JPH0332176B2 - - Google Patents
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- JPH0332176B2 JPH0332176B2 JP6893982A JP6893982A JPH0332176B2 JP H0332176 B2 JPH0332176 B2 JP H0332176B2 JP 6893982 A JP6893982 A JP 6893982A JP 6893982 A JP6893982 A JP 6893982A JP H0332176 B2 JPH0332176 B2 JP H0332176B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J35/00—X-ray tubes
- H01J35/02—Details
- H01J35/04—Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
- H01J35/08—Anodes; Anti cathodes
- H01J35/10—Rotary anodes; Arrangements for rotating anodes; Cooling rotary anodes
- H01J35/101—Arrangements for rotating anodes, e.g. supporting means, means for greasing, means for sealing the axle or means for shielding or protecting the driving
- H01J35/1017—Bearings for rotating anodes
- H01J35/103—Magnetic bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
- F16C2300/40—Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions
- F16C2300/62—Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions low pressure, e.g. elements operating under vacuum conditions
Landscapes
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、磁気軸受装置に関する。
たとえば、X線管装置を構造的に分類すると固
定陽極型と、回転陽極型とに大別される。このう
ち回転陽極型は、陽極が回転しているので、陽極
に加わる熱負荷の実効面積を大きくでき、これに
よつて瞬間的な大負荷に耐えられること、フアン
角度を大きくとれることなどの利点を備えてい
る。
定陽極型と、回転陽極型とに大別される。このう
ち回転陽極型は、陽極が回転しているので、陽極
に加わる熱負荷の実効面積を大きくでき、これに
よつて瞬間的な大負荷に耐えられること、フアン
角度を大きくとれることなどの利点を備えてい
る。
ところで、回転陽極型のX線管装置にあつて、
陽極の回転数が高ければ高い程、上記陽極を大負
荷から保護することができる。したがつて、陽極
に大負荷を加える場合には、陽極をでき得る限り
高速回転させる必要がある。このように、陽極を
高速回転させるには高速回転駆動源を必要とする
が、この回転駆動源の回転部を機械的軸受装置で
支承させた場合には、通常は高々、毎分1万回転
程度が限界である。また、機械的軸受装置を用い
た場合には短時間に規定回転数まで上昇させるの
に必要な電力消費が多いばかりか軸受の寿命が短
かく、しかもこの軸受装置を陰極と陽極とが位置
する真空容器内に設けなければならない関係上、
装置全体の寿命も短かく、さらには医療用に用い
るには騒音が大きすぎると云う不具合がある。
陽極の回転数が高ければ高い程、上記陽極を大負
荷から保護することができる。したがつて、陽極
に大負荷を加える場合には、陽極をでき得る限り
高速回転させる必要がある。このように、陽極を
高速回転させるには高速回転駆動源を必要とする
が、この回転駆動源の回転部を機械的軸受装置で
支承させた場合には、通常は高々、毎分1万回転
程度が限界である。また、機械的軸受装置を用い
た場合には短時間に規定回転数まで上昇させるの
に必要な電力消費が多いばかりか軸受の寿命が短
かく、しかもこの軸受装置を陰極と陽極とが位置
する真空容器内に設けなければならない関係上、
装置全体の寿命も短かく、さらには医療用に用い
るには騒音が大きすぎると云う不具合がある。
そこで、このような不具合を解消するために、
最近では、回転陽極を支持する回転子を真空容器
外から供給される磁気力で完全非接触に支承させ
る、いわゆる磁気軸受装置を用いたものが提案さ
れている。すなわち、この磁気支承型の装置は、
回転子に高透磁率材製のリングを取り付けるとと
もに真空容器外に磁気支承用の磁気力を供給する
ための永久磁石を配置し、上記永久磁石から出た
磁束を、永久磁石〜前記リング〜真空容器外に設
けられた磁極付き継鉄〜永久磁石の経路で通過さ
せることによつて回転子を軸方向、半径方向共に
完全非接触に支承するようにしている。そして、
前記磁極にコイルを装着し、このコイルを適宜付
勢することによつて、回転子の変位修正等を行な
うようにしている。
最近では、回転陽極を支持する回転子を真空容器
外から供給される磁気力で完全非接触に支承させ
る、いわゆる磁気軸受装置を用いたものが提案さ
れている。すなわち、この磁気支承型の装置は、
回転子に高透磁率材製のリングを取り付けるとと
もに真空容器外に磁気支承用の磁気力を供給する
ための永久磁石を配置し、上記永久磁石から出た
磁束を、永久磁石〜前記リング〜真空容器外に設
けられた磁極付き継鉄〜永久磁石の経路で通過さ
せることによつて回転子を軸方向、半径方向共に
完全非接触に支承するようにしている。そして、
前記磁極にコイルを装着し、このコイルを適宜付
勢することによつて、回転子の変位修正等を行な
うようにしている。
上述のように、回転陽極を支持する回転子を磁
