JPH0329199Y2 - - Google Patents

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JPH0329199Y2
JPH0329199Y2 JP16455685U JP16455685U JPH0329199Y2 JP H0329199 Y2 JPH0329199 Y2 JP H0329199Y2 JP 16455685 U JP16455685 U JP 16455685U JP 16455685 U JP16455685 U JP 16455685U JP H0329199 Y2 JPH0329199 Y2 JP H0329199Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、光の反射や屈折などを利用する装
飾などに用いられる透明樹脂パネルに関する。
〔背景技術〕
従来の装飾用アクリルパネル等透明樹脂パネル
は、凹凸パターンを全面に設けて、光る部分と光
らない部分とが点在するようにして輝き出してい
る。ところが、シヤンデリア等に吊るされた装飾
用ビーズは、そのようなパネルよりも輝きが優れ
ている。
〔考案の目的〕
この考案は、以上のことに鑑みて、装飾用ビー
ズに匹敵する輝きを有する透明樹脂パネルを提供
することを目的とする。
〔考案の開示〕
考案者らは、上記の目的を達成するために、シ
ヤンデリア等に吊るされたビーズの輝きがパネル
の輝きよりも優れている理由を調べてみた。その
結果、吊るされたビーズの輝きがパネルの輝きよ
りも優れているのは、光る部分(ビーズ)が動
くこと、ビーズとビーズの間に空間が存在する
こと、によるためであるという知見を得た。特
に、の理由、すなわち、「光る部分」と「光ら
にい部分」のほかに、「素通しの部分」があるこ
とにより、輝度差や光の透過率の差がより強調さ
れるのである。この考案は、このような知見に基
づき完成された。
したがつて、この考案は、基準面の両方側にお
いて、前記基準面に対して傾斜した平面が互いに
つながつて凹凸パターンをつくつている透明樹脂
パネルであつて、面を貫通する中空部分が設けら
れていることを特徴とする透明樹脂パネルを要旨
としている。
以下に、この考案を、その実施例をあらわす図
面に基づき詳しく説明する。
第1図a,bは、この考案の1実施例をあらわ
す。第1図にみるように、この透明樹脂パネル1
は、基準面2の両方側において、基準面2に対し
て傾斜した平面3,4がそれぞれ互いにつながつ
て凹凸パターンをつくつている。この凹凸パター
ンは、2つの八角錐を底面でつなげ合わせ、この
つなげあわせた部分を周に沿つて面取りして八角
形となるようにした形状のもの5を構成単位とし
ていて、これらの構成単位5を多数個、基準面2
が1平面になるようにして、面取りした面6同士
でつなげ合わせて平面的にひろげて並べた形状を
している。面取りした面6は基準面2に垂直な面
になつている。それらの間の四角形の部分7が、
面を貫通する(透明樹脂パネルの一方側の空間と
他方側の空間とをつなぐ)中空部分(穴)となつ
ている。この中空部分7は、引きひも用の穴や取
り付けのための穴と異なり、前記の素通しの部分
にあたる。この透明樹脂パネル1は、光る部分と
光らない部分のほかに、素通しの部分を有するの
で、輝度差や光の透過率の差が従来のものより強
調されるのである。もちろん、プリズムのような
分光効果も得られる。中空部分の占める割合は、
透明樹脂パネル全体を1としてこれに対して約
0.17とするのが輝きなどの点から好ましいが、こ
の割合に限るものではない。
この実施例に代表されるように、この考案の透
明樹脂パネルは、面を貫通する中空部分が設けら
れているので、シヤンデリアなどの吊り下げビー
ズにおける空間と同じ効果を出し、輝き、クリス
タル感といつた装飾効果が強められている。
なお、第1図bにみるように、この考案の透明
樹脂パネル1の基準面2に対して傾斜した平面
(以下、「面素」と称する)3,4がそれぞれ互い
につながつてつくる凹凸パターンが、基準面2の
両方側にあり、これらが基準面2について面対称
