JPH033216B2 - - Google Patents
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- JPH033216B2 JPH033216B2 JP55089415A JP8941580A JPH033216B2 JP H033216 B2 JPH033216 B2 JP H033216B2 JP 55089415 A JP55089415 A JP 55089415A JP 8941580 A JP8941580 A JP 8941580A JP H033216 B2 JPH033216 B2 JP H033216B2
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は電子複写機用転写フイルムに関するも
のであり、特にゼログラフイー方式の電子複写機
に用いられ、トナー画像を転写するための転写フ
イルムに関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 従来、ゼログラフイー方式の電子複写機に用い
られる転写用紙としては主に“トレーシングペー
パー”が用いられているが、これは寸法安定性、
保存性、機械的強度あるいは耐水性などが十分で
なく、そのため特にこれらの性能が必要な場合に
はポリエチレンテレフタレート樹脂(以下
“PET樹脂”という)や三酢酸セルローズ樹脂
(以下“TAC樹脂”という)からなるマツト化フ
イルム「トレーシングフイルム」が用いられてい
た。 ところが電子複写機で形成したトナー画像を転
写フイルムに転写する場合にはトナー(画像)と
転写フイルムとの定着性を良好な状態にするため
に電子複写機の加熱定着部を高温にしているが、
特にこの加熱定着部の加熱機構がラジアン型であ
る場合には加熱定着部は250℃、さらに望ましく
は300℃以上の高温に保持され、そのため転写フ
イルムとして上記のPET樹脂フイルムやTAC樹
脂フイルムが使用されているとこれらのフイルム
は十分な耐熱性がなく、トナー像の加熱定着後に
著しい“波打ち(連続したベコ状になること)”
を生じ、フイルムの平面性を著しく損ない、かつ
かなり収縮するという問題があつた。 また、電子複写機の加熱定着部の温度を転写フ
イルムが“波打ち”しない程度に低くすると、上
述したトナー(像)と転写フイルムとの定着力が
著しく弱くなつて、転写フイルムに付着したトナ
ー(像)が簡単に脱落してしまうという問題があ
つた。さらに上述した従来の転写フイルムは透明
度が高いので、電子複写機内で“走行詰まり”が
生じても機内の検出装置によつては“走行詰ま
り”を検出できず、結局転写フイルムが詰まつて
も電子複写機が停止しないという問題があつた。 本発明者らは先にこの転写フイルムの”走行詰
まり”の問題の解決に取り組み、「UL温度係数が
120℃以上の耐熱性を有するプラスチツク」を選
択し、かつ「少なくとも一方の面が表面粗さ
1.0μm以上にマツト化されたフイルム」とするこ
とによつて、機内のトナー(像)を定着する加熱
定着部の加熱温度が高い電子複写機において用い
られても、フイルムの平面性が優れ、波打ちやベ
コが生ぜず、フイルムの加熱収縮が著しく小さ
く、フイルムとトナー(像)との定着が優れてお
り、優れた筆記性の表面を有し、更に適度の不透
明性を有しているので、電子複写機内の“走行詰
まり”の際にも検知機により検出され易いという
特長をもつようにした「電子複写機用転写フイル
ム」なる発明特開昭55−137536号公報を参照)を
為した。 しかしながら、かかる転写フイルムにおいても
その表面抵抗が高いので、電子複写機内での走行
性が悪く、“走行詰まり”をきたし、さらにトナ
ー像の転写の際にトナー粒子がフイルム上からは
じけていわゆる”Explosion現象”を生じて鮮明
な画像が得られず、また摩擦係数が高いのでフイ
ルム同士がくつついて重送をきたすという問題が
あつた。 〔問題点を解決するための手段及び作用〕 本発明は上述したような従来技術にあつた問題
点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明
をなすに至つたものであつて、本発明はポリスル
ホン樹脂からなり、動摩擦係数が0.6乃至2.0、静
摩擦係数が0.8乃至2.3、表面抵抗が1×1010乃至
1×1015Ωの範囲内にあり、少なくとも一方の面
の表面粗さが1.0μm以上であり、かつJIS−P8138
の規格による20乃至65%の不透明度を有すること
