JPH0334497Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0334497Y2 JPH0334497Y2 JP1986021378U JP2137886U JPH0334497Y2 JP H0334497 Y2 JPH0334497 Y2 JP H0334497Y2 JP 1986021378 U JP1986021378 U JP 1986021378U JP 2137886 U JP2137886 U JP 2137886U JP H0334497 Y2 JPH0334497 Y2 JP H0334497Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synchronizer ring
- teeth
- hub sleeve
- spline teeth
- synchronizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、主として車両用の歯車変速機に用い
られる同期噛合装置に関するものである。
られる同期噛合装置に関するものである。
(従来の技術)
一般に知られているボルグ・ワーナタイプの同
期噛合装置の改良型として、例えば特公昭47−
24054号公報及び特公昭48−24096号公報で示すよ
うにボルグ・ワーナタイプのシフテングキーを省
略した形式のものがある。つまり、この形式にお
いてはハブスリーブの内スプライン歯とシンクロ
ナイザリングとの間に円形スプリングを組込ん
で、このスプリングに一般のボルグ・ワーナタイ
プのシフテイングキーとキースプリングとの機能
を兼用させている。
期噛合装置の改良型として、例えば特公昭47−
24054号公報及び特公昭48−24096号公報で示すよ
うにボルグ・ワーナタイプのシフテングキーを省
略した形式のものがある。つまり、この形式にお
いてはハブスリーブの内スプライン歯とシンクロ
ナイザリングとの間に円形スプリングを組込ん
で、このスプリングに一般のボルグ・ワーナタイ
プのシフテイングキーとキースプリングとの機能
を兼用させている。
この構成によれば、シフト操作に伴つて前記の
ハブスリーブが軸方向へスライド操作されると、
上記の円形スプリングを通じてシンクロナイザリ
ングが同じく軸方向へ押される。これにより、シ
ンクロナイザリングの内テーパーコーン面が変速
ギヤ側の外テーパーコーン面に押付けられ、これ
ら両テーパーコーン面の間で摩擦トルクが発生
し、もつて周知の回転同期作用が得られるように
なつている。
ハブスリーブが軸方向へスライド操作されると、
上記の円形スプリングを通じてシンクロナイザリ
ングが同じく軸方向へ押される。これにより、シ
ンクロナイザリングの内テーパーコーン面が変速
ギヤ側の外テーパーコーン面に押付けられ、これ
ら両テーパーコーン面の間で摩擦トルクが発生
し、もつて周知の回転同期作用が得られるように
なつている。
(考案が解決しようとする問題点)
上述した従来の同期噛合装置においては、一般
に知られているボルグ・ワーナタイプで使用され
ているシフテイングキーを省いたことにより、こ
のシフテイングキーの組込みスペース分だけシン
クロナイザリングのボス部の肉厚を大きく設定で
きる。このシンクロナイザリングのボス部の肉厚
を大きく設定できることは、その分ボス部の軸方
向の寸法を小さく設計することが可能となる。
に知られているボルグ・ワーナタイプで使用され
ているシフテイングキーを省いたことにより、こ
のシフテイングキーの組込みスペース分だけシン
クロナイザリングのボス部の肉厚を大きく設定で
きる。このシンクロナイザリングのボス部の肉厚
を大きく設定できることは、その分ボス部の軸方
向の寸法を小さく設計することが可能となる。
しかし、上記シンクロナイザリングのボス部外
周には当然のことながらスプライン歯を必要と
し、このスプライン歯とハブスリーブ側との間に
上記円形スプリングの組込みスペースを確保しな
ければならない。このため、シンクロナイザリン
グのボス部は、上記内テーパーコーン面の必要面
積等から決定される基本的軸長よりもその寸法が
大きくなる。したがつて、上記従来の構成ではシ
フテイングキーを省いたにもかかわらず、シンク
ロナイザリングの軸長を充分に短縮するまでには
