JPH034554B2 - - Google Patents

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JPH034554B2
JPH034554B2 JP54094891A JP9489179A JPH034554B2 JP H034554 B2 JPH034554 B2 JP H034554B2 JP 54094891 A JP54094891 A JP 54094891A JP 9489179 A JP9489179 A JP 9489179A JP H034554 B2 JPH034554 B2 JP H034554B2
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azabicyclo
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Takeo Yoshioka
Kenichi Yamamoto
Kaoru Yamada
Yasuyuki Kato
Yasutaka Shimauchi
Tomoyuki Ishikura
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MERUSHAN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な7−オキソ−1−アザビシクロ
〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸誘導
体に関し、さらに詳しくは下記式 式中、Yは水素原子又は基−S−R1を表わ
し、R1は未置換もしくは置換フエニル基、
シクロヘキシル基、又は窒素原子を1もしく
は2個含有する5もしくは6員の芳香複素環
式基を表わし、R2は水素原子又は未置換も
しくは置換ベンジル基を表わす、 で示される化合物及びR2が水素原子を表わす場
合の式()の化合物の塩、その製造方法並びに
抗菌剤としての用途に関する。 7−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプ
タ−2−エン−2−カルボン酸誘導体として、特
開昭64−66697号公開公報は、下記一般式 を示し、2−、6−及び3−位の置換基R、R6
R7及びR8に対して非常に広範な定義を与えてい
る。しかし、上記公開公報には、本発明の前記式
()の化合物及びその類似化合物については全
く開示されていない。 本発明者らは先に、下記式() で示される構造をもつ新規な抗生物質を開発し、
これを抗生物質PS−5と命名し公表した〔J.
Antibiotics、31、480〜482(1978)並びに特開昭
53−121702号及び昭54−30195号公報参照)。本発
明者らは上記抗生物質PS−5よりもさらに抗菌
活性及び/又は安定性等に優れた誘導体につき研
究を重ねた結果、前記式()で示される化合物
が非常に優れた抗菌特性を有することを見い出し
本発明を完成した。 前記式()において、「窒素原子を1もしく
は2個含有する5もしくは6員の芳香複素環式
基」としては、例えば2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリ
ミジニル、5−ピリミジニル、2−ピロリル、3
−ピロリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリ
ル、等が挙げられ、中でも、ピリジル及びピリミ
ジニル基が好適である。 また、「未置換もしくは置換フエニル基」及び
「未置換もしくは置換ベンジル基」におけるベン
ゼン環上の置換基としては、例えばハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ハ
ロアルキル基、ニトロ基低級アルキルスルホニル
基等が挙げられ、該ベンゼン環はかかる基でヨノ
置換されていることが好ましい。かかる「未置換
もしくは置換フエニル基」の例にはフエニル、p
−ニトロフエニル、p−クロロフエニル、p−メ
トキシフエニル、等が挙げられる。他方、かかる
「未置換もしくは置換ベンジル基」の具体例とし
ては、例えばベンジル、p−ニトロベンジル、o
−ニトロベンジル、p−クロロベンジル、o−ク
ロロベンジル、p−フルオロベンジル、p−ブロ
モベンジル、p−メトキシベンジル、p−メチル
スルホニルベンジル、p−トリフルオロメチルベ
ンジル等が挙げられるが、中でも、p−ニトロベ
ンジル基は水素添加分解により容易に離脱せしめ
ることができるので有利である。 なお、本明細書において「低級」なる語は、こ
の語が付された基又は化合物の炭素原子数が6個
以下、好ましくは3個以下であることを意味す
る。 前記式()で示される化合物のうち、好適な
群の化合物は、Yが基−S−R1を表わし且つこ
のR1が上記の芳香複素環式基を表わす場合の式
()の化合物である。 また、前記式()において、R2は未置換も
しくは置換ベンジル基よりも水素原子である場合
の方が抗菌活性上有利である。 R2が水素原子である場合の前記式()の化
合物はまた塩の形で存在することができ、かかる
塩の例としては、例えば、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩の如きアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、マグネシウム塩の如きアルカリ土類金属
塩;アルミニウム塩の如きその他の金属塩;アン
モニウム塩;モノエチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン等の如き第一級、第二級また
は第三級アミンによる塩;ベンザチン塩、プロカ
イン塩等の他の有機塩基による塩、などが包含さ
れ、中でも製薬学的に許容しうる塩が好ましく、
就中、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ
金属塩が好適である。 本発明により提供される前記式()の化合物
又はその塩の代表例を示せば次のとおりである。 3−シクロヘキシルチオ−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジルエス
テル、 3−シクロヘキシルチオ−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸ナトリウム塩、 3−フエニルチオ−6−エチル−7−オキソ−
1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−
2−カルボン酸ベンジルエステル、 3−フエニルチオ−6−エチル−7−オキソ−
1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−
2−カルボン酸ナトリウム塩、 3−p−ニトロフエニルチオ−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステル 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジルエス
