JPH0327523B2 - - Google Patents
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- JPH0327523B2 JPH0327523B2 JP60501918A JP50191885A JPH0327523B2 JP H0327523 B2 JPH0327523 B2 JP H0327523B2 JP 60501918 A JP60501918 A JP 60501918A JP 50191885 A JP50191885 A JP 50191885A JP H0327523 B2 JPH0327523 B2 JP H0327523B2
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- Japan
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- skin
- vegetable oil
- adduct
- water
- oil
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/92—Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof
- A61K8/922—Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof of vegetable origin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
請求の範囲
1 植物油付加物を軟化剤として含有する改良さ
れたスキンケア調合物であつて、非共役ポリ不飽
和脂肪酸エステルを含有する植物油から調製され
た付加物によつて軟化作用の持続性が向上され、
前記付加物は前記エステルを共役化してエライジ
ン化した後、アクリル酸、フマル酸もしくは無水
マレイン酸によるデイールス・アルダー付加によ
つて調製されることを特徴とするスキンケア調合
物。 2 前記植物油が大豆油であることを特徴とする
請求の範囲第1項記載のスキンケア調合物。 3 軟化剤として植物油、変性植物油もしくはそ
れらの混合物を含有することを特徴とする請求の
範囲第1項記載のスキンケア調合物。 4 前記変性植物油が、植物油を不均化して、そ
の植物油内に存在するリノール酸もしくはリノレ
ン酸の二重結合を共役化することによつて生成さ
れることを特徴とする請求の範囲第3項記載のス
キンケア調合物。 5 前記デイールス・アルダー変性反応が植物油
とフマル酸との反応によつて起ることを特徴とす
る請求の範囲第1項記載のスキンケア調合物。 6 前記植物油の付加物が一般式 で表わされ、式中xおよびyは3ないし9の整数
であり、xとyの和は12、少なくとも一方のZは
カルボン酸基、残りのZは水素、かつR1および
R2は飽和/不飽和炭化水素ラジカルであること
を特徴とする請求の範囲第1項記載のスキンケア
調合物。 7 前記各Zがカルボン酸基であり、そのカルボ
キシル基の全部もしくは一部が無水物の形をとる
ことを特徴とする請求の範囲第6項記載のスキン
ケア調合物。 8 前記植物油の付加物は、その後可溶性のアル
カリ金属セツケンおよびアミンセツケンおよび不
溶性の高価アルカリ土類金属セツケンより成る群
から選択されたそれらのセツケンに転換されるこ
とを特徴とする請求の範囲第1項記載のスキンケ
ア調合物。 9 植物油付加物を軟化剤として含有する改良さ
れたヘアケア製剤であつて、非共役ポリ不飽和脂
肪酸エステルを含有する植物油から調製された付
加物によつて毛髪のクチクラに対する軟化作用の
持続性が向上され、前記付加物は前記エステルを
共役化してエライジン化した後、アクリル酸、フ
マル酸もしくは無水マレイン酸によるデイール
ス・アルダー付加によつて調製されることを特徴
とするヘアケア製剤。 10 前記植物油が大豆油であることを特徴とす
る請求の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 11 軟化剤として植物油、変性植物油もしくは
それらの混合物を含有することを特徴とする請求
の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 12 前記変性植物油が、植物油を不均化して、
その植物油内に存在するリノール酸もしくはリノ
レン酸の二重結合を共役化することによつて生成
されることを特徴とする請求の範囲第10項記載
のヘアケア製剤。 13 前記デイールス・アルダー変性反応が植物
油とフマル酸との反応によつて起ることを特徴と
する請求の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 14 前記植物油の付加物が一般式 で表わされ、式中xおよびyは3ないし9の整数
であり、xとyの和は12、少なくとも一方のZは
カルボン酸基、残りのZは水素、かつR1および
R2は飽和/不飽和炭化水素ラジカルであること
を特徴とする請求の範囲第9項記載のヘアケア製
剤。 15 前記植物油の付加物は、その後可溶性のア
ルカリ金属セツケンおよびアミンセツケンおよび
不溶性の高価アルカリ土類金属セツケンより成る
群から選択されたそれらのセツケンに転換される
ことを特徴とする請求の範囲第9項記載のヘアケ
ア製剤。 16 前記各Zがカルボン酸基であり、そのカル
ボキシル基の全部もしくは一部が無水物の形をと
ることを特徴とする請求の範囲第14項記載のヘ
アケア製剤。 技術分野 この発明はスキンケアおよびヘアケア製剤の添
加物として、植物油付加物を単独、もしくは植物
油あるいは変性植物油と組み合せて使用すること
に関する。さらに詳しくは、この発明はスキンケ
アおよびヘアケア製剤の軟化剤として、植物油付
加物の水溶性塩および不水溶性塩を単独、もしく
は植物油あるいは変性植物油と共に使用すること