気力で支承するようにしたものにあつては、真空
容器内において回転子が、いわゆる浮いている形
態となるので、摩擦によるエネルギの損失が存在
せず、機械的軸受で支持されるものに較べて消費
電力が少なく、しかも許容回転数を大幅に向上さ
せることができる。また、真空容器内に摩擦によ
つて劣化する要素が存在していないので装置全体
を大幅に長寿命化させることができ、そのうえ騒
音の点も解消できる。
気力で支承するようにしたものにあつては、真空
容器内において回転子が、いわゆる浮いている形
態となるので、摩擦によるエネルギの損失が存在
せず、機械的軸受で支持されるものに較べて消費
電力が少なく、しかも許容回転数を大幅に向上さ
せることができる。また、真空容器内に摩擦によ
つて劣化する要素が存在していないので装置全体
を大幅に長寿命化させることができ、そのうえ騒
音の点も解消できる。
しかしながら、回転子は、前述の如く、真空容
器内において、常に、磁気力によつて浮いている
ので、たとえばX線管装置を被照射物に沿つて旋
回させたときのように回転子に過大な外力が加わ
つた場合には、回転子の支持が不安定になり易
い。このように大きな外力が加わつた場合でも不
安定にさせないためには、いわゆる磁気剛性を増
加させる必要がある。このため、前述したコイル
に常に電流を流しておくことによつて回転子に対
する磁気的拘束力を強める、いわゆる常時付勢方
式と、外力によつて回転子が平衡位置からずれた
とき極く短時間だけ前記コイルを付勢して回転子
を外力に抗して、外力の方向とは反対方向へ永久
磁石による吸引力と外力とがつり合う新たな平衡
位置まで移行させる、いわゆる瞬時付勢方式とを
運転条件によつて適宜選択する安定化制御方式が
考えられている。
器内において、常に、磁気力によつて浮いている
ので、たとえばX線管装置を被照射物に沿つて旋
回させたときのように回転子に過大な外力が加わ
つた場合には、回転子の支持が不安定になり易
い。このように大きな外力が加わつた場合でも不
安定にさせないためには、いわゆる磁気剛性を増
加させる必要がある。このため、前述したコイル
に常に電流を流しておくことによつて回転子に対
する磁気的拘束力を強める、いわゆる常時付勢方
式と、外力によつて回転子が平衡位置からずれた
とき極く短時間だけ前記コイルを付勢して回転子
を外力に抗して、外力の方向とは反対方向へ永久
磁石による吸引力と外力とがつり合う新たな平衡
位置まで移行させる、いわゆる瞬時付勢方式とを
運転条件によつて適宜選択する安定化制御方式が
考えられている。
しかしながら、従来装置、つまり従来の磁気軸
受装置にあつては、瞬時付勢方式を選択すると、
外力に抗して外力の方向とは反対方向へ回転子を
相当量移行させなければならず、この結果、移行
させるに必要な電力消費が多く、瞬時付勢方式の
特徴を効果的に発揮させることができない問題が
あつた。なお、電力消費を抑えるためにコイルの
巻数を増すことも考えられるが、このようにする
と、装置全体が大型化するばかりか適正な電流を
得るのが困難で、好ましい結果は得られない。
受装置にあつては、瞬時付勢方式を選択すると、
外力に抗して外力の方向とは反対方向へ回転子を
相当量移行させなければならず、この結果、移行
させるに必要な電力消費が多く、瞬時付勢方式の
特徴を効果的に発揮させることができない問題が
あつた。なお、電力消費を抑えるためにコイルの
巻数を増すことも考えられるが、このようにする
と、装置全体が大型化するばかりか適正な電流を
得るのが困難で、好ましい結果は得られない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、磁気支承力を実
現するための磁束の供給源となる永久磁石だけに
よる磁気剛性を大幅に向上させることができ、も
つて、瞬時付勢安定化制御方式を選択したときに
必要な電力量を大幅に減少させ得る磁気軸受装置
を提供することにある。
ので、その目的とするところは、磁気支承力を実
現するための磁束の供給源となる永久磁石だけに
よる磁気剛性を大幅に向上させることができ、も
つて、瞬時付勢安定化制御方式を選択したときに
必要な電力量を大幅に減少させ得る磁気軸受装置
を提供することにある。
本発明に係る磁気軸受装置は、筒状の回転子を
設けるとともに上記回転子の内周面および外周面
にそれぞれ高透磁率材製の内側リングおよび外側
リングを設けている。そして、回転子の内側およ
び外側に上記回転子と同心的に磁極付きの内側継
鉄および外側継鉄を配置し、この内側継鉄および
外側継鉄の回転子と対向する周面で、かつ磁極が
位置する部分以外の周面に半径方向に磁化された
磁気支承用の磁気力供給源としての内側環状永久
磁石および外側環状永久磁石をそれぞれ装着し、
上記内側および外側環状永久磁石からでた磁束で
回転子を内外面において磁気支承させるようにし
ている。また、前記内側および外側継鉄の磁極に
コイルを装着し、さらに内側および外側継鉄と回
転子との間の相対位置のずれに応じて上記ずれを
規正すべく各コイルを付勢する手段を設けたもの
となつている。
設けるとともに上記回転子の内周面および外周面
にそれぞれ高透磁率材製の内側リングおよび外側
リングを設けている。そして、回転子の内側およ
び外側に上記回転子と同心的に磁極付きの内側継
鉄および外側継鉄を配置し、この内側継鉄および
外側継鉄の回転子と対向する周面で、かつ磁極が
位置する部分以外の周面に半径方向に磁化された
磁気支承用の磁気力供給源としての内側環状永久
磁石および外側環状永久磁石をそれぞれ装着し、
上記内側および外側環状永久磁石からでた磁束で
回転子を内外面において磁気支承させるようにし
ている。また、前記内側および外側継鉄の磁極に
コイルを装着し、さらに内側および外側継鉄と回
転子との間の相対位置のずれに応じて上記ずれを
規正すべく各コイルを付勢する手段を設けたもの
となつている。
上記構成であると、回転子は、いわゆる内側磁
気力供給系によつて内側への求心的な磁気的吸引
力を受けるとともに外側磁気力供給系によつて放
射方向への磁気的吸引力を受けた状態で支承され
ていることになるので、単純に、一方だけに磁気
力供給系を設けたものに較べて磁気剛性を容易に
増加させることができる。すなわち、本発明に係
る磁気軸受装置の回転子部分だけを取り出して模
