JPH0328955Y2 - - Google Patents

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JPH0328955Y2
JPH0328955Y2 JP17650485U JP17650485U JPH0328955Y2 JP H0328955 Y2 JPH0328955 Y2 JP H0328955Y2 JP 17650485 U JP17650485 U JP 17650485U JP 17650485 U JP17650485 U JP 17650485U JP H0328955 Y2 JPH0328955 Y2 JP H0328955Y2
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large diameter
mask member
rotor
rods
mask
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  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、貫通孔を有する対象部材の外面に樹
脂粉末をコーテイングする際に使用されるマスキ
ング治具に関するものである。
背景技術 貫通孔を備えた対象部材の外面に樹脂粉末を融
着によりコーテイングすることは、例えばルーツ
型スーパチヤージヤ用のロータについて行われて
いる。このロータは中心に回転軸挿通孔を備えて
おり、ハウジング内において2個噛み合わされて
使用される。そして、それら二つのロータ間の間
隙およびロータとハウジングとの間隙をできる限
り小さくして体積効率を高めるためにロータの外
周面および端面に合成樹脂をコーテイングするこ
とが行われている。
そして、所望の厚さの樹脂層を能率良く形成す
るために、本考案の考案者等は融着により樹脂粉
末をコーテイングすることを試みた。すなわち、
コーテイングすべき樹脂の融点以上の温度にロー
タを加熱するとともに、その加熱と前後してロー
タを樹脂粉末内に埋没させて樹脂粉末をロータの
外面に融着させるのである。
しかし、このようにロータを樹脂粉末内に埋没
させてコーテイングする場合、回転軸挿通孔の内
周面やロータ端面の回転軸挿通孔周辺のように後
の加工時に基準面として使用される部分にも樹脂
がコーテイングされてしまうため、それを除去す
るために後処理が必要となり、製造コストが高く
なる問題があつた。そのため本考案の考案者等
は、回転軸挿通孔の内周面およびその開口周辺に
樹脂粉末が融着しないようにするために、特願昭
60−173710号の出願において、ロータの回転軸挿
通孔が開口する第一端面および第二端面に密着し
て回転軸挿通孔を塞ぐ第一マスク部材および第二
マスク部材と、第1マスク部材に軸方向に一定距
離相対移動可能に挿通され、一端部に第一係合部
を備えたロツドと、第二マスク部材に設けられ、
第一係合部との位相が合致する状態で第一係合部
と嵌合可能であり、嵌合状態で第一係合部と相対
回転させられることにより第一係合部と係合する
第二係合部と、ロツドに装着され、第一マスク部
材を第二マスク部材側に付勢するスプリングとを
備えたマスキング治具を提案した。
このマスキング治具によれば、第一係合部と第
二係合部との位相を合わせた状態においてスプリ
ングを圧縮しつつロツドと第二マスク部材とを相
対回転させて第一係合部と第二係合部とを係合さ
せることにより、両マスク部材がスプリングの付
勢力に基づいてロータの両端面に密着する状態と
なり、簡単な操作でマスキング治具をロータに取
り付けることができる。
考案が解決しようとする問題点 しかし、互に相対移動可能とされた第一マスク
部材とロツドとの間にはその移動を許容するため
の僅かな隙間があり、ロータを樹脂粉末内に埋没
させたとき、その隙間に樹脂粉末が入り込み、第
一マスク部材やロツドに融着してロツドの移動の
妨げになつたり、その融着した樹脂を除去するこ
とが必要となつて作業工数が増加する問題があつ
た。ロータの加熱を誘導加熱によつて行う場合に
