JPH0344098B2 - - Google Patents
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- JPH0344098B2 JPH0344098B2 JP57118437A JP11843782A JPH0344098B2 JP H0344098 B2 JPH0344098 B2 JP H0344098B2 JP 57118437 A JP57118437 A JP 57118437A JP 11843782 A JP11843782 A JP 11843782A JP H0344098 B2 JPH0344098 B2 JP H0344098B2
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Description
本発明は、ポリエステルフイルム独自の剛性を
維持しており、しかも接着性の優れたポリエステ
ルフイルムに関するものである。 従来からポリエチレンテレフタレートを主体と
したフイルムは、そのフイルムの剛性、耐熱性、
耐水性等の優れた特性の良さを買われて各種の用
途に用いられているが、これらの特性を有する反
面、接着がしにくく特殊な接着剤が必要であると
いう欠点を有していた。 このため本発明者らは、高剛性、高耐熱性を維
持したまま、易接着性が改善されたフイルムを提
供することを目的として鋭意検討した結果、本発
明に到達したものである。 本発明は、上記目的を達成するため、次の構成
すなわち、少なくとも一つの金属スルホネート基
を含むコモノマーが0.2〜7モル%、分子量100〜
500のジエチレングリコールコモノマーが2〜15
モル%共重合されたポリエステルフイルムを特徴
とするものである。 本発明の金属スルホネート基を含むコモノマー
(以下、コモノマーAと略称する)とは、一般式 (ただし、上記〔〕式中、Zは3価の炭素数6
〜12の芳香族または炭素数1〜6の脂肪族炭化水
素基、R1、R2は
維持しており、しかも接着性の優れたポリエステ
ルフイルムに関するものである。 従来からポリエチレンテレフタレートを主体と
したフイルムは、そのフイルムの剛性、耐熱性、
耐水性等の優れた特性の良さを買われて各種の用
途に用いられているが、これらの特性を有する反
面、接着がしにくく特殊な接着剤が必要であると
いう欠点を有していた。 このため本発明者らは、高剛性、高耐熱性を維
持したまま、易接着性が改善されたフイルムを提
供することを目的として鋭意検討した結果、本発
明に到達したものである。 本発明は、上記目的を達成するため、次の構成
すなわち、少なくとも一つの金属スルホネート基
を含むコモノマーが0.2〜7モル%、分子量100〜
500のジエチレングリコールコモノマーが2〜15
モル%共重合されたポリエステルフイルムを特徴
とするものである。 本発明の金属スルホネート基を含むコモノマー
(以下、コモノマーAと略称する)とは、一般式 (ただし、上記〔〕式中、Zは3価の炭素数6
〜12の芳香族または炭素数1〜6の脂肪族炭化水
素基、R1、R2は
【式】
【式】−(CH2)oOH、
【式】および
【式】からなる群より選ば
れたもので、R1とR2は同一であつても異なつて
いてもよい。なお、Xは炭素数1〜6の低級アル
キル、n.mは1〜10の整数、Mは金属である)で
示されるものである。 コモノマーAの好ましい例としては、3,5−
ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、3,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンス
ルホン酸カリウム、1,8−ジ(カルボメトキ
シ)ナフタリン−3−スルホン酸ナトリウム、
2,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン
酸カリウム、2,5−ビス(ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンスルホン酸カリウム等を挙げること
ができる。 コモノマーAの共重合割合はジカルボン酸成分
