JPH03294448A - 高クロムニッケル素材及びその製造方法 - Google Patents
高クロムニッケル素材及びその製造方法Info
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- JPH03294448A JPH03294448A JP9516090A JP9516090A JPH03294448A JP H03294448 A JPH03294448 A JP H03294448A JP 9516090 A JP9516090 A JP 9516090A JP 9516090 A JP9516090 A JP 9516090A JP H03294448 A JPH03294448 A JP H03294448A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高クロムニッケル素材およびその製造方法に関
するものである。更に、詳しくはクロム、ニッケル以外
の成分が0.5重量%以下である高クロムニッケル素材
およびその製造方法に関するものである。
するものである。更に、詳しくはクロム、ニッケル以外
の成分が0.5重量%以下である高クロムニッケル素材
およびその製造方法に関するものである。
[従来技術およびその問題点]
高クロムニッケル素材は各種ターゲツト材、耐摩耗用保
護材、スイッチング材、各種電極材あるいは溶射コーテ
ィング材料の分野で多く使用されている。
護材、スイッチング材、各種電極材あるいは溶射コーテ
ィング材料の分野で多く使用されている。
従来、高クロムニッケル材の製造方法は、大別して、溶
解・鋳造法と粉末冶金法が採用されている。この内、溶
解・鋳造法としては高周波誘導加熱やアーク溶解法等が
ある。例えばアーク溶解法は、一般に水冷モールドを用
いて不活性ガス中でアーク溶解してインゴットを製造す
る方法であるが、得られるインゴット組織は、第1図−
a(47Cr−N1素材)に示すようにデンドライト組
織が発達したもので、結晶粒も大きい。又、クロム原料
としてフェロクロムや低純度のクロム粉末を用いるので
、硬質相および軟質相以外に変形能を低下させる相が存
在し、得られたものは極めて脆く加工性に劣るので取扱
に注意を要し、このため鍛造や圧延加工が困難であり、
このインゴット内に存在する鋳造欠陥等の空隙が製品の
性質を劣化させていた。また、溶解後の冷却過程での割
れの問題もあり、大型のインゴット製造は困難であった
。
解・鋳造法と粉末冶金法が採用されている。この内、溶
解・鋳造法としては高周波誘導加熱やアーク溶解法等が
ある。例えばアーク溶解法は、一般に水冷モールドを用
いて不活性ガス中でアーク溶解してインゴットを製造す
る方法であるが、得られるインゴット組織は、第1図−
a(47Cr−N1素材)に示すようにデンドライト組
織が発達したもので、結晶粒も大きい。又、クロム原料
としてフェロクロムや低純度のクロム粉末を用いるので
、硬質相および軟質相以外に変形能を低下させる相が存
在し、得られたものは極めて脆く加工性に劣るので取扱
に注意を要し、このため鍛造や圧延加工が困難であり、
このインゴット内に存在する鋳造欠陥等の空隙が製品の
性質を劣化させていた。また、溶解後の冷却過程での割
れの問題もあり、大型のインゴット製造は困難であった
。
一方、粉末冶金法においても、クロムが高融点を持つ事
や蒸気圧が高い事から、通常の成型・焼結では緻密で割
れの無い焼結体を得る事が困難であり、熱間ブレス法を
採用しても、製品の大きさに制限があるうえ、生産性も
悪く、クロムの含有量が増加するほどこの傾向が強くな
る。このように、従来の製造方法によって製造された、
特に高クロムニッケル系材料は内部欠陥の存在により、
非常に脆く、切削加工やその他の取扱によって割れ易い
等の問題があり、また加工を施す場合には通常の熱間加
工等による加工は不可能であった。
や蒸気圧が高い事から、通常の成型・焼結では緻密で割
れの無い焼結体を得る事が困難であり、熱間ブレス法を
採用しても、製品の大きさに制限があるうえ、生産性も
悪く、クロムの含有量が増加するほどこの傾向が強くな
る。このように、従来の製造方法によって製造された、
特に高クロムニッケル系材料は内部欠陥の存在により、
非常に脆く、切削加工やその他の取扱によって割れ易い
等の問題があり、また加工を施す場合には通常の熱間加
工等による加工は不可能であった。
例えば、これら高クロムニッケル素材を線材に加工する
