JPH0331654B2 - - Google Patents
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- JPH0331654B2 JPH0331654B2 JP59133891A JP13389184A JPH0331654B2 JP H0331654 B2 JPH0331654 B2 JP H0331654B2 JP 59133891 A JP59133891 A JP 59133891A JP 13389184 A JP13389184 A JP 13389184A JP H0331654 B2 JPH0331654 B2 JP H0331654B2
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- aqueous solution
- aluminum hydroxide
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鉄鋼板硫酸酸洗工程から副生される
硫酸第一鉄水溶液の精製に関するものである。 〔従来技術〕 従来から、酸化鉄はフエライト用主原料として
広く使用されている。 酸化鉄の一般的な製法としては、鉄鋼板硫酸酸
洗工程から副生される硫酸第一鉄結晶を800〜
1100℃で焙焼する所謂乾式法又は副生される硫酸
第一鉄水溶液とアルカリとの反応により生成した
水酸化第一鉄懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸
化する所謂湿式法、あるいは該湿式法により得ら
れる含水酸化第二鉄又はマグネタイトを更に加熱
する方法が広く行われている。 しかしながら、上記鉄鋼板硫酸酸洗工程から副
生される硫酸第一鉄を用いて製造される酸化鉄を
フエライト用、特にソフトフエライト用主原料と
して用いた場合には品質特性上多くの問題があ
る。 即ち、出発原料である硫酸第一鉄水溶液中には
SiO2及びAl、Ca、Na等の金属不純物を多量に含
有しており、これら不純物は、製造工程中に酸化
鉄に含有される。 この事実は、例えば、特公昭36−15360号公報
第1頁右欄第3〜5行の「…これ等の製法による
酸化鉄中の化学的不純物に就ては、何れもその原
料である硫酸鉄中の不純物が製品に混入してくる
のが常である。」なる記載から明らかである。 従つて、この酸化鉄を主原料として製造された
最終製品であるソフトフエライト製品中には
SiO2及び金属不純物が多量に含有されることに
なり、これら不純物はソフトフエライト製品の特
性を低下させる原因となつている。 これら不純物のうち、ソフトフエライト製品に
最も悪影響を与えるとされているSiO2に注目し
て以下に述べる。 酸化鉄は、SiO2を通常Fe2O3に対し0.04〜0.10
重量%程度(以下、単に0.04〜0.10重量%とい
う。)を含有しており、この酸化鉄とZn、Mn、
Ni、Mg、Cu化合物等のフエライト副原料とを混
合し、加熱焼成、粉砕する製造方法(以下、単に
乾式法という。)によつて得られるソフトフエラ
イト粉末は、その製造工程において、更にSiO2
が混入し、多量のSiO2を含有したものとなる。 ソフトフエライト粉末に含有されるSiO2は、
透磁率(μ)、電気抵抗値等の特性を低下させる
原因となることは知られている。この事実は、例
えば、特公昭49−15360号公報の「…酸化第2鉄
中には…不純物が蓄積され、高性能化小型化を要
求される磁性体、特にソフト系のマンガン・亜鉛
系或いはマンガン・マグネシウム系等の複合フエ
ライトには全く使用が出来ず、其の最大原因は酸
化第2鉄中に含有される微量の珪酸(SiO2)の
作用に依つて、フエライト粒子の結晶が粗大化
し、且つ、(電気)抵抗値及びμ・Q特性が低減
する…」なる記載からも明らかである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 近年、電気機器の小型化、軽量化に伴い、これ
らに組み込まれるソフトフエライト磁性体も小型
化の傾向にあり、ソフトフエライト磁性体の高性
能化、即ち、透磁率(μ)の増大と電気抵抗値の
増大が益々要求されるようになつており、ソフト
フエライト用主原料である酸化鉄中に含有される
SiO2を精製除去する方法の開発が強く要望され
ている。 本発明者は、酸化鉄中のSiO2を精製除去する
べく、酸化鉄の製造プロセス中の各工程における
SiO2の存在形態及びSiO2の精製除去の方法につ
いて種々検討を重ねた。 本発明者は、先ず、酸化鉄の製造プロセス中の
いずれの工程でSiO2を精製除去する処理を施せ
ば容易に目的を達成できるかを知る為に、各工程