至つていないのが実情である。
周には当然のことながらスプライン歯を必要と
し、このスプライン歯とハブスリーブ側との間に
上記円形スプリングの組込みスペースを確保しな
ければならない。このため、シンクロナイザリン
グのボス部は、上記内テーパーコーン面の必要面
積等から決定される基本的軸長よりもその寸法が
大きくなる。したがつて、上記従来の構成ではシ
フテイングキーを省いたにもかかわらず、シンク
ロナイザリングの軸長を充分に短縮するまでには
至つていないのが実情である。
また、従来構造のものでは上記円形スプリング
の軸方向に関する位置決めに不安があり、これに
よつてシフトフイーリングの悪化あるいは円形ス
プリングの軸方向の撓みに伴い、その荷重が不安
定になるといつた問題が残されている。
の軸方向に関する位置決めに不安があり、これに
よつてシフトフイーリングの悪化あるいは円形ス
プリングの軸方向の撓みに伴い、その荷重が不安
定になるといつた問題が残されている。
(問題点を解決するための手段)
前記の問題点を解決するために、本考案の同期
噛合装置は次のように構成されている。
噛合装置は次のように構成されている。
すなわちクラツチハブの外周に軸方向へのスラ
イド可能にスプライン滑合されたハブスリーブ
と、変速ギヤ側の外テーパコーン面の外周に組付
けられ、この外テーパコーン面に摩擦接触可能な
内テーパコーン面を有するシンクロナイザリング
とを備え、このシンクロナイザリングを前記クラ
ツチハブに対し所定の範囲で相対的な回転可能に
係合させた同期噛合装置において、 前記ハブスリーブの内スプライン歯は、その端
面に面取り部を有する噛合い用の歯と、端面にチ
ヤンフアを有する同期用の歯とからなり、しかも
同期用の歯の端面は噛合い用の歯の端面よりもハ
ブスリーブの内方へ後退した位置に設定され、前
記シンクロナイザリングは、前記ハブスリーブの
端面よりも軸方向の内方側に位置してこのハブス
リーブにおける前記同期用の歯に対する相互のチ
ヤンフアの接触により同期作用を果たすスプライ
ン歯を備え、同じくこのシンクロナイザリングは
前記ハブスリーブの端面よりも軸方向の外方側に
形成されたフランジを備え、このシンクロナイザ
リングにおける前記スプライン歯と前記フランジ
との間の外周に対し、前記ハブスリーブの軸方向
へのスライドによつて前記噛合い用の歯の面取り
部から中心方向への押圧作用を受けるスプリング
が組付けられている。
イド可能にスプライン滑合されたハブスリーブ
と、変速ギヤ側の外テーパコーン面の外周に組付
けられ、この外テーパコーン面に摩擦接触可能な
内テーパコーン面を有するシンクロナイザリング
とを備え、このシンクロナイザリングを前記クラ
ツチハブに対し所定の範囲で相対的な回転可能に
係合させた同期噛合装置において、 前記ハブスリーブの内スプライン歯は、その端
面に面取り部を有する噛合い用の歯と、端面にチ
ヤンフアを有する同期用の歯とからなり、しかも
同期用の歯の端面は噛合い用の歯の端面よりもハ
ブスリーブの内方へ後退した位置に設定され、前
記シンクロナイザリングは、前記ハブスリーブの
端面よりも軸方向の内方側に位置してこのハブス
リーブにおける前記同期用の歯に対する相互のチ
ヤンフアの接触により同期作用を果たすスプライ
ン歯を備え、同じくこのシンクロナイザリングは
前記ハブスリーブの端面よりも軸方向の外方側に
形成されたフランジを備え、このシンクロナイザ
リングにおける前記スプライン歯と前記フランジ
との間の外周に対し、前記ハブスリーブの軸方向
へのスライドによつて前記噛合い用の歯の面取り
部から中心方向への押圧作用を受けるスプリング
が組付けられている。
(作用)
上記の構成によれば、シフト操作に伴うクラツ
チハブのスライドにより、前記のスプリングがハ
ブスリーブにおける前記の噛合い用の歯の面取り
部によつて中心方向へ押圧される。この結果、シ
ンクロナイザリングに対するスプリングの押付け
荷重が増大し、シンクロナイザリングの内テーパ
ーコーン面が変速ギヤ側の外テーパーコーン面に
押付けられ、これらの間に初期の摩擦トルクが生
じる。
チハブのスライドにより、前記のスプリングがハ
ブスリーブにおける前記の噛合い用の歯の面取り
部によつて中心方向へ押圧される。この結果、シ
ンクロナイザリングに対するスプリングの押付け