方法としては、クロム含有量が50重量%未満の融点が
低い素材に於いては溶解法が主である。しかし、クロム
含有量が50重量%以上のものは融点が高く溶解が困難
となり、例え線材として加工されてもクラックや内部欠
陥が残存し、組織的にも結晶の粗大化、線材の変形能が
劣るものしか得られない。又、粉末冶金法による線材加
工においても、上述のようにクロムが高融点を持つこと
、蒸気圧が高いことから、通常のスウエージング法で成
形・焼結したものから、緻密で割れの無い焼結線材を得
ることが困難であり、熱間ブレス、熱間等方静水圧いに
より得たインゴットを採用して熱間スウェージング・フ
ォージング・圧延を行なう場合が多い。しかし、熱間等
方静水圧ブレス法等ではクロム粉末とニッケル粉末間の
過剰な固相拡散が起こり、第1図−b(55Cr−Ni
素材)に示したように粒成長を起こして均質微細組織を
形成できず、軟質相内のクロム量が多くなり脆化しやす
く、線材化加工が困難になる。この傾向はクロムの含有
量が増加するほど強くなる。
方法としては、クロム含有量が50重量%未満の融点が
低い素材に於いては溶解法が主である。しかし、クロム
含有量が50重量%以上のものは融点が高く溶解が困難
となり、例え線材として加工されてもクラックや内部欠
陥が残存し、組織的にも結晶の粗大化、線材の変形能が
劣るものしか得られない。又、粉末冶金法による線材加
工においても、上述のようにクロムが高融点を持つこと
、蒸気圧が高いことから、通常のスウエージング法で成
形・焼結したものから、緻密で割れの無い焼結線材を得
ることが困難であり、熱間ブレス、熱間等方静水圧いに
より得たインゴットを採用して熱間スウェージング・フ
ォージング・圧延を行なう場合が多い。しかし、熱間等
方静水圧ブレス法等ではクロム粉末とニッケル粉末間の
過剰な固相拡散が起こり、第1図−b(55Cr−Ni
素材)に示したように粒成長を起こして均質微細組織を
形成できず、軟質相内のクロム量が多くなり脆化しやす
く、線材化加工が困難になる。この傾向はクロムの含有
量が増加するほど強くなる。
このように、従来の製造方法によって製造された、特に
高クロムニッケル素材では組織的に結晶が粗大化してお
り、素材の変形能を低下させる相が存在し、さらに内部
欠陥の存在により非常に脆くなっており変形能等が劣っ
ていた。
高クロムニッケル素材では組織的に結晶が粗大化してお
り、素材の変形能を低下させる相が存在し、さらに内部
欠陥の存在により非常に脆くなっており変形能等が劣っ
ていた。
[問題を解決するための手段]
本発明者等は、上述のような諸問題を解決するため鋭意
検討した結果、ある種の条件を満たす高クロムニッケル
素材は、内部欠陥がなく緻密な組織を有し加工性に優れ
かつ、その後の取扱においても割れ等を発生することが
なく工業的に使用可能なこれまでにない高クロムニッケ
ル素材であることを見出し本発明を完成した。
検討した結果、ある種の条件を満たす高クロムニッケル
素材は、内部欠陥がなく緻密な組織を有し加工性に優れ
かつ、その後の取扱においても割れ等を発生することが
なく工業的に使用可能なこれまでにない高クロムニッケ
ル素材であることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、クロム、ニッケル以外の成分が0.5
重量%以下で、かつクロムが50〜90重量%であり、
残部が実質的にニッケルからなる組成を有する高クロム
ニッケル素材であって、その組織が硬質相と軟質相の2
相からなり、かつ素材の結晶粒径が50μm以下である
高クロムニッケル素材及びその製造法に関するものであ
る。
重量%以下で、かつクロムが50〜90重量%であり、
残部が実質的にニッケルからなる組成を有する高クロム
ニッケル素材であって、その組織が硬質相と軟質相の2
相からなり、かつ素材の結晶粒径が50μm以下である
高クロムニッケル素材及びその製造法に関するものであ
る。
次に、本発明の製造法について更に詳述する。
本発明の製造方法で用いる原料は、金属クロム、カルボ
ニルニッケルの混合粉末又は、クロム・ニッケル合金粉
末である。ここで用いる金属クロム粉末は99%以上の
純度のものが用いられる。
ニルニッケルの混合粉末又は、クロム・ニッケル合金粉
末である。ここで用いる金属クロム粉末は99%以上の
純度のものが用いられる。
クロム原料として99%未満の純度のクロムを用いると
、得られた素材中にクロム、ニッケル以外の成分が0.