に関する。特に、この発明はスキンケアおよびヘ
アケア製剤の軟化剤として、非共役不飽和ポリ脂
肪酸エステルを含有する植物油から生成された付
加物を使用することに関する。なお、上記付加物
は共役化された後、アクリル酸、フマル酸もしく
は無水マレイン酸によるデイールス・アルダー反
応によつて変性される。 皮膚はスケルトンを構成するクラチンおよび膠
原線維タンパクを被覆して保護する細胞層より成
る。アニオン型表面活性剤は皮膚角質層の膜とし
て知られるこれらの層の最も外側を脱脂によつて
貫通し、その統合性を破壊する。このような皮膚
面の破壊が起ると、皮膚は荒れ、ついには表面活
性剤がケラチンに作用して刺激する。 有機溶剤は皮膚角質層に対して強い脱脂性を有
している。また、油性および水溶性の溶剤もしく
は溶剤混合物も脱脂性が高く、長期間浸漬してお
くと、10%ないし20%もの脂質が皮膚から除去さ
れる場合がある。ケロシン(沸点272℃ないし333
℃)中に含まれる鎖式炭化水素は脂質に作用し
て、異常な厚さの皮膚角質層を生成する。当然の
ことながら、ケロシンは水を必要としないハンド
クリーナに使用される一般的な組成のものであ
る。通常食器洗い用の洗剤に使用されるα−オレ
フインスルホネートおよびラウリル硫酸ナトリウ
ム等の中級表面活性剤は、希薄溶液であつても、
皮膚に対して毒性を有する。このクラスの物質の
活性は表面活性剤の官能基とケラチン繊維内のタ
ンパク分子との強い結合性によるものと考えら
れ、組織を拡げる繊維の解繊によつて、α−ヘリ
ツクス構造からβ−配置へと可逆的な変性を起
す。一旦このような状態になると、皮膚角質層の
性質および複雑な構成のために、表面活性剤がす
べて除去された後においても、バリア機能が完全
に回復されることはないと考えられる。 鉱物油を使用している化粧用クリームにも植物
油が含まれている。これは、鉱物油の溶剤として
の作用によつて皮膚面から除去された脂質とこの
植物油とを部分的に置換するためである。 皮膚角質層を通る適切な水のグラジエント
(gradient)はその官能性にとつて重要である。
この水の大部分は体内から供給され、時には皮膚
角質層の可塑剤としても作用する。気温が低い場
合等、湿度が低すぎる場合には、皮膚角質層の外
層には十分な水が保持されず、組織が適切に可塑
化されないので、皮膚は鱗状になるとともに痒み
を伴う、また、皮膚角質層に対して水が十分に供
給されないと、皮膚の透水性も若干減少する。一
方、皮膚の外側に供給される水の量が多過ぎる
と、皮膚角質層は最終的にそれ自体の重さの3倍
ないし5倍もの水を結合水として吸収する。そう
すると、皮膚は膨潤して皺を生じ、水および他の
極性分子に対する浸透性は最適水和時における浸
透性の約2倍ないし3倍となる。 毛髪はその大部分が皮膚角質層と同様な成分よ
り成つている。細胞の最外殻部は化学的耐性に優
れるとともにかなり厚い保護被膜となつており、
この被膜がクチクラと呼ばれる毛髪繊維を取り巻
いている。このクチクラの上面は上クチクラと呼
ばれる薄い層で被覆されている。なお、この上ク
チクラは脂質およびタンパクを含有している。ま
たクチクラは皮質細胞を取り巻いている。この皮
質細胞は大部分が繊維束より成る。そして、皮質
内で角化が起り毛髪構造が安定化される。 このように、皮膚角質層および毛髪のクチクラ
を補助する物質は、そのバリア機能および保水機
能を最適状態に保持することが必要である。した
がつて、仕事やレジヤーにおいて、皮膚に有害な
作用が加えられた場合でも、上記機能は最適状態
に保持されなくてはならない。 エンサイクロペデイア・オブ・ケミカル・テク
ノロジー(Encyclopedia of Chemical
Technology)、第3版、第7巻の化粧用クリーム
およびローシヨンに対する論文においては、鯨ろ
うを11.8%ないし12.1%含有する従来のクリーム
調合物が例示されている。また、初期に使用され
たアーモンド油(扁桃油)に代えて鉱物油を使用
した最近の調合物には植物油を含有させる必要が
ある。その理由は、鉱物油の溶媒としての作用に
よつて皮膚面から除去された脂質を部分的に補填
するためである。 化粧用ローシヨン調合物はクリームの場合とほ
ぼ同一であるが、ローシヨンの場合、油/水軟化
剤に含まれる水の量がクリームの場合よりも多い
という点で異なる。これらのローシヨンは一日中
使用する場合に適している。その理由は、これら
のローシヨンは弱油性の軟化剤膜を生成するから
である。エンサイクロペデイア・オブ・ケミカ
ル・テクノロジーに記載されている化粧用ローシ
ヨン調合物は、主軟化剤として1%ないし1.5%
の無水ラノリンを含有している。 残念ながら、現在、クリームやローシヨンに使
用されている軟化剤は、皮膚軟化効果に要求され
る持続性を有していない。したがつて、軟化剤に
は現在入手可能な軟化剤の場合よりも長期間にわ
たつて皮膚軟化作用を発揮する特性が要求され
る。 また、毛髪製剤は軟化剤の包接物から恩惠を受
ける。毛髪のクチクラのバリア機能および保水機
能は、特にシヤンプーやヘアーストレイトナにお
いて、皮膚角質層と同様に補助される。ラノリン
およびその誘導体は、櫛の通りをよくしたり、も
つれを解くための調整剤、体質顔料、光沢剤、扱
い易さを向上させるための調整剤、分裂端補修剤
および静的蓄積防止剤としてシヤンプー調合物内
に含有されている。 皮膚および毛髪に対する軟化作用は頭垢取りシ
ヤンプーに必要とされる。頭垢は過剰角化の産物
である。角化の速度はスケールが目に見え易くな
るまで増大する。頭垢取りシヤンプーは表面細胞
の交替度を通常の値にすることによつて頭垢の発
生を有効に抑制する成分を含有している。皮膚お
よび毛髪に対する軟化剤は頭皮角質層における角
化速度を減ずると同時に毛髪のクチクラにとつて
有用でなくてはならない。 したがつて、この発明の目的は、皮膚および毛
髪製剤用の添加剤を提供することである。この発
明の別の目的は、皮膚および毛髪製剤用の軟化剤
