JPH0325486Y2 - - Google Patents
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- JPH0325486Y2 JPH0325486Y2 JP15697485U JP15697485U JPH0325486Y2 JP H0325486 Y2 JPH0325486 Y2 JP H0325486Y2 JP 15697485 U JP15697485 U JP 15697485U JP 15697485 U JP15697485 U JP 15697485U JP H0325486 Y2 JPH0325486 Y2 JP H0325486Y2
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Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は複数の設定温度を有し、各設定温度に
達する毎に複数のポートの連通状態を順次切り替
える感温性複式切替弁に関し、例えば自動車用エ
ンジンの温度に応じて吸気系、排気系、点火系等
を制御するのに適したものである。
達する毎に複数のポートの連通状態を順次切り替
える感温性複式切替弁に関し、例えば自動車用エ
ンジンの温度に応じて吸気系、排気系、点火系等
を制御するのに適したものである。
この種の感温性複式切替弁としては、例えば特
公昭58−52113号に開示されている如く、ワツク
ス型サーモスタツトを用いたものがある。
公昭58−52113号に開示されている如く、ワツク
ス型サーモスタツトを用いたものがある。
しかしながら、上記従来技術において感温材料
として用いられるワツクスは熱の不良導体である
ので応答速度が遅く、またワツクスが漏れれば作
動不良の原因となるという問題がある。此等の問
題を解決するために変態温度が異なる形状記憶合
金よりなる複数のスプリングを直列に接続して熱
応動部材を構成し、これにより各変態温度に達す
る毎に弁体を移動してポートの連通状態を切り替
えることが考えられる。しかしながら、複数のス
プリングを直列接続すれば全体として長さが大と
なるので感温部が大型になり、またそのため感温
材料として熱の良導体である金属を使用したにも
拘らず予期した程応答速度も向上しないという問
題が生ずる。本考案は形状記憶合金よりなる複数
のスプリングの配置及び接続構造を工夫して上記
各問題を解決すると共に一層応答速度を向上させ
たものである。
として用いられるワツクスは熱の不良導体である
ので応答速度が遅く、またワツクスが漏れれば作
動不良の原因となるという問題がある。此等の問
題を解決するために変態温度が異なる形状記憶合
金よりなる複数のスプリングを直列に接続して熱
応動部材を構成し、これにより各変態温度に達す
る毎に弁体を移動してポートの連通状態を切り替
えることが考えられる。しかしながら、複数のス
プリングを直列接続すれば全体として長さが大と
なるので感温部が大型になり、またそのため感温
材料として熱の良導体である金属を使用したにも
拘らず予期した程応答速度も向上しないという問
題が生ずる。本考案は形状記憶合金よりなる複数
のスプリングの配置及び接続構造を工夫して上記
各問題を解決すると共に一層応答速度を向上させ
たものである。
このために、本考案による感温性複式切替弁
は、添付図面の実施例に例示する如く、有底筒状
をなし内部に弁室Bを形成するバルブケース20
と、このバルブケースの内周面22に軸方向に間
をおいて開口された少なくとも3個のポート24
a〜24eと、前記内周面22に摺接する少なく
とも1個の環状の切替シール部30aを有する弁
体30と、この弁体を軸方向に移動させて前記各
ポート24a〜24eの連通状態を切り替える熱
応動部材40を備えてなる感温性複式切替弁にお
いて、有底筒状をなし内部に感温室Aを形成する
と共にその開口端縁11において前記バルブケー
ス20の開口端縁21と結合された感温部ケース
10を備え、前記弁体30は前記各ポート24a