を特徴とする電子複写機用転写フイルムである。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明において使用されるポリスルホン樹脂と
しては「ポリスルホン」(商品名、米国ユニオ
ン・カーバイト社製ポリスルホン樹脂、 化学構造式: 式中、nは正の整数を表す。 UL温度係数 140℃)がある。なお、“UL温度係
数”とはUL規格「UL746−B」に規格された方
法で測定された温度であり、プラスチツクの耐熱
性を示す係数として用いられている。 また“表面粗さ”は表面粗さ計の触れをXY軸
に分解拡大(7000倍)し、映像を直接平面上に投
射して写真に記録した最大の粗さと拡大倍率で割
つて値である。 本発明の転写フイルムに上述した性能を創出さ
せる手段はポリスルホン樹脂に有機化合物あるい
は無機化合物からなる添加剤を加えることであ
る。この添加剤は無毒であり、ポリスルホン樹脂
に対して潤滑効果や帯電防止効果を付与し、しか
もこの樹脂に対して不活性であるものがよい。こ
の添加物の具体的な化合物としては、「便覧・ゴ
ムプラスチツク配合薬品(改訂版)「第303頁乃至
第325頁に記載されているような例えばSiO2、
TiO2、ZnO、Al2O3、CaCO3、MgO、MgCO3、
CaSO4、BaSO4、カオリンなどの無機化合物、
あるいはステアリン酸亜鉛などの脂肪酸化合物が
ある。これらの添加剤は単独で使用しても2種以
上を併用してもよい。これらの添加剤は固形物質
であり、平均粒子サイズが5nm乃至μm程度のも
のが好ましい。添加剤はポリスルホン樹脂に対し
て0.01乃至20重量%、好ましくは0.03乃至5重量
%の範囲内の割合で配合される。 これらの添加剤は通常の手法によつてポリスル
ホン樹脂に配合され、配合物は溶液製膜法や溶融
押出法といつた公知の手法によりフイルム状に成
形される。成形されるフイルムの厚さは25乃至
100μmの範囲であり、このフイルムがこの範囲よ
り薄いと転写フイルムとして皺になり易く、取り
扱い難いし、またこの範囲より厚いと転写フイル
ムとして保存し難く、また製品のコストもかさ
み、転写フイルムとして電子複写機内を走行させ
る場合もフイルムの走行を促すグリツプに把持さ
れ、その把持部分に曲がりを生じ、その部分では
トナーの付着や定着が悪くなり、好ましくない。 本発明の転写フイルムは表面抵抗(日本工業規
格K−6911の規定の方法による。)が1×1010乃
至1×1015Ω、好ましくは1×1012乃至1×1014
Ωを有する。因に添加剤を配合しないポリスルホ
ン樹脂のみからなるフイルムでは表面抵抗は表面
抵抗が1×1015Ω以上だと前記したように電子複
写機内での走行性が悪く、“走行詰まり”をきた
し、さらにトナー像の転写の際にトナー粒子がフ
イルム上からはじける故障、いわゆる
“Explosion現象”を生じて鮮明な画像が得られ
ない。また静電気により塵埃が付着し易い。表面
抵抗が1×1010Ω以下だと画像濃度が低くなる欠
点を有する。1×1016乃至1×1018Ωの範囲内に
ある。 また本発明の転写フイルムは動摩擦係数が0.6
乃至2.0、好ましくは1.0乃至1.6、静摩擦係数が
0.8乃至2.3、好ましくは1.5乃至2.0を有する。こ
こで摩擦係数とはASTM規格D−1894の規格に
よつて測定されたものである。すなわち、資料に
一定の圧力を与えて摩擦し、その抵抗をケージで
求めた数値を一定方式により換算して摩擦係数と
する。具体的には資料片はA面105×350mm、B面
85×280mm、のものを温度23℃、関係湿度65%に
5時間処理したのち、測定器「スリツプテスタ
ー」を用い、スレツトメタルの大きさ85×65mm、
重量(p)500gをフイルム上に置き、滑り速度
約0.2m/分で最大静止摩擦力(f)、運動摩擦力
(f′)を求め、摩擦係数を次式により算出する。 計算式: 静摩擦係数(μs)=f/p 動摩擦係数(μD)=f′/p 静摩擦係数は、フイルムが電子複写機内の給紙
用トレイから送り出される時の動き初め(初期移
動)の滑り易さを表わし、動摩擦係数はフイルム
が給紙用トレイから動き出した後のフイルムの送
り易さや、電複写機内での走行性に関係してい
る。 動摩擦係数が2.0以上だと、フイルムの電子複
写機内での走行性(通過性)が悪く、フイルム詰
りの故障・トラブルの原因となる。また、動摩擦
係数が0.6以下だと極度にすべり易く、電子複写
機の給紙用トレイから1枚ずつ送られない。 静摩擦係数が2.3以上だと電子複写機の給紙用
トレイにフイルムを一度に数十枚重ねて置いた
際、給紙用トレイからフイルムが初期移送で一枚
ずつ送られず、数枚一緒になつて送られるという