荷重が増大し、シンクロナイザリングの内テーパ
ーコーン面が変速ギヤ側の外テーパーコーン面に
押付けられ、これらの間に初期の摩擦トルクが生
じる。
この後は、ハブスリーブの前記同期用の歯とシ
ンクロナイザリングのスプライン歯との互いのチ
ヤンフアが当接してシンクロナイザリングが軸方
向へ押される。そして、シンクロナイザリングの
内テーパーコーン面が変速ギヤ側の外テーパーコ
ーン面にさらに強力に押付けられて両テーパーコ
ーン面の間の摩擦トルクが増加する。これによつ
てシフト操作に伴う最終的な同期作用が果され
る。
ンクロナイザリングのスプライン歯との互いのチ
ヤンフアが当接してシンクロナイザリングが軸方
向へ押される。そして、シンクロナイザリングの
内テーパーコーン面が変速ギヤ側の外テーパーコ
ーン面にさらに強力に押付けられて両テーパーコ
ーン面の間の摩擦トルクが増加する。これによつ
てシフト操作に伴う最終的な同期作用が果され
る。
さて前記シンクロナイザリングのフランジは前
述したシフト操作時に前記スプリングに加わる軸
方向の僅かな力を受けるだけであるから、その肉
厚は小さくてもよい。またシンクロナイザリング
のスプライン歯は、前記ハブスリーブの端面より
も軸方向の内方側に位置させている。これらのこ
とからシンクロナイザリングの軸長は、その内テ
ーパコーン面の必要面積などから決定される基本
的な寸法の範囲内に収まることとなる。
述したシフト操作時に前記スプリングに加わる軸
方向の僅かな力を受けるだけであるから、その肉
厚は小さくてもよい。またシンクロナイザリング
のスプライン歯は、前記ハブスリーブの端面より
も軸方向の内方側に位置させている。これらのこ
とからシンクロナイザリングの軸長は、その内テ
ーパコーン面の必要面積などから決定される基本
的な寸法の範囲内に収まることとなる。
(考案の効果)
このように本考案によれば、ハブスリーブの端
面と変速ギヤとの間にはスプリングの組付けスペ
ースと、このスプリングを保持する前記フランジ
の肉厚分のスペースとを確保すればよく、したが
つてこの箇所の軸長を大幅に短縮でき、延いては
同期噛合装置の小型化を図ることができる。また
前記スプリングはシンクロナイザリング自体に保
持されているため、軸方向に関する位置決め精度
が高く、かつシフト操作時にはスプリングがシン
クロナイザリングと共に軸方向へ移動することか
ら、このスプリングによつてシンクロナイザリン
グに加えられる押し付へ荷重が安定し、適性な同
期作用が得られる。
面と変速ギヤとの間にはスプリングの組付けスペ
ースと、このスプリングを保持する前記フランジ
の肉厚分のスペースとを確保すればよく、したが
つてこの箇所の軸長を大幅に短縮でき、延いては
同期噛合装置の小型化を図ることができる。また
前記スプリングはシンクロナイザリング自体に保
持されているため、軸方向に関する位置決め精度
が高く、かつシフト操作時にはスプリングがシン
クロナイザリングと共に軸方向へ移動することか
ら、このスプリングによつてシンクロナイザリン
グに加えられる押し付へ荷重が安定し、適性な同
期作用が得られる。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
る。
まず、歯車変速機の同期噛合装置を縦断面で表
わした第1図の−線断面を表わした第2図に
おいて、歯車変速機ケース内のシヤフト(アウト
プツトシヤフト)1の軸上には、それぞれ歯数の
異なる変速ギヤ2,3が共にローラベアリング4
によつて回転自在に軸支されている。これらの両
変速ギヤ2,3の間には同期噛合装置の一構成部
材であるクラツチハブ6が、シヤフト1と一体関
係で回転するようにスプライン結合によつて組付
けられている。このクラツチハブ6の外周にはハ
ブスリーブ7が通常よく知られているように、変
速機のシフト操作に伴つてその軸線に沿つた方向
(第1図の左右方向)へスライド可能にスプライ
ン滑合されている。
わした第1図の−線断面を表わした第2図に
おいて、歯車変速機ケース内のシヤフト(アウト
プツトシヤフト)1の軸上には、それぞれ歯数の
異なる変速ギヤ2,3が共にローラベアリング4
によつて回転自在に軸支されている。これらの両
変速ギヤ2,3の間には同期噛合装置の一構成部
材であるクラツチハブ6が、シヤフト1と一体関