5重量%を越えることにより硬質相および軟質相の2相
の他に不純物を主成分とする析出相が形成する。また、
ニッケル原料として後述のクロム・ニッケル合金を除く
カルボニルニッケル以外の例えば金属ニッケル粉末を用
いると、用いる粉末の微細化に限度があることから、焼
結反応が不十分となり欠陥素材化又は2相間の結合強度
低下が起こる。
、得られた素材中にクロム、ニッケル以外の成分が0.
5重量%を越えることにより硬質相および軟質相の2相
の他に不純物を主成分とする析出相が形成する。また、
ニッケル原料として後述のクロム・ニッケル合金を除く
カルボニルニッケル以外の例えば金属ニッケル粉末を用
いると、用いる粉末の微細化に限度があることから、焼
結反応が不十分となり欠陥素材化又は2相間の結合強度
低下が起こる。
また、原料として高クロムニッケル合金粉末を用いる方
法は、該クロムニッケル合金粉末の組織は軟質相と微細
に分散しているラメラ−状硬質相の2相より成るが、特
にその硬質相の間隔がlOμ會以上の合金粉末を用いる
と、カプセル内に充填したインゴットの加工性が乏しく
なり、熱間加工時に充分な延性が得られず、素材加工の
際に割れを生じる。そのため、ラメラ−状の硬質相間隔
がlOμ■以下の合金粉末を使用すると上記のような割
れは発生せず、素材変形能はさらに向上する。
法は、該クロムニッケル合金粉末の組織は軟質相と微細
に分散しているラメラ−状硬質相の2相より成るが、特
にその硬質相の間隔がlOμ會以上の合金粉末を用いる
と、カプセル内に充填したインゴットの加工性が乏しく
なり、熱間加工時に充分な延性が得られず、素材加工の
際に割れを生じる。そのため、ラメラ−状の硬質相間隔
がlOμ■以下の合金粉末を使用すると上記のような割
れは発生せず、素材変形能はさらに向上する。
この様な組織形状の合金粉末を得るためには、イナート
ガスアトマイズ法が最適な方法である。
ガスアトマイズ法が最適な方法である。
又、これらの原料粉末の粒径は50μ−以下のものを用
いることが望ましい。この粒径が50μ■を越える粉末
を用いると、充分な組織変形能を持つ素材が得られず、
素材の熱間加工の際にクラック発生等の支障をきたす。
いることが望ましい。この粒径が50μ■を越える粉末
を用いると、充分な組織変形能を持つ素材が得られず、
素材の熱間加工の際にクラック発生等の支障をきたす。
さらに、望ましくは該原料粉末粒径を20μ日以下にす
ることであり、このような原料粉末を用いると熱間加工
工程で硬質相の均一分散性が増し、加工特性が向上し、
耐摩耗性がさらに優れたものとなる。
ることであり、このような原料粉末を用いると熱間加工
工程で硬質相の均一分散性が増し、加工特性が向上し、
耐摩耗性がさらに優れたものとなる。
次に、前記した原料粉末を必要に応じてアルコール、エ
チルエーテル、エチレングリコール等のバインダーを用
い、充分混合撹拌後、冷間等方静水圧プレス等により密
度7g/cm3以上のインゴットに成型し、該インゴッ
トを真空またはイナートガス中で加熱処理する。該イン
ゴットの密度が7g1c113未満であると、後工程の
熱間加工中、カプセルと該インゴット間に隙間が生じ、
カプセルと該インゴットの圧下率が異なり表面から亀裂
か起きる場合がある。又、加熱処理を省略すると該イン
ゴット内部は内部欠陥や2相間の拡散が不十分な部分が
存在することになり、熱間加工時、たとえば熱間スウェ
ージング工程中に破断することがある。
チルエーテル、エチレングリコール等のバインダーを用
い、充分混合撹拌後、冷間等方静水圧プレス等により密
度7g/cm3以上のインゴットに成型し、該インゴッ
トを真空またはイナートガス中で加熱処理する。該イン
ゴットの密度が7g1c113未満であると、後工程の
熱間加工中、カプセルと該インゴット間に隙間が生じ、
カプセルと該インゴットの圧下率が異なり表面から亀裂
か起きる場合がある。又、加熱処理を省略すると該イン
ゴット内部は内部欠陥や2相間の拡散が不十分な部分が
存在することになり、熱間加工時、たとえば熱間スウェ
ージング工程中に破断することがある。
次に、該インゴットをカプセルに充填するが、このカプ
セルの材質に制限はなく、該インゴツト材の熱膨張率に
近く、その後の熱間加工に耐え得る材質を選定すること
が好ましい。例えば、カプセル材質として金属を用いる