を提供することである。この軟化剤は皮膚角質層
や毛髪のクチクラを軟化するものである。この発
明のさらに別の目的は、皮膚および毛髪製剤用の
添加剤であつて、従来のものに比べて軟化作用の
持続性に優れた添加剤を提供することである。 発明の概要 上記の目的は次の事実が発見されたことによつ
て達成される。すなわち、植物油の脂質付加物を
単独もしくは、植物油、変性植物油もしくはそれ
らの混合物と共に、スキンケア調合物およびヘア
ケア調合物に使用すると、持続性のある軟化作用
が得られるという事実である。この発明の軟化剤
は植物油付加物の水溶性塩および不水溶性塩を含
有している。この発明の植物油付加物は非共役ポ
リ不飽和脂肪酸エステルを含有する植物油から調
製される。すなわち、これらの付加物はこれらエ
ステルを共役化した後、アクリル酸、フマル酸も
しくは無水マレイン酸によるデイールス・アルダ
ー付加によつて変性させることによつて調製され
る。 実施例の説明 この発明に必須の植物油付加物は、トリグリセ
リド分子内に不飽和ポリ脂肪酸エステル基を有
し、脂肪酸エステル基に対するカルボキシル含量
を増加させる植物油から生成される。これらの植
物油付加物は不飽和ポリ脂肪酸(主としてリノー
ル酸)の非共役部分を共役化およびエライジン化
し、デイールス・アルダー反応によつてフマル
酸、無水マレイン酸もしくはアクリル酸を付加す
ることによつて生成される。なお、共役化および
エライジン化はアクリル酸付加前に行ない、アク
リル酸付加物の収率を最適にする必要がある。フ
マル酸もしくは無水マレイン酸については、共役
化およびエライジン化が反応に逆作用を及ぼすこ
となく起るときに、酸もしくは無水物を存在させ
ることができる。 これらの植物油付加物およびそれらの調合剤
は、グルーミツト(Grummitt)の米国特許第
2678934号およびボール(Ball)外の米国特許第
4196134号に開示されている。この植物油付加物
は次式で示されるトリグリセリドの酸
(triglyceride acid)を形成する。 式中xおよびyは3ないし9の整数、両者の和
は12、またZは両方ともカルボン酸基
(carboxylic acid group)で、カルボキシル基
の全部もしくは一部が無水物の形をとる場合と、
一方が水素で、他方がカルボン酸基の場合とがあ
り、さらにR1およびR2は飽和/不飽和炭化水素
ラジカルである。これらのトリグリセリドの酸は
可溶性のアルカリ金属セツケンおよびアミンセツ
ケン、不溶性の高価アルカリ土類金属セツケンを
含むそれらのセツケンに転換されるか、もしくは
この発明の利益を達成するために遊離酸として合
体される。 これらの利益には皮膚もしくは毛髪の軟化作用
が含まれ、これは最大活性において最高20時間保
持される。この活性は水とセツケンによる洗浄等
の通常の洗浄、もしくはセツケンで構成されたク
リーム、水、無臭ケロシン、化粧および洗浄特性
を向上させるための浮石およびラノリン等の少量
の材料より成るいわゆる水を使用しないハンドク
リーナによる洗浄によつては低下しない。 発見された化合物は皮膚に対してのみ良好な軟
化作用および湿潤性を与える。そして、これらの
利点は、これに植物油付加物半分および植物油半
分の最適混合率でペアレントオイルを添加するこ
とによつて向上される。植物油が不均化された場
合には、さらに上記利点が向上されることによつ
て、オイル中のリノール酸の基およびリノレン酸
の基の二重結合が共役化される。上記どの付加物
も有効な軟化剤であるが、最も効力のある添加物
はフマル酸のデイールス・アルダー付加物であ
る。最適の生成物を得るための好ましい方法は、
触媒としての適量の沃素、共役化剤およびエライ
ジン化剤の存在下、2モルの植物油と1モルのジ
エノフイルとを反応させる方法である。この反応
は不均化植物油に対する50:50の混合付加物を生
成する。 以下の実施例から、次のことが明らかになる。
すなわち、この発明の付加物は長期間にわたつ
て、皮膚に対する軟化作用を与えるという優れた
利点を有しているという事実である。長期間にわ
たつて効果を保持するために、付加物には、皮膚
角質層内に存在すると考えられる皮膚の成分の1
つもしくは複数に対して、親和性を有すること、
もしくは少なくとも最適の適合性を有することが
必要である。これは、付加物および遊離植物油
(存在する場合)の疎水性部分と、角化細胞の壁
面を構成する親水性の脂質もしくは細胞間隙内の
粒状脂質との相互作用である。付加物が細胞内に
侵入できれば、そのカルボン酸基はケラチン鎖と
結合したα−ヘリカルジスルフイドの外周のタン
パクのアミン基と相互作用をする。それが皮膚内
にどのように保持されているかにかかわらず、大
豆油のフマル酸付加物は遊離酸について約97.5Å
2および二ナトリウムセツケンについて約116.2Å
2という非常に大きい親水生基域を有しているこ
とが証明されている。なお、脂肪族モノカルボン
酸の先端の基においては僅か35Å2である。この
ような大きい極性域は相当量の水の水素結合であ
ることが予想される。このように、その領域にお
いて、皮膚を水で効率よく湿らせることができ
る。これらの付加物がどのような機構で機能する
のか正しく知られていないが、その効率は非常に
優れている。 例 1 50%の大豆油フマル酸付加物と50%の共役化大
豆油の最も効果的な混合物を調製するための一段
階として、164ポンド(73.8Kg)もしくは0.188ポ
ンド/モル(0.085Kg/モル)の食用級精製大豆
油、10.6ポンド(4.77Kg)もしくは0.091ポンド/
モル(0.041Kg/モル)のフマル酸および0.66ポ
ンド(0.30Kg)の沃素を30ガロン(114)の加
圧反応容器に入れる。次に、この容器を密封し、
250℃まで加熱し、その温度で4時間保持すると
ともに内容物を撹拌する。その結果生じた生成物
は酸価63.6、ガードナー色数3+であつた。 例 2 大豆油のフマル酸付加物は200ポンド(90Kg)