重送故障が生ずる。また、静摩擦係数が0.8以下
だとフイルムが滑りすぎて給紙用トレイから初期
移動がうまくいかない。 本発明の転写フイルムは表面粗さが1.0μm以上
のものである。表面粗さ1.0μm以下のものは転写
フイルムに加筆性を付与せず、不適である。通常
の目的のものとしては表面粗さは20μm以下のも
のであり、好ましくは2乃至10μmのものである。 この表面粗さを得るにはフイルムに対してマツ
ト化処理を施す。この方法としては製膜工程にお
ける流延機のキヤステイングドラムあるいは同バ
ンドを梨地または艶消しの表面とし、それらの表
面に前述のプラスチツク組成物の溶液を流延して
直接マツト状表面を有するフイルムを製造する方
法、成形したフイルムに研磨砂を吹きつけてフイ
ルムの表面をマツト化する方法(サンドブラスト
法)、成形したフイルムをアルカリ鹸化液に浸漬
してフイルムの表面をマツト化する方法(表面鹸
化法)、成形したフイルムの表面にマツト化剤と
結合剤を含む溶液を塗布してマツト層を形成させ
る方法などがある。本発明の転写フイルムを製造
するにはこれらのいずれの方法によつてもよい。
そしてこれらの方法においてドラムあるいはベル
トの梨地または艶消しの表面の表面粗さ、吹きつ
ける研磨砂の粒度、浸漬時間あるいはマツト層に
おけるマツト化剤の配合比を調節することにより
得られるフイルムの表面粗さを所望の程度にする
ことができる。 本発明の転写フイルムは、日本工業規格JIS−
P8138の規格による20乃至65%程度の不透明度で
あることが好ましく、さらに25乃至55%の不透明
度のものであることが好ましい。この不透明度が
小さいと、電子複写機における“走行詰まり”の
際の検出が不可能であり、この不透明度が大きい
と第二原図用フイルムとして使用したときに複写
性が劣るので、いずれも好ましくない。 転写フイルムを不透明化する方法としては前記
のフイルム表面をマツト化する方法と同様な方法
やあるいはフイルム形成用組成物中にTiO、
ZnO、SiOなどの顔料を配合する方法があり、上
記の不透明度となるようにそれらの添加量を配合
する。 〔発明の効果〕 本発明の電子複写機用転写フイルムは例えば大
型図面用電子複写機“ゼロツクス2080”(富士ゼ
ロツクス(株)製)のごときトナー像を定着する加熱
定着部が高温タイプの電子複写機に通しても波打
ち(ベコ)が発生せず、平面性が寸法安定性が優
れ、トナー像の定着性が良好で、また優れた筆記
性を有し、さらに電子複写機中で万一“走行詰ま
り”が生じた場合でもその検出はきわめて容易で
あるという諸々の特長を有するものである。 〔実施例〕 次に本発明をその実施例1〜4及び比較例1〜
2に基づいて詳細にかつ具体的に説明する。 ポリスルホン樹脂として「ポリスルホン」(商
品名、米国ユニオンカーバイト社製ポリスルホン
樹脂、UL温度係数:140℃)の微細粉末(原料)
を温度150℃で4時間予備乾燥したのち、これを
第1表に記載されているような配合比により種々
の成分と共に配合し、温度370℃で溶融押出し、
温度40℃に保持されたドラム上に受けて急冷、固
化して未延伸フイルムを製造した。 このようにして得られたポリスルホン樹脂フイ
ルムの片面乃至両面にマツト化加工を施し、本発
明になる電子複写機用転写フイルムを製造した。 得られた転写フイルムの性状、性能及び試験結
果は第1表に記載された通りである。
のであり、特にゼログラフイー方式の電子複写機
に用いられ、トナー画像を転写するための転写フ
イルムに関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 従来、ゼログラフイー方式の電子複写機に用い
られる転写用紙としては主に“トレーシングペー
パー”が用いられているが、これは寸法安定性、
保存性、機械的強度あるいは耐水性などが十分で
なく、そのため特にこれらの性能が必要な場合に
はポリエチレンテレフタレート樹脂(以下
“PET樹脂”という)や三酢酸セルローズ樹脂
(以下“TAC樹脂”という)からなるマツト化フ
イルム「トレーシングフイルム」が用いられてい
た。 ところが電子複写機で形成したトナー画像を転
写フイルムに転写する場合にはトナー(画像)と
転写フイルムとの定着性を良好な状態にするため
に電子複写機の加熱定着部を高温にしているが、
特にこの加熱定着部の加熱機構がラジアン型であ
る場合には加熱定着部は250℃、さらに望ましく
は300℃以上の高温に保持され、そのため転写フ
イルムとして上記のPET樹脂フイルムやTAC樹
脂フイルムが使用されているとこれらのフイルム