におけるSiO2の存在形態について検討した。 従来から、酸化鉄に種々の処理を施してSiO2
を精製除去する方法が試みられてはいる。 本発明者は、前述した乾式法によりえられる酸
化鉄の場合には、SiO2が凝着した形態で存在し
ており、また、前述した湿式法による場合には、
生成する酸化鉄粒子の結晶構造の中にSiO2が組
み込まれて存在しており、従つて、酸化鉄が生成
された段階でSiO2を精製除去することは非常に
困難であると考えた。 そして、本発明者は、酸化鉄が精製される前の
段階、即ち、硫酸第一鉄水溶液の段階であらかじ
め何らかの処理を施してSiO2を精製除去してお
くことが必要であることを知つた。 更に、本発明者は、硫酸第一鉄水溶液に含有さ
れるSiO2を精製除去するべく検討を重ね、硫酸
第一鉄水溶液に含有されているSiO2は、SiO2コ
ロイド粒子の形態で存在しているという事実に着
目した。このSiO2コロイド粒子は非常に微細な
粒子であり、フイルタープレス、減圧吸引濾過機
及びプレコート加圧濾過機等の通常の濾過手段に
よつてはもちろん特殊な濾過機である限外濾過機
を用いても除去することができないものであつ
た。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明者は、硫酸第一鉄水溶液中に含有される
この微細なSiO2コロイド粒子を効率よく除去す
る方法について更に検討を重ね、微細なSiO2コ
ロイド粒子を濾過性のよい粗大な凝集体にすれば
よいと考えた。そして、硫酸第一鉄水溶液に、PH
4〜5において水酸化アルミニウムコロイド粒子
を添加した場合には、水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子は粒子表面にSiO2コロイド粒子を吸着凝
集させて濾過性のよい粗大な凝集体を生成させる
ことができるという知見を得、本発明を完成した
ものである。 即ち、本発明は、硫酸第一鉄水溶液に、PH4〜
5において水酸化アルミニウムコロイド粒子を添
加し、又は、必要により更に陰荷電に帯電してい
る繊維素を添加して、水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子表面上に上記水溶液中のSiO2を吸着凝集
させるか、又は繊維素表面に水酸化アルミニウム
コロイド粒子を介して上記水溶液中のSiO2を吸
着凝集させた後濾過することよりなる硫酸第一鉄
水溶液の精製法である。 〔作用〕 先ず、本発明に係る硫酸第一鉄水溶液の精製法
は、陽荷電に帯電している水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子表面に陰荷電に帯電しているSiO2コ
ロイド粒子を電気的に吸着凝集することによつて
凝集体を形成し、該凝集体を過するものであ
る。このようにして生成された粗大な凝集体は、
前述したフイルタープレス、減圧吸引過機及び
プレコート加圧過機等の通常の過手段を用い
て別分離することができる。限外過によれば
より効率よく別分離することができる。 硫酸第一鉄水溶液に水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子を添加するにあたり、陰荷電に帯電してい
る繊維素を存在させた場合には、凝集体を一層粗
大化させることができ、しかも、その凝集体の状
態が網目構造を形成する為、過性を向上させる
ことができるので一層、効率よく別分離するこ
とができる。 この現象における凝集体は、陰荷電に帯電して
いる繊維素の表面に陰荷電を帯電している水酸化
アルミニウムコロイド粒子を介して陰荷電に帯電
しているSiO2を吸着凝集させることによつて一
層粗大化されるものになると考えられる。しかも
この凝集体は、繊維素相互がからみあつた状態で
網目構造を形成する為、過性の大変優れたもの
となると考えられる。 次に、本発明実施に当たつての諸条件について
述べる。 本発明における硫酸第一鉄水溶液は、鉄鋼板硫
酸酸洗工程から副生される硫酸第一鉄水溶液が使
用される。硫酸第一鉄水溶液の発生源としては、
この他チタン白製造プロセスから排出される硫酸
第一鉄水溶液があり、この硫酸第一鉄水溶液も本
発明の出発原料として使用することができる。 本発明における硫酸第一鉄水溶液のPHは、アン
モニア水を添加することにより4〜5に調整して
おく必要がある。この場合、実用的には主として
くず鉄等で中和し、次いで、アンモニア水によつ
てPHを4〜5に調整することが好ましい。PH4未
満である場合には、添加した水酸化アルミニウム
コロイド粒子が溶解してしまい、PH5を越える場
合には硫酸第一鉄水溶液中の鉄分が多量に沈澱す
