JPH0336879B2 - - Google Patents
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- JPH0336879B2 JPH0336879B2 JP26225685A JP26225685A JPH0336879B2 JP H0336879 B2 JPH0336879 B2 JP H0336879B2 JP 26225685 A JP26225685 A JP 26225685A JP 26225685 A JP26225685 A JP 26225685A JP H0336879 B2 JPH0336879 B2 JP H0336879B2
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〔産業上の利用分野〕
本発明は金属圧延油組成物に関し、更に詳しく
は乳化型金属圧延油組成物に関する。 〔従来技術〕 従来から一般に使用されている金属圧延油は潤
滑油成分通常は油脂、鉱物油または脂肪酸エステ
ル等の基油に、防錆剤、極圧剤、油性向上剤、酸
化防止剤等の各種の助剤を加え、これを乳化剤で
O/W型エマルジヨンとして通常1〜20%程度の
濃度で圧延加工部に供給している。しかしながら
最近の圧延技術の進歩により圧延速度の高速、大
量生産化がはかられ、潤滑性循環安定性、作業
性、廃水処理性等圧延油に対する要求が、増々苛
酷なものとなつてきており、その要求に充分対応
出来る圧延油の開発がのぞまれているのが現状で
ある。しかしながら従来の乳化剤を用いた圧延油
は、種々の難点を有し、満足し得るものではなか
つた。即ち、従来の乳化剤を用いた圧延油では、
乳化剤の種類、添加量を変化させ、圧延油と圧延
材の表面に付着する油量(プレートアウト量)を
増減させ、圧延潤滑性をコントロールしていた。
しかしこのような乳化剤を用いた圧延油に於いて
は、プレートアウト量と、液循環安定性とは、相
反する傾向を示すものであつて、エマルジヨンの
安定性を高めれば圧延材へのプレートアウト量が
減少して潤滑性が不充分となり、またプレートア
ウト量を増大せんとすれば、エマルジヨンが不安
定になつて循環使用する際に種々の支障をきたす
欠点があつた。また発生する鉄粉が不安定エマル
ジヨンに付着し、冷間圧延鋼板を汚す所謂圧延汚
れが生じ、後工程である洗浄、焼鈍工程に悪影響
を及ぼす難点も生じる。加えて圧延機自体及びそ
の周辺にも付着し美観を損なうばかりでなく作業
上も問題が生じる。 〔発明の目的〕 本発明は上記従来の圧延油の欠点を解決するた
めに従来から鋭意研究を続けて来たが、この研究
に於いてある特定の高分子化合物を使用すること
により上記欠点が解消出来、プレートアウト量を
減少せしめずに液循環安定性の優れた乳化型圧延
油が収得出来ることを見出し、ここに本発明を完
成するに至つた。即ち本発明は、 (A) 動植物油脂、鉱物油並びに脂肪酸エステルの
少なくとも1種である潤滑油成分、及び (B)(イ) 下記式 (但し、式中R1は炭素数1〜18のアルキル
基を、Aはいずれか一方が
は乳化型金属圧延油組成物に関する。 〔従来技術〕 従来から一般に使用されている金属圧延油は潤
滑油成分通常は油脂、鉱物油または脂肪酸エステ
ル等の基油に、防錆剤、極圧剤、油性向上剤、酸
化防止剤等の各種の助剤を加え、これを乳化剤で
O/W型エマルジヨンとして通常1〜20%程度の
濃度で圧延加工部に供給している。しかしながら
最近の圧延技術の進歩により圧延速度の高速、大
量生産化がはかられ、潤滑性循環安定性、作業
性、廃水処理性等圧延油に対する要求が、増々苛
酷なものとなつてきており、その要求に充分対応
出来る圧延油の開発がのぞまれているのが現状で
ある。しかしながら従来の乳化剤を用いた圧延油
は、種々の難点を有し、満足し得るものではなか
つた。即ち、従来の乳化剤を用いた圧延油では、
乳化剤の種類、添加量を変化させ、圧延油と圧延
材の表面に付着する油量(プレートアウト量)を
増減させ、圧延潤滑性をコントロールしていた。
しかしこのような乳化剤を用いた圧延油に於いて
は、プレートアウト量と、液循環安定性とは、相
反する傾向を示すものであつて、エマルジヨンの
安定性を高めれば圧延材へのプレートアウト量が
減少して潤滑性が不充分となり、またプレートア
ウト量を増大せんとすれば、エマルジヨンが不安
定になつて循環使用する際に種々の支障をきたす
欠点があつた。また発生する鉄粉が不安定エマル
ジヨンに付着し、冷間圧延鋼板を汚す所謂圧延汚