式的に示すと、第1図に示すように内側磁気力供
給系S、回転子Rおよび外側磁気力供給系Tを同
心円的に配置したものとなつている。回転子Rに
対する磁気剛性は、回転子Rの移動量と、この移
動時に内側および外側磁気力供給系S,Tが回転
子Rにおよぼす磁気力のベクトル的な和で評価さ
れる。今、第1図において、外力に伴なつて回転
子Rがx軸の正方向にxdだけ平行移動した場合を
考えてみることにする。x軸上において内側磁気
力供給系Sが回転子Rにおよぼす吸引力を、力の
向きを考慮してa,−bとすると、この内側磁気
力供給系Sによるx軸上の磁気剛性kは、定性的
には、 k=a+(−b)/xd ……(1) で示される。今、回転子Rがx軸上の正方向へxd
だけ移動した条件から磁気ギヤツプAは狭くな
り、また磁気ギヤツプBは広くなる。したがつ
て、内側磁気力供給系Sがx軸上において回転子
Rにおよぼす磁気的吸引力a,−bは|a|>|
−b|であり、(1)式におけるkは正の値となる。
気力供給系によつて内側への求心的な磁気的吸引
力を受けるとともに外側磁気力供給系によつて放
射方向への磁気的吸引力を受けた状態で支承され
ていることになるので、単純に、一方だけに磁気
力供給系を設けたものに較べて磁気剛性を容易に
増加させることができる。すなわち、本発明に係
る磁気軸受装置の回転子部分だけを取り出して模
式的に示すと、第1図に示すように内側磁気力供
給系S、回転子Rおよび外側磁気力供給系Tを同
心円的に配置したものとなつている。回転子Rに
対する磁気剛性は、回転子Rの移動量と、この移
動時に内側および外側磁気力供給系S,Tが回転
子Rにおよぼす磁気力のベクトル的な和で評価さ
れる。今、第1図において、外力に伴なつて回転
子Rがx軸の正方向にxdだけ平行移動した場合を
考えてみることにする。x軸上において内側磁気
力供給系Sが回転子Rにおよぼす吸引力を、力の
向きを考慮してa,−bとすると、この内側磁気
力供給系Sによるx軸上の磁気剛性kは、定性的
には、 k=a+(−b)/xd ……(1) で示される。今、回転子Rがx軸上の正方向へxd
だけ移動した条件から磁気ギヤツプAは狭くな
り、また磁気ギヤツプBは広くなる。したがつ
て、内側磁気力供給系Sがx軸上において回転子
Rにおよぼす磁気的吸引力a,−bは|a|>|
−b|であり、(1)式におけるkは正の値となる。
一方、x軸上において、外側磁気力供給系Tが
回転子Rにおよぼす磁気的吸引力Fa,−Fbは、磁
気ギヤツプA′が広くなり、磁気ギヤツプB′が狭
くなることからして|Fb|>|−Fa|となる。
そして、内側および外側磁気力供給系S,Tが回
転子Rにおよぼす磁気的吸引力による磁気剛性K
は、定性的に、 k=(a+Fb)+(−b−Fa)/xd ……(2) で示される。ここで、前述の如く、|a|>|−
b|,|Fb|>|−Fa|の条件からして|a+Fb
|>|−b−Fa|となり、Kは正となる。また、
今、仮りに、a=Fb,−b=−Faとすると、(2)式
は k=2a+2(−b)/xd ……(3) となる。したがつて、上記(3)式を書き直すと、 K=2k ……(4) となり、内側および外側磁気力供給系S,Tを設
けることによつて、何れか一方しか設けていない
場合に較べて磁気力による剛性を容易に増加させ
ることができる。このことは次のような意味をも
つ。すなわち、瞬時付勢安定化制御方式を選択し
た場合には、前述の如く、外力によつて回転子R
が平衡位置からずれたとき、まず、前記コイルを
付勢して回転子Rを外力の方向とは反対方向へ磁
気力供給系による吸引力と外力がつり合う新たな
平衡位置まで移行させる必要があるが、本発明装
置のように磁気剛性が従来装置に較べて大幅に増
加していると、上述した吸引力も必然的に大き
く、したがつて、吸引力と外力とがつり合う新た
な平衡位置までの移行量は従来装置より大幅に小
さくてすむ。このため、移行させるために必要な
電力量を従来装置より少なくでき、しかも、外力
の変化に伴なう回転子の位置変動も少なくでき、
回転子を安定に支承させることができる。また、
回転子Rの危険速度は上述した剛性の平方根に比
例する。したがつて、危険速度を上げるには剛性
を大幅に増加させる必要があるが、本発明装置の
ように筒状回転子の内側および外側に磁気力供給
系が設けてあると、上記外側磁気供給系の磁気供
給力を増加させることによつて回転子の径を増す
ことなく比較的容易に危険速度を上昇させること
ができる。また、常時付勢安定化制御方式も勿
論、何ら支承なく選択できる。これらの選択の一
例としては、回転子を規定回転数まで上昇させる
期間は常時付勢安定化制御方式と瞬時付勢安定化
制御方式とを適宜選択し、その後の、いわゆる待
ち時間の間は瞬時付勢安定化方式を選択し、さら
に定常運転時には常時付勢安定化方式を選択す
る。これらの選択は種々変更し得る。
回転子Rにおよぼす磁気的吸引力Fa,−Fbは、磁
気ギヤツプA′が広くなり、磁気ギヤツプB′が狭
くなることからして|Fb|>|−Fa|となる。
そして、内側および外側磁気力供給系S,Tが回
転子Rにおよぼす磁気的吸引力による磁気剛性K
は、定性的に、 k=(a+Fb)+(−b−Fa)/xd ……(2) で示される。ここで、前述の如く、|a|>|−
b|,|Fb|>|−Fa|の条件からして|a+Fb
|>|−b−Fa|となり、Kは正となる。また、
今、仮りに、a=Fb,−b=−Faとすると、(2)式
は k=2a+2(−b)/xd ……(3) となる。したがつて、上記(3)式を書き直すと、 K=2k ……(4) となり、内側および外側磁気力供給系S,Tを設
けることによつて、何れか一方しか設けていない
場合に較べて磁気力による剛性を容易に増加させ
ることができる。このことは次のような意味をも
つ。すなわち、瞬時付勢安定化制御方式を選択し
た場合には、前述の如く、外力によつて回転子R
が平衡位置からずれたとき、まず、前記コイルを
付勢して回転子Rを外力の方向とは反対方向へ磁
気力供給系による吸引力と外力がつり合う新たな
平衡位置まで移行させる必要があるが、本発明装
置のように磁気剛性が従来装置に較べて大幅に増
加していると、上述した吸引力も必然的に大き
く、したがつて、吸引力と外力とがつり合う新た
