JPH0333149B2 - - Google Patents
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- JPH0333149B2 JPH0333149B2 JP60188242A JP18824285A JPH0333149B2 JP H0333149 B2 JPH0333149 B2 JP H0333149B2 JP 60188242 A JP60188242 A JP 60188242A JP 18824285 A JP18824285 A JP 18824285A JP H0333149 B2 JPH0333149 B2 JP H0333149B2
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- Japan
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- phenylpropyl
- ethoxycarbonyl
- chloride
- acid salt
- inorganic acid
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K5/00—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K5/02—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
- C07K5/022—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -X-C(=O)-(C)n-N-C-C(=O)-Y-; X and Y being heteroatoms; n being 1 or 2
- C07K5/0222—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -X-C(=O)-(C)n-N-C-C(=O)-Y-; X and Y being heteroatoms; n being 1 or 2 with the first amino acid being heterocyclic, e.g. Pro, Trp
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/12—Antihypertensives
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- Organic Chemistry (AREA)
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- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、式()
で表わされるN−〔1(S)−エトキシカルボニル
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ド無機酸塩及びその製造法に関する。さらに詳し
くは、優れたアンジオテンシン変換酵素(ACE)
阻害活性のため抗高血圧剤としての利用が期待さ
れている種々のアミノ酸誘導体 式() (式中、R1及びR2はそれらと結合している原
子と一緒になつて5〜15個の炭炭素原子を有する
単環性、双環性または三環性の複素環系を表わす
か、あるいはR1は5〜15個の炭素原子を有する
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、イン
ダニル、置換インダニルまたはそれらのアルコキ
シ体を表わし、R2,R3は同一または異なり、水
素原子1〜7個の炭素原子を有するアルキル基、
アラルキル基、アリール基またはそれらの置換体
を表わす。〓印は不斉炭素について(S)配置を
表わす。)で示されるN−〔1(S)−エトキシカル
ボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニン
誘導体の製造中間体として極めて有用な新規な化
合物N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸
塩及びその製造法に関するものである。
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ド無機酸塩及びその製造法に関する。さらに詳し
くは、優れたアンジオテンシン変換酵素(ACE)
阻害活性のため抗高血圧剤としての利用が期待さ
れている種々のアミノ酸誘導体 式() (式中、R1及びR2はそれらと結合している原
子と一緒になつて5〜15個の炭炭素原子を有する
単環性、双環性または三環性の複素環系を表わす
か、あるいはR1は5〜15個の炭素原子を有する
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、イン
ダニル、置換インダニルまたはそれらのアルコキ
シ体を表わし、R2,R3は同一または異なり、水
素原子1〜7個の炭素原子を有するアルキル基、
アラルキル基、アリール基またはそれらの置換体
を表わす。〓印は不斉炭素について(S)配置を
表わす。)で示されるN−〔1(S)−エトキシカル
ボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニン
誘導体の製造中間体として極めて有用な新規な化
合物N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸
塩及びその製造法に関するものである。
(従来の技術)
本発明の究極的な目的である式()で示され
るアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)の
製造法としては、例えばα−オキソ−γ−フエニ
ル酪酸エチル()と式()で示されるL−ア
ラニンを含むペプチド (R1,R2及びR3は前記に同じ)を用いて還元
的アミノ化により、式()で示されるACEIを
合成する方法が知られている。代表的なACEIの
1つであるエナラプリル(N−〔1(S)−エトキ
シカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−ア
ラニル−L−プロリン)の場合は、α−オキソ−
γ−フエニル酪酸エチル()にL−アラニル−
L−プロリン()を脱水縮合して得られるシツ
フの塩基()を、ナトリウムシアノボロハイド
ライド(NaBH3CN)あるいはパラジウム/炭
素を触媒とする水素ガスを用いた方法で還元する
といつた方法が公知である。
るアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)の
製造法としては、例えばα−オキソ−γ−フエニ
ル酪酸エチル()と式()で示されるL−ア
ラニンを含むペプチド (R1,R2及びR3は前記に同じ)を用いて還元
的アミノ化により、式()で示されるACEIを
合成する方法が知られている。代表的なACEIの
1つであるエナラプリル(N−〔1(S)−エトキ
シカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−ア
ラニル−L−プロリン)の場合は、α−オキソ−
γ−フエニル酪酸エチル()にL−アラニル−
L−プロリン()を脱水縮合して得られるシツ
フの塩基()を、ナトリウムシアノボロハイド
ライド(NaBH3CN)あるいはパラジウム/炭
素を触媒とする水素ガスを用いた方法で還元する
といつた方法が公知である。
〔特開昭55−81845号およびジヤーナル・オ
ブ・オルガニツク・ケミストリー(J.ORg.
