JPH032988B2 - - Google Patents
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- JPH032988B2 JPH032988B2 JP58098763A JP9876383A JPH032988B2 JP H032988 B2 JPH032988 B2 JP H032988B2 JP 58098763 A JP58098763 A JP 58098763A JP 9876383 A JP9876383 A JP 9876383A JP H032988 B2 JPH032988 B2 JP H032988B2
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- A61L17/00—Materials for surgical sutures or for ligaturing blood vessels ; Materials for prostheses or catheters
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Description
産業上の利用分野
本発明は、外科用複合縫合糸、特に径方向の強
度が改善された外科用複合縫合糸の製造方法に関
する。 従来の技術及びその問題点 複合縫合糸は従来技術のものにおいても多数の
利点を備えている。例えば、多くの合成繊維は、
外科用縫合糸に要求される条件のうち1又は2以
上を欠いているため縫合糸として不適当である
が、一方において、縫合糸に必要な他の条件を備
えている。例を挙げれば、多くの合成樹脂から得
られる繊維は硬すぎ、また縫合糸に要求される結
び易さ、すなわち結節性が不十分である。一方、
これらの合成樹脂糸は縫合糸の使用上、非常に望
ましい引張強度を備え得る。したがつて、種々の
複合方法により異なる合成樹脂材料の最良の特性
を結合させるための多くの試みがなされてきたの
も驚くには当たらない。しかしながら、これら複
合の試みは常に欠点を伴つていた。 複合縫合糸の製造における主な難点は、合成樹
脂が、複合という点では好ましいにもかかわら
ず、相互の結合容易性を欠いており、また相互の
接着が困難である点である。ポリマー成分及び/
又はポリマー成分を他のポリマー成分に結合する
のを補助する化学添加物を含んだ反応物質による
合成接着剤を使用して前記難点を排除する多くの
試みがなされた。しかし、これらの技術は多くの
費用を要する上に、ほとんど成功に至らなかつ
た。 競技用ラケツトの糸の製造に使用される一体化
された複合糸に関する試みが、ステイーブン ジ
エー クランダルの米国特許第4275117号明細書
に示されている。ここには、融点の異なる繊維材
料からなる糸を繊維材料の全部ではなく一部を溶
融させるのに十分な加熱状態におくことが示され
ている。この複合方法はテニスラケツト用糸の製
造には十分であろうが、前述の他の先行技術と同
様に、次の点で外科用縫合糸としては不充分であ
る。すなわち、該方法により得られる糸は、高融
点合成樹脂の第1材料と低融点合成樹脂の第2材
料とにより、芯とそれを取り囲むさやとを形成
し、この原料糸に対し第2材料のみを溶融する温
度の加熱を単に与えるだけであるので、第2材料
の溶融による第1材料との融着に依存して両樹脂
間の結合がなされており、したがつて摩耗、よじ
れ及び結節時の枝分かれに対する耐性の欠如にみ
られるように、径方向の強度が弱いとう点であ
る。 発明の概要 本発明の目的は、径方向強度の改善された合成
樹脂複合縫合糸、すなわち摩耗、よじれ及び結節
時の枝分かれに対する耐性を有した複合縫合糸の
製造方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、表面性、引張強度及び/
又は結節強さを優れたものとし得ると共に必要応
じて調整し得る複合縫合糸の製造方法を提供する
ことにある。 本発明のさらに他の目的は、1つの合成樹脂を
他の合成樹脂に、合成接着剤、化学反応物質又は
ポリマーを他のポリマーに接合するのに必要な添
加物を使用することなく、強靭に結合し得る、複
合縫合糸の製造方法を提供することにある。 本発明のこれらの目的は、第1合成樹脂からな
る複数の繊維が該第1合成樹脂より融点の低い第
2合成樹脂材の周囲を囲繞するように配置された
構造の原料糸を形成し、前記第1合成樹脂の流動
化を生ぜしめることなく前記第2合成樹脂を溶融
させる温度に前記材料糸を加熱し、前記第2合成
樹脂溶融下に前記第1合成樹脂繊維に引張力を付
与し、該引張力に基づく前記繊維間の側圧により
前記第2合成樹脂を前記繊維間から外方へ滲出さ
せて前記第2合成樹脂材の十分な量に基づき前記
囲繞配置の繊維の外周面が覆われるように前記引
張力を付与し、これにより滲出経路に形成された
前記第2合成樹脂の延在部分でもつて相互に連結
された該第2合成樹脂層を前記第1合成樹脂繊維
層の内外に得、該引張力付与状態の原料糸を加熱
したダイスに通して前記第2合成樹脂による表面
層を平滑化し、その後前記第2合成樹脂を硬化さ
せ、必要に応じてさらに合成樹脂でコーテイング
し、得られた複合糸を殺菌消毒することを特徴と
する外科用縫合糸の製造方法により達成される。 すなわち、本発明方法によれば、融点の異なる
合成樹脂を用い、一方の樹脂の溶融下に他方の樹
脂繊維に引張力を付与し、該引張力に基づく繊維
間の側圧により溶融樹脂を非流動化樹脂繊維間か
ら滲出させることにより複合糸が形成されるの
で、原料糸への引張力付与という簡易な手段によ
り加圧ダイスを必要とすることなく複合糸が得ら
れる。 しかも前記溶融樹脂は十分な量とされており、
前記引張力の付与に基づく滲出により前記囲繞配
置の繊維の外周面を覆い、その結果滲出経路に形
成された第2合成樹脂の延在部分(内部鋳込み)
でもつて相互に連結された該第2樹脂層を前記第
1合成樹脂層の内外に形成する。したがつて、該
第2合成樹脂層は、前記第1合成樹脂層を径方向
に挾み且つ相互に滲出個所の延在部分で連結され
た形態をなし、これにより、複合樹脂相互間の接
合用添加剤を用いることなく、径方向強度の強い
合成樹脂複合縫合糸、すなわち、摩耗、よじれ及
び結節時の枝分かれに対する耐性を有した複合縫
合糸が得られる。 引張力付与に基づく滲出を利用することは、次
の重要な理由に基づいている。すなわち、溶融樹
脂を囲繞繊維間に滲出させるには、囲繞繊維の外
径よりやや小さい径の加圧ダイスを使用すること
も考えられるが、これでは囲繞繊維間への溶融樹
脂の滲出は得られても、滲出樹脂によるその外周
面のコーテイングは得られないのである。かかる
コーテイングを形成する溶融樹脂の滲出は、囲繞
繊維外周面が自由な状態におかれる引張力付与方
法に基づいて初めて可能になるのである。 溶融樹脂滲出によるコーテイングを有した複合
糸は、滲出に起因する凹凸面を呈しているので、
加熱された平滑用ダイスを通されることにより、
平滑化される。平滑化された複合糸は外科用縫合
糸とするために殺菌消毒される。 こうして得られる複合縫合糸は、複合される合
成樹脂の各々の性質、構成比率、加熱溶融時に付
与する引張力、加熱温度等の要因を変化させるこ
とにより、表面性、引張り強度及び/又は結節強
さを優れたものとすることができ必要に応じて調
整され得る。 特に結節性及び結節強さは、複合糸が溶融樹脂
の滲出により形成されることに基づく、糸に内在
する「山と谷」により、優れたものとなる。すな
わち、溶融樹脂が高融点合成樹脂繊維間から滲出
する箇所は該繊維の緊張下に所々に分散する結
果、横断面構造が糸長手方向の場所により異なつ
たものとなり、これに伴つて各場所での圧縮変形
性が異ることとなる。したがつて、結節時には結
節箇所において径方向の変形が大小混在し、これ
により結節が容易に行われる一方で、結節ほぐれ
が防止され結節部が強固に保持されるのである。 前記加熱処理時に、糸に強度の引張りを与える
と、引き続くコーテイング及び必要に応じて行わ