るので精製硫酸第一鉄水溶液を得ようとする本発
明の目的を達成することができない。 本発明における水酸化アルミニウムコロイド粒
子は、アルミニウム塩水溶液とアルカリとを混合
することにより生成される水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子をそのまま、又は、更に水洗したもの
が使用できる。水酸化アルミニウムコロイド粒子
の添加量はSiO2に対しAl2O3換算で25〜60重量%
である。25重量%未満である場合には、SiO2を
精製除去する効果が十分ではない。60重量%を越
える場合にも本発明を実施することは可能であ
り、水酸化アルミニウムコロイド粒子が硫酸第一
鉄水溶液中のSiO2コロイド粒子に対し余分に存
在する場合にも過により別分離することがで
きるが、必要以上に添加しても意味がなく、ま
た、経済的ではない。 本発明における過は、前述のフイルタープレ
ス、減圧吸引過機及びプレコート加圧過機等
の通常の過手段を用いればよい。限外過によ
れば、効率よく別分離することができる。 本発明における陰荷電に帯電している繊維素と
しては、市販の過綿をそのまま使用すればよ
い。また、綿糸を細断したものも使用することが
できる。陰荷電に帯電している繊維素の添加量
は、水酸化アルミニウムコロイド粒子に対し10〜
20重量倍である。10重量倍未満である場合は、
過効率の一層の向上が望めない。20重量倍を越え
る場合にも本発明の実施をすることはできるが必
要以上に添加しても意味がなく、また、経済的で
はない。 本発明における繊維素と水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子の添加順序は、いずれが先でも、ま
た、同時でもよく、アルミニウム塩水溶液に繊維
素を分散させた後アルカリを添加することにより
繊維素表面に水酸化アルミニウムコロイド粒子が
吸着したものも使用することができる。 〔実施例〕 次ぎに、実施例により本発明を説明する。 尚、以下の実施例におけるFe2+量はJIS K
1462の5.2.2.二クロム酸カリウム滴定法により、
SiO2量は発光プラズマ分析法により、Alは原子
吸光光度法により測定した。 実施例 1 Fe80.6g/、SiO20.12g/(Fe2O3に対し
0.104重量%に該当する。)、Al0.014g/を含む
鉄鋼板硫酸酸洗硫酸第一鉄水溶液1を準備し、
該水溶液にアンモニア水を添加しPH4.5とした。
別に、硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・17H2O)
0.42gを0.1の水に溶解して、Al0.035g/を
含む硫酸アルミニウム水溶液とし、これにアンモ
ニア水0.5mlを添加してPH9.5において水酸化アル
ミニウムコロイド粒子を生成させた後、該生成物
をPH7になるまで水洗した。 上記水洗後の水酸化アルミニウムコロイド粒子
0.10gを前記硫酸第一鉄水溶液中に添加し(SiO2
に対し54重量%に相当する。)て5分間撹拌した
後、フイルタープレスを用いて別分離した。 濾液中に残存するFe2+は77.1g/、SiO2は
0.0041g/(Fe2O3に対し0.0037重量%に相当
する。)であり、Al0.006g/であつた。 実施例 2〜7 硫酸第一鉄水溶液の種類、水酸化アルミニウム
コロイド粒子の添加量、繊維素の種類、添加量及
び濾過手段を種々変化させた以外は実施例1と同
様にして硫酸第一鉄水溶液の精製を行つた。 主要精製条件及び精製結果を表1に示す。 比較例 1 水酸化アルミニウムコロイド粒子を添加しなか
つた以外は実施例5と同様にして硫酸第一鉄水溶
液の精製を試みた。濾液中に残存するFe2+は77.9
g/、SiO2は0.101g/(Fe2O3に対し0.0899
重量%に相当する。)であり、Al0.013g/であ
り、硫酸第一鉄水溶液中の不純物はほとんど除去
されていなかつた。
硫酸第一鉄水溶液の精製に関するものである。 〔従来技術〕 従来から、酸化鉄はフエライト用主原料として
広く使用されている。 酸化鉄の一般的な製法としては、鉄鋼板硫酸酸
洗工程から副生される硫酸第一鉄結晶を800〜
1100℃で焙焼する所謂乾式法又は副生される硫酸
第一鉄水溶液とアルカリとの反応により生成した
水酸化第一鉄懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸
化する所謂湿式法、あるいは該湿式法により得ら
れる含水酸化第二鉄又はマグネタイトを更に加熱
する方法が広く行われている。 しかしながら、上記鉄鋼板硫酸酸洗工程から副
生される硫酸第一鉄を用いて製造される酸化鉄を
フエライト用、特にソフトフエライト用主原料と