係で回転するようにスプライン結合によつて組付
けられている。このクラツチハブ6の外周にはハ
ブスリーブ7が通常よく知られているように、変
速機のシフト操作に伴つてその軸線に沿つた方向
(第1図の左右方向)へスライド可能にスプライ
ン滑合されている。
上記の両変速ギヤ2,3におけるそれぞれのボ
ス部外周には、それぞれスプライン歯17を備え
たスプラインピース15が各変速ギヤ2,3と共
に回転するように固定されている。そして、これ
らのスプラインピース15のボス部外周に形成さ
れている外テーパーコーン面16上には、シンク
ロナイザリング10がそれぞれ相対回転可能に組
付けられている。なお、各シンクロナイザリング
10におけるそれぞれのボス部11内周には、上
記スプラインピース15の外テーパーコーン面1
6と対応して摩擦接触可能な内テーパーコーン面
12が形成されている。
ス部外周には、それぞれスプライン歯17を備え
たスプラインピース15が各変速ギヤ2,3と共
に回転するように固定されている。そして、これ
らのスプラインピース15のボス部外周に形成さ
れている外テーパーコーン面16上には、シンク
ロナイザリング10がそれぞれ相対回転可能に組
付けられている。なお、各シンクロナイザリング
10におけるそれぞれのボス部11内周には、上
記スプラインピース15の外テーパーコーン面1
6と対応して摩擦接触可能な内テーパーコーン面
12が形成されている。
第2図の一部を拡大して表わした第3図、第3
図の−線断面が表わした第4図、同じく第3
図の−線断面を表わした第5図で示すよう
に、前記シンクロナイザリング10のボス部11
外周には後で詳述するスプライン歯13が形成さ
れているとともに、このスプライン歯13よりも
前記の変速ギヤ2,3寄りの部位においてフラン
ジ14が一体に形成されている(第3図及び第5
図参照)。そして、このシンクロナイザリング1
0のボス部11外周において、上記スプライン歯
13とフランジ14との間には、円周上の一部に
開口部をもつC形のスプリング8が組付けられて
いる。このC形のスプリング18には、そのいず
れか一方の端部を内側へ折り曲げてフツク19が
形成されており、このフツク19をシンクロナイ
ザリング10のボス部11に形成した孔11aに
係合させている。
図の−線断面が表わした第4図、同じく第3
図の−線断面を表わした第5図で示すよう
に、前記シンクロナイザリング10のボス部11
外周には後で詳述するスプライン歯13が形成さ
れているとともに、このスプライン歯13よりも
前記の変速ギヤ2,3寄りの部位においてフラン
ジ14が一体に形成されている(第3図及び第5
図参照)。そして、このシンクロナイザリング1
0のボス部11外周において、上記スプライン歯
13とフランジ14との間には、円周上の一部に
開口部をもつC形のスプリング8が組付けられて
いる。このC形のスプリング18には、そのいず
れか一方の端部を内側へ折り曲げてフツク19が
形成されており、このフツク19をシンクロナイ
ザリング10のボス部11に形成した孔11aに
係合させている。
さて、上記のシンクロナイザリング10におけ
るボス部11の一部は、前記クラツチハブ6のイ
ンデツクス溝6aに対して所定の範囲でのみ相対
回転できるように係合させている(主として第3
図及び第4図参照)。そして、シンクロナイザリ
ング10のボス部11外周に形成されている前記
のスプライン歯13は、第6図からも明らかなよ
うにハブスリーブ7と対向する側の両側面に所定
傾斜角のチヤンフア13aを有する形状に設定さ
れている。また、このスプライン歯13は第2図
から明らかなようにシンクロナイザリング10に
おけるボス部11外周の円周方向に沿つて三箇所
に形成されている。しかも、これらのスプライン
歯13については次に述べるハブスリーブ7の内
スプライン歯8の二歯分の谷を無くし、これらを
合体させて一枚の歯とした大きさに設定されてい
る。
るボス部11の一部は、前記クラツチハブ6のイ
ンデツクス溝6aに対して所定の範囲でのみ相対
回転できるように係合させている(主として第3
図及び第4図参照)。そして、シンクロナイザリ
ング10のボス部11外周に形成されている前記
のスプライン歯13は、第6図からも明らかなよ
うにハブスリーブ7と対向する側の両側面に所定
