JPH03252108A - 磁性流体接着剤、その製造方法、使用方法および誘導電磁器 - Google Patents

磁性流体接着剤、その製造方法、使用方法および誘導電磁器

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JPH03252108A
JPH03252108A JP2050483A JP5048390A JPH03252108A JP H03252108 A JPH03252108 A JP H03252108A JP 2050483 A JP2050483 A JP 2050483A JP 5048390 A JP5048390 A JP 5048390A JP H03252108 A JPH03252108 A JP H03252108A
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magnetic
magnetic fluid
dispersant
magnetic powder
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JP2050483A
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Masaru Saito
賢 齋藤
Tetsuo Ito
哲郎 伊藤
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Tabuchi Electric Co Ltd
Original Assignee
Tabuchi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁性をもった流体としての挙動を示す磁性流
体接着剤、その製造方法、使用方法およびこの磁性流体
接着剤で分割コアを接合したトランスやチョークのよう
な誘導電磁器に関するものである。
〔従来技術と発明か解決しようとする課題〕従来より、
被接着材料を接着するにあたって、接着面に接着剤を塗
布するのが困難な場合かある。
このような場合には、第12図に示すように、2つの被
接着材料61.61を接着位置に配置して、被接着材料
61.61の間の微小なギャップGを真空源Pで真空吸
引することにより、上記ギャップGに接着剤62を浸入
させる方法か用いられている。ところが、真空吸引を行
うには、シール性保持が面倒なうえに、負圧が接着面に
十分作用するまでに時間がかかる。
また、パイプの内部の奥深い位置に被接着材料を接着す
る場合にも、やはり接着剤の塗布が困難である。
さらに、一般に接着剤を使用すると、接着剤か接着部か
ら流れ出て、外観を損なう問題もある。
なお、従来の接着剤の一例として、特開平1−2845
73号公報に記載されたものがある。
したかって、この発明の主な目的は、接着面に接着剤を
容易かつ十分に塗布することかできるとともに、接着面
以外の場所に接着剤が流れ出にくい接着剤、その製造方
法および使用方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、透磁率の高い分割コアを
有するトランスまたはチョークのような誘導電磁器を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明の磁性流体接着剤
は、接着性を有する分散剤に、この分散剤を媒体として
磁性流体を形成する磁性粉が混入されてなる。
上記磁性流体接着剤の製造方法としては、まず、接着性
を有する分散剤に対して親和性のある界面活性剤を磁性
粉に吸着させる。ついで、界面活性剤を吸着した磁性粉
を上記分散剤中に分散させる。
他の製造方法としては、まず、接着性を有する分散剤に
対して親和性のある界面活性剤を、上記分散剤に溶解す
る。ついで、この混合液に磁性粉を分散させる。
この磁性流体接着剤の使用方法としては、ます、接着さ
れる複数の被接着材料を接着位置に配置するとともに、
上記磁性流体接着剤を、上記接着位置に配置された被接
着材料の接着面の近傍に配置する。ついで、上記接着面
に交差する方向に磁界をかけて上記磁性流体接着剤を上
記接着面の間に浸入させる。その後、上記磁性流体接着
剤を固化させる。
他の使用方法としては、まず、上記磁性流体接着剤を接
着面に塗布する。ついて、上記接着面に交差する方向に
磁界をかけた状態で上記磁性流体接着剤を固化させる。
上記磁性流体接着剤を使用したトランスやチョクのよう
な誘導電磁器は、接着性を有する分散剤に、この分散剤