テル、 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸、 3−(2−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−ベンジルエステル、 3−(2−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸、 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステル、 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸 3−(2−ピロリルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸ベンジルエステル、 3−(2−ピロリルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸、 3−(3−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジルエス
テル 3−(3−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸、 3−(4−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステル、 3−(4−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸、 3−(2−イミダゾリルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステル、 3−(2−イミダゾリルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸、など 本発明によれば、Yが水素原子であり且つR2
が水素原子である場合の前記式()の化合物、
すなわち下記式(−c) で示される化合物又はその塩は、下記式(−
a) 式中、R3は水素原子または接触還元により
容易に離脱しうるエステル残基を表わす、 で示される化合物又はR3が水素原子である場合
の式(−a)の化合物の塩を接触還元すること
により製造することができる。 式(−a)の化合物又はその塩の接触還元
は、通常、中性付近の緩衝液の存在下に反応に不
活性な適当な溶媒中、例えばジオキサン、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類等の中で、上記式
(−a)の化合物又はその塩を水素添加触媒の
存在下に水素で処理することにより行なうことが
できる。 使用しうる水素添加触媒としては、例えばパラ
ジウムオキシド、ラネーニツケル等が挙げられ、
中でも、パラジウムオキシドは、2,3−位間の
二重結合を飽和させる副反応を生ずることなく、
3−位の側鎖を選択的に離脱させるための触媒と
して特に適している。 上記接触還元における水素圧は臨界的ではない
が、一般に約1.0〜約7.0Kg/cm2、好ましくは約2.0
〜約4.0Kg/cm2の範囲内の水素圧を用いることが
有利であり、また、反応温度は通常約5〜約50
℃、好ましくは約20〜約30℃の範囲内とすること
ができる。 かくして、式(−a)の化合物又はその塩か
ら式(−c)の化合物又はその塩が好収率で得
られる。反応混合物からの式(−c)又はその
塩の単離はそれ自体公知の方法で行なうことがで
き、例えば、反応混合物から触媒等の不溶物を
去後、液をQAEセフアデツクス、QAE・セル
ローズなどの四級化アミノエチル・イオン交換担
体に吸着させ、中性リン酸緩衝液含有の濃度勾配
傾斜をつけた塩化ナトリウム溶液で溶出するか、
液に塩化ナトリウムを加えたのちダイヤ・イオ
ンHP−20AG、アンバーライトXAD−2などの
多孔性スチレン−ジビニルベンゼン重合担体に吸
着、水洗後、水−3%アセトン水の濃度勾配傾斜
法にて溶出して目的物を含有する区分をとり、凍
結乾燥することにより、純粋な式(−c)化合
物又はその塩を得ることが出来る。 上記方法において出発原料として使用される式
(−a)化合物又はその塩は、前記のとおり、
J・Antibiotic、31、480〜482(1979)並びに特
開昭53−121702号及び特開昭54−30195号公報等
により既知の化合物である。 また、式(−a)における接触還元により容
易に離脱しうるエステル残基R3としては、例え
ば、ベンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロ
ベンジル、等の置換もしくは未置換ベンジル基が
有利に挙げられ、これら基は、式(−a)の化
合物を常法でエステル化することにより、例え
ば、式(−a)の化合物又はその塩を式R3′X
〔ただし、Xはハロゲン原子であり、R3′は上記接
触還元により容易に離脱しうるエステル残基を表
わす〕のハライドと反応させるか、或いは式(
−a)の化合物の酸ハライド、混合酸無水物等の
エステル形成性官能性誘導体をR3′OH〔ただし、
R3′は上記の意味を有する〕のアルコールと反応
させることにより、式(−a)の化合物に導入
することができる。 上記の如くして得られた前記式(−c)の化
合物は、必要に応じて、常法でエステル化するこ
とにより、例えば、上記と同様に、式(−c)
の化合物又はその塩を未置換もしくは置換ベンジ
ルハライドと反応させるか、或いは式(−c)
のエステル形成性官能誘導体を未置換もしくは置
換ベンジルアルコールと反応させることにより、
未置換もくは置換ベンジルエステルに変えること
ができる、すなわち、前記式()においてYが
水素原子を表わし且つR2が未置換もしくは置換
ベンジルエステル基を表わす場合の化合物に変え
ることができる。 他方、Yが基−S−R1を表わす場合の前記式
()の化合物は、本発明に従えば、 (A) 下記式() 式中、R′2は未置換もしくは置換ベンジル基
を表わす、 で示される化合物を、 (i) 下記式() R1−SH () 式中、R1は前記の意味を有する、 で示されるチオール化合物と、必要により塩基の
存在下に、反応させるか、或いは (ii) 上記式()のチオール化合物の反応性誘
導体と反応させ、 (B) 次いで、得られる下記式(−d) 式中、R1及びR2′は前記の意味を有する、 で示される化合物を、必要に応じて、水素添加分
解に付することにより容易に製造することができ
る。 式()の化合物と式()のチオール化合物
又はその反応性誘導体との反応は、通常N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフ
ラン(THF)、ジオキサン、ヘキサメチルホスホ
ルアミド(HMPA)、グライム等の溶媒中、特に
DMF中で、約−20℃以下、好ましくは約−30゜〜
約−50℃の範囲の低温条件下に行なうのが有利で
ある。該反応はかかる条件下で通常15分間〜60分
間の間に終了せしめることができる。 式()のチオール化合物をそのまま使用する
場合には、塩基の存在で該反応を行なうことが望
ましく、使用可能な塩基としては、例えば水素化
ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミ
ド、カリウムアミド、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメ
トキシド、カリウムブトキシド、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、等が包含され、これら
塩基は該チオール化合物1モルに対して少なくと
も0.9当量、好ましくは1.0〜1.2当量の割合で使用
することが有利である。 また、上記反応においては、塩基を存在させる
代りに、式()のチオール化合物の反応性誘導
体を用いてもよく、かかる反応性誘導体の例とし
ては、ナトリウムエタンチオレート、ナトリウム