傾斜角のチヤンフア13aを有する形状に設定さ
れている。また、このスプライン歯13は第2図
から明らかなようにシンクロナイザリング10に
おけるボス部11外周の円周方向に沿つて三箇所
に形成されている。しかも、これらのスプライン
歯13については次に述べるハブスリーブ7の内
スプライン歯8の二歯分の谷を無くし、これらを
合体させて一枚の歯とした大きさに設定されてい
る。
上記ハブスリーブ7の内スプライン歯8,9に
ついては、第7図から明らかなようにシンクロナ
イザリング10の上記スプライン歯13と対応す
る箇所が欠歯となつており、この欠歯部分の両側
に位置する同期用内スプライン歯9は他の内スプ
ライン歯8より短く形成されている。また、これ
らの同期用内スプライン歯9には、シンクロナイ
ザリング10におけるスプライン歯13のチヤン
フア13aと対応する傾斜角のチヤンフア9aが
それぞれ形成されている。そして、これら同期用
内スプライン歯9のチヤンフア9aについては、
他の内スプライン歯8のチヤンフアと異なり、そ
の片側にのみ傾斜する大きな傾斜面に設定されて
いる。
ついては、第7図から明らかなようにシンクロナ
イザリング10の上記スプライン歯13と対応す
る箇所が欠歯となつており、この欠歯部分の両側
に位置する同期用内スプライン歯9は他の内スプ
ライン歯8より短く形成されている。また、これ
らの同期用内スプライン歯9には、シンクロナイ
ザリング10におけるスプライン歯13のチヤン
フア13aと対応する傾斜角のチヤンフア9aが
それぞれ形成されている。そして、これら同期用
内スプライン歯9のチヤンフア9aについては、
他の内スプライン歯8のチヤンフアと異なり、そ
の片側にのみ傾斜する大きな傾斜面に設定されて
いる。
なお、ハブスリーブ7における他の内スプライ
ン歯8については、第5図から明らかなように面
取り部8aがそれぞれ形成されている。この面取
り部8aはシフト操作に伴つてハブスリーブ7が
例えば第5図の右方向へスライド操作されたと
き、前記C形スプリング18の円周上に三箇所に
形成されている膨出部20を、このスプリング1
8の中心方向に押圧するように機能する。
ン歯8については、第5図から明らかなように面
取り部8aがそれぞれ形成されている。この面取
り部8aはシフト操作に伴つてハブスリーブ7が
例えば第5図の右方向へスライド操作されたと
き、前記C形スプリング18の円周上に三箇所に
形成されている膨出部20を、このスプリング1
8の中心方向に押圧するように機能する。
上記のように構成した同期噛合装置において、
歯車変速機のシフト操作によつて前記のハブスリ
ーブ7が例えば第1図、第4図及び第5図の右方
向(変速ギヤ2に向かう方向)にスライド操作さ
れたものとする。このときのハブスリーブ7のス
ライドに伴い、前記内スプライン歯8の面取り部
8aによつて前記C形のスプリング18がそれぞ
れ中心方向へ押し撓められる。これによつて、シ
ンクロナイザリング10に対するスプリング18
の押付け荷重が増大し、もつて前記変速ギヤ3側
の外テーパーコーン面16に対するシンクロナイ
ザリング10の内テーパーコーン面12の押付け
荷重も増大する。この結果、両テーパーコーン面
12,16の間においてシフト操作に伴う初期の
摩擦トルクが発生する。
歯車変速機のシフト操作によつて前記のハブスリ
ーブ7が例えば第1図、第4図及び第5図の右方
向(変速ギヤ2に向かう方向)にスライド操作さ
れたものとする。このときのハブスリーブ7のス
ライドに伴い、前記内スプライン歯8の面取り部
8aによつて前記C形のスプリング18がそれぞ
れ中心方向へ押し撓められる。これによつて、シ
ンクロナイザリング10に対するスプリング18
の押付け荷重が増大し、もつて前記変速ギヤ3側
の外テーパーコーン面16に対するシンクロナイ
ザリング10の内テーパーコーン面12の押付け
荷重も増大する。この結果、両テーパーコーン面
12,16の間においてシフト操作に伴う初期の
摩擦トルクが発生する。
上記の初期摩擦トルクに基づき、シンクロナイ
ザリング10は変速ギヤ2側の外テーパーコーン
面16の回転に引きずれら、そのボス部11の一
部がクラツチハブ6の前記インデツクス溝6aの
側面に当るまで回転する。この状態においてシン
