JPH0530706B2 - - Google Patents

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JPH0530706B2
JPH0530706B2 JP16771188A JP16771188A JPH0530706B2 JP H0530706 B2 JPH0530706 B2 JP H0530706B2 JP 16771188 A JP16771188 A JP 16771188A JP 16771188 A JP16771188 A JP 16771188A JP H0530706 B2 JPH0530706 B2 JP H0530706B2
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container
lid
intermediate film
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heat
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Yasushi Hatano
Kikuo Matsuoka
Kazuma Kuze
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、易開封性の密封容器に関するもの
で、より詳細には、容器の外側からの開封が手に
より確実且つ安定に行ない得るとともに、容器の
中心側からの剥離強度が、レトルト殺菌やボルト
などの殺菌等による内圧の増大や落下衝撃に耐え
得る程大きい易開封性密封容器に関する。
(従来技術及びその問題点) 従来、ヒートシール包装体は、食品包装等の多
くの分野に広く使用されており、特にヒートシー
ル界面で剥離可能なものは、易開封性乃至ピーラ
ブルなヒートシール蓋としてやはり広く使用され
ている。
ピーラブルタイプの容器では、密封性能と開封
性能とは相反する関係にあり、レトルト殺菌時の
内圧の増大に耐えるほどの密封性能とした場合に
は開封性能は損なわれてしまう。例えば日本で
は、ヒートシール包装体の内、内容物にレトルト
殺菌処理を施したものでは、ヒートシール部のシ
ール強度が2.3Kg/15mm巾以上であることが義務
づけられており、容器本体と蓋とのシール強度が
この値に達すると、もはや両者のヒートシール界
面で手による剥離を行うことは困難となる。
この問題を解決するものとして、特開昭62−
251363号公報には、「多層シートで形成された多
層容器本体と、該容器本体のフランジ部において
接着されたトツプフイルムとからなるピール容器
において、該容器本体の内外層の層間接着力を該
フランジ部と該トツプフイルムの接着力より小さ
くなるように該容器を構成させるとともに、前記
フランジ部の容器開口部側の内層に切り込みを設
けたことを特徴とする簡易ピール容器」が提供さ
れている。
上述した容器は、容器の中心側から外方へのヒ
ートシール強度を2.3Kg/15mm巾以上にしながら、
外側からの開封を容易に行なえるようにしたもの
として意義深いものであるが、開封終了時におけ
る剥離が問題となる。一般に、蓋を引き剥がす方
向は開封の開始から終了まで同じ方向に行なう人
が多く、特に開封開始が容易である容器を開ける
場合には特にこの傾向が強いようである。上述し
た容器は蓋の引き剥がしから剥がし取り去るまで
同じ方向に開封の動作をした場合、開封開始時に
おける開封力のピーク(一次開封力)よりも開封
終了時における開封力のピーク(二次開封力)の
方が大となる。従つて、開封開始時において蓋の
剥離が容易に行なえたとしても、最後に蓋を容器
から取り去ろうとする段階で大きな力を要するた
め、この時に内容物が容器中から飛び出すという
問題を生ずるのである。かかる問題は内容物が液
体の時に特に顕著となる。
また、上述した容器では、容器にスコア加工を
行わなければならない等、容器の構成や製造に制
約を受けることが問題である。ヒートシール用周
辺部の内側にスコア加工を行うためには、使用す
る容器素材に制限を受け、例えば鋼箔等の金属箔
を中間層とした積層容器では、スコア部での錆発
生の点で使用不可能となる、また、前記スコアを
設けるためには、必然的に容器フランジ部の面積
が大きくなり、容器素材使用量の増大、包装体の