場合、ステンレス鋼や軟鋼等が一般的である。また、該
カプセルと該インゴット間に隙間が存在するとカプセル
外側よリスウエージングやフォージング等により圧力を
加える場合に、カプセルと該インゴットの加工伸びや変
形能が同一にならず、カプセルの破損や該インゴット変
形に必要な硬質相および軟質相聞の結合力が低下し、最
終的に割れや内部欠陥を生じてしまう。さらに、該カプ
セル充填後に、望ましくは真空やイナートガス中で封止
した方が該Cr−NIインゴット材の表面酸化を防止で
き、加工性が同上する。その後、熱間加工処理を行なう
が、般には熱間スウエージング、熱間フォージングまた
は熱間圧延法が用いられ、加工温度範囲として300〜
800℃、望ましくは600℃近辺にて加熱し、所定の
寸法まで加工することが望ましい。前記加工温度が30
0℃未満では該インゴットが破断しゃすく又800℃を
越えるとカプセルの成分が該インゴットに熱拡散され、
本発明成分以外の不純物が増加し、又、硬質相と軟質相
間に熱膨張係数の差による割れが生ずる。前記加工温度
範囲は300〜800℃が最も加工性に優れていること
は第2図より明らかである。第2図中のNo、1−No
、5は夫々クロム含有150.60.70.80.90
重Ik%、クロム、ニッケル以外の成分が0.5重量%
以下、残部が実施的にニッケルよりなる高クロムニッケ
ル素材の引張り試験時の最大引張り破壊歪、最大引張り
伸びの温度依存性を示している。同図から300〜80
0℃の温度範囲に最大歪、最大伸びを示し、塑性変形能
の大きいことが判る。
セルの材質に制限はなく、該インゴツト材の熱膨張率に
近く、その後の熱間加工に耐え得る材質を選定すること
が好ましい。例えば、カプセル材質として金属を用いる
場合、ステンレス鋼や軟鋼等が一般的である。また、該
カプセルと該インゴット間に隙間が存在するとカプセル
外側よリスウエージングやフォージング等により圧力を
加える場合に、カプセルと該インゴットの加工伸びや変
形能が同一にならず、カプセルの破損や該インゴット変
形に必要な硬質相および軟質相聞の結合力が低下し、最
終的に割れや内部欠陥を生じてしまう。さらに、該カプ
セル充填後に、望ましくは真空やイナートガス中で封止
した方が該Cr−NIインゴット材の表面酸化を防止で
き、加工性が同上する。その後、熱間加工処理を行なう
が、般には熱間スウエージング、熱間フォージングまた
は熱間圧延法が用いられ、加工温度範囲として300〜
800℃、望ましくは600℃近辺にて加熱し、所定の
寸法まで加工することが望ましい。前記加工温度が30
0℃未満では該インゴットが破断しゃすく又800℃を
越えるとカプセルの成分が該インゴットに熱拡散され、
本発明成分以外の不純物が増加し、又、硬質相と軟質相
間に熱膨張係数の差による割れが生ずる。前記加工温度
範囲は300〜800℃が最も加工性に優れていること
は第2図より明らかである。第2図中のNo、1−No
、5は夫々クロム含有150.60.70.80.90
重Ik%、クロム、ニッケル以外の成分が0.5重量%
以下、残部が実施的にニッケルよりなる高クロムニッケ
ル素材の引張り試験時の最大引張り破壊歪、最大引張り
伸びの温度依存性を示している。同図から300〜80
0℃の温度範囲に最大歪、最大伸びを示し、塑性変形能
の大きいことが判る。
なお、これらの素材を用いて一般に知られている加工方
法、例えば、型鋳造、熱間圧延、穿孔、押し出し法、線
引法、深絞り、ロール成形、スウ工−ジング等により板
、管、線材、複雑な形状にまで加工することができる。
法、例えば、型鋳造、熱間圧延、穿孔、押し出し法、線
引法、深絞り、ロール成形、スウ工−ジング等により板
、管、線材、複雑な形状にまで加工することができる。
次に、このようにして作製された本発明の高クロムニッ
ケル素材の組成および組織に関して次に説明する。本発
明のクロムおよびニッケル組成について先ず説明する。
ケル素材の組成および組織に関して次に説明する。本発
明のクロムおよびニッケル組成について先ず説明する。
クロムは各種環境下における耐食性ならびに耐摩耗性に
優れた元素であるが、単体では加工性が乏しい。一方、
ニッケルは加工特性を向上させるに有効な元素である。
優れた元素であるが、単体では加工性が乏しい。一方、