れる最終寸法決め工程で引張りを与える必要がな
くなるという重要な利点も得られる。 多くの場合、平滑化された複合糸は、シール及
び強度向上のため押出し又は溶融コーテイング等
により同様の合成樹脂でさらにコーテイングする
のが望ましい。また、糸が、組まれた状態の場合
は、引続き付加されるコーテイングは組糸のうね
りを排除して連続性を与え、その結果、改善され
た結節性及び結節強さを有し、且つ単繊維状の可
撓性複合多繊維縫合糸が得られる。この改善され
た結節性及び結節強さも、結びにより結節が形成
されたとき、縫合糸は内在する糸の「山と谷」に
より結節部内で大小混在した変形状態となるとい
う作用により得られる。 本明細書において「軟化」というときは、糸を
構成する一方の合成樹脂を固体又は高粘性の状態
から通常の条件下で流動を生じる程度の粘性状態
にし、他方の合成樹脂にはそのような変化を与え
ない処理を指す。この「軟化」は加熱によつて得
られる。 本発明方法により得られる軟化された糸は、
種々の構成とすることができ、軟化される合成樹
脂は軟化過程に於て、フイルム、繊維又は軟化さ
れない樹脂へのコーテイングなど、所望の形態と
することができる。1例を挙げれば、前記糸は、
重ねられ、捩られ、編まれ、又はより高融点の合
成樹脂繊維と混合された融点の低い方の合成樹脂
を備えることができる。原料糸は、複繊維の合成
樹脂カバーと、該カバーに囲まれ、少くとも単一
の、好ましくは複数の繊維からなり、該カバーよ
り融点の低い異る合成樹脂のコアとを備えるのが
望ましい。 また、本発明方法により加熱される糸は、少く
とも一部に、より融点の低い第2の合成樹脂によ
りコーテイングされた複数の第1合成樹脂繊維を
備えることができ、該コーテイングされた繊維は
重ねられ、捩られ、組まれ、混合され、又は単に
並列に並べられたものとすることができる。 本発明方法により加熱される糸における、低融
点合成樹脂成分の高融点合成樹脂成分に対する割
合は、主に、選択される成分により変化する。 原料糸の繊維間から滲出するだけでなく糸にコ
ーテイングを施す必要があるため、非溶融合成樹
脂に対する溶融樹脂の割合は、一般に1対10から
2対1とする必要がある。前記割合が約12対1を
越えると、糸ラインの不均一さのため処理が困難
となる。 複合合成樹脂からなる準備段階の原料糸は、一
つの合成樹脂成分の融点以上への加熱にあたり、
該糸を、好ましくは窒素等の不活性ガス雰囲気を
有する適切な炉を通過させるというように適宜の
手段を用いることができる。複合糸が炉を通過す
るとき、低融点合成樹脂成分は溶融し、引張力付
与に基づき複数の高融点合成樹脂繊維の間を通つ
て滲出し、さらに糸の表面を覆う。 次いで過剰な溶融合成樹脂は手で取除くことが
できるが、前記のごとく形成された糸は加熱され
たダイスに通されることにより、凸部を取り除
き、外表面を滑らかにされる。このようにして得
られた糸にさらにコーテイングが施される場合
は、前記処理において、コーテイングの余地を残
すため、縫合糸の等級毎の制限より少くとも20〜
40ミクロン細いプリコート ヤーン(precoatrd
yarn)が得られるようなダイスを選択すること
が重要である。前述のように、この処理は窒素の
ような不活性ガス中で行われるのが好ましい。前
記平滑処理の間に引延ばしも行われる。前記糸は
加熱炉及び平滑用ダイス内を、平滑にして凸部の
ない表面を得るのに必要な回数通過させることが
できる。凸部除去による平面処理の際に、表面の
過剰な合成樹脂は取除かれるだけでなく、そのう
ちの幾らかは、十分に滑らかなアンダーコート部
分を得るために糸表面の凹凸を充填するのに使用
されるのが好ましい。該充填がなされない場合
は、表面に残る合成樹脂は糸の輪郭に沿つたまま
となり、次いで施される合成樹脂コーテイングは
いずれにしてもこの輪郭に沿つたものとなる。 加熱炉の温度は、合成樹脂成分、及び糸が炉を
通過する速度に応じて変化せしめられる。前述の
ように、前記温度は低融点合成樹脂の融点以上に
且つ該低融点合成樹脂が次のような粘性を有する
まで高められる。すなわち、該合成樹脂が糸に滲
透し、冷却後に糸表面にゼラチン状塊を生じるよ
うな粘性である。温度が高過ぎると、低融点合成
樹脂の滲透量は過剰となり勝ちであり、内部への
鋳込みが得られないため、そのような高温への加
熱は避けられるべきである。 溶融樹脂浸透のための前記加圧における、現実
の又は最適な圧力値は、主に、糸を構成する合成
樹脂成分、軟化状態、軟化された合成樹脂の流動
に関する粘性及び糸の構成の特徴、すなわち組み
糸、撚糸、編み糸等に応じて決められる。 合成樹脂成分の一方を溶融する軟化処理におけ
る最適の加熱温度は、低融点合成樹脂にのみ依存
するのではなく、母材を構成する高融点合成樹脂
の融点及び/又は強度零となる温度(zero
strength temperature)にも依存する。高度の
結晶性を有する樹脂の場合は、低融点樹脂の融点
は重要ではなく、むしろ滲透を容易にする流動性
及び粘性を該樹脂が有するに至る温度が重要とな
る。一方、非結晶性樹脂の場合は、明確な融点が
存在しないため、後者の基準のみが適用される。
通常この温度は、樹脂の融点より高い。例えば、
融点が約160℃であるアイソタクチツクポリプロ
ピレンが適切な流動性を有するためには、その分
子量に応じ約180℃から280℃の範囲に加熱されな
ければならない。繊維形成能を有するポリエチレ
ンは、通常160℃から275℃の範囲で処理される。
ナイロン66(ポリヘキサメチレン アジパメイト)
は通常、約280℃から295℃の加熱温度を必要と
し、ポリエチレン テルフタレートでは約270℃
から320℃の加熱温度が必要である。 平滑用ダイスの温度もまた、低融点合成樹脂の
融点以上とされ、通常は高融点合成樹脂成分の融
点よりも低くされる。ほとんどの場合、平滑用ダ
イスの温度は、加熱時、すなわち前記糸形成/プ
リコート段階の温度に近い温度とされる。該ダイ
スの温度は前記糸形成/プリコート段階の温度よ
り約5℃から15℃低くされるのが望ましい。 本発明の好ましい実施態様によれば、形成され
た平滑な複合縫合糸は次に樹脂が溶融され該糸上
に押出されるコーテイング工程に置かれる。この
ためには、通常の押出し装置であればいずれも使
用することができる。平滑な複合縫合糸は押出コ
ーテイングダイスを通され、プリコート段階の糸
形成に使用されたものと同種の付加樹脂によりコ
ーテイングされる。また、この後必要に応じて前
述のように加熱されたダイスにより平滑処理が施
される。 コーテイング工程における押出し時の温度は、
付加される樹脂に応じて決められ、通常は加熱処
理時の温度に従う。コーテイングが溶融流動物の
流動計のような装置により施されるときは、他の
条件が同じであれば、コーテイング時の温度が高
い程、最終的に得られる縫合糸の径は太くなるこ
とが判明した。これは、高温下での溶融物粘度の
低下により、所定の加圧下で流動する樹脂が増加
するためである。樹脂コーテイングの厚さは加圧
力を変えることにより容易に調節することができ
る。コーテイングされた縫合糸が最後に寸法決め
される場合は、この厚さは最終的な仕上り寸法よ
り30〜40ミクロン太くする必要がある。 コーテイング工程の後、コーテイングされた糸
は最後の寸法決め工程を経るのが望ましい。通常
は、コーテイング工程を経た糸は米国薬局方の寸
法基準より太い。該糸を米国薬局方の寸法基準に
適合させるため、寸法決め又は径決め工程を通さ
れる。このような最後の寸法決めは、コーテイン
グされた縫合糸を径決めダイス又はキヤリブレー
シヨンダイス、好ましくは切れ目なしダイス
(non−split die)を通すことにより行なわれる。
寸法決め処理においては、キヤリブレーシヨンダ
イスは次のような付加的な作用を行なう。 (a) コーテイングに生じ得る不均一性を実質上全
て排除する。 (b) コーテイングされた縫合糸は加熱されたキヤ
リブレーシヨンダイスを通る際に圧迫されるの