を媒体として磁性流体を形成する軟磁性体の磁性粉が混
入されてなる磁性流体接着剤が、巻線を巻き付ける複数
の分割コアの両分割面の間に介挿固化されて、上記複数
の分割コアか一体とされている。上記軟磁性体の磁性粉
の粒径は、通常1μ以下で、たとえば10人〜500人
である。
〔作用〕
この発明の磁性流体接着剤は、分散剤を媒体として磁性
流体を形成する磁性粉か混入されているから、磁性粉と
分散剤とか一体となって、接着剤自身が磁性をもった流
体としての挙動を示す。そのため、磁界をかけることに
より、磁性流体接着剤か磁界に引き付けられる。
また、この発明の製造方法によれば、分散剤に対して親
和性のある界面活性剤が、磁性粉と分散剤との2相界面
に強く吸着されて、界面の自由エネルギ(界面張力)を
著しく低下させる。そのため、流体自身が磁性をもった
磁性流体接着剤を得ることかできる。
また、この発明の一つの使用方法によれば、磁性流体接
着剤には分散剤を媒体とした磁性流体を形成する磁性粉
が混入されているから、被接着材料の接着面の近傍に配
置された磁性流体接着剤は、接着面に交差する方向に磁
界をかけることによって、磁界の方向に、つまり接着面
に引き付けられる。そのため、この接着剤が狭い接着面
などにも十分に浸入する。
他方、他の使用方法によれば、接着面に塗布された磁性
流体接着剤は、接着面に交差する方向に磁界をかけるこ
とにより、磁界に引き付けられるので、上記磁界をかけ
た状態で上記接着剤を固化させることによって、上記接
着剤が接着面から流れ出るのを防止できる。
また、この発明の誘導電磁器によれば、粒径の小さい軟
磁性体の磁性粉を混入した磁性流体接着剤が、分割コア
の両分割面の間に介挿固化されているので、上記磁性粉
が両分割面の間の微小な凹凸や割れに入り込んで、エア
ギャップを埋める。
このとき、上記軟磁性体の磁性粉は、粒径か小さいので
エアギャップを拡げない。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を第1図ないし第1)図に基づ
いて説明する。
まず、磁性流体接着剤について説明する。
第1図は磁性流体接着剤lOの概念的な構造を示ず。こ
の図において、磁性流体接着剤1()は、接着性を有す
る分散剤1)に、この分散剤1)および磁性粉12に対
して親和性のある界面活性剤13によって、磁性粉12
が分散されてなる。つまり、磁性流体接着剤10には、
上記分散剤1)を媒体として磁性流体を形成する磁性粉
12が混入されている。
ここで、磁性流体とは、界面活性剤13を用いて安定に
分散させた磁性粉12を、上記分散剤1)中に高濃度に
分散させたもので、磁性をもった流体としての挙動を示
すものをいう。
磁性流体を形成できる磁性粉12の粒径は通常500Å
以下である。
磁性粉12は軟磁性体または硬磁性体のいずれてあって
もよい。軟磁性体としては、マンガン亜鉛系フェライト
の粉末の他、マンガン、鉄、ニッケル、銅、マグネシウ
ムなどを含んたフェライト、窒化鉄などを用いることか
できる。硬磁性体としては、フェライト磁石材料、種々
の金属磁石材料などを用いることかできる。
接着性を有する分散剤1)としては、熱硬化性樹脂、2
液接着剤、水や溶剤の蒸発によって固化する汎用の接着
剤などを用いることができる。熱硬化性樹脂としては、
尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
アルキド樹脂またはウレタン樹脂などの単量体を用いる
ことができる。また、2液接普剤としては、たとえば、
エピフート808(シェル社製)とアミン系硬化剤から
なるエポキシ樹脂を用いることができる。また、エポキ
シ樹脂よりも粘度の低い(たとえばl0CP程度)の分
散剤1)としては、ポリカーボネート系のアリルジグリ
コールカーボネートを用いることができる。
界面活性剤13は、用いる分散剤1)によって変わるが
、分散剤1)をエポキシ樹脂とした場合には、β・・・
(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
ラン 凸 または、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシラン /\ C)+2−(JICHzC3H6Si(OCR,)。
などのシランカップリング剤を用いることができる。ま
た、チタンカップリング剤も使用できる。
分散剤1)にアリルジグリコールカーボネートを用いる
場合には、界面活性剤13としてγ−アミノプロピルト
リエトキシシラン H2NCJ6Si(OCzHs):