クロナイザリング10の前記スプライン歯13
は、第6図の仮想線で示すようにそのチヤンフア
13aがハブスリーブ7の前記同期用内スプライ
ン歯9のチヤンフア9aと相対向するように位置
して同期待ちの状態となる。
ザリング10は変速ギヤ2側の外テーパーコーン
面16の回転に引きずれら、そのボス部11の一
部がクラツチハブ6の前記インデツクス溝6aの
側面に当るまで回転する。この状態においてシン
クロナイザリング10の前記スプライン歯13
は、第6図の仮想線で示すようにそのチヤンフア
13aがハブスリーブ7の前記同期用内スプライ
ン歯9のチヤンフア9aと相対向するように位置
して同期待ちの状態となる。
上記の同期待ちの状態からハブスリーブ7のス
ライドがさらに進むと、このハブスリーブ7の上
記同期用内スプライン歯9のチヤンフア9aがシ
ンクロナイザリング10のスプライン歯13のチ
ヤンフア13aに接触し、シンクロナイザリング
10を軸方向へ押圧する。これにより、変速ギヤ
2側の外テーパーコーン面16に対するシンクロ
ナイザリング10の内テーパーコーン面12の押
付け荷重がさらに増大し、両テーパーコーン面1
2,16の間の摩擦トルクも増大して最終的な同
期作用が果される。
ライドがさらに進むと、このハブスリーブ7の上
記同期用内スプライン歯9のチヤンフア9aがシ
ンクロナイザリング10のスプライン歯13のチ
ヤンフア13aに接触し、シンクロナイザリング
10を軸方向へ押圧する。これにより、変速ギヤ
2側の外テーパーコーン面16に対するシンクロ
ナイザリング10の内テーパーコーン面12の押
付け荷重がさらに増大し、両テーパーコーン面1
2,16の間の摩擦トルクも増大して最終的な同
期作用が果される。
この最終的な同期作用により、前記変速ギヤ2
側とクラツチハブ6及びハブスリーブ7側(すな
わち前記のシヤフト1側)との回転が同期する。
この後は、ハブスリーブ7の同期作用内スプライ
ン歯9がシンクロナイザリング10における前記
スプライン歯13の両側を通過し、その他の内ス
プライン歯8が変速ギヤ2側のスプライン歯17
に噛合つてこのときのシフトが完了する。
側とクラツチハブ6及びハブスリーブ7側(すな
わち前記のシヤフト1側)との回転が同期する。
この後は、ハブスリーブ7の同期作用内スプライ
ン歯9がシンクロナイザリング10における前記
スプライン歯13の両側を通過し、その他の内ス
プライン歯8が変速ギヤ2側のスプライン歯17
に噛合つてこのときのシフトが完了する。
さて、シンクロナイザリング10のボス部11
に形成した前記のフランジ14は、上述したシフ
ト操作時において前記スプリング18に作用する
軸方向の僅かな力を受け止めるだけの剛性を備え
ておればよく、このフランジ14についてはその
肉厚を薄く設計することが可能である。そして、
シンクロナイザリング10のボス部11は、その
スプライン歯13とは別にスプリング18の軸方
向の位置決めをする上記のフランジ14を有する
ため、このシンクロナイザリング10のスプライ
ン歯13は上記のスプリング18よりもクラツチ
ハブ6寄りに形成できることとなる。このことか
ら、シンクロナイザリング10のスプライン歯1
3は、上記の内テーパーコーン面12の必要面積
等から決定されるボス部11の基本的な軸長の範
囲内で形成することが可能となり、もつてシンク
ロナイザリング10の軸長を大幅に短縮すること
ができる。
に形成した前記のフランジ14は、上述したシフ
ト操作時において前記スプリング18に作用する
軸方向の僅かな力を受け止めるだけの剛性を備え
ておればよく、このフランジ14についてはその
肉厚を薄く設計することが可能である。そして、
シンクロナイザリング10のボス部11は、その
スプライン歯13とは別にスプリング18の軸方
向の位置決めをする上記のフランジ14を有する
ため、このシンクロナイザリング10のスプライ
ン歯13は上記のスプリング18よりもクラツチ
ハブ6寄りに形成できることとなる。このことか
ら、シンクロナイザリング10のスプライン歯1
3は、上記の内テーパーコーン面12の必要面積
等から決定されるボス部11の基本的な軸長の範
囲内で形成することが可能となり、もつてシンク
ロナイザリング10の軸長を大幅に短縮すること
ができる。
また、上記ハブスリーブ7における同期用内ス
