粘度が2000cStのポリメチルフエニルシロ
キサン20重量部、メチルトリス(トリイソブトキ
シシロキシ)シラン5重量部および微粉末ポリ四
フツ化エチレン粉15重量部を実施例1と同様にし
て混合し、稠度312のグリース(S−3)を得た。 実施例 4 実施例1で用いたポリブデン90重量部、メチル
トリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン10重
量部、および微粉末シリカ粉10重量部を実施例1
と同様にして混合し、稠度320のグリース(S−
4)を得た。 実施例 5 実施例1で用いたポリブテン90重量部、メチル
トリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン10重
量部およびアルミニウムステアレート8重量部を
185℃で1時間加熱混合し、冷却後ペイントロー
ルを用いて均一に混練して稠度240のグリース
(S−5)を得た。 実施例 6 実施例1で用いたポリブテン70重量部、次の分
子式 で表わされるポリオルガノシロキサン20重量部、
メチルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラ
ン10重量部、微粉末シリカ粉5重量部および微粉
末ポリ四フツ化エチレン粉10重量部を実施例1と
同様にして混合し、稠度322のグリース(S−6)
を得た。 実施例 7 実施例1で用いたポリブテン70重量部、次の分
子式 で表わされるポリオルガノシロキサン20重量部、
メチルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラ
ン10重量部、微粉末シリカ粉5重量部および微粉
末ポリ四フツ化エチレン粉10重量部を実施例1と
同様にして混合し、稠度343のグリース(S−7)
を得た。 比較例 1 実施例1で用いたポリブテン100重量部に、微
粉末シリカ粉5重量部と微粉末ポリ四フツ化エチ
レン粉10重量部を加え、実施例1の同様の方法で
混合し、稠度200のグリース(R−1)を得た。 比較例 2 25℃における粘度が10000cStのポリブテン100
重量部に微粉末シリカ粉5重量部と微粉末ポリ四
フツ化エチレン粉10重量部を加え、実施例1と同
様にして混合し、稠度237のグリース(R−2)
を得た。 このようにして得られた各グリースの特性を調
べるために次の実験を行つた。 直径4.95mm、長さ13.5mmの軸(アルミニウム
製)を直径5mm、長さ11.8mmの軸受(黄銅製)上
に設置し、この回転接触部に実施例1〜7および
比較例1、2で得られたグリースをそれぞれ塗布
した後、トルク回転速度20rpmで回転させ、60秒
後(初期)および30分後のトルク値および−10
℃、−30℃におけるトルク値をそれぞれ測定した。 測定結果を次表に示す。
オ装置などの回転可変抵抗器(ボリユーム)ある
いはダイヤルなどの回転軸部分にその回転を円滑
化する潤滑性を与え、軸受における回転抵抗(ト
ルク)を適度に利用して、操作を行なう人の手に
高級感を与える目的に供するシリコーングリース
に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] 従来から電子部品やオーデイオ装置などの回転
ボリユームの回転軸に高級感と潤滑性とを与える
目的で使用されるグリースとしては、例えばポリ
イソブテンと増稠剤からなるもの、あるいはポリ
イソブテン、鉱物油および増稠剤からなるものが
一般に知られている。 しかしながら、これらのグリースは100℃以上
の高温領域に長時間放置すると、ポリイソブテン
の粘度が急激に小さくなつて塗布部から流れ出し
たり、ポリイソブテンが分解を開始してグリース
自体が硬くなるという欠点があつた。また逆に、
0℃付近の低温領域では固化してしまい、ボリユ
ームの操作が重くなつたり、極端な場合には、回
転操作が不可能になるという欠点を有していた。 従来からこの種の欠点を改善する試みとして
種々の提案がなされており、例えば特開昭50−
66552号公報および特開昭53−43171号公報には適
度の粘着性を有するシリコーングリースに関する
発明が開示されている。 すなわち、上記特開昭50−66552号公報にはポ
リジオルガノシロキサンならびにR3SiO1/2単位、
R2SiO単位およびSiO2単位からなるオルガノシロ
キサン組成物と増稠剤とからなるシリコーングリ
ースが、また上記特開昭53−43171号公報には、
ポリジオルガノシロキサンならびにR3SiO1/2単
位、RSiO3/2単位およびSiO2単位からなるオルガ
ノシロキサン組成物と増稠剤とからなるシリコー
ングリースが開示されている(但し、Rはアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基から選択される
基)。 しかしながらこれらのシリコーングリースは、
回転ポリユームを長時間動作させると、トルク値
が小さくなり、ついには回転軸がけずられてしま
い動かなくなる(いわゆる焼きつけと称する)と
いう欠点があつた。 さらにまた特開昭53−79162号公報には、ポリ
オルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機
基として長鎖アルキル基を導入することによりポ