して用いた場合には品質特性上多くの問題があ
る。 即ち、出発原料である硫酸第一鉄水溶液中には
SiO2及びAl、Ca、Na等の金属不純物を多量に含
有しており、これら不純物は、製造工程中に酸化
鉄に含有される。 この事実は、例えば、特公昭36−15360号公報
第1頁右欄第3〜5行の「…これ等の製法による
酸化鉄中の化学的不純物に就ては、何れもその原
料である硫酸鉄中の不純物が製品に混入してくる
のが常である。」なる記載から明らかである。 従つて、この酸化鉄を主原料として製造された
最終製品であるソフトフエライト製品中には
SiO2及び金属不純物が多量に含有されることに
なり、これら不純物はソフトフエライト製品の特
性を低下させる原因となつている。 これら不純物のうち、ソフトフエライト製品に
最も悪影響を与えるとされているSiO2に注目し
て以下に述べる。 酸化鉄は、SiO2を通常Fe2O3に対し0.04〜0.10
重量%程度(以下、単に0.04〜0.10重量%とい
う。)を含有しており、この酸化鉄とZn、Mn、
Ni、Mg、Cu化合物等のフエライト副原料とを混
合し、加熱焼成、粉砕する製造方法(以下、単に
乾式法という。)によつて得られるソフトフエラ
イト粉末は、その製造工程において、更にSiO2
が混入し、多量のSiO2を含有したものとなる。 ソフトフエライト粉末に含有されるSiO2は、
透磁率(μ)、電気抵抗値等の特性を低下させる
原因となることは知られている。この事実は、例
えば、特公昭49−15360号公報の「…酸化第2鉄
中には…不純物が蓄積され、高性能化小型化を要
求される磁性体、特にソフト系のマンガン・亜鉛
系或いはマンガン・マグネシウム系等の複合フエ
ライトには全く使用が出来ず、其の最大原因は酸
化第2鉄中に含有される微量の珪酸(SiO2)の
作用に依つて、フエライト粒子の結晶が粗大化
し、且つ、(電気)抵抗値及びμ・Q特性が低減
する…」なる記載からも明らかである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 近年、電気機器の小型化、軽量化に伴い、これ
らに組み込まれるソフトフエライト磁性体も小型
化の傾向にあり、ソフトフエライト磁性体の高性
能化、即ち、透磁率(μ)の増大と電気抵抗値の
増大が益々要求されるようになつており、ソフト
フエライト用主原料である酸化鉄中に含有される
SiO2を精製除去する方法の開発が強く要望され
ている。 本発明者は、酸化鉄中のSiO2を精製除去する
べく、酸化鉄の製造プロセス中の各工程における
SiO2の存在形態及びSiO2の精製除去の方法につ
いて種々検討を重ねた。 本発明者は、先ず、酸化鉄の製造プロセス中の
いずれの工程でSiO2を精製除去する処理を施せ
ば容易に目的を達成できるかを知る為に、各工程
におけるSiO2の存在形態について検討した。 従来から、酸化鉄に種々の処理を施してSiO2
を精製除去する方法が試みられてはいる。 本発明者は、前述した乾式法によりえられる酸
化鉄の場合には、SiO2が凝着した形態で存在し
ており、また、前述した湿式法による場合には、
生成する酸化鉄粒子の結晶構造の中にSiO2が組
み込まれて存在しており、従つて、酸化鉄が生成
された段階でSiO2を精製除去することは非常に
困難であると考えた。 そして、本発明者は、酸化鉄が精製される前の
段階、即ち、硫酸第一鉄水溶液の段階であらかじ
め何らかの処理を施してSiO2を精製除去してお
くことが必要であることを知つた。 更に、本発明者は、硫酸第一鉄水溶液に含有さ
れるSiO2を精製除去するべく検討を重ね、硫酸
第一鉄水溶液に含有されているSiO2は、SiO2コ
ロイド粒子の形態で存在しているという事実に着
目した。このSiO2コロイド粒子は非常に微細な
粒子であり、フイルタープレス、減圧吸引濾過機
及びプレコート加圧濾過機等の通常の濾過手段に
よつてはもちろん特殊な濾過機である限外濾過機
を用いても除去することができないものであつ
た。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明者は、硫酸第一鉄水溶液中に含有される
この微細なSiO2コロイド粒子を効率よく除去す
る方法について更に検討を重ね、微細なSiO2コ
ロイド粒子を濾過性のよい粗大な凝集体にすれば
よいと考えた。そして、硫酸第一鉄水溶液に、PH
4〜5において水酸化アルミニウムコロイド粒子
を添加した場合には、水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子は粒子表面にSiO2コロイド粒子を吸着凝
集させて濾過性のよい粗大な凝集体を生成させる