あるいはジオール成分に対して、0.2〜7モル%、
好ましくは2〜6モル%である。これが0.2モル
%未満、好ましくは2モル%未満の場合には易切
断性易接着性PETフイルムを得ることができず、
逆に7モル%を越えると得られるフイルムの耐水
性、耐溶剤性および弾性率等の特性が著しく低下
する。 本発明のジエチレングリコールコモノマー(以
下、コモノマーBと略称する)の共重合割合はジ
オール成分に対し2〜15モル%、好ましくは5〜
13モル%である。なお副生したジエチレングリコ
ールは特性に影響しない範囲で含まれていてもよ
い。コモノマーBが2モル%未満の場合には、ポ
リマの固有粘度を低下しても易切断性が発現しな
く、逆に15モル%を越えると、耐水性、耐溶剤
性、耐熱性および弾性率等の特性が著しく低下す
る。 本発明のコモノマーA、コモノマーBの共重合
されたポリエステルとは、ポリエステル、好まし
くは78モル%以上がエチレンテレフタレート単位
からなるポリエステルに、コモノマーA、Bを共
重合させたポリエステル(以下、ポリエステルP
と略称する)、または、このポリエステルPにコ
モノマーA、Bの共重合されてないポリエステル
(以下、ポリエステルQと略称する)が混合され
たポリエステルである。なお、ポリエステルPに
対するポリエステルQの割合〔Q/(P+Q)×
100〕は、0〜94%、好ましくは0〜50%である。
なお、本発明においては、ポリエステルQが混合
されてないのが好ましい。 本発明の共重合ポリエステルを製造するには、
コモノマーA、Bを、イソフタル酸、アジピン
酸、P−オキシ安息香酸等の2官能性酸またはそ
の誘導体の存在下または不存在下に、テレフタル
酸またはその機能的誘導体およびエチレングリコ
ールまたはエチレンオキサイドの如きエチレンテ
レフタレート形成性モノマーと常法に従つて共重
合させることによつて製造される。エチレンテレ
フタレート単位が78モル%未満の場合には得られ
るフイルムの弾性率が低下し、耐水性に劣り特に
沸騰水におかされ、耐溶剤性も低下するので好ま
しくない。 本発明でいう共重合ポリエステルの製造におい
ては、公知のエステル化、エステル交換触媒や重
縮合触媒を任意に用いることができる。また目的
により、シリカ、カオリン、タルク、TiO2、
BaSO4等の滑剤や、顔料、染料、抗酸化剤、耐
候剤等の添加物を任意に併用することもできる。 上記にて得られた共重合ポリエステルは、乾燥
後、溶融押出しして、シート状未延伸フイルムと
し、続いて2軸延伸好ましくは2軸延伸されたフ
イルムを熱処理することにより目的とするフイル
ムにすることができる。 2軸延伸は、縦、横逐次延伸あるいは2軸同時
延伸のいずれでもよく、延伸倍率は特に限定され
るものではないが、通常は2.0〜5.0倍が適当であ
る。切断に異方性をもたせるために、縦、横の延
伸倍率の変更は任意である。あるいは縦、横延伸
後、縦、横方向のいずれかに再延伸してもかまわ
ない。 さらに本発明においては単層の2軸延伸フイル
ム以外に本発明の共重合ポリエステルと他のポリ
エステルを積層した複合フイルム、好ましくはそ
の複合フイルムは、少なくとも一方向のシヤルピ
ー衝撃値が15Kg・cm/mm2以下である複合フイルム
も包含する。複合層の組合せとしては、特に限定
されるものではないが、本発明のポリエステルと
他のポリエステルが多層に積層される場合は、本
発明のポリエステルからなる層を少なくとも最外
層に1層、好ましくは両外層に設ける。 さらに、複合フイルムの場合、本発明のポリエ
ステルまたは他のポリエステルからなる層のう
ち、いずれかが未延伸あるいは一軸延伸であつて
もよいが、他方が必ず二軸延伸されている必要が
ある。このような複合フイルムは、共押出法、一
方のポリマの一軸延伸フイルムに他方のポリマの
溶融被覆、溶液被覆後の延伸法、一方のポリマの
二軸延伸フイルムへの他方のポリマの溶融被覆、
溶液被覆法などが適用できる。 二軸延伸後、シヤルピー衝撃値15Kg・cm/mm2以
下とし、易切断性を付与するには熱処理を行なう
が、その温度は200〜245℃、好ましくは210〜240