は、マスキング治具の構成部材を誘導加熱され難
い材料で形成すれば樹脂粉末が侵入しても融着す
ることはないのであるが、このようにしても、樹
脂粉末内からの取出し後、樹脂の接着強度や樹脂
層の品質を高めるためにロータがマスキング治具
を取り付けたままで加熱炉において加熱される場
合には、上記隙間に入つた樹脂が第一マスク部材
やロツドに融着して上記のような問題が生ずる。
また、樹脂が融着して第一マスク部材とロツド
との相対移動がスムーズにいかなくなれば、スプ
リングの付勢力が小さい場合、第一および第二の
マスク部材をロータに密着させることが困難とな
り、マスキング治具が用を成さなくなる恐れが生
ずるのであり、また、第一および第二のマスク部
材とロータとの間から回転軸挿通孔内に侵入した
樹脂がマスク部材に融着すれば、マスキング治具
のロータからの取外しが困難となる問題があつ
た。
この問題は、ルーツ型スーパチヤージヤ用のロ
ータに樹脂をコーテイングする場合のみならず、
貫通孔を備えた対象部材の外面に融着により樹脂
をコーテイングする際に同様に生ずる問題であ
る。
問題点を解決するための手段 本考案に係るマスキング治具は、上記の問題を
解決するために、(a)中心部に貫通孔を備え、対象
部材の貫通孔が開口する両端面にそれぞれ密着可
能な第一マスク部材および第二マスク部材と、(b)
それら両マスク部材の貫通孔に挿通されたロツド
と、(c)そのロツドの第一マスク部材と第二マスク
部材とからそれぞれ突出した両端部に設けられ、
少なくとも一方がロツドとは別体とされた第一大
径部および第二大径部と、(d)第一マスク部材の上
記貫通孔の周辺からその貫通孔の中心線に平行な
方向に延び、第一大径部と軸方向に摺動可能かつ
回転不能に嵌合された筒状部材と、(e)その筒状部
材の内部においてその筒状部材または第一マスク
部材と第一大径部との間に配設され、それら第一
大径部と第一マスク部材とを互に遠ざかる方向に
付勢するばね部材と、(f)第一大径部と第二大径部
とのうちロツドとは別体とされた側の大径部であ
る別体大径部とロツドとにそれぞれ設けられた第
一係合部および第二係合部とを含むように構成さ
れ、かつ、前記第一係合部と第二係合部との係合
構造が、係合により前記別体大径部とロツドとの
相対回転運動を別体大径部の他の大径部に対する
接近・離隔運動に変換することにより前記ばね部
材の弾性力によつて、前記第二大径部が前記第二
マスク部材の前記貫通孔の周辺に、また、前記第
一マスク部材および第二マスク部材がそれぞれ対
象部材の前記貫通孔の周辺に密着させられた状態
とするとともに、互に離脱することにより別体大
径部のロツドからの分離ならびに前記第一マスク
部材と第二マスク部材とのうち少なくとも一方の
ロツドからの取外しを可能とする構造とされる。
作 用 以上のように構成されたマスキング治具を対象
部材に取り付ける場合には、別体大径部とは分離
された状態のロツドを、対象部材の貫通孔および
対象部材の両側に配設された第一マスク部材およ
び/または第二マスク部材の貫通孔に挿通する。
ロツドが第一マスク部材または第二マスク部材の
貫通孔に常に挿通された状態に保たれる場合に
は、取付けに当たつては残る1個のマスク部材の
貫通孔にロツドを挿通すればよいのである。その
後、第一係合部と第二係合部とを係合させつつ別
体大径部とロツドとを相対回転させれば、両係合
部の作用によつて第一大径部と第二大径部とが互
に接近させられるとともに、筒状部材または第一
マスク部材と第一大径部との間に配設されたばね
部材が圧縮され、その付勢力によつて第一マスク
部材が対象部材の端面に密着させられるととも
に、ロツドを介して伝達されるばね部材の付勢力
によつて、第二大径部が第二マスク部材の貫通孔
の周辺に、また、第二マスク部材が対象部材の端
面にそれぞれ密着させられることとなるのであ
り、このようにしてマスキング治具が取り付けら
れた後、対象部材は筒状部材の上端部を保持装置
により保持されて樹脂粉末内に埋没させられる。
考案の効果 以上のようにしてマスキング治具が対象部材に
取り付けられた状態において、ロツドは、筒状部