な平衡位置までの移行量は従来装置より大幅に小
さくてすむ。このため、移行させるために必要な
電力量を従来装置より少なくでき、しかも、外力
の変化に伴なう回転子の位置変動も少なくでき、
回転子を安定に支承させることができる。また、
回転子Rの危険速度は上述した剛性の平方根に比
例する。したがつて、危険速度を上げるには剛性
を大幅に増加させる必要があるが、本発明装置の
ように筒状回転子の内側および外側に磁気力供給
系が設けてあると、上記外側磁気供給系の磁気供
給力を増加させることによつて回転子の径を増す
ことなく比較的容易に危険速度を上昇させること
ができる。また、常時付勢安定化制御方式も勿
論、何ら支承なく選択できる。これらの選択の一
例としては、回転子を規定回転数まで上昇させる
期間は常時付勢安定化制御方式と瞬時付勢安定化
制御方式とを適宜選択し、その後の、いわゆる待
ち時間の間は瞬時付勢安定化方式を選択し、さら
に定常運転時には常時付勢安定化方式を選択す
る。これらの選択は種々変更し得る。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。
明する。
第2図には本発明の一実施例に係る磁気軸受装
置を組み込んだ回転陽極型X線管装置が示されて
いる。図中1は絶縁材で筒状に形成された真空容
器であり、この真空容器1内の図中上部には陰極
2とたとえば円筒状に形成された回転陽極3とが
図中上下方向に離間対向して配置されている。
置を組み込んだ回転陽極型X線管装置が示されて
いる。図中1は絶縁材で筒状に形成された真空容
器であり、この真空容器1内の図中上部には陰極
2とたとえば円筒状に形成された回転陽極3とが
図中上下方向に離間対向して配置されている。
陰極2は、内部に図示しないフイラメントが装
着されている。そして、上記陰極2は導体4に接
続されている。導体4は、真空容器1の図中上壁
中央部を軸心線方向に気密に貫通する部分5と、
この部分5の真空容器1内に位置する先端部から
たとえば直角に延びる部分6とから構成されてお
り、上記部分6の先端部に前記陰極2を固定して
いる。なお、フイラメントの両端は導体4内に配
設された図示しない絶縁線を介して真空容器1外
へ導かれている。
着されている。そして、上記陰極2は導体4に接
続されている。導体4は、真空容器1の図中上壁
中央部を軸心線方向に気密に貫通する部分5と、
この部分5の真空容器1内に位置する先端部から
たとえば直角に延びる部分6とから構成されてお
り、上記部分6の先端部に前記陰極2を固定して
いる。なお、フイラメントの両端は導体4内に配
設された図示しない絶縁線を介して真空容器1外
へ導かれている。
回転陽極3は、その図中上面周辺部が常に陰極
2と対面する関係に配置されており、上記周辺部
上面は外周縁に近ずくにしたがつて徐々に薄肉と
なるテーパ面に形成されている。そして、回転陽
極3は後述するところの回転子11によつて支持
されている。
2と対面する関係に配置されており、上記周辺部
上面は外周縁に近ずくにしたがつて徐々に薄肉と
なるテーパ面に形成されている。そして、回転陽
極3は後述するところの回転子11によつて支持
されている。
しかして、前記真空容器1の壁部で前記回転陽
極3の図中下面に対向する部分には、この部分を
上記回転陽極3の側へ向けて有底筒状に凹没させ
た凹没壁7が形成されており、さらに上記凹没壁
7の、いわゆる底壁中央部には、上記中央部を上
記凹没壁7と同心的に回転陽極とは反対側へ向け
て凹没させた内側凹没壁8が形成されている。そ
して、上記凹没壁7とその外側に位置する筒状の
壁部9との間に形成された筒状空間10および前
記内側凹没壁8内に回転子11が回転自在に収容
されている。
極3の図中下面に対向する部分には、この部分を
上記回転陽極3の側へ向けて有底筒状に凹没させ
た凹没壁7が形成されており、さらに上記凹没壁
7の、いわゆる底壁中央部には、上記中央部を上
記凹没壁7と同心的に回転陽極とは反対側へ向け
て凹没させた内側凹没壁8が形成されている。そ
して、上記凹没壁7とその外側に位置する筒状の
壁部9との間に形成された筒状空間10および前
記内側凹没壁8内に回転子11が回転自在に収容
されている。
回転子11は、大きく分けて、前記回転陽極3
と同軸的に配設され図中上端部が上記回転陽極3
の図中下面中央部に連結されるとともに図中下端
側が前記内側凹没壁8で囲まれた空洞内に嵌入し
た導電性の補助軸12と、図中上端部が環状絶縁
材13を介して補助軸12に接続されるとともに
図中下端側が前記筒状空間10内に嵌入した筒状
の回転子本体14とで構成されている。上記回転
子本体14は、外径が前記壁部9の内径より小さ
く、また内径が前記凹没壁7の外径より大きい寸
法に非磁性材または常磁性材で形成された筒体1
5と、この筒体15の内周面および外周面に図中
上下に2段構成に形成された環状溝16a,16
b,16c,16dと、これら環状溝16a,1
6b,16c,16d内にそれぞれ装着固定され
た高透磁率材製のリング17a,17b,17
c,17dと、上記筒体15の内周面で図中下部
に固定されたモータ18のロータ19とで構成さ
れている。また、前記内側凹没壁8の内面には、
非常時等だけ前記補助軸12を機械的に支持する
軸受21a,21bが、常時は、上記補助軸12
に対して非接触に設けてある。さらに、補助軸1
2の図中下端面にはピン22が突設してあり、こ
のピン22に対向する位置には接触板23が配設
されており、これらで陽極電流導入装置が構成さ
れている。そして、上記接触板23は内側凹没壁
8のいわゆる底壁を気密に貫通した導電棒24の
先端に接続されている。
と同軸的に配設され図中上端部が上記回転陽極3
の図中下面中央部に連結されるとともに図中下端
側が前記内側凹没壁8で囲まれた空洞内に嵌入し
た導電性の補助軸12と、図中上端部が環状絶縁
材13を介して補助軸12に接続されるとともに
図中下端側が前記筒状空間10内に嵌入した筒状
の回転子本体14とで構成されている。上記回転
子本体14は、外径が前記壁部9の内径より小さ
く、また内径が前記凹没壁7の外径より大きい寸
法に非磁性材または常磁性材で形成された筒体1
5と、この筒体15の内周面および外周面に図中
上下に2段構成に形成された環状溝16a,16