℃である。共重合ポリエステルの易切断性は、熱
処理温度によりかなり影響されるものであり、共
重合量の多い場合には、比較的低温熱処理で易切
断性を発現できるが、共重合量の小さい場合に
は、210〜240℃の高温熱処理が好ましい。むろん
低温熱処理でも熱処理時間を長くすれば、易切断
性は向上する。 また、易切断性を付与する他の方法として、低
固有粘度のポリマを使用し、フイルム化する方法
が望ましい。共重合ポリエステルフイルムの固有
粘度は、0.45〜0.70であるが、易切断性を付与す
るためには、固有粘度は0.45〜0.63(オルソクロ
ロフエノール溶媒中25℃で測定)の範囲とするの
が望ましい。従来の通常フイルムより低固有粘度
のポリマが、易切断性を発現するのに好ましい。
低固有粘度化すると溶融粘度も低下するが、〔〕
式のコモノマーが共重合されていることにより、
低固有粘度で、高溶融粘度を達成することができ
る。 なお該ポリエステルフイルムの表面特性改質の
ためにコロナ放電処理やエンボス処理、火炎処
理、アンカコート処理などの処理を製膜中あるい
は加工工程で行なつてもよい。 本発明による二軸延伸フイルムにさらに付与す
ることのできる易切断性は、実際に手により切断
してみるのが確かであるが、縦、横いずれかの少
なくとも1方向において、 A 低速切断における易切断性の目安としてテン
シロンでの破断強度が12Kg/mm2以下、 B 高速切断における易切断性の目安として、シ
ヤルピー衝撃値が15Kg・cm/mm2以下 であることが望ましい。むろん、縦、横両方向と
もに上記の値を示すもの程、易切断性は良好であ
るが、1方向のみが、上記の値を若干離脱した場
合でも実際の手による易切断性は満足される。 また、接着性についてはセロハン用インキを用
いたときの接着力がセロハンに対する接着力と同
等であることを目安とする。 以上説明した如く、本発明によるポリエステル
フイルムは、ポリエステルフイルムの本来有する
特性(耐熱性、耐水性、耐薬品性、高弾性率)を
有しながら、セロハン並みに優れたインキ印刷性
(接着性)を有するもので、薬品包装、食品包装、
タバコ包装等の一般軽包装用フイルムや、粘着テ
ープ、帯状紐等のテープ類等に好ましく適用され
る。またシヤルピー衝撃値を15Kg・cm/mm2以下と
したフイルムは、フイルムの強度が大きすぎるた
めトラブルの生じる映画やビデオ写真用に好適で
ある。なお、各特性の測定値は下記の方法による
ものである。 (1) 易切断性 厚さ20ミクロンのフイルムを両手にて端部よ
り切断し、次のランクに分類した。 〇…セロハン並みあるいはセロハン以上に容易
に切断できる。 △…セロハンよりも困難であるが、切断でき
る。 ×…切断が困難であり、切断部形状が乱れる。 (2) 破断強度 10mm巾×50mm長さの試料につき、引張速度
300mm/分で測定した。 (3) シヤルピー衝撃値 10mm巾×100mm長さの試料につき、東洋精機
のシヤルピー衝撃試験機を用い、破断に要する
エネルギーを測定した。 (4) インキ接着性 セロハン用インキでグラビア印刷し、粘着テ
ープによるゴバン目ハクリテストで判断した。 〇…良好 △…ややハクリあり ×…ハクリする (5) 剛性度 引張り弾性率を測定し、次のランクに分類し
た。 〇:300Kg/mm2以上 △:200〜300Kg/mm2 ×:200Kg/mm2以下 (6) 耐熱性 ポリマの融点を測定し、次のランクに分類し
た。 〇:240℃以上 △:225〜240℃ ×:225℃以下 (7) 厚みむら 次式で示される厚みむら(%)が5%以下の
ものを〇、5〜50%の範囲のものを△、50%以
下のものを×で示した。 厚みむら(%)=最大厚み−最小厚み/フイルムの
平均厚み×100 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明
する。 実施例1、2、比較例1〜8 重合段階でジメチル−5−ナトリウムスルホイ
ソフタレート(以下SIと略称する)の添加量と
DEGの添加量を変え、種々の共重合比のSI−
DEG共重合ポリエチレンテレフタレート(固有
粘度0.58)を作り、これを押出キヤストし、その