〜24eを切り替えることなく前記バルブケース
20の内周面22に摺接して前記弁室Bと感温室
Aの連通を常時遮断する遮断シール部30bを有
し、前記熱応動部材40は互に異なる変態温度を
有する形状記憶合金よりなり互に異なるコイル巻
径を有すると共に互に同軸でかつ半径方向に重合
して配置された複数のスプリング41,42,4
3及び隣接する前記スプリングの間に介在して一
端に形成した内向折曲部45a,46aに前記隣
接するスプリングのうち内側のもの42,43の
一端側42a,43aを係止すると共に他端に形
成した外向折曲部45b,46bに同隣接するス
プリングのうち外側のもの41,42の他端側4
1b,42bを係止して前記複数のスプリング4
1,42,43を直列接続するガイド45,46
より構成され、同熱応動部材は前記感温室A内に
位置し前記直列接続された複数のスプリング4
1,42,43の両端41a,43bを介して前
記弁体30と感温部ケース10の底部12との間
に介装されていることを特徴とするものである。
は、添付図面の実施例に例示する如く、有底筒状
をなし内部に弁室Bを形成するバルブケース20
と、このバルブケースの内周面22に軸方向に間
をおいて開口された少なくとも3個のポート24
a〜24eと、前記内周面22に摺接する少なく
とも1個の環状の切替シール部30aを有する弁
体30と、この弁体を軸方向に移動させて前記各
ポート24a〜24eの連通状態を切り替える熱
応動部材40を備えてなる感温性複式切替弁にお
いて、有底筒状をなし内部に感温室Aを形成する
と共にその開口端縁11において前記バルブケー
ス20の開口端縁21と結合された感温部ケース
10を備え、前記弁体30は前記各ポート24a
〜24eを切り替えることなく前記バルブケース
20の内周面22に摺接して前記弁室Bと感温室
Aの連通を常時遮断する遮断シール部30bを有
し、前記熱応動部材40は互に異なる変態温度を
有する形状記憶合金よりなり互に異なるコイル巻
径を有すると共に互に同軸でかつ半径方向に重合
して配置された複数のスプリング41,42,4
3及び隣接する前記スプリングの間に介在して一
端に形成した内向折曲部45a,46aに前記隣
接するスプリングのうち内側のもの42,43の
一端側42a,43aを係止すると共に他端に形
成した外向折曲部45b,46bに同隣接するス
プリングのうち外側のもの41,42の他端側4
1b,42bを係止して前記複数のスプリング4
1,42,43を直列接続するガイド45,46
より構成され、同熱応動部材は前記感温室A内に
位置し前記直列接続された複数のスプリング4
1,42,43の両端41a,43bを介して前
記弁体30と感温部ケース10の底部12との間
に介装されていることを特徴とするものである。
感温部ケース10の温度が上昇するにつれて各
スプリング41,42,43の温度は、感温部ケ
ース10内の雰囲気温度、底部12からの熱伝導
及び輻射により次第に上昇し、その温度が逆変態
温度を越える毎に各スプリング41,42,43
は順次変形して弁体30を順次軸方向に移動さ
せ、切替シール部30aにより各ポート24a〜
24eの連通状態を順次切り替える。この状態か
ら温度が低下すれば、各変態温度以下となる毎に
弁体30は順次上記と逆方向に移動され、各ポー
ト24a〜24eの連通状態を逆方向に順次切り
替える。弁体30の遮断シール部30bは、弁体
30の位置如何に拘らず感温室Aを弁室Bから気
密に遮断し、感温室A内の温度が弁室Bを通過す
る被制御流体の温度により影響されることを防止
している。
スプリング41,42,43の温度は、感温部ケ
ース10内の雰囲気温度、底部12からの熱伝導
及び輻射により次第に上昇し、その温度が逆変態
温度を越える毎に各スプリング41,42,43
は順次変形して弁体30を順次軸方向に移動さ
せ、切替シール部30aにより各ポート24a〜
24eの連通状態を順次切り替える。この状態か
ら温度が低下すれば、各変態温度以下となる毎に
弁体30は順次上記と逆方向に移動され、各ポー