れが生じ、後工程である洗浄、焼鈍工程に悪影響
を及ぼす難点も生じる。加えて圧延機自体及びそ
の周辺にも付着し美観を損なうばかりでなく作業
上も問題が生じる。 〔発明の目的〕 本発明は上記従来の圧延油の欠点を解決するた
めに従来から鋭意研究を続けて来たが、この研究
に於いてある特定の高分子化合物を使用すること
により上記欠点が解消出来、プレートアウト量を
減少せしめずに液循環安定性の優れた乳化型圧延
油が収得出来ることを見出し、ここに本発明を完
成するに至つた。即ち本発明は、 (A) 動植物油脂、鉱物油並びに脂肪酸エステルの
少なくとも1種である潤滑油成分、及び (B)(イ) 下記式 (但し、式中R1は炭素数1〜18のアルキル
基を、Aはいずれか一方が
本発明に於いては、上記式(イ)〜(ハ)で表わされる
特定の高分子化合物の少なくとも1種を使用する
ことにより、プレートアウト量が減少することな
く優れた液循環安定性を示す。更に詳しくは本発
明圧延油組成物に於いては上記式(イ)〜(ハ)で表わさ
れる特定の高分子化合物の優れた保護コロイド的
作用によつて、潤滑油成分はかなり大きな粒径を
保つて安定に水中に分散し、しかも分散している
粒度分布のブロードな大きな巾をもつことなく、
かなりせまい巾でシヤープな分布を示し、極めて
循環安定性が良い。また圧延加工部に供給された
ときには、これが金属被圧延材に接触すれば粒径
の大きな油粒子が金属被圧延材に厚く強力な潤滑
膜を形成し、プレートアウト量が大きくなる効果
を発揮する。 また本発明圧延油組成物は上記効果以外にも次
の様な優れた効果を発揮する。 (i) エマルジヨン濃度並びにクーラメント(使用
時に圧延油を水に希釈した状態)に於いて温度
の影響を受けることが極めて少なく、温度の変
化によつてエマルジヨンの状態が変化せず安定
して使用出来、圧延作業管理が大変容易とな
る。 (ii) スカムや金属粉が混入してもエマルジヨン中
の潤滑油成分の粒径の変化が非常に少なく、ま
たスカムや鉄粉を親水化するためミル(圧延
機)汚れが改善される。 (iii) 金属被圧延材の表面の清浄化が大きく向上す
る。この際被圧延油の表面が清浄化されていな
いと後工程の焼鈍に於いてエツジカーボン等が
生じ好ましくない。 (iv) 潤滑性が従来の圧延油に比し7〜10%程度も
大きく向上する。 〔発明の構成〕 本発明の圧延油組成物は基本的には、油脂、鉱
物油および脂肪酸エステルの少なくとも1種から
成る潤滑油成分に、上記式(イ)〜(ハ)で表わされる高
分子化合物の少なくとも1種を配合したものであ
る。 本発明に於いて使用される潤滑油成分としては
従来からこの種圧延油組成物に使用されて来たも
のがいずれも使用出来、その代表例として油脂、
鉱物油および脂肪酸エステルが挙げられ、これ等
は1種または2種以上の混合系で使用出来る。具
体的には、たとえばスピンドル油、マシン油、タ
ービン油、シリンダー油等の鉱物油;鯨油、牛
脂、豚油、ナタネ油、ヒマシ油、ヌカ油、パーム
油、ヤシ油等の動植物油の油脂;牛脂、ヤシ油、
パーム油、ヒマシ油等から得られる脂肪酸と炭素
数1〜22の脂肪族1価アルコール、エチレングリ
コール、ネオペンチルアルコール、ペンタエリス
リトール等とのエステルが挙げられる。 本発明で使用する式(イ)で表わされる高分子化合
物は、その製法は何等限定されないが、たとえば
次の様な方法で製造される。 ビニルエーテル−マレイン酸共重合体をキシレ
ン、n−ヘキサン等の無極性媒体に溶解したの
ち、該共重合体の繰返し単位当り1.0〜1.5当量の
ジアミンで加温下通常70〜200℃程度でモノアミ
ド化し、次いでエチレンオキサイド付加、アルキ
ル化、アミノ化、アルカリ金属塩化し、最後に脱
溶媒して製造することが出来る。 また式(ロ)で表わされる高分子化合物について
も、その製法は限定されるものではないがたとえ
ば下記の方法を具体例として挙げることが出来
る。 イソブチレン−マレイン酸共重合体をジメチル
ホルムアミド等の適宜な溶媒に溶解し、その後上
記と同様の方法で処理する。 尚(イ)と(ハ)は無水マレイン酸をキシレン、ベンゼ
ン、ヘキサン等の有機溶媒中、ジアミンによつて
モノアミド化し、更にビニルエーテルモノマーま
たはイソブチレンと過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチルニトリル等の重合開始剤の存在下、溶
液重合あるいは乳化共重合させても得られる。 式(ハ)の化合物は式(イ)または式(ロ)に於いてAが