嵩の増大及び外観特性の点からも好ましくない。
また、一般に易開封性ヒートシール容器におい
ては、単にヒートシール部に易剥離性シールが行
われていれば開封が容易に行われるというもので
は決してなく、開封開始が容易に行われるために
は、易剥離性シール部の開封開始部に効果的に応
力集中させることが必要である。
(発明の目的) 従つて、本発明は一次開封力及び二次開封力の
何れもが、スコアの刻設無しに低減され、容器の
外側からの開封が手により確実且つ安定に行ない
得る易開封性のヒートシール密封容器を提供する
ことを目的とする。
また本発明は、容器の中心側からの剥離乃至破
壊強度が、例えば2.3Kg/15mm巾以上の様に大で
あり、レトルト殺菌等による内圧増大や落下衝撃
にも耐え得る易開封性のヒートシール容器を提供
することを目的とする。
(発明の構成) 即ち本発明によれば、ヒートシール用フランジ
を有するカツプ状容器と蓋とがヒートシールによ
り密封された容器であつて、該密封部がフランジ
と蓋とそれらの間に介在する中間フイルムとの積
層構造を有し、該中間フイルムは周状の密封部と
その内側の開口部と少なくとも開封終了部近傍に
おいて密封部から内側に延びていて蓋及び容器と
は非接着状態にある延長部とを有し、中間フイル
ムと蓋との間はタイトシールであると共に中間フ
イルムとフランジとの間は易剥離性シールであ
り、易剥離性シール部の内周側端縁はタイトシー
ル部の内周側端縁よりも容器の内側に位置し且つ
開封開始位置において中間フイルムがフランジよ
り蓋と共に把持部として容器の外側に突出してい
るか、或いは易剥離性シール部の外周側端縁がタ
イトシール部の外周側端縁と同じか或いはそれよ
り容器の内側に位置していることを特徴とする易
開封性容器が提供される。
(作用) 以下、本発明の作用を添付図面に示す具体例に
基づいて詳細に説明する。
本発明の容器の一例を示す第1図において、こ
の容器は、ヒートシール用フランジ1を有するカ
ツプ状の容器本体2と、蓋3とから構成され、フ
ランジ1と蓋3との間には中間フイルム4が設け
られている。
この中間フイルム4の平面構造の一例を第2−
A図に示す。
即ち、中間フイルム4は、周状の密封部10
と、該密封部10から容器中心側に延びている延
長部11を介して形成された開口部12とを有し
ている。中間フイルム4は、この密封部10にお
いて、フランジ1及び蓋3との間にヒートシール
が行なわれ、延長部11においては、該フイルム
4は蓋3及び容器本体2と非接着状態にある。
また、開口部12は、レトルトなどの殺菌工程
中や落下衝突時に容器内に発生する力がこの開口
部12を通して蓋3に作用することにより、直接
中間フイルム4に作用することによる易開封性シ
ール部31からの剥離による破損を防止する働き
をする。さらに、中間フイルム4を容器本体2に
貼着した後に内容物を充填する場合には、開口部
12は容器本体2内に内容物を充填するための充
填口となる。
本発明においては、前記延長部11は、少なく
とも開封終了部20の近傍に存在していればよ
く、この様な延長部11が形成されている限りに
おいて、例えば第2−A図の様に、開口部12が
同心状に形成されている態様に限定されず、第2
−B図の様に開口部12が開封開始部21側に偏
心した状態で形成されていてもよく、また第2−
C図の様に開口部12がクロスカツトの様な切り
込みで形成されていてもよい。さらに穴状の開口
部と切り込みとの組合せ或いは網目状であつても
よい。
かかる延長部11は、中間フイルム4の周縁の
密封部10上に蓋3をヒートシールする際に、該
密封部10が容器内に充填された内容物によつて
汚染されるのを防止する作用を有している。
従つて、特に充填内容物が液体の場合には、第
2−A図に示す様に、密封部10の内周全体にわ
たつて延長部11が形成されている態様が望まし
い。
また本発明によれば、開封終了部20の近傍に
延長部11が形成されていることにより、小さな
二次開封力によつて蓋3の最終的な引き剥がしが
行なわれる。この作用については後述する。
再び第1図に戻つて、中間フイルム4と蓋3と
の間にはタイトシール30が形成されており、一
方中間フイルム4とフランジ1との間には易開封
性シール31が形成されている。
本発明においては、易開封性シール31の内周
側端縁32は、タイトシール30の内周側端縁3
3よりも容器の内側に位置していることが重要で