ブタンチオレート、カリウムエタンチオレート、
カリウムブタンチオレート等を挙げることができ
る。 式()のチオール化合物又はその反応性誘導
体の使用量は臨界的ではないが、一般には、式
()の化合物1モルに対して少なくとも1.0モ
ル、好ましくは1.1〜1.5モルの割合で用いるのが
有利である。 かくして、上記式(−d)の化合物が得ら
れ、このものは必要に応じて下記の如き方法で単
離精製した後、水素添加分解に付することによ
り、基R2′を離脱せしめることができ、これによ
つて下記式(−e) 式中、R1は前記の意味を有する、 で示される化合物又はその塩に変えることができ
る。 上記式(−d)の化合物の単離精製は、例え
ば、反応混合物に水と混和しない不活性溶媒、例
えばベンゼン、トルエン、塩化メチレン、酢酸エ
チル等を加えて希釈し、PH8.7リン酸緩衝液又は
炭酸水素ナトリウム溶液で、そして次いでPH6.8
リン酸緩衝液で洗浄し、この溶媒層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、減圧留去し、残渣を少量
の前記不活性溶媒に溶解し、バイオビーズS−シ
リーズ(スチレン−ジビニルベンゼン重合物:バ
イオラツド社製)のカラムに通導し、同じ溶媒で
展開するか、更に必要ならばシリカゲルカラムに
通導するなどの方法を組み合わせることにより行
なうことができ、かくして、反応混合物から式
(−d)の化合物を単離することが出来る。 式(−d)の化合物の水素添加分解は、それ
自体公知の方法に従つて行なうことができ、例え
ば、水:ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類等の溶媒中で、中性付近の緩衝剤の存在
下に、酸化白金、パラジウム−炭素、パラジウ
ム・ブラツク等の水添触媒の存在下で水素で処理
することにより行なうことができる。 かくして得られる上記式(−e)の化合物
は、前述した如き方法で反応混合物から、通常は
塩の形態で単離することができる。 上記の方法において出発原料として用いられる
前記式()の化合物は新規な化合物であり、こ
れは例えば、それ自体公知の前記抗生物質PS−
5から、従来公知のカルボキシル基含有抗生物質
(例:ペニシリン、セフアロスポリン等)に対し
て行なわれていると同様のエステル化法により、
例えば特開昭52−149374号公開公報の第36−48行
に記載のエステル化法により、下記式() 式中、R2′は前記の意味を有する、 で示される抗生物質PS−5の未置換もしくは置
換ベンジルエステルを形成せしめ、次いでこの式
()の化合物をS−酸化することにより製造す
ることができる。 式()の化合物のS−酸化は、それ自体公知
の方法、例えばペニシリン系、セフアロスポリン
系などの硫黄含有β−ラクタム系抗生物質のS−
酸化に際して屡々利用される方法に従つて行なう
ことができる。 例えば、前記式()の化合物は、7−オキソ
−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン
−2−カルボン酸骨格に実質的に作用しない温和
な酸化剤、即ち、過安息香酸、オゾン、フエニジ
クロロ・イオダイド、過酸化水素、二酸化セレ
ン、又はメタ過ヨード酸ナトリウムなどと反応せ
しめられる。かかる温和な酸化剤としては有機過
酸が好適であり、特に過安息香酸及びm−クロロ
過安息香酸が挙げられ、最も好ましくはm−クロ
ロ過安息香酸のような置換過安息香酸が作用され
る。 式()の化合物と上記酸化剤との反応は、不
活性溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素等の溶媒中で、室温またはそれ以下、
好ましくは約−30゜〜約20℃程度の温和な温度条
件下に行なうのが有利である。該反応はかかる条
件下で通常3分間〜3時間の間に終了せしめるこ
とができる。 式()の化合物の酸化に使用される酸化剤の
使用量は、酸化剤の種類や反応条件等に応じて広
範に変えることができるが、一般には、式()
の化合物1モルに対して0.3〜1.8モル当量、好ま
しくは0.7〜1.3モル当量の範囲内が有用である。 反応終了後、S−酸化生成物である前記式
()の化合物は、それ自体公知の種々の方法に
従つて単離精製することができ、通常、カルボン
酸型抗生物質の単離精製に際して屡々利用される
方法により反応液から単離することができる。 以上述べた方法で得られる、R2が水素原子で
ある場合の前記式()の化合物は、それ自体公
知の方法に従い、例えば炭酸水素ナトリウム、り
ん酸二ナトリウム、りん酸二カリウム、2−エチ
ルヘキサン酸カリウム、アンモニアなどの無機塩
基;モノエチルアミン、ジメチルアミン、トリエ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、ベンザチン、プロカインなどの有機塩
基で処理することにより、塩に変えることができ
る。 上記の方法において出発原料として使用される
式()の化合物、例えば抗生物質PS−5は、
J.Antibiotics、31、480〜482(1978)並びに特開
昭58−121702号及び特開昭54−30195号公報に記
載されている如く発酵法により製造されるが、発
酵法により得られる抗生物質PS−5は下記式
(−b) で示される5,6−トランス立体配置を有するこ
とが確認されており、この抗生物質PS−5から
誘導される本発明の前記式()の化合物もま
た、下記式(−a) 式中、Y及びR2は前記の意味を有する、 で示される5,6−トランス立体配置を有する。 本発明により提供される前記式()の化合
物、殊に下記式(−b) 式中、Yは前記の意味を有する、 で示される化合物又はその塩は、非常に優れた抗
菌活性を有する。例えば下記式 で示される化合物又はそのナトリウム塩の抗菌活
性は下記表−1に示すとおりである。
【表】
【表】 なお、上記表−1で用いた被験菌の原語名は次の
とおりである。 枯草菌ATCC6633(Bacillus subtilis
ATCC6633) サルシナ・ルテア(Sarcina
lutea) 黄色ブドー球菌FDA209P(Staphylococcus
aureus FAD209P) 黄色ブドー球菌スミス株(Staphylococcus
aureus Smith) 黄色ブドー球菌ラツセル株(Staphylococcus
aureus Russell) 表皮ブドー球菌(Staphylococcus
epidermidis) アルカリゲネス・フエカリスA1(Alcaligenes
faecalis A1) シトロバクター・フロインデイイGN346
(Citrobacter freundii GN346) コマモナス・テリゲナB−996(Comamonas
terrigena B−996) エンテロバクター・アエロゲネスE19
(Enterobacter aerogenes E19) エンテロバクター・クロアカエ45
(Enterobacter cloacae 45) エンテロバクターE8(Enterobacter sp E8) 大腸菌K−12(Escherichia coli K−12) 〃 RGN823(Escherichia coli RGN823) クレブシエラ・ニユーモニエK13(Klebsiella
pneumoniae K−13) プロテウス・ミラビリスP6(Proteus
mirabillis P6) 〃 ・レトゲリP7(Proteus rettgeri
P7) 〃 ・ブルガリスGN(Proteus vulgaris