であれば、形状的にも、輝き効果のうえでも美し
くなる。
また、この考案の透明樹脂パネルを照明器具な
どに用い、光源を覆うようにした場合、器具内の
温度が上昇しても、対流により中空部分を通して
高温の気体(空気など)を外部へ放出し、外部か
ら冷たい気体を導き入れることができる。このた
め、器具内の温度上昇を抑えることができるの
で、この考案の透明樹脂パネルを用いることによ
り、照明器具などの器具の小型化がはかれたり、
光源の量を増やしたりすることができる。このほ
か、屋内の間じきりなどにも用いることができ、
輝きを強めることができ、換気効果も得ることが
できる。
この考案の透明樹脂パネルは、中空部分を設け
ることで輝き、クリスタル感といつた装飾効果を
増すようにしているが、中空でない部分の輝き、
クリスタル感も増すようにすれば、さらに全体の
輝き、クリスタル感を増すことができる。
上記の輝きを増すためには、透明樹脂パネルの
中空でない部分に輝度の高い部分と輝度の低い部
分とを点在させるようにし、それらの境界をはつ
きりさせることが好ましい。
この輝度差をはつきりと出すためには、つぎの
3つのことが必要である。
(A) 透明樹脂パネルの表面を構成している平面で
の全反射を利用して、鏡面のように光を反射さ
せること。
(B) 透明樹脂パネルの表面を構成している平面と
平面の境界をシヤープにしておくこと。
(C) 透明樹脂パネルの表面を構成している平面の
平滑度が良好なこと、すなち、目視でキズやヒ
ケが目立たないこと。
他方、透明感を出すためには、透明樹脂パネル
表面の光沢が必要であり、その表面を構成しいる
平面の面粗度(表面粗さ)良くなければならな
い。
上記(A)を満すためには、使用材質に応じて、成
形品の基準面の両方側にある表面の傾きなどを光
学的に決定しなければならない。透明樹脂が、た
とえば、アクリル樹脂(屈折率1.49程度)である
場合、透明樹脂パネル(透明樹脂がアクリル樹脂
である場合の「透明樹脂パネル」を以下「アクリ
ルパネル」と称する)で適度な全反射を起こすた
めには、その基準面(中心面)の少なくとも一方
側にある面素と基準面とがなす角度が、31゜±2゜、
すなわち29゜〜33゜であることが好ましい。たとえ
ば、第1図a,bに示した透明樹脂パネル1がア
クリルパネルであれば、面素3,4と基準面2と
がそれぞれなす角度が31゜±2゜であることが好ま
しい。この角度が29゜〜33゜であれば、アクリルパ
ネルは、適度に全反射を起こし、輝度比(または
輝度差)がはつきりと現れ、最も輝きを感じさせ
るのである。
この角度が29゜を下まわると、光は全反射しな
いでアクリルパネルを透過してしまうおそれがあ
る。この場合、光は屈折により方向が変わるが輝
度的には単なる平板パネルの場合と大差なく、輝
きを感じるような輝度比(または輝度差)を生じ
にくい。その角度が33゜を上まわると、全反射は
生じるが、アクリルパネルの表側(外側)へ光が
出てこないで光量の低下が起きるおそれがある。
また、光る部分が少くなくなつてアクリルパネル
全体に暗い感じが出てくる。アクリルパネルの凹
凸パターンが基準面について面対称である場合、
対応する面素同士がなす角度は、62゜±4が好ま
しい。
上記(B)を満たすためには、透明樹脂パネルの表
面の面素と面素との境界部(エツジ)など平面と
平面との境界部にできる曲面部分の幅を小さく
(コーナーのRを小さく)することが好ましい。
このため、面素と面素の境界部、基準面に平行な
平面および/または基準面に垂直な平面を有して
いる場合には、面素と基準面に平行な平面の境界
部、面素と基準面に垂直な平面の境界部、基準面
に垂直な面同士の境界部などにできる曲面部分の
幅を5/100mm以下にするのが好ましい。この幅
が、5/100mmを上まわると、平面の境界が不鮮
明になり、ある平面の輝度が高くなつたとしても
隣り合う平面との間での輝度変化がなだらかにな
つてしまい、はつきりした輝度差(境界線)が出
ないおそれがある。このため、メリハリがなく、
輝きを感じにくくなる。なお、その境界部にでき
る曲面部分の幅1/100mmよりも小さくするため
