JPH03232833A - 4―ヒドロキシ―2,3,5,6―テトラフルオロ安息香酸及び2,3,5,6―テトラフルオロフェノールの製造方法 - Google Patents

4―ヒドロキシ―2,3,5,6―テトラフルオロ安息香酸及び2,3,5,6―テトラフルオロフェノールの製造方法

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JPH03232833A
JPH03232833A JP2746690A JP2746690A JPH03232833A JP H03232833 A JPH03232833 A JP H03232833A JP 2746690 A JP2746690 A JP 2746690A JP 2746690 A JP2746690 A JP 2746690A JP H03232833 A JPH03232833 A JP H03232833A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬、農薬及び液晶材料等の中間原料として
有用な4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオ
ロ安息香酸及び2.3.5.6−テトラフルオロフェノ
ールの製造方法に関する。
[従来の技術] 4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ安息
香酸の製造方法としては、従来からいくつかの方法が知
られており、例えば、特開昭60−204742号公報
には、ペンタフルオロ安息香酸(以下、F、BAと略称
することがある)をアルカリ性物質と水溶液中70〜1
00℃で反応させ、4−ヒドロキシ−2,3,5,6−
テトラフルオロ安息香酸(以下、F4HBAと略称する
ことがある)の塩を生成させ、ついで生成したF4HB
Aの塩をpH2〜6の範囲の酸性水溶液に接触させるこ
とを特徴とするF2OB Aの製法について提案されて
いる。この提案に従えば、例えば、アルカリ性物質とし
て水酸化カリウムを用いた場合、次記反応式■のように
反応する。
しかしながら上記方法では、反応時に副生ずるフッ化カ
リウムなどのアルカリ金属フッ化物の水性溶媒に対する
溶解度が比較的に高いため、反応終了後析出している該
アルカリ金属フッ化物を濾別しても、濾液中にかなりの
量のフッ素イオンが溶存しており、生成した4−ヒドロ
キシ−2,3,5,6テトラフルオロ安息香酸(以下、
F4HBAと略称することがある)の塩を含有する該濾
液に酸性水溶液を加えてF2OB Aを遊離させる際に
フッ化水素酸が発生するという問題がある。このため工
業的に上記方法を実施する場合には、腐食などの問題か
らステンレス鋼製反応装置はもとより、グラスライニン
グ反応装置も使用し難く、極めて高価であるうえ、伝熱
性が悪く加熱・除熱の効率が不十分で自ずからその大き
さに制限のあるフッ素樹脂ライニング反応装置などを使
用しなければならないという難点がある。また、このよ
うなフッ素イオンをとり除く方法として、反応終了後の
反応液に塩化カルシウム等のカルシウムイオンの溶液を
添加し、不溶性のフッ化カルシウムの沈澱を生成させ、
これを濾別する方法もあるが、一般にこのような方法で
生成させたフッ化カルシウムはゲル状の沈澱となるため
、濾過が難しく、工業的な実施を行うには困難である。
一方、2,3,5.6−テトラフルオロフェノール(以
下、F4Pと略称することがある)に関しては、例えば
、前記の特開昭60−204742号公報の比較例1の
中に、F、BAよりF2OBAを合成する際の副生物と
して生成する旨記載されている。すなわち、生成したF
4HB Aの1部がさらに脱炭酸してF4Pが副生する
としている。この反応は、F、BAと該F、BAIモル
に対して3モルの水酸化ナトリウムとを水溶液中、11
5〜120℃(還流下)で行われているが、F4Pの副
生量は極少量に過ぎない。
また、これと近似した脱炭酸反応として特開昭63−2
64439号公報には、3−ヒドロキシ−2,4,5−