ある。
即ち、容器内側からの剥離力Pが作用している
状態を示す第3図において、中間フイルム4はタ
イトシール30の内周側端縁33より内側の部分
では蓋3と非接着状態にあり、易剥離性シール3
1を介してフランジ1と接着された状態にある。
従つて、レトルトなどの殺菌工程中や落下衝突時
に発生した力は中間フイルム4の開口部12を通
して、タイトシール30に作用し、この結果とし
て、例えば2.3Kg/15mm巾以上の大きなヒートシ
ール強度(密封性能)が得られ、レトルト殺菌等
による内圧増大や落下衝撃にも耐え得ることとな
る。
例えば、第4図に示す様に、本発明とは逆に、
易剥離性シール31の内周側端縁32が、タイト
シール30の内周側端縁33よりも容器の外側に
位置している場合には、フランジ1とは非接着状
態にあるフイルム4の内周側部分は、タイトシー
ル30を介して蓋3と接着状態にあるため、容器
内側から蓋3にかかる剥離力乃至破壊力Pは、易
剥離性シール31に作用し、この結果として、本
発明の様な大きな剥離乃至破壊強度は得られない
ことが理解されよう。
また本発明においては、開封開始部21におい
て中間フイルム4が、蓋3と一体になつて把持部
40を形成し、フランジ1よりも容器外側に突出
した状態にある(第1図参照)。
即ち、把持部40を手で持つて上方に引き上げ
ると、易剥離性シール31に直接力が作用し、例
えば2Kg/15mm巾以下の剥離強度となつて、手に
よる剥離開封が確実かつ安定にしかも容易に行な
われる。
この場合、中間フイルム4をフランジ1よりも
容器外側に突出させて把持部40を形成させる代
りに、易剥離性シール31の外周側端縁41を、
タイトシール30の外周側端縁42と同じ位置と
するか(第5−A図参照)、或いはこれよりも内
側に位置せしめてもよい(第5−B図参照)。
この様な態様によつても、把持部40を手で持
つて上方に持ち上げれば、剥離力は易剥離性シー
ル31に作用するので、開封を容易に行なうこと
ができる。特に剥離力を易剥離性シール部31の
外周側端縁41に効果的に応力集中させるには、
好ましくは第5−A図の態様よりも第5−B図の
態様のようにしたほうが良い。
また本発明によれば、既に述べた通り、開封終
了部20の近傍においては、中間フイルム4の内
周側に、フランジ1及び蓋3と非接着状態にある
延長部11が形成されており、また該部分20に
おいてもタイトシール30の内周側端縁33と易
剥離性シール31の内周側端縁32とは、第1図
及び第3図に示される位置関係となつている。
この開封終了部20に開封力が作用した状態を
第6−A図及び第6−C図に示す。
即ち、開封開始部21から蓋3の剥離を行なつ
ていくと、第4図に関連して説明した通り、易剥
離性シール31から剥離が進行し、開封終了部2
0においては、第6−A図及び第6−C図に示さ
れる通り、フリーの状態にある延長部11が蓋3
に追従して上方にめくり上がり、この結果として
易開封性シール31に開封力(二次開封力)が作
用するため、蓋3を中間フイルム4とともに容易
に剥ぎ取ることが可能となる。
この場合、フリーの延長部11が形成されてい
ない時には、第6−B図及び第6−D図に示され
るように二次開封力はタイトシール30に作用す
るため、蓋3を最終的に剥ぎ取るためには、極め
て大きな力を要することとなる。このとき二次開
封力は、易開封性シール部31とタイトシール部
30のそれぞれの内周側端縁32,33間の距
離、易開封性シール部31の接着力、中間フイル
ム4の材料物性及び容器の形状などの条件によつ
ても異なるが、一般的に一次開封力の1.5倍から
2.5倍の値となる。さらに、上記の条件によつて
は応力が集中していると思われるタイトシール部
30の内周側端縁33付近で中間フイルム4が破
断し、開封後その一部がフランジ1上に残ること
がある。
かように本発明によれば、二次開封力も低減さ
れ、蓋3の最終的な剥ぎ取りを小さな力で行なう
ことが可能となり、また中間フイルム4はその一
部がフランジ1に残ることなく蓋3とともに完全
に剥ぎ取られるので、容器外観が損なわれること
もない。
(発明の好適態様) 本発明において、中間フイルムの一方の側にタ
イトシールを設け、他方の側に易剥離性シールを
形成させるためには、中間フイルムと蓋内面材、
あるいは容器内面材とのヒートシール強度の違い
を利用する。
