JPH0335736Y2 - - Google Patents

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JPH0335736Y2
JPH0335736Y2 JP1986122204U JP12220486U JPH0335736Y2 JP H0335736 Y2 JPH0335736 Y2 JP H0335736Y2 JP 1986122204 U JP1986122204 U JP 1986122204U JP 12220486 U JP12220486 U JP 12220486U JP H0335736 Y2 JPH0335736 Y2 JP H0335736Y2
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heat
container
flange
protrusion
sealed
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、絞り成形により形成されたヒートシ
ール容器に関し、より詳細には易開封性を有する
とともに、レトルト殺菌にも耐え得るヒートシー
ル構造を備えたヒートシール容器に関する。 (従来技術及びその問題点) 従来、単層或いは複層(積層)のプラスチツク
フイルム乃至はシートを、真空成形、圧空成形、
プラグアシスト成形、プレス成形、張出し成形等
の手段でフランジを備えたカツプの形に絞り成形
し、この容器本体のフランジと蓋体との間にヒー
トシールによる密封部を形成させた容器は、種々
の食品類等を保存するための容器として広く用い
られるに至つている。 特にこの種にヒートシール容器において、内容
物をレトルト殺菌した容器の場合には、殺菌後の
T−ピール強度が2.3Kg/1.5cm巾以上の範囲にあ
ることが義務づけられている。 然しながら、この種のヒートシール容器は、特
に角型容器において、互いに隣接する位置関係に
あるフランジ部におけるヒートシル部の剥離強度
が異なる傾向にある。即ち、剥離強度が高い部分
と低い部分とが形成されるのである。 従つて、ヒートシール部の剥離強度の最低値を
2.3Kg/1.5cm巾以上の値とする場合、剥離強度が
極めて高い部分が形成されることになる。この様
な剥離強度の高い部分の存在は、ヒートシール界
面での易開封性という見地からは、望ましくない
ものである。 即ち、本考案は絞り成形によるヒートシール容
器において、開口周囲のフランジ部の位置に関係
なく、一定範囲内の剥離強度を有し、レトルト殺
菌に耐え得ると同時に易開封性をも満足する様な
ヒートシール部を形成することを技術的課題とす
る。 (考案の構成) 本考案のヒートシール容器は、 (イ) 容器本体のフランジ部には、垂直断面でみて
上方を指向する突条シール面が形成されている
こと、 (ロ) プラスチツクのフイルム乃至はシートの押出
方向に対して、実質上平行なる方向に延びてい
るフランジ部(以下単に平行フランジ部と呼ぶ
ことがある)に形成されている突条が、実質上
直角方向に延びているフランジ部(以下単に直
交フランジ部と呼ぶことがある)に形成されて
いる突条に比して背の高いものであること、 を構成上の特徴とするものである。 (作用) 本考案において、容器本体のフランジ部に垂直
断面でみて上方を指向している突条のシール面を
設けることは、ヒートシール部の剥離強度の最低
値を2.3Kg/1.5cm巾以上の値とするために重要で
ある。 即ち、かかる突条のシール面を形成しておくこ
とにより、所定の蓋材とのヒートシールに際し、
ヒートシール界面にヒートシール樹脂のはみ出し
部が形成され、レトルト殺菌後においても2.3
Kg/1.5cm巾以上の剥離強度が保持されるのであ
る。 また、本考案において前記(ロ)で示される様に、
フランジ部の位置によつて突条の高さに差異をも
たせることは、フランジ部相互間におけるヒート
シール部の剥離強度の差異を是正し、全てのフラ
ンジ部において実質上差異のない一定範囲内の剥
離強度を有するヒートシール部を形成せしめるも
のである。 即ち、この種のヒートシール容器においては、
容器本体はプラスチツクフイルム乃至はシートの
絞り成形によつて形成されるが、この絞り成形に
際しては、第1図に示す様に、フイルム乃至はシ