ことができるという知見を得、本発明を完成した
ものである。 即ち、本発明は、硫酸第一鉄水溶液に、PH4〜
5において水酸化アルミニウムコロイド粒子を添
加し、又は、必要により更に陰荷電に帯電してい
る繊維素を添加して、水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子表面上に上記水溶液中のSiO2を吸着凝集
させるか、又は繊維素表面に水酸化アルミニウム
コロイド粒子を介して上記水溶液中のSiO2を吸
着凝集させた後濾過することよりなる硫酸第一鉄
水溶液の精製法である。 〔作用〕 先ず、本発明に係る硫酸第一鉄水溶液の精製法
は、陽荷電に帯電している水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子表面に陰荷電に帯電しているSiO2コ
ロイド粒子を電気的に吸着凝集することによつて
凝集体を形成し、該凝集体を過するものであ
る。このようにして生成された粗大な凝集体は、
前述したフイルタープレス、減圧吸引過機及び
プレコート加圧過機等の通常の過手段を用い
て別分離することができる。限外過によれば
より効率よく別分離することができる。 硫酸第一鉄水溶液に水酸化アルミニウムコロイ
ド粒子を添加するにあたり、陰荷電に帯電してい
る繊維素を存在させた場合には、凝集体を一層粗
大化させることができ、しかも、その凝集体の状
態が網目構造を形成する為、過性を向上させる
ことができるので一層、効率よく別分離するこ
とができる。 この現象における凝集体は、陰荷電に帯電して
いる繊維素の表面に陰荷電を帯電している水酸化
アルミニウムコロイド粒子を介して陰荷電に帯電
しているSiO2を吸着凝集させることによつて一
層粗大化されるものになると考えられる。しかも
この凝集体は、繊維素相互がからみあつた状態で
網目構造を形成する為、過性の大変優れたもの
となると考えられる。 次に、本発明実施に当たつての諸条件について
述べる。 本発明における硫酸第一鉄水溶液は、鉄鋼板硫
酸酸洗工程から副生される硫酸第一鉄水溶液が使
用される。硫酸第一鉄水溶液の発生源としては、
この他チタン白製造プロセスから排出される硫酸
第一鉄水溶液があり、この硫酸第一鉄水溶液も本
発明の出発原料として使用することができる。 本発明における硫酸第一鉄水溶液のPHは、アン
モニア水を添加することにより4〜5に調整して
おく必要がある。この場合、実用的には主として
くず鉄等で中和し、次いで、アンモニア水によつ
てPHを4〜5に調整することが好ましい。PH4未
満である場合には、添加した水酸化アルミニウム
コロイド粒子が溶解してしまい、PH5を越える場
合には硫酸第一鉄水溶液中の鉄分が多量に沈澱す
るので精製硫酸第一鉄水溶液を得ようとする本発
明の目的を達成することができない。 本発明における水酸化アルミニウムコロイド粒
子は、アルミニウム塩水溶液とアルカリとを混合
することにより生成される水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子をそのまま、又は、更に水洗したもの
が使用できる。水酸化アルミニウムコロイド粒子
の添加量はSiO2に対しAl2O3換算で25〜60重量%
である。25重量%未満である場合には、SiO2を
精製除去する効果が十分ではない。60重量%を越
える場合にも本発明を実施することは可能であ
り、水酸化アルミニウムコロイド粒子が硫酸第一
鉄水溶液中のSiO2コロイド粒子に対し余分に存
在する場合にも過により別分離することがで
きるが、必要以上に添加しても意味がなく、ま
た、経済的ではない。 本発明における過は、前述のフイルタープレ
ス、減圧吸引過機及びプレコート加圧過機等
の通常の過手段を用いればよい。限外過によ
れば、効率よく別分離することができる。 本発明における陰荷電に帯電している繊維素と
しては、市販の過綿をそのまま使用すればよ
い。また、綿糸を細断したものも使用することが
できる。陰荷電に帯電している繊維素の添加量
は、水酸化アルミニウムコロイド粒子に対し10〜
20重量倍である。10重量倍未満である場合は、
過効率の一層の向上が望めない。20重量倍を越え
る場合にも本発明の実施をすることはできるが必
要以上に添加しても意味がなく、また、経済的で
はない。 本発明における繊維素と水酸化アルミニウムコ
ロイド粒子の添加順序は、いずれが先でも、ま
た、同時でもよく、アルミニウム塩水溶液に繊維
素を分散させた後アルカリを添加することにより
繊維素表面に水酸化アルミニウムコロイド粒子が
吸着したものも使用することができる。 〔実施例〕 次ぎに、実施例により本発明を説明する。 尚、以下の実施例におけるFe2+量はJIS K