CHem.)49(15),2816(1984)〕 一方、N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3
−フエニルプロピル〕−L−アラニンを利用する
方法としては、塩基成分() (式中、R1,R2およびR3は前記に同じ)と1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)/ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)あるい
はN−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)/
DCCにより縮合する、いわゆる活性エステル化
による製造法(特開昭56−161372、同58−
172367、同59−65057など)、ジエチルシアノホス
フエート、あるいはホスフイン酸無水物の存在下
塩基成分()と反応させる、いわゆる混合酸無
水物法による製造法が知られている(特開昭59−
231052、同60−89497など)。
ブ・オルガニツク・ケミストリー(J.ORg.
CHem.)49(15),2816(1984)〕 一方、N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3
−フエニルプロピル〕−L−アラニンを利用する
方法としては、塩基成分() (式中、R1,R2およびR3は前記に同じ)と1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)/ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)あるい
はN−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)/
DCCにより縮合する、いわゆる活性エステル化
による製造法(特開昭56−161372、同58−
172367、同59−65057など)、ジエチルシアノホス
フエート、あるいはホスフイン酸無水物の存在下
塩基成分()と反応させる、いわゆる混合酸無
水物法による製造法が知られている(特開昭59−
231052、同60−89497など)。
これらの他、ペプチド結合の一般的な合成法と
しては、泉屋信夫氏著の「ペプチド合成の基礎と
実験」にも記載されているように、アジド性、
NCA法、酸クロライド法などがあるが、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニンを利用して、式()で示さ
れるACEIを合成する方法として酸クロライド法
を用いた例は報告されていない。
しては、泉屋信夫氏著の「ペプチド合成の基礎と
実験」にも記載されているように、アジド性、
NCA法、酸クロライド法などがあるが、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニンを利用して、式()で示さ
れるACEIを合成する方法として酸クロライド法
を用いた例は報告されていない。
酸クロライドの一般的合成法としては、不活性
有機溶媒中、カルボン酸と塩化ホスホリル、塩化
チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどの無機ハ
ロゲン化合物との反応がよく知られているが、本
発明の目的化合物であるN−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニルクロリドの合成例は報告されていない。
有機溶媒中、カルボン酸と塩化ホスホリル、塩化
チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどの無機ハ
ロゲン化合物との反応がよく知られているが、本
発明の目的化合物であるN−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニルクロリドの合成例は報告されていない。
(発明が解決しようとする問題点)
式()で示される種々のアミノ酸誘導体のア
ンジオテンシン変換酵素阻害活性と不斉炭素部分
の立体配置には密接な関係があり、望ましい活性
の発現には3個の不斉炭素部分について、いずれ
も(S)配置をもつ光学活性体、(SSS)体であ
ることが必要である。ところで上記の還元的アミ
ノ化反応を利用したACEI(式)の合成法にお
いては、シツフの塩基()が還元されて新たに
生じるフエニル酪酸部分の不斉炭素の立体配置
は、(S)配置と(R)配置のいずれもが生じ、
(SSS)配置と(RSS)配置の混合物が生成して
しまう。そのため目的とする(SSS)配置の化合
物を得るためには煩雑な光学分割操作が必要とな
つている。その上、不用の(SSS)配置の化合物
が多量生成することにより、(SSS)配置の目的
物の収率は、それぞれの化合物の反応率は高いに
もかかわらず極めて低く、50%以下となり、α−
オキソ−γ−フエニル酪酸エチル()およびL
−アラニル−L−プロリン()といつた加工度
の高い高価な原料を浪費する結果となることは避
けがたい。
ンジオテンシン変換酵素阻害活性と不斉炭素部分
の立体配置には密接な関係があり、望ましい活性
の発現には3個の不斉炭素部分について、いずれ
も(S)配置をもつ光学活性体、(SSS)体であ
ることが必要である。ところで上記の還元的アミ
ノ化反応を利用したACEI(式)の合成法にお
いては、シツフの塩基()が還元されて新たに
生じるフエニル酪酸部分の不斉炭素の立体配置
は、(S)配置と(R)配置のいずれもが生じ、
(SSS)配置と(RSS)配置の混合物が生成して
しまう。そのため目的とする(SSS)配置の化合
物を得るためには煩雑な光学分割操作が必要とな
つている。その上、不用の(SSS)配置の化合物
が多量生成することにより、(SSS)配置の目的
物の収率は、それぞれの化合物の反応率は高いに
もかかわらず極めて低く、50%以下となり、α−
オキソ−γ−フエニル酪酸エチル()およびL
−アラニル−L−プロリン()といつた加工度
の高い高価な原料を浪費する結果となることは避
けがたい。
また本反応の中間に生成するシツフの塩基
()が本質的にラセミ化しやすい性質を有する
ため、シツフ塩基のラセミ化を回避するために、
還元反応系においてin situにシツフ塩基を形成
させる、いわゆる同時反応方法が採用されている
が、この反応系においては、本来還元されやすい
性質を有するα−オキソ−γ−フエニル酪酸エチ
ル()は、シゾフ塩基形成に利用される以外
に、それ自体還元されてα−ヒドロキシ−γ−フ
エニル酪酸エチルといつた副生成物へと変化し競
争的に無駄に消費されることは避けられず、この
ため化学量論的必要量の2〜3倍モル量のα−オ
キソ−γ−フエニル酪酸エチルの使用が不可欠と
なつている。このことは不経済であるばかりでな