ト24a〜24eの連通状態を逆方向に順次切り
替える。弁体30の遮断シール部30bは、弁体
30の位置如何に拘らず感温室Aを弁室Bから気
密に遮断し、感温室A内の温度が弁室Bを通過す
る被制御流体の温度により影響されることを防止
している。
本考案は各スプリングのコイル径を異なるもの
とし互に同軸でかつ半径方向に重合して配置し、
ガイドにより互に直列に接続したので、各スプリ
ングとガイドよりなる熱応動部材の長さが全体と
して短かくなり感温部ケースを小型化することが
できる。また、上記構成により各スプリングの一
端側が感温部ケースの底部に接近するので熱伝導
及び軸射による感温部ケースから各スプリングへ
の伝熱が良くなり、各スプリング自体の熱伝導性
が良いことゝ相まつて感温性複式切替弁の応答性
を大幅に向上させることができる。
とし互に同軸でかつ半径方向に重合して配置し、
ガイドにより互に直列に接続したので、各スプリ
ングとガイドよりなる熱応動部材の長さが全体と
して短かくなり感温部ケースを小型化することが
できる。また、上記構成により各スプリングの一
端側が感温部ケースの底部に接近するので熱伝導
及び軸射による感温部ケースから各スプリングへ
の伝熱が良くなり、各スプリング自体の熱伝導性
が良いことゝ相まつて感温性複式切替弁の応答性
を大幅に向上させることができる。
以下に、添付図面に示す実施例の説明をする。
第1図に示す如く、感温部ケース10は全体と
して有底筒状をなしてその内部に感温室Aを形成
し、底部12側の外周には感温対象、例えば自動
車用エンジンの冷却水ジヤケツトの外壁60に螺
合される雄ねじ15が形成され、底部12が冷却
水に接するようになつている。底部12の中央に
は、感温部ケース10と同軸かつ一体に感温室A
内に突出する細長い棒状の放熱突起13が形成さ
れている。バルブケース20も全体として有底筒
状をなし、弁室Bを形成する円筒状の内周面22
には5個のポート24a〜24eが軸方向に間を
おいて開口され、各ポート24a〜24eに連通
する通路を形成する接続管25a〜25eがバル
ブケース20と一体に設けられている。感温部ケ
ース10は真鍮等の金属により成形され、またバ
ルブケース20はポリブチレンテレフタレート等
の合成樹脂により成形されている。両ケース1
0,20は、バルブケース20の開口端縁21を
感温部ケース10の開口端縁11に形成した薄肉
の筒部14内に挿入し、筒部14の先端を巻き締
めすることにより互に結合され、この結合部の一
部には感温室Aと外部を連通する通気孔26が設
けられている。
して有底筒状をなしてその内部に感温室Aを形成
し、底部12側の外周には感温対象、例えば自動
車用エンジンの冷却水ジヤケツトの外壁60に螺
合される雄ねじ15が形成され、底部12が冷却
水に接するようになつている。底部12の中央に
は、感温部ケース10と同軸かつ一体に感温室A
内に突出する細長い棒状の放熱突起13が形成さ
れている。バルブケース20も全体として有底筒
状をなし、弁室Bを形成する円筒状の内周面22
には5個のポート24a〜24eが軸方向に間を
おいて開口され、各ポート24a〜24eに連通
する通路を形成する接続管25a〜25eがバル
ブケース20と一体に設けられている。感温部ケ
ース10は真鍮等の金属により成形され、またバ
ルブケース20はポリブチレンテレフタレート等
の合成樹脂により成形されている。両ケース1
0,20は、バルブケース20の開口端縁21を
感温部ケース10の開口端縁11に形成した薄肉
の筒部14内に挿入し、筒部14の先端を巻き締
めすることにより互に結合され、この結合部の一
部には感温室Aと外部を連通する通気孔26が設
けられている。
弁室B内に軸方向移動自在に設けられた弁体3
0は、第1図に示す如く、ゴム等の柔軟弾性体を
筒状に形成した弁本体31、弁本体31の内側に
一体に焼付接着されたステンレス等の金属板より
なる補強筒32、弁本体31及び補強筒32の下
部に嵌着されたリテーナ33より構成されてい
る。弁本体31の上下部には、それぞれバルブケ