1462の5.2.2.二クロム酸カリウム滴定法により、
SiO2量は発光プラズマ分析法により、Alは原子
吸光光度法により測定した。 実施例 1 Fe80.6g/、SiO20.12g/(Fe2O3に対し
0.104重量%に該当する。)、Al0.014g/を含む
鉄鋼板硫酸酸洗硫酸第一鉄水溶液1を準備し、
該水溶液にアンモニア水を添加しPH4.5とした。
別に、硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3・17H2O)
0.42gを0.1の水に溶解して、Al0.035g/を
含む硫酸アルミニウム水溶液とし、これにアンモ
ニア水0.5mlを添加してPH9.5において水酸化アル
ミニウムコロイド粒子を生成させた後、該生成物
をPH7になるまで水洗した。 上記水洗後の水酸化アルミニウムコロイド粒子
0.10gを前記硫酸第一鉄水溶液中に添加し(SiO2
に対し54重量%に相当する。)て5分間撹拌した
後、フイルタープレスを用いて別分離した。 濾液中に残存するFe2+は77.1g/、SiO2は
0.0041g/(Fe2O3に対し0.0037重量%に相当
する。)であり、Al0.006g/であつた。 実施例 2〜7 硫酸第一鉄水溶液の種類、水酸化アルミニウム
コロイド粒子の添加量、繊維素の種類、添加量及
び濾過手段を種々変化させた以外は実施例1と同
様にして硫酸第一鉄水溶液の精製を行つた。 主要精製条件及び精製結果を表1に示す。 比較例 1 水酸化アルミニウムコロイド粒子を添加しなか
つた以外は実施例5と同様にして硫酸第一鉄水溶
液の精製を試みた。濾液中に残存するFe2+は77.9
g/、SiO2は0.101g/(Fe2O3に対し0.0899
重量%に相当する。)であり、Al0.013g/であ
り、硫酸第一鉄水溶液中の不純物はほとんど除去
されていなかつた。
【表】
本発明における水酸化アルミニウムコロイド粒
子を添加する方法によれば、水酸化アルミニウム
コロイド粒子表面にSiO2コロイド粒子を吸着凝
集させて過性のよい粗大な凝集体を生成させる
ことができる為、硫酸第一鉄水溶液中のSiO2を
容易に精製除去することができる。 また、本発明における水酸化アルミニウムコロ
イド粒子及び繊維素を添加する方法によれば、凝
集体を一層、粗大化させることができ、しかも、
凝集体が網目構造を形成している為、過性を向
上させることができるので一層効率よく硫酸第一
鉄水溶液中のSiO2を精製除去することができる。
即ち、本発明によれば、前出実施例に示した通
り、硫酸第一鉄水溶液中のSiO2含量を0.005重量
%以下に精製除去することができるので、該硫酸
第一鉄水溶液を出発原料として得られる酸化鉄中
のSiO2含量は非常に少ないものとなる。従つて、
前述した乾式法におけるソフトフエライト粉末の
製造工程においてSiO2が不可避的に混入したと
しても最終製品中のSiO2含量を全体的に抑制す
ることができ、SiO2含量の非常に少ないソフト
フエライト製品を得ることができる。 更に、本発明の方法によれば、硫酸第一鉄水溶
液中のSiO2のみではなく、前述したAl等の金属
不純物も同時に精製除去することができる。 尚、ソフトフエライト磁性体の製造法には、上
述した乾式法の他、フエライト副原料であるZn、
Mn、Ni、Mg、Cu塩水溶液を添加した硫酸第一
鉄水溶液にアルカリを添加して酸化反応を行なう
ことにより生成したスピネル型酸化物を加熱焼成
する方法、所謂湿式法がある。この湿式法による
場合にも、本発明方法によりSiO2をはじめAl等
の金属不純物を精製除去した硫酸第一鉄水溶液を
使用することができることは当然である。
子を添加する方法によれば、水酸化アルミニウム
コロイド粒子表面にSiO2コロイド粒子を吸着凝
集させて過性のよい粗大な凝集体を生成させる
ことができる為、硫酸第一鉄水溶液中のSiO2を
容易に精製除去することができる。 また、本発明における水酸化アルミニウムコロ
イド粒子及び繊維素を添加する方法によれば、凝
集体を一層、粗大化させることができ、しかも、
凝集体が網目構造を形成している為、過性を向
上させることができるので一層効率よく硫酸第一
鉄水溶液中のSiO2を精製除去することができる。
即ち、本発明によれば、前出実施例に示した通
り、硫酸第一鉄水溶液中のSiO2含量を0.005重量
%以下に精製除去することができるので、該硫酸
第一鉄水溶液を出発原料として得られる酸化鉄中
のSiO2含量は非常に少ないものとなる。従つて、
前述した乾式法におけるソフトフエライト粉末の
製造工程においてSiO2が不可避的に混入したと
しても最終製品中のSiO2含量を全体的に抑制す