+を用いることができる。
磁性流体接着剤10は、磁性粉12の量か少なすぎると
、磁性が不十分となり、一方、磁性粉12の量が多すぎ
ると、粘度か高くなりすぎる。そのため、磁性流体接着
剤10には磁性粉12を5体積%ないし90体積%混入
する。好ましくは、磁性粉12を10体積%ないし80
体積%混入する。
つぎに、上記磁性流体接着剤lOの製造方法の第1実施
例について説明する。
まず、共沈法などの湿式法により得たマンガン亜鉛系フ
ェライトなどの磁性粉I2を、第2fi6(alのよう
に、水洗いして、水溶液中のイオン成分を洗い流す。つ
いで、第2図fblのように水中に置かれた磁性粉12
に、水Wと親和性のない前述のシランカップリング剤か
らなる界面活性剤13を磁性粉12との体積比でlO%
〜80%程度加える。この添加後、界面活性剤に適する
温度、一般には80°C−120°C程で加熱して磁性
粉12に界面活性剤13を吸着させることにより、第1
図のように、界面活性剤I3か磁性粉12を包み込む。
この吸着後、第2図fclのように、未硬化の接着性を
有する分散剤1)(エポキシ樹脂)を加える。ここで、
上記界面活性剤13は分散剤1)に対して親和性を有し
、かつ、水Wに対して親和性がないので、第1図のよう
に、磁性粉12と分散剤1)の2相界面に強く吸着され
る。そのため、磁性粉12が分散剤ll中に分散して、
第2図tc)のように、水Wよりも重い磁性流体接着剤
10か沈み、水と分離される。なお、上記磁性粉12お
よび分散剤1)を予め計量することにより、磁性流体接
着剤IOか所望の濃度になる。
ところで、上記製造方法によって得られる磁性流体接着
剤lOは、水Wと反応せずかつ水Wと比重か異なる分散
剤1)について適用される。この条件に合致しない分散
剤1)を用いる場合には、以下に記す第2の実施例のよ
うに製造する。
第3図は製造方法の第2実施例を示す。
第3図falのように、まず、共沈法などの湿式法によ
り得た磁性粉12を、水洗いして、水溶液中のイオン成
分を洗い流す。ついで、水Wを蒸発させて、磁性粉12
を乾燥させることにより、第3図fblのようなケーキ
状の磁性粉12の塊を得る。その後、上記ケーキ状の磁
性粉12を、第3図fclのように粉末化する。この粉
末化した磁性粉12に、前述のシランカップリング剤か
らなる界面活性剤13を、磁性粉12との体積比で10
%〜80%程度吸着させる。
この界面活性剤13を吸着した磁性粉12を、エポキシ
樹脂などからなる分散剤1)中に添加し攪はんすること
により、磁性流体接着剤10が得られる。
なお、ケーキ状の磁性粉12は、その粒径を小さくする
程、界面活性剤13を速くかつ十分に吸着する。
ところで、磁性粉12は、前述の公知の共沈法(化学合
成法)のような湿式法たけでなく、公知の乾式法によっ
ても得られる。乾式法としては、減圧下のプラズマによ
る合成法、ガス中に金属化合物を気化させて酸化または
還元する気中化学反応による合成法、あるいは、スパッ
タリング法なとによる塊状物からの蒸気化による合成法
などかある。たとえば気中化学反応による合成法では、
カルボニル鉄をアンモニア気体中で還元することにより
、磁性粉12が得られる。
このような乾式法で得た磁性粉12については、上記第
2図および第3図で説明した製造方法の他、以下に述べ
る製造方法によっても磁性流体接着剤lOを得ることが
できる。
第4図(alのように、分散剤1)にシランカップリン
グ剤からなる界面活性剤13を溶解して混合液14を得
る。ついで、第4図+blのように、この混合液I4の
上方で上記気中化学反応を起こさせて磁性粉12を合成
する。合成された磁性粉12は、混合液140表面に付
着すると、直ちに界面活性剤13に包み込まれて混合液
14の中に分散される。このとき、攪はん機15で混合
液14を攪はんすると、反応していない新しい界面活性
剤13か順次、混合液14の表面に送り込まれて、磁性
粉12を次々に捕らえていく。こうして、適量の磁性粉
12か分散された磁性流体接着剤10が得られる。
上記のようにして得られた磁性流体接着剤10は、分散
剤1)を媒体として磁性流体を形成する磁性粉12が混
入されているので、磁性粉12と分散剤1)とか一体と
なって、流体自身か磁性をもった流体としての挙動を示
す。そのため、磁界をかけることにより、磁性粉1また
けでなく、接着性を有する分散剤1)も磁界に引き付け
られるという性質を有する。つまり、磁性流体接着剤1
0は磁界に引き付けられる性質を有する。
磁性流体接着剤lOは、このような性質を有することか