材、第一マスク部材、対象部材、第二マスク部材
および第二大径部によつて囲まれた空間内に位置
することとなる。そして、対象部材が樹脂粉末内
に埋没させられる際、マスキング治具も共に埋没
させられることとなるが、ばね部材の弾性力によ
つて互に密着させられた上記各部材の間から樹脂
粉末が侵入することはなく、また、保持装置によ
つて保持された部分は樹脂粉末内に埋没させられ
ないのが普通であるため、筒状部材の上端部が完
全に閉塞されている場合は勿論、開放されている
場合でも、筒状部材の上端部から樹脂粉末が侵入
することもない。結局、ロツドとそれを囲む上記
各部材との間に樹脂が侵入することはないのであ
り、ロツドに樹脂が融着してその摺動が困難とな
つたり、また、第一および第二のマスク部材の対
象部材への密着力が不足して対象部材の貫通孔内
に樹脂粉末が侵入したりすることがなくなる効果
が得られる。
実施例 以下、ルーツ型スーパチヤージヤ用ロータの外
面に樹脂をコーテイングする場合を例に取り、そ
の際に使用されるマスキング治具に本考案を適用
した場合について図面に基づいて詳細に説明す
る。
第3図は、ルーツ型スーパチヤージヤ用ロータ
の一種であるまゆ形のロータの合成樹脂粉末がコ
ーテイングされる以前のロータ素材(以下、ロー
タと称する)10を示す図である。このロータ1
0は、本実施例においてはアルミニウム合金から
成つており、その中心部には回転軸挿通孔12が
形成される一方、回転軸挿通孔12の両側の羽根
部にはその羽根部を軸方向に貫通して1個ずつの
重量軽減孔14が形成されて中空となつている。
そして、この中空部材であるロータ10には外周
面の全面および両端面16,18の外周部、すな
わち回転軸挿通孔12および重量軽減孔14の開
口周辺を除く部分に合成樹脂コーテイングが予定
されている。コーテイングされる合成樹脂粉末と
しては、例えばテトラフルオルエチレン(4フツ
化エチレン)とエチレンとの共重合体であるアフ
ロン(商品名・・以下、アフロンと称する)の粉
末が用いられる。
第2図に上記ロータ10にアフロンをコーテイ
ングする装置の一例を示す。図において20は流
動槽であり、この流動槽20内にアフロン粉末P
が入れられており、コーテイング時にはロータ1
0はその端面16,18が上下に位置する姿勢で
昇降させられる。ロータ10は予め加熱された
後、このアフロン粉末P内に没入させられるが、
そのアフロン粉末Pに対するロータ10の没入や
そこからの取出しを容易にするために、流動槽2
0内のアフロン粉末Pが流動槽20の底部に固定
された加振機22により加えられる振動および空
気供給口24から供給される圧縮空気により流動
状態となるようにされている。26は空気フイル
タであり、トレーシングペーパー(硫酸紙)を複
数枚重ねて使用するか、ポリエチレン製、セラミ
ツクス製の多孔質板や金属製のものが用いられて
おり、流動槽20の底部開口に設けられ、空気供
給口24から供給される空気をアフロン粉末Pに
適量だけ均一に供給する作用を為す。
流動槽20内の上側部分には、ロータ10を予
め誘導加熱する上コイル28が位置固定に設けら
れている。この上コイル28は、高周波焼入れに
用いられるコイルと同種のものであつて、ロータ
10よりも大きい相似形を成し、ロータ10を外
側から所定距離隔てて取り巻くように配置され、
コイル電源30からの通電により電磁誘導作用に
よつてロータ10を加熱するものである。コイル
電源30と上コイル28との間には力率改善コン
デンサが並列に接続され、また、上コイル28は
中空で、内部には冷却水が流される。
上コイル28の下側には、下コイル34がアフ
ロン粉末P内に埋もれた状態で位置固定に配置さ
れている。この下コイル34は上コイル28と同
様な構造のものであり、アフロン粉末P内に没入
させられたロータ10をコイル電源36からの通
電による誘導加熱によつて再加熱するものであ
る。
上記のように構成されたコーテイング装置の上
方には、ロータ10を昇降させる油圧シリンダ3
8が配設されている。油圧シリンダ38は固定部