OHの場合に、架橋剤たとえばアミノアルコー
ル、多価アルコールたとえばグリコールやポリオ
ール、ジアミン類等で二量化した繰返し単位を有
するものである。この際二量化方法は次のような
方法で行われる。(イ)または(ロ)のモノアミド化物を
キシレン等の適宜の溶媒に溶解し、これにヘキサ
メチレンジアミン、アミノアルコール、ジオー
ル、ポリオールおよびポリエチレンイミン等の架
橋化剤で二量化、次いでポリエチレンオキサイド
付加、アルキル化、アミノ化、アルキル金属塩化
して得られる。また二量化した後(イ)または(ロ)の反
応を行つても得られる。また使用されるグリコー
ルやジアミン類としては、たとえばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、ネオペンチルグリコール、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ポリエチ
レンイミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン等を例示することが出来る。 本発明に於いて使用する上記式(イ)〜(ハ)の各化合
物のうち、好ましいものを示せば次の様なもので
ある。即ち先ず式(イ)に於いては R1=3〜18、m1=2〜8、m2=2〜10、m3=
2〜6、R6=6〜18、R7=1〜6、R8=1〜6、
M=Na、n=5〜1000 のものである。また式(イ)に於いてMで示される金
属としては上記好ましい金属に限定されるもので
はなく通常Li、Kも含まれる。また式(ロ)に於いて
は、好ましいものはn′が10〜1200のものである。 式(ハ)に於いては、好ましいものは式(イ)または式
(ロ)の好ましいものの二量体化した繰返し単位を有
するものであり、二量体化する際に使用するグリ
コールやジアミンの好ましいものはポリエチレン
グリコール、ヘキサメチレンジアミン、ポリエチ
レンイミン、アミノエチルアルコールである。 本発明に於いては上記一般式(イ)〜(ハ)で表わされ
る化合物の少なくとも1種を使用することを必須
としているが、好ましくはこれ等化合物と対イオ
ンを形成する物質を併用する。この際使用される
対イオンとしてのアニオンとしては、たとえば硫
酸イオン、硝酸イオン、塩素イオン、グリコール
酸イオン、リン酸イオン、硼酸イオン、炭素数1
〜20の脂肪酸イオン等が挙げられる。 通常圧延油は製造工場に於いて、油脂、鉱油或
いはエステル等を基油とし、これに必要に応じ油
性向上剤、極圧添加剤、防錆添加剤、酸化防止
剤、乳化剤等の1種または2種以上を配合した組
成物を輪送し、実際使用される現場に於いて水に
0.1〜10%の濃度に希釈、エマルジヨン化して使
用される。 このため対イオンとして炭素数1〜20好ましく
は8〜20の脂肪酸イオンを用いた場合には本発明
に使用する高分子物質(イ)〜(ハ)は圧延油の基油に均
一に溶解する。従つて使用現場に於いては従来の
圧延油同様、水に所定濃度に希釈するのみで均一
なエマルジヨンが形成される。これに対して、対
イオンとして炭素数1〜20の脂肪酸イオンを除く
対イオンを使用した場合には、高分子化合物(イ)〜
(ハ)は、基油に均一溶解しがたく使用現場に於いて
圧延油と分散剤を各々所定濃度に水に希釈してエ
マルジヨンを形成することが好ましい。 本発明に於いては上記一般式(イ)〜(ハ)で表わされ
る化合物はこれ等の1種でも或いは2種以上併用
しても良い。 これ等本発明の高分子化合物は圧延油組成物全
量に対して0.1〜10重量%好ましくは0.5〜5重量
%になるように配合する。 本発明の金属圧延油組成物には、上記成分の
他、必要に応じて公知の各種添加剤、たとえば防
錆剤、油性向上剤、極圧剤、酸化防止剤等を添加
することが出来る。 上記各種添加剤は、必要に応じ圧延油組成物全
量に対して、それぞれ0〜10%、0〜20%、0〜
3%、0〜5%の割合で添加することが出来る。 防錆剤としては、アルケニルコハク酸及びその
誘導体、オレイン酸等の脂肪酸、ソルビタンモノ
オレート等のエステル又はその他アミン類等が、
油性向上剤としては、オレイン酸、ステアリン酸
等の高脂肪酸及びその誘導体であるエステル又は
ダイマー酸等の二塩基酸が、また、極圧剤として
は、トリクレジルホスフエート等のリン系化合物
及びジアルキルジチオリン酸亜鉛等の有機化合物
が、酸化防止剤としては、2,4−ジt−ブチル
−p−クレゾール等のフエノール系化合物、フエ
ニルα−ナフチルアミン等の芳香族アミン等がそ