GN76) 〃 P22(Proteus sp P22) プロビデンシアP8(Providencia sp.P8) 緑膿菌IFO3445(Pseudomonas aeruginosa
IFO3445) 緑膿菌NCTC10490(Pseudomonas aeruginosa
NCTC10490) セラチア・マルセセンスS18(Serratia
marcescens S18) 〃T55(Serratia marcescens T 55) 上記の抗菌活性は次の如くして測定したもので
ある。すなわち、ハート・インフユージヨン寒天
培地“デイフコ”〔デイフコ・ラボラトリーズ製〕
を用いた寒天希釈検定法で前記式(−b)の化
合物の上記表−1中の各種被験菌に対する最少発
育阻止濃度を測定した。 検体を滅菌蒸留水に溶解し、倍数希釈の溶液を
調製した。この抗生物質溶液1mlと溶解滅菌後約
60℃としたハート・インフユージヨン寒天培地
(デイフコ)9mlとを9cm径シヤーレ内で混和し
平板とした。 トリプトソイブイヨン培地〔栄研化学(株)製〕に
35℃で18〜20時間静置培養を行なつて得た上記表
に示す被験菌の種母液を、同じトリプトソイブイ
ヨン培地で希釈して、菌数を約108cells/mlに調
整し、マルチイノキユレーターで該抗生物質を含
む寒天平板に接種した。 この平板を35℃で20時間培養を行なつた後、生
育の有無を観察し、生育の認められない最低の濃
度をその菌に対するその化合物の最小発育阻止濃
度とする。 このようにして測定された式(−b)の化合
物の抗菌スペクトルの特長を記述すれば次のとお
りである。 誘導された式(−b)化合物の出発物質であ
るPS−5ナトリウム塩は、既知のβ−ラクタム
薬剤のなかで常用されているセフアゾリン
(CEZ)に比して優れた抗菌活性を示し、就中セ
フアゾリンが効かない緑膿菌、セラチア属菌、プ
ロテウス属菌、クレブシエラ属菌およびエンテロ
バクター属菌に有効であることが知られている。
しかし、式(−b)の化合物は、すぐれた抗菌
活性を有するPS−5ナトリウム塩よりも、更に
全般的に抗菌活性が優れており、とりわけ芳香複
素環式基をもつ3−ヘテロサイクリルチオ誘導体
は、グラム陽性菌において約10〜20倍の抗菌力を
もち、グラム陰性菌に対しても同等か、それ以上
の活性、例えば大体2〜5倍の活性をもつてい
る。特に、3−(4−ピリジルチオ)誘導体(化
合物1)は最も抗菌的にすぐれた化合物として挙
げることが出来る。 また、式(−b)の化合物を、5匹のマウス
に、それぞれ2mgずつ皮下投与し、投与5分後よ
り経時的に眼より少量の血液を、ヘパリナイズし
た毛細管中に採取し、遠心分離し、その上清(血
漿、プラズマ)中の該化合物濃度をコマモナステ
リゲナB−996を検定菌とするビオアツセイ法で
測定した。下記表−2に5匹のマウスの平均値を
記載する。
【表】 試験した式(−b)の化合物は何れも吸収よ
く、可成り高い最高濃度を与えた。中でも、3−
ヘテロサイクリルチオ−誘導体はすぐれた最高濃
度を与えた。また、式(−b)において3−位
のS側鎖に芳香族基をもつた化合物は長い半減期
を与え、血中濃度持続性がよかつた。 次に、スタフイロコツカス・アウレウス・スミ
ス株をマウス当り5×105細胞ずつ腹腔内に感染
させたマウス(1区5匹、雄ddyマウス、静岡)
を用いて、前記の式(−b)の化合物の生体内
活性を測定した。感染2時間後に、式(−b)
の化合物のナトリウム塩を含有する注射液を皮下
投与した。感染治療試験の結果(CD50)を下記
表−3に示す。原料物質のPS−5ナトリウム塩
【表】 は、この表−3の結果から明らかなとおり、4−
ピリジルチオ化合物(化合物1)、2−ピリジル
チオ化合物(化合物2)および2−ピリミジニル
チオ化合物(化合物3)は、出発原料のPS−
5・ナトリウム塩よりも明らかに優れた治療効果
を示す。 また、式(−b)の化合物中、4−ピリジル
チオ化合物(化合物1)、2−ピリジルチオ化合
物(化合物2)、2−ピリミジニルチオ化合物
(化合物3)、および3−フエニルチオ化合物(化
合物5)を、マウス当り20mg(1g/Kg)まで腹
腔投与したが、マウスを死に至らしめた化合物は
認められなかつた。 以上、試験管内および生体内活性データから下
記式(−b) で示される化合物又はその塩において、Y=−S
−R1で且つR1が含窒素複素環式基である場合の
化合物、即ち、R1が4−ピリジル、2−ビリジ
ルおよび2−ピリミジルなどである場合の化合物
(前記化合物1、2および3など)及びその塩が
抗菌剤として特に好適であると言うことができ
る。 以上述べた式(−b)の化合物またはその塩
は、前述したとおり、抗菌活性を示し、グラム陽
性及びグラム陰性細菌による感染症の予防、治療
及び/又は処置のための抗菌剤の活性成分とし
て、人間のみならず、人間以外の動物例えば哺乳
動物、家禽類、魚類等に対する細菌感染症の予
防、治療、処置等のために有効に使用することが
できる。 前記式(−b)の化合物またはその塩は、経
口的、局所的又は非経口的(静脈内、筋肉内、腹
腔内、など)に投与することができ、これら投与
方法に応じて、通常行なわれている如く種々の薬
剤形態に製剤して使用することができる。例え
ば、式(−b)の化合物またはその塩は製薬学
的に許容し得る担体材料、希釈剤などと共に、固
体形態(例えば錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒
剤、糖衣錠、トローチ、粉末、スプレー剤、坐薬
など)、半固体形態(例えば軟膏、クリーム、半
固体状カプセル剤など)、或いは液体形態(例え
ば、液剤、乳剤、懸濁剤、ローシヨン、シロツプ
剤、注射剤、液体スプレーなど)に製剤すること
ができる。 前記式(−b)の化合物またはその塩を含有
する単位投与剤型は、液体、半固体、固体の如何
を問わず、一般に0.1〜99重量%、好ましくは10
〜60重量%の活性成分を含有することができる。
その薬剤中の活性成分の含有量は該薬剤の剤型や
その全量によつて変るが、通常約10mgから約1000
mg、好ましくは約100mgから約1000mgの範囲とす
ることができる。 非経口投与における単位投与の剤型は、通常純
度100%に近い本発明の式(−b)の化合物ま
たはその塩を滅菌水に溶かしたものか、または容
易に溶液にすることのできる溶解性粉末にしたも
のとすることができる。 次に実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 3−(2−アセタミドエチルチオ)−6−エチル
−7−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘ
プタ−2−エン−2−カルボン酸ベンジルエス
テル(PS−5.ベンジルエステル)の製法 J.Antibiotics、31、480〜482(1978)に記載の
方法で製造した3−(2−アセタミドエチルチオ)
−6−エチル−7−オキソ−1−アザビシクロ
〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナト
リウム(以下PS−5・ナトリウム塩と略称する)
1204mg(純度82%)の乾燥ジメチルホルムアミド
(以下DMFと略称する)200ml溶液にトリエチル
アミン4.75mlを加え、窒素気流中、−70℃にて撹
拌しながらベンジルブロマイド3.68mlを加えた。
室温にもどして3時間撹拌した後、反応混合物を
1000mlのベンゼンに注ぎ、0.1M、PH6.8リン酸緩
衝液300mlにて3回洗浄後、溶媒層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を30%以下にて減圧留