材39に取り付けられており、そのピストンロツ
ド40の下端部にはロータ10を保持する保持具
42が取り付けられている。保持具42はプレー
ト44を介してピストンロツド40に取り付けら
れており、プレート44の他端に立設されたガイ
ドロツド46はシリンダ38が取り付けられた固
定部材39を貫通させられ、ピストンロツド40
の移動を案内するようにされている。
ロータ10には、前記回転軸挿通孔12および
重量軽減孔14の内周面およびそれらの開口周辺
にアフロン粉末Pが融着しないようにするために
マスキング治具50が取り付けられる。マスキン
グ治具50は、第1図に示すように、回転軸挿通
孔12および重量軽減孔14の両端開口周辺にそ
れぞれ密着し、各孔12,14のロータ10の上
側の端面16への開口を塞ぐ上マスク部材(第一
マスク部材)52と、下側の端面18への開口を
塞ぐ下マスク部材(第二マスク部材)54とを備
えている。これらマスク部材52,54のロータ
10に密着させられる側の端面は、回転軸挿通孔
12および重量軽減孔14を閉塞するのに十分な
大きさではあるがロータ10の端面よりは小さく
されるとともに、長手方向の中央部にはそれぞれ
貫通孔56,58が形成されている。
また、両マスク部材52,54の、ロータ10
に密着させられる側とは反対側の端面は傾斜面を
成し、アフロン粉末P内への埋没および取出しの
容易化が図られている。さらに、これらマスク部
材52,54のロータ10に密着する側の各端面
の長手方向の両端部にはそれぞれ位置決め突起6
0が形成されている。これら位置決め突起60
は、直径がロータ10の重量軽減孔14の直径と
等しい円形断面の突起の互に近い側の部分が切り
欠かれるとともに、先端側ほど径が漸減する形状
とされており、重量軽減孔14内に嵌入すること
によりマスク部材52,54のロータ10に対す
る位置決めを為すようにされている。
上マスク部材52の貫通孔56には、ロツド6
2が挿通されており、ロツド62の上マスク部材
52からの突出端部には、第一大径部64がロツ
ド62と一体に形成されている。また、第一大径
部64には有底穴を有する筒状部材としての容器
状部材66が嵌合されている。容器状部材66は
上マスク部材52に、その開口が貫通孔56の周
辺に密着するとともに、貫通穴56の中心線に平
行な方向に延びる姿勢で固定される一方、その底
部には、第一大径部64の上端面の上記中心線か
ら外れた位置にその中心線に平行に突設されたピ
ストン68が軸方向に摺動可能に嵌合されてお
り、それによつて第一大径部64は容器状部材6
6に対して軸方向には摺動可能であるが相対回転
不能とされている。なお、容器状部材66の上部
には、前記保持具42により保持される被保持部
70が形成されている。被保持部70には、その
軸方向の中間部の直径方向に隔たつた位置にそれ
ぞれ有底の位置決め穴72が形成されており、ま
た、その上面には逆円錐形の凹部74が形成され
ている。
上記容器状部材66内の第一大径部64と上マ
スク部材52との間には、ブツシユ76を介して
ばね部材としての圧縮コイルスプリング78が嵌
装されており、このスプリング78によつて第一
大径部64と上マスク部材52とは互に遠ざかる
方向に付勢されている。また、ロツド62の第一
大径部64が形成された側とは反対側の端部に
は、雄ねじ部80が形成されている。雄ねじ部8
0はロツド62の他の部分よりも小径とされてお
り、肩面82が形成されている。84は雄ねじ部
80に螺合される袋ナツトであり、この袋ナツト
84は雌ねじ部85において雄ねじ部80に螺合
されて第二大径部として機能する。すなわち、本
実施例においては第二大径部がロツド62とは別
体に形成された別体大径部とされているのであ
る。
そして、容器状部材66の回転を阻止した状態
で袋ナツト84を雄ねじ部80に螺合すれば、第
一大径部64は容器状部材66に対して相対回転
不能とされているため、スプリング78を圧縮し
つつ袋ナツト84に接近する方向に移動させられ
ることとなるのであり、一方、袋ナツト84と雄
ねじ部80との螺合を解けば、袋ナツト84をロ