例えば、中間フイルムがポリプロピレンフイル
ムの場合、蓋内面がポリプロピレンで形成されて
いれば、タイトシールが形成する。また、容器内
面がポリプロピレンとそれ以外の重合体、例えば
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレンゴム等とのブレンド物で形
成されていれば易剥離性シールが形成する。
また、中間フイルムがポリプロピレンと前記ブ
レンド物層の積層構造体から成り、かつ蓋内面及
び容器内面が共にポリプロピレンで形成されてい
る場合、中間フイルムのブレンド物層を容器側に
対面させれば、容器内面側に易剥離性シールが形
成され、蓋側にタイトシールが形成される。
これらの例は、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリアミド等のヒートシール性樹脂の場合にもあ
てはまる。
また、ポリオレフインフイルムは一定の塗膜に
対してヒートシール性を有することが知られてい
る。すなわち、酸化ポリエチレンや酸性オレフイ
ン樹脂を分散させた塗膜に対して、ポリオレフイ
ンフイルムはすぐれたヒートシール性を示す。蓋
内面あるいは容器内面にこの塗膜を設け、酸化ポ
リエチレンや酸変性オレフイン樹脂の分散量、或
いは更にヒートシール性を阻害する第三成分の分
散量を調節することにより、ポリオレフインフイ
ルムの一方の側にタイトシール、他方の側に易剥
離性シールを形成させることができる。このよう
な傾向は、塗料とヒートシール性を示すポリエス
テル、ポリアミド等の樹脂にもあてはまる。
易剥離性シール部における剥離は、巨視的に見
れば、中間材と容器内面材間での界面剥離による
ように見られるが、微視的に見れば、ヒートシー
ル界面での界面剥離、この界面近傍での凝集破壊
或いは層間剥離などの破壊現象が単独に或いはそ
れぞれの現象が組合された状態で行われる。
易剥離性シール部の内側及び外側端縁、ならび
にタイトシール部の内側及び外側端縁の位置規制
は、任意の手段で行うことができる。最も単純に
は、中間材の蓋或いは容器フランジ部へのヒート
シールに際してヒートシールヘツドの形状と位置
の規制を行うことによりそれらの内側端縁及び外
側端縁の位置規制を行うことができる。
また、別法として、ヒートシール部の内側及び
外側端縁を規定する非接着性の被膜を印刷、塗
布、蒸着、溶着或いはその他のそれ自体公知の薄
膜形成技術によつてフランジ面、蓋内面或いは中
間フイルムに施してヒートシール部の内側及び外
側端縁の位置規制を行うことができる。
本発明においては、中間フイルムを介してタイ
トシール部と易剥離性シール部というように異な
る接着強度のヒートシール面を設け、それらの内
側端縁及び外側端縁の位置を規制すること或い
は、中間フイルムを把持部として容器の外側へ突
出させることにより、容器の中心側からの剥離或
いは破壊強度と容器の外側からの剥離強度との間
に所定の差異を与えることができる。更にこの差
異はタイトシール部及び易剥離性シール部の接着
強度、それぞれのシール部の内側端縁及び外側端
縁の位置関係、中間フイルムの材料強度などの条
件を適当に選ぶことにより任意に設定される。例
えば、良好な密封性能と開封性能を両立させるた
めには、タイトシール部と易剥離性シール部の接
着強度の差を大きくし、例えば、タイトシール部
については2.5Kg/15mm巾以上、望ましくは3Kg
以上、易剥離性シール部については0.2Kg/15mm
以上2Kg/15mm巾以下、望ましくは0.4Kg/15mm
以上1.5Kg/15mm以下とし、それぞれのシール部
の内側端縁の位置的なずれ量は0.5mm以上、望ま
しくは1mm以上とし、実用的には5mm以下とす
る。また、開封終了時の二次開封力を低減すると
いう意味も含めて、中間フイルムとしては伸び難
く、切れ難い材料物性或いは材料厚さとするとよ
い。つまり、こうした材料を選択することによ
り、開封終了時に中間フイルムが蓋に追従して持
ち上がり易くなり、二次開封力が効果的に低減さ
れるのである。
更に、開封終了部における中間フイルムに形成
された延長部、即ち蓋及び容器とは非接着状態に
ある部分の長さは、少なくとも1mm以上、特に3
mm以上とすることが好適である。
容器本体、蓋はそれ自体公知の任意の容器形成
素材、例えば樹脂、金属、紙、ガラス、セラミツ
ク或いはそれらの積層体から形成されていること