は十分な耐熱性がなく、トナー像の加熱定着後に
著しい“波打ち(連続したベコ状になること)”
を生じ、フイルムの平面性を著しく損ない、かつ
かなり収縮するという問題があつた。 また、電子複写機の加熱定着部の温度を転写フ
イルムが“波打ち”しない程度に低くすると、上
述したトナー(像)と転写フイルムとの定着力が
著しく弱くなつて、転写フイルムに付着したトナ
ー(像)が簡単に脱落してしまうという問題があ
つた。さらに上述した従来の転写フイルムは透明
度が高いので、電子複写機内で“走行詰まり”が
生じても機内の検出装置によつては“走行詰ま
り”を検出できず、結局転写フイルムが詰まつて
も電子複写機が停止しないという問題があつた。 本発明者らは先にこの転写フイルムの”走行詰
まり”の問題の解決に取り組み、「UL温度係数が
120℃以上の耐熱性を有するプラスチツク」を選
択し、かつ「少なくとも一方の面が表面粗さ
1.0μm以上にマツト化されたフイルム」とするこ
とによつて、機内のトナー(像)を定着する加熱
定着部の加熱温度が高い電子複写機において用い
られても、フイルムの平面性が優れ、波打ちやベ
コが生ぜず、フイルムの加熱収縮が著しく小さ
く、フイルムとトナー(像)との定着が優れてお
り、優れた筆記性の表面を有し、更に適度の不透
明性を有しているので、電子複写機内の“走行詰
まり”の際にも検知機により検出され易いという
特長をもつようにした「電子複写機用転写フイル
ム」なる発明特開昭55−137536号公報を参照)を
為した。 しかしながら、かかる転写フイルムにおいても
その表面抵抗が高いので、電子複写機内での走行
性が悪く、“走行詰まり”をきたし、さらにトナ
ー像の転写の際にトナー粒子がフイルム上からは
じけていわゆる”Explosion現象”を生じて鮮明
な画像が得られず、また摩擦係数が高いのでフイ
ルム同士がくつついて重送をきたすという問題が
あつた。 〔問題点を解決するための手段及び作用〕 本発明は上述したような従来技術にあつた問題
点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明
をなすに至つたものであつて、本発明はポリスル
ホン樹脂からなり、動摩擦係数が0.6乃至2.0、静
摩擦係数が0.8乃至2.3、表面抵抗が1×1010乃至
1×1015Ωの範囲内にあり、少なくとも一方の面
の表面粗さが1.0μm以上であり、かつJIS−P8138
の規格による20乃至65%の不透明度を有すること
を特徴とする電子複写機用転写フイルムである。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明において使用されるポリスルホン樹脂と
しては「ポリスルホン」(商品名、米国ユニオ
ン・カーバイト社製ポリスルホン樹脂、 化学構造式: 式中、nは正の整数を表す。 UL温度係数 140℃)がある。なお、“UL温度係
数”とはUL規格「UL746−B」に規格された方
法で測定された温度であり、プラスチツクの耐熱
性を示す係数として用いられている。 また“表面粗さ”は表面粗さ計の触れをXY軸
に分解拡大(7000倍)し、映像を直接平面上に投
射して写真に記録した最大の粗さと拡大倍率で割
つて値である。 本発明の転写フイルムに上述した性能を創出さ
せる手段はポリスルホン樹脂に有機化合物あるい
は無機化合物からなる添加剤を加えることであ
る。この添加剤は無毒であり、ポリスルホン樹脂
に対して潤滑効果や帯電防止効果を付与し、しか
もこの樹脂に対して不活性であるものがよい。こ
の添加物の具体的な化合物としては、「便覧・ゴ
ムプラスチツク配合薬品(改訂版)「第303頁乃至
第325頁に記載されているような例えばSiO2、
TiO2、ZnO、Al2O3、CaCO3、MgO、MgCO3、
CaSO4、BaSO4、カオリンなどの無機化合物、
あるいはステアリン酸亜鉛などの脂肪酸化合物が
ある。これらの添加剤は単独で使用しても2種以
上を併用してもよい。これらの添加剤は固形物質
であり、平均粒子サイズが5nm乃至μm程度のも
のが好ましい。添加剤はポリスルホン樹脂に対し
て0.01乃至20重量%、好ましくは0.03乃至5重量
%の範囲内の割合で配合される。 これらの添加剤は通常の手法によつてポリスル
ホン樹脂に配合され、配合物は溶液製膜法や溶融
押出法といつた公知の手法によりフイルム状に成
形される。成形されるフイルムの厚さは25乃至
100μmの範囲であり、このフイルムがこの範囲よ
り薄いと転写フイルムとして皺になり易く、取り
扱い難いし、またこの範囲より厚いと転写フイル
ムとして保存し難く、また製品のコストもかさ