ニッケルは加工特性を向上させるに有効な元素である。
これらの2成分からなるりロムニッケル素材は、クロム
を主成分とする硬質相とニッケルを主成分とする軟質相
の2相組織を形成する。このクロムニッケル素材中の全
クロム含有量が50重量%未満であると耐食性、耐摩耗
性の低下がおこり、本発明の目的は達成しない。
を主成分とする硬質相とニッケルを主成分とする軟質相
の2相組織を形成する。このクロムニッケル素材中の全
クロム含有量が50重量%未満であると耐食性、耐摩耗
性の低下がおこり、本発明の目的は達成しない。
また、全クロム含有量が90重量%を越えると素材の塑
性変形能が低下し、これを用いて他の材料への加工が困
難となり、内部欠陥や表面割れが発生することから、全
クロム含有量の範囲としては50〜90重量%であるこ
とが必要である。
性変形能が低下し、これを用いて他の材料への加工が困
難となり、内部欠陥や表面割れが発生することから、全
クロム含有量の範囲としては50〜90重量%であるこ
とが必要である。
本発明の素材では、結晶粒径が50μ腸以下であること
が必要である。高クロムニッケル素材の結晶粒径が50
μ麿を越えると、素材の組成変形能が充分得られず、熱
間加工の際にクラック発生等の支障をきたすのでその粒
径は50μ霞以下であることが必要であり、さらに好ま
しくは20μ−以下である。結晶粒径が20μ厘以下に
なると素材作製工程で硬質相の均一分散性が増すため、
加工特性向上および耐摩耗性がさらに優れる。
が必要である。高クロムニッケル素材の結晶粒径が50
μ麿を越えると、素材の組成変形能が充分得られず、熱
間加工の際にクラック発生等の支障をきたすのでその粒
径は50μ霞以下であることが必要であり、さらに好ま
しくは20μ−以下である。結晶粒径が20μ厘以下に
なると素材作製工程で硬質相の均一分散性が増すため、
加工特性向上および耐摩耗性がさらに優れる。
このような結晶粒径の調節は、原料を50μ厘以下の粒
径のものを用いるか、前記した加工温度即ち、300〜
800℃の範囲で加熱することにより行なうことが出来
る。
径のものを用いるか、前記した加工温度即ち、300〜
800℃の範囲で加熱することにより行なうことが出来
る。
又、クロムニッケル以外の成分としてCs Mn。
Fes N等の総量が0.5重量%を越えると硬質相と
軟質相の他に不純物を主成分とする析出相が生じて素材
の変形能を低下させ、さらに局部的に耐食性が劣る部分
が表われる。そのためにクロムニッケル以外の成分の総
量は0.5重量%以下に抑制し、硬質相と軟質相の2相
組織とする必要がある。
軟質相の他に不純物を主成分とする析出相が生じて素材
の変形能を低下させ、さらに局部的に耐食性が劣る部分
が表われる。そのためにクロムニッケル以外の成分の総
量は0.5重量%以下に抑制し、硬質相と軟質相の2相
組織とする必要がある。
これは、素材の製造の際に高純度の原料を用いるなどし
て調節する。第1図−〇 (50Cr−Ni材)は本発
明による素材の組織を示しているが、上記で述べた特性
を全て満足していることが分かる。
て調節する。第1図−〇 (50Cr−Ni材)は本発
明による素材の組織を示しているが、上記で述べた特性
を全て満足していることが分かる。
[発明の効果]
本発明の素材は、塑性変形能に優れたものである。又、
比較的簡便な方法でこれを製造出来る[実施例コ 以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが
、本発明はこれにより制限を受けるものではない。
比較的簡便な方法でこれを製造出来る[実施例コ 以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが
、本発明はこれにより制限を受けるものではない。
実施例1〜6
第−表に実施例1〜6で用いた各素材の原料粉末組成を
示す。原料粉末を第−表に示す組成に調整し、同表備考
に示した状態の粉末(混合粉末:金属クロム粉末とカル
ボニルニッケル粉末の混合粉末、合金粉末:高クロムニ
ッケル合金粉末)を、全体の2重ffi%のエチルアル
コールと混合し、密度7.5g/cm3となるように冷
間等方静水圧プレスにてインゴットを作製した。このイ
ンゴットを真空熱処理炉で1250℃、2時間焼結を行
い、次に、長さ125)、直径33)、厚み5ff11