で、プリコートされた糸の樹脂表面にシース又
は鞘状の樹脂がさらに一体的に溶融せしめら
れ、糸のコーテイングの接着性を改善する。 (c) コーテイング工程において、何らかの原因に
より押出される溶融樹脂の流量が変化した場合
に、コーテイング層が厚くなるが、キヤリブレ
ーシヨンダイスは過剰な樹脂コーテイングを掻
取ることによりコーテイング層の最終的な厚さ
を調整する。 コーテイングされた縫合糸は、冷えた樹脂コー
テイング層がキヤリブレーシヨンダイスを通過す
る際に摩耗するのを防ぐために、溶融状態にある
間に、キヤリブレーシヨンダイスの壁面に接触せ
しめられる必要がある。コーテイング用ダイスと
キヤリブレーシヨンダイスとの間隔はコーテイン
グされた縫合糸が、キヤリブレーシヨンダイスを
通過する際に、該キヤリブレーシヨンダイスのダ
イスとしての作用がなされるのに十分な硬度を有
すると同時に、該ダイスの平滑仕上げ作用がなさ
れるのに十分な柔軟性を有することを確実ならし
めるため、最小限におさえられるべきである。該
間隔は5から7cmとするのが適切であることが判
明した。キヤリブレーシヨンダイスの毛管状部分
及び該ダイスの入口が常に溶融樹脂で満たされる
ようにするため、コーテイング用ダイスから出た
際の縫合糸はキヤリブレーシヨンダイスの内径よ
りもかなり太く(30から40ミクロン)する必要が
ある。一方、過度のコーテイングはコーテイング
ダイスから出た後、早い温度低下を伴い、キヤリ
ブレーシヨンダイスを通過させるのに適当な温度
まで加熱するのは容易ではない。その結果、掻取
り作用が妨げられ、縫合糸の破損や表面の荒れが
生じる。 本発明に使用する各合成樹脂成分は、一方が他
方の軟化又は質の低下を生じることなく軟化する
のに十分な軟化点を有しておれば、毒性を有して
いても、繊維又はフイルム形成樹脂であつても制
限を受けることはない。したがつて該合成樹脂は
熱加塑性樹脂でも非熱可塑性樹脂でも良く、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリイソブチレン等の炭素数1〜6のオレフ
インのホモポリマー及びコポリマー、エチレン、
ポリエチレン及びこれらに類するもののコポリマ
ー、ポリメタクリレート、ポリエタクリレート等
のポリアクリレート、ナイロン66すなわちポリ
(ヘキサメチレン アジパミド)、ナイロン610す
なわちポリヘキサメチレン セバカミド、ナイロ
ン6すなわちポリカプロラクタム、芳香族ポリア
ミド(これらのものは米国特許第3063966号、
3600350号、3671542号及び3819587号の各明細書
に記載されている。)、特にポリ(p−ベンズアミ
ド)、ポリ(p−フエニレン テレフタールアミ
ド)、ポリ(2−クロロ−p−フエニレン テレ
フタールアミド)、ポリ(2,6,−ジクロロ−p
−フエニレン−2,6−ナフタールアミド)、ポ
リ(p−フエニレン−p,p′−ビフエニルジカル
ボキシアミド)、ポリ(p,p′−フエニレン ベ
ンズアミド)、ポリ(1,5−ナフチレン テレ
フタールアミド)、コポリ(p,p′−ジアミノベ
ンズアニリド テレフタールアミド)、ポリエチ
レン テレフタレート及びポリ(1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレン テレフタレート)等の2
官能性のカルボン酸とジオールとのポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ
ウレタン、ポリエテール類、ポリビニル類、次の
ようなポリペプタイド類、すなわちポリラクタイ
ド、ポリグリコライド、及びこれらのコポリマ
ー、これらと米国特許第3636952号及び2683136号
各明細書記載のような反応性モノマーとのコポリ
マー、並びにp−アミノ安息香酸のポリマーとす
ることができる。 本発明に係る複合糸の例を表1に示す。
度が改善された外科用複合縫合糸の製造方法に関
する。 従来の技術及びその問題点 複合縫合糸は従来技術のものにおいても多数の
利点を備えている。例えば、多くの合成繊維は、
外科用縫合糸に要求される条件のうち1又は2以
上を欠いているため縫合糸として不適当である
が、一方において、縫合糸に必要な他の条件を備
えている。例を挙げれば、多くの合成樹脂から得
られる繊維は硬すぎ、また縫合糸に要求される結
び易さ、すなわち結節性が不十分である。一方、
これらの合成樹脂糸は縫合糸の使用上、非常に望
ましい引張強度を備え得る。したがつて、種々の
複合方法により異なる合成樹脂材料の最良の特性
を結合させるための多くの試みがなされてきたの
も驚くには当たらない。しかしながら、これら複
合の試みは常に欠点を伴つていた。 複合縫合糸の製造における主な難点は、合成樹
脂が、複合という点では好ましいにもかかわら
ず、相互の結合容易性を欠いており、また相互の
接着が困難である点である。ポリマー成分及び/
又はポリマー成分を他のポリマー成分に結合する
のを補助する化学添加物を含んだ反応物質による
合成接着剤を使用して前記難点を排除する多くの
試みがなされた。しかし、これらの技術は多くの
費用を要する上に、ほとんど成功に至らなかつ
た。 競技用ラケツトの糸の製造に使用される一体化
された複合糸に関する試みが、ステイーブン ジ
エー クランダルの米国特許第4275117号明細書
に示されている。ここには、融点の異なる繊維材
料からなる糸を繊維材料の全部ではなく一部を溶
融させるのに十分な加熱状態におくことが示され
ている。この複合方法はテニスラケツト用糸の製
造には十分であろうが、前述の他の先行技術と同
様に、次の点で外科用縫合糸としては不充分であ
る。すなわち、該方法により得られる糸は、高融
点合成樹脂の第1材料と低融点合成樹脂の第2材
料とにより、芯とそれを取り囲むさやとを形成
し、この原料糸に対し第2材料のみを溶融する温
度の加熱を単に与えるだけであるので、第2材料
の溶融による第1材料との融着に依存して両樹脂
間の結合がなされており、したがつて摩耗、よじ
れ及び結節時の枝分かれに対する耐性の欠如にみ
られるように、径方向の強度が弱いとう点であ
る。 発明の概要 本発明の目的は、径方向強度の改善された合成
樹脂複合縫合糸、すなわち摩耗、よじれ及び結節
時の枝分かれに対する耐性を有した複合縫合糸の
製造方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、表面性、引張強度及び/
又は結節強さを優れたものとし得ると共に必要応
じて調整し得る複合縫合糸の製造方法を提供する
ことにある。 本発明のさらに他の目的は、1つの合成樹脂を
他の合成樹脂に、合成接着剤、化学反応物質又は
ポリマーを他のポリマーに接合するのに必要な添
加物を使用することなく、強靭に結合し得る、複
合縫合糸の製造方法を提供することにある。 本発明のこれらの目的は、第1合成樹脂からな
る複数の繊維が該第1合成樹脂より融点の低い第
2合成樹脂材の周囲を囲繞するように配置された
構造の原料糸を形成し、前記第1合成樹脂の流動
化を生ぜしめることなく前記第2合成樹脂を溶融
させる温度に前記材料糸を加熱し、前記第2合成
樹脂溶融下に前記第1合成樹脂繊維に引張力を付
与し、該引張力に基づく前記繊維間の側圧により
前記第2合成樹脂を前記繊維間から外方へ滲出さ
せて前記第2合成樹脂材の十分な量に基づき前記
囲繞配置の繊維の外周面が覆われるように前記引
張力を付与し、これにより滲出経路に形成された
前記第2合成樹脂の延在部分でもつて相互に連結
された該第2合成樹脂層を前記第1合成樹脂繊維
層の内外に得、該引張力付与状態の原料糸を加熱
したダイスに通して前記第2合成樹脂による表面
層を平滑化し、その後前記第2合成樹脂を硬化さ
せ、必要に応じてさらに合成樹脂でコーテイング
し、得られた複合糸を殺菌消毒することを特徴と
する外科用縫合糸の製造方法により達成される。 すなわち、本発明方法によれば、融点の異なる
合成樹脂を用い、一方の樹脂の溶融下に他方の樹