プライン歯9のチヤンフア9aとシンクロナイザ
リング10におけるスプライン歯13のチヤンフ
ア13aとは共にその接触面が大きく確保されて
いる。このため、例えば相互のスプライン歯9,
13における寸法公差等が吸収され、安定した同
期作用が得られる。
プライン歯9のチヤンフア9aとシンクロナイザ
リング10におけるスプライン歯13のチヤンフ
ア13aとは共にその接触面が大きく確保されて
いる。このため、例えば相互のスプライン歯9,
13における寸法公差等が吸収され、安定した同
期作用が得られる。
なお、上記の同期噛合装置では通常のボルグ・
ワーナタイプにおける複数個のシフテイングキー
及びキースプリングを省略した構成であるため次
のような利点を有する。
ワーナタイプにおける複数個のシフテイングキー
及びキースプリングを省略した構成であるため次
のような利点を有する。
シンクロナイザリング10のボス部11に
は、シフテイングキーと係合するための溝を必
要としないので、このシンクロナイザリング1
0のボス部11の肉厚を全周にわたつて均一に
形成でき、その内テーパーコーン面12の極部
的な摩耗を防止することができる。
は、シフテイングキーと係合するための溝を必
要としないので、このシンクロナイザリング1
0のボス部11の肉厚を全周にわたつて均一に
形成でき、その内テーパーコーン面12の極部
的な摩耗を防止することができる。
シンクロナイザリング10のボス部11の肉
厚をシフテイングキーの組込みスペース分だけ
厚く形成することができる。このことはその分
シンクロナイザリング10の軸長を小さく設計
することが可能となる。
厚をシフテイングキーの組込みスペース分だけ
厚く形成することができる。このことはその分
シンクロナイザリング10の軸長を小さく設計
することが可能となる。
部品点数が減少し、その組付性も向上する。
第1図は歯車変速機の同期噛合装置の縦断面
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第2図の一部を拡大して表わした断面図、第4図
は第3図の−線断面図、第5図は同じく第3
図の−線断面図、第6図はシンクロナイザリ
ングの一部を拡大して表わした平面図、第7図は
ハブスリーブの内スプライン歯の一部を表わした
平面図である。 2,3……変速ギヤ、6……クラツチハブ、7
……ハブスリーブ、8……ハブスリーブの内スプ
ライン歯、8a……内スプライン歯の面取り部、
10……シンクロナイザリング、11……シンク
ロナイザリングのボス部、12……シンクロナイ
ザリングの内テーパーコーン面、13……シンク
ロナイザリングのスプライン歯、14……シンク
ロナイザリングのフランジ、16……変速ギヤ側
の外テーパーコーン面、18……スプリング。
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
第2図の一部を拡大して表わした断面図、第4図
は第3図の−線断面図、第5図は同じく第3
図の−線断面図、第6図はシンクロナイザリ
ングの一部を拡大して表わした平面図、第7図は
ハブスリーブの内スプライン歯の一部を表わした
平面図である。 2,3……変速ギヤ、6……クラツチハブ、7
……ハブスリーブ、8……ハブスリーブの内スプ
ライン歯、8a……内スプライン歯の面取り部、
10……シンクロナイザリング、11……シンク
ロナイザリングのボス部、12……シンクロナイ
ザリングの内テーパーコーン面、13……シンク
ロナイザリングのスプライン歯、14……シンク
ロナイザリングのフランジ、16……変速ギヤ側
の外テーパーコーン面、18……スプリング。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 クラツチハブの外周に軸方向へのスライド可能
にスプライン滑合されたハブスリーブと、変速ギ
ヤ側の外テーパコーン面の外周に組付けられ、こ
の外テーパコーン面に摩擦接触可能な内テーパコ
ーン面を有するシンクロナイザリングとを備え、
このシンクロナイザリングを前記クラツチハブに
対し所定の範囲で相対的な回転可能に係合させた
同期噛合装置において、 前記ハブスリーブの内スプライン歯は、その端
面に面取り部を有する噛合い用の歯と、端面にチ
ヤンフアを有する同期用の歯とからなり、しかも