ができる。好適な容器本体、蓋が少なくとも内面
が中間フイルムとヒートシール性を有する樹脂か
らなるものであり、例えば、これに限定されるも
のではないが、低−中、高密度ポリエチレン、ア
イソタクテイツクポリプロピレン、プロピレン−
エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物
でグラフト変性されたオレフイン樹脂等のオレフ
イン系樹脂;比較的低融点乃至軟化点のポリアミ
ド乃至コポリアミド樹脂;比較的低融点乃至低軟
化点のポリエステル乃至コポリエステル樹脂;ポ
リカーボネート樹脂などから成るものである。ま
た、これらの樹脂は無機充填剤が配合されたもの
であてもよい。
容器本体は、これらの樹脂単独から形成された
容器であつてもよいし、アルミ、鋼、ブリキ等の
金属箔を中間層として含む積層容器であつてもよ
い。また、これらの金属素材に熱硬化性樹脂、熱
可塑性樹脂等それ自体公知の樹脂被覆を施したい
わゆる公知の金属製容器であつてもよい。
蓋体は、アルミ箔、スズ箔、鋼箔、ブリキ箔等
の金属箔、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン樹脂等の高酸
素バリヤー性樹脂フイルム、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、二軸延伸ナイロンフ
イルム、ポリカーボネートフイルム等の熱可塑性
樹脂フイルム、各種紙或いは更にこれらのラミネ
ート等を基材とし、これに前述したヒートシール
性樹脂層を内面材として積層したものであつても
よい。
中間フイルムは、前述したヒートシール性樹脂
の一層または二層以上からなるフイルムであつ
て、その厚みは少なくとも開封、レトルト殺菌、
落下衝撃などに伴なう力に耐えるものでなければ
ならず、材質によつても異なるが一般に15乃至
300μm、特に30乃至100μmの範囲にあるものが望
ましい。
中間フイルムの製造方法としては任意の方法で
よく、中間フイルムが単層ならばインジエクシヨ
ン法、コンプレツシヨンモールデイング法なども
可能であるが、厚みのばらつき等を考慮すれば、
キヤステイング法或いはインフレーシヨン法によ
る方法が望ましい。また、中間フイルムが多層な
らば、多層のダイを用いた共押出法、或いは予め
成形した基材に必要な層を押出しコーテイングす
る方法や基材と基材とをヒートラミネーシヨン或
いはサンドラミネーシヨンによりラミネートする
方法などが挙げられる。
本発明は、内容物をレトルト殺菌乃至ボイル殺
菌し、或いは熱間充填により滅菌する用途に特に
有用であり、この場合、耐熱性の見地から容器及
び蓋の内面材はポリプロピレン系樹脂で構成する
のが一般的である。この用途に特に適した中間フ
イルムとして、厚みが15乃至300μm、特に30乃至
100μmの範囲にポリプロピレン層と、厚みが1乃
至100μm、特に3乃至50μmのエチレン含有率10
%以下の結晶性プロピレン−エチレンランダム共
重合体と、ポリエチレンとの90対10乃至50対50の
ブレンド物層とからなる中間フイルムを挙げるこ
とができる。
ポリプロピレン層としては、ホモのポリプロピ
レンからなるものが望ましく、或いはエチレン含
有率10%以下のプロピレン−エチレンブロツク共
重合体から成るものであつてもよい。或いは更に
この層の外側にタイトシールとなる面のヒートシ
ール性を改良するためにエチレン含有率10%以下
の結晶性プロピレン−エチレンランダム共重合体
層を有するものなどが特に望ましい。また、ポリ
プロピレン層にはフイルム物性を落さない程度に
異なる成分がブレンドされていてもよいし、ブレ
ンド物層もプロピレン−エチレンゴムなどを第三
成分として含むものであつてよい。
(発明の効果) 本発明によれば、蓋と容器との間に中間フイル
ムを介在させ、該フイルムと蓋側との間にタイト
シール部を形成させ、また該フイルムと容器フラ
ンジ側との間に易剥離性シール部を形成させて、
これらの内側端縁及び外側端縁の位置を規制する
こと或いは、該フイルムを把持部として突出させ
ることによつて、容器や蓋にスコアを刻設するこ
となしに、容器の中心側からの剥離或いは破壊強
度と容器の外側からの剥離強度との間に所定の差
異を与えることが可能となつた。
また開封開始並びに開封終了に際しても、易剥
離性シール部に剥離力を作用させて、開封の開始