く、副生する多量のα−ヒドロキシ−γ−フエニ
ル酪酸エチルと目的物の分離には煩雑な抽出除去
操作が必要となるなどの操作性上の欠点ともなつ
ている。
()が本質的にラセミ化しやすい性質を有する
ため、シツフ塩基のラセミ化を回避するために、
還元反応系においてin situにシツフ塩基を形成
させる、いわゆる同時反応方法が採用されている
が、この反応系においては、本来還元されやすい
性質を有するα−オキソ−γ−フエニル酪酸エチ
ル()は、シゾフ塩基形成に利用される以外
に、それ自体還元されてα−ヒドロキシ−γ−フ
エニル酪酸エチルといつた副生成物へと変化し競
争的に無駄に消費されることは避けられず、この
ため化学量論的必要量の2〜3倍モル量のα−オ
キソ−γ−フエニル酪酸エチルの使用が不可欠と
なつている。このことは不経済であるばかりでな
く、副生する多量のα−ヒドロキシ−γ−フエニ
ル酪酸エチルと目的物の分離には煩雑な抽出除去
操作が必要となるなどの操作性上の欠点ともなつ
ている。
次にN−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−
フエニルプロピル〕−L−アラニンを利用した活
性エステル化による化合物()の合成法では、
DCC−HOBt法、DCC−HOSuいずれも高価な試
薬を多量使用する上に、複雑な操作が必要である
にもかかわらず、副生するジシクロヘキシル尿素
の除去が困難を伴うなどの欠点を有し、反応収率
面でも50〜75%であることが知られている。ま
た、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
に対する重篤なアレルギーが知られており、取扱
い上、工業的に良好な試薬であるとは言い難い。
混合酸無水物法においては、N−〔1(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニンと混合酸無水物(MA)を形成するため
に、ジエチルシアノホスフエート、ジフエニルホ
スフオリルアジドあるいはアルキルホスフイン酸
無水物といつた高価で、かつそれ自体毒性の強い
化合物を用いており、経済性、操作性及び有機リ
ンの廃液処理などの面において好ましい製造法と
は言い難い。以上のような式()で示される
ACEIの従来の製造法は経済性及び操作性の面で
必ずしも有利な製造法とは言い難い。
フエニルプロピル〕−L−アラニンを利用した活
性エステル化による化合物()の合成法では、
DCC−HOBt法、DCC−HOSuいずれも高価な試
薬を多量使用する上に、複雑な操作が必要である
にもかかわらず、副生するジシクロヘキシル尿素
の除去が困難を伴うなどの欠点を有し、反応収率
面でも50〜75%であることが知られている。ま
た、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
に対する重篤なアレルギーが知られており、取扱
い上、工業的に良好な試薬であるとは言い難い。
混合酸無水物法においては、N−〔1(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニンと混合酸無水物(MA)を形成するため
に、ジエチルシアノホスフエート、ジフエニルホ
スフオリルアジドあるいはアルキルホスフイン酸
無水物といつた高価で、かつそれ自体毒性の強い
化合物を用いており、経済性、操作性及び有機リ
ンの廃液処理などの面において好ましい製造法と
は言い難い。以上のような式()で示される
ACEIの従来の製造法は経済性及び操作性の面で
必ずしも有利な製造法とは言い難い。
(問題点を解決するための手段及び作用効果)
本発明者らは、先に式()で示されるACEI
に共通の製造中間体として極めて有用なN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−オキソ−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニン及びN−〔1(S)
−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕
−L−アラニンを経済的かつ効率的に製造する方
法を特願昭60−19483号として出願した。
に共通の製造中間体として極めて有用なN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−オキソ−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニン及びN−〔1(S)
−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕
−L−アラニンを経済的かつ効率的に製造する方
法を特願昭60−19483号として出願した。
本発明者らは前記技術により容易に合成できる
式()で示されるACEIの共通な構成成分であ
る(SS)配置のN−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニンを有
効に利用する、ACEIの経済的かつ効率的な製造
法を開発すべく種々検討を重ねた結果、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニンの反応性誘導体の1つとして
考えられる新規化合物N−〔1(S)−エトキシカ
ルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニ
ルクロリド無機酸塩を、五塩化リンとN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニン無機酸塩との反応により、ほ
ぼ定量的に合成することに成功し、かつ該化合物
が式()で示される各種ACEI合成において極
めて有効に利用できることを見い出して本発明を
完成するに至つた。
式()で示されるACEIの共通な構成成分であ
る(SS)配置のN−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニンを有
効に利用する、ACEIの経済的かつ効率的な製造
法を開発すべく種々検討を重ねた結果、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニンの反応性誘導体の1つとして
考えられる新規化合物N−〔1(S)−エトキシカ
ルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニ
ルクロリド無機酸塩を、五塩化リンとN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニン無機酸塩との反応により、ほ
ぼ定量的に合成することに成功し、かつ該化合物
が式()で示される各種ACEI合成において極
めて有効に利用できることを見い出して本発明を
完成するに至つた。