れぞれ例示される。 本発明の金属圧延油組成物は、上記圧延油成分
と、水溶性高分子化合物とを単に同時混合する
か、或いは、水分量が80%位までの濃厚溶液とし
て調製しておき、使用時水で希釈することにより
使用される。 〔実施例〕 以下に実施例並びに比較例を示して本発明を具
体的に説明する。但し下記例に於いて使用した分
散剤A〜Kは夫々次のものを示す。 高分子分散剤 A:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジエチルアミノプロパンジアミドの共
重合物 重合度=8 =4960 B:ブチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノヘキサメチレンジアミ
ド、エチレンオキサイド5モル付加物の共重合
体 重合度=800 =355000 C:オクチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
モノN,N−ジブチルアミノデカメチレンアミ
ドの共重合体 重合度=160 =85000 D:ラウリルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジエチルアミノプロパンアミド、オレ
イルエステルの共重合体 重合度=40 =27500 E:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミド、Na塩の共重合
体 重合度=400 =111000 F:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミド、ジブチルアミン
の共重合体 重合度=300 (ISCDAM−Am−2) =110000 G:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノヘキサメチレンアミド、ヘキサメ
チレンアミドの共重合物 重合度=800 =305000 H:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノプロパンアミドの共重
合物(重合度=8)をヘキサメチレンジアミン
で2量化 =8000 (2量体) I:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミドの共重合体(重合
度=30)をポリエチレンイミン(=1200)
で2量化 =18000(2量体) J:ブチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノプロパンアミドの共重
合体(重合度=800)をアミノエチルアルコー
ルで2量化 =525000(2量体) K:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジブチルアミノヘキサメチレンアミド
の共重合体(重合度=20)をポリエチレングリ
コール(=1000)で2量化 =25800(2量体) 実施例 1〜11 上記分散剤を用い、第1表に示す所定の成分と
所定の配合量で配合して圧延油組成物を調製し
た。 かくして得られた各組成物について、各種特性
を測定した。この結果を第2表並びに第1〜4図
に示す。但し各種特性は夫々次の方法で測定し
た。 <付着量> 1.6×80×100mmの酸洗い板をダル圧延5パス後
水切りして風乾(24時間)して秤量してw1を測
定する。次いでトリクレンで洗浄して秤量して
w2を測定する。 付着量=w1−w2 <圧延試験> 二段試験圧延機を用いて、下記圧延条件にて7
パス圧延し、伸び率=3.4時点に於ける圧延荷重
(t数)を測定し、下記式による圧延相対比を求
めた。 ※圧延条件 圧延材料:軟鋼板(SPCC)厚さ2.2mm×巾 50mm
×長さ500mm 圧延速度:13m/分 圧延ロール:直径150mm、胴長200mmブライトロー
ル クーラント温度:50〜55℃ クーラント濃度:5%エマルジヨン パススケジユール:7パス ※圧延相対比=
本発明圧延油の圧延荷重(t数)/市販圧延油の圧延荷
重(t数) <鋼板明度試験> 試験圧延した鋼板表面に市販メルテングテープ
を貼付、次いで剥離し、該テープを標準白色台紙
に貼りつけた表面を日本電色工業製色差計ND−
101D型でその明度を測定した。完全黒色を0、
標準白色台紙の明度を85として求める。 <劣化テスト> 本発明圧延油(3%エマルジヨン)を下記第5
図に示す循環劣化試験機で7日間劣化試験を行
い、試験前後の粒径分布を測定した。但し第5図