)リフルオロ安息香酸の脱炭酸による2、3.6−)リ
フルオロフェノールの製造法が開示されているが、この
方法では、水性溶媒中、高温加圧下に反応が行われてお
り、工業化に当たっては耐酸性の耐圧反応装置を使用し
なければならない。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明者等は、F4HBA及びF4Pの工業的製造に際
して、従来技術の有していた、特に反応装置上の前記問
題点を解消すべく研究を行った結果、(1) F、BA
とアルカリ性化合物とを水性溶媒中で加熱してヒドロキ
シル化反応させるに際して、アルカリ性化合物として水
酸化ナトリウムなどのアルカリ金属化合物とともに水酸
化カルシウムなどのアルカリ土類金属化合物を用いると
、水性溶媒に対する溶解度が小さいフッ化カルシウムな
どのアルカリ土類金属フッ化物沈澱を副生じ、その上、
この沈澱物はゲル状とならず濾別が容易な形状のものと
なるため、この沈澱物を濾別するだけで溶存するフッ素
イオン濃度が極微少量の濾液を得ることが可能になり、
その結果、該濾液を酸性水溶液で処理してもフッ化水素
酸発生が問題とはならず、従ってステンレス鋼製反応装
置など安価な反応装置を用いても容易にF、HPAを製
造することができること、また、 (2) F4HBAを水性溶媒中で加熱脱炭酸反応させ
るに際して、該F4HBAIモルに対して0.1〜1当
量のアルカリ性物質を用いて常圧下で加熱するだけで工
業的に十分な反応速度で反応が進行し、容易にF4Pを
製造することができるので耐圧反応装置を用いる必要は
なく、また、この場合の反応系のpHは約3〜8と中性
に近いのでステンレス鋼製反応装置など安価な反応装置
を用いることができること、更にまた、 (3)上記(1)と同様にしてF、BAをヒドロキシル
化反応させ、得られる濾液に硫酸などの酸を添加して部
分中和し、これを常圧下で加熱脱炭酸反応させるだけで
、途中F4HBAを単離することなく容易にF4Pを製
造することができ、この際にも耐圧反応装置を用いる必
要はなく、また、この場合の反応系のpHも約3〜8と
中性に近いのでステンレス鋼製反応装置など安価な反応
装置を用いることができること、 などを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、従来技術が有していた前述したよう
な問題点を解消して、ステンレス鋼製反応装置など安価
な反応装置を用いて常圧で反応を行うことができるなど
、F4HBA及びF4Pの工業的製造法としては極めて
優れた、新規な製造方法を提供することである。
[問題を解決するための手段コ 本発明における第1の発明は、ペンタフルオロ安息香酸
とアルカリ性化合物とを、水性溶媒中で加熱して4−ヒ
ドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸を
製造する方法において、該アルカリ性化合物がアルカリ
土類金属化合物を含有してなるものであることを特徴と
する4−ヒドロキシ−2,3,5゜6−テトラフルオロ
安息香酸の製造方法に関するものである。
上記第1の発明におけるアルカリ性化合物とは、アルカ
リ土類金属化合物を含有してなるものであり、実質的に
該アルカリ土類金属化合物のみがらなっていても良いが
、反応性の良さ等の観点から。
これにアルカリ金属化合物を併用するのが好ましい 上記のアルカリ土類金属化合物としては、例えば、水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等
のアルカリ土類金属水酸化物;例えば、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化バリウム等のアルカリ土類金
属酸化物;例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム
、炭酸バリウム等のアルカリ土類金属炭酸塩;例えば、
炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素
バリウム等のアルカリ土類金属炭酸水素塩;などを例示