本発明の出発物質は、N−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニンの塩酸塩、硫酸塩の如き無機酸塩であり、溶
媒としては反応物及び生成物に不活性な有機溶媒
であれば特に制限はなく、例えばベンゼン、トル
エン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水
素類;メチレンクロライド、四塩化炭素、トリク
レン等のハロゲン化炭化水素類;エチルエーテ
ル、ジオキサン、テトロヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド等のエーテル類、チオエーテル類;
アセチルクロライド、ベンゾイルクロライド等の
カルボン酸酸塩化物及びこれらの混合溶媒が好適
に使用される。
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニンの塩酸塩、硫酸塩の如き無機酸塩であり、溶
媒としては反応物及び生成物に不活性な有機溶媒
であれば特に制限はなく、例えばベンゼン、トル
エン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水
素類;メチレンクロライド、四塩化炭素、トリク
レン等のハロゲン化炭化水素類;エチルエーテ
ル、ジオキサン、テトロヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド等のエーテル類、チオエーテル類;
アセチルクロライド、ベンゾイルクロライド等の
カルボン酸酸塩化物及びこれらの混合溶媒が好適
に使用される。
一般に酸塩化物の合成には、塩素化剤として塩
化ホスホリル、塩化チオニル、五塩化リン、三塩
化リンなど無機ハロゲン化合物の使用が知られて
いる。N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−
フエニルプロピル〕−L−アラニン無機酸塩の酸
塩化物合成において種々検討を行なつたところ、
塩化チオニルでは副反応が激しく、目的とする酸
塩化物の生成はほとんど認められなかつた。また
N−カルボキシ無水物(NCA)に塩化水素ガス
を作用せしめて酸塩化物を得る方法も一般的に知
られており、ホスゲンを用いてN−〔1(S)−エ
トキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L
−アラニンのNCAを得たのち、塩化水素ガスを
作用させ酸クロライドとする方法についても検討
を加えたが、目的物の生成は認められなかつた。
ところが、五塩化リンを用いた場合、ほぼ定量的
にN−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩
が生成することを認めた。また三塩化リンでは、
単独ではその酸塩化物を与えないが、塩素ガスと
併用すれば五塩化リンと同様に酸塩化物を生成す
ることを認め、本発明の目的化合物であるN−
〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプ
ロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩の合成
には五塩化リン、また三塩化リンと塩素ガスの使
用が、特異的に有効であることを見い出した。
化ホスホリル、塩化チオニル、五塩化リン、三塩
化リンなど無機ハロゲン化合物の使用が知られて
いる。N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−
フエニルプロピル〕−L−アラニン無機酸塩の酸
塩化物合成において種々検討を行なつたところ、
塩化チオニルでは副反応が激しく、目的とする酸
塩化物の生成はほとんど認められなかつた。また
N−カルボキシ無水物(NCA)に塩化水素ガス
を作用せしめて酸塩化物を得る方法も一般的に知
られており、ホスゲンを用いてN−〔1(S)−エ
トキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L
−アラニンのNCAを得たのち、塩化水素ガスを
作用させ酸クロライドとする方法についても検討
を加えたが、目的物の生成は認められなかつた。
ところが、五塩化リンを用いた場合、ほぼ定量的
にN−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩
が生成することを認めた。また三塩化リンでは、
単独ではその酸塩化物を与えないが、塩素ガスと
併用すれば五塩化リンと同様に酸塩化物を生成す
ることを認め、本発明の目的化合物であるN−
〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプ
ロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩の合成
には五塩化リン、また三塩化リンと塩素ガスの使
用が、特異的に有効であることを見い出した。
反応は、N−〔1(S)−エトキシカルボニル−
3−フエニルプロピル〕−L−アラニンの無機酸
塩、好ましくは塩酸塩の上記溶媒溶液に攪拌下に
五塩化リンを加えてゆくことにより容易に進行
し、ほぼ定量的に目的とするN−〔1(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニルクロリド無機酸塩が生成する。反応に使
用する出発物質は遊離型でも目的とする酸塩化物
を与えるが、収率及び純度の面で無機酸塩として
使用する事が好ましい。N−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニンの無機酸塩は、そのまま塩の形で上記溶媒に
加えて反応に供することができるのみならず、遊
離型のまま上記溶媒に懸濁し、例えば塩化水素ガ
スを通気し、塩とした後、本反応に使用すること
が可能である。N−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニン無機
酸塩に対する五塩化リンのモル比は、1倍モル以
上、好ましくは1.1〜1.5倍モル程度であり、大過
剰の使用は必要ない。反応温度は低温の方が望ま
しく、通常30℃以下で反応を行なうが、10℃以下
で反応を実施することが生成物の収率及び純度の
面で好ましい。生成物の単離方法は用いた溶媒の
種類により異なるが、常法により容易に達成でき
る。例えば、N−〔1(S)−エトキシカルボニル
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ドの無機酸塩が溶媒に不溶で懸濁している場合
は、単に過、遠心分離、傾瀉等の固液分離方法
を適用すればよく、また溶解している場合は、濃
縮、冷却などにより析出せしめ分離することがで
きる。
3−フエニルプロピル〕−L−アラニンの無機酸