中1はタンク(液温55℃±5℃)、2はフイルタ
ー、3はポンプ(25/min)、4は回転ドラム
(30φcm×20cml)を示す。この回転ドラム4中に
は1/2鋼球ボール150個、2cm×2cm×1cm鋳物ブ
ロツク8個を内在せしめ、115rpmで回転するも
のである。 第1〜4図に於ける実線は試験前の粒径分布を
表わし、また点線は試験後の粒径分布を表わす。
特定の高分子化合物の少なくとも1種を使用する
ことにより、プレートアウト量が減少することな
く優れた液循環安定性を示す。更に詳しくは本発
明圧延油組成物に於いては上記式(イ)〜(ハ)で表わさ
れる特定の高分子化合物の優れた保護コロイド的
作用によつて、潤滑油成分はかなり大きな粒径を
保つて安定に水中に分散し、しかも分散している
粒度分布のブロードな大きな巾をもつことなく、
かなりせまい巾でシヤープな分布を示し、極めて
循環安定性が良い。また圧延加工部に供給された
ときには、これが金属被圧延材に接触すれば粒径
の大きな油粒子が金属被圧延材に厚く強力な潤滑
膜を形成し、プレートアウト量が大きくなる効果
を発揮する。 また本発明圧延油組成物は上記効果以外にも次
の様な優れた効果を発揮する。 (i) エマルジヨン濃度並びにクーラメント(使用
時に圧延油を水に希釈した状態)に於いて温度
の影響を受けることが極めて少なく、温度の変
化によつてエマルジヨンの状態が変化せず安定
して使用出来、圧延作業管理が大変容易とな
る。 (ii) スカムや金属粉が混入してもエマルジヨン中
の潤滑油成分の粒径の変化が非常に少なく、ま
たスカムや鉄粉を親水化するためミル(圧延
機)汚れが改善される。 (iii) 金属被圧延材の表面の清浄化が大きく向上す
る。この際被圧延油の表面が清浄化されていな
いと後工程の焼鈍に於いてエツジカーボン等が
生じ好ましくない。 (iv) 潤滑性が従来の圧延油に比し7〜10%程度も
大きく向上する。 〔発明の構成〕 本発明の圧延油組成物は基本的には、油脂、鉱
物油および脂肪酸エステルの少なくとも1種から
成る潤滑油成分に、上記式(イ)〜(ハ)で表わされる高
分子化合物の少なくとも1種を配合したものであ
る。 本発明に於いて使用される潤滑油成分としては
従来からこの種圧延油組成物に使用されて来たも
のがいずれも使用出来、その代表例として油脂、
鉱物油および脂肪酸エステルが挙げられ、これ等
は1種または2種以上の混合系で使用出来る。具
体的には、たとえばスピンドル油、マシン油、タ
ービン油、シリンダー油等の鉱物油;鯨油、牛
脂、豚油、ナタネ油、ヒマシ油、ヌカ油、パーム
油、ヤシ油等の動植物油の油脂;牛脂、ヤシ油、
パーム油、ヒマシ油等から得られる脂肪酸と炭素
数1〜22の脂肪族1価アルコール、エチレングリ
コール、ネオペンチルアルコール、ペンタエリス
リトール等とのエステルが挙げられる。 本発明で使用する式(イ)で表わされる高分子化合
物は、その製法は何等限定されないが、たとえば
次の様な方法で製造される。 ビニルエーテル−マレイン酸共重合体をキシレ
ン、n−ヘキサン等の無極性媒体に溶解したの
ち、該共重合体の繰返し単位当り1.0〜1.5当量の
ジアミンで加温下通常70〜200℃程度でモノアミ
ド化し、次いでエチレンオキサイド付加、アルキ
ル化、アミノ化、アルカリ金属塩化し、最後に脱
溶媒して製造することが出来る。 また式(ロ)で表わされる高分子化合物について
も、その製法は限定されるものではないがたとえ
ば下記の方法を具体例として挙げることが出来
る。 イソブチレン−マレイン酸共重合体をジメチル
ホルムアミド等の適宜な溶媒に溶解し、その後上
記と同様の方法で処理する。 尚(イ)と(ハ)は無水マレイン酸をキシレン、ベンゼ
ン、ヘキサン等の有機溶媒中、ジアミンによつて
モノアミド化し、更にビニルエーテルモノマーま
たはイソブチレンと過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチルニトリル等の重合開始剤の存在下、溶
液重合あるいは乳化共重合させても得られる。 式(ハ)の化合物は式(イ)または式(ロ)に於いてAが
OHの場合に、架橋剤たとえばアミノアルコー
ル、多価アルコールたとえばグリコールやポリオ
ール、ジアミン類等で二量化した繰返し単位を有
するものである。この際二量化方法は次のような
方法で行われる。(イ)または(ロ)のモノアミド化物を
キシレン等の適宜の溶媒に溶解し、これにヘキサ
メチレンジアミン、アミノアルコール、ジオー
ル、ポリオールおよびポリエチレンイミン等の架