原料で最も易切断性の良い延伸条件(90℃で縦方
向に3.0倍に延伸し、100℃で幅方向に3.7倍延伸)
で二軸延伸後、つづいてさらに230℃で熱処理し
25ミクロンの共重合ポリエチレンテレフタレート
フイルム10種類を得た。得られたフイルムの各物
性値を表1に示した。 表1から明らかなように、SI、DEG共重合比
が少ないならば、接着性や易切断性が発現しな
い。SIのみ多く共重合した場合、原料の増粘が著
しく製膜不能であつた。DEG共重合比が多くな
ると、剛性度、耐熱性が低下し、好ましくない。
SI共重合比が0.2〜7モル%、DEG共重合比が2
〜15モル%の範囲にあるものが、剛性度、耐熱性
を維持したまま易切断性、接着性、厚みむらの良
いポリエステルフイルムが得られることが判る。
SIおよびDEG共重合比が本発明の範囲より多く
なると、耐熱性、厚みむらがわるくなり、
いてもよい。なお、Xは炭素数1〜6の低級アル
キル、n.mは1〜10の整数、Mは金属である)で
示されるものである。 コモノマーAの好ましい例としては、3,5−
ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、3,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンス
ルホン酸カリウム、1,8−ジ(カルボメトキ
シ)ナフタリン−3−スルホン酸ナトリウム、
2,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン
酸カリウム、2,5−ビス(ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンスルホン酸カリウム等を挙げること
ができる。 コモノマーAの共重合割合はジカルボン酸成分
あるいはジオール成分に対して、0.2〜7モル%、
好ましくは2〜6モル%である。これが0.2モル
%未満、好ましくは2モル%未満の場合には易切
断性易接着性PETフイルムを得ることができず、
逆に7モル%を越えると得られるフイルムの耐水
性、耐溶剤性および弾性率等の特性が著しく低下
する。 本発明のジエチレングリコールコモノマー(以
下、コモノマーBと略称する)の共重合割合はジ
オール成分に対し2〜15モル%、好ましくは5〜
13モル%である。なお副生したジエチレングリコ
ールは特性に影響しない範囲で含まれていてもよ
い。コモノマーBが2モル%未満の場合には、ポ
リマの固有粘度を低下しても易切断性が発現しな
く、逆に15モル%を越えると、耐水性、耐溶剤
性、耐熱性および弾性率等の特性が著しく低下す
る。 本発明のコモノマーA、コモノマーBの共重合
されたポリエステルとは、ポリエステル、好まし
くは78モル%以上がエチレンテレフタレート単位
からなるポリエステルに、コモノマーA、Bを共
重合させたポリエステル(以下、ポリエステルP
と略称する)、または、このポリエステルPにコ
モノマーA、Bの共重合されてないポリエステル
(以下、ポリエステルQと略称する)が混合され
たポリエステルである。なお、ポリエステルPに
対するポリエステルQの割合〔Q/(P+Q)×
100〕は、0〜94%、好ましくは0〜50%である。
なお、本発明においては、ポリエステルQが混合
されてないのが好ましい。 本発明の共重合ポリエステルを製造するには、
コモノマーA、Bを、イソフタル酸、アジピン
酸、P−オキシ安息香酸等の2官能性酸またはそ
の誘導体の存在下または不存在下に、テレフタル
酸またはその機能的誘導体およびエチレングリコ
ールまたはエチレンオキサイドの如きエチレンテ
レフタレート形成性モノマーと常法に従つて共重
合させることによつて製造される。エチレンテレ
フタレート単位が78モル%未満の場合には得られ
るフイルムの弾性率が低下し、耐水性に劣り特に
沸騰水におかされ、耐溶剤性も低下するので好ま
しくない。 本発明でいう共重合ポリエステルの製造におい
ては、公知のエステル化、エステル交換触媒や重
縮合触媒を任意に用いることができる。また目的
により、シリカ、カオリン、タルク、TiO2、
BaSO4等の滑剤や、顔料、染料、抗酸化剤、耐