去後、少量のベンゼンに溶解し、ベンゼンを展開
剤としてバイオ−ビ−スS−X3を用いたカラム
クロマトグラフイ−(120g、3.2×75.0cm)に付
し、次いで各溶出フラクシヨンを薄層クロマトグ
ラフイ−(以下TLCと略称する)で確認して目的
物含有フラクシヨンを集め、減圧下、溶媒を留去
して無色油状物1081mgを得た。 〔α〕21 D+19.97゜(c0.33、CHCl3)。 UVλMeOH naxnm(ε):318(11000)。 IRνCHCl3 naxcm-1:3430(CONH)、1770(β−ラクタム
CO)、1690(エステルCO)、1665(CONH)。 NMR(CDCl3)δ:1.04(3H、t、J=8Hz、
CH2 CH3 )、1.70〜2.00(2H、m、CH2 CH3)、1.96
(3H、s、COCH3)、2.80〜3.60(7H、m、
3XCH2、CH)、3.94(1H、dt、J=8Hz、J=3
Hz、C−5H)、5.21(1H、d、J=12Hz、ArC
H・H)、5.38(1H、d、J=12Hz、ArCH・)、
5.90〜6.10(1H、brs、N)、7.34(5H、
distorted、s、Ar)。 Mass(m/e):388(M+)。 実施例 2 3−(2−アセタミドエチルチオ)−6−エチル
−7−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘ
プタ−2−エン−2−カルボン酸−(p−ニト
ロベンジル)エステル(PS−5・p−ニトロ
ベンジルエステル)の製造 PS−5ナトリウム塩275mgを乾燥DMF20mlに
溶解し、室温にて撹拌しながらトリエチルアミン
197μを加えた。十分後、p−ニトロベンジル
ブロマイド179mgを乾燥DMF5mlに溶かした溶液
を撹拌しながら5℃にて加え、同温度で3時間撹
拌した。反応終了後、反応混合物をベンジル150
mlに注ぎ、0.1M、PH6.8の燐酸緩衝液100mlにて
3回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下溶液を溜去し、残留物をシリカゲル30g
(1.8×30cm)を用いてカラムクロマトグラフイ−
に付し、ベンゼン−アセトン(3:1)溶出区分
の溶媒溜去残留物として黄色結晶を得た。これを
ベンゼンより再結晶するとmp.163〜165℃の黄色
針状晶240mgを得た。 〔α〕21 D+70.7゜(c1.00、CHCl3)。 UVλCHCl3 naxnm(ε):322(12800)、269(12000)。 IRνCHCl3 naxcm-1:3460(NHCO)、1780(β−ラクタム
CO)、1710(エステルCO)、1675(NHCO)、1560
(NO2)、1350(NO2)。 NMR(CDCl3)δ:1.04(3H、t、J=8Hz、
CH2 CH3 )、1.90(2H、dq、J=8Hz、J=2Hz、
H2 CH3)、1.96(3H、s、NHCOCH3 )、2.80〜
3.60(7H、m、3XCH2、CH)、3.98(1H、dt、J
=8Hz、J=3Hz、C−5)、5.19(1H、d、
J=14Hz、ArC・H)、5.49(1H、d、J=14
Hz、ArCH・)、5.95(1H、brs、N)、7.61
(2H、d、J=9Hz、Ar)、8.18(2H、d、J
=9Hz、Ar)。 Mass(m/e):433(M+)、363(M+−EtCH=C
=O)。 Anal.Calcd.for C20H23O6N3S:C、55.43:H、
5.35:N、9.70。Found:C、55.29:H、5.24:
N、9.40。 実施例 3 PS−5.ベンジルエステルのスルホキシドの製
法 実施例1で得たPS−5.ベンジルエステル50mg
を乾燥塩化メチレン5mlに溶解し、氷水で冷却、
撹拌しながら、m−クロロ過安息香酸28.74mg
(原料に対し1.1倍モル)を乾燥塩化メチレン1ml
に溶かした液を滴加し、同温度で15分間激しく撹
拌した。反応終了後、塩化メチレン50mlを加えて
希釈し、0.1M、PH8.7および6.8リン酸緩衝液それ
ぞれ25mlでそれぞれ2回洗浄する。溶媒層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下留去し、直ちに
ベンゼン1mlに溶解した。ベンゼンで予め膨潤さ
せたバイオ・ビースS−X3カラム(1.2×75.0cm)
に前記濃縮液を注加し、ベンゼンで展開後、目的
物質を含有するフラクシヨンを集め、減圧下溶媒
を留去して無色乾固物53.5mgを得た。 〔α〕21 D−43.96(c1.00、MeOH)。 UVλMeOH naxnm(ε):307(4440)。 IRνCHCl3 naxcm-1:3400(NCO)、1790(β−ラクタ
ムCO)、1710(エステルCO)、1670(NHCO)。 NMR(CDCl3)δ:1.04(8H、t、J=8Hz、J
=3H2CH2 CH3 )、1.64〜2.02(2H、m、CH2
CH3)、1.94(3H、s、COCH3)、2.88〜3.80(7H、
m、3XCH2、C)、3・88〜4.20(1H、m、C
−5 )、5.26(2H、s、ArC 2)、7.36(5H、
s、Ar)。 Mass(m/e):404(M+)。 実施例 4 PS−5・p−ニトロベンジルエステルのスル
ホキシドの製造 PS−5・p−ニトロベンジルエステル240mgを
乾燥塩化メチレン25mlに溶解し−30℃に冷却し
た。m−クロロ過安息香酸104.9mgを12mlの乾燥
塩化メチレンに溶解して上記の溶液に撹拌しなが
ら加え、同温度で40分間反応させた。反応終了
後、予じめ酢酸エチル100mlにトリエチルアミン
0.09mlを加えて氷冷した溶液を調製しておき、こ
の中に反応液をあけた。5分間、氷冷し撹拌した
後、酢酸エチル100mlを加えて分液漏斗に移し、
氷冷した0.1MPH6.8燐酸緩衝液で4回洗浄した。
溶媒層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後ベンゼ
ンを加えて1mlまで減圧濃縮した。濃縮液を予め
ベンゼン−アセトン(1:1)で湿潤したシリカ
ゲルカラム18g(42ml、2.0×13.4cm、前出のシ
リカゲルに同じ)に通導し、約50mlの同溶媒で展
開すると、この区分に原料が14.1mg溶出された。
さらにベンゼン−アセトン(1:2)約60mlで展
開した後、ベンゼン−アセトン(1:3)70mlで
展開すると表題の目的化合物が溶出された(収量
211mg、89%)。この物質のシリカゲルTLCプレ
ート(前出のTLCプレートに同じ)でのRf値は
ベンゼン−アセトン(1:2)で0.36を示した。 〔α〕21 D+18.0゜(c1.00、CHCl3)。 UVλCHCl3 naxnm(ε):267(13079)、310(7775)。 IRνCHCl3 naxcm-1:3460(NHCO)、1785(β−ラクタム
CO)、1720(エステルCO)、1680(NHCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.00(3H、t、J=7.0Hz、CH2 CH3 )、1.70〜
2.00(2H、m、CH2 CH3)、2.00(3H、s、
NHCOCH3 )、3.00〜3.88(7H、m、3XCH2
CH)、3.92〜4.28(1H、m、CH)、 5.12〜5.60(2H、distorted d、ArC・H、