ートの押出方向に対し実質上平行な辺1,1と、
実質上直交する辺2,2とが存在する様な位置関
係で面取りが行なわれる。かかる場合に、容器素
材であるフイルム乃至はシートを最も有効に無駄
なく使用できるからである。 しかし、この様な方法で容器を製造した場合、
該容器の上面及び側面を示す第2−A図及び第2
−B図において、フイルム乃至シートの押出方向
に平行な辺1,1に対応するフランジ部5a,5
aのヒートシール部における剥離強度は、直交す
る辺2,2に対応するフランジ部5b,5bのヒ
ートシール部における剥離強度よりもかなり低い
値を示すという現象が認められるのである。 これは、フイルム乃至はシートの押出によつて
その流れ方向に流動配向を生じ、これによつてヒ
ートシール界面に剥離性の差異がもたらしたもの
と思われる。 而してヒートシール部における剥離強度を、レ
トルト殺菌後において2.3Kg/1.5cm巾以上となる
様にヒートシール条件等を設定する必要がある。 従つて、フランジ部5a,5aのヒートシール
部の剥離強度の最低値を2.3Kg/1.5cm巾以上に設
定すると、フランジ部5b,5bのヒートシール
部における剥離強度は、目的とする値以上に極め
て高い値を示すことになることが理解されよう。 即ち、この様な場合には、強度的には満足し得
るとしても、蓋材の開封が困難となるという問題
を生じるのである。 本考案によれば、平行フランジ部に形成する突
条の高さを、直交フランジ部に形成する突条の高
さよりも大とすることによつて、これらフランジ
部におけるヒートシール部の剥離強度の値に実質
上の差異が生じない様にヒートシールを行なうこ
とが可能となり、前述した問題点は有効に解決さ
れるのである。 即ち、後に詳述する通り、突条の高さを高くし
てヒートシールを行なつた場合、蓋材内面側に設
けられているヒートシール樹脂のヒートシール界
面からのはみ出しの程度が大となつて、剥離強度
は増大する。 従つて、平行フランジ部における突条の高さを
高くすることは、該部分における剥離強度を増大
せしめ、これにより平行フランジ部と直交フラン
ジ部とのヒートシール部の剥離強度を実質上同程
度の範囲とする作用を有するものである。 また本考案において、平行フランジ部の突条の
高さHと、直交フランジ部における突条の高さh
とは、 H/h=1.05乃至1.36 特に1.15乃至1.25 の関係を満足することが好適である。 即ち、H/hが上記範囲よりも小となると、平
行フランジ部におけるヒートシールに際して生ず
るヒートシール樹脂のはみ出しの程度と、直交フ
ランジ部においてのヒートシール樹脂のはみ出し
の程度とが同じ程度になつて、これらフランジ部
間の剥離性の差異を是正するという本考案の目的
は達成されない。 またH/hが上記範囲よりも大きい場合には、
突条の高さの差が大となり過ぎるため、フランジ
部が歪んで容器の外観特性や機械的特性を損なう
おそれがある。 (作用効果) かくして本考案のヒートシール容器は、レトル
ト殺菌後の剥離強度が2.3Kg/1.5cm巾以上におい
てバランス良く設定され、易開封性が充分保持さ
れている。 本考案のヒートシール容器は、食品類等を充填
密封し、次にでこれを加熱殺菌する食品類保存用
容器として特に有用である。 (考案の好適実施態様) 本考案を、添付図面に示す具体例に基ずいて、
以下に詳細に説明する。 本考案のカツプ状乃至トレイ状容器本体を示す
第3及び4図及びフランジ部拡大を示す第5図に
おいて、この容器本体10は、熱可塑性樹脂から
成る無継目の一体構造のものとして形成されてお
り、周状側壁部12、この周状側壁部の下端に連
なる底部13及び側壁部の上端に連なるヒートシ
ール用フランジ14から成つている。 このカツプ状乃至トレイ状容器本体10は、プ
ラスチツクのフイルム乃至シートを、例えば真空
成形、圧空成形、プレス成形、プラグアシスト成
形、張出し成形等の手段で絞り成形することによ
り形成される。 またフランジ14a,14aは、フイルム乃至
シートの押出方向に実質上平行な辺1,1(第1
図参照)に対応する部分であり、フランジ部14
b,14bは、直交する辺2,2に対応する部分
である。 この場合、フランジ14の厚みと、底部13及
び側壁部12の厚みとは同一であつてもよいし、
また周状側壁部12が軸方向に延伸されて薄肉化
されていてもよい。少なくともフランジ14の上