橋化剤で二量化、次いでポリエチレンオキサイド
付加、アルキル化、アミノ化、アルキル金属塩化
して得られる。また二量化した後(イ)または(ロ)の反
応を行つても得られる。また使用されるグリコー
ルやジアミン類としては、たとえばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、グリセリン、
ソルビトール、ネオペンチルグリコール、エチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ポリエチ
レンイミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン等を例示することが出来る。 本発明に於いて使用する上記式(イ)〜(ハ)の各化合
物のうち、好ましいものを示せば次の様なもので
ある。即ち先ず式(イ)に於いては R1=3〜18、m1=2〜8、m2=2〜10、m3=
2〜6、R6=6〜18、R7=1〜6、R8=1〜6、
M=Na、n=5〜1000 のものである。また式(イ)に於いてMで示される金
属としては上記好ましい金属に限定されるもので
はなく通常Li、Kも含まれる。また式(ロ)に於いて
は、好ましいものはn′が10〜1200のものである。 式(ハ)に於いては、好ましいものは式(イ)または式
(ロ)の好ましいものの二量体化した繰返し単位を有
するものであり、二量体化する際に使用するグリ
コールやジアミンの好ましいものはポリエチレン
グリコール、ヘキサメチレンジアミン、ポリエチ
レンイミン、アミノエチルアルコールである。 本発明に於いては上記一般式(イ)〜(ハ)で表わされ
る化合物の少なくとも1種を使用することを必須
としているが、好ましくはこれ等化合物と対イオ
ンを形成する物質を併用する。この際使用される
対イオンとしてのアニオンとしては、たとえば硫
酸イオン、硝酸イオン、塩素イオン、グリコール
酸イオン、リン酸イオン、硼酸イオン、炭素数1
〜20の脂肪酸イオン等が挙げられる。 通常圧延油は製造工場に於いて、油脂、鉱油或
いはエステル等を基油とし、これに必要に応じ油
性向上剤、極圧添加剤、防錆添加剤、酸化防止
剤、乳化剤等の1種または2種以上を配合した組
成物を輪送し、実際使用される現場に於いて水に
0.1〜10%の濃度に希釈、エマルジヨン化して使
用される。 このため対イオンとして炭素数1〜20好ましく
は8〜20の脂肪酸イオンを用いた場合には本発明
に使用する高分子物質(イ)〜(ハ)は圧延油の基油に均
一に溶解する。従つて使用現場に於いては従来の
圧延油同様、水に所定濃度に希釈するのみで均一
なエマルジヨンが形成される。これに対して、対
イオンとして炭素数1〜20の脂肪酸イオンを除く
対イオンを使用した場合には、高分子化合物(イ)〜
(ハ)は、基油に均一溶解しがたく使用現場に於いて
圧延油と分散剤を各々所定濃度に水に希釈してエ
マルジヨンを形成することが好ましい。 本発明に於いては上記一般式(イ)〜(ハ)で表わされ
る化合物はこれ等の1種でも或いは2種以上併用
しても良い。 これ等本発明の高分子化合物は圧延油組成物全
量に対して0.1〜10重量%好ましくは0.5〜5重量
%になるように配合する。 本発明の金属圧延油組成物には、上記成分の
他、必要に応じて公知の各種添加剤、たとえば防
錆剤、油性向上剤、極圧剤、酸化防止剤等を添加
することが出来る。 上記各種添加剤は、必要に応じ圧延油組成物全
量に対して、それぞれ0〜10%、0〜20%、0〜
3%、0〜5%の割合で添加することが出来る。 防錆剤としては、アルケニルコハク酸及びその
誘導体、オレイン酸等の脂肪酸、ソルビタンモノ
オレート等のエステル又はその他アミン類等が、
油性向上剤としては、オレイン酸、ステアリン酸
等の高脂肪酸及びその誘導体であるエステル又は
ダイマー酸等の二塩基酸が、また、極圧剤として
は、トリクレジルホスフエート等のリン系化合物
及びジアルキルジチオリン酸亜鉛等の有機化合物
が、酸化防止剤としては、2,4−ジt−ブチル
−p−クレゾール等のフエノール系化合物、フエ
ニルα−ナフチルアミン等の芳香族アミン等がそ
れぞれ例示される。 本発明の金属圧延油組成物は、上記圧延油成分
と、水溶性高分子化合物とを単に同時混合する
か、或いは、水分量が80%位までの濃厚溶液とし
て調製しておき、使用時水で希釈することにより
使用される。 〔実施例〕 以下に実施例並びに比較例を示して本発明を具
体的に説明する。但し下記例に於いて使用した分