脂繊維に引張力を付与し、該引張力に基づく繊維
間の側圧により溶融樹脂を非流動化樹脂繊維間か
ら滲出させることにより複合糸が形成されるの
で、原料糸への引張力付与という簡易な手段によ
り加圧ダイスを必要とすることなく複合糸が得ら
れる。 しかも前記溶融樹脂は十分な量とされており、
前記引張力の付与に基づく滲出により前記囲繞配
置の繊維の外周面を覆い、その結果滲出経路に形
成された第2合成樹脂の延在部分(内部鋳込み)
でもつて相互に連結された該第2樹脂層を前記第
1合成樹脂層の内外に形成する。したがつて、該
第2合成樹脂層は、前記第1合成樹脂層を径方向
に挾み且つ相互に滲出個所の延在部分で連結され
た形態をなし、これにより、複合樹脂相互間の接
合用添加剤を用いることなく、径方向強度の強い
合成樹脂複合縫合糸、すなわち、摩耗、よじれ及
び結節時の枝分かれに対する耐性を有した複合縫
合糸が得られる。 引張力付与に基づく滲出を利用することは、次
の重要な理由に基づいている。すなわち、溶融樹
脂を囲繞繊維間に滲出させるには、囲繞繊維の外
径よりやや小さい径の加圧ダイスを使用すること
も考えられるが、これでは囲繞繊維間への溶融樹
脂の滲出は得られても、滲出樹脂によるその外周
面のコーテイングは得られないのである。かかる
コーテイングを形成する溶融樹脂の滲出は、囲繞
繊維外周面が自由な状態におかれる引張力付与方
法に基づいて初めて可能になるのである。 溶融樹脂滲出によるコーテイングを有した複合
糸は、滲出に起因する凹凸面を呈しているので、
加熱された平滑用ダイスを通されることにより、
平滑化される。平滑化された複合糸は外科用縫合
糸とするために殺菌消毒される。 こうして得られる複合縫合糸は、複合される合
成樹脂の各々の性質、構成比率、加熱溶融時に付
与する引張力、加熱温度等の要因を変化させるこ
とにより、表面性、引張り強度及び/又は結節強
さを優れたものとすることができ必要に応じて調
整され得る。 特に結節性及び結節強さは、複合糸が溶融樹脂
の滲出により形成されることに基づく、糸に内在
する「山と谷」により、優れたものとなる。すな
わち、溶融樹脂が高融点合成樹脂繊維間から滲出
する箇所は該繊維の緊張下に所々に分散する結
果、横断面構造が糸長手方向の場所により異なつ
たものとなり、これに伴つて各場所での圧縮変形
性が異ることとなる。したがつて、結節時には結
節箇所において径方向の変形が大小混在し、これ
により結節が容易に行われる一方で、結節ほぐれ
が防止され結節部が強固に保持されるのである。 前記加熱処理時に、糸に強度の引張りを与える
と、引き続くコーテイング及び必要に応じて行わ
れる最終寸法決め工程で引張りを与える必要がな
くなるという重要な利点も得られる。 多くの場合、平滑化された複合糸は、シール及
び強度向上のため押出し又は溶融コーテイング等
により同様の合成樹脂でさらにコーテイングする
のが望ましい。また、糸が、組まれた状態の場合
は、引続き付加されるコーテイングは組糸のうね
りを排除して連続性を与え、その結果、改善され
た結節性及び結節強さを有し、且つ単繊維状の可
撓性複合多繊維縫合糸が得られる。この改善され
た結節性及び結節強さも、結びにより結節が形成
されたとき、縫合糸は内在する糸の「山と谷」に
より結節部内で大小混在した変形状態となるとい
う作用により得られる。 本明細書において「軟化」というときは、糸を
構成する一方の合成樹脂を固体又は高粘性の状態
から通常の条件下で流動を生じる程度の粘性状態
にし、他方の合成樹脂にはそのような変化を与え
ない処理を指す。この「軟化」は加熱によつて得
られる。 本発明方法により得られる軟化された糸は、
種々の構成とすることができ、軟化される合成樹
脂は軟化過程に於て、フイルム、繊維又は軟化さ
れない樹脂へのコーテイングなど、所望の形態と
することができる。1例を挙げれば、前記糸は、
重ねられ、捩られ、編まれ、又はより高融点の合
成樹脂繊維と混合された融点の低い方の合成樹脂
を備えることができる。原料糸は、複繊維の合成
樹脂カバーと、該カバーに囲まれ、少くとも単一
の、好ましくは複数の繊維からなり、該カバーよ
り融点の低い異る合成樹脂のコアとを備えるのが
望ましい。 また、本発明方法により加熱される糸は、少く
とも一部に、より融点の低い第2の合成樹脂によ
りコーテイングされた複数の第1合成樹脂繊維を
備えることができ、該コーテイングされた繊維は
重ねられ、捩られ、組まれ、混合され、又は単に
並列に並べられたものとすることができる。 本発明方法により加熱される糸における、低融
点合成樹脂成分の高融点合成樹脂成分に対する割
合は、主に、選択される成分により変化する。 原料糸の繊維間から滲出するだけでなく糸にコ
ーテイングを施す必要があるため、非溶融合成樹
脂に対する溶融樹脂の割合は、一般に1対10から
2対1とする必要がある。前記割合が約12対1を
越えると、糸ラインの不均一さのため処理が困難
となる。 複合合成樹脂からなる準備段階の原料糸は、一
つの合成樹脂成分の融点以上への加熱にあたり、
該糸を、好ましくは窒素等の不活性ガス雰囲気を
有する適切な炉を通過させるというように適宜の
手段を用いることができる。複合糸が炉を通過す
るとき、低融点合成樹脂成分は溶融し、引張力付
与に基づき複数の高融点合成樹脂繊維の間を通つ
て滲出し、さらに糸の表面を覆う。 次いで過剰な溶融合成樹脂は手で取除くことが
できるが、前記のごとく形成された糸は加熱され
たダイスに通されることにより、凸部を取り除
き、外表面を滑らかにされる。このようにして得
られた糸にさらにコーテイングが施される場合
は、前記処理において、コーテイングの余地を残
すため、縫合糸の等級毎の制限より少くとも20〜
40ミクロン細いプリコート ヤーン(precoatrd
yarn)が得られるようなダイスを選択すること
が重要である。前述のように、この処理は窒素の
ような不活性ガス中で行われるのが好ましい。前
記平滑処理の間に引延ばしも行われる。前記糸は
加熱炉及び平滑用ダイス内を、平滑にして凸部の
ない表面を得るのに必要な回数通過させることが
できる。凸部除去による平面処理の際に、表面の
過剰な合成樹脂は取除かれるだけでなく、そのう
ちの幾らかは、十分に滑らかなアンダーコート部
分を得るために糸表面の凹凸を充填するのに使用
されるのが好ましい。該充填がなされない場合
は、表面に残る合成樹脂は糸の輪郭に沿つたまま
となり、次いで施される合成樹脂コーテイングは
いずれにしてもこの輪郭に沿つたものとなる。 加熱炉の温度は、合成樹脂成分、及び糸が炉を
通過する速度に応じて変化せしめられる。前述の
ように、前記温度は低融点合成樹脂の融点以上に
且つ該低融点合成樹脂が次のような粘性を有する
まで高められる。すなわち、該合成樹脂が糸に滲
透し、冷却後に糸表面にゼラチン状塊を生じるよ
うな粘性である。温度が高過ぎると、低融点合成
樹脂の滲透量は過剰となり勝ちであり、内部への
鋳込みが得られないため、そのような高温への加
熱は避けられるべきである。 溶融樹脂浸透のための前記加圧における、現実
の又は最適な圧力値は、主に、糸を構成する合成
樹脂成分、軟化状態、軟化された合成樹脂の流動
に関する粘性及び糸の構成の特徴、すなわち組み
糸、撚糸、編み糸等に応じて決められる。 合成樹脂成分の一方を溶融する軟化処理におけ
る最適の加熱温度は、低融点合成樹脂にのみ依存
するのではなく、母材を構成する高融点合成樹脂
の融点及び/又は強度零となる温度(zero
strength temperature)にも依存する。高度の
結晶性を有する樹脂の場合は、低融点樹脂の融点
は重要ではなく、むしろ滲透を容易にする流動性
及び粘性を該樹脂が有するに至る温度が重要とな
る。一方、非結晶性樹脂の場合は、明確な融点が
存在しないため、後者の基準のみが適用される。
通常この温度は、樹脂の融点より高い。例えば、
融点が約160℃であるアイソタクチツクポリプロ
ピレンが適切な流動性を有するためには、その分
子量に応じ約180℃から280℃の範囲に加熱されな