候剤等の添加物を任意に併用することもできる。 上記にて得られた共重合ポリエステルは、乾燥
後、溶融押出しして、シート状未延伸フイルムと
し、続いて2軸延伸好ましくは2軸延伸されたフ
イルムを熱処理することにより目的とするフイル
ムにすることができる。 2軸延伸は、縦、横逐次延伸あるいは2軸同時
延伸のいずれでもよく、延伸倍率は特に限定され
るものではないが、通常は2.0〜5.0倍が適当であ
る。切断に異方性をもたせるために、縦、横の延
伸倍率の変更は任意である。あるいは縦、横延伸
後、縦、横方向のいずれかに再延伸してもかまわ
ない。 さらに本発明においては単層の2軸延伸フイル
ム以外に本発明の共重合ポリエステルと他のポリ
エステルを積層した複合フイルム、好ましくはそ
の複合フイルムは、少なくとも一方向のシヤルピ
ー衝撃値が15Kg・cm/mm2以下である複合フイルム
も包含する。複合層の組合せとしては、特に限定
されるものではないが、本発明のポリエステルと
他のポリエステルが多層に積層される場合は、本
発明のポリエステルからなる層を少なくとも最外
層に1層、好ましくは両外層に設ける。 さらに、複合フイルムの場合、本発明のポリエ
ステルまたは他のポリエステルからなる層のう
ち、いずれかが未延伸あるいは一軸延伸であつて
もよいが、他方が必ず二軸延伸されている必要が
ある。このような複合フイルムは、共押出法、一
方のポリマの一軸延伸フイルムに他方のポリマの
溶融被覆、溶液被覆後の延伸法、一方のポリマの
二軸延伸フイルムへの他方のポリマの溶融被覆、
溶液被覆法などが適用できる。 二軸延伸後、シヤルピー衝撃値15Kg・cm/mm2以
下とし、易切断性を付与するには熱処理を行なう
が、その温度は200〜245℃、好ましくは210〜240
℃である。共重合ポリエステルの易切断性は、熱
処理温度によりかなり影響されるものであり、共
重合量の多い場合には、比較的低温熱処理で易切
断性を発現できるが、共重合量の小さい場合に
は、210〜240℃の高温熱処理が好ましい。むろん
低温熱処理でも熱処理時間を長くすれば、易切断
性は向上する。 また、易切断性を付与する他の方法として、低
固有粘度のポリマを使用し、フイルム化する方法
が望ましい。共重合ポリエステルフイルムの固有
粘度は、0.45〜0.70であるが、易切断性を付与す
るためには、固有粘度は0.45〜0.63(オルソクロ
ロフエノール溶媒中25℃で測定)の範囲とするの
が望ましい。従来の通常フイルムより低固有粘度
のポリマが、易切断性を発現するのに好ましい。
低固有粘度化すると溶融粘度も低下するが、〔〕
式のコモノマーが共重合されていることにより、
低固有粘度で、高溶融粘度を達成することができ
る。 なお該ポリエステルフイルムの表面特性改質の
ためにコロナ放電処理やエンボス処理、火炎処
理、アンカコート処理などの処理を製膜中あるい
は加工工程で行なつてもよい。 本発明による二軸延伸フイルムにさらに付与す
ることのできる易切断性は、実際に手により切断
してみるのが確かであるが、縦、横いずれかの少
なくとも1方向において、 A 低速切断における易切断性の目安としてテン
シロンでの破断強度が12Kg/mm2以下、 B 高速切断における易切断性の目安として、シ
ヤルピー衝撃値が15Kg・cm/mm2以下 であることが望ましい。むろん、縦、横両方向と
もに上記の値を示すもの程、易切断性は良好であ
るが、1方向のみが、上記の値を若干離脱した場
合でも実際の手による易切断性は満足される。 また、接着性についてはセロハン用インキを用
いたときの接着力がセロハンに対する接着力と同
等であることを目安とする。 以上説明した如く、本発明によるポリエステル
フイルムは、ポリエステルフイルムの本来有する
特性(耐熱性、耐水性、耐薬品性、高弾性率)を
有しながら、セロハン並みに優れたインキ印刷性
(接着性)を有するもので、薬品包装、食品包装、
タバコ包装等の一般軽包装用フイルムや、粘着テ
ープ、帯状紐等のテープ類等に好ましく適用され
る。またシヤルピー衝撃値を15Kg・cm/mm2以下と
したフイルムは、フイルムの強度が大きすぎるた