の精製大豆油、26ポンド(11.7Kg)のフマル酸お
よび0.60ポンド(0.27Kg)の沃素を30ガロン
(114)の加圧反応容器に投入して調製した。次
に、この容器を密封し、210℃まで加熱し、その
温度で撹拌しながら4時間保持した。こうして得
られた生成物は、酸価114.8、ガードナー色数5
であつた。 例 3 この例はアルカリ金属セツケンの調製およびそ
のスキンケア効果を示すものである。 スターラ(撹拌機)を取り付けた400mlビーカ
に113.12Kgの水と13.12gの水酸化カリウムのペ
レツト(86%個体)を入れた。この溶液を60℃に
加熱し、例2の操作で得られた大豆油のフマル酸
付加物100gを撹拌しながら徐々に加えた。60℃
において、さらに15分間撹拌した後、この混合物
を冷却した、その生成物は黄色を呈し、その粘度
は2050CP(センチポアズ)であり、PHは8.45であ
つた。 大豆油のフマル酸付加物の50%以上の固形カリ
ウムセツケン50gを入れたビーカーに大豆油25g
を撹拌しながら徐々に加える。その結果生じた系
の粘度は7100CP、PH8.3であつた。 この生成物を皮膚に適用した場合、すべり等の
好ましくない性質がなく、滑らかでソフトな感触
が得られた。生成物を完全に吸収させるために皮
膚をこすると、皮膚は一時的に若干の粘性を生じ
るが、すべての生成物が見えなくなればこの粘性
は消失した。そして、通常の労働、娯楽、休息を
20時間にわたつて実行した、この間に、皮膚はセ
ツケンや液状洗剤を含む水に激しく曝されたが、
20時間経過後において、皮膚は生成物を塗布した
ときと同じような滑らかさを保つていた。 例 4 大豆油のフマル酸付加物のナトリウムセツケン
は、8.4gの水酸化ナトリウムペレツト(97.6%
個体)を溶解させた水108gを60℃まで加熱し、
例2の操作で得られた大豆油のフマル酸付加物
100gを添加することによつて調製された。60℃
において15分間撹拌した後、このセツケンを冷却
した、その結果得られた生成物のPHは8.6、45℃
における粘度は2160CPであつた。 250mlのビーカーに上記ナトリウムセツケン80
gを入れ、これに40gの大豆油を徐々に添加し
た。その結果、粘度3200CP、PH8.7の系が得られ
た。この生成物では、皮膚をこすつた場合でも粘
性を生じなかつた。また、皮膚の軟化持続期間は
カリウムセツケンの場合と同様であつた。 例 5 一価のアミン塩の調製を説明するために、例2
の操作で得られた大豆油のフマル酸付加物100g
にトリエタノールアミン13.9gを混合することに
よつて、無水トリエタノールアミンセツケンの透
明な粘性ゲルを得た。このセツケンはアルカリ金
属セツケンと同様な皮膚軟化性を示した。そし
て、それを軟セツケンに合成した結果、真珠光沢
は助長され、軟セツケンの発泡特性を損うことな
く皮膚の洗浄性が改善された。 例 6 この例は、スキンケア用のセツケンとして、多
価金属イオンと大豆油フマル酸付加物のセツケン
を使用している。 500mlのビーカー内で、9.29gの水酸化ナトリ
ウムのペレツト(97.6%個体)を121mlの水に溶
解した。次に、例2で得た大豆油のフマル酸付加
物100gをその溶液に加えた。20分間の撹拌によ
り粘性のある均質のセツケンを生成させた後、71
mlの水に溶解した24.85gの硫酸マグネシウムの
7水化物の溶液を15分間かけて添加する。硫酸マ
グネシウム溶液の添加量が約2/3に達した後、粘
性のある均質のセツケンを二相系に分離した。1
時間撹拌してからさらに1時間沈澱させ、水相を
除去した後、粘性ゲルを131mlの蒸留水で2回洗
浄し、残つた硫酸ナトリウムを除去した。各バツ
チの洗浄水を有機相と共に1時間撹拌し、さらに
その系を1時間沈澱させた後、有機相を除去し
た。大豆油のフマル酸付加物のマグネシウムセツ
ケンは手に対する使用感が滑らかであり、その滑
らかさは数日間持続される。 例 7 この例は、皮膚を軟化するとともに、皮膚に対
するケロシンの有害作用を抑止するために、大豆
油のフマル酸付加物および共役化された大豆油の
使用の可否を説明するものである。 例1における大豆油のフマル酸付加物と共役大
豆油との混合物の粘性のある流動性セツケンは、
56.56gの水に水酸化カリウムペレツト(86%個
体)56.56gを溶解させた溶液に、この付加物50
gを徐々に加えることによつて調製された。この
濃厚溶液のPHは約8.5であつた。 35mlの螺子蓋付のボトル内に上記セツケン17g
を入れ、これにケロシンを3ml単位で添加し、ボ
トルを満たした。ケロシンの各添加操作後、この
系をマグネチツクスターラで45分間撹拌した。最
終的に生成された溶液は粘性が低く透明であつ
た。この混合物は手の指紋や割れ目にたまつた汚
れを取り除く作用を有する。これは、乾燥したペ
ーパータオルでそれを拭き取つたときに黒い付着
物が認められること、および見た目にきれいであ
ることから明らかである。さらに、この生成物の
粘性は低いので、機械工等が爪の間にはいつたグ
リースや汚れを取り除くのに使用できる。 市販の水を使用しないハンドクリーナは通常約
40%のケロシン、40%の水および20%のオレイン
酸より成るセツケンであるが、この例における調
合物の皮膚軟化効果はハンドクリームと同様であ
り、その効果は数時間持続した。また、この調合
物は手の指紋域の皮膚角質層に痛みを伴うひび割
れを生じる傾向がなかつた。なお、このひび割れ
を生じる傾向は市販のハンドクリーナに共通した
欠点である。 例 8 例1の生成物(PCW−178)の軟化特性と無水
ラノリンおよび精製した低粘性ラノリン油のそれ
を直接比較した。なお、比較はそれらを5%含有
する一般的なハンドローシヨンで行なつた。ま
た、評価はゴールデンベルグ(Goldemberg)と
デ・ラ・ローザ(De la Rosa)の開発による方
法を採用した。この方法はジヤーナル・ソサイア
テイ・コスメチツク・ケミストリ(J.Soc.