1の鋼チューブ内に隙間が出来ないように充填した。そ
の後、アルゴンガス中で約15分間保持し、ついで、常
温中で10 ’mtnHgまで真空排気し、排気孔を溶
接しカプセルとした。
示す。原料粉末を第−表に示す組成に調整し、同表備考
に示した状態の粉末(混合粉末:金属クロム粉末とカル
ボニルニッケル粉末の混合粉末、合金粉末:高クロムニ
ッケル合金粉末)を、全体の2重ffi%のエチルアル
コールと混合し、密度7.5g/cm3となるように冷
間等方静水圧プレスにてインゴットを作製した。このイ
ンゴットを真空熱処理炉で1250℃、2時間焼結を行
い、次に、長さ125)、直径33)、厚み5ff11
1の鋼チューブ内に隙間が出来ないように充填した。そ
の後、アルゴンガス中で約15分間保持し、ついで、常
温中で10 ’mtnHgまで真空排気し、排気孔を溶
接しカプセルとした。
次にカプセルを外部より750℃に加熱し、減面率50
%になるまで熱間圧延(11パス)加工し、徐冷し素材
を得た。この素材をさらに、800”Cで2時間保持し
た後600℃で圧延方向を90°変えて、減面率93%
まで加工した。得られた各々の素材の組織、変形能、耐
摩耗性及び耐食性の結果を第−表に示す。評価測定方法
は以下の方法で求めた。
%になるまで熱間圧延(11パス)加工し、徐冷し素材
を得た。この素材をさらに、800”Cで2時間保持し
た後600℃で圧延方向を90°変えて、減面率93%
まで加工した。得られた各々の素材の組織、変形能、耐
摩耗性及び耐食性の結果を第−表に示す。評価測定方法
は以下の方法で求めた。
組織測定:素材をパフ研磨し、シュウ酸で電解エツチン
グ処理した後、光学顕微鏡で組織観察を行った。
グ処理した後、光学顕微鏡で組織観察を行った。
変形能測定:素材の両端を固定し、中央に50kgfの
荷重をかけて素材の曲り角度を測定した。
荷重をかけて素材の曲り角度を測定した。
耐摩耗性測定:硬度計により硬質相および軟質相の硬度
を測定し、硬度が硬い程、耐摩耗性に優れていると判断
した。
を測定し、硬度が硬い程、耐摩耗性に優れていると判断
した。
耐食性測定:腐食速度の測定は、各素材を研磨し、試験
前の重量を測定する。その後10%硝フッ酸、50℃お
よび30%苛性ソーダ、150”C溶液中に浸漬し、重
量変化より腐食速度を求めた。なお、苛性ソーダ溶液は
オートクレーブ中で浸漬試験を行った。
前の重量を測定する。その後10%硝フッ酸、50℃お
よび30%苛性ソーダ、150”C溶液中に浸漬し、重
量変化より腐食速度を求めた。なお、苛性ソーダ溶液は
オートクレーブ中で浸漬試験を行った。
第−表から明らかなように本発明の素材は外観上、割れ
や欠陥は認められず、45°曲げ試験においても優れた
変形能を示した。又、組織的にも第3図−b(実施例1
の素材)から硬質相と軟質相の2相が均一に分散し、そ
の結晶粒径も50μ■以下であることが判る。又、硬度
測定の結果、耐摩耗性に優れ、強酸溶液および強アルカ
リ溶液に対しても優れた耐食性を有することが判る。
や欠陥は認められず、45°曲げ試験においても優れた
変形能を示した。又、組織的にも第3図−b(実施例1
の素材)から硬質相と軟質相の2相が均一に分散し、そ
の結晶粒径も50μ■以下であることが判る。又、硬度
測定の結果、耐摩耗性に優れ、強酸溶液および強アルカ
リ溶液に対しても優れた耐食性を有することが判る。
比較例1〜11
第三表に示す原料を用いた以外は実施例と同様の方法で
各素材を製造した。同表備考に本発明との差異を示した
。比較例11は水アトマイズ法を用いて製造した合金粉
末を用いた例であり、粉末粒径は50μ■以下であるが
球状にならず鋭角な形状を有する粉末を用いた例である
。
各素材を製造した。同表備考に本発明との差異を示した
。比較例11は水アトマイズ法を用いて製造した合金粉
末を用いた例であり、粉末粒径は50μ■以下であるが
球状にならず鋭角な形状を有する粉末を用いた例である
。
これらの素材を実施例と同様の方法で測定し組織、変形
能、耐食性および耐摩耗性の結果を第三表に示す。
能、耐食性および耐摩耗性の結果を第三表に示す。
第三表から明らかなように比較例1−11の内、比較例
1〜3.7.10はクロム含有量が50〜90重量%、
不純物の総量065重量%以下で残部が実質的にニッケ