リイソブテンとの相溶性を向上させた、ポリブテ
ンとポリオルガノシロキサンと増稠剤とからなる
グリースが開示されているが、このグリースは前
記長鎖アルキル基のために低温特性が劣るという
欠点があつた。 [発明の目的] 本発明者は、かかる従来の欠点を解消すべく鋭
意研究を進めた結果、アルキルトリス(トリアル
コキシシロキシ)シランがポリブテンおよびポリ
オルガノシロキサンのいずれに対しても相溶性が
良好であつて、このアルキルトリス(トリアルコ
キシシロキシ)シランをポリブテンまたはポリブ
テンとポリオルガノシロキサンとの混合物に配合
してベース組成物とし、さらにこのベース組成物
に増稠剤を配合することにより上記欠点が解消さ
れることを見出した。 本発明はかかる知見に基いてなされたもので、
低温領域から高温領域に至る広い範囲で良好な粘
着性を有し、しかも長時間使用した場合のトルク
値の変化が少なく、動作寿命の長いシリコーング
リースを提供することを目的とする。 [発明の概要] すなわち本発明のグリースは、(A)(イ)ポリブテン
またはポリブテンと一般式[R1 aSiO(4-a)/2]o(式
中、R1は炭素数1〜12のアルキル基および置換
または非置換のアリール基からなる群から選ばれ
た1価の基、aは1.9〜2.7の数、nは正数を示
す)で表わされるポリオルガノシロキサン(但し
ポリブテンとの合計量に対して50重量%以下の
量)とからなる組成物50〜95重量%と、(ロ)一般式
R2Si[OSi(OR3)3]3(式中、R2、R3はそれぞれ炭
素数1〜12のアルキル基を示す)で表わされるア
ルキルトリス(トリアルコキシシロキシ)シラン
5〜50重量%とからなるベース組成物100重量部
に対して、(B)1〜50重量部の増稠剤を添加して成
ることを特徴としている。 本発明においてベース組成物の主成分をなす(A)
成分のうち(イ)の主成分ないし全体であるポリブテ
ンは、イソブチレンの重合によつて得られる粘稠
な物質で、 一般式 (式中、mほ正の整数を示す。) で表わされ、市販の、重合度により低粘度から高
粘度のものまで広範囲の粘度のものが使用可能で
ある。本発明においては、このうち25℃における
粘度が、10000〜1000000cStの範囲のものを使用
するのが好ましい。25℃における粘度が10000cSt
未満では、粘着力が弱く適当な粘性抵抗を持つグ
リースが得られないため好ましくなく、反対に粘
度が1000000cStを越えると、ポリオルガノシロキ
サンやアルキルトリス(トリアルコキシシロキ
シ)シラン等との混合が困難になる上に、得られ
るグリースの粘性抵抗が大きくなりすぎるため好
ましくない。 また、この(イ)成分として必要に応じて混合使用
されるポリオルガノシロキサンは、一般式[R1 a
SiO(4-a)/2]oで表わされるものである(但し式中、
R1は炭素数が1〜12のアルキル基および置換ま
たは非置換のアリール基からなる群から選ばれた
1価の基を示し、aは1.9〜2.7の数、nは整数を
表わす)。 上記一般式において、R1の炭素数が12を越え
ると取扱いに不便が生じ、また熱安定性が低下す
るので好ましくない。またR1は同一のものでも
異なるものでもよい。R1としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、フエニル
基、塩素化フエニル基等が例示されるが、合成の
し易さ、耐熱性の点からメチル基が好ましい。 また上記一般式において、aが1.9より小さい
とグリースが硬くなり、逆に2.7より大きいと適
正な粘度のものが得られなくなるのでいずれも好
ましくない。 また上記一般式で表されるポリオルガノシロキ
サンは、温度25℃において100〜500000cStの粘度
を有することが望まく、したがつて重合度を表す
nは、この粘度を得るのに必要な数であることが
望ましい。 上記のポリオルガノシロキサンの粘度が25℃に
おいて100cSt未満では、ポリオルガノシロキサン
自体の揮発性が高く、かつ得られたベース組成物
が流れやすくなるばかりでなく、ポリブテン、ア
ルキルトリス(トリアルコキシシロキシ)シラン
等と混合した場合分離しやすくなるため好ましく
ない。また逆に粘度が500000cStを越えるもので
は、合成が困難となる上にポリブテン、アルキル
トリス(トリアルコキシシロキシ)シラン等との
混合時の作業性が著しく低下するので好ましくな
い。 本発明における(イ)成分の配合量は、この(イ)成分
と後述する(ロ)成分からなる(A)成分、すなわちベー
ス組成物全体の50〜95重量%とし、しかも(イ)成分
全体に対するポリオルガノシロキサンの配合割合
は50重量%以下とすることが望ましい。 (イ)成分全体に対するポリオルガノシロキサンの
配合割合が50重量%を越えると、適当な粘性抵抗
を示して回転ボリユーム等の軸受けに好適なグリ
ースを得ることができず、好ましくない。 本発明における(ロ)成分の一般式R2Si[OSi
(OR3)3]3で表わされるアルキルトリス(トリア
ルコキシシロキシ)シランは、低温特性を低下さ
せることなく(イ)成分のポリブテンとポリオルガノ
シロキサンを均一に混合させ、かつ(イ)成分として
ポリブテンを単独で用いる場合はその低温特性を
改善する効果を奏する。 一般式におけるR2およびR3は、それぞれ炭素