b,16c,16dと、これら環状溝16a,1
6b,16c,16d内にそれぞれ装着固定され
た高透磁率材製のリング17a,17b,17
c,17dと、上記筒体15の内周面で図中下部
に固定されたモータ18のロータ19とで構成さ
れている。また、前記内側凹没壁8の内面には、
非常時等だけ前記補助軸12を機械的に支持する
軸受21a,21bが、常時は、上記補助軸12
に対して非接触に設けてある。さらに、補助軸1
2の図中下端面にはピン22が突設してあり、こ
のピン22に対向する位置には接触板23が配設
されており、これらで陽極電流導入装置が構成さ
れている。そして、上記接触板23は内側凹没壁
8のいわゆる底壁を気密に貫通した導電棒24の
先端に接続されている。
しかして、前記凹没壁7で囲まれた空間内には
上記凹没壁7と同心的に内側継鉄25が挿着され
ている。この内側継鉄25は、たとえば複数のブ
ロツクを組合せて構成され、第3図に示すように
全体的に環状に形成されており、中央部に前記内
側凹没壁8が嵌入し得る孔26を有している。そ
して、内側継鉄25の両端部外周面には周方向へ
90度の開き角で突設された4つの磁極27a,2
7b,27c,27dを1組とする2組の磁極群
28,29が2段構成に設けられている。なお、
各磁極群28,29の軸心線と直交する同一線上
に突設された磁極の磁極面間距離は前記凹没壁7
の内径とほぼ等しい値に設定されている。そし
て、各磁極群28,29の各磁極の外周にはそれ
ぞれ半径方向安定化制御に供されるコイル30が
装着されている。また、各磁極群28,29間に
位置する部分で中央位置には軸心回りに環状の磁
極31が突設されており、この磁極31を中心と
する軸方向両側外周には軸方向安定化制御に供さ
れるコイル32a,32bが装着されている。し
かして、内側継鉄25の外周で、コイル30の装
着された磁極群28とコイル32aとの間および
コイル32bとコイル30の装着された磁極群2
9との間には第2図および第5図に示すように半
径方向に磁化された環状の永久磁石33a,33
bが装着されている。そして、上記のようにコイ
ル30,32a,32bおよび永久磁石33a,
33bの装着された内側継鉄25は、第1図に示
すように前記凹没壁7で囲まれた空間内に挿着さ
れている。
上記凹没壁7と同心的に内側継鉄25が挿着され
ている。この内側継鉄25は、たとえば複数のブ
ロツクを組合せて構成され、第3図に示すように
全体的に環状に形成されており、中央部に前記内
側凹没壁8が嵌入し得る孔26を有している。そ
して、内側継鉄25の両端部外周面には周方向へ
90度の開き角で突設された4つの磁極27a,2
7b,27c,27dを1組とする2組の磁極群
28,29が2段構成に設けられている。なお、
各磁極群28,29の軸心線と直交する同一線上
に突設された磁極の磁極面間距離は前記凹没壁7
の内径とほぼ等しい値に設定されている。そし
て、各磁極群28,29の各磁極の外周にはそれ
ぞれ半径方向安定化制御に供されるコイル30が
装着されている。また、各磁極群28,29間に
位置する部分で中央位置には軸心回りに環状の磁
極31が突設されており、この磁極31を中心と
する軸方向両側外周には軸方向安定化制御に供さ
れるコイル32a,32bが装着されている。し
かして、内側継鉄25の外周で、コイル30の装
着された磁極群28とコイル32aとの間および
コイル32bとコイル30の装着された磁極群2
9との間には第2図および第5図に示すように半
径方向に磁化された環状の永久磁石33a,33
bが装着されている。そして、上記のようにコイ
ル30,32a,32bおよび永久磁石33a,
33bの装着された内側継鉄25は、第1図に示
すように前記凹没壁7で囲まれた空間内に挿着さ
れている。
しかして、前記真空容器1の壁部9の外周には
前記内側継鉄25と同心的に環状の外側継鉄40
が装着されている。この外側継鉄40の内周面で
前記内側継鉄25の各磁極群28,29を構成す
る各磁極27a,27b,27c,27dに対向
する位置には第4図に示すように上記磁極群2
8,29に対応した磁極群41,42を構成する
磁極43a,43b,43c,43dが突設され
ており、また、内側継鉄25の磁極31に対向す
る位置には環状の磁極44が突設されている。さ
らに、上記各磁極群41,42を構成する各磁極
の外周には半径方向安定化制御用のコイル45が
装着されており、また、磁極44の軸方向の両側
には軸方向安定化制御用のコイル46a,46b
が装着されている。そして、コイル45の装着さ
れた磁極群41とコイル46aとの間およびコイ
ル45の装着された磁極群42とコイル46bと
の間にはそれぞれ第2図に示すように半径方向に
磁化された環状の永久磁石47a,47bが装着
されている。
前記内側継鉄25と同心的に環状の外側継鉄40
が装着されている。この外側継鉄40の内周面で
前記内側継鉄25の各磁極群28,29を構成す
る各磁極27a,27b,27c,27dに対向
する位置には第4図に示すように上記磁極群2
8,29に対応した磁極群41,42を構成する
磁極43a,43b,43c,43dが突設され
ており、また、内側継鉄25の磁極31に対向す
る位置には環状の磁極44が突設されている。さ
らに、上記各磁極群41,42を構成する各磁極
の外周には半径方向安定化制御用のコイル45が
装着されており、また、磁極44の軸方向の両側
には軸方向安定化制御用のコイル46a,46b
が装着されている。そして、コイル45の装着さ
れた磁極群41とコイル46aとの間およびコイ
ル45の装着された磁極群42とコイル46bと
の間にはそれぞれ第2図に示すように半径方向に
磁化された環状の永久磁石47a,47bが装着
されている。
しかして、前記外側継鉄40の外側には上記外
側継鉄40を覆うように非磁性材で有底筒状に形
成された筒体50が装着されている。そして、上
記筒体50と壁部9との間に形成された間隙5
1,52で前記磁極43a,43b,43c,4
3d近傍には前記回転子本体14の軸方向と直交
する方向の変位を検出する変位検出器53および
軸方向の変位を検出する変位検出器54が設けて
ある。また、前記凹没壁7の内周面で前記ロータ
19に対向する位置にはモータ18のステータ2