ければならない。繊維形成能を有するポリエチレ
ンは、通常160℃から275℃の範囲で処理される。
ナイロン66(ポリヘキサメチレン アジパメイト)
は通常、約280℃から295℃の加熱温度を必要と
し、ポリエチレン テルフタレートでは約270℃
から320℃の加熱温度が必要である。 平滑用ダイスの温度もまた、低融点合成樹脂の
融点以上とされ、通常は高融点合成樹脂成分の融
点よりも低くされる。ほとんどの場合、平滑用ダ
イスの温度は、加熱時、すなわち前記糸形成/プ
リコート段階の温度に近い温度とされる。該ダイ
スの温度は前記糸形成/プリコート段階の温度よ
り約5℃から15℃低くされるのが望ましい。 本発明の好ましい実施態様によれば、形成され
た平滑な複合縫合糸は次に樹脂が溶融され該糸上
に押出されるコーテイング工程に置かれる。この
ためには、通常の押出し装置であればいずれも使
用することができる。平滑な複合縫合糸は押出コ
ーテイングダイスを通され、プリコート段階の糸
形成に使用されたものと同種の付加樹脂によりコ
ーテイングされる。また、この後必要に応じて前
述のように加熱されたダイスにより平滑処理が施
される。 コーテイング工程における押出し時の温度は、
付加される樹脂に応じて決められ、通常は加熱処
理時の温度に従う。コーテイングが溶融流動物の
流動計のような装置により施されるときは、他の
条件が同じであれば、コーテイング時の温度が高
い程、最終的に得られる縫合糸の径は太くなるこ
とが判明した。これは、高温下での溶融物粘度の
低下により、所定の加圧下で流動する樹脂が増加
するためである。樹脂コーテイングの厚さは加圧
力を変えることにより容易に調節することができ
る。コーテイングされた縫合糸が最後に寸法決め
される場合は、この厚さは最終的な仕上り寸法よ
り30〜40ミクロン太くする必要がある。 コーテイング工程の後、コーテイングされた糸
は最後の寸法決め工程を経るのが望ましい。通常
は、コーテイング工程を経た糸は米国薬局方の寸
法基準より太い。該糸を米国薬局方の寸法基準に
適合させるため、寸法決め又は径決め工程を通さ
れる。このような最後の寸法決めは、コーテイン
グされた縫合糸を径決めダイス又はキヤリブレー
シヨンダイス、好ましくは切れ目なしダイス
(non−split die)を通すことにより行なわれる。
寸法決め処理においては、キヤリブレーシヨンダ
イスは次のような付加的な作用を行なう。 (a) コーテイングに生じ得る不均一性を実質上全
て排除する。 (b) コーテイングされた縫合糸は加熱されたキヤ
リブレーシヨンダイスを通る際に圧迫されるの
で、プリコートされた糸の樹脂表面にシース又
は鞘状の樹脂がさらに一体的に溶融せしめら
れ、糸のコーテイングの接着性を改善する。 (c) コーテイング工程において、何らかの原因に
より押出される溶融樹脂の流量が変化した場合
に、コーテイング層が厚くなるが、キヤリブレ
ーシヨンダイスは過剰な樹脂コーテイングを掻
取ることによりコーテイング層の最終的な厚さ
を調整する。 コーテイングされた縫合糸は、冷えた樹脂コー
テイング層がキヤリブレーシヨンダイスを通過す
る際に摩耗するのを防ぐために、溶融状態にある
間に、キヤリブレーシヨンダイスの壁面に接触せ
しめられる必要がある。コーテイング用ダイスと
キヤリブレーシヨンダイスとの間隔はコーテイン
グされた縫合糸が、キヤリブレーシヨンダイスを
通過する際に、該キヤリブレーシヨンダイスのダ
イスとしての作用がなされるのに十分な硬度を有
すると同時に、該ダイスの平滑仕上げ作用がなさ
れるのに十分な柔軟性を有することを確実ならし
めるため、最小限におさえられるべきである。該
間隔は5から7cmとするのが適切であることが判
明した。キヤリブレーシヨンダイスの毛管状部分
及び該ダイスの入口が常に溶融樹脂で満たされる
ようにするため、コーテイング用ダイスから出た
際の縫合糸はキヤリブレーシヨンダイスの内径よ
りもかなり太く(30から40ミクロン)する必要が
ある。一方、過度のコーテイングはコーテイング
ダイスから出た後、早い温度低下を伴い、キヤリ
ブレーシヨンダイスを通過させるのに適当な温度
まで加熱するのは容易ではない。その結果、掻取
り作用が妨げられ、縫合糸の破損や表面の荒れが
生じる。 本発明に使用する各合成樹脂成分は、一方が他
方の軟化又は質の低下を生じることなく軟化する
のに十分な軟化点を有しておれば、毒性を有して
いても、繊維又はフイルム形成樹脂であつても制
限を受けることはない。したがつて該合成樹脂は
熱加塑性樹脂でも非熱可塑性樹脂でも良く、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリイソブチレン等の炭素数1〜6のオレフ
インのホモポリマー及びコポリマー、エチレン、
ポリエチレン及びこれらに類するもののコポリマ
ー、ポリメタクリレート、ポリエタクリレート等
のポリアクリレート、ナイロン66すなわちポリ
(ヘキサメチレン アジパミド)、ナイロン610す
なわちポリヘキサメチレン セバカミド、ナイロ
ン6すなわちポリカプロラクタム、芳香族ポリア
ミド(これらのものは米国特許第3063966号、
3600350号、3671542号及び3819587号の各明細書
に記載されている。)、特にポリ(p−ベンズアミ
ド)、ポリ(p−フエニレン テレフタールアミ
ド)、ポリ(2−クロロ−p−フエニレン テレ
フタールアミド)、ポリ(2,6,−ジクロロ−p
−フエニレン−2,6−ナフタールアミド)、ポ
リ(p−フエニレン−p,p′−ビフエニルジカル
ボキシアミド)、ポリ(p,p′−フエニレン ベ
ンズアミド)、ポリ(1,5−ナフチレン テレ
フタールアミド)、コポリ(p,p′−ジアミノベ
ンズアニリド テレフタールアミド)、ポリエチ
レン テレフタレート及びポリ(1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレン テレフタレート)等の2
官能性のカルボン酸とジオールとのポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ
ウレタン、ポリエテール類、ポリビニル類、次の
ようなポリペプタイド類、すなわちポリラクタイ
ド、ポリグリコライド、及びこれらのコポリマ
ー、これらと米国特許第3636952号及び2683136号
各明細書記載のような反応性モノマーとのコポリ
マー、並びにp−アミノ安息香酸のポリマーとす
ることができる。 本発明に係る複合糸の例を表1に示す。
【表】
【表】
実施例
次に本発明複合縫合糸の製造に関する実施例を
図面と共に説明する。第1図は本発明の3段階溶
融方式に使用される装置の説明図であり、第2図
は、第1図に示す装置において形成された複合縫
合糸の押出しコーテイングに使用されるスピナレ
ツト(spinneret)の断面図である。 例 1 〔構成又はプリコート段階〕 図に示すように、通常のニユーイングランド
ブツト(New England Butt)編み機を使用し
て、40デニールのポリエチレン テレフタレート
(PET)糸が、265デニールのアイソタクチツク
ポリプロピレンの一本のコア周囲に組まれ、40
デニール、4エンド(end)のPETをカバーと
し、165デニール、1エンドのポリプロピレンを
コアとする呼径4/0の原料又は前段糸が形成さ
れる。リール2に巻かれた原料組み糸又は編み糸
はガイド4を経、ニツプローラー5間を通され、
供給ロール(ゴデツト)6周囲を経、ガイド8を
通つて、スピナレツト11に到達する。スピナ
レツトは長さ10cmの管状であり、内面全体が加
熱されている。スピナレツトの筒状空所である
ルーメン(lumen)にはポリオレフインが供給さ
れることはなく、第1図に示す加熱ゾーンとし
ての役割を果たす。 ロール(ゴデツト)13は炉を通して原料組み
糸を伸び率(SR)1.24に引張る。加熱炉は温度
230℃に保たれる。この条件下で、溶融ポリプロ
ピレンは全て組み糸の空所を通つて分散し、該組