数が1〜12のアルキル基であり、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、イソペンチル基などが例として挙げら
れるが、合成のし易さおよび前述の(イ)成分との相
溶性の点でR2がメチル基であることが望ましく、
また耐加水分解性の点で、R3はイソブチル基で
あることが望ましい。 この(ロ)成分の配合割合は、この成分の前記(イ)成
分とからなるベース組成物の合計量の5〜50重量
%とすることが望ましい。 (ロ)成分の配合割合がベース組成物全体の5重量
%未満であると、(イ)成分の相溶性の悪いポリブテ
ンとポリオルガノシロキサンとを均一に混合する
ことができず、得られるグリースが分離しやすく
なり、逆に50重量%を越えると得られるグリース
が柔かくなりすぎて適当な粘性抵抗を持てなくな
るだけでなく、回転軸の軸受部分等に塗布した場
合に流れ出してしまうのでいずれも好ましくな
い。 本発明における(B)の増稠剤は、グリースに適当
の稠度を付与するもので、シリカ微粉末、金属石
鹸、カーボン、グラフアイト、タルク、有機変性
ベントナイト、ユリア樹脂、ポリ四弗化エチレン
などが例示される。 このような(B)の増稠剤は、(A)成分100重量部に
対して、1〜50重量部の範囲内で配合される。 (B)成分の配合量が1重量部未満では適当な稠度
が得られず流動性のものになり、軸受部等に塗布
した際、流出、層分離等の原因になり好ましくな
い。また50重量部を越えると硬くなり過ぎるため
回転軸への塗布が困難になり、潤滑性も低下し、
しかも回転軸を必要以上に摩擦するため焼きつけ
を生じる原因になるので好ましくない。 本発明のシリコーングリースは上記成分を通常
の手段で混合するか、または、加熱下に所定の温
度で撹拌混合し、冷却後ペイントロールなどの三
本ロールを使用し均一に混練りすることにより容
易に得ることができる。 なお、必要に応じて本発明の効果を損わない範
囲において、さらにアミン系化合物、セレン系化
合物などの酸化防止剤、ハロゲン化合物、リン酸
化合物などの極圧添加剤などの各種添加剤を添加
することができる。 [発明の実施例] 次に本発明の実施例について記載する。 実施例 1 ポリブテン(日本油脂社製、ニツサンポリブテ
ンPB2000SH)75重量部、25℃における粘度が
10000cStのポリジメチルシロキサン20重量部、メ
チルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン
(チツソ社製、シリケートクラスターSC102)5
重量部、および処理微粉末シリカ粉10重量部を、
150℃で撹拌混合し、冷却後ペイントロールを用
いて均一に混練りして稠度258のグリース(S−
1)を得た。 実施例 2 実施例1と用いたと同じポリブテン65重量部、
25℃における粘度が100000cStのポリジメチルシ
ロキサン30重量部、メチルトリス(トリイソブト
キシシロキシ)シラン15重量部および微粉末シリ
カ粉10重量部を実施例1と同様の方法で混合し、
稠度271のグリース(S−2)を得た。 実施例 3 実施例1で用いたポリブテン75重量部、25℃に
おける粘度が2000cStのポリメチルフエニルシロ
キサン20重量部、メチルトリス(トリイソブトキ
シシロキシ)シラン5重量部および微粉末ポリ四
フツ化エチレン粉15重量部を実施例1と同様にし
て混合し、稠度312のグリース(S−3)を得た。 実施例 4 実施例1で用いたポリブデン90重量部、メチル
トリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン10重
量部、および微粉末シリカ粉10重量部を実施例1
と同様にして混合し、稠度320のグリース(S−
4)を得た。 実施例 5 実施例1で用いたポリブテン90重量部、メチル
トリス(トリイソブトキシシロキシ)シラン10重
量部およびアルミニウムステアレート8重量部を
185℃で1時間加熱混合し、冷却後ペイントロー
ルを用いて均一に混練して稠度240のグリース
(S−5)を得た。 実施例 6 実施例1で用いたポリブテン70重量部、次の分
子式 で表わされるポリオルガノシロキサン20重量部、
メチルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラ
ン10重量部、微粉末シリカ粉5重量部および微粉
末ポリ四フツ化エチレン粉10重量部を実施例1と
同様にして混合し、稠度322のグリース(S−6)
を得た。 実施例 7 実施例1で用いたポリブテン70重量部、次の分
子式 で表わされるポリオルガノシロキサン20重量部、
メチルトリス(トリイソブトキシシロキシ)シラ
ン10重量部、微粉末シリカ粉5重量部および微粉
末ポリ四フツ化エチレン粉10重量部を実施例1と
同様にして混合し、稠度343のグリース(S−7)
を得た。 比較例 1 実施例1で用いたポリブテン100重量部に、微
粉末シリカ粉5重量部と微粉末ポリ四フツ化エチ
レン粉10重量部を加え、実施例1の同様の方法で
混合し、稠度200のグリース(R−1)を得た。 比較例 2 25℃における粘度が10000cStのポリブテン100
重量部に微粉末シリカ粉5重量部と微粉末ポリ四
フツ化エチレン粉10重量部を加え、実施例1と同
様にして混合し、稠度237のグリース(R−2)