0が取り付けられており、上記ステータ20の電
機子巻線は図示しないモータ駆動電源に接続され
ている。また、前記各変位検出器53,54の出
力端は回転子安定化制御装置61に接続されてい
る。上記回転子安定化制御装置61は実際には、
半径方向の安定化を図るものと軸方向の安定化を
図るものとで構成されており、さらに、両者は共
に常時付勢安定化制御方式を実現するものと瞬時
付勢安定化制御方式を実現するものとで構成され
ている。今、半径方向の瞬時付勢安定化制御方式
を実現するものの1つを取り出して示すと、第2
図に示すように対向する位置に存在する変位検出
器53の出力を波形・位相処理装置62、信号増
幅装置63、パワー増幅装置64に与え、このパ
ワー増幅装置64で変位を1回および2回微分し
た値に対応するレベルの電流を含む電流を上記変
位検出器間に位置するコイル30,45に、磁気
ギヤツプ長が増加する方向に位置するものには磁
束を増加させる向きに供給し、また磁気ギヤツプ
長が減少する方向に位置するものには磁束を減少
させる向きに供給するようにしている。なお、第
1図中71はX線透過窓を示している。
側継鉄40を覆うように非磁性材で有底筒状に形
成された筒体50が装着されている。そして、上
記筒体50と壁部9との間に形成された間隙5
1,52で前記磁極43a,43b,43c,4
3d近傍には前記回転子本体14の軸方向と直交
する方向の変位を検出する変位検出器53および
軸方向の変位を検出する変位検出器54が設けて
ある。また、前記凹没壁7の内周面で前記ロータ
19に対向する位置にはモータ18のステータ2
0が取り付けられており、上記ステータ20の電
機子巻線は図示しないモータ駆動電源に接続され
ている。また、前記各変位検出器53,54の出
力端は回転子安定化制御装置61に接続されてい
る。上記回転子安定化制御装置61は実際には、
半径方向の安定化を図るものと軸方向の安定化を
図るものとで構成されており、さらに、両者は共
に常時付勢安定化制御方式を実現するものと瞬時
付勢安定化制御方式を実現するものとで構成され
ている。今、半径方向の瞬時付勢安定化制御方式
を実現するものの1つを取り出して示すと、第2
図に示すように対向する位置に存在する変位検出
器53の出力を波形・位相処理装置62、信号増
幅装置63、パワー増幅装置64に与え、このパ
ワー増幅装置64で変位を1回および2回微分し
た値に対応するレベルの電流を含む電流を上記変
位検出器間に位置するコイル30,45に、磁気
ギヤツプ長が増加する方向に位置するものには磁
束を増加させる向きに供給し、また磁気ギヤツプ
長が減少する方向に位置するものには磁束を減少
させる向きに供給するようにしている。なお、第
1図中71はX線透過窓を示している。
このような構成であると、永久磁石33aのN
極から出た磁束は、一方においては凹没壁7の壁
材を貫通して回転子11の内面に取着されたリン
グ17aに至り、このリング17a内を軸方向に
通過した後、再び凹没壁7の壁材を貫通して磁極
群28の各磁極に至り、その後、内側継鉄25内
を通つて永久磁石33aのS極に至る経路で通過
する。また、他方においては、凹没壁7の壁材を
貫通して回転子11の内面に取着されたリング1
7aに至り、このリング17a内を軸方向に通過
した後、その端面から再び凹没壁7の壁材を貫通
して磁極31に至つた後、内側継鉄25内を通つ
て永久磁石33aのS極に至る経路で通過する。
永久磁石33bのN極を出た磁束も前記と同様に
2つの経路で通過する。一方、永久磁石47aの
N極を出た磁束は、一方においては、壁部9の壁
材を貫通して回転子11の外面に取着されたリン
グ17cに至り、このリング17c内を軸方向に
通過した後、再び壁部9の壁材を貫通して磁極群
41の各磁極に至り、その後、外側継鉄40内を
通つて永久磁石47aのS極に至る経路で通過す
る。また、他方においては壁部9の壁材を貫通し
て回転子11の外面に取着されたリング17cに
至り、このリング17c内を軸方向に通過した
後、その端面から再び壁部9の壁材を貫通して磁
極44に至つた後、外側継鉄40内を通つて永久
磁石47aのS極に至る経路で通過する。永久磁
石47bのN極を出た磁束も前記同様に2つの経
路で通過する。このため、回転子11の内周面に
は回転中心に向かう磁気的吸引力および軸方向位
置を拘束する磁気的吸引力が作用し、また、外周
面には放射方向に向かう磁気的吸引力および軸方
向位置を拘束する磁気的吸引力が作用することに
なり、しかも、これらの吸引力は、各永久磁石3
2,33,46,47が環状であることと各磁極
が周方向に等配されていることからしてバランス
する。このため、回転子11は上記磁気的吸引力
によつて完全に非接触状態、つまり浮き上つた状
態に支承される。この状態でモータ18のステー
タ20に電源を接続すると、そのロータ19が回
転し、これに伴なつて上記ロータ19の取着され
ている回転子11が回転を開始する。したがつ
て、回転陽極3も回転を開始する。そして、回転
子11が規定回転数に至つた時点でコイル32
a,32bおよび46a,46bに流れる電流を
調整することによつて回転子11を軸方向に推移
させて陽極電流導入装置をオンさせると、回転陽
極3と陰極2との間の電位差が大きくなり、この
結果、陰極2で発生した電子が回転陽極3に衝突
し、これによつてX線Pが第1図中矢印で示すよ
うに放出される。したがつて、ここに回転陽極型
のX線管装置としての機能が発揮される。
極から出た磁束は、一方においては凹没壁7の壁
材を貫通して回転子11の内面に取着されたリン
グ17aに至り、このリング17a内を軸方向に
通過した後、再び凹没壁7の壁材を貫通して磁極
群28の各磁極に至り、その後、内側継鉄25内
を通つて永久磁石33aのS極に至る経路で通過
する。また、他方においては、凹没壁7の壁材を
貫通して回転子11の内面に取着されたリング1
7aに至り、このリング17a内を軸方向に通過
した後、その端面から再び凹没壁7の壁材を貫通
して磁極31に至つた後、内側継鉄25内を通つ
て永久磁石33aのS極に至る経路で通過する。
永久磁石33bのN極を出た磁束も前記と同様に
2つの経路で通過する。一方、永久磁石47aの