ArCH・)、 6.25〜6.55(1H、brs、N)、 7.52〜7.72(2H、Ar)、 8.12〜8.28(2H、Ar)。 Mass(m/e):449(M+)FD Mass)。 実施例 5 3−シクロヘキシルチオ−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステルの製造 PS−5.p−ニトロベンジルエステルのスルホキ
シド300mgの無水DMF40ml溶液に、−45℃に冷却
し、撹拌しながら、シクロヘキサンチオール
106μおよびトリエチルアミン111μを加え、
同温度にて40分間撹拌しつづけた後、反応混合物
をベンゼン200ml中に注加し、0.1M、PH6.8リン
酸緩衝液150ml×4で洗浄後、合わせた水層をベ
ンゼン70ml×3で抽出し、合わせた有機層をさら
に同じ緩衝液70ml×2で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られる黄色油状
物を、シリカゲルカラムクロマトグラフイ−(30
g、2.6×12cm、溶媒系ベンゼン−アセトン=
40:1)にて製精し、目的物の黄色粉末175.2mg
を得た(収率61%)。 Rf:0.43(ベンゼン−アセトン=20:1)。 〔α〕22 D:+42.6(c1.00、THF)。 UVλTHF naxnm(ε):325(15600)、270(12800)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1770、(β−ラクタムCO)、1695
(エステルCO))。 NMR(CDCl3)δ: 1.08(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.2〜2.1(12H、m、CH2 CH3)、Cyclohexyl
CH2)、 2.8〜3.2(4H、m、C−4 H、C−6H、
SCH)、 3.94(1H、dt、J=9.0Hz、J=3.0 PH、C−
5H)、 5.18(1H、d、J=14Hz、ArC・H)、 5.50(1H、d、J=14Hz、ArCH・)、 7.62(2H、d、J=9.0Hz、ArH)、 8.18(2H、d、J=9.0Hz、ArH)。 Mass(m/e):430(M+)、360(M+−Et−CH=
C=O) 実施例 6 3−シクロヘキシルチオ−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸・ナトリウム塩の製造 3−シクロヘキシルチオ−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジルエス
テル37mgrを、ジオキサン2mlと0.1M、PH8.4リ
ン酸緩衝液1.5mlとの混合溶媒に溶解し、酸化白
金40mgrを加え、パールの還元装置(水素圧4Kg
r/cm2)にて室温で4時間反応を行つた。しかる
後ろ過助剤を加えて触媒を去し、ろ液を予じめ
0.01Mリン酸緩衝液で処理したQAE−セフアデ
ツクスA−25カラム(1.1×20cm:四級化アミノ
エチル・デキストランゲル、フアルマシア社製)
に5℃にて吸着させ、0〜0.4M塩化ナトリウム
濃度勾配傾斜法(0.01Mリン酸緩衝液100mlと、
0.4M塩化ナトリウム濃度の0.01Mリン酸緩衝液
100mlを使用)で溶出した。この溶出液中、λnax
301onに紫外線吸収を有する区分を集め、塩化ナ
トリウムを加え、塩濃度3%とし、ダイヤイオン
HP−20AGカラム(1.1×20cm、多孔性のジビニ
ルベンゼン・スチレン重合物:三菱化成社製)に
吸着させ、0〜30%アセトン濃度勾配傾斜法(イ
オン交換水100mlと30%アセトン100mlを使用)で
溶出し、高速液体クロマトグラムでλnax301on
紫外線吸収を有する区分を集め、凍結乾燥し、目
的物90mgrを得た(収率33%)。 UVλH2O* naxnm(ε):305(6600)。 *0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.0) NMR(D2O)δ: 1.04(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.2〜2.2(12H、m、CH2 CH3、cyclohexyl
CH2) 3.0〜3.4(4H、m、C−4 H、C−6 H、
S−C)、 4.02(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz C−5
H)。 実施例 7 3−(フエニルチオ)−6−エチル−7−オキソ
−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エ
ン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジルエス
テルの製造 100mg(0.223mmol)のPS−5・p−ニトロベ
ンジルエステルのスルホキシドを80mlの無水
DMFに溶解し、−50℃に冷却した。この溶液にか
きまぜながら37μ(0.267mmol)のトリエチル
アミンを加えた。更に27.4μ(0.267mmol)の
チオフエノールを加え、10分間反応させた。反応
液を300mlのベンゼンに注ぎ、これを0.1Mリン酸
緩衝液(Hz6.8)(150ml×3)で洗浄し、有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、ベンゼンを
減圧留去し、淡黄色油状物を得た。 このものを10gのシリカゲルをベンゼンで充填
したカラム(φ1.2×20cm)に付し、ベンゼン−ア
セトン(80:1ν/ν)の溶媒で展開し溶出した。
その一部を薄層クロマトグラフイーにスポツトし
て展開後、360nmのUVライトを照射して目的物
を検索し、目的物を含む区分を集め、溶媒を減圧
留去することによつて、55.1mgの目的物を得た
(収率65.2%)。 〔α〕22 D+3.0゜(c1.00、THF)。 UVλTHF naxnm(ε):320(11000)、271(9100)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1780(β−ラクタムCO)、1710(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.00(3H、t、J=7、5Hz、CH2 CH3 )、 1.6〜1.90(2H、m、CH2 CH3)、 2.66(2H、d、J=9Hz、C−4 H)、 3.02(1H、dt、J=9Hz、J=4Hz、C−6
H)、 3.82(1H、dt、J=9Hz、J=4Hz、C−5
H)、 5.24、5.54(2H、each d、J=14Hz、ArC
H)、 7.28〜7.60(5H、m、Ar)、 7.68(2H、d、J=9Hz、ArH)、 8.24(2H、d、J=9Hz、ArH)。 Mass(m/e):424(M+)、 354(M+−EtCH=C=
O)。 実施例 8 3(フエニルチオ)−6−エチル−7−オキソ−
1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン
−2−カルボン酸ナトリウム塩 3−フエニルチオ−6−エチル−7−オキソ−
1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−
2−カルボン酸p−ニトロベンジルエステル120
mgをジオキサン6.5ml−0.1Mリン酸緩衝液(PH
8.5)6.0ml混合溶媒に溶解し、酸化白金100mgを
加え、パールの還元装置(水素圧4Kg/cm2)で室