めトラブルの生じる映画やビデオ写真用に好適で
ある。なお、各特性の測定値は下記の方法による
ものである。 (1) 易切断性 厚さ20ミクロンのフイルムを両手にて端部よ
り切断し、次のランクに分類した。 〇…セロハン並みあるいはセロハン以上に容易
に切断できる。 △…セロハンよりも困難であるが、切断でき
る。 ×…切断が困難であり、切断部形状が乱れる。 (2) 破断強度 10mm巾×50mm長さの試料につき、引張速度
300mm/分で測定した。 (3) シヤルピー衝撃値 10mm巾×100mm長さの試料につき、東洋精機
のシヤルピー衝撃試験機を用い、破断に要する
エネルギーを測定した。 (4) インキ接着性 セロハン用インキでグラビア印刷し、粘着テ
ープによるゴバン目ハクリテストで判断した。 〇…良好 △…ややハクリあり ×…ハクリする (5) 剛性度 引張り弾性率を測定し、次のランクに分類し
た。 〇:300Kg/mm2以上 △:200〜300Kg/mm2 ×:200Kg/mm2以下 (6) 耐熱性 ポリマの融点を測定し、次のランクに分類し
た。 〇:240℃以上 △:225〜240℃ ×:225℃以下 (7) 厚みむら 次式で示される厚みむら(%)が5%以下の
ものを〇、5〜50%の範囲のものを△、50%以
下のものを×で示した。 厚みむら(%)=最大厚み−最小厚み/フイルムの
平均厚み×100 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明
する。 実施例1、2、比較例1〜8 重合段階でジメチル−5−ナトリウムスルホイ
ソフタレート(以下SIと略称する)の添加量と
DEGの添加量を変え、種々の共重合比のSI−
DEG共重合ポリエチレンテレフタレート(固有
粘度0.58)を作り、これを押出キヤストし、その
原料で最も易切断性の良い延伸条件(90℃で縦方
向に3.0倍に延伸し、100℃で幅方向に3.7倍延伸)
で二軸延伸後、つづいてさらに230℃で熱処理し
25ミクロンの共重合ポリエチレンテレフタレート
フイルム10種類を得た。得られたフイルムの各物
性値を表1に示した。 表1から明らかなように、SI、DEG共重合比
が少ないならば、接着性や易切断性が発現しな
い。SIのみ多く共重合した場合、原料の増粘が著
しく製膜不能であつた。DEG共重合比が多くな
ると、剛性度、耐熱性が低下し、好ましくない。
SI共重合比が0.2〜7モル%、DEG共重合比が2
〜15モル%の範囲にあるものが、剛性度、耐熱性
を維持したまま易切断性、接着性、厚みむらの良
いポリエステルフイルムが得られることが判る。
SIおよびDEG共重合比が本発明の範囲より多く
なると、耐熱性、厚みむらがわるくなり、
【表】
(注) *印は実施例を示す。
しかも耐水性、特に沸騰水におかされ易くな
る。 実施例 3 SIおよびDEGを重合時に添加し、SI共重合量
4モル%、DEG共重合量12モル%の共重合ポリ
エチレンテレフタレート(O−クロルフエノール
中25℃での固有粘度0.56)を押出機に供給して
280℃で溶融押出し、口金から出てきた溶融体を
静電気を付与しながら25℃の冷却ドラムで冷却固
化し、次いでこのシートを88℃に加熱して長手方
向に2.8倍延伸し、つづいて95℃で幅方向に4.0倍
延伸し、225℃で熱固定後巻取つた。 こうして得られた共重合フイルムの厚みは25ミ
クロンであり、表2の物性を示した。得られたポ
リエステルフイルムは容易に手で切断でき、しか
も高ヤング率のフイルムである。このフイルムは
易切断性に優れているのみならず、接着性に優
れ、本実施例のフイルムの片面に合成ゴム系を主
剤とするセロハン用印刷インキをベタ刷りした
後、ポリエチレンを15ミクロン押出しラミネート
し、ポリエチレンをシール層として包装袋を作成
した。従来のPET袋に比べて容易に手で切断し
やすく接着性は良好であつた。
しかも耐水性、特に沸騰水におかされ易くな
る。 実施例 3 SIおよびDEGを重合時に添加し、SI共重合量
4モル%、DEG共重合量12モル%の共重合ポリ
エチレンテレフタレート(O−クロルフエノール
中25℃での固有粘度0.56)を押出機に供給して