Cosmet.Chem.)、22:635−654(1971)に掲載さ
れた記事「軟化剤の化学構造と皮膚に対する触感
との相互関係(Correlation of Skin Feel of
Emollients to their Chemical Structnre)」に
おいて説明されている。それぞれの場合における
エマルジヨンは、研究室の職員の同じパネルによ
つて評価された。なお、評価は識別標を付してい
ない試料を使用し、皮膚に対する初期の触感、摺
込特性およびエマルジヨンが皮膚に吸収された後
の最終的な触感を比較して行なつた。初期スリツ
プは1から5(微小から極大)のスケールで評価
した。エンドフイールは滑らかさ、油性、摩擦お
よび湿潤性について評価した。これら4つの特性
は1ないし5の5段階評価によつて評価した。な
お、評価値5は最も望ましいものである。エンド
フイールの数値評価は各特性の評価値を合計する
ことによつて得た。従つて、エンドフイールの評
価値は4ないし20ということになる。その結果を
第1表に示す。 この発明の軟化剤は、初期スリツプについては
期待した評価値は得られなかつたが、エンドフイ
ールの評価値は、市販の軟化剤より優れていた。 以上、各種の物質、方法を例にとつてこの発明
の内容を説明したが、この発明は上記の物質、そ
れらの組合せおよび上記の方法に限定されるもの
ではない。すなわち、当業者が種々の変更を加え
ることができるものである。
れたスキンケア調合物であつて、非共役ポリ不飽
和脂肪酸エステルを含有する植物油から調製され
た付加物によつて軟化作用の持続性が向上され、
前記付加物は前記エステルを共役化してエライジ
ン化した後、アクリル酸、フマル酸もしくは無水
マレイン酸によるデイールス・アルダー付加によ
つて調製されることを特徴とするスキンケア調合
物。 2 前記植物油が大豆油であることを特徴とする
請求の範囲第1項記載のスキンケア調合物。 3 軟化剤として植物油、変性植物油もしくはそ
れらの混合物を含有することを特徴とする請求の
範囲第1項記載のスキンケア調合物。 4 前記変性植物油が、植物油を不均化して、そ
の植物油内に存在するリノール酸もしくはリノレ
ン酸の二重結合を共役化することによつて生成さ
れることを特徴とする請求の範囲第3項記載のス
キンケア調合物。 5 前記デイールス・アルダー変性反応が植物油
とフマル酸との反応によつて起ることを特徴とす
る請求の範囲第1項記載のスキンケア調合物。 6 前記植物油の付加物が一般式 で表わされ、式中xおよびyは3ないし9の整数
であり、xとyの和は12、少なくとも一方のZは
カルボン酸基、残りのZは水素、かつR1および
R2は飽和/不飽和炭化水素ラジカルであること
を特徴とする請求の範囲第1項記載のスキンケア
調合物。 7 前記各Zがカルボン酸基であり、そのカルボ
キシル基の全部もしくは一部が無水物の形をとる
ことを特徴とする請求の範囲第6項記載のスキン
ケア調合物。 8 前記植物油の付加物は、その後可溶性のアル
カリ金属セツケンおよびアミンセツケンおよび不
溶性の高価アルカリ土類金属セツケンより成る群
から選択されたそれらのセツケンに転換されるこ
とを特徴とする請求の範囲第1項記載のスキンケ
ア調合物。 9 植物油付加物を軟化剤として含有する改良さ
れたヘアケア製剤であつて、非共役ポリ不飽和脂
肪酸エステルを含有する植物油から調製された付
加物によつて毛髪のクチクラに対する軟化作用の
持続性が向上され、前記付加物は前記エステルを
共役化してエライジン化した後、アクリル酸、フ
マル酸もしくは無水マレイン酸によるデイール
ス・アルダー付加によつて調製されることを特徴
とするヘアケア製剤。 10 前記植物油が大豆油であることを特徴とす
る請求の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 11 軟化剤として植物油、変性植物油もしくは
それらの混合物を含有することを特徴とする請求
の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 12 前記変性植物油が、植物油を不均化して、
その植物油内に存在するリノール酸もしくはリノ
レン酸の二重結合を共役化することによつて生成
されることを特徴とする請求の範囲第10項記載
のヘアケア製剤。 13 前記デイールス・アルダー変性反応が植物
油とフマル酸との反応によつて起ることを特徴と
する請求の範囲第9項記載のヘアケア製剤。 14 前記植物油の付加物が一般式 で表わされ、式中xおよびyは3ないし9の整数
であり、xとyの和は12、少なくとも一方のZは
カルボン酸基、残りのZは水素、かつR1および
R2は飽和/不飽和炭化水素ラジカルであること
を特徴とする請求の範囲第9項記載のヘアケア製
剤。 15 前記植物油の付加物は、その後可溶性のア
ルカリ金属セツケンおよびアミンセツケンおよび
不溶性の高価アルカリ土類金属セツケンより成る
群から選択されたそれらのセツケンに転換される
ことを特徴とする請求の範囲第9項記載のヘアケ
ア製剤。 16 前記各Zがカルボン酸基であり、そのカル
ボキシル基の全部もしくは一部が無水物の形をと
ることを特徴とする請求の範囲第14項記載のヘ
アケア製剤。 技術分野 この発明はスキンケアおよびヘアケア製剤の添
加物として、植物油付加物を単独、もしくは植物
油あるいは変性植物油と組み合せて使用すること
に関する。さらに詳しくは、この発明はスキンケ
アおよびヘアケア製剤の軟化剤として、植物油付
加物の水溶性塩および不水溶性塩を単独、もしく
は植物油あるいは変性植物油と共に使用すること
に関する。特に、この発明はスキンケアおよびヘ
アケア製剤の軟化剤として、非共役不飽和ポリ脂
肪酸エステルを含有する植物油から生成された付
加物を使用することに関する。なお、上記付加物
は共役化された後、アクリル酸、フマル酸もしく
は無水マレイン酸によるデイールス・アルダー反
応によつて変性される。 皮膚はスケルトンを構成するクラチンおよび膠
原線維タンパクを被覆して保護する細胞層より成
る。アニオン型表面活性剤は皮膚角質層の膜とし
て知られるこれらの層の最も外側を脱脂によつて
貫通し、その統合性を破壊する。このような皮膚
面の破壊が起ると、皮膚は荒れ、ついには表面活