ース20の内周面22に弾性的に摺接する環状の
切替シール部30a及び遮断シール部30bが一
体に形成され、上部の切替シール部30aは弁体
30の軸方向移動により各ポート24a〜24e
の連通状態を切り替え、下部の遮断シール部30
bは各ポート24a〜24eの切替えを行うこと
なく弁室Bと感温室Aの連通を常に遮断するよう
になつている。弁体30は、補強筒32下部の内
向フランジとバルブケース20の底部23の間に
介装された、ピアノ線等の通常のばね材料よりな
るバイアススプリング50により、後述の熱応動
部材40に向けて付勢されている。
0は、第1図に示す如く、ゴム等の柔軟弾性体を
筒状に形成した弁本体31、弁本体31の内側に
一体に焼付接着されたステンレス等の金属板より
なる補強筒32、弁本体31及び補強筒32の下
部に嵌着されたリテーナ33より構成されてい
る。弁本体31の上下部には、それぞれバルブケ
ース20の内周面22に弾性的に摺接する環状の
切替シール部30a及び遮断シール部30bが一
体に形成され、上部の切替シール部30aは弁体
30の軸方向移動により各ポート24a〜24e
の連通状態を切り替え、下部の遮断シール部30
bは各ポート24a〜24eの切替えを行うこと
なく弁室Bと感温室Aの連通を常に遮断するよう
になつている。弁体30は、補強筒32下部の内
向フランジとバルブケース20の底部23の間に
介装された、ピアノ線等の通常のばね材料よりな
るバイアススプリング50により、後述の熱応動
部材40に向けて付勢されている。
第1図に示す如く、感温部ケース10の感温室
A内には、その底部12と弁体30のリテーナ3
3の間に介装される熱応動部材40が設けられて
いる。熱応動部材40は、互に異なる変態温度を
有する形状記憶合金よりなり互に異なるコイル巻
径を有する3個のコイル状のスプリング41,4
2,43及び此等を接続する2個の筒状のガイド
45,46により構成されている。第1図に示す
如く、第1スプリング41は最大のコイル巻径
を、また第3スプリング43は最小のコイル巻径
を有し、各スプリング41,42,43は互に同
軸でかつ多少の隙間をおいて半径方向に重合して
配置されている。筒状の第1ガイド45は第1及
び第2スプリング41,42の半径方向隙間内
に、また第2ガイド46は第2及び第3スプリン
グ42,43の半径方向隙間内に配置され、ガイ
ド45,46の一端に形成した内向折曲部45
a,46aにはスプリング42,43の一端側4
2a,43aが係止され、またガイド45,46
の他端に形成した外向折曲部45b,46bには
スプリング41,42の他端側41b,42bが
係止され、かくして第1〜第3スプリング41,
42,43は第1及び第2ガイド45,46を介
して直列に接続されている。なお、各スプリング
41,42,43のばね常数はほゞ同程度とし、
また各ガイド45,46の円筒部には感温室A内
の空気の流通を良くするために多数の通気孔を設
けておく。熱応動部材40は、放熱突起13が第
3スプリング43内に挿入されるようにして感温
部ケース10内に挿入され、第1スプリング41
の一端41aと第3スプリング43の他端43b
をそれぞれ感温部ケース10の底部12と弁体3
0のリテーナ33に当接して両部材10,30の
間に介装されている。各スプリング41,42,
43と感温部ケース10、放熱突起13及び各ガ
イド45,46の間には僅かの隙間を設けるもの
とする。
A内には、その底部12と弁体30のリテーナ3
3の間に介装される熱応動部材40が設けられて
いる。熱応動部材40は、互に異なる変態温度を
有する形状記憶合金よりなり互に異なるコイル巻
径を有する3個のコイル状のスプリング41,4
2,43及び此等を接続する2個の筒状のガイド
45,46により構成されている。第1図に示す
如く、第1スプリング41は最大のコイル巻径
を、また第3スプリング43は最小のコイル巻径
を有し、各スプリング41,42,43は互に同
軸でかつ多少の隙間をおいて半径方向に重合して