面側は、ヒートシール可能な熱可塑性樹脂で形成
されていなければならないという条件下にこの容
器は単層の樹脂或いは複数層の樹脂から形成され
ていてよい。 最も好適には、容器本体はヒートシール性樹脂
をガスバリヤー性樹脂とを含む多層構造から成つ
ており、この具体例においては、容器壁は、第6
図の断面図に示す通り、ヒートシール性を有し且
つ耐湿性を有する熱可塑性樹脂、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体等のポリオレフインや、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、等の
熱可塑性ポリエステルから成る内表面層15及び
外表面層16と、ガスバリヤー性熱可塑性樹脂、
例えばエチレンビニルアルコール共重合体、塩化
ビニリデン系樹脂、ハイニトリル樹脂、ナイロン
系樹脂から成る中間層17とを備えており、これ
ら内外表面層と中間層とは、これら両者に熱接着
性を示す樹脂、例えば、酸変性オレフイン系樹
脂、コポリエステル系接着剤樹脂、エポキシ変性
熱可塑性接着剤樹脂等から成る接着剤層18及び
19を介して接合されていてもよい。 本考案の容器は、第5図の拡大断面図及び第3
図の平行図に最も良く示されるように、フランジ
部14に上向きに凸の突条20を備えており、こ
の上面が垂直断面で見て上向きに凸の湾曲シール
面21となつている。更に説明すると、突条20
はフランジ部14の全周にわたつて設けられ、か
くして、ヒートシールすべきフランジ部14の全
周にわたつて、上向きに凸の湾曲シール面21が
形成されることになる。 突条20のフランジ部14平面部からの突出寸
法は、容器寸法等に応じ任意に変更し得るが、一
般的に言つて、0.3乃至5mm、特に0.5乃至3mmの
範囲の高さにあることが望ましい。この高さが上
記範囲よりも小さい場合には、後に詳述するはみ
出し部を明確に形成させることが困難となり、一
方上記範囲よりも大きい場合には、容器の強度、
外観特性及び経済性の全ての点で不利となる。ま
た、突条20の面方向の巾も、容器の寸法や用途
等によつても相違するが、一般的に言つて、0.2
乃至5mm、特に0.5乃至3mmの範囲にあるのが望
ましい。即ち、この巾が上記範囲よりも狭いとき
には、十分なヒートシール強度とヒートシールの
確実さとを保証することが困難となる傾向があ
る。一方、上記範囲よりも広いときには、ヒート
シール巾が広くなつて手による開封が困難となる
傾向がある。また、突条20の湾曲面21も任意
の形状であつてよく、例えば半円、半楕円、放物
線、双曲線等の任意の曲線であつてよい。 本考案に用いる蓋材は、第5図に示す通り、可
撓性を有する積層材22から形成されており、こ
の蓋材22は第5図に示す通り、容器本体10の
開口部及びフランジ部14をほぼ完全に覆う寸法
を有している。この蓋材22の断面構造を示す第
7図において、この蓋材22は、ガスバリヤー性
を付与するための金属箔基質23、該基質の外側
となる面に接着剤層24を介して設けられた外面
保護樹脂被覆層25、及び金属箔基質の内側とな
る面に接着剤層26を介して設けられたヒートシ
ール用内面材層27から成つている。 金属箔基質23としては、アルミ箔、銅箔、鉄
箔、ブリキ箔等が使用され、これらの金属箔は、
メツキ処理、化成処理、化学処理等のそれ自体公
知の表面処理が行われていてもよい。ヒートシー
ル性内面材27としては、容器本体について述べ
たのと同様な樹脂が使用され、接着剤層24,2
6としては、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着
剤、酸変性オレフイン系樹脂接着剤、コポリエス
テル系接着剤等が使用される。外面保護樹脂層2
5としては、二軸延伸ポリエステル(例えばポリ
エチレンテレフタレート)フイルム、二軸延伸ナ
イロンフイルム、二軸延伸ポリプロピレン等のそ
れ自体公知の機械的特性及び耐熱性に優れた樹脂
フイルムが使用される。 蓋材のヒートシール性樹脂及び容器本体のヒー
トシール面が共にポリプロピレンで形成されたヒ
ートシール構造物の場合には、ヒートシール面の
剥離強度がポリプロピレンの凝集破壊強度に迄高
められている結果として、手による界面剥離が一
般に困難となり、強いて剥離を行うと、容器本体