には、金型の仕上げを超精密にする必要がある
上、成形圧力が高くなることから、型構造も頑丈
にしなければならない。このため、金型などの型
の製造コストが非常に高くなり、照明器具などの
装飾用部品としては不向きになるので、その幅は
1/100mm以上であることが好ましい。
透明感を出すためには、透明樹脂パネル表面の
光沢が必要であり、成形品表面の面粗度が
Rmax0.15μm以下が好ましい。Rmax0.15μmは、
目視で研磨のスジ等がよく注意して観測しないと
気づかないレベルである。面粗度の最適値は
Rmax0.05μmよりも小さい値であるが、このよ
うにするには高度の鏡面加工技術を必要とし、コ
ストも非常に高くなる。照明器具等の装飾用とし
ては、高価すぎて不向きになるので、面粗度は
Rmax0.05〜0.15μmの範囲が好ましいのである。
透明樹脂パネル表面の面粗度がRmax0.15μmよ
りも悪くなると、透明樹脂パネル表面に研磨のス
ジ目等が見え、そこで光が拡散するため白濁して
見える。このため、透明感、光沢感が無くなる。
上記(C)の透明樹脂パネルの面素などの表面にキ
ズやヒケが生じないようにするためには、成形方
法が大いに影響する。これは、前記の基準面と面
素とがなす角度など透明樹脂パネルの形状、曲面
部分の幅、表面の光沢とも関係する。
なお、透明樹脂とてしは、アクリル樹脂(メタ
クリル樹脂も含まれるものとする)が透明性の点
から好ましいが、これに限定されるわけではな
く、他の透明樹脂であつてもよい。他の透明樹脂
を用いる場合、上記の傾斜した平面と基準面との
なす角度などの形状などは、各透明樹脂の屈折
率、臨界角などによつて適宜決めればよい。透明
樹脂には色がついていてもよい。
一般に、成形品の形状をしつかり出したり、隣
り合う平面の境界部をシヤープに出したりするに
は、成形時に、成形圧を充分にかけ、完全に固化
(硬化も含める)するまで保持しなければならな
い。しかし、そうすると、金型などの型の面粗度
の転写性も向上するので、型の鏡面仕上げを充分
精度の高いものにしなければならないし、型構造
も頑丈にしなければならない。このため、成形コ
ストが極めて高いものになつてしまう。
そこで、この考案の透明樹脂パネルを製造する
のに好ましい成形方法は次の2つである。
1番目の方法は、インジエクシヨン成形(射出
成形)である。インジエクシヨン成形は、成形圧
力が高いため、成形品の面素の傾斜が基準面に対
してたとえば31゜±2゜と傾きの大きな形状でも、
忠実に成形することが出来るし、面と面の境界部
(エツジ)や面の頂点もダレることがない。また、
型をピン構造等にして、冷却固化時に、型じめ力
を調整することで、面にヒケを生じることも無
い。完全に固化するまで圧をかけているため、部
分的に固化したときの収縮の影響が出ることはな
い。ただし、成形圧力高いため、転写精度も非常
に高い。したがつて、形状の転写性は優れている
が、金型などの型の面粗度も忠実に転写される。
そのため、インジエクシヨン成形の場合は、型の
鏡面部の面粗度もラツピング等により、
Rmax0.15μm以下に仕上げておくのが好ましい。
2番目の方法は、熱可塑性樹脂材(板材等)を
軟化温度以下まで加熱し、加熱された金型などの
型で押圧し、冷却固化するまで押圧し続ける方法
である。この方法も、転写精度に優れており、形
状を忠実に成形し、コーナーRも小さく、ヒケ等
も生じない。また、インジエクシヨン成形に比べ
成形圧力が低くてすむため、形状は忠実に転写さ
れるが型表面の1/10μmオーダーの面粗さまで
は転写されない。したがつて、このプレス成形方
法の場合は、型の鏡面部の面粗度は、
Rmax0.25μm程度でもよい。
つぎに示すような方法で同様の透明樹脂パネル
を得てもよいが、それぞれには欠点がある。とこ
ろが、上に述べたような成形方法を採用して、こ
の考案の透明樹脂パネルを製造するようにすれ
ば、そのような欠点を改善できる。
樹脂を直接研削して成形する方法の場合、パネ
ルの表面に研削のスジ目が入り、光沢が出しにく
くなる。また、隣り合う平面の境界部にできる曲
面部分の幅(エツジのR)が大きくなることもあ