塩、好ましくは塩酸塩の上記溶媒溶液に攪拌下に
五塩化リンを加えてゆくことにより容易に進行
し、ほぼ定量的に目的とするN−〔1(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニルクロリド無機酸塩が生成する。反応に使
用する出発物質は遊離型でも目的とする酸塩化物
を与えるが、収率及び純度の面で無機酸塩として
使用する事が好ましい。N−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニンの無機酸塩は、そのまま塩の形で上記溶媒に
加えて反応に供することができるのみならず、遊
離型のまま上記溶媒に懸濁し、例えば塩化水素ガ
スを通気し、塩とした後、本反応に使用すること
が可能である。N−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニン無機
酸塩に対する五塩化リンのモル比は、1倍モル以
上、好ましくは1.1〜1.5倍モル程度であり、大過
剰の使用は必要ない。反応温度は低温の方が望ま
しく、通常30℃以下で反応を行なうが、10℃以下
で反応を実施することが生成物の収率及び純度の
面で好ましい。生成物の単離方法は用いた溶媒の
種類により異なるが、常法により容易に達成でき
る。例えば、N−〔1(S)−エトキシカルボニル
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ドの無機酸塩が溶媒に不溶で懸濁している場合
は、単に過、遠心分離、傾瀉等の固液分離方法
を適用すればよく、また溶解している場合は、濃
縮、冷却などにより析出せしめ分離することがで
きる。
上記の方法により得られる新規な化合物N−
〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプ
ロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩は、参
考例で述べるように光学分割を必要としない、効
率的なACEIの合成に使用することができる。た
とえば塩化メチレン−エタノール系混合溶媒中、
トリエチルアミンなどの塩基存在下においてL−
プロリン・ナトリウム塩とほぼ定量的に反応し、
式()で示されるACEIの1つであるN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニル−L−プロリンも極めて効率
的に合成でき、本発明の目的化合物である新規な
N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩が、
ACEI合成における有効かつ経済的な反応性誘導
体であることを明らかにした。
〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプ
ロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩は、参
考例で述べるように光学分割を必要としない、効
率的なACEIの合成に使用することができる。た
とえば塩化メチレン−エタノール系混合溶媒中、
トリエチルアミンなどの塩基存在下においてL−
プロリン・ナトリウム塩とほぼ定量的に反応し、
式()で示されるACEIの1つであるN−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニル−L−プロリンも極めて効率
的に合成でき、本発明の目的化合物である新規な
N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−L−アラニルクロリド無機酸塩が、
ACEI合成における有効かつ経済的な反応性誘導
体であることを明らかにした。
以上の説明で明らかな如く、本発明は抗高血圧
剤としてその将来性を注目されている種々の
ACEI式()を合成するための共通の反応性誘
導体である新規化合物N−〔1(S)−エトキシカ
ルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニ
ルクロリド無機酸塩を高収率、高純度にて、かつ
安価に与えるものであり、ACEIの経済的かつ効
率的な工業的製造に極めて有利な方法を提供する
ものである。
剤としてその将来性を注目されている種々の
ACEI式()を合成するための共通の反応性誘
導体である新規化合物N−〔1(S)−エトキシカ
ルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニ
ルクロリド無機酸塩を高収率、高純度にて、かつ
安価に与えるものであり、ACEIの経済的かつ効
率的な工業的製造に極めて有利な方法を提供する
ものである。
(実施例)
以下に実施例及び参考例を挙げて本発明を説明
するが、もとより本発明はこれに限定されるもの
ではない。尚、本発明の目的化合物N−〔1(S)
−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕
−L−アラニルクロリド無機酸塩の純度の測定
は、酸塩化物を塩基存在下エタノールと反応させ
N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−L−アラニンエチルエステルに変
換した後、これを高速液体クロマトグラフイーに
より分離定量することにより実施した。具体的に
は、酸塩化物のサンプル約100mgを10ml容メスフ
ラスコに計量し、これにトリエチルアミン0.3%
(w/v)を含む無水エタノールを加え10mlにし
た後、マグネツクスターラーにて室温下30分間攪
拌しエステル化し、この溶液1.0mlをサンプリン
グし、これにn−プロピル安息香酸10mg(内部標
準試薬)を含むエタノール溶液4mlを加え下記条
件にて分離定量した。
するが、もとより本発明はこれに限定されるもの
ではない。尚、本発明の目的化合物N−〔1(S)
−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕
−L−アラニルクロリド無機酸塩の純度の測定
は、酸塩化物を塩基存在下エタノールと反応させ
N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニ
ルプロピル〕−L−アラニンエチルエステルに変
換した後、これを高速液体クロマトグラフイーに
より分離定量することにより実施した。具体的に
は、酸塩化物のサンプル約100mgを10ml容メスフ
ラスコに計量し、これにトリエチルアミン0.3%
(w/v)を含む無水エタノールを加え10mlにし
た後、マグネツクスターラーにて室温下30分間攪
拌しエステル化し、この溶液1.0mlをサンプリン
グし、これにn−プロピル安息香酸10mg(内部標
準試薬)を含むエタノール溶液4mlを加え下記条
件にて分離定量した。