み糸の表面に達する。固体のポリプロピレンは残
存しない。 組み糸がスピナレツトから出ると、溶け出て
表面に凸部を形成している多くの過剰なポリプロ
ピレンは平滑用ダイス12により取除かれる。該
平滑用ダイス12は内径(ID)が0.180mmであり、
スピナレツトの出口部に装着されている。組み
糸はさらにガイド15を通つてスピナレツト3
9に達する。該スピナレツト39は押出しコー
テイング用ダイス装置であり、第2図に詳細に示
されている。 〔コーテイング段階〕 平滑化されたプリコート組み糸はロール(ゴデ
ツト)60によりスピナレツトを通された状態
で引張られる。ロール50では張力は低下せしめ
られ、伸び率(SR)が約0.9となるように負荷を
伴う供給が行なわれる。アイソタクチツク ポリ
プロピレン片は温度260℃に保たれた加熱容器4
1内で溶融され、ピストン45に0.233Kgの負荷
を及ぼす押出し用錘43により、管状の押出しコ
ーテイング用ダイス装置(スピナレツト)39
へ圧入される。 第2図に示すように、押出しコーテイング用ダ
イス装置(スピナレツト)39は、中空ガイド
チユーブ49及びダイスホルダー63を収容する
ホルダー47を備えている。ダイスホルダー63
はダイス51を支持しており、ダイス51は出口
52を備えている。ガイドチユーブ49は環状室
53を形成するようにホルダー47内に配設され
ることが肝要である。テフロン(ポリテトラフル
オロエチレン)ガスケツト55がホルダーのガイ
ドチユーブ49の一端をシールし、他端はダイス
51に結合されると共にアルミニウムガスケツト
54,56及び58によりシールされている。ガ
イドチユーブ49は入口59及び出口61を備え
ている。出口61とダイス51の出口52との間
には中間ニードル50が配設されている。溶融ポ
リプロピレンは加熱容器41からピストン45に
より、糸65に沿つて延びるチヤンネルを経て環
状室53及び中空ニードル又はオーバーニードル
50に圧入される。プリコートされ準備された糸
65はガイドチユーブ49、中空ニードル50、
出口52を順次通過し、ダイス51から出るとき
には溶融物によりコーテイングされている。コー
テイングダイスは約230℃のコーテイング温度に
保たれる。 〔最終の寸法決め又はキヤリブレーシヨン段
階〕 コーテイングされた糸はスピナレツト66に
送られる。スピナレツト66は、仕上げられた
4/0縫合糸が得られるようにキヤリブレーシヨ
ンダイス57(第1図参照)の内径が0.220mmと
されている点を除いて、スピナレツトと同様に
構成されている。スピナレツトはスピナレツト
の出口から約5cmの距離をおいて配置され、そ
の結果、コーテイングされた糸は温度低下し、ス
ピナレツトを通過するとき該スピナレツトが
キヤリブレーシヨンダイス57を有効に作用せし
め得る硬さと、平滑仕上げを受けるに十分な軟ら
かさとを備える。スピナレツト使用時の温度は
約220℃である。最終仕上がり品の平滑さをより
良好にするために、コーテイング段階と同様に、
仕上げ段階においても、ある程度過剰な先送り
(伸び率SR 約0.9)が行なわれる。 仕上げられた縫合糸は最後に受取りリール67
に巻取られ、以下の表2に示すシーケー(CK)
4−0縫合糸として特定される。 呼径3−0、5−0及び6−0の縫合糸も同様
に製造される。4−0シーケー縫合糸と同様に3
−0、5−0及び6−0シーケー縫合糸として特
定されるこれらの縫合糸の機械的性質は表2に示
されている。比較のため、同様の径の市販の縫合
糸の機械的性質を同時に示す。
図面と共に説明する。第1図は本発明の3段階溶
融方式に使用される装置の説明図であり、第2図
は、第1図に示す装置において形成された複合縫
合糸の押出しコーテイングに使用されるスピナレ
ツト(spinneret)の断面図である。 例 1 〔構成又はプリコート段階〕 図に示すように、通常のニユーイングランド
ブツト(New England Butt)編み機を使用し
て、40デニールのポリエチレン テレフタレート
(PET)糸が、265デニールのアイソタクチツク
ポリプロピレンの一本のコア周囲に組まれ、40
デニール、4エンド(end)のPETをカバーと
し、165デニール、1エンドのポリプロピレンを
コアとする呼径4/0の原料又は前段糸が形成さ
れる。リール2に巻かれた原料組み糸又は編み糸
はガイド4を経、ニツプローラー5間を通され、
供給ロール(ゴデツト)6周囲を経、ガイド8を
通つて、スピナレツト11に到達する。スピナ
レツトは長さ10cmの管状であり、内面全体が加
熱されている。スピナレツトの筒状空所である
ルーメン(lumen)にはポリオレフインが供給さ
れることはなく、第1図に示す加熱ゾーンとし
ての役割を果たす。 ロール(ゴデツト)13は炉を通して原料組み
糸を伸び率(SR)1.24に引張る。加熱炉は温度
230℃に保たれる。この条件下で、溶融ポリプロ
ピレンは全て組み糸の空所を通つて分散し、該組
み糸の表面に達する。固体のポリプロピレンは残
存しない。 組み糸がスピナレツトから出ると、溶け出て
表面に凸部を形成している多くの過剰なポリプロ
ピレンは平滑用ダイス12により取除かれる。該
平滑用ダイス12は内径(ID)が0.180mmであり、
スピナレツトの出口部に装着されている。組み
糸はさらにガイド15を通つてスピナレツト3
9に達する。該スピナレツト39は押出しコー
テイング用ダイス装置であり、第2図に詳細に示
されている。 〔コーテイング段階〕 平滑化されたプリコート組み糸はロール(ゴデ
ツト)60によりスピナレツトを通された状態
で引張られる。ロール50では張力は低下せしめ
られ、伸び率(SR)が約0.9となるように負荷を
伴う供給が行なわれる。アイソタクチツク ポリ
プロピレン片は温度260℃に保たれた加熱容器4
1内で溶融され、ピストン45に0.233Kgの負荷
を及ぼす押出し用錘43により、管状の押出しコ
ーテイング用ダイス装置(スピナレツト)39
へ圧入される。 第2図に示すように、押出しコーテイング用ダ
イス装置(スピナレツト)39は、中空ガイド
チユーブ49及びダイスホルダー63を収容する
ホルダー47を備えている。ダイスホルダー63
はダイス51を支持しており、ダイス51は出口
52を備えている。ガイドチユーブ49は環状室
53を形成するようにホルダー47内に配設され
ることが肝要である。テフロン(ポリテトラフル
オロエチレン)ガスケツト55がホルダーのガイ
ドチユーブ49の一端をシールし、他端はダイス
51に結合されると共にアルミニウムガスケツト
54,56及び58によりシールされている。ガ
イドチユーブ49は入口59及び出口61を備え
ている。出口61とダイス51の出口52との間
には中間ニードル50が配設されている。溶融ポ
リプロピレンは加熱容器41からピストン45に
より、糸65に沿つて延びるチヤンネルを経て環
状室53及び中空ニードル又はオーバーニードル
50に圧入される。プリコートされ準備された糸
65はガイドチユーブ49、中空ニードル50、
出口52を順次通過し、ダイス51から出るとき
には溶融物によりコーテイングされている。コー
テイングダイスは約230℃のコーテイング温度に
保たれる。 〔最終の寸法決め又はキヤリブレーシヨン段
階〕 コーテイングされた糸はスピナレツト66に
送られる。スピナレツト66は、仕上げられた
4/0縫合糸が得られるようにキヤリブレーシヨ
ンダイス57(第1図参照)の内径が0.220mmと
されている点を除いて、スピナレツトと同様に
構成されている。スピナレツトはスピナレツト
の出口から約5cmの距離をおいて配置され、そ
の結果、コーテイングされた糸は温度低下し、ス
ピナレツトを通過するとき該スピナレツトが
キヤリブレーシヨンダイス57を有効に作用せし
め得る硬さと、平滑仕上げを受けるに十分な軟ら
かさとを備える。スピナレツト使用時の温度は
約220℃である。最終仕上がり品の平滑さをより
良好にするために、コーテイング段階と同様に、