み、転写フイルムとして電子複写機内を走行させ
る場合もフイルムの走行を促すグリツプに把持さ
れ、その把持部分に曲がりを生じ、その部分では
トナーの付着や定着が悪くなり、好ましくない。 本発明の転写フイルムは表面抵抗(日本工業規
格K−6911の規定の方法による。)が1×1010乃
至1×1015Ω、好ましくは1×1012乃至1×1014
Ωを有する。因に添加剤を配合しないポリスルホ
ン樹脂のみからなるフイルムでは表面抵抗は表面
抵抗が1×1015Ω以上だと前記したように電子複
写機内での走行性が悪く、“走行詰まり”をきた
し、さらにトナー像の転写の際にトナー粒子がフ
イルム上からはじける故障、いわゆる
“Explosion現象”を生じて鮮明な画像が得られ
ない。また静電気により塵埃が付着し易い。表面
抵抗が1×1010Ω以下だと画像濃度が低くなる欠
点を有する。1×1016乃至1×1018Ωの範囲内に
ある。 また本発明の転写フイルムは動摩擦係数が0.6
乃至2.0、好ましくは1.0乃至1.6、静摩擦係数が
0.8乃至2.3、好ましくは1.5乃至2.0を有する。こ
こで摩擦係数とはASTM規格D−1894の規格に
よつて測定されたものである。すなわち、資料に
一定の圧力を与えて摩擦し、その抵抗をケージで
求めた数値を一定方式により換算して摩擦係数と
する。具体的には資料片はA面105×350mm、B面
85×280mm、のものを温度23℃、関係湿度65%に
5時間処理したのち、測定器「スリツプテスタ
ー」を用い、スレツトメタルの大きさ85×65mm、
重量(p)500gをフイルム上に置き、滑り速度
約0.2m/分で最大静止摩擦力(f)、運動摩擦力
(f′)を求め、摩擦係数を次式により算出する。 計算式: 静摩擦係数(μs)=f/p 動摩擦係数(μD)=f′/p 静摩擦係数は、フイルムが電子複写機内の給紙
用トレイから送り出される時の動き初め(初期移
動)の滑り易さを表わし、動摩擦係数はフイルム
が給紙用トレイから動き出した後のフイルムの送
り易さや、電複写機内での走行性に関係してい
る。 動摩擦係数が2.0以上だと、フイルムの電子複
写機内での走行性(通過性)が悪く、フイルム詰
りの故障・トラブルの原因となる。また、動摩擦
係数が0.6以下だと極度にすべり易く、電子複写
機の給紙用トレイから1枚ずつ送られない。 静摩擦係数が2.3以上だと電子複写機の給紙用
トレイにフイルムを一度に数十枚重ねて置いた
際、給紙用トレイからフイルムが初期移送で一枚
ずつ送られず、数枚一緒になつて送られるという
重送故障が生ずる。また、静摩擦係数が0.8以下
だとフイルムが滑りすぎて給紙用トレイから初期
移動がうまくいかない。 本発明の転写フイルムは表面粗さが1.0μm以上
のものである。表面粗さ1.0μm以下のものは転写
フイルムに加筆性を付与せず、不適である。通常
の目的のものとしては表面粗さは20μm以下のも
のであり、好ましくは2乃至10μmのものである。 この表面粗さを得るにはフイルムに対してマツ
ト化処理を施す。この方法としては製膜工程にお
ける流延機のキヤステイングドラムあるいは同バ
ンドを梨地または艶消しの表面とし、それらの表
面に前述のプラスチツク組成物の溶液を流延して
直接マツト状表面を有するフイルムを製造する方
法、成形したフイルムに研磨砂を吹きつけてフイ
ルムの表面をマツト化する方法(サンドブラスト
法)、成形したフイルムをアルカリ鹸化液に浸漬
してフイルムの表面をマツト化する方法(表面鹸
化法)、成形したフイルムの表面にマツト化剤と
結合剤を含む溶液を塗布してマツト層を形成させ
る方法などがある。本発明の転写フイルムを製造
するにはこれらのいずれの方法によつてもよい。
そしてこれらの方法においてドラムあるいはベル
トの梨地または艶消しの表面の表面粗さ、吹きつ
ける研磨砂の粒度、浸漬時間あるいはマツト層に
おけるマツト化剤の配合比を調節することにより
得られるフイルムの表面粗さを所望の程度にする
ことができる。 本発明の転写フイルムは、日本工業規格JIS−
P8138の規格による20乃至65%程度の不透明度で
あることが好ましく、さらに25乃至55%の不透明
度のものであることが好ましい。この不透明度が
小さいと、電子複写機における“走行詰まり”の
際の検出が不可能であり、この不透明度が大きい
と第二原図用フイルムとして使用したときに複写
性が劣るので、いずれも好ましくない。 転写フイルムを不透明化する方法としては前記
のフイルム表面をマツト化する方法と同様な方法
やあるいはフイルム形成用組成物中にTiO、
ZnO、SiOなどの顔料を配合する方法があり、上