性剤がケラチンに作用して刺激する。 有機溶剤は皮膚角質層に対して強い脱脂性を有
している。また、油性および水溶性の溶剤もしく
は溶剤混合物も脱脂性が高く、長期間浸漬してお
くと、10%ないし20%もの脂質が皮膚から除去さ
れる場合がある。ケロシン(沸点272℃ないし333
℃)中に含まれる鎖式炭化水素は脂質に作用し
て、異常な厚さの皮膚角質層を生成する。当然の
ことながら、ケロシンは水を必要としないハンド
クリーナに使用される一般的な組成のものであ
る。通常食器洗い用の洗剤に使用されるα−オレ
フインスルホネートおよびラウリル硫酸ナトリウ
ム等の中級表面活性剤は、希薄溶液であつても、
皮膚に対して毒性を有する。このクラスの物質の
活性は表面活性剤の官能基とケラチン繊維内のタ
ンパク分子との強い結合性によるものと考えら
れ、組織を拡げる繊維の解繊によつて、α−ヘリ
ツクス構造からβ−配置へと可逆的な変性を起
す。一旦このような状態になると、皮膚角質層の
性質および複雑な構成のために、表面活性剤がす
べて除去された後においても、バリア機能が完全
に回復されることはないと考えられる。 鉱物油を使用している化粧用クリームにも植物
油が含まれている。これは、鉱物油の溶剤として
の作用によつて皮膚面から除去された脂質とこの
植物油とを部分的に置換するためである。 皮膚角質層を通る適切な水のグラジエント
(gradient)はその官能性にとつて重要である。
この水の大部分は体内から供給され、時には皮膚
角質層の可塑剤としても作用する。気温が低い場
合等、湿度が低すぎる場合には、皮膚角質層の外
層には十分な水が保持されず、組織が適切に可塑
化されないので、皮膚は鱗状になるとともに痒み
を伴う、また、皮膚角質層に対して水が十分に供
給されないと、皮膚の透水性も若干減少する。一
方、皮膚の外側に供給される水の量が多過ぎる
と、皮膚角質層は最終的にそれ自体の重さの3倍
ないし5倍もの水を結合水として吸収する。そう
すると、皮膚は膨潤して皺を生じ、水および他の
極性分子に対する浸透性は最適水和時における浸
透性の約2倍ないし3倍となる。 毛髪はその大部分が皮膚角質層と同様な成分よ
り成つている。細胞の最外殻部は化学的耐性に優
れるとともにかなり厚い保護被膜となつており、
この被膜がクチクラと呼ばれる毛髪繊維を取り巻
いている。このクチクラの上面は上クチクラと呼
ばれる薄い層で被覆されている。なお、この上ク
チクラは脂質およびタンパクを含有している。ま
たクチクラは皮質細胞を取り巻いている。この皮
質細胞は大部分が繊維束より成る。そして、皮質
内で角化が起り毛髪構造が安定化される。 このように、皮膚角質層および毛髪のクチクラ
を補助する物質は、そのバリア機能および保水機
能を最適状態に保持することが必要である。した
がつて、仕事やレジヤーにおいて、皮膚に有害な
作用が加えられた場合でも、上記機能は最適状態
に保持されなくてはならない。 エンサイクロペデイア・オブ・ケミカル・テク
ノロジー(Encyclopedia of Chemical
Technology)、第3版、第7巻の化粧用クリーム
およびローシヨンに対する論文においては、鯨ろ
うを11.8%ないし12.1%含有する従来のクリーム
調合物が例示されている。また、初期に使用され
たアーモンド油(扁桃油)に代えて鉱物油を使用
した最近の調合物には植物油を含有させる必要が
ある。その理由は、鉱物油の溶媒としての作用に
よつて皮膚面から除去された脂質を部分的に補填
するためである。 化粧用ローシヨン調合物はクリームの場合とほ
ぼ同一であるが、ローシヨンの場合、油/水軟化
剤に含まれる水の量がクリームの場合よりも多い
という点で異なる。これらのローシヨンは一日中
使用する場合に適している。その理由は、これら
のローシヨンは弱油性の軟化剤膜を生成するから
である。エンサイクロペデイア・オブ・ケミカ
ル・テクノロジーに記載されている化粧用ローシ
ヨン調合物は、主軟化剤として1%ないし1.5%
の無水ラノリンを含有している。 残念ながら、現在、クリームやローシヨンに使
用されている軟化剤は、皮膚軟化効果に要求され
る持続性を有していない。したがつて、軟化剤に
は現在入手可能な軟化剤の場合よりも長期間にわ
たつて皮膚軟化作用を発揮する特性が要求され
る。 また、毛髪製剤は軟化剤の包接物から恩惠を受
ける。毛髪のクチクラのバリア機能および保水機
能は、特にシヤンプーやヘアーストレイトナにお
いて、皮膚角質層と同様に補助される。ラノリン
およびその誘導体は、櫛の通りをよくしたり、も
つれを解くための調整剤、体質顔料、光沢剤、扱
い易さを向上させるための調整剤、分裂端補修剤
および静的蓄積防止剤としてシヤンプー調合物内
に含有されている。 皮膚および毛髪に対する軟化作用は頭垢取りシ
ヤンプーに必要とされる。頭垢は過剰角化の産物
である。角化の速度はスケールが目に見え易くな
るまで増大する。頭垢取りシヤンプーは表面細胞
の交替度を通常の値にすることによつて頭垢の発
生を有効に抑制する成分を含有している。皮膚お
よび毛髪に対する軟化剤は頭皮角質層における角
化速度を減ずると同時に毛髪のクチクラにとつて
有用でなくてはならない。 したがつて、この発明の目的は、皮膚および毛
髪製剤用の添加剤を提供することである。この発
明の別の目的は、皮膚および毛髪製剤用の軟化剤
を提供することである。この軟化剤は皮膚角質層
や毛髪のクチクラを軟化するものである。この発
明のさらに別の目的は、皮膚および毛髪製剤用の
添加剤であつて、従来のものに比べて軟化作用の
持続性に優れた添加剤を提供することである。 発明の概要 上記の目的は次の事実が発見されたことによつ
て達成される。すなわち、植物油の脂質付加物を
単独もしくは、植物油、変性植物油もしくはそれ
らの混合物と共に、スキンケア調合物およびヘア
ケア調合物に使用すると、持続性のある軟化作用
が得られるという事実である。この発明の軟化剤
は植物油付加物の水溶性塩および不水溶性塩を含
有している。この発明の植物油付加物は非共役ポ
リ不飽和脂肪酸エステルを含有する植物油から調
製される。すなわち、これらの付加物はこれらエ
ステルを共役化した後、アクリル酸、フマル酸も
しくは無水マレイン酸によるデイールス・アルダ
ー付加によつて変性させることによつて調製され