仕上げ段階においても、ある程度過剰な先送り
(伸び率SR 約0.9)が行なわれる。 仕上げられた縫合糸は最後に受取りリール67
に巻取られ、以下の表2に示すシーケー(CK)
4−0縫合糸として特定される。 呼径3−0、5−0及び6−0の縫合糸も同様
に製造される。4−0シーケー縫合糸と同様に3
−0、5−0及び6−0シーケー縫合糸として特
定されるこれらの縫合糸の機械的性質は表2に示
されている。比較のため、同様の径の市販の縫合
糸の機械的性質を同時に示す。
【表】
【表】
例えば、サンプル番号2は、確実な結び目結成
には結びを3回繰返す必要があり、結びが2回し
か繰返されない場合は、5回のテスト中、5回解
きほぐれが生じたことを示す。またサンプル番号
10は、確実な結び目形成には結びを4回繰返す必
要があり、結びが3回しか繰返されない場合は、
5回のテスト中、1回解きほぐれが生じたことを
示している。 〔測定結果〕 〔結節強さ〕 呼径3−0、4−0及び5−0のシーケー縫合
糸はプロレン及びナイロンの単繊維については同
様のFノツト(Knot)数を有する(両者の差は
呼径5−0のナイロンが呼径5−0のシーケー縫
合糸より12%弱い点を除き、3%の限度内にあ
る)。5−0縫合糸の値が米国薬局方の基準より
20〜30%高い点は注目に値する。呼径6−0の糸
のFノツトについては、シーケー縫合糸がプロレ
ンより18%高い。PP(ポリプロピレン)単繊維
(青色)はシーケー縫合糸に比し著しく弱い(両
者の差は呼径4−0の11%から呼径6−0の66%
へと増加している)。 PET(ポリエチレン テレフタレート)縫合糸
のFノツトはシーケー縫合糸より高い。呼径3−
0及び6−0のPET単繊維のFノツトは、同径
のシーケー縫合糸に比し50〜670%高い。 4−0及び5−0PET組縫合糸については、そ
の差は約20%である。 〔ガーリー ステイフネス(Gurley
Stiffness)〕 呼径3−0のもの(サンプル番号1〜5:全て
単繊維)を比較すると、シーケー縫合糸が最も低
いガーリー ステイフネス(G.S.)を有している
ことが判る。呼径3−0のポリプロピレン単繊維
(エチコン社製プロレン及びシオコル社製PP)及
びナイロン単繊維(デクナテル社製)は、同径の
シーケー縫合糸の2.5〜3倍の高いG.S.値を有し
ている。3−0PET単繊維は、シーケー縫合糸の
6.3倍という最も高いG.S.値を示している。 呼径4−0の糸(サンプル番号6〜10)のG.S.
値を比較すると、4−0プロレンについては、シ
ーケー縫合糸に比し著しく高い(約68%)が、一
方、デクナテル社製の4−0PET複繊維縫合糸に
ついては、シーケー縫合糸に比し2分の1と低
い。複繊維ヤーンを単繊維ヤーンと比較すると
き、このような結果は驚くには当らない。 呼径5−0のものについては、シーケー縫合糸
のG.S.値はプロレンのG.S.値より39%低いが、5
−0PET複繊維のG.S.値の3.9倍の高さとなつてい
る。 シーケー縫合糸を同径の他の縫合糸と比較する
とき、シーケー縫合糸のG.S.値が、プロレン、
PP、PET及びナイロンの単繊維のG.S.値に比し
て著しく低いと断言できる。この差は同径の
PET単繊維と比較した場合、特に大きい。一方、
シーケー縫合糸のG.S.値はPET複繊維縫合糸の
ものに比し著しく高い。これはシーケー縫合糸の
構造に起因するものである。 〔伸び率〕 シーケー縫合糸のP.E.値(伸び率)は11%から
15%まで変化している。他の単繊維縫合糸のP.E.
値は非常に高い。例えば、全サイズのプロレンの
P.E.値は45%から48%に、PP単繊維では29%か
ら39%に、ナイロン単繊維では41%から51%に、
PET単繊維では37%から76%に各々変化してい
る。4−0PET複繊維縫合糸は望ましい値を示し
ている(16.5%)。 〔結節性〕 結節性の測定結果は、シーケー縫合糸が他の単
繊維縫合糸に比して最も低いステイフネスと伸び
率を有していることを示している。これら2つの
量的パラメータに基いて、シーケー縫合糸は他の
いずれの単繊維よりも結節性が優れていると言え
る。 〔結び目安定性〕 表より、調査対象とされた全ての材料はksec=
2、3及び4の3つのグループに分けられること
が分る。シーケー縫合糸はksec=2のグループに
属する。プロレン縫合糸、PP単繊維及びPET単
繊維の全てはksec=3の第2グループに属する。
PET組み糸及びナイロン単繊維はksec=4の第3
グループに属する。これは、シーケー縫合糸につ
いては、確実な結び目がふたえのこま結びによつ
て得られることを示している。調査対象とされた
他の材料では、確実な結び目形成のためにさらに
少くともひとえの結びを追加する必要があり、ナ
イロン単繊維及びPET組み糸ではふたえの結び
を追加する必要がある。 完成した縫合糸の横断面の顕微鏡観察(250倍)
によると、事実上デツドスペースは見い出されな
い。完成した縫合糸は剥離及びき裂がなく、単繊
維のような平滑さを有している。 販売の際には、本発明による複合縫合糸の一端
に針を結合し、これら縫合糸を殺菌された容器に
包装することもできる。該縫合糸は調整用流体な
しでも長時間安定であるので、ガラスチユーブ又
はプラスチツク製袋内に乾燥した状態で封入する
ことができる。殺菌を確実ならしめるため、或い
は針の防護のために調整用流体を用いることがで
きる。目無し針(eyeless needle)は組織に損傷
を与えることが少ない点で望ましい。使用の都合
上、本発明による複合縫合糸は、都合良い長さと
され、目無し針に結合され、必要によりリール上
に巻かれ、プラスチツク製袋等の容器に収容され
るのが望ましい。 該縫合糸は、エチレン、オキサイド又は他の通
常の殺菌用ガスにより通常の方法で殺菌すること
ができる。或いは、該縫合糸は袋内に封入され、
加熱及びX線、ガンマ線、電子、中性子の放射に
よつて殺菌することもできる。 例 − 表3及び表4に示す合成樹脂の母材及び低融点
樹脂成分であるコアについても、例1の処理が行
なわれ、以下に示す加熱ゾーン及びで加熱が
行なわれた。
には結びを3回繰返す必要があり、結びが2回し
か繰返されない場合は、5回のテスト中、5回解
きほぐれが生じたことを示す。またサンプル番号
10は、確実な結び目形成には結びを4回繰返す必
要があり、結びが3回しか繰返されない場合は、
5回のテスト中、1回解きほぐれが生じたことを
示している。 〔測定結果〕 〔結節強さ〕 呼径3−0、4−0及び5−0のシーケー縫合
糸はプロレン及びナイロンの単繊維については同
様のFノツト(Knot)数を有する(両者の差は
呼径5−0のナイロンが呼径5−0のシーケー縫
合糸より12%弱い点を除き、3%の限度内にあ
る)。5−0縫合糸の値が米国薬局方の基準より
20〜30%高い点は注目に値する。呼径6−0の糸
のFノツトについては、シーケー縫合糸がプロレ
ンより18%高い。PP(ポリプロピレン)単繊維
(青色)はシーケー縫合糸に比し著しく弱い(両
者の差は呼径4−0の11%から呼径6−0の66%
へと増加している)。 PET(ポリエチレン テレフタレート)縫合糸
のFノツトはシーケー縫合糸より高い。呼径3−
0及び6−0のPET単繊維のFノツトは、同径
のシーケー縫合糸に比し50〜670%高い。 4−0及び5−0PET組縫合糸については、そ
の差は約20%である。 〔ガーリー ステイフネス(Gurley
Stiffness)〕 呼径3−0のもの(サンプル番号1〜5:全て
単繊維)を比較すると、シーケー縫合糸が最も低
いガーリー ステイフネス(G.S.)を有している
ことが判る。呼径3−0のポリプロピレン単繊維
(エチコン社製プロレン及びシオコル社製PP)及
びナイロン単繊維(デクナテル社製)は、同径の
シーケー縫合糸の2.5〜3倍の高いG.S.値を有し
ている。3−0PET単繊維は、シーケー縫合糸の
6.3倍という最も高いG.S.値を示している。 呼径4−0の糸(サンプル番号6〜10)のG.S.