記の不透明度となるようにそれらの添加量を配合
する。 〔発明の効果〕 本発明の電子複写機用転写フイルムは例えば大
型図面用電子複写機“ゼロツクス2080”(富士ゼ
ロツクス(株)製)のごときトナー像を定着する加熱
定着部が高温タイプの電子複写機に通しても波打
ち(ベコ)が発生せず、平面性が寸法安定性が優
れ、トナー像の定着性が良好で、また優れた筆記
性を有し、さらに電子複写機中で万一“走行詰ま
り”が生じた場合でもその検出はきわめて容易で
あるという諸々の特長を有するものである。 〔実施例〕 次に本発明をその実施例1〜4及び比較例1〜
2に基づいて詳細にかつ具体的に説明する。 ポリスルホン樹脂として「ポリスルホン」(商
品名、米国ユニオンカーバイト社製ポリスルホン
樹脂、UL温度係数:140℃)の微細粉末(原料)
を温度150℃で4時間予備乾燥したのち、これを
第1表に記載されているような配合比により種々
の成分と共に配合し、温度370℃で溶融押出し、
温度40℃に保持されたドラム上に受けて急冷、固
化して未延伸フイルムを製造した。 このようにして得られたポリスルホン樹脂フイ
ルムの片面乃至両面にマツト化加工を施し、本発
明になる電子複写機用転写フイルムを製造した。 得られた転写フイルムの性状、性能及び試験結
果は第1表に記載された通りである。
【表】
【表】
第1表に記載されているように、本発明の転写
フイルムは電子複写機における走行性に優れ、か
つ多数枚を重ねて供給した場合の重送も皆無であ
るという優れた結果が得られた。
フイルムは電子複写機における走行性に優れ、か
つ多数枚を重ねて供給した場合の重送も皆無であ
るという優れた結果が得られた。
Claims (1)
- 1 ポリスルホン樹脂からなり、動摩擦係数が
0.6乃至2.0、静摩擦係数が0.8乃至2.3、表面抵抗
が1×1010乃至1×1015Ωの範囲内にあり、少な
くとも一方の面の表面粗さが1.0μm以上であり、
かつJIS−P8138の規格による20乃至65%の不透
明度を有することを特徴とする電子複写機用転写
フイルム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8941580A JPS5714849A (en) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | Transfer film for electrophotographic copier |
| US06/461,713 US4420528A (en) | 1980-06-30 | 1983-01-28 | Transfer film for electrophotographic copier |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8941580A JPS5714849A (en) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | Transfer film for electrophotographic copier |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5714849A JPS5714849A (en) | 1982-01-26 |
| JPH033216B2 true JPH033216B2 (ja) | 1991-01-18 |
Family
ID=13970012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8941580A Granted JPS5714849A (en) | 1980-06-30 | 1980-06-30 | Transfer film for electrophotographic copier |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4420528A (ja) |
| JP (1) | JPS5714849A (ja) |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59224849A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | カプセルトナ−用転写紙 |
| JP2526089B2 (ja) * | 1988-03-31 | 1996-08-21 | キソ化成産業株式会社 | 転写方法 |