カラム:Finepack SIL C18(日本分光(株)製)
(4.6mmID×250mm) 移動相:100mMリン酸緩衝液(PH7.0)/メタ
ノール=40/60(v/v) 流 速:1.0ml/min 検 出:210nm 実施例 1 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニン5.0gを乾燥ジクロ
ロメタン25mlに懸濁し、塩化水素ガスを通気、攪
拌して、塩酸塩溶液とした。これを0℃迄冷却し
た後、五塩化リン4.5gを2〜3分間で添加し、
そのまま5時間攪拌を行なつた。次いで溶媒を減
圧溜去して析出する白色結晶を乾燥エーテル約
100mlにて洗浄後、減圧乾燥を行ない、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニルクロリド塩酸塩5.8gを得た
(純度98%)。
(4.6mmID×250mm) 移動相:100mMリン酸緩衝液(PH7.0)/メタ
ノール=40/60(v/v) 流 速:1.0ml/min 検 出:210nm 実施例 1 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニン5.0gを乾燥ジクロ
ロメタン25mlに懸濁し、塩化水素ガスを通気、攪
拌して、塩酸塩溶液とした。これを0℃迄冷却し
た後、五塩化リン4.5gを2〜3分間で添加し、
そのまま5時間攪拌を行なつた。次いで溶媒を減
圧溜去して析出する白色結晶を乾燥エーテル約
100mlにて洗浄後、減圧乾燥を行ない、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニルクロリド塩酸塩5.8gを得た
(純度98%)。
IR(cm-1)2950,1745,1538,1210
1H NMR(CDCl3,δ)7.1〜7.3(s,5H)、3.8
〜4.6(m,4H)、2.65〜3.0(m,2H)、2.3
〜2.65(m,2H)、1.9(d,3H)、1.3(t,
3H) 〔α〕25 D=+40.0(C=1,CH2Cl2) mp 83〜85℃(分解) 実施例 2 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニン塩酸塩7.0gを乾燥
ジクロロメタン25mlに溶解し、5〜10℃に冷却し
た後、五塩化リン5.5gを2〜3分間で添加した。
添加終了後、5〜10℃にて約3時間攪拌した。次
いで実施例1と同様に処理を行ない、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニルクロリド塩酸塩7.3gを得た
(純度95.0%)。
〜4.6(m,4H)、2.65〜3.0(m,2H)、2.3
〜2.65(m,2H)、1.9(d,3H)、1.3(t,
3H) 〔α〕25 D=+40.0(C=1,CH2Cl2) mp 83〜85℃(分解) 実施例 2 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニン塩酸塩7.0gを乾燥
ジクロロメタン25mlに溶解し、5〜10℃に冷却し
た後、五塩化リン5.5gを2〜3分間で添加した。
添加終了後、5〜10℃にて約3時間攪拌した。次
いで実施例1と同様に処理を行ない、N−〔1
(S)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピ
ル〕−L−アラニルクロリド塩酸塩7.3gを得た
(純度95.0%)。
実施例 3
N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエ
ニルプロピル〕−L−アラニン4.5gを乾燥ジクロ
ロメタン25mlに懸濁し、三塩化リン1.5mlを加え
た後、0〜5℃にて塩化水素ガスを通気、攪拌し
て塩酸塩溶液とした。これに、0〜5℃を保ちな
がら塩素ガス1.4gを2時間かけて通気した後、
さらに3時間攪拌した。次いで実施例1と同様に
処理を行ない、N−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロ
リド塩酸塩5.2gを得た(純度94%)。
ニルプロピル〕−L−アラニン4.5gを乾燥ジクロ
ロメタン25mlに懸濁し、三塩化リン1.5mlを加え
た後、0〜5℃にて塩化水素ガスを通気、攪拌し
て塩酸塩溶液とした。これに、0〜5℃を保ちな
がら塩素ガス1.4gを2時間かけて通気した後、
さらに3時間攪拌した。次いで実施例1と同様に
処理を行ない、N−〔1(S)−エトキシカルボニ
ル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロ
リド塩酸塩5.2gを得た(純度94%)。
参考例 1
L−プロリンナトリウム塩1.78gを含む乾燥エ
タノール溶液80mlにトリエチルアミン3.63mlを加
え、−40℃に冷却した後、これにN−〔(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニルクロリド塩酸塩4.43g(純度98%)を含
む乾燥ジクロロメタン懸濁液30mlを攪拌下約6分
間で連続添加し、さらに1時間、同温度にて攪拌
を行なつた。反応後、高速液体クロマトグラフイ
ーによる分離定量によりN−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニル−L−プロリン4.56gの生成を認めた。この
反応液にイオン交換水100mlを加え、減圧濃縮に
より有機溶媒を除去した後、6N塩酸にてPH4.2に
調整した。これに食塩を加え酢エチにて抽出を行
ない、得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸ナトリウムにて脱水し、溶媒を減圧溜去して
オイル状物質5.0gを得た。これに、アセトニト
リル13mlを加えて加温溶解し、マレイン酸1.39g
にアセトニトリル13mlを加えて加温溶解した。溶
液に加え、自然放冷し室温にて種晶を加えるとN
−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル〕−L−アラニル−L−プロリン・マレ
イン酸塩の白色結晶が速かに生成した。氷冷後、
結晶を別し、アセトニトリル、エーテルにて洗
浄し、白色結晶4.52gを得た。
タノール溶液80mlにトリエチルアミン3.63mlを加
え、−40℃に冷却した後、これにN−〔(S)−エト
キシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−
アラニルクロリド塩酸塩4.43g(純度98%)を含
む乾燥ジクロロメタン懸濁液30mlを攪拌下約6分
間で連続添加し、さらに1時間、同温度にて攪拌
を行なつた。反応後、高速液体クロマトグラフイ
ーによる分離定量によりN−〔1(S)−エトキシ
カルボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラ
ニル−L−プロリン4.56gの生成を認めた。この
反応液にイオン交換水100mlを加え、減圧濃縮に
より有機溶媒を除去した後、6N塩酸にてPH4.2に
調整した。これに食塩を加え酢エチにて抽出を行
ない、得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄後、
硫酸ナトリウムにて脱水し、溶媒を減圧溜去して
オイル状物質5.0gを得た。これに、アセトニト
リル13mlを加えて加温溶解し、マレイン酸1.39g
にアセトニトリル13mlを加えて加温溶解した。溶
液に加え、自然放冷し室温にて種晶を加えるとN
−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フエニル
プロピル〕−L−アラニル−L−プロリン・マレ
イン酸塩の白色結晶が速かに生成した。氷冷後、
結晶を別し、アセトニトリル、エーテルにて洗
浄し、白色結晶4.52gを得た。
mp 144.5〜145℃
〔α〕25 D=−42.8(C=1、メタノール)
1H−NMR(D2O,δ) 1.30(t,3H,J=7
Hz)、1.50〜1.70(m,3H)、1.75〜2.17(m,
3H)、2.17〜2.53(m,3H)、3.38〜3.72
(m,2H)、3.77〜4.07(m,1H)、4.07〜
4.55(m,4H)、6.29(s,2H)、7.12〜7.40
(m,5H) IR(cm-1):3220,2977,1745,1725,1640,
1570,1450,1380,1238,1190,1000,
878,700(KBr disk)
Hz)、1.50〜1.70(m,3H)、1.75〜2.17(m,
3H)、2.17〜2.53(m,3H)、3.38〜3.72
(m,2H)、3.77〜4.07(m,1H)、4.07〜
4.55(m,4H)、6.29(s,2H)、7.12〜7.40
(m,5H) IR(cm-1):3220,2977,1745,1725,1640,
1570,1450,1380,1238,1190,1000,
878,700(KBr disk)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式() で表わされるN−〔1(S)−エトキシカルボニル
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ド無機酸塩。 2 式()の無機酸塩が塩酸塩である特許請求
の範囲第1項記載のN−〔1(S)−エトキシカル
ボニル−3−フエニルプロピル〕−L−アラニル
クロリド無機酸塩。 3 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニンの無機酸塩を不
活性有機溶媒中にて五塩化リンと反応せしめるこ
とを特徴とする、式() で表わされるN−〔1(S)−エトキシカルボニル
−3−フエニルプロピル〕−L−アラニルクロリ
ド無機酸塩の製造法。 4 N−〔1(S)−エトキシカルボニル−3−フ
エニルプロピル〕−L−アラニンの無機酸塩が塩
酸塩である特許請求の範囲第3項記載の製造法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60188242A JPS6248655A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | N−〔1(s)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−l−アラニルクロリド無機酸塩及びその製造法 |
| CA000516506A CA1261344A (en) | 1985-08-27 | 1986-08-21 | Inorganic acid salt of n-[1(s)-ethoxycarbonyl-3- phenylpropyl]-l-alanylchloride and process for preparing the same |
| IE224686A IE59257B1 (en) | 1985-08-27 | 1986-08-21 | Inorganic acid salt of n-[1(s)-ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl]-l-alanylchloride and process for preparing the same |
| EP86111689A EP0219651B1 (en) | 1985-08-27 | 1986-08-23 | Inorganic acid salt of N-[1(S)-ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl]-L-alanylchloride and process for preparing the same |
| DE8686111689T DE3675328D1 (de) | 1985-08-27 | 1986-08-23 | Anorganisches saures salz von n-(1(s)-ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl)-l-alanylchlorid und verfahren zu seiner herstellung. |
| US06/900,050 US4760162A (en) | 1985-08-27 | 1986-08-25 | Inorganic acid salt of N-(1(S)-ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl)-L-alanylchloride and process for preparing the same |
| ES8601352A ES2000879A6 (es) | 1985-08-27 | 1986-08-26 | Un procedimiento para preparar una sal de acido inorganico de cloruro de n-(1(s)-etoxicarbonil-3-fenilpropil)-l-alanilo |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60188242A JPS6248655A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | N−〔1(s)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−l−アラニルクロリド無機酸塩及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6248655A JPS6248655A (ja) | 1987-03-03 |