や蓋材の破壊を生じるに至る。 このような見地からは、容器本体10のヒート
シール面となる内表面層15と蓋材22の内面材
層27との間に、界面剥離型のヒートシール構造
を形成させることが必要となる。 このような界面剥離型のヒートシール構造を形
成させるための素材は、当業者間に既に知られて
おり、例えばヒートシール用オレフイン樹脂に対
して、例えばエチレン−プロピレンゴム
(EPM)、エチレン−プロピレン−非共役ジエン
ゴム(EPDM)、ポリイソブチレン、ブチルゴ
ム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエ
ンゴム等等の合成ゴムや、該オレフイン樹脂とは
種類の異なるオレフイン樹脂脂を配合することに
より、上記目的を達成できる。これら合成ゴム或
いは異質のオレフイン樹脂は、ベースとなるオレ
フイン樹脂100重量部当り3乃至30重量部、特に
5乃至20重量部の量で配合するのがよい。加熱殺
菌に耐え且つ易剥離性を有するヒートシール材
は、ポリプロピレン100重量部当り5乃至20重量
のポリエチレンを含有する樹脂組成物である。 本考案のヒートシール容器の要部をヒートシー
ル前後の状態で拡大して示す第8−A及び8−B
図において、フランジ部14の湾曲シール面21
と蓋材22の内面材層27との間には、界面剥離
型のヒートシール面28が形成されるが、このヒ
ートシール面28の内外周部の少なくとも一方に
は、好適には両方には、蓋体22及びフランジ部
14と一体にはみ出し部29a,29bが形成さ
れていることが本考案の顕著な特徴の一つであ
る。即ち、この具体例においては、はみ出し部2
9a,29bは垂直断面で見て、液滴(テイアド
ロツプ)または耳の形をしており、シール面の中
心に向けて厚みが次第に小さくなる形状を有して
いる。実際に、このはみ出し部29a,29bと
フランジ湾曲面21との間には、間隔がシール面
28の中心に向けて小さくなる溝30が形成され
ていることがわかる。また、はみ出し部29a,
29bは付け根31の部分で厚みが最も小さくな
つていることも了解されよう。 容器の作用効果 このヒートシール構造の容器で、蓋材22の一
端部を把持して蓋材22の容器本体10からの剥
離を行う場合には、はみ出し部29a,29bと
蓋体22とが一体化されているため、はみ出し部
29a,29bと蓋材22との間では剥離が行わ
れず、はみ出し部29a,29bの付け根31の
部分が破断されてから、シール面28における界
面剥離等が進行する。このため、本考案の容器に
おいては、初期開封力がはみ出し部29a,29
bの破壊強度迄高められており、殺菌後のT−ピ
ール強度(第9図)を2.3Kg/1.5cm巾以上に高め
ることが可能となるのである。 これは、内容物を充填したヒートシール容器を
レトルト殺菌に付する場合或いはこれを冷却処理
する際に、容器内外に圧力差を発生し、この圧力
差によつてヒートシール部内周部に剥離力が作用
する場合においても全く同様であり、ヒートシー
ル部の圧力差に基ずく初期破壊力を著しく向上さ
せる作用を示す。 本考案において、はみ出し部29a,29bの
形状は、上に示した形状即ち液滴形状を有するこ
とが重要であり、はみ出し部29a,29bが容
器本体10のシール用フランジ14と一体化して
いる場合には、殺菌後の初期開封力は液滴形はみ
出し部が形成されている場合に比してむしろ低下
することが認められ、2.3Kg/1.5cm巾以上のT−
ピール強度を得ることは到底困難である。容器本
体のヒートシール面が全体にわたつてフラツトで
ある場合には、液滴形はみ出し部を形成すること
が困難なことからも、本考案において、ヒートシ
ール部に上向きの突条20を形成させ、湾曲シー
ル面21を形成させることの重要さが了解されよ
う。 また、本考案において、上述した突条20は、
平行フランジ部14a,14aにおける高さH
と、直交フランジ部14b,14bにおける高さ
hとが、前述した0.3乃至5mm、特に0.5乃至3mm
の範囲内において、 H/h=1.05乃至1.36 特に、1.15乃至1.25 の関係を満足する様に設けられている。 これにより、後述する実施例からも明らかな通
り、平行フランジ部14a,14aの剥離強度
が、直行フランジ部14b,14bにおける剥離