ることができ、SiO2含量の非常に少ないソフト
フエライト製品を得ることができる。 更に、本発明の方法によれば、硫酸第一鉄水溶
液中のSiO2のみではなく、前述したAl等の金属
不純物も同時に精製除去することができる。 尚、ソフトフエライト磁性体の製造法には、上
述した乾式法の他、フエライト副原料であるZn、
Mn、Ni、Mg、Cu塩水溶液を添加した硫酸第一
鉄水溶液にアルカリを添加して酸化反応を行なう
ことにより生成したスピネル型酸化物を加熱焼成
する方法、所謂湿式法がある。この湿式法による
場合にも、本発明方法によりSiO2をはじめAl等
の金属不純物を精製除去した硫酸第一鉄水溶液を
使用することができることは当然である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 硫酸第一鉄水溶液に、PH4〜5において水酸
化アルミニウムコロイド粒子を添加して、水酸化
アルミニウムコロイド粒子表面に上記水溶液中の
SiO2を吸着凝集させた後濾過することを特徴と
する硫酸第一鉄水溶液の精製法。 2 硫酸第一鉄水溶液に、PH4〜5において水酸
化アルミニウムコロイド粒子を添加して、水酸化
アルミニウムコロイド粒子表面に上記水溶液中の
SiO2を吸着凝集させた後限外濾過することを特
徴とする硫酸第一鉄水溶液の精製法。 3 硫酸第一鉄水溶液に、PH4〜5において水酸
化アルミニウムコロイド粒子及び陰荷電に帯電し
ている繊維素を添加して、繊維素表面に水酸化ア
ルミニウムコロイド粒子を介して上記水溶液中の
SiO2を吸着凝集させた後濾過することを特徴と
する硫酸第一鉄水溶液の精製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13389184A JPS6114140A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 硫酸第一鉄水溶液の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13389184A JPS6114140A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 硫酸第一鉄水溶液の精製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6114140A JPS6114140A (ja) | 1986-01-22 |
| JPH0331654B2 true JPH0331654B2 (ja) | 1991-05-08 |
Family
ID=15115515
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13389184A Granted JPS6114140A (ja) | 1984-06-28 | 1984-06-28 | 硫酸第一鉄水溶液の精製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6114140A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103708566B (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-22 | 攀枝花东方钛业有限公司 | 一种提高硫酸亚铁过滤性能的方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5397256A (en) * | 1977-02-07 | 1978-08-25 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Treatment of waste water |
| JPS5814987A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-28 | Takeshita Masaaki | 淡水,海水性プランクトン類の殺菌,凝集,沈澱法 |
| JPS59199534A (ja) * | 1983-04-25 | 1984-11-12 | Teikoku Kako Kk | 硫酸第一鉄溶液の精製法 |
-
1984
- 1984-06-28 JP JP13389184A patent/JPS6114140A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6114140A (ja) | 1986-01-22 |
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