ルからなる化学組成より外れているため例えば比較例2
の素材の断面組織を第3図−aに示す様に、硬質相と軟
質相の2相以外に黒色の析出相が認められ3相となって
いる。又、表面にはミクロクラックが認められ、熱間加
工中に亀裂が生じた。比較例4〜6.9は原料粉末の粒
径が50μ露を越えており、又、比較例11は合金粉末
の作製方法が異なるため粒形が球状にならないことから
、結晶粒径が50μm以下とならず、変形能も劣ってお
り、素材表面に亀裂やミクロクラックが生じた。さらに
、耐摩耗性においても硬度にバラツキがあり、局部的に
摩耗が起きやすいことを示唆している。また、耐食性に
おいても組織が不均一であると、腐食性溶液中では2相
あるいは3相間に電位差が生じ耐食性に劣ることが判る
。
1〜3.7.10はクロム含有量が50〜90重量%、
不純物の総量065重量%以下で残部が実質的にニッケ
ルからなる化学組成より外れているため例えば比較例2
の素材の断面組織を第3図−aに示す様に、硬質相と軟
質相の2相以外に黒色の析出相が認められ3相となって
いる。又、表面にはミクロクラックが認められ、熱間加
工中に亀裂が生じた。比較例4〜6.9は原料粉末の粒
径が50μ露を越えており、又、比較例11は合金粉末
の作製方法が異なるため粒形が球状にならないことから
、結晶粒径が50μm以下とならず、変形能も劣ってお
り、素材表面に亀裂やミクロクラックが生じた。さらに
、耐摩耗性においても硬度にバラツキがあり、局部的に
摩耗が起きやすいことを示唆している。また、耐食性に
おいても組織が不均一であると、腐食性溶液中では2相
あるいは3相間に電位差が生じ耐食性に劣ることが判る
。
比較例12〜15
第三表に示した原料を用い、同表備考に示した方法、条
件で素材を製造した。比較例12は溶解・鋳造法による
素材である。比較例13は原料粉末を冷間等方静水圧プ
レスにより充填密度7.5g/cIIl’としたインゴ
ットを形成し、熱処理の代わりに熱間等方静水圧プレス
(1200℃1.2ton−f*30分Ar中)を行い
、さらに、熱間加工したものである。
件で素材を製造した。比較例12は溶解・鋳造法による
素材である。比較例13は原料粉末を冷間等方静水圧プ
レスにより充填密度7.5g/cIIl’としたインゴ
ットを形成し、熱処理の代わりに熱間等方静水圧プレス
(1200℃1.2ton−f*30分Ar中)を行い
、さらに、熱間加工したものである。
比較例14は、インゴットの充填密度は7.5g/cI
I+3であるが、その後の熱処理を行わなかったものを
熱間加工した素材である。比較例15は該インゴットの
充填密度が8.5g/cm’であり、その後の熱処理を
行なったものを熱間加工した素材である。
I+3であるが、その後の熱処理を行わなかったものを
熱間加工した素材である。比較例15は該インゴットの
充填密度が8.5g/cm’であり、その後の熱処理を
行なったものを熱間加工した素材である。
第三表に素材の特性として表面状態、変形能、組織及び
結晶粒径の結果を示す。測定は実施例と同様の方法で行
なった。比較例12で得た素材は、組織も第1図−aに
示したと同様に硬質相がデンドライト状に発達しており
、非常に加工が困難であり、割れや亀裂しやすい素材で
あった。比較例13て得た素材はインゴット充填密度が
7.5g/cIIl’になっているが、その後の熱処理
の代わりに熱間等方静水圧プレスを行った素材であり、
素材表面のクラックや内部欠陥は少ないが、高温下でプ
レスされているため結晶粒が成長し、変形能は劣るもの
であった。比較例14.15においても2相間の結合強
度不足や充填密度不足のため素材表面にミクロクラック
が生じ、内部欠陥も認められた。
結晶粒径の結果を示す。測定は実施例と同様の方法で行
なった。比較例12で得た素材は、組織も第1図−aに
示したと同様に硬質相がデンドライト状に発達しており
、非常に加工が困難であり、割れや亀裂しやすい素材で
あった。比較例13て得た素材はインゴット充填密度が
7.5g/cIIl’になっているが、その後の熱処理
の代わりに熱間等方静水圧プレスを行った素材であり、
素材表面のクラックや内部欠陥は少ないが、高温下でプ
レスされているため結晶粒が成長し、変形能は劣るもの
であった。比較例14.15においても2相間の結合強