することができる。これらのうち、出発原料のF、BA
及び生成物のF4HBAと水不溶性の塩を形成すること
のないマグネシウムまたはカルシウムの化合物が好まし
く、入手が容易で且つフッ素イオンと最も難溶性の塩を
作るカルシウムの化合物、例えば、水酸化カルシウム、
酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどの使用が特に好ま
しい。
上記のアルカリ土類金属化合物とともに用いることので
きるアルカリ金属化合物としては、例えば、水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物;例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;例えば、炭酸
水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等のアルカリ金属炭酸水素塩;などを例示することがで
きる。これらのうち、入手の容易さや反応操作性の良さ
、反応性の良さ等の観点から、水酸化ナトリウムの使用
が最も好ましい。
本発明における第1の発明は、F、BAと、前記のよう
なアルカリ土類金属化合物を含有してなるアルカリ性化
合物とを水性溶媒中で加熱してヒドロキシル化反応させ
、副生ずるアルカリ土類金属フッ化物を主成分とする反
応系中の沈澱物を濾別・した後、得られた濾液を酸性水
溶液で処理することにより、フッ化水素酸発生による反
応装置の腐食などの問題を基本的に解消した新規なF4
HB Aの製造方法に関するものである。
アルカリ土類金属化合物として水酸化カルシウムを用い
、これにアルカリ金属化合物として水酸化ナトリウムを
併用した場合、このヒドロキシル化反応は次式■に従っ
て進行するものと考えられる。
上記アルカリ性化合物の使用量は、理論上、出発原料F
、BA 1モルに対して3当量であるが、一般に3〜2
5当量であり、好ましくは、アルカリ土類金属化合物1
〜10当量(より好ましくは1〜4当量、特に好ましく
は1〜2当量)及びアルカリ金属化合物2〜15当量(
より好ましくは2〜10肖量、特に好ましくは2〜4当
量)用いるのがよい。
アルカリ土類金属化合物の使用量が上記上限値以下であ
れば、副生ずる上記のアルカリ土類金属フッ化物及び未
反応アルカリ土類金属化合物等の沈澱物の濾別に際して
濾過性が低下することがなく、また、上記下限値以上で
あれば、該濾別により得られる濾液中の溶存フッ素イオ
ン濃度を極微量11− に抑えることができるので、該アルカリ土類金属化合物
の使用量は上記使用量範囲内で適宜決定するのが好まし
い。また、上記アルカリ金属化合物の使用量が上記上限
値以下であれば、後記するF4HBA塩の水性溶液から
F4HB Aを単離する工程で使用する酸の量や、本発
明の第3の発明での、前記ヒドロキシル化反応に引き続
いての脱炭酸反応に先立つ部分中和の工程において使用
する酸の量が少なくてすみ、また、これらの工程におけ
る操作性、収率及び反応速度を高く保つことができ、ま
た、上記下限値以上であれば、該ヒドロキシル化反応速
度を高く保つことができるので、該アルカリ金属化合物
の使用量は上記使用量範囲内で適宜決定するのが好まし
い。
前記ヒドロキシル化反応において用いられる水性溶媒と
は、水、または、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒をい
う。該水溶性有機溶媒の使用により、後記するように該
ヒドロキシル化反応を還流温度条件下で行う場合には、
還流温度を調節することも可能である。
一稔一 このような水溶性有機溶媒としては、水100重量部に
対して50重量部以上溶解するものであって前記ヒドロ
キシル化反応に際して有害な副反応を起こさないものな
ら特に制限なく使用することができ、例えば、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−もしくはi−プロピ
ルアルコール等の炭素数1〜3の脂肪族−価アルコール