ツド62から取り外すことができ、また、第一大
径部64はスプリング78により付勢されて袋ナ
ツト84から離れる方向に移動させられる。そし
て、ロツド62に下マスク部材54を挿通した状
態で雄ねじ部80に袋ナツト84を螺合すれば、
下マスク部材54は袋ナツト84によりロツド6
2に抜出し不能に取り付けられることとなるので
あり、また、袋ナツト84の雄ねじ部80に対す
る螺合を解けば、下マスク部材54のロツド62
からの取外しが可能となる。すなわち、本実施例
においては、袋ナツト84に形成された雌ねじ部
が第一係合部として、また、雄ねじ部80が第二
係合部として機能しているのである。
なお、上記マスク部材52,54は、真鍮によ
り製作された上、テフロンの商品名で知られてい
るポリテトラフルオルエチレン(4フツ化エチレ
ン)がコーテイングされている他、ロツド62、
容器状部材66、袋ナツト84等、マスキング治
具50の他の構成部材はステンレス鋼等誘導加熱
され難い材料で製作された上、可能な限りテフロ
ンがコーテイングされて、アフロン粉末Pが融着
しないようにされている。
以下、ロータ10にアフロン粉末Pを融着させ
て樹脂層を形成する方法について説明する。
まず、下地処理によつてロータ10の表面を樹
脂コーテイングに適したものとした後、次のよう
にしてマスキング治具50をロータ10に取り付
ける。すなわち、下マスク部材54をその位置決
め突起60を重量軽減孔14に嵌合させて端面1
8に当接させるとともに、ロツド62を回転軸挿
通孔12、下マスク部材54に形成された貫通孔
58に挿通し、上マスク部材52を位置決め突起
60と重量軽減孔14との嵌合により位置決めし
つつ端面16に当接させた上、雄ねじ部80に袋
ナツト84を螺合するのである。雄ねじ部80に
袋ナツト84を螺合すれば、第一大径部64がス
プリング78を圧縮しつつ袋ナツト84側、すな
わち上マスク部材52側に移動させられることに
より、上マスク部材52がスプリング78の弾性
力によつて端面16に密着させられるとともに、
第一大径部64がスプリング78から受ける上マ
スク部材52から離れる向きの弾性力がロツド6
2により袋ナツト84に伝達され、袋ナツト84
が下マスク部材52に密着させられるとともに、
下マスク部材52が端面18に密着させられるこ
ととなる。
以上のようにしてマスキング治具50が取り付
けられたロータ10は、図示しない搬送装置によ
つてコーテイング装置まで搬送される。搬送装置
はマスキング治具50を保持してロータ10を搬
送するのであり、被保持部70は、位置決め穴7
2と凹部74とに保持具42に突設されたピンと
ボールがそれぞれ嵌入させられることにより、保
持具42に回転不能に位置決め保持される。
そして、ロータ10は流動槽20に収容された
アフロン粉末P内への没入に先立つて、まず上コ
イル28内に位置させられ、上コイル28でアフ
ロン粉末Pの融点以上の温度に誘導加熱される。
上コイル28によつて加熱されたロータ10は、
次いでシリンダ38の作動により下降させられ
て、流動槽20に収容されているアフロン粉末P
内へ没入させられる。この没入の過程では、前記
加振機22の作動および空気供給口24からの圧
縮空気の供給によりアフロン粉末Pが流動状態と
される。また、下コイル34のコイル電源36は
OFF状態に保たれ、上記のように流動状態とさ
れているアフロン粉末P内にはロータ10が没入
させられる。この際、既にアフロン粉末Pの融点
以上の温度に加熱されているロータ10の表面と
流動槽20内のアフロン粉末Pとが相対移動しつ
つ接触するため、アフロン粉末Pがロータ10の
表面に瞬間的に融着し、この段階でロータ10の
表面に薄い樹脂層が満遍なく形成される。そし
て、更に、下コイル34によるロータ10の再加
熱、アフロン粉末P内における保持が行われ、所
定厚さの樹脂層が形成されることとなる。
このようにしてロータ10がアフロン粉末P内
に没入させられて樹脂層が形成される際、回転軸
挿通孔12および重量軽減孔14の両端開口周辺
にはそれぞれ上マスク部材52および下マスク部