配置されている。筒状の第1ガイド45は第1及
び第2スプリング41,42の半径方向隙間内
に、また第2ガイド46は第2及び第3スプリン
グ42,43の半径方向隙間内に配置され、ガイ
ド45,46の一端に形成した内向折曲部45
a,46aにはスプリング42,43の一端側4
2a,43aが係止され、またガイド45,46
の他端に形成した外向折曲部45b,46bには
スプリング41,42の他端側41b,42bが
係止され、かくして第1〜第3スプリング41,
42,43は第1及び第2ガイド45,46を介
して直列に接続されている。なお、各スプリング
41,42,43のばね常数はほゞ同程度とし、
また各ガイド45,46の円筒部には感温室A内
の空気の流通を良くするために多数の通気孔を設
けておく。熱応動部材40は、放熱突起13が第
3スプリング43内に挿入されるようにして感温
部ケース10内に挿入され、第1スプリング41
の一端41aと第3スプリング43の他端43b
をそれぞれ感温部ケース10の底部12と弁体3
0のリテーナ33に当接して両部材10,30の
間に介装されている。各スプリング41,42,
43と感温部ケース10、放熱突起13及び各ガ
イド45,46の間には僅かの隙間を設けるもの
とする。
本実施例においては、第1〜第3スプリング4
1,42,43を形成する形状記憶合金の逆変態
温度はそれぞれT1(=30℃)、T2=(50℃)、
T3(=60℃)とし、低温においては長さが短か
く、温度が上昇して各逆変態温度を越えればバイ
アススプリング50に抗して長さが増大し、この
状態から温度が低下して各変態温度以下となれば
バイアススプリング50により長さが短かくなる
ものを使用している。しかしてT1以下の低温状
態においては、第1〜第3スプリング41,4
2,43はバイアススプリング50により圧縮さ
れて、第1図に示す如く、各ガイド45,46の
一端の折曲部45a,46aは感温部ケース10
の底部12に当接し、他端の折曲部45b,46
bはリテーナ33のフランジ部33aに当接し、
また弁体30の環状の切替シール部30aは第1
ポート24aと第2ポート24bの間に位置して
いる。
1,42,43を形成する形状記憶合金の逆変態
温度はそれぞれT1(=30℃)、T2=(50℃)、
T3(=60℃)とし、低温においては長さが短か
く、温度が上昇して各逆変態温度を越えればバイ
アススプリング50に抗して長さが増大し、この
状態から温度が低下して各変態温度以下となれば
バイアススプリング50により長さが短かくなる
ものを使用している。しかしてT1以下の低温状
態においては、第1〜第3スプリング41,4
2,43はバイアススプリング50により圧縮さ
れて、第1図に示す如く、各ガイド45,46の
一端の折曲部45a,46aは感温部ケース10
の底部12に当接し、他端の折曲部45b,46
bはリテーナ33のフランジ部33aに当接し、
また弁体30の環状の切替シール部30aは第1
ポート24aと第2ポート24bの間に位置して
いる。
次に本実施例の作動につき説明すれば、感温部
ケース10及び感温室A内の第1〜第3スプリン
グ41,42,43の温度がT1以下の状態で
は、第5図に示す如く弁体30のストロークは0
である。制御対象である冷却水ジヤケツトの外壁
60及び内部の冷却水温度の上昇により感温度ケ
ース10の温度が上昇すれば感温室A内の雰囲気
温度、底部12からの熱伝導及び輻射により第1
〜第3スプリング41,42,43の温度が上昇
する。温度が次第に上昇して各スプリング41,
42,43の逆変態温度T1,T2,T3を越え
る毎に各スプリング41,42,43は順次逆変
態を生じ、バイアススプリング50に抗して長さ
が増大し、弁体30を、第5図に示す如く、階段
状に軸方向にストロークさせる。
ケース10及び感温室A内の第1〜第3スプリン
グ41,42,43の温度がT1以下の状態で
は、第5図に示す如く弁体30のストロークは0
である。制御対象である冷却水ジヤケツトの外壁
60及び内部の冷却水温度の上昇により感温度ケ