類;例えば、アリルアルコール、フルフリルアルコール
等のその他の一価アルコール類;例えば、エチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1.3−プロ
ピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜3の脂肪
族多価アルコール類;例えば、室温で液状のポリエチレ
ングリコール;例えば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエチレングリコールと炭素数
1〜4の脂肪族−価アルコールとのモノもしくはジエー
テル化物;例えば、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモツプチルエーテル、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル等のジエチレングリコールと炭素数1〜4
の脂肪族−価アルコールとのモノもしくはジエーテル化
物;例えば、1−グリセリンモノメチルエーテル等のグ
リセリンと炭素数1〜3の脂肪族−価アルコールとのモ
ノエーテル化物;例えば、テトラヒドロフラン、1.3
−ジオキサン、1.4−ジオキサン等の環状エーテル類
;などを挙げることができる。
これらの有機溶剤は、それぞれ単独でまたは2種以上混
合して用いることができる。これらの有機溶剤を用いる
場合には、これらのうち、入手の容易性や経済的観点よ
り脂肪族−価アルコール類が特に好適に使用できる。
前記ヒドロキシル化反応は、一般に50℃以上の温度で
行うことができ、反応速度の速さの観点から70℃以上
で行うのが好ましい。この反応は密閉耐圧反応槽中で高
温高圧下で反応させることも可能であるが、反応設備コ
スト等の観点から、常圧下、70℃〜水性溶媒の還流温
度の範囲で反応させるのが好ましい。
反応時間は、特に制限されるものではないが、−般に1
5分〜20時間、好ましくは30分〜10時間程度の範
囲で行うのがよい。
反応終了後、反応液を、好ましくは0〜40℃に冷却し
た後、副生するアルカリ土類金属フッ化物及び未反応の
アルカリ土類金属化合物を主体とする沈澱物を濾別して
除去する。
こうして得られた濾液は、F4HBA塩の水性溶液であ
り、これに硫酸、塩酸等の無機酸の水溶液を加えてpH
約1〜4にした後、エーテル、i−プロピルエーテル、
酢酸エチル等の有機溶媒を用いて常法により抽出し、得
られる有機層を分液、濃縮、乾燥することにより目的と
するF4HBAを単離することができる。
本発明における第2の発明は、4−ヒドロキシ−2゜3
、5.6−テトラフルオロ安息香酸を水性溶媒中で加熱
脱炭酸して2.3.5.6−テトラフルオロフェノール
を製造する方法において、該4−ヒドロキシ−2,3゜
5.6−テトラフルオロ安息香酸1モルに対して0.1
15− 〜1当量のアルカリ性物質を用いて常圧下加熱すること
を特徴とする2、 3.5.6−テトラフルオロフェノ
ールの製造方法に関するものである。
上記第2の発明の脱炭酸反応において用いることのでき
るアルカリ性物質としては、前期第1の発明において用
いるアルカリ土類金属化合物を含有してなるアルカリ性
化合物、すなわち、アルカリ土類金属の水酸化物、酸化
物、炭酸塩、炭酸水素塩;アルカリ金属の水酸化物、酸
化物、炭酸塩、炭酸水素塩;などの無機アルカリ性化合
物の外に、例えば、トリメチルアミン、ジメチルアミン
、メチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、
エチルアミン、トリプロピルアミン、ジプロピルアミン
、プロピルアミン、モルホリン、ピロリジン、ピペラジ
ン等のアミン類:などの有機アルカリ性化合物を用いる
ことができる。しかしながら、工業的スケールで反応を
行った場合の操作性、コスト、生成したF4Pの単離の
容易さなどの観点から、アルカリ金属化合物、中でも、
水酸化ナトリウムの使用が最も好ましい。
16− 上記のアルカリ性物質の使用量は、F4HBA 1モル
に対して0.1〜1当量であることが必要であり、0.