値を比較すると、4−0プロレンについては、シ
ーケー縫合糸に比し著しく高い(約68%)が、一
方、デクナテル社製の4−0PET複繊維縫合糸に
ついては、シーケー縫合糸に比し2分の1と低
い。複繊維ヤーンを単繊維ヤーンと比較すると
き、このような結果は驚くには当らない。 呼径5−0のものについては、シーケー縫合糸
のG.S.値はプロレンのG.S.値より39%低いが、5
−0PET複繊維のG.S.値の3.9倍の高さとなつてい
る。 シーケー縫合糸を同径の他の縫合糸と比較する
とき、シーケー縫合糸のG.S.値が、プロレン、
PP、PET及びナイロンの単繊維のG.S.値に比し
て著しく低いと断言できる。この差は同径の
PET単繊維と比較した場合、特に大きい。一方、
シーケー縫合糸のG.S.値はPET複繊維縫合糸の
ものに比し著しく高い。これはシーケー縫合糸の
構造に起因するものである。 〔伸び率〕 シーケー縫合糸のP.E.値(伸び率)は11%から
15%まで変化している。他の単繊維縫合糸のP.E.
値は非常に高い。例えば、全サイズのプロレンの
P.E.値は45%から48%に、PP単繊維では29%か
ら39%に、ナイロン単繊維では41%から51%に、
PET単繊維では37%から76%に各々変化してい
る。4−0PET複繊維縫合糸は望ましい値を示し
ている(16.5%)。 〔結節性〕 結節性の測定結果は、シーケー縫合糸が他の単
繊維縫合糸に比して最も低いステイフネスと伸び
率を有していることを示している。これら2つの
量的パラメータに基いて、シーケー縫合糸は他の
いずれの単繊維よりも結節性が優れていると言え
る。 〔結び目安定性〕 表より、調査対象とされた全ての材料はksec=
2、3及び4の3つのグループに分けられること
が分る。シーケー縫合糸はksec=2のグループに
属する。プロレン縫合糸、PP単繊維及びPET単
繊維の全てはksec=3の第2グループに属する。
PET組み糸及びナイロン単繊維はksec=4の第3
グループに属する。これは、シーケー縫合糸につ
いては、確実な結び目がふたえのこま結びによつ
て得られることを示している。調査対象とされた
他の材料では、確実な結び目形成のためにさらに
少くともひとえの結びを追加する必要があり、ナ
イロン単繊維及びPET組み糸ではふたえの結び
を追加する必要がある。 完成した縫合糸の横断面の顕微鏡観察(250倍)
によると、事実上デツドスペースは見い出されな
い。完成した縫合糸は剥離及びき裂がなく、単繊
維のような平滑さを有している。 販売の際には、本発明による複合縫合糸の一端
に針を結合し、これら縫合糸を殺菌された容器に
包装することもできる。該縫合糸は調整用流体な
しでも長時間安定であるので、ガラスチユーブ又
はプラスチツク製袋内に乾燥した状態で封入する
ことができる。殺菌を確実ならしめるため、或い
は針の防護のために調整用流体を用いることがで
きる。目無し針(eyeless needle)は組織に損傷
を与えることが少ない点で望ましい。使用の都合
上、本発明による複合縫合糸は、都合良い長さと
され、目無し針に結合され、必要によりリール上
に巻かれ、プラスチツク製袋等の容器に収容され
るのが望ましい。 該縫合糸は、エチレン、オキサイド又は他の通
常の殺菌用ガスにより通常の方法で殺菌すること
ができる。或いは、該縫合糸は袋内に封入され、
加熱及びX線、ガンマ線、電子、中性子の放射に
よつて殺菌することもできる。 例 − 表3及び表4に示す合成樹脂の母材及び低融点
樹脂成分であるコアについても、例1の処理が行
なわれ、以下に示す加熱ゾーン及びで加熱が
行なわれた。
【表】
【表】
〓表1参照
(注2)〓
(注2)〓
【表】
図は本発明方法の実施に使用する装置の例を示
すもので、第1図は概略を示す説明図、第2図は
スピナレツトの縦断正面図である。 11……スピナレツト、12……平滑用ダイ
ス、39……スピナレツト(押出しコーテイン
グ用ダイス装置)、41……加熱容器、43……
押出し用錘、45……ピストン、51……ダイ
ス、57……キヤリブレーシヨンダイス。
すもので、第1図は概略を示す説明図、第2図は
スピナレツトの縦断正面図である。 11……スピナレツト、12……平滑用ダイ
ス、39……スピナレツト(押出しコーテイン
グ用ダイス装置)、41……加熱容器、43……
押出し用錘、45……ピストン、51……ダイ
ス、57……キヤリブレーシヨンダイス。
Claims (1)
- 1 第1合成樹脂からなる複数の繊維が該第1合
成樹脂より融点の低い第2合成樹脂材の周囲を囲
繞するように配置された構造の原料糸を形成し、
前記第1合成樹脂の流動化を生ぜしめることなく
前記第2合成樹脂を溶融させる温度に前記原料糸
を加熱し、前記第2合成樹脂溶融下に前記第1合
成樹脂繊維に引張力を付与し、該引張力に基づく
前記繊維間の側圧により前記第2合成樹脂を前記
繊維間から外方へ滲出させて前記第2合成樹脂材
の十分な量に基づき前記囲繞配置の繊維の外周面
が覆われるように前記引張力を付与し、これによ
り滲出経路に形成された前記第2合成樹脂の延在
部分でもつて相互に連結された該第2合成樹脂層
を前記第1合成樹脂繊維層の内外に得、該引張力
付与状態の原料糸を加熱したダイスに通して前記
第2合成樹脂による表面層を平滑化し、その後前
記第2合成樹脂を硬化させ、必要に応じてさらに
合成樹脂でコーテイングし、得られた複合糸を殺
菌消毒することを特徴とする外科用縫合糸の製造
方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/384,245 US4470941A (en) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | Preparation of composite surgical sutures |
| US384245 | 1982-06-02 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS591774A JPS591774A (ja) | 1984-01-07 |
| JPH032988B2 true JPH032988B2 (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=23516567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58098763A Granted JPS591774A (ja) | 1982-06-02 | 1983-06-02 | 外科用縫合糸の製造方法 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4470941A (ja) |
| JP (1) | JPS591774A (ja) |
| AU (1) | AU555062B2 (ja) |
| CA (1) | CA1202751A (ja) |
| DE (1) | DE3319953A1 (ja) |
| ES (1) | ES522809A0 (ja) |
| FR (1) | FR2536282B1 (ja) |
| GB (1) | GB2122228B (ja) |
| IL (1) | IL68808A0 (ja) |
| IT (1) | IT1218719B (ja) |
| MX (1) | MX159208A (ja) |
Families Citing this family (57)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP0447355A1 (de) * | 1990-03-12 | 1991-09-18 | Gebrüder Sulzer Aktiengesellschaft | Implantat für den menschlichen Körper |
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| US5456696A (en) * | 1993-07-20 | 1995-10-10 | United States Surgical Corporation | Monofilament suture and process for its manufacture |
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| US6315788B1 (en) | 1994-02-10 | 2001-11-13 | United States Surgical Corporation | Composite materials and surgical articles made therefrom |
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| DE19641334A1 (de) * | 1996-10-08 | 1998-04-09 | Inst Textil & Faserforschung | Triblockterpolymer, seine Verwendung für medizinische Produkte und Verfahren zur Herstellung |
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| US6126676A (en) | 1996-10-30 | 2000-10-03 | Ethicon, Inc. | Surgical tipping apparatus |
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