N極を出た磁束は、一方においては、壁部9の壁
材を貫通して回転子11の外面に取着されたリン
グ17cに至り、このリング17c内を軸方向に
通過した後、再び壁部9の壁材を貫通して磁極群
41の各磁極に至り、その後、外側継鉄40内を
通つて永久磁石47aのS極に至る経路で通過す
る。また、他方においては壁部9の壁材を貫通し
て回転子11の外面に取着されたリング17cに
至り、このリング17c内を軸方向に通過した
後、その端面から再び壁部9の壁材を貫通して磁
極44に至つた後、外側継鉄40内を通つて永久
磁石47aのS極に至る経路で通過する。永久磁
石47bのN極を出た磁束も前記同様に2つの経
路で通過する。このため、回転子11の内周面に
は回転中心に向かう磁気的吸引力および軸方向位
置を拘束する磁気的吸引力が作用し、また、外周
面には放射方向に向かう磁気的吸引力および軸方
向位置を拘束する磁気的吸引力が作用することに
なり、しかも、これらの吸引力は、各永久磁石3
2,33,46,47が環状であることと各磁極
が周方向に等配されていることからしてバランス
する。このため、回転子11は上記磁気的吸引力
によつて完全に非接触状態、つまり浮き上つた状
態に支承される。この状態でモータ18のステー
タ20に電源を接続すると、そのロータ19が回
転し、これに伴なつて上記ロータ19の取着され
ている回転子11が回転を開始する。したがつ
て、回転陽極3も回転を開始する。そして、回転
子11が規定回転数に至つた時点でコイル32
a,32bおよび46a,46bに流れる電流を
調整することによつて回転子11を軸方向に推移
させて陽極電流導入装置をオンさせると、回転陽
極3と陰極2との間の電位差が大きくなり、この
結果、陰極2で発生した電子が回転陽極3に衝突
し、これによつてX線Pが第1図中矢印で示すよ
うに放出される。したがつて、ここに回転陽極型
のX線管装置としての機能が発揮される。
しかして、上記のように回転子11が、この回
転子11と真空容器外に位置する、いわゆる内側
および外側の磁気力供給系との間の磁気ギヤツプ
を一定に保ち平衡状態で回転しているとき、回転
子11に過大な外力が加わり、この外力によつて
回転子11が軸心線と直交する方向にずれたと
き、瞬時付勢安定化制御方式が選択されている場
合には次のようにして新たな平衡状態が実現され
る。すなわち、外力によつて回転子11が軸心線
と直交する方向でかつ外力方向に移動すると、回
転子11に取着された各リング17a,17b,
17c,17dと、いわゆる内側および外側に位
置する磁気力供給系との間の磁気ギヤツプ長が変
化し、平衡状態における磁気ギヤツプ長より増加
する部分と減少する部分とが形成される。このよ
うな変化が表われると変位検出器53の出力に基
いて回転子安定化制御装置61は磁気ギヤツプ長
が増加した部分に位置するコイル30,45に磁
束を増加させる方向の電流を供給し、また、磁気
ギヤツプ長が減少した部分に位置するコイル3
0,45に磁束を減少させる方向の電流を供給す
る。このため、外力によつて磁気ギヤツプ長の増
加した部分では磁気的吸引力が増加し、また、磁
気ギヤツプ長の減少した部分では磁気的吸引力が
減少し、この結果、磁気的吸引力の差によつて回
転子11は外力に抗して外力の方向とは反対方向
に動き、短時間に外力と平衡する状態まで位置が
移動する。なお、外力と平衡する状態に至つた時
点で回転子安定化制御装置61によるコイルの付
勢が停止され、その後は、各永久磁石33a,3
3b,47a,47bの磁気力によつてのみ支承
される。
転子11と真空容器外に位置する、いわゆる内側
および外側の磁気力供給系との間の磁気ギヤツプ
を一定に保ち平衡状態で回転しているとき、回転
子11に過大な外力が加わり、この外力によつて
回転子11が軸心線と直交する方向にずれたと
き、瞬時付勢安定化制御方式が選択されている場
合には次のようにして新たな平衡状態が実現され
る。すなわち、外力によつて回転子11が軸心線
と直交する方向でかつ外力方向に移動すると、回
転子11に取着された各リング17a,17b,
17c,17dと、いわゆる内側および外側に位
置する磁気力供給系との間の磁気ギヤツプ長が変
化し、平衡状態における磁気ギヤツプ長より増加
する部分と減少する部分とが形成される。このよ
うな変化が表われると変位検出器53の出力に基
いて回転子安定化制御装置61は磁気ギヤツプ長
が増加した部分に位置するコイル30,45に磁
束を増加させる方向の電流を供給し、また、磁気
ギヤツプ長が減少した部分に位置するコイル3
0,45に磁束を減少させる方向の電流を供給す
る。このため、外力によつて磁気ギヤツプ長の増
加した部分では磁気的吸引力が増加し、また、磁
気ギヤツプ長の減少した部分では磁気的吸引力が
減少し、この結果、磁気的吸引力の差によつて回
転子11は外力に抗して外力の方向とは反対方向
に動き、短時間に外力と平衡する状態まで位置が
移動する。なお、外力と平衡する状態に至つた時
点で回転子安定化制御装置61によるコイルの付
勢が停止され、その後は、各永久磁石33a,3
3b,47a,47bの磁気力によつてのみ支承
される。
しかして、この実施例の場合には、回転子11
の内側および外側に磁気力供給系を設け、回転子
11の内外面を使つて磁気支承させるようにして
いるので第1図において説明した如く、何れか一
方だけに磁気力供給系を配置した場合に較べて磁
気剛性を向上させることができ、この結果、瞬時
付勢安定化制御方式が選択されている条件下で回
転子11に外力が加わつたとき、回転子11を外
力に抗して外力の方向とは反対方向へ永久磁石に
よる磁気的吸引力と外力とがつり合う新たな平衡
位置まで移行させる移行量を少なくできる。した
がつて、上記のように移行させるに必要な電力量
を従来装置に較べて少なくでき、瞬時付勢安定化
制御方式を選択したときの特徴を最大限に発揮さ
せることができ、しかも外力の変動に伴なう回転
子の移動量を少なくできることからして回転子を
安定に支承することができる。
の内側および外側に磁気力供給系を設け、回転子
11の内外面を使つて磁気支承させるようにして
いるので第1図において説明した如く、何れか一
方だけに磁気力供給系を配置した場合に較べて磁
気剛性を向上させることができ、この結果、瞬時