材54が密着させられているため、それら孔1
2,14内部に樹脂粉末が侵入することはないの
であり、また、ロツド62は、スプリング78の
弾性力により互に隙間なく密着させられた上マス
ク部材52、ロータ10、下マスク部材54、お
よび袋ナツト84と上マスク部材52に固定の容
器状部材66とにより囲まれた密閉空間内にあ
り、外部とは完全に遮断されているため、ロツド
62に樹脂粉末が付着することもない。さらに、
マスキング治具50の各構成部材は誘導加熱され
難い材料で形成された上、外表面にはテフロンが
コーテイングされているため、ロータ10からの
熱伝導等によつてマスク部材52,54等の温度
が上昇してもそれらの表面にアフロン粉末Pが融
着することもないのである。
さらにまた、誘導加熱によりロータ10が膨張
しても、その膨張はスプリング78によつて吸収
されるため、マスク部材52,54が無理なくロ
ータ10に密着した状態に維持される。
以上のようにして所定厚さの樹脂コーテイング
が行われた後、ロータ10は油圧シリンダ38の
作動により上昇させられ、アフロン粉末P内から
取り出される。そして、この取出し後、ロータ1
0は前記搬送装置によつてマスキング治具50ご
と保持具42から取り外されるのであるが、この
後、樹脂層の接着強度や品質を高めるために更に
加熱炉内において加熱される。すなわち、ロータ
10はマスキング治具50が取り付けられたまま
の状態で電気ヒータ、焼燃ガスヒータ等を熱源と
する加熱炉内に入れられて加熱保持されるのであ
り、この加熱工程においてはマスキング治具50
も加熱されて温度が上昇する。しかし、前述のよ
うに、上マスク部材52等により囲まれた密閉空
間内には樹脂粉末が侵入していないため、この加
熱保持工程においてロツド62やそれを囲む各部
材に樹脂が融着することはない。
そして、上記のような加熱保持の後、ロータ1
0からマスキング治具50を取り外す。この取外
しは、雄ねじ部80と袋ナツト84との螺合を解
いた後、ロツド62をロータ10から引き抜くこ
とにより行うのであるが、マスク部材52,54
を始めとしてマスキング治具50の構成部材には
テフロンがコーテイングされているため、その表
面に樹脂が融着することは殆どなく、マスキング
治具50とロータ10とにわたつて樹脂が融着し
てマスキング治具50の取外しが困難となつた
り、マスキング治具50を取り外す際にロータ1
0に形成された樹脂層が剥離してしまうことがな
い。もし、上マスク部材52とロータ10とにわ
たつて樹脂が融着し、ロツド62を引き抜くこと
ができない場合には、ロツド62の先端部に衝撃
を加えて上マスク部材52をロツド10から離す
ことにより取り外すことができる。
また、上マスク部材52および下マスク部材5
4は真鍮により形成されているため、ロータ10
に密着させられる際の衝撃によつて欠けたりする
恐れはなく、マスク部材52,54の破損により
ロータ内部に樹脂粉末が侵入することがない。
さらに、本マスキング治具50は雄ねじ部80
と袋ナツト84との螺合によりロータ10に固定
されるため、スプリング78の弾性力を例えば10
〜15Kgまで強くすることができるのであり、ま
た、それによつて熱によるスプリング78の弾性
力の低下の影響を小さくし得るとともに、スプリ
ング78の使用期間が長くなる効果が得られる。
第4図に本考案の別の実施例を示す。本実施例
のマスキング治具88は、第一大径部がロツド9
0と別体とされ、マスキング治具88がロータ1
0から取り外された状態においてロツド90が上
下両マスク部材52,54のいずれからも外れる
ようにされるとともに、第一係合部および第二係
合部が突起およびその突起と係合するカム溝とさ
れたものである。
ロツド90の、マスキング治具88がロータ1
0に取り付けられた状態において下マスク部材5
4から突出する側の端部には第二大径部92が一
体に設けられる一方、上マスク部材52から突出
する側の端部の外周面にはカム溝94が形成され
ている。このカム溝94は、第5図に展開図を示
すように、一端部がロツド90の端面に開口させ
られた傾斜部94aと、その傾斜部94aの他端