同期用の歯の端面は噛合い用の歯の端面よりもハ
ブスリーブの内方へ後退した位置に設定され、前
記シンクロナイザリングは、前記ハブスリーブの
端面よりも軸方向の内方側に位置してこのハブス
リーブにおける前記同期用の歯に対する相互のチ
ヤンフアの接触により同期作用を果たすスプライ
ン歯を備え、同じくこのシンクロナイザリングは
前記ハブスリーブの端面よりも軸方向の外方側に
形成されたフランジを備え、このシンクロナイザ
リングにおける前記スプライン歯と前記フランジ
との間の外周に対し、前記ハブスリーブの軸方向
へのスライドによつて前記噛合い用の歯の面取り
部から中心方向への押圧作用を受けるスプリング
が組付けられていることを特徴とする同期噛合装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986021378U JPH0334497Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986021378U JPH0334497Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62133045U JPS62133045U (ja) | 1987-08-21 |
| JPH0334497Y2 true JPH0334497Y2 (ja) | 1991-07-22 |
Family
ID=30817767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986021378U Expired JPH0334497Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0334497Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6246017Y2 (ja) * | 1981-04-30 | 1987-12-10 |
-
1986
- 1986-02-17 JP JP1986021378U patent/JPH0334497Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62133045U (ja) | 1987-08-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5620075A (en) | C-shaped synchronizer spring | |
| JP3092019B2 (ja) | 自己調整型シンクロナイザー | |
| JPS58137627A (ja) | 同期噛合装置 | |
| JPH0539215Y2 (ja) | ||
| JPH0334497Y2 (ja) | ||
| JPH0716113Y2 (ja) | シンクロナイザリング | |
| JPH0619190B2 (ja) | 同期装置 | |
| JPH0143552Y2 (ja) | ||
| EP1801443A1 (en) | Synchromesh system | |
| EP1038116B1 (en) | Synchronizing device in a vehicle gearbox | |
| JPH0744829Y2 (ja) | 回転同期装置 | |
| JPH07301255A (ja) | 変速機の同期装置 | |
| JPH0125784Y2 (ja) | ||
| JPH0612259Y2 (ja) | 手動変速機の同期装置 | |
| JPS60139919A (ja) | 同期噛合装置 | |
| JPH0738739Y2 (ja) | 回転同期装置 | |
| JPH0356651Y2 (ja) | ||
| JPH0122975Y2 (ja) | ||
| JPH089461Y2 (ja) | 同期噛合装置 | |
| JP2536927Y2 (ja) | 複数コーン型同期装置 | |
| JPS6146280Y2 (ja) | ||
| JPH0540333Y2 (ja) | ||
| JPS6255020B2 (ja) | ||
| JPH052847B2 (ja) | ||
| JPH0583467U (ja) | 変速機の同期装置 |