ら、以下のように使用することができる。
第5図は使用方法の第1実施例を示す。
第5図ta+のように、接着しようとする2つの被接着
材料61.61を予め接着位置に互いに押し付けた状態
で配置する。ついで、第5図(blのように、上l己磁
性流体接着剤10を充填したスポイトSpの先端開口部
SIを接着面65の外周、つまり接着面65の近傍に配
置する。このように配置した状態で、永久磁石または電
磁石からなる磁石20により、上記接着面65に交差す
る方向に磁界をかける。ここで、磁性流体接着剤10は
、前述のように、その分散剤1)と磁性粉I2とが一体
の状態で磁界に引き付けられる性質を有するから、狭い
接着面65.65の間に隈なく浸入する。その後、磁性
流体接着剤10を固化させることにより、被接着材料6
1.61が互いに接着される。なお、熱硬化性樹脂から
なる分散剤1)を溶媒とする場合は、加熱して固化させ
る。
このように、この使用方法によれば、予め接着剤を塗布
した後に組立てるのが困難な場合や、予め被接着材料8
1.61を互いに位置決めした後に接着する必要かある
場合に、被接着材料61.61を接着することができる
。特に、第12図の従来例の真空吸引による方法と異な
り、シール性を保持する必要がなく、しかも、磁性流体
接着剤10は、磁界をかけた瞬間に接着面65.65の
間に浸入する。つまり、接着剤を塗布するのか困難な接
着面65に、磁性流体接着剤10を容易かつ十分に塗布
することができる。
第6図は使用方法の第2実施例を示す。
第6図のように、金属製のパイプ(被接着材料)63内
に、たとえばガラス板のような部材64を位置決め用突
部70に押し当てて配置するとともに、バイブロ3の開
口部66の近傍に、必要量の磁性流体接着剤10を滴下
する。ついで、第5図の実施例と同様に、磁石20によ
って磁界をかけることにより、磁性流体接着剤10が第
6図のように接着面65の方向Bに引き付けられて、接
着面65の間に浸入する。
ここで、磁性流体接着剤10は、前述のように磁界に引
き付けられる性質を有するから、接着面65以外の場所
に付着しjこくいうえ、接着面65に隈なく入り込むの
で、大きな接着力が得られる。
上記第5図および第6図の使用方法では、磁性流体接着
剤lOが磁界に引き付けられて、狭い接着面65の間に
入り込む必要かあることから、低粘度の分散剤1)を用
いるのが好ましい。低粘度の分散剤1)としては、不飽
和度の高い樹脂の単量体、たとえば、前述のアリルジグ
リコールカーホネートの単量体がある。
第7図は使用方法の第3実施例を示す。
まず、第7図+alのように未硬化の磁性流体接着剤l
Oを接着面65に塗布し、被接着材料61.61を互い
に押し付ける。ついで、2つの永久磁石20を用いて、
接着面65に交差する方向に磁界をかけた状態で、磁性
流体接着剤10を固化させる。
ここで、磁性流体接着剤IOは、前述のように磁界に引
き付けられる性質を有しているので、磁界をかけた状態
で固化されることにより、接着面65から流れ出るのを
防止できる。そのため、接着された製品の寸法精度や外
観が向上する。
また、第7図(blのように接着面65が鉛直方向に設
定されている場合にも、磁性流体接着剤lOのたれ落ち
を防止できる。
上記磁性流体接着剤10の他の用途として、磁性流体接
着剤lOに、これに含まれた磁性粉12とは別に、大き
い粒径(1μ〜数鴫程度)の磁性粉を混太し、これを型
などに流し込むことによって、透磁率の高い所望の形の
磁性材料を得ることもてきる。
また、以下に述へるように、上記磁性流体接着剤lOに
よって、磁気回路の接合部、たとえばトランスやチョー
クなどのコアの分割面を接着することにより、磁気回路
の透磁率を向上させることかできる。
第8図は、上記磁性流体接着剤10を用いて接着された
分割型のコアを有する誘導電磁器の一実施例を示す。こ
の実施例は高周波チョークに適用したものである。
第8図において、コア50は、巻線52.52の巻付け
を容易化するために、2つに分割されており、その各分
割コア51.51に、入力域からの電流による磁界が互
いに逆方向となるように、巻線52.52かバランス巻
きされている。E字状の分割コア5151の分割面54
は、粒子の大きさが30μの砥粒を持つカッターによっ
て切断されている。第9図の拡大図に示すように、両分
側コア51.51の間(以下「ギャップJという。)G
には、前述の磁性流体接着剤lOか介挿固化されている
。したがって、両分割コア51.51は、固化した磁性
流体接着剤10により、互いに一体に接合されている。