温にて4時間反応を行なつた。触媒を別し、
液を前記実施例6におけると同様に処理し精製し
て、31.8mgの目的物を得た(収率36%)。 UVλH2O* naxnm(ε):303(10600)。 *0.1Mリン酸緩衝液 NMR(D2O)δ: 0.96(3H、t、J=8Hz、CH2 CH3 )、 1.60〜1.90(2H、m、CH2 CH3)、 2.40〜2.90(2H、m、C−4 H)、 3.15(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−6
H) 3.86(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 7.35〜7.65(5H、m、Ar)。 実施例 9 3−(p−ニトロフエニルチオ)−6−エチル−
7−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ
−2−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジ
ルエステルの製造 PS−5・p−ニトロベンジルエステルのスル
ホキシド200mg(0.445mmol)を無水DMF15mlに
溶かし、−45℃に冷却し撹拌しながらトリエチル
アミン160μ(1.15mmol)を加えた後、p−ニ
トロチオフエノール138mg(0.890mmol)を無水
DMF0.5mlにとかして加え、60分間反応させた。
以下実施例7と同様に精製して51.8mgの目的物を
得た(収率24.8%)。 〔α〕22 D+32.2゜(c1.00、THF)。 UVλTHF naxnm(ε):266(17800)、310sh(12400)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1755(β−ラクタムCO)、1700(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.02(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.60〜2.00(2H、m、CH2 CH3)、 2.78(2H、d、J=9.0Hz、C−4 H)、 2.96〜3.20(1H、m、C−6 H)、 3.92(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 5.24(1H、d、J=14Hz、ArC・H)、 5.50(1H、d、J=14Hz、ArCH・)、 7.64(4H、d、J=8Hz、ArH)、 8.18(4H、d、J=8Hz、ArH)。 Mass(m/e):469(M+)、399 (M+−Et−CH=C=
O)。 実施例 10 3−(フエニルチオ)−6−エチル−7−オキソ
−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン
−2−カルボン酸−ベンジルエステルの製造 実施例7において、PS−5・p−ニトロベン
ジルエステルのスルホキシド100mg(0.223mmol)
の代りにPS−5・ベンジルエステルのスルホキ
シド86mg(0.220mmol)を用いた以外は、実施例
7と同様な反応および処理法で精製して52.0mgの
目的物を得た(収率71.9%)。 UVλTHF naxnm(ε):319(11500)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1775(β−ラクタムCO)、1700(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 0.96(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.60〜1.90(2H、m、CH2 CH3)、 2.62(2H、d、J=9Hz、C−4 H2)、 2.98(1H、dt、J=9Hz、J=4Hz、C−6
H)、 3.78(1H、dt、J=9Hz、J=4Hz、C−5
H)、 5.27(2H、d、J=12Hz、ArCH・H)、 5.42(2H、d、J=12Hz、ArCH・H)、 7.20〜7.60(10H、m、ArH)。 Mass(m/e):379(M+)、 309(M+−EtCH=C=
O)。 実施例 11 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステルの製造 150mg(0.372mmol)のPS−5・p−ニトロベ
ンジルスルホキシドを40mlの乾燥DMFに溶解し、
−50℃に冷却した。撹拌しながら、この溶液に
64.5mg(0.488mmol)の4−ピリジルメルカプタ
ンのナトリウム塩を10mlの乾燥DMFにとかした
溶液を加え、40分間反応させた。反応液を150ml
のベンゼンに注ぎ、これを0.1Mリン酸緩衝液
(PH8.5)(70ml×3)で洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、ベンゼンを減圧留去
し、淡黄色油状物を得た。 このものを、8gのシリカゲルをベンゼンで充
填したカラム(1.0×15cm)に付し、ベンゼン−
アセトン(5:1ν/ν)溶媒で展開し溶出した。
分画した各フラクシヨンから薄層クロマトグラフ
イーによつて目的物を検索し、目的物を含む区分
を集め、溶媒を減圧濃縮することによつて、47mg
の目的物を得た(収率29.7%)。 〔α〕22 D:+18.4゜(C1.00、THF)。 UVλTHF naxnm(ε):322(7900)、267(8700)。 IRCHCl3 naxcm-1:1785(β−ラクタムCO)、1720(エス
テルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.10(3H、t、J=7.、5Hz、CH2 CH3 )、 1.64〜2.04(2H、m、CH2 CH3) 2.60〜3.24(3H、m、C−4 H、C−6
H)、 3.92(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 5.30(1H、d、J=14Hz、ArC・H)、 5.58(1H、d、J=14Hz、ArCH・)、 7.40(2H、dd、J=7Hz、J=3Hz)、PyH)、 7.68(2H、d、J=9Hz、ArH)、 8.41(2H、d、J=9Hz、ArH)、 8.60(2H、dd、J=7Hz、J=8Hz、PyH)。 Mass(m/e):425(M+)、355 (M+−EtCH=C=O)。 実施例 12 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸の製造 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル54mg
を、2mlのジオキサンと2mlの0.1Mリン酸緩衝
液(PH7.0)の混合溶媒に溶解し、54mgの酸化白
金を加え、パールの還元装置(水素圧4Kg/cm2
で室温4時間反応を行なつた。触媒を別し、
液と洗液をあわせ、約3分の2量まで減圧濃縮し
た。この液に2.5gの塩化ナトリウムを加え、更
に水を加えて50mlとした。これをダイヤイオン
HP20AGカラム(φ1.1×20cm、前出の樹脂に同
じ)に付し、合計量300mlの0〜30%アセトン水
濃度勾配傾斜法によつて溶出した、5gづつのフ
ラクシヨンに分画し、各フラクシヨンを高速液体
クロマトグラフイーで検索し、λnax303nmに紫外
線吸収を有する区分を集め、凍結乾燥することに