5〜0.95当量であるのが好ましい。アルカリ性物質
の使用量が該上限値を超えて多過ぎては、目的物である
F4Pの収率が低下する場合があり、方、該下限値未満
と少なすぎては反応速度が低下する傾向にあるので、該
アルカリ性物質の使用量は該使用量範囲内で適宜決定す
るのがよい。
前記第2の発明において用いることのできる水性溶媒と
しては、前記第1の発明におけると同様に、水、または
、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒を使用でき、この水
溶性有機溶媒の使用により、後記するようにこの第2の
発明の脱炭酸反応を還流温度条件下で行う場合には、還
流温度を調節することも可能である。
このような水溶性有機溶媒としては、水100重量部に
対して50重量部以上溶解するものなら特に制限なく使
用することができ、第1の発明において例示したと同様
のもの、すなわち、炭素数1〜3の脂肪族−価アルコー
ル類、その他のm個アルコール類、炭素数2〜3の脂肪
族多価アルコール類、室温で液状のポリエチレングリコ
ール、エチレングリコールと炭素数1〜4の脂肪族−価
アルコールとのモノもしくはジエーテル化物、ジエチレ
ングリコールと炭素数1〜4の脂肪族−価アルコールと
のモノもしくはジエーテル化物、グリセリンと炭素数1
〜3の脂肪族−価アルコールとのモノエーテル化物、環
状エーテル類なとの外に、例えば、アセトン、アセトニ
トリル、ラクトニトリル、N、N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホオキシド、ジエチルスルホオキシド
などのその他の水溶性有機溶媒を挙げることができる。
これらの有機溶剤は、それぞれ単独でまたは2種以上混
合して用いることができる。これらの有機溶剤を用いる
場谷には、これらのうち、入手の容易性や経済的観点よ
り脂肪族−価アルコール類が特に好適に使用できる。
この脱炭酸反応は、一般に50℃以上の温度で行うこと
ができ、反応速度の速さの観点から70t〜水性溶媒の
還流温度の範囲で反応させるのが好ましい。
反応時間は、特に制限されるものではないが、一般に1
5分〜20時間、好ましくは30分〜10時間程度の範
囲で行うのがよい。
こうして得られた反応液は、F4P塩の水性溶液であり
、これに硫酸、塩酸等の無機酸の水溶液を加えてpH約
1〜4にした後、エーテル、i−プロピルエーテル、酢
酸エチル等の有機溶媒を用いて常法により抽出し、得ら
れる有機層を分液、濃縮、乾燥することにより目的とす
る2、 3.5.6−テトラフルオロフェノールを単離
することができる。
本発明における第3の発明は、ペンタフルオロ安息香酸
とアルカリ土類金属化合物を含んでなるアルカリ性化合
物とを水性媒体中で加熱し、発生する水不溶分を濾別し
、得られる濾液に酸を添加して部分中和した後、常圧下
で加熱脱炭酸することを特徴とする2、 3.5.6−
テトラフルオロフェノールの製造方法に関するものであ
る。
上記第3の発明は、先ず、前記第1の発明と同様に、F
、BAとアルカリ土類金属化合物を含んでなる19− アルカリ性化合物とを水性溶媒中で加熱してヒドロキシ
ル化反応させる。
上記の「アルカリ土類金属化合物を含んでなるアルカリ
性化合物」としては、前記第1の発明と同様にアルカリ
土類金属化合物とアルカリ金属化合物とからなるもので
あるのが好ましい。該アルカリ土類金属化合物としては
、アルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、炭酸
水素塩などが例示でき、マグネシウムまたはカルシウム
の化合物の使用が好ましく、特にはカルシウムの化合物
、例えば、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カ
ルシウムなどの使用が好ましい。また、アルカリ金属化
合物としては、アルカリ金属の水酸化物、酸化物、炭酸
塩、炭酸水素塩などが例示でき、水酸化ナトリウムの使
用が最も好ましい。
上記アルカリ性化合物の使用量は、前記第3の発明にお
ける出発物質であるF、BA 1モルに対して、一般に
3〜25当量であり、好ましくは、アルカリ土類金属化
合物1〜10当量(より好ましくは1〜4当量、特に好
ましくは1〜2当量)及びアルカリ金属化合一( 物2〜15当量(より好ましくは2〜10当量、特に好