| US4968578A (en) * | 1988-08-09 | 1990-11-06 | Eastman Kodak Company | Method of non-electrostatically transferring toner |
| JPH087451B2 (ja) * | 1988-11-07 | 1996-01-29 | ソマール株式会社 | 電子写真複写用に好適なフィルム |
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| US5536560A (en) * | 1992-09-25 | 1996-07-16 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Films for electrophotographic recording and image forming method for use with same |
| JPH0943890A (ja) * | 1995-07-27 | 1997-02-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 電子写真用被転写フィルム |
| US6025100A (en) * | 1997-03-21 | 2000-02-15 | Agfa-Gevaert, N.V. | Image receiving layer for use in non-impact printing |
| JP3673648B2 (ja) * | 1997-09-18 | 2005-07-20 | キヤノン株式会社 | 転写材及び転写材への像形成方法 |
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| ATE430777T1 (de) * | 2005-02-24 | 2009-05-15 | Solvay Advanced Polymers Llc | Hoch glasstemperatur polymerzusammensetzung aus aromatischem polysulfon |
| KR20160096664A (ko) * | 2013-12-12 | 2016-08-16 | 솔베이 스페셜티 폴리머즈 유에스에이, 엘.엘.씨. | 이동식 전자 부품 |
| WO2020138426A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 王子ホールディングス株式会社 | 非晶性熱可塑性樹脂フィルム、コンデンサ用金属化フィルム、フィルムロール、及びコンデンサ |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5134734A (ja) * | 1974-09-19 | 1976-03-24 | Suwa Seikosha Kk | |
| US4167605A (en) * | 1975-07-29 | 1979-09-11 | Imperial Chemical Industries Limited | Article with antistick coating and composition |
| JPS54145379A (en) * | 1978-05-02 | 1979-11-13 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Aromatic polysulfone hollow fiber semipermeable membrane |
| JPS55137536A (en) * | 1979-04-13 | 1980-10-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | Transfer film for electrophotographic copier |
-
1980
- 1980-06-30 JP JP8941580A patent/JPS5714849A/ja active Granted
-
1983
- 1983-01-28 US US06/461,713 patent/US4420528A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4420528A (en) | 1983-12-13 |
| JPS5714849A (en) | 1982-01-26 |
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