散剤A〜Kは夫々次のものを示す。 高分子分散剤 A:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジエチルアミノプロパンジアミドの共
重合物 重合度=8 =4960 B:ブチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノヘキサメチレンジアミ
ド、エチレンオキサイド5モル付加物の共重合
体 重合度=800 =355000 C:オクチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
モノN,N−ジブチルアミノデカメチレンアミ
ドの共重合体 重合度=160 =85000 D:ラウリルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジエチルアミノプロパンアミド、オレ
イルエステルの共重合体 重合度=40 =27500 E:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミド、Na塩の共重合
体 重合度=400 =111000 F:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミド、ジブチルアミン
の共重合体 重合度=300 (ISCDAM−Am−2) =110000 G:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノヘキサメチレンアミド、ヘキサメ
チレンアミドの共重合物 重合度=800 =305000 H:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノプロパンアミドの共重
合物(重合度=8)をヘキサメチレンジアミン
で2量化 =8000 (2量体) I:イソブチレンと無水マレイン酸のN,N−ジ
メチルアミノプロパンアミドの共重合体(重合
度=30)をポリエチレンイミン(=1200)
で2量化 =18000(2量体) J:ブチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジメチルアミノプロパンアミドの共重
合体(重合度=800)をアミノエチルアルコー
ルで2量化 =525000(2量体) K:オレイルビニルエーテルと無水マレイン酸の
N,N−ジブチルアミノヘキサメチレンアミド
の共重合体(重合度=20)をポリエチレングリ
コール(=1000)で2量化 =25800(2量体) 実施例 1〜11 上記分散剤を用い、第1表に示す所定の成分と
所定の配合量で配合して圧延油組成物を調製し
た。 かくして得られた各組成物について、各種特性
を測定した。この結果を第2表並びに第1〜4図
に示す。但し各種特性は夫々次の方法で測定し
た。 <付着量> 1.6×80×100mmの酸洗い板をダル圧延5パス後
水切りして風乾(24時間)して秤量してw1を測
定する。次いでトリクレンで洗浄して秤量して
w2を測定する。 付着量=w1−w2 <圧延試験> 二段試験圧延機を用いて、下記圧延条件にて7
パス圧延し、伸び率=3.4時点に於ける圧延荷重
(t数)を測定し、下記式による圧延相対比を求
めた。 ※圧延条件 圧延材料:軟鋼板(SPCC)厚さ2.2mm×巾 50mm
×長さ500mm 圧延速度:13m/分 圧延ロール:直径150mm、胴長200mmブライトロー
ル クーラント温度:50〜55℃ クーラント濃度:5%エマルジヨン パススケジユール:7パス ※圧延相対比=
本発明圧延油の圧延荷重(t数)/市販圧延油の圧延荷
重(t数) <鋼板明度試験> 試験圧延した鋼板表面に市販メルテングテープ
を貼付、次いで剥離し、該テープを標準白色台紙
に貼りつけた表面を日本電色工業製色差計ND−
101D型でその明度を測定した。完全黒色を0、
標準白色台紙の明度を85として求める。 <劣化テスト> 本発明圧延油(3%エマルジヨン)を下記第5
図に示す循環劣化試験機で7日間劣化試験を行
い、試験前後の粒径分布を測定した。但し第5図
中1はタンク(液温55℃±5℃)、2はフイルタ
ー、3はポンプ(25/min)、4は回転ドラム
(30φcm×20cml)を示す。この回転ドラム4中に
は1/2鋼球ボール150個、2cm×2cm×1cm鋳物ブ
ロツク8個を内在せしめ、115rpmで回転するも
のである。 第1〜4図に於ける実線は試験前の粒径分布を
表わし、また点線は試験後の粒径分布を表わす。
【表】
【表】
第1〜4図は各圧延油組成物の劣化試験の結果