ましくは2〜4当量)用いるのがよい。
この第3の発明において用いることのできる水性溶媒と
しては、前記第1の発明におけると同様に、水、または
、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒を使用でき、この水
溶性有機溶媒の使用により、この第3の発明のヒドロキ
シル化反応を還流温度条件下で行う場合には、還流温度
を調節することも可能である。
このような水溶性有機溶媒としては、第1の発明におい
て例示したと同様のもの、すなわち、炭素数1〜3の脂
肪族−価アルコール類、その他のm個アルコール類、炭
素数2〜3の脂肪族多価アルコール類、室温で液状のポ
リエチレングリコール、エチレングリコールと炭素数1
〜4の脂肪族−価アルコールとのモノもしくはジエーテ
ル化物、ジエチレングリコールと炭素数1〜4の脂肪族
−価アルコールとのモノもしくはジエーテル化物、グリ
セリンと炭素数1〜3の脂肪族−価アルコールとのモノ
エーテル化物、環状エーテル類などを挙げることができ
、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上混合して用い
ることができる。これらの有機溶剤を用いる場合には、
これらのうち、入手の容易性や経済的観点より脂肪族−
価アルコール類が特に好適に使用できる。
前記ヒドロキシル化反応の反応温度は、第1の発明の場
合と同様に、一般に50℃以上、好ましくは70℃以上
であり、特には、常圧下、70℃〜水性溶媒の還流温度
の範囲で反応させるのが好ましい、また反応時間は、一
般に15分〜20時間、好ましくは30分〜10時間程
度の範囲で行うのがよい。
反応終了後、反応液を、好ましくは0〜40℃に冷却し
た後、副生するアルカリ土類金属フッ化物及び未反応の
アルカリ土類金属化合物を主体とする沈澱物を濾別して
除去する。
こうして得られた濾液は、F4HBA塩の水性溶液であ
り、これに酸を添加して部分中和した後、引き続き常圧
下で加熱して脱炭酸反応させ、目的物であるF4Pを生
成させる。
上記の酸としては、特に限定されるものではなく、例え
ば、酢酸、モノクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピ
オン酸、マロン酸、コハク酸、安息香酸等の有機酸;例
えば、硫酸、塩酸、臭化水素酸、硝酸、リン酸等の無機
酸などアルカリ性を中和できるものならあらゆるものを
使用できる。しかしながら、反応終了後のF4Pの単離
操作の容易さなどの観点から、硫酸、塩酸等の無機酸を
用いるのが最も好ましい。
これらの酸の使用量としては、濾液中のF4HBAが次
式■に示すような遊離酸の形態や、次式〇に示すような
カルボキシル基が中和されたー水素塩の形態で、または
、両者の混合物の形態で存在するように添加する。
一幻一 具体的には、濾液中に存在する過剰のアルカリ性化合物
の量を滴定によって求め(Xモル)、また、液体クロマ
トグラフィーにて濾液中に溶解しているF、HPA塩の
量を測定しくyモル)、次式■に基づいて酸の使用量を
計算する。
酸の使用量=(x + ay)当量・・・・・・・・・
・・・・■式■中、aの値としては1〜1.9とするの
が好ましく、1.05〜1.5とするのが特に好ましい
。このaの値を該下限値以上とすることにより、目的物
であるF4Pの収率を高めることができるので好ましく
、また、該上限値以下とすることにより、反応速度を高
く保つことができるので該aの値は該範囲内であるよう
にするのがよい。
この第3の発明における脱炭酸反応は、前記第2の発明
の場合と同様、一般に50℃以上の温度で行うことがで
き、反応速度の速さの観点から70℃〜水性溶媒の還流
温度の範囲で反応させるのが好ましい。
24− 反応時間は、特に制限されるものではないが、一般に1
5分〜20時間、好ましくは30分〜10時間程度の範
囲で行うのがよい。
こうして得られた反応液は、F4P塩の水性溶液であり
、これに硫酸、塩酸等の無機酸の水溶液を加えてpH約
1〜4にした後、エーテル、i−プロピルエーテル、酢
酸エチル等の有機溶媒を用いて常法により抽出し、得ら
れる有機層を分液、濃縮、乾燥することにより目的とす
る2、 3.5.6−テトラフルオロフェノールを単離
することができる。
[実施例] 以下、実施例、比較例及び参考例により本発明を一層詳
細に説明する。