度不足や充填密度不足のため素材表面にミクロクラック
が生じ、内部欠陥も認められた。
第1図−aは、従来法のアーク溶解法で得た47Cr−
Ni素材のインゴット組成を、第1図−すは、同じく粉
末冶金法により作製された55Cr−Ni素材の組織を
、又第1図−〇は本発明のクロムニッケル素材の断面組
織の構造を示す光学顕微鏡写真(1,000倍)、第2
図は、クロム含有量が50.60.70.80.90重
量%、不純物の総量が0.5重量%以下、残部が実質的
にニッケルよりなる素材の各温度に於ける引張り試験時
の最大引張り破壊歪、最大引張り伸びを示し、第3図(
a) (b)は比較例2及び実施例1の素材のSEX写
真(1,000倍)を示す。
Ni素材のインゴット組成を、第1図−すは、同じく粉
末冶金法により作製された55Cr−Ni素材の組織を
、又第1図−〇は本発明のクロムニッケル素材の断面組
織の構造を示す光学顕微鏡写真(1,000倍)、第2
図は、クロム含有量が50.60.70.80.90重
量%、不純物の総量が0.5重量%以下、残部が実質的
にニッケルよりなる素材の各温度に於ける引張り試験時
の最大引張り破壊歪、最大引張り伸びを示し、第3図(
a) (b)は比較例2及び実施例1の素材のSEX写
真(1,000倍)を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)クロム、ニッケル以外の成分が0.5重量%以下で
、かつクロムが50〜90重量%であり、残部が実質的
にニッケルからなる組成を有する高クロムニッケル素材
であって、その組織が硬質相と軟質相の2相からなり、
かつ素材の結晶粒径が50μm以下である高クロムニッ
ケル素材。 2)純度99%以上のクロム粉末とカルボニルニッケル
粉末を用いて充填密度が7g/cm^3以上のインゴッ
トとし、該インゴットを真空又は不活性ガス中で加熱し
た後、熱間加工処理を行ない、クロム、ニッケル以外の
成分が0.5重量%以下で、かつクロムが50〜90重
量%であり、残部が実質的にニッケルからなる組成を有
する高クロムニッケル素材であって、その組織が硬質相
と軟質相の2相からなり、かつ素材の結晶粒径が50μ
m以下である高クロムニッケル素材の製造方法。 3)高クロムニッケル合金粉末を原料粉末として用いる
特許請求の範囲第2)項記載の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9516090A JPH03294448A (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 高クロムニッケル素材及びその製造方法 |
| EP91303101A EP0452079A1 (en) | 1990-04-12 | 1991-04-09 | High chromium-nickel material and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9516090A JPH03294448A (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 高クロムニッケル素材及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03294448A true JPH03294448A (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=14130027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9516090A Pending JPH03294448A (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | 高クロムニッケル素材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03294448A (ja) |
-
1990
- 1990-04-12 JP JP9516090A patent/JPH03294448A/ja active Pending
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