付勢安定化制御方式が選択されている条件下で回
転子11に外力が加わつたとき、回転子11を外
力に抗して外力の方向とは反対方向へ永久磁石に
よる磁気的吸引力と外力とがつり合う新たな平衡
位置まで移行させる移行量を少なくできる。した
がつて、上記のように移行させるに必要な電力量
を従来装置に較べて少なくでき、瞬時付勢安定化
制御方式を選択したときの特徴を最大限に発揮さ
せることができ、しかも外力の変動に伴なう回転
子の移動量を少なくできることからして回転子を
安定に支承することができる。
なお、上述した動作説明は、瞬時付勢安定化制
御方式を選択したときの例であるが、各コイルへ
の電流供給形態を切換えることによつて何ら支承
なく常時付勢安定化制御方式を選択できることは
勿論である。また、上述した実施例では、回転子
11の内周面および外周面に高透磁率材製のリン
グを2段構成に設けているが1段構成にしてもよ
い。また、筒体50と壁部9との間の空間に冷却
流体を通流させるようにしてもよい。
御方式を選択したときの例であるが、各コイルへ
の電流供給形態を切換えることによつて何ら支承
なく常時付勢安定化制御方式を選択できることは
勿論である。また、上述した実施例では、回転子
11の内周面および外周面に高透磁率材製のリン
グを2段構成に設けているが1段構成にしてもよ
い。また、筒体50と壁部9との間の空間に冷却
流体を通流させるようにしてもよい。
第1図は本発明に係る磁気軸受装置の概略構成
および効果を説明するための図、第2図は本発明
の一実施例に係る磁気軸受装置を組み込んだX線
管装置の縦断面図、第3図は同装置における内側
継鉄部分を取り出して示す斜視図、第4図は同装
置を第1図におけるE−E線に沿つて切断し矢印
方向にみた断面図、第5図は同装置を第1図にお
けるF−F線に沿つて切断し矢印方向にみた断面
図である。 1……真空容器、2……陰極、3……回転陽
極、11……回転子、17a,17b,17c,
17d……高透磁率材製のリング、25……内側
継鉄、40……外側継鉄、30,32a,32
b,45,47a,47b……コイル、33a,
33b,47a,47b……環状永久磁石、61
……回転子安定化制御装置。
および効果を説明するための図、第2図は本発明
の一実施例に係る磁気軸受装置を組み込んだX線
管装置の縦断面図、第3図は同装置における内側
継鉄部分を取り出して示す斜視図、第4図は同装
置を第1図におけるE−E線に沿つて切断し矢印
方向にみた断面図、第5図は同装置を第1図にお
けるF−F線に沿つて切断し矢印方向にみた断面
図である。 1……真空容器、2……陰極、3……回転陽
極、11……回転子、17a,17b,17c,
17d……高透磁率材製のリング、25……内側
継鉄、40……外側継鉄、30,32a,32
b,45,47a,47b……コイル、33a,
33b,47a,47b……環状永久磁石、61
……回転子安定化制御装置。
Claims (1)
- 1 筒状の回転子と、この回転子の内周面および
外周面にそれぞれ取着された高透磁率材製の内側
リングおよび外側リングと、前記回転子の内側お
よび外側に上記回転子と同心的に設けられ上記回
転体の内外面と対向する周面に複数の磁極を突設
してなる内側継鉄および外側継鉄と、この内側継
鉄および外側継鉄の前記回転子と対向する周面
で、かつ前記磁極が位置する部分以外の周面にそ
れぞれ装着され、それぞれ前記回転子に取り付け
られた前記各リングおよび上記各継鉄を含む磁路
で磁束を通過させて上記回転子を回転自在にかつ
軸方向ならびに半径方向に非接触状態に磁気力支
承するための磁気力供給源となる半径方向に磁化
された内側環状永久磁石および外側環状永久磁石
と、前記内側および外側継鉄の磁極に装着された
コイルと、前記内側および外側継鉄と前記回転子
との間の相対位置のずれに応じて上記ずれを規正
すべく前記各コイルを付勢する手段とを具備して
なることを特徴とする磁気軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6893982A JPS58186145A (ja) | 1982-04-24 | 1982-04-24 | 磁気軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6893982A JPS58186145A (ja) | 1982-04-24 | 1982-04-24 | 磁気軸受装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58186145A JPS58186145A (ja) | 1983-10-31 |
| JPH0332176B2 true JPH0332176B2 (ja) | 1991-05-10 |
Family
ID=13388133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6893982A Granted JPS58186145A (ja) | 1982-04-24 | 1982-04-24 | 磁気軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58186145A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60164013A (ja) * | 1984-02-03 | 1985-08-27 | Toshiba Corp | 磁気軸受 |
| US6198803B1 (en) | 1999-08-20 | 2001-03-06 | General Electric Company | Bearing assembly including rotating element and magnetic bearings |
-
1982
- 1982-04-24 JP JP6893982A patent/JPS58186145A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58186145A (ja) | 1983-10-31 |
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