実施例1 攪拌装置、温度計及び還流冷却管を付けた300m1の
40フラスコに、ペンタフルオロ安息香酸(FvhBA
)53.0g(約0.25モル)、25重量%水酸化ナ
トリウム水溶液88.0g(約0.55当量)、蒸留水
50g及び水酸化カルシウム13.9g(約0.376
当量)を仕込み、加熱還流下(約104℃)にて2時間
ヒドロキシル化反応させた。
反応の終点は液体クロマトグラフィー(以下、LCと略
称することがある)にて確認した。反応終了後、反応液
を室温(20℃)に冷却し、副生じている沈澱物を吸引
濾過して除き、目的物4−ヒドロキシ−2,3゜5.6
−テトラフルオロ安息香酸(F4HBA)塩の水溶液で
ある濾液171.3gを得た。この濾液をLCにて分析
したところ、収率96.6%相当量のF4HBA塩を確
認した。また、この濾液中のフッ素イオン濃度をイオン
メーターにて測定したところ、134ppmであった。
次に、この濾液に硫酸を加えてpH1〜2としてからエ
ーテルにて抽出し、得られたエーテル層を無水塩化カル
シウムにて乾燥してから溶媒を減圧下留去することによ
り、目的物F4HBAの白色結晶48.8g(純度97
.9重量%、収率91.0%)を得た。
得られたF4HBAの物性値は以下のとおりである。
融点:146〜148℃ 質量スペクトル(EI): m/z = 210(M+
)、193,166゜37 比較例1 還流冷却管を付けた300m1ナス型フラスコに、F5
BA 53.0g(約0425モル)及び25重量%水
酸化ナトリウム水溶液140g (約0.875当量)
を仕込み、加熱還流下4時間ヒドロキシル化反応させた
。反応液を室温(20℃)まで冷却した後、副生じてい
るフッ化ナトリウムの結晶を濾別し、目的物F4HB 
A塩の水溶液である濾液177gを得た。この濾液中の
フッ素イオン濃度をイオンメーターにて定量したところ
4600ppmであった。
比較例2 比較例1と同様な装置を用いて同様にヒドロキシル化反
応を行い、フッ素イオン4600ppmを含むF4HB
A塩の水溶液である濾液177gを得た。この濾液に2
7.3重量%の塩化カルシウム水溶液6.04g(約4
4.6ミリ当量)を加えたところ、ゲル状のフッ化カル
シウムの沈澱が生成し、吸引濾過はできなかった。
実施例2 攪拌装置、温度計及び還流冷却管を付けた50m127
− の四ロフラスコに、F4HBA25. Og (約0.
119モル)、蒸留水50g及び25重量%水酸化ナト
リウム水溶液17.1g(約0.107当量)を仕込み
、加熱還流下(約101℃)攪拌し脱炭酸反応させた。
反応開始後所定時間毎に反応液をサンプリングし、pH
(万能試験紙を使用)及び反応率(LC使用)のチエツ
クを行った。
結果を表1に示す。
5時間反応後、反応液中のテトラフルオロフェノール(
F4P)をLCにて定量したところ、収率で99.1%
相当のF4Pを確認した。さらに、反応液に硫酸を加え
てpH1〜2としてからエーテルにて抽出し、得られた
エーテル層を無水塩化カルシウムにて乾燥してから溶媒
を減圧下留去し、残ったオイル状物を精留することによ
りすることにより、目的物であるオイル状のF4P14
.3g(純度98.0重量%、収率70.9%)を得た
。得られた2、 3.5.6−テトラフルオロフェノー
ル(F4P”)の物性値は以下のとおりである。
沸点:152〜155℃ 質量スペクトル(EI): m/z = 166(M”
)、118.99(応− ’H−NMR: (CDCI、溶媒) δ −6,3ppm  (IH,bs)6.6−6.7
 ppm  (LH,m)比較例3 実施例2において、蒸留水50g及び25重量%水酸化
ナトリウム水溶液17.1g(約0.107当量)を仕
込む代わりに、蒸留水65gを仕込み、水酸化ナトリウ
ム水溶液を用いない以外は実施例2と同様にして脱炭酸
反応を行った。結果を表1に示す。
比較例4 実施例2において、蒸留水50g及び25重量%水酸化
ナトリウム水溶液17.1g(約0.107当量)を仕
込む代わりに、蒸留水29g及び該水酸化ナトリウム水
溶液28.6g(約0.17g当量)を仕込む以外は実
施例2と同様にして脱炭酸反応を行った。結果を表1に
示す。
表 傘・・・・・F4HBA 1モルに対するアルカリ物質
の量$$・・・・表中の数値は反応率(%)実施例3 攪拌装置、温度計及び還流冷却管を付けた2OLステン
レス鋼製反応槽に、F4BA 5.OOkg(約23.