を得た。 このようにして得られた各グリースの特性を調
べるために次の実験を行つた。 直径4.95mm、長さ13.5mmの軸(アルミニウム
製)を直径5mm、長さ11.8mmの軸受(黄銅製)上
に設置し、この回転接触部に実施例1〜7および
比較例1、2で得られたグリースをそれぞれ塗布
した後、トルク回転速度20rpmで回転させ、60秒
後(初期)および30分後のトルク値および−10
℃、−30℃におけるトルク値をそれぞれ測定した。 測定結果を次表に示す。
【表】
[発明の効果]
以上の実施例からも明らかなように、本発明の
グリースは、広い温度範囲において稠度変化およ
びトルク値の変化が極めて小さく、また長期動作
寿命を有し、ステレオ、ラジオ、テレビなどの電
気製品、その他の音響通信器の各種回転ボリユー
ムなどに広く利用できる。
グリースは、広い温度範囲において稠度変化およ
びトルク値の変化が極めて小さく、また長期動作
寿命を有し、ステレオ、ラジオ、テレビなどの電
気製品、その他の音響通信器の各種回転ボリユー
ムなどに広く利用できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) (イ)ポリブテンまたはポリブテンと一般式
[R1 aSiO(4-a)/2]o(式中、R1は炭素数1〜12のア
ルキル基および置換または非置換のアリール基
からなる群から選ばれた1価の基、aは1.9〜
2.7の数、nは正数を示す)で表わされるポリ
オルガノシロキサン(但しポリブテンとの合計
量に対して50重量%以下の量)とからなる組成
物50〜95重量%と、(ロ)一般式R2Si[OSi
(OR3)3]3(式中、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜
12のアルキル基を示す)で表わされるアルキル
トリス(トリアルコキシシロキシ)シラン5〜
50重量%とからなるベース組成物100重量部に
対して、 (B) 1〜50重量部の増稠剤を添加して成ることを
特徴とするグリース。 2 (イ)のポリオルガノシロキサンの一般式のR1
がメチル基である特許請求の範囲第1項記載のグ
リース。 3 (イ)のポリブテンの25℃における粘度が10000
〜1000000cStである特許請求の範囲第1項または
第2項のいずれか1項記載のグリース。 4 (イ)のポリオルガノシロキサンの25℃における
粘度が100〜500000cStである特許請求の範囲第1
項ないし第3項のいずれか1項記載のグリース。 5 (ロ)のアルキルトリス(トリアルコキシシロキ
シ)シランの一般式におけるR2がメチル基であ
る特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか
1項記載のグリース。 6 (ロ)のアルキルトリス(トリアルコキシシロキ
シ)シランの一般式におけるR3がイソブチル基
である特許請求の範囲第1項ないし第4項のいず
れか1項記載のグリース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12708783A JPS6020998A (ja) | 1983-07-13 | 1983-07-13 | グリ−ス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12708783A JPS6020998A (ja) | 1983-07-13 | 1983-07-13 | グリ−ス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6020998A JPS6020998A (ja) | 1985-02-02 |
| JPH0322920B2 true JPH0322920B2 (ja) | 1991-03-27 |
Family
ID=14951257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12708783A Granted JPS6020998A (ja) | 1983-07-13 | 1983-07-13 | グリ−ス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6020998A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53776B2 (ja) * | 1973-10-15 | 1978-01-12 | ||
| JPS6045240B2 (ja) * | 1976-09-30 | 1985-10-08 | 信越化学工業株式会社 | シリコ−ングリ−ス組成物 |
| JPS5379162A (en) * | 1976-12-23 | 1978-07-13 | Shinetsu Chem Ind Co | Grease composite |
-
1983
- 1983-07-13 JP JP12708783A patent/JPS6020998A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6020998A (ja) | 1985-02-02 |
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