及び開封終了に伴なう蓋の最終的な剥ぎ取りを、
確実且つ安定に行なうことが可能となつた。
また本発明においては、中間フイルムは蓋とと
もに完全に剥ぎ取られるものであるから、開封後
の容器の外観が損われることもない。
本発明を次の例で説明する。
実施例及び比較例 蓋材として、12μmの二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフイルムと7μmの軟質アルミニウム
箔をウレタン系接着剤で積層した基材のアルミニ
ウム側に、ヒートシール層として70μmのエチレ
ン含有量4%のプロピレン−エチレンブロツクコ
ポリマーとエチレン含有量4%のプロピレン−エ
チレンランダムコポリマーとからなる共押出フイ
ルム(厚み比7:3)を、ランダムコポリマー側
がヒートシール面となるようにウレタン系接着剤
で積層したものを準備した。
カツプ状容器として、75μmの表面処理鋼箔の
片面に40μm及び他面に70μmの無延伸ポリプロピ
レンフイルムをウレタン系接着剤で積層し、次に
この積層体を70μmのフイルム側がヒートシール
面となるように深絞り成形し、さらに、巾5mmの
ヒートシール用フランジを形成させた外形75mmの
円形容器を準備した。
中間フイルムとして次の2種を準備した。一つ
は、56μmのホモのポリプロピレン層(A層)と、
エチレン含有量4%のプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体に線状低密度ポリエチレンを36重量
%及びエチレン−プロピレンゴムを2重量%ブレ
ンドした4μmのブレンド層(B層)とからなる、
2層系の共押出しフイルム(フイルムA)であ
る。また、一つは、10μmのエチレン含有量4%
のプロピレン−エチレンランダム共重合体層(A
層)と、45μmのホモのポリプロピレン層と、エ
チレン含有量4%のプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体に線状低密度ポリエチレンを35重量%
ブレンドした5μmのブレンド層(B層)とからな
る、3層系の共押出しフイルム(フイルムB)で
ある。
これらの蓋材、カツプ状容器及び中間フイルム
を用いて第1図に示したタイプの密封容器を作製
した。作製順序としては、まず中間フイルムのB
層側をカツプ状容器のヒートシール用フランジ面
に200℃−0.8秒の条件で熱接着(易剥離性シー
ル)し、この熱接着領域の内側に充填用開口部を
設けた。なお、充填用開口部は、開口部を容器の
中心に設けた第7−A図に示すタイプのもの、偏
心させた第7−B図に示すタイプのもの、及び切
れ込みとした第7−C図に示したタイプのものと
した。さらに、第7−A図のタイプのものについ
ては、開口部の大きさ及び中間フイルムを変えた
ものを作製した。容器は1条件について15個ずつ
作製した。この後、容器に水を全容積の90%程度
充填した後、中間フイルムのA層側と蓋内面側と
を195℃−1.5秒−2回の条件でヒートシール(タ
イトシール)して密封した。
なお、易剥離性シール部及びタイトシール部は
円形のヒートシール用フランジの外形と同心円と
なるようにヒートシールヘツドの形状と位置を規
制してヒートシールを行なつた。このとき、易剥
離性シール部の内径及び外形を66mm及び73mmと
し、タイトシール部の内径及び外形を69mm及び75
mmとした。さらに、開封開始部においては中間フ
イルムと蓋の把持部とがフランジの外側で接着さ
れるように受台とヒートシールヘツドの形状を工
夫した。
このようにして得られた密封充填容器の剥離強
度及び開封強度を120℃−30分のレトルト殺菌後
に引張試験機を用いて測定した。剥離強度の測定
は、ヒートシールの方向に対し直角に15mm巾の短
冊を切りだし、短冊の蓋材側を上のチヤツクにカ
ツプの側壁を下のチヤツクにはさみ、300mm/分
の速度で上下に引つ張つて行なつた。また、開封
強度はクロス・ヘツドに容器を45゜傾けて固定し、
蓋及び中間フイルムの開封のための把持部を同時
に上のチヤツクにはさみ(容器の上面と蓋の把持
部とのなす角が45゜となつた状態)、300mm/分の
速度で上下に引つ張つて行なつた。容器の内側か
らの剥離あるいは破壊強度、開封開始部における
外側からの剥離強度及び開封強度の平均値を表1
に、また、第8図に実施例1と比較例1の開封強