ース10の温度が上昇すれば感温室A内の雰囲気
温度、底部12からの熱伝導及び輻射により第1
〜第3スプリング41,42,43の温度が上昇
する。温度が次第に上昇して各スプリング41,
42,43の逆変態温度T1,T2,T3を越え
る毎に各スプリング41,42,43は順次逆変
態を生じ、バイアススプリング50に抗して長さ
が増大し、弁体30を、第5図に示す如く、階段
状に軸方向にストロークさせる。
第1〜第3スプリング41,42,43の温度
がT1(=30℃)以下の状態では切替シール部3
0aの位置は第1図に示す通りであるので、第2
〜第5ポート24b〜24dは切替シール部30
a上側の第1弁室B1を介して連通され、第1ポ
ート24aは他のポートより遮断されている。温
度が上昇してT1を越えて第1スプリング41の
長さが増大した状態においては、第2図に示す如
く、切替シール部30aは第2ポート24bと第
3ポート24cの間に位置し、第1及び第2ポー
ト24a,24bが切替シール部30a下側の第
2弁室B2を介して互に連通され、第3〜第5ポ
ート24c〜24eが第1弁室B1を介して互に
連通されるようになる。引き続き温度が上昇して
T2(=50℃)を越え、第2スプリング42の長
さも増大すれば、第3図に示す如く、切替シール
部30aは第3ポート24cと第4ポート24a
の間に位置し、第1〜第3ポート24a〜24c
が第2弁室B2を介して互に連通され、第4及び
第5ポート24d,24eが第1弁室B1を介し
て互に連通されるようになる。なお、第3図の状
態においては、第1スプリング41は第2図の状
態よりも多少短かくなる。更に温度が上昇してT
3(=60℃)を越えれば第3スプリング43の長
さも増大し、第4図に示す如く、切替シール部3
0aは第4ポート24dと第5ポート25eの間
に位置し、第1〜第4ポート24a〜24dが第
2弁室B2を介して互に連通され、第5ポート2
4eは他のポートより遮断されるようになる。な
お、第4図の状態においては、第1及び第2スプ
リング41,42は第3図の状態より多少短かく
なる。温度T3以上の高温状態より温度が低下す
る場合は、以上と逆の作用により各ポート24a
〜24eは切り替えられる。
がT1(=30℃)以下の状態では切替シール部3
0aの位置は第1図に示す通りであるので、第2
〜第5ポート24b〜24dは切替シール部30
a上側の第1弁室B1を介して連通され、第1ポ
ート24aは他のポートより遮断されている。温
度が上昇してT1を越えて第1スプリング41の
長さが増大した状態においては、第2図に示す如
く、切替シール部30aは第2ポート24bと第
3ポート24cの間に位置し、第1及び第2ポー
ト24a,24bが切替シール部30a下側の第
2弁室B2を介して互に連通され、第3〜第5ポ
ート24c〜24eが第1弁室B1を介して互に
連通されるようになる。引き続き温度が上昇して
T2(=50℃)を越え、第2スプリング42の長
さも増大すれば、第3図に示す如く、切替シール
部30aは第3ポート24cと第4ポート24a
の間に位置し、第1〜第3ポート24a〜24c
が第2弁室B2を介して互に連通され、第4及び
第5ポート24d,24eが第1弁室B1を介し
て互に連通されるようになる。なお、第3図の状
態においては、第1スプリング41は第2図の状
態よりも多少短かくなる。更に温度が上昇してT
3(=60℃)を越えれば第3スプリング43の長
さも増大し、第4図に示す如く、切替シール部3
0aは第4ポート24dと第5ポート25eの間
に位置し、第1〜第4ポート24a〜24dが第
2弁室B2を介して互に連通され、第5ポート2
4eは他のポートより遮断されるようになる。な
お、第4図の状態においては、第1及び第2スプ
リング41,42は第3図の状態より多少短かく
なる。温度T3以上の高温状態より温度が低下す
る場合は、以上と逆の作用により各ポート24a
〜24eは切り替えられる。
以上の何れの状態においても、遮断シール部3
0bは常にバルブケース20の内周面22に摺接