6モル)、25重量%水酸化ナトリウム水溶液8.30
kg(約51、g当量)、水酸化カルシウム1.31k
g(約35.4当量)及び蒸留水6.00kgを仕込み
、加熱還流下(約104℃)にて3時間ヒドロキシル化
反応させた0反応液を室温(約20℃)まで冷却した後
、副生じた沈澱をヌッチェにて濾別し、濾液18.5k
gを得た。この濾液をLCにて測定したところ、 25
.9重量%濃度のF4HB A(収率96.6%)に相
当するF4HB Aの塩を確認した。
また、この濾液中のイオンメーター測定によるフッ素イ
オン濃度は、14ppmであった。更にこの濾液中に存
在する過剰なアルカリの量を滴定により求めると、約0
.32当量/Lであり、中和変曲点はpH8,65であ
った。
次いでこの濾液に、蒸留水1.00kg及び濃硫酸(約
98重量%)1.55kg(約31.0当量;濾液中の
過剰のアルカリ分約58g当量と、F4HBA含有量の
1.10倍当量すなわち約25.1当量の合計に相当す
る)を添加し、この水溶液を1時間還流下(約104℃
)に加熱攪拌して脱炭酸反応させ、反応液19.8kg
を得た。得られた反応液をLCにて測定したところ、 
18.9重量%濃度のF4P(F、BAに対する収率約
95.4%)に相当するF4P塩が確認された。
この反応液に濃硫酸(約98重量%)1.005kg(
約20.1当量)及びトルエン800gを加えて分液を
行い、トルエン層5.27kgを得た。このトルエン層
を水分31− 定量管及び還流冷却管を付けた51ナス型フラスコに移
し、加熱還流下共沸脱水を行い、トルエン層中の水分を
除いた。残ったトルエン層を精留することにより、純度
98.0重量%の2.3.5.6−テトラフルオロフェ
ノール(F4P) 2.92kg (F4BAに対する
収率73.0%)を得た。得られたF4Pの物性は以下
のとおりであった。
沸点: 153.6〜154.3℃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ペンタフルオロ安息香酸とアルカリ性化合物とを
    、水性溶媒中で加熱して4−ヒドロキシ−2,3,5,
    6−テトラフルオロ安息香酸を製造する方法において、
    該アルカリ性化合物がアルカリ土類金属化合物を含有し
    てなるものであることを特徴とする4−ヒドロキシ−2
    ,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸の製造方法。
  2. (2)4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオ
    ロ安息香酸を水性溶媒中で加熱脱炭酸して2,3,5,
    6−テトラフルオロフェノールを製造する方法において
    、該4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ
    安息香酸1モルに対して0.1〜1当量のアルカリ性物
    質を用いて常圧下加熱することを特徴とする2,3,5
    ,6−テトラフルオロフェノールの製造方法。
  3. (3)ペンタフルオロ安息香酸とアルカリ土類金属化合
    物を含んでなるアルカリ性化合物とを水性溶媒中で加熱
    し、発生する水不溶分を濾別し、得られる濾液に酸を添
    加して部分中和した後、常圧下で加熱脱炭酸することを
    特徴とする2,3,5,6−テトラフルオロフェノール
    の製造方法。
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