度の測定チヤート例を示す。
本発明の目的は、レトルト殺菌時などの内圧増
大或いは落下衝撃等に耐えることができ、開封が
開始時から終了時まで容易であると共に確実かつ
安定に行なえる易開封性密封容器を提供するにあ
るが、表1から分かるように、容器の内側からの
剥離あるいは破壊強度は2.3Kg/15mm巾以上とレ
トルト殺菌時の内圧増大に耐えられる強度に、外
側からの剥離強度は1Kg/15mm巾前後と易開封性
シールとなつており、一次開封力は容易に開封開
始ができる値を示している。しかし、二次開封力
については比較例1及び比較例2で高い値となつ
ており、実施例1から7のように中間フイルムを
容器の内側へ突出させることにより小さくなつて
いることが分かる。なお、比較例2の容器につい
ては、開封終了部のフランジ面に中間フイルムの
一部が残るものが15個中5個あつた。
さらに、これらの容器を5人のパネルに実際に
開封させたところ、開封終了時に内容物をこぼし
てしまつたパネルが比較例1の容器では二人、比
較例2の容器では4人いた。また、比較例2の容
器については、開封終了部のフランジ面に中間フ
イルムの一部が残つたままのものがあつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の易開封性密封容器を例示した
断面構造図であり、第2−A図,第2−B図及び
第2−C図は本体に中間フイルムを施用した例を
示す斜視図であり、第3図乃び第4図は容器の内
側密封部に内側からの剥離力が作用している状態
を示す断面図であり、第5−A図及び第5−B図
は容器の開封開始部における断面図であり、第6
−A図及び第6−B図は開封終了時における状態
をしめす斜視図であり、第6−C図は第6−A図
の開封終了部付近の状態を示す断面図であり、第
6−D図は第6−B図の開封終了部付近の状態を
示す断面図であり、第7−A図、第7−B図及び
第7−C図は実施例或いは比較例で使用した容器
の中間フイルムの施用例を示す平面図であり、第
8図は実施例1及び比較例1で用いた容器の開封
の開始から終了までの開封力の変化を例示たグラ
フである。 印照数字1はヒートシール用フランジ、2は容
器本体、3は蓋、4は中間フイルム、11は容器
の密封部から内側へ突出させた中間フイルムの延
長部、12は中間フイルムに設けられた開口部、
20は開封終了部、21は開封開始部、30はタ
イトシール部、31は易開封性シール部、32は
易開封性シール部の内周側端縁、33はタイトシ
ール部の内側端縁、41は易開封性シール部の外
周側端縁、42はタイトシール部の外周側端縁を
示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒートシール用フランジを有するカツプ状容
    器と蓋とがヒートシールにより密封された容器で
    あつて、該密封部がフランジと蓋とそれらの間に
    介在する中間フイルムとの積層構造を有し、該中
    間フイルムは周状の密封部とその内側の開口部と
    少なくとも開封終了部近傍において密封部から内
    側に延びていて蓋及び容器とは非接着状態にある
    延長部とを有し、中間フイルムと蓋との間はタイ
    トシールであると共に中間フイルムとフランジと
    の間は易剥離性シールであり、易剥離性シール部
    の内周側端縁はタイトシール部の内周側端縁より
    も容器の内側に位置し且つ開封開始位置において
    中間フイルムがフランジより蓋と共に把持部とし
    て容器の外側に突出しているか、或いは易剥離性
    シール部の外周側端縁がタイトシール部の外周側
    端縁と同じか或いはそれより容器の内側に位置し
    ていることを特徴とする易開封性容器。 2 前記延長部が密封部の内周全体にわたつて設
    けられている請求項1記載の容器。 3 前記開口部が中間フイルムに設けられた切込
    みである請求項1記載の容器。 4 請求項1記載の易開封性容器内に食品類を充
    填し、殺菌乃至滅菌状態で密封して成る食品包装
    体。
JP16771188A 1988-07-07 1988-07-07 易開封性密封容器 Granted JPH0219277A (ja)

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