る。しかし、この方法の最大の欠点は、窪んだ形
状などの直接研削できない形状であることと、成
形に時間がかかる点である。
ロール押出し成形の場合、型で押圧した直後、
型は樹脂から離れてしまう。このとき成形された
樹脂の温度はまだ高い。そのため、樹脂が冷却す
るにつれて収縮が起こる。その結果、成形品にヒ
ケが生じたり、隣り合う平面の境界部がシヤープ
でなくなつたりする。
この考案の透明樹脂パネルを得るにあたり、上
記のインジエクシヨン成形または樹脂を加熱軟化
させて加熱した型で押圧して成形することによる
と、ヒケの無い、窪んだ面などを含めた表面の面
粗度がRmax0.15μm以下である成形品を容易に
成形できる。しかも、隣り合う平面の境界部にで
きる曲面部分の幅も容易に5/100mm以下にする
ことが出来る。
この考案の透明樹脂パネルは、以上に述べたよ
うな形状、面粗度、曲面部分の幅になるように成
形すると、中空でない部分の輝き感と透明感、お
よび、中空でない部分と中空部分との輝度差や光
の透過率の差などが相俟つて、非常によい輝き感
と透明感を有する。もちろん、屈折が生じるので
分光効果も得られ、中空部分を通る気体の対流に
より温度上昇を抑える効果も得られる。
なお、この考案は、上記の実施例に限られな
い。基準面に対して傾斜した平面またはこれらを
延長したものが一点に集まつてもよいし、一直
線、一平面などに集まつてもよい。凹凸パターン
も適宜形成すればよい。
〔考案の効果〕
この考案の透明樹脂パネルは、以上にみてきた
ように、面を貫通する中空部分を有しているの
で、中空でない部分(透明樹脂)と中空部分の輝
度差、光の透過率の差などが強調され、中空部分
のない透明樹脂パネルよりも装飾効果が上げる。
中空部分は、空気など気体の対流通路にもなるの
で、透明樹脂パネルの一方側のみの温度上昇を抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bはこの考案の1実施例をあらわ
し、第1図aは平面図、第1図bは側面図であ
る。 1……透明樹脂パネル、2……基準面、3,4
……基準面に対して傾斜した平面、7……中空部
分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基準面の両方側において、前記基準面に対し
    て傾斜した平面が互いにつながつて平面状に広
    がる凹凸パターンをつくつている透明樹脂パネ
    ルであつて、面を貫通する中空部分が設けられ
    ていることを特徴とする透明樹脂パネル。 (2) 凹凸パターンが、基準面について面対称であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の透明樹
    脂パネル。 (3) インジエクシヨン成形により得られた実用新
    案登録請求の範囲第1項または第2項記載の透
    明樹脂パネル。 (4) 型の面粗度がRmax0.15μm以下である実用
    新案登録請求の範囲第3項記載の透明樹脂パネ
    ル。 (5) 加熱軟化した樹脂を加熱した型で押圧して成
    形することにより得られた実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載の透明樹脂パネ
    ル。 (6) 型の面粗度がRmax0.25μm以下である実用
    新案登録請求の範囲第5項記載の透明樹脂パネ
    ル。 (7) 透明樹脂がアクリル樹脂であり、基準面とこ
    れに対して傾斜した平面とがなす角度が31゜±
    2゜であるとともに、前記傾斜した平面の面粗度
    がRmax0.15μm以下であり、かつ、前記傾斜
    した平面と平面の境界部にできる曲面部分の幅
    が5/100mm以下である実用新案登録請求の範
    囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の透明
    樹脂パネル。
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