る。 実施例の説明 この発明に必須の植物油付加物は、トリグリセ
リド分子内に不飽和ポリ脂肪酸エステル基を有
し、脂肪酸エステル基に対するカルボキシル含量
を増加させる植物油から生成される。これらの植
物油付加物は不飽和ポリ脂肪酸(主としてリノー
ル酸)の非共役部分を共役化およびエライジン化
し、デイールス・アルダー反応によつてフマル
酸、無水マレイン酸もしくはアクリル酸を付加す
ることによつて生成される。なお、共役化および
エライジン化はアクリル酸付加前に行ない、アク
リル酸付加物の収率を最適にする必要がある。フ
マル酸もしくは無水マレイン酸については、共役
化およびエライジン化が反応に逆作用を及ぼすこ
となく起るときに、酸もしくは無水物を存在させ
ることができる。 これらの植物油付加物およびそれらの調合剤
は、グルーミツト(Grummitt)の米国特許第
2678934号およびボール(Ball)外の米国特許第
4196134号に開示されている。この植物油付加物
は次式で示されるトリグリセリドの酸
(triglyceride acid)を形成する。 式中xおよびyは3ないし9の整数、両者の和
は12、またZは両方ともカルボン酸基
(carboxylic acid group)で、カルボキシル基
の全部もしくは一部が無水物の形をとる場合と、
一方が水素で、他方がカルボン酸基の場合とがあ
り、さらにR1およびR2は飽和/不飽和炭化水素
ラジカルである。これらのトリグリセリドの酸は
可溶性のアルカリ金属セツケンおよびアミンセツ
ケン、不溶性の高価アルカリ土類金属セツケンを
含むそれらのセツケンに転換されるか、もしくは
この発明の利益を達成するために遊離酸として合
体される。 これらの利益には皮膚もしくは毛髪の軟化作用
が含まれ、これは最大活性において最高20時間保
持される。この活性は水とセツケンによる洗浄等
の通常の洗浄、もしくはセツケンで構成されたク
リーム、水、無臭ケロシン、化粧および洗浄特性
を向上させるための浮石およびラノリン等の少量
の材料より成るいわゆる水を使用しないハンドク
リーナによる洗浄によつては低下しない。 発見された化合物は皮膚に対してのみ良好な軟
化作用および湿潤性を与える。そして、これらの
利点は、これに植物油付加物半分および植物油半
分の最適混合率でペアレントオイルを添加するこ
とによつて向上される。植物油が不均化された場
合には、さらに上記利点が向上されることによつ
て、オイル中のリノール酸の基およびリノレン酸
の基の二重結合が共役化される。上記どの付加物
も有効な軟化剤であるが、最も効力のある添加物
はフマル酸のデイールス・アルダー付加物であ
る。最適の生成物を得るための好ましい方法は、
触媒としての適量の沃素、共役化剤およびエライ
ジン化剤の存在下、2モルの植物油と1モルのジ
エノフイルとを反応させる方法である。この反応
は不均化植物油に対する50:50の混合付加物を生
成する。 以下の実施例から、次のことが明らかになる。
すなわち、この発明の付加物は長期間にわたつ
て、皮膚に対する軟化作用を与えるという優れた
利点を有しているという事実である。長期間にわ
たつて効果を保持するために、付加物には、皮膚
角質層内に存在すると考えられる皮膚の成分の1
つもしくは複数に対して、親和性を有すること、
もしくは少なくとも最適の適合性を有することが
必要である。これは、付加物および遊離植物油
(存在する場合)の疎水性部分と、角化細胞の壁
面を構成する親水性の脂質もしくは細胞間隙内の
粒状脂質との相互作用である。付加物が細胞内に
侵入できれば、そのカルボン酸基はケラチン鎖と
結合したα−ヘリカルジスルフイドの外周のタン
パクのアミン基と相互作用をする。それが皮膚内
にどのように保持されているかにかかわらず、大
豆油のフマル酸付加物は遊離酸について約97.5Å
2および二ナトリウムセツケンについて約116.2Å
2という非常に大きい親水生基域を有しているこ
とが証明されている。なお、脂肪族モノカルボン
酸の先端の基においては僅か35Å2である。この
ような大きい極性域は相当量の水の水素結合であ
ることが予想される。このように、その領域にお
いて、皮膚を水で効率よく湿らせることができ
る。これらの付加物がどのような機構で機能する
のか正しく知られていないが、その効率は非常に
優れている。 例 1 50%の大豆油フマル酸付加物と50%の共役化大
豆油の最も効果的な混合物を調製するための一段
階として、164ポンド(73.8Kg)もしくは0.188ポ
ンド/モル(0.085Kg/モル)の食用級精製大豆
油、10.6ポンド(4.77Kg)もしくは0.091ポンド/
モル(0.041Kg/モル)のフマル酸および0.66ポ
ンド(0.30Kg)の沃素を30ガロン(114)の加
圧反応容器に入れる。次に、この容器を密封し、
250℃まで加熱し、その温度で4時間保持すると
ともに内容物を撹拌する。その結果生じた生成物
は酸価63.6、ガードナー色数3+であつた。 例 2 大豆油のフマル酸付加物は200ポンド(90Kg)
の精製大豆油、26ポンド(11.7Kg)のフマル酸お
よび0.60ポンド(0.27Kg)の沃素を30ガロン
(114)の加圧反応容器に投入して調製した。次
に、この容器を密封し、210℃まで加熱し、その
温度で撹拌しながら4時間保持した。こうして得
られた生成物は、酸価114.8、ガードナー色数5
であつた。 例 3 この例はアルカリ金属セツケンの調製およびそ
のスキンケア効果を示すものである。 スターラ(撹拌機)を取り付けた400mlビーカ
に113.12Kgの水と13.12gの水酸化カリウムのペ
レツト(86%個体)を入れた。この溶液を60℃に
加熱し、例2の操作で得られた大豆油のフマル酸
付加物100gを撹拌しながら徐々に加えた。60℃
において、さらに15分間撹拌した後、この混合物
を冷却した、その生成物は黄色を呈し、その粘度
は2050CP(センチポアズ)であり、PHは8.45であ
つた。 大豆油のフマル酸付加物の50%以上の固形カリ
ウムセツケン50gを入れたビーカーに大豆油25g
を撹拌しながら徐々に加える。その結果生じた系
の粘度は7100CP、PH8.3であつた。 この生成物を皮膚に適用した場合、すべり等の
好ましくない性質がなく、滑らかでソフトな感触
が得られた。生成物を完全に吸収させるために皮