強度と同等に高められ、各フランジ部間において
差のない一定範囲内の剥離強度を有するヒートシ
ール部が形成されるのである。 即ち、平行フランジ部14a,14aにおいて
設けられる突条20の高さHは、直交フランジ部
14b,14bのそれよりも高いため、ヒートシ
ールに際して該部分には十分な圧力が作用し、は
み出し部による剥離強度向上効果は、直交フラン
ジ部14b,14bに比して大となるからであ
る。 以上説明した通り、本考案によれば、開封部に
界面剥離型ヒートシール構造と、その前後にはみ
出し部(滴液)破断型開封開始構造とを形成する
ことにより、初期開封力を規制された2.3Kg/cm
以上の値に維持しながら、しかも手による蓋材の
開封が可能な易開封構造とすることが可能であ
り、しかも内容物を充填、密封した後の包装体を
レトルト殺菌に付することができるという利点も
達成されるものである。 ヒートシール容器の製造 本考案のヒートシール容器を製造するにあつた
ては、前述した容器本体を構造する樹脂の押出成
形によつて得られたフイルム乃至はシートを、熱
成形可能な温度に加熱した状態で、真空成形、圧
空成形、プラグアシスト成形、プレス成形、張り
出し成形等の手段を用いて、所定の高さ関係を有
するフランジを備えた実質上角型の、例えばカツ
プ状の形に絞り成形される。 この角型の容器本体に内容物を充填した後、内
表面がヒートシール性樹脂から形成されている蓋
材を、該容器本体のフランジ部でヒートシールす
る。 ヒートシールの温度、時間、圧力等の条件は、
使用するヒートシール樹脂の種類や物性によつて
著しく異なるが、前述した様に、ヒートシール部
から樹脂が所定形状にはみ出し、易開封性が保持
される範囲内において、2.3Kg/1.5cm巾以下のT
−ピール強度を有する様に設定すればよい。 尚、上述した本考案は、特に角型容器において
有効であるが、勿論円形、楕円形等の開口形状を
有する容器にも適用される。 この場合、平行フランジ部及び直交フランジ部
と押出方向との関係は第10図に示す通りであ
る。 (実施例) 本考案を次の例で説明する。 実施例 1 低密度ポリエチレンを13重量%含有する低密度
ポリエチレン−ポリプロピレン混合物(メルトイ
ンデツクス:0.6g/10min)を、直径が65mm、
有効長さが1430mmのフルフライト型スクリユーを
内蔵する押出機、Tダイ及び垂直3本式冷却ロー
ルからなるシート成形装置を使用して、0.6mm厚
みのシートを成形した。 このシートを190℃に加熱し、プラグアシスト
真空圧空成形法にて第3図の平面図及第4図の縦
断面図に示す外径(角型容器の対辺の最大間隔)
107mm、高さ17mmの容器を成形した。 また、凸状シール部の巾(W)は1.5mmとし、
平行フランジ部の凸状シール部の高さHは0.83
mm、直交フランジ部の凸状シール部の高さhは
0.7mmとした。(H/h=1.18) シール用蓋として、12ミクロン二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート/15ミクロン二軸延伸ナイ
ロン6/20ミクロンアルミ箔/40ミクロンポリプロ
ピレン・ポリエチレンブレンド構成からなるラミ
ネートフイルムをドライラミネーシヨン及び押出
コーテイング法で成形した。前記容器に水をほぼ
一杯充填し、前記蓋を蓋材のポリプロピレン・ポ
リエチレンブレンド層がシール面となるようにし
て、220℃に設定した熱盤シーラーで3Kg/cm2
(80mmφシリンダー径を有するエアーシリンダー
の圧縮エアー圧)圧力で1.8秒間熱盤ヒートシー
ルを行つた。この水を充填して蓋材をヒートシー
ルした容器50個を120℃で30分間定差圧レトルト
殺菌を行つた。レトルト殺菌した容器50個は全て
レトルト時にシール部の剥離は見られず、レトル
トにより密封性は失なわれなかつた。又これらの
レトルトとした容器50個からランダムに10個選び
カラスロ(第3図引照符号32)より蓋全体の剥
離を試みたところ、全て容易に剥離可能(ピーラ
ブル)であつた。これらレトルト殺菌した容器を
3個ランダムサンプリングで選びシール部断面の
観察を実体顕微鏡で行つたところ、その断面形状
は第8−B図の通りであつた。シールされた巾は
平均約1mmはみ出し部の根元長さは平均98ミクロ
ンであつた。 次にレトルト殺菌した容器からランダムに10個