この磁性流体接着剤10の磁性粉12は、磁性流体を形
成できる程度の小さな粒径で、かつ、軟磁性体からなる
磁性流体を形成できる磁性粉12の粒径は、通常500
Å以下であり、この実施例においては、たとえば10人
〜500人程度か好ましい。上記ギャップGは、極めて
微小な隙間であることから、分散剤1)には、未硬化で
ある熱硬化性樹脂の単量体を用いる。
つぎに、上記高周波チョークの製造方法について説明す
る。
ます、第1O図の両分割コア51.51の分割面54を
30μの砥粒を持つカッターで切断した後、巻線52を
分割コア51に巻き付ける。この後、各分割コア51、
51を軽く圧接させた状態で、磁性流体接着剤IOを充
填したスポイトspの先端開口部Slを分割面54の外
周に押し付けると、毛管現象により、スポイトsp内の
磁性流体接着剤lOかギャップG(第9図)内に浸入す
る。さらに、巻線52.52に直流電流を流すことによ
り、磁性流体接着剤10か磁力を受けて第9図のギヤツ
ブG内の割れCや凹凸Hに隈なく入り込む。この後、熱
硬化性樹脂の単量体からなる分散剤1)を加熱し、重合
反応により固化させる。
上記構成においては、磁性粉12が樹脂などの分散剤1
2中に分散しているので、この分散させたままの状態で
、磁性流体接着剤lOが固化することにより、磁性粉1
2かギャップGの割れCや凹凸Hに入り込んで、ギャッ
プGを埋める。そのため、ギャップGの部分の透磁率か
著しく向上し、しかも、磁性粉12の粒径か小さいので
、ギャップGが拡がることもないから、第8図のコア5
0全体の透磁率は、分割されていないコアの比透磁率が
10,000程度のコアの場合、その75%〜85%程
度まで回復する。
前述の特開平1−284573号公報の接着剤も磁性粉
を含んでいるが、その粒径は1μ以上と大きいので、磁
性流体を構成しない。つまり、磁界をかけると、磁性粉
のみか引き付けられ、樹脂は引き付けられない。したか
って、この発明のように磁界をかけることによって接着
剤を接着面に流入させることはできない。そこで、この
ような接着剤は、接合面(分割面)に予め塗布しておく
必要かある。
ところが接着面に塗布すると、磁性粉(粒子)は凝集し
て大きなりラスター(cluster)となるので、接
合面に大きな圧力を加えても、キャップ幅を小さくする
ことは困難である。したかって、極めて透磁率の高い高
価な磁性粉を用いない限り、上記のような透磁率の回復
は期待できない。
上記のように、この高周波チョークは、コア50全体の
透磁率か回復するので、同一のインダクタンスを得るの
に、巻線52の巻数を従来の分割型の高周波チョークに
比へ少なくすることかできる。
したがって、電気抵抗や分布容量か小さくなるので、高
周波チョークの特性か向上する。
また、透磁率を上げようとして、分割面54をサブミク
ロンまで高精度に仕上げる必要もないので、著しいコス
トアップを招くおそれもない。
上記実施例では、第8図のように、巻線52かバランス
巻きされていたが、巻線52は一本であってもよい。
また、上記実施例は高周波チョークについて説明したが
、この発明はトランスについても適用できる。トランス
の場合には、たとえば第1)図と同の構造で、2つの巻
線52.52の一方か一次巻線、他方か二次巻線となる
また、上記実施例では各分割コア51かE字状であるも
のについて説明したが、分割コア5】の形状は第1)図
のような、コ字状であってもこの発明を適用できる。
以下に、この発明を第8図〜第1O図に示したチョーク
に適用した場合の試験例を示す。
試験例1 第1図の磁性流体接着剤lOの組成は、磁性粉12とし
て粒径がlOλ〜100人のマンガン亜鉛系フェライト
の粉末を15体積%、分散剤1)としてエポキシ樹脂の
単量体を80体積%、界面活性剤13としてβ−(3,
4エボキシンクロヘキンル)エチルトリメトキンランを
5体積%とした。磁性流体接着剤IOは、第2図に示す
方法で製造した。30μの砥粒を持つカッターで切断し
た第8図のコア分割面54に、この磁性流体接着剤lO
を、第10図に示す方法で塗布した。塗布時に第10図
のバランス巻きの一方の巻線52に直流電流を供給して
、3キロエルステツドの磁界をかけた。塗布後、120
℃で4時間加熱し、磁性流体接着剤10を固化させた。
試験例2 第1図の磁性流体接着剤10の組成は、磁性粉12とし
て粒径がIOλ〜100人のマンガン亜鉛系フェライト
の粉末を15体積%、分散剤としてアリルジグリコール
カーボネートの単量体を80体積%、界面活性剤13と
してγ−アミノプロピルトリエトキシシランを5体積%