部に連続して形成された非傾斜部94bとを備
え、非傾斜部94bの終端にはロツド90の端面
側へくぼんだ係合凹部94cが形成されている。
また、容器状部材66の内部の底部側には、別
体大径部であり、第一大径部である円筒部材96
が軸方向に摺動可能に嵌合されている。この円筒
部材96は、上マスク部材52との間にブツシユ
76を介して嵌装されたスプリング78により上
マスク部材52から遠ざかる方向に付勢されてお
り、その内周面に前記カム溝94に嵌入可能な突
起98が立設される一方、外周面に形成された長
穴100には容器状部材66に半径方向に圧入さ
れたピン102が嵌入させられている。これら長
穴100とピン102とにより、円筒部材96は
容器状部材66に対して相対回転不能とされてい
るため、ロツド90が回転させられるとき、突起
98がカム溝94内を移動して円筒部材96を軸
方向に移動させるようにされるのであり、また、
その円筒部材96の軸方向の移動量も規定されて
いる。すなわち、マスキング治具88がロータ1
0から取り外された状態においては、円筒部材9
6はスプリング78により付勢されて長穴100
の上マスク部材52側の端がピン102に係合し
た状態となるのであるが、この上マスク部材52
側の端は、マスキング治具88のロータ10への
取付けに際して、ロツド90が容器状部材66内
に第二大径部92が下マスク部材54に当接する
まで挿入されたとき、突起98がちようどカム溝
94の入り口に嵌入した状態となる位置に円筒部
材96が来るように決定されているのであり、ま
た、その他方の端は、前記カム溝94と突起98
との係合に基づく円筒部材96の軸方向の移動を
許容する位置に決定されている。その他の構成は
前記実施例と同様であり、対応する部分には同一
の符号を付して詳細な説明は省略する。
以上のように構成されたマスキング治具88を
ロータ10に取り付ける際には、上マスク部材5
2および下マスク部材54をロータ10の端面1
6,18にそれぞれ密着させた状態でロツド90
を貫通孔58、回転軸挿通孔12、貫通孔56に
通し、容器状部材66内に挿入する。そして、ロ
ツド90を第二大径部92が下マスク部材54に
密着するまで挿入した状態において第4図におい
て右方向に回転させれば、カム溝94と突起98
との係合により、円筒部材96はスプリング78
を圧縮しつつ上マスク部材52側に移動させられ
る。そして、スプリング78の弾性力によつて上
マスク部材52は端面16に密着させられる一
方、ロツド90を介して第二大径部92に伝達さ
れる弾性力により、第二大径部92が下マスク部
材54に密着させられるとともに、下マスク部材
54が端面18に密着させられ、ロツド90は、
互に隙間なく密着させられた容器状部材66、上
マスク部材52、ロータ10、下マスク部材54
および第二大径部92によつて囲まれて成る空間
内に収容された状態となる。
なお、上記2実施例においては、容器状部材6
6が第一マスク部材52にボルトによつて固定さ
れているが、ブツシユ76またはC形止め輪を容
器状部材66に固定して、これらと第一大径部6
4または円筒部材96との間にスプリング78等
のばね部材を配設すれば、容器状部材66をばね
部材の弾性力によつて第一マスク部材52に密着
させることができ、この場合には容器状部材66
を第一マスク部材52に固定する必要がなくな
る。逆に、容器状部材66等の筒状部材を第一マ
スク部材と一体に形成することも可能である。
また、上記2実施例においては、筒状部材は有
底円筒状のものとされていたが、両端が開口した
筒状のものとし、その上端部に係合部を設けて保
持具42に保持させるようにしたものでもよい。
また、第一係合部材および第二係合部は上記2
実施例のものに限らず、別体大径部とロツドとの
相対回転を第一大径部と第二大径部との接近、離
隔運動に変換し得るものであればよい。
その他、いちいち例示することはしないが、当
業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した