選び、容器の4辺に対し垂直に15mm巾切り取り、
第9図に示す90度剥離を300mm/min剥離速度で
行つた。 1個の容器に対し各辺毎に1試料採取し、その
剥離強度を測定した結果は表−1の通りであつ
た。
【表】 上記結果より、本考案のヒートシール容器は、
各辺毎にバランスよく剥離強度が一定範囲内に調
整されていることが理解される。 比較例 1 実施例1において、凸状シール部の高さを一律
に0.65mmとした以外は、実施例1と同様にしてヒ
ートシール容器を製造した。 このヒートシール容器について、レトルト殺菌
した後、実施例1と同様に各辺毎に剥離強度を測
定した。その結果は表−2の通りであつた。
【表】 上記結果より、平行フランジ部の剥離強度と直
交フランジ部の剥離強度との間に、かなりの差が
認められる。 実施例 2 実施例1と同様にして、内外層が低密度ポリエ
チレンを13重量%含有する低密度ポリエチレン−
ポリプロピレン混合物(メルトインデツクス:
0.6g/10min)、中間層がエチレン−ビニルアル
コール共重合体で、かつ内外層と中間層との間に
無水マレイン酸グラフト変性プロピレン樹脂から
なる接着剤層を介在させてなる多層シート(厚さ
1.0mm)を用いて、平行フランジ部の凸状シール
部の高さH(mm)及び直交フランジ部の凸状シー
ル部の高さh(mm)を変えたものを真空圧空成形
法にてカツプ状角形容器を成形した。 これらの容器に実施例1と同様の条件でシール
用蓋をヒートシールし、レトルト殺菌した。 レトルト殺菌した容器からランダムに10個選
び、容器の4辺に対し垂直に1.5cm巾切り取り、
90度剥離を300mm/min剥離速度で行つた。 1個の容器に対し各辺毎に1試料採取し、その
剥離強度を測定した結果は表−3の通りであつ
た。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、ヒートシール容器の製造に際し、フ
イルム乃至はシートからの面取りの位置関係を示
す図、第2−A図及第2−B図は、従来のヒート
シール容器の上面図及び側断面図、第3図は本考
案に用いる容器本体の上面図、第4図は第3図の
容器本体の−側断面図、第5図は第3図の容
器本体の要部を蓋材と共に示す拡大断面図、第6
図は、容器本体の層構成の一例を示す拡大断面
図、第7図は蓋材の層構成の一例を示す拡大断面
図、第8−A図及び第8−B図はヒートシール前
後の容器の要部を示す拡大断面図、第9図は実施
例における剥離試験法の説明図、第10図は、円
形容器におけるフランジ部と押出方向の関係を示
す図である。 引照数字10は容器本体、14はフランジ部、
15,27はヒートシール性樹脂、20は突条、
21は湾曲ヒートシール面、22は蓋材、29
a,29bははみ出し部、30は溝、31はその
付け根を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開口外周にフランジ部を備え且つ少なくとも
    フランジ部表面がヒートシール性樹脂から形成
    されている容器本体と、少なくとも内表面がヒ
    ートシール性樹脂から形成されている蓋材と
    を、該フランジ部でヒートシールして成る容器
    において、 前記容器本体は、プラスチツクのフイルム乃
    至はシートの絞り成形により形成されたもので
    あつて、 該フランジ部には垂直断面でみて上方を指向
    する突条のヒートシール面が形成されていると
    ともに、 プラスチツクのフイルム乃至はシートの押出
    方向に対して実質上平行となる方向に延びてい
    るフランジ部(平行フランジ部)に形成されて
    いる突条は、実質上直角方向に延びているフラ
    ンジ部(直交フランジ部)に形成されている突
    条に比して背が高く設けられていることを特徴
    とするヒートシール容器。 (2) 平行フランジ部の突条の高さをH、及び直交
    フランジ部の突条の高さをhとしたとき、 H/h=1.05乃至1.36 を満足する様に突条が形成されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のヒートシール容
    器。
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