を示す図面であり、また第5図は劣化試験の方法
を示す図面である。 1……タンク、2……フイルター、3……ポン
プ、4……回転ドラム。
を示す図面であり、また第5図は劣化試験の方法
を示す図面である。 1……タンク、2……フイルター、3……ポン
プ、4……回転ドラム。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 動植物油脂、鉱物油並びに脂肪酸エステ
ルの少なくとも1種である潤滑油成分、及び (B)(イ) 下記式 (但し、式中R1は炭素数1〜18のアルキル
基を、Aはいずれか一方が 【式】であり、他方が OH、−O(C2H4O)−n2H、−OR6、OM、
ONH−(CH2)−n3NH2、ONH2R6または
ONHR7R8である。またnは10〜3050の整
数、m1は2〜10の整数、m2は1〜20の整
数、m3は1〜10の整数を示す。またR2およ
びR3は同一または相異なるHまたはCH3基
を、R4およびR5は同一または相異なる炭素
数1〜3のアルキル基を、R6は炭素数1〜
20のアルキル基を、R7並びにR8は同一また
は相異なる炭素数1〜20のアルキル基を、M
はアルカリ金属を示す) で表わされる繰返し単位を有するビニルエー
テル−マレイン酸系共重合体、 (ロ) 下記式 (但し式中Aは上記と同じ、R9はHまたは
CH3を示し、n′は10〜1300の整数を示す) で表わされる繰返し単位を有するイソブチレ
ン−マレイン酸系共重合体、及び (ハ) 上記式(イ)または(ロ)に於いて、AがOHの場
合に、適宜な架橋化剤を用いて二量化した繰
返し単位を有するイソブチレン−マレイン酸
系共重合体もしくはビニルエーテル−マレイ
ン酸系共重合体 の少なくとも1種を必須成分として含有して成る
ことを特徴とする金属圧延油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26225685A JPS62121792A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | 金属圧延油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26225685A JPS62121792A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | 金属圧延油組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62121792A JPS62121792A (ja) | 1987-06-03 |
| JPH0336879B2 true JPH0336879B2 (ja) | 1991-06-03 |
Family
ID=17373249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26225685A Granted JPS62121792A (ja) | 1985-11-21 | 1985-11-21 | 金属圧延油組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62121792A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2482842C (en) * | 2002-04-16 | 2009-10-27 | Eidgenossisch Technische Hochschule Zurich | Environmentally compatible additives for aqueous lubricants |
| JP2004244487A (ja) * | 2003-02-13 | 2004-09-02 | Jfe Steel Kk | 圧延油 |
| CN115850557B (zh) * | 2022-12-13 | 2025-07-29 | 常州大学 | 一种h+/oh—开关型的多功能性单体在乳液聚合中的应用 |
-
1985
- 1985-11-21 JP JP26225685A patent/JPS62121792A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62121792A (ja) | 1987-06-03 |
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