態様で本考案を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるマスキング治
具がロータに取り付けられた状態を示す正面断面
図である。第2図は上記ロータにアフロン粉末を
コーテイングするための装置を示す正面断面図で
ある。第3図は上記ロータの斜視図である。第4
図は本考案の別の実施例であるマスキング治具が
ロータに取り付けられた状態を示す正面断面図で
ある。第5図は第4図のマスキング治具を構成す
るロツドに形成されたカム溝の展開図である。 10:ロータ、12:回転軸挿通孔、14:重
量軽減孔、50:マスキング治具、52:上マス
ク部材(第一マスク部材)、54:下マスク部材
(第二マスク部材)、56,58:貫通孔、62:
ロツド、64:第一大径部、66:容器状部材
(筒状部材)、68:ピン、78:圧縮コイルスプ
リング(ばね部材)、80:雄ねじ部(第二係合
部)、84:袋ナツト(第二大径部)、88:マス
キング治具、90:ロツド、92:第二大径部、
94:カム溝(第二係合部)、96:円筒部材
(第一大径部)、98:突起(第一係合部)、10
0:長穴、102:ピン、P:アフロン粉末(樹
脂粉末)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 貫通孔12を備えた対象部材10の外面に樹脂
    粉末Pを融着によりコーテイングするに際して前
    記貫通孔12の内周面および開口周辺に樹脂粉末
    Pが融着することを防止するマスキング治具であ
    つて、 中心部に貫通孔56,58を備え、前記対象部
    材10の前記貫通孔12が開口する両端面16,
    18にそれぞれ密着可能な第一マスク部材52お
    よび第二マスク部材54と、 それら両マスク部材52,54の貫通孔56,
    58に挿通されたロツド62,90と、 そのロツド62,90の第一マスク部材52と
    第二マスク部材54とからそれぞれ突出した両端
    部に設けられ、少なくとも一方がロツド62,9
    0とは別体とされた第一大径部64,96および
    第二大径部84,92と、 前記第一マスク部材52の前記貫通孔56の周
    辺からその貫通孔56の中心線に平行な方向に延
    び、前記第一大径部64,96と軸方向に摺動可
    能かつ回転不能に嵌合された筒状部材66と、 その筒状部材66の内部においてその筒状部材
    66または前記第一マスク部材52と前記第一大
    径部64,96との間に配設され、それら第一大
    径部64,96と第一マスク部材52とを互に遠
    ざかる方向に付勢するばね部材78と、 前記第一大径部64,96と第二大径部84,
    92とのうち前記ロツド62,90とは別体とさ
    れた側の大径部である別体大径部84,96とロ
    ツド62,90とにそれぞれ設けられた第一係合
    部85,98および第二係合部80,94と を含み、かつ、前記第一係合部85,98と第二
    係合部80,94との係合構造が係合により前記
    別体大径部84,96とロツド62,90との相
    対回転運動を別体大径部84,96の他の大径部
    64,92に対する接近・離隔運動に変換するこ
    とにより前記ばね部材78の弾性力によつて、前
    記第二大径部84,92が前記第二マスク部材5
    4の前記貫通孔58の周辺に、また、前記第一マ
    スク部材52および第二マスク部材54がそれぞ
    れ対象部材10の前記貫通孔12の周辺に密着さ
    せられた状態とするとともに、互に離脱すること
    により別体大径部84,96のロツド62,90
    からの分離ならびに前記第一マスク部材52と第
    二マスク部材54とのうち少なくとも一方のロツ
    ド62,90からの取外しを可能とする構造であ
    ることを特徴とする樹脂コーテイング用マスキン
    グ治具。
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