とした。塗布方法は試験例1と同じ方法を用い、塗布後
、120°Cで10時間加熱し、磁性流体接着剤10を
固化させた。
上記試験例1.2の磁性流体接着剤IOによって、第1
O図の分割コア51.51は強固に接着された。また、
接着されたコア50の透磁率は、分割されていない場合
の比透磁率10.000に対して、その85%に回復し
た。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の磁性流体接着剤は、分
散剤を媒体として磁性流体を形成する磁性粉が混入され
ているから、接着面に交差する方向に磁界をかけること
により、塗布の困難な接着面に容易かつ十分に塗布する
ことかでき、しかも、接着面に隈なく入り込んで大きな
接着力か得られるとともに、接着面以外の場所に流れ出
るのを防止できる。
また、この発明の製造方法によれば、分散剤に対して親
和性のある界面活性剤が、磁性粉と分散剤との2相界面
に強く吸着されるので、流体自身が磁性をもった磁性流
体接着剤が得られる。
また、この発明の誘導電磁器は、磁性流体を形成できる
粒径の軟磁性体の磁性粉を混入した磁性流体接着剤によ
って、分割コアか互いに接着されているので、磁性粉が
分割コアの分割面の微小な凹凸や割れに入り込むから、
コア全体の透磁率が向上する。また、分割面を高精度に
仕上げる必要もないので、著しくコストアップするおそ
れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の磁性流体接着剤の概念的な構造を示
す拡大図、第2図はこの発明の製造方法の第1の実施例
を示す工程図、第3図は同第2の実施例を示す工程図、
第4図は同第3の実施例を示す工程図、第5図はこの発
明の使用方法の第1の実施例を示す工程図、第6図は同
第2の実施例を示す断面図、第7図は同第3の実施例を
示す断面図、第8図はこの発明の誘導電磁器の実施例を
示す高周波チョークの斜視図、第9図はギャップの拡大
断面図、第1O図は高周波チョークの製造方法を示す斜
視図、第1)図はこの発明を適用できる高周波チョーク
の正面図、第12図は従来の接着方法を示す断面図であ
る。 IO・・・磁性流体接着剤、1)・・分散剤、12・・
・磁性粉、13・・・界面活性剤、14・・・混合液、
51・・・分割コア、52・・巻線、54・・・分割面
、61.63.64・・・被接着材料、65・・接着面
、G−・・ギャップ。 (a) 第3図 (a) 第4図 (a) 第 図 (b) (c) 2 征 小生約 (b) (C) (b) 52 : 、e−蒜 54:竹イ°1面 65.84曲 第 図 (a) 第 図(b) コ1 0

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)接着性を有する分散剤に、この分散剤を媒体とし
    て磁性流体を形成する磁性粉が混入されてなる磁性流体
    接着剤。
  2. (2)接着性を有する分散剤に対して親和性のある界面
    活性剤を磁性粉に吸着させる工程と、界面活性剤を吸着
    した磁性粉を上記分散剤中に分散させる工程とを有する
    磁性流体接着剤の製造方法。
  3. (3)接着性を有する分散剤に対して親和性のある界面
    活性剤を上記分散剤に溶解する工程と、この混合液に磁
    性粉を分散させる工程とを有する磁性流体接着剤の製造
    方法。
  4. (4)互いに接着される複数の被接着材料を接着位置に
    配置する工程と、請求項(1)の磁性流体接着剤を、上
    記接着位置に配置された被接着材料の接着面の近傍に配
    置する工程と、上記接着面に交差する方向に磁界をかけ
    て上記磁性流体接着剤を上記接着面の間に浸入させる工
    程と、上記磁性流体接着剤を固化させる工程とを有する
    磁性流体接着剤の使用方法。
  5. (5)請求項(1)の磁性流体接着剤を接着面に塗布す
    る工程と、上記接着面に交差する方向に磁界をかけた状
    態で上記磁性流体接着剤を固化させる工程とを有する磁
    性流体接着剤の使用方法。
  6. (6)接着性を有する分散剤に、この分散剤を媒体とし
    て磁性流体を形成する軟磁性体の磁性粉が混入されてな
    る磁性流体接着剤が、巻線を巻き付ける複数の分割コア
    の両分割面の間に介挿固化されて、上記複数の分割コア
    が接合されている誘導電磁器。
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