280℃で溶融押出し、口金から出てきた溶融体を
静電気を付与しながら25℃の冷却ドラムで冷却固
化し、次いでこのシートを88℃に加熱して長手方
向に2.8倍延伸し、つづいて95℃で幅方向に4.0倍
延伸し、225℃で熱固定後巻取つた。 こうして得られた共重合フイルムの厚みは25ミ
クロンであり、表2の物性を示した。得られたポ
リエステルフイルムは容易に手で切断でき、しか
も高ヤング率のフイルムである。このフイルムは
易切断性に優れているのみならず、接着性に優
れ、本実施例のフイルムの片面に合成ゴム系を主
剤とするセロハン用印刷インキをベタ刷りした
後、ポリエチレンを15ミクロン押出しラミネート
し、ポリエチレンをシール層として包装袋を作成
した。従来のPET袋に比べて容易に手で切断し
やすく接着性は良好であつた。
【表】
比較例 9、10
実施例1において金属スルホネート基として5
−ナトリウムスルホイソフタル酸を、DEGの代
わりに分子量1000のポリエチレングリコールを用
いて共重合させたポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.58)を作り、実施例1と同様の押出
延伸条件で二軸延伸熱処理して25μmのフイルム
を製膜した。かくして得られたフイルムの特性を
表3に示す。このように共重合成分として、ジエ
チレングリコール以外のコモノマーを用いた場合
では、特に易切断性が達成されないことが分か
る。
−ナトリウムスルホイソフタル酸を、DEGの代
わりに分子量1000のポリエチレングリコールを用
いて共重合させたポリエチレンテレフタレート
(固有粘度0.58)を作り、実施例1と同様の押出
延伸条件で二軸延伸熱処理して25μmのフイルム
を製膜した。かくして得られたフイルムの特性を
表3に示す。このように共重合成分として、ジエ
チレングリコール以外のコモノマーを用いた場合
では、特に易切断性が達成されないことが分か
る。
Claims (1)
- 1 少なくとも一つの金属スルホネート基を含む
コモノマーが0.2〜7モル%、分子量100〜500の
ジエチレングリコールコモノマーが2〜15モル%
共重合されたポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11843782A JPS5911320A (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11843782A JPS5911320A (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | ポリエステルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5911320A JPS5911320A (ja) | 1984-01-20 |
| JPH0344098B2 true JPH0344098B2 (ja) | 1991-07-04 |
Family
ID=14736609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11843782A Granted JPS5911320A (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5911320A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5374595A (en) * | 1976-12-14 | 1978-07-03 | Teijin Ltd | Preparation of modified polyester |
-
1982
- 1982-07-09 JP JP11843782A patent/JPS5911320A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5911320A (ja) | 1984-01-20 |
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