| JPH0333149B2 true JPH0333149B2 (ja) | 1991-05-16 |
Family
ID=16220273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60188242A Granted JPS6248655A (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 | N−〔1(s)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−l−アラニルクロリド無機酸塩及びその製造法 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4760162A (ja) |
| EP (1) | EP0219651B1 (ja) |
| JP (1) | JPS6248655A (ja) |
| CA (1) | CA1261344A (ja) |
| DE (1) | DE3675328D1 (ja) |
| ES (1) | ES2000879A6 (ja) |
| IE (1) | IE59257B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6300362B1 (en) * | 1990-07-25 | 2001-10-09 | Novartis Ag (Formerly Sandoz Ltd.) | Stabilized pharmaceutical compositions comprising acid donors |
| WO2009062999A1 (en) * | 2007-11-13 | 2009-05-22 | Dsm Ip Assets B.V. | Improved ramipril synthesis |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2126180A (en) * | 1929-01-16 | 1938-08-09 | Parke Davis & Co | Ureido n-diaryl dicarboxylic acid halides |
| US2099781A (en) * | 1933-10-27 | 1937-11-23 | Du Pont | Halogenation process and product |
| GB1241844A (en) * | 1968-08-23 | 1971-08-04 | Beecham Group Ltd | Penicillins |
| DE3065012D1 (en) * | 1979-04-25 | 1983-11-03 | Biochemie Gmbh | Process for the production of phenylglycyl chloride hydrochlorides |
| EP0093805B1 (en) * | 1981-02-17 | 1987-05-13 | Warner-Lambert Company | Octahydro-2-(omega-mercaptoalkanoyl)3-oxo-1h-isoindole-1-carboxylic acids and esters |
| US4532342A (en) * | 1981-02-20 | 1985-07-30 | Warner-Lambert Company | N-substituted amino acids as intermediates in the preparation of acyl derivatives of 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline-3-carboxylic acids |
| US4556652A (en) * | 1984-03-02 | 1985-12-03 | Usv Pharmaceutical Corp. | Antihypertensive spiro-amidoamino compounds |
| JPS6248696A (ja) * | 1985-08-27 | 1987-03-03 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | N−〔1(s)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−l−アラニル−l−プロリンの製造法 |
-
1985
- 1985-08-27 JP JP60188242A patent/JPS6248655A/ja active Granted
-
1986
- 1986-08-21 IE IE224686A patent/IE59257B1/en not_active IP Right Cessation
- 1986-08-21 CA CA000516506A patent/CA1261344A/en not_active Expired
- 1986-08-23 DE DE8686111689T patent/DE3675328D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1986-08-23 EP EP86111689A patent/EP0219651B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-08-25 US US06/900,050 patent/US4760162A/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-08-26 ES ES8601352A patent/ES2000879A6/es not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0219651B1 (en) | 1990-10-31 |
| EP0219651A1 (en) | 1987-04-29 |
| CA1261344A (en) | 1989-09-26 |
| IE862246L (en) | 1987-02-27 |
| IE59257B1 (en) | 1994-01-26 |
| JPS6248655A (ja) | 1987-03-03 |
| ES2000879A6 (es) | 1988-03-16 |
| DE3675328D1 (de) | 1990-12-06 |
| US4760162A (en) | 1988-07-26 |
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