膚をこすると、皮膚は一時的に若干の粘性を生じ
るが、すべての生成物が見えなくなればこの粘性
は消失した。そして、通常の労働、娯楽、休息を
20時間にわたつて実行した、この間に、皮膚はセ
ツケンや液状洗剤を含む水に激しく曝されたが、
20時間経過後において、皮膚は生成物を塗布した
ときと同じような滑らかさを保つていた。 例 4 大豆油のフマル酸付加物のナトリウムセツケン
は、8.4gの水酸化ナトリウムペレツト(97.6%
個体)を溶解させた水108gを60℃まで加熱し、
例2の操作で得られた大豆油のフマル酸付加物
100gを添加することによつて調製された。60℃
において15分間撹拌した後、このセツケンを冷却
した、その結果得られた生成物のPHは8.6、45℃
における粘度は2160CPであつた。 250mlのビーカーに上記ナトリウムセツケン80
gを入れ、これに40gの大豆油を徐々に添加し
た。その結果、粘度3200CP、PH8.7の系が得られ
た。この生成物では、皮膚をこすつた場合でも粘
性を生じなかつた。また、皮膚の軟化持続期間は
カリウムセツケンの場合と同様であつた。 例 5 一価のアミン塩の調製を説明するために、例2
の操作で得られた大豆油のフマル酸付加物100g
にトリエタノールアミン13.9gを混合することに
よつて、無水トリエタノールアミンセツケンの透
明な粘性ゲルを得た。このセツケンはアルカリ金
属セツケンと同様な皮膚軟化性を示した。そし
て、それを軟セツケンに合成した結果、真珠光沢
は助長され、軟セツケンの発泡特性を損うことな
く皮膚の洗浄性が改善された。 例 6 この例は、スキンケア用のセツケンとして、多
価金属イオンと大豆油フマル酸付加物のセツケン
を使用している。 500mlのビーカー内で、9.29gの水酸化ナトリ
ウムのペレツト(97.6%個体)を121mlの水に溶
解した。次に、例2で得た大豆油のフマル酸付加
物100gをその溶液に加えた。20分間の撹拌によ
り粘性のある均質のセツケンを生成させた後、71
mlの水に溶解した24.85gの硫酸マグネシウムの
7水化物の溶液を15分間かけて添加する。硫酸マ
グネシウム溶液の添加量が約2/3に達した後、粘
性のある均質のセツケンを二相系に分離した。1
時間撹拌してからさらに1時間沈澱させ、水相を
除去した後、粘性ゲルを131mlの蒸留水で2回洗
浄し、残つた硫酸ナトリウムを除去した。各バツ
チの洗浄水を有機相と共に1時間撹拌し、さらに
その系を1時間沈澱させた後、有機相を除去し
た。大豆油のフマル酸付加物のマグネシウムセツ
ケンは手に対する使用感が滑らかであり、その滑
らかさは数日間持続される。 例 7 この例は、皮膚を軟化するとともに、皮膚に対
するケロシンの有害作用を抑止するために、大豆
油のフマル酸付加物および共役化された大豆油の
使用の可否を説明するものである。 例1における大豆油のフマル酸付加物と共役大
豆油との混合物の粘性のある流動性セツケンは、
56.56gの水に水酸化カリウムペレツト(86%個
体)56.56gを溶解させた溶液に、この付加物50
gを徐々に加えることによつて調製された。この
濃厚溶液のPHは約8.5であつた。 35mlの螺子蓋付のボトル内に上記セツケン17g
を入れ、これにケロシンを3ml単位で添加し、ボ
トルを満たした。ケロシンの各添加操作後、この
系をマグネチツクスターラで45分間撹拌した。最
終的に生成された溶液は粘性が低く透明であつ
た。この混合物は手の指紋や割れ目にたまつた汚
れを取り除く作用を有する。これは、乾燥したペ
ーパータオルでそれを拭き取つたときに黒い付着
物が認められること、および見た目にきれいであ
ることから明らかである。さらに、この生成物の
粘性は低いので、機械工等が爪の間にはいつたグ
リースや汚れを取り除くのに使用できる。 市販の水を使用しないハンドクリーナは通常約
40%のケロシン、40%の水および20%のオレイン
酸より成るセツケンであるが、この例における調
合物の皮膚軟化効果はハンドクリームと同様であ
り、その効果は数時間持続した。また、この調合
物は手の指紋域の皮膚角質層に痛みを伴うひび割
れを生じる傾向がなかつた。なお、このひび割れ
を生じる傾向は市販のハンドクリーナに共通した
欠点である。 例 8 例1の生成物(PCW−178)の軟化特性と無水
ラノリンおよび精製した低粘性ラノリン油のそれ
を直接比較した。なお、比較はそれらを5%含有
する一般的なハンドローシヨンで行なつた。ま
た、評価はゴールデンベルグ(Goldemberg)と
デ・ラ・ローザ(De la Rosa)の開発による方
法を採用した。この方法はジヤーナル・ソサイア
テイ・コスメチツク・ケミストリ(J.Soc.
Cosmet.Chem.)、22:635−654(1971)に掲載さ
れた記事「軟化剤の化学構造と皮膚に対する触感
との相互関係(Correlation of Skin Feel of
Emollients to their Chemical Structnre)」に
おいて説明されている。それぞれの場合における
エマルジヨンは、研究室の職員の同じパネルによ
つて評価された。なお、評価は識別標を付してい
ない試料を使用し、皮膚に対する初期の触感、摺
込特性およびエマルジヨンが皮膚に吸収された後
の最終的な触感を比較して行なつた。初期スリツ
プは1から5(微小から極大)のスケールで評価
した。エンドフイールは滑らかさ、油性、摩擦お
よび湿潤性について評価した。これら4つの特性
は1ないし5の5段階評価によつて評価した。な
お、評価値5は最も望ましいものである。エンド
フイールの数値評価は各特性の評価値を合計する
ことによつて得た。従つて、エンドフイールの評
価値は4ないし20ということになる。その結果を
第1表に示す。 この発明の軟化剤は、初期スリツプについては
期待した評価値は得られなかつたが、エンドフイ
ールの評価値は、市販の軟化剤より優れていた。 以上、各種の物質、方法を例にとつてこの発明
の内容を説明したが、この発明は上記の物質、そ
れらの組合せおよび上記の方法に限定されるもの
ではない。すなわち、当業者が種々の変更を加え
ることができるものである。
【表】
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