して感温室Aを弁室Bより遮断しているので、弁
室Bを通過する被制御流体の温度が感温室A内の
雰囲気温度に影響を与えることはなく、従つて本
感温性複式切替弁の作動に影響を与えることはな
い。なお、感温室Aの体積の変化に伴い、多少の
空気が通気孔26より出入する。また、各スプリ
ング41,42,43の一端側41a,42a,
43aは、感温対象である冷却水により直接加
熱・冷却される感温部ケース10の底部12に直
接接触し、あるいはその近くに位置するので、熱
伝導及び輻射により底部12の温度が各スプリン
グ41,42,43に速やかに伝えられ、応答性
も良くなる。
0bは常にバルブケース20の内周面22に摺接
して感温室Aを弁室Bより遮断しているので、弁
室Bを通過する被制御流体の温度が感温室A内の
雰囲気温度に影響を与えることはなく、従つて本
感温性複式切替弁の作動に影響を与えることはな
い。なお、感温室Aの体積の変化に伴い、多少の
空気が通気孔26より出入する。また、各スプリ
ング41,42,43の一端側41a,42a,
43aは、感温対象である冷却水により直接加
熱・冷却される感温部ケース10の底部12に直
接接触し、あるいはその近くに位置するので、熱
伝導及び輻射により底部12の温度が各スプリン
グ41,42,43に速やかに伝えられ、応答性
も良くなる。
なお、弁体30のストロークを大にするために
はバイアススプリング50のばね常数を小さくす
る必要があり、本実施例においては、このばね常
数を直列接続された第1〜第3スプリング41,
42,43の合成ばね常数よりも小としている。
バイアススプリング50のばね常数を充分に小に
すると制御対象である自動車用エンジンの振動等
によりバイアススプリング50にサージング現象
を生じ、本感温性複式切替弁の作動に悪影響を生
ずることがある。これは第6図の変形例に示す如
く、バイアススプリング50Aを複数の部分スプ
リング51,52,53に分離し、接続部材5
4,55により直列接続することにより軽減する
ことができる。接続部材54,55をゴム等の減
衰作用のある素材により構成すればサージング防
止作用は一層向上する。
はバイアススプリング50のばね常数を小さくす
る必要があり、本実施例においては、このばね常
数を直列接続された第1〜第3スプリング41,
42,43の合成ばね常数よりも小としている。
バイアススプリング50のばね常数を充分に小に
すると制御対象である自動車用エンジンの振動等
によりバイアススプリング50にサージング現象
を生じ、本感温性複式切替弁の作動に悪影響を生
ずることがある。これは第6図の変形例に示す如
く、バイアススプリング50Aを複数の部分スプ
リング51,52,53に分離し、接続部材5
4,55により直列接続することにより軽減する
ことができる。接続部材54,55をゴム等の減
衰作用のある素材により構成すればサージング防
止作用は一層向上する。
なお、以上の実施例においては形状記憶合金よ
りなるスプリングの数を3個とし、バルブハウジ
ングのポート数を5個としたが、此等の数は任意
である。また、弁体30の切替シール部の数も1
個には限らず、この数を2個以上として更に複雑
な切替機能を与えることも可能である。
りなるスプリングの数を3個とし、バルブハウジ
ングのポート数を5個としたが、此等の数は任意
である。また、弁体30の切替シール部の数も1
個には限らず、この数を2個以上として更に複雑
な切替機能を与えることも可能である。
第1図〜第4図は本考案による感温性複式切替
弁の一実施例を示し、第1図は低温状態における
全体の長手方向断面図、第2図〜第4図は温度が
上昇した各作動状態における全体の長手方向断面
図、第5図は温度に対する弁体のストロークの説
明図、第6図はバイアススプリングの変形例を示
す部分断面図である。 符号の説明、10……感温部ケース、11……
開口端縁、12……底部、20……バルブケー
ス、21……開口端縁、22……内周面、24a
〜24e……ポート、30……弁体、30a……
切替シール部、30b……遮断シール部、40…
…熱応動部材、41〜43……形状記憶合金より
なるスプリング、41a〜43a……一端側、4
1b〜43b……他端側、45,46……ガイ
ド、45a,46a……内向折曲部、45b,4
6b……外向折曲部、A……感温室、B……弁
室。
弁の一実施例を示し、第1図は低温状態における
全体の長手方向断面図、第2図〜第4図は温度が
上昇した各作動状態における全体の長手方向断面
図、第5図は温度に対する弁体のストロークの説
明図、第6図はバイアススプリングの変形例を示
す部分断面図である。 符号の説明、10……感温部ケース、11……
開口端縁、12……底部、20……バルブケー
ス、21……開口端縁、22……内周面、24a
〜24e……ポート、30……弁体、30a……
切替シール部、30b……遮断シール部、40…
…熱応動部材、41〜43……形状記憶合金より
なるスプリング、41a〜43a……一端側、4
1b〜43b……他端側、45,46……ガイ
ド、45a,46a……内向折曲部、45b,4
6b……外向折曲部、A……感温室、B……弁
室。
Claims (1)
- 有底筒状をなし内部に弁室を形成するバルブケ
ースと、このバルブケースの内周面に軸方向に間
をおいて開口された少なくとも3個のポートと、
前記内周面に摺接する少なくとも1個の環状の切
替シール部を有する弁体と、この弁体を軸方向に
移動させて前記各ポートの連通状態を切り替える
熱応動部材を備えてなる感温性複式切替弁におい
て、有底筒状をなし内部に感温室を形成すると共
にその開口端縁において前記バルブケースの開口
端縁と結合された感温部ケースを備え、前記弁体
は前記各ポートを切り替えることなく前記バルブ
ケースの内周面に摺接して前記弁室と感温室の連
通を常時遮断する遮断シール部を有し、前記熱応
動部材は互に異なる変態温度を有する形状記憶合
金よりなり互に異なるコイル巻径を有すると共に
互に同軸でかつ半径方向に重合して配置された複
数のスプリング及び隣接する前記スプリングの間
に介在して一端に形成した内向折曲部に前記隣接
するスプリングのうち内側のものの一端側を係止
すると共に他端に形成した外向折曲部に同隣接す
るスプリングのうち外側のものの他端側を係止し
て前記複数のスプリングを直列接続するガイドよ
り構成され、同熱応動部材は前記感温室内に位置
し前記直列接続された複数のスプリングの両端を
介して前記弁体と感温部ケースの底部との間に介
装されていることを特徴とする感温性複式切替
弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15697485U JPH0325486Y2 (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15697485U JPH0325486Y2 (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6263481U JPS6263481U (ja) | 1987-04-20 |
| JPH0325486Y2 true JPH0325486Y2 (ja) | 1991-06-03 |
Family
ID=31079092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15697485U Expired JPH0325486Y2 (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0325486Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-10-14 JP JP15697485U patent/JPH0325486Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6263481U (ja) | 1987-04-20 |
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