よつて、20.7mgの目的物を得た(収率56.3%)。 UVλH2O* naxnm(ε):303(8500)。 ※0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0) NMR(D2O)δ: 1.00(3H、t、J=7Hz、CH2 CH3 )、 1.64〜2.00(2H、m、CH2 CH3)、 2.92(2H、d、J=9Hz、C−4 H)、 3.34(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−6
H)、 4.06(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 7.50(2H、dd、J=7Hz、J=8Hz、PyH)、 8.30〜8.60(2H、m、PyH)。 実施例 13 3−(4−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸−ベンジルエステルの
製造 実施例11において、PS−5・p−ニトロベン
ジルエステルのスルホキシド150mg(0.372mol)
の代りにPS−5・ベンジルエステルのスルホキ
シド43mg(0.124mmol)を用いた以外は、実施例
11と同様の操作を行ない、8mgの目的物を得た
(収率39.5%)。 UVλTHF naxnm(ε):322(8100)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1785(β−ラクタムCO)、1720(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.07(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.60〜2.00(2H、m、CH2 CH3)、 2.50〜3.20(3H、m、C−4 H、C−6
H)、 3.88(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 5.36(1H、d、J=12Hz、ArCH・H)、 5.49(1H、d、J=12Hz、ArCH・)、 7.30〜7.44(2H、m、PyH)、 8.50〜8.70(2H、m、PyH)。 Mass(m/e):380(M+)、310(M+−EtCH=C
=O)。 実施例 14 3−(2−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸−p−ニトロベンジル
エステルの製造 PS−5−p−ニトロベンジルエステルスルホ
キシド50mgの乾燥DMF30ml溶液に、−45゜にて撹
拌下に、2−ピリジルメルカプタン・ナトリウム
塩17.8mg(2−メルカプトピリジン14.8mgおよび
水素化ナトリウム6.4mgより製造)の乾燥DMF1
ml溶液を滴下した。同温度にて10分間撹拌後、反
応混合物をベンゼン100mlに加え、0.1M、PH6.8
リン酸緩衝液100mlにて4回洗浄後、溶媒を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下留去すると、黄
色油状物が得られた。この油状物をシリカゲルを
用いてカラムクロマトグラフイー(30g、2.6×
12cm)を行ない、ベンゼン−アセトン(40:1、
ν/ν)より無色粉末14.9mgを得た。 〔α〕22 D:+16.2℃(C1.00、THF)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1780(β−ラクタムCO)、1710(エ
ステルCO)。 UVλTHE naxnm(ε):325(16900)、269(12100)。 NMR(CDCl3)δ: 1.00(3H、t、J=7Hz、CH2 CH3 )、 1.60〜2.10(2H、m、CH2 CH3) 2.92(1H、dd、J=18Hz、J=9Hz、C−4
H)、 3.22(1H、dd、J=18Hz、J=9Hz、C−4
H)、 3.07(1H、dt、J=7Hz、J=3Hz、C−6
H)、 3.92(1H、dt、J=9Hz、J=3Hz、C−5
H)、 5.26(1H dd、J=14Hz、ArCH)、 5.53(1H、dd、J=14Hz、ArCH)、 7.40〜7.80(3H、m、PyH)、 7.63(2H、d、J=8Hz、ArH)、 8.20(2H、d、J=8Hz、ArH)、 8.58(1H、dd、J=5Hz、J=2Hz、PyH)。 Mass(m/e):425(M+)、355 (M+−EtCH=C=O)。 実施例 15 3−(2−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸の製造 3−(2−ピリジルチオ)−6−エチル−7−オ
キソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−2−
エン−2−カルボン酸・p−ニトロベンジルエス
テル70mlをジオキサン3ml、0.1MPH6.8リン酸緩
衝液1.7mlの混合溶媒に溶解し、酸化白金70mgr
を加え、パールの還元装置(水素圧4.0Kgr/cm2
を用いて室温で4時間接触環元に付した。反応終
了後、ろ過助剤を用い触媒をろ別し、ろ液を実施
例11と同様に処理し精製した目的物19.9mgrを得
た(収率41.9%)。 UVλnaxnm(ε):305(12900)。 NMR(CDCl3)δ: 0.99(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.80(2H、dq、J=7.5Hz CH2 CH3)、 2.82(2H、d、J=9.0Hz C−4 H)、 3.26(1H、dt、J=7.5Hz、J=3Hz、C−6
H)、 3.98(1H、dt、J=9.0Hz、J=3Hz、C−5
H) 7.41、7.62、7.83and8.45(1H、each m、
ArH)。 実施例 16 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ
−2−エン−2−カルボン酸p−ニトロベンジ
ルエステルの製造 100mg(0.223mmol)のPS−5・p−ニトロベ
ンジルのスルホキシドを15mlの乾燥DMFに溶解
し、−35℃に冷却した。撹拌しながら、33.5mg
(0.245mmol)の2−メルカプトピリミジンナト
リウム塩を6mlの乾燥DMFにとかした溶液を加
えた。40分間反応させた後、反応液を80mlのベン
ゼンに注ぎ、0.1Mリン酸緩衝液(PH8.4)(50ml
×3)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去することによつて
淡黄色油状物を得た。 このものを、10gのシリカゲルをベンゼンで充
填したカラム(1.2×18cm)に付し、ベンゼン−
アセトン(50:3ν/ν)溶媒で展開した。分画し
た各フラクシヨンを薄層クロマトグラフイーで検
索し、目的物を含有する区分を集め、溶媒を減圧
濃縮することにより、30mgの目的物を得た(収率
31.6%)。 〔α〕22 D:+38.4゜(c0.47、THF)。 UVλTHF naxnm(ε):322(9800)、268(10300)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1780(β−ラクタムCO)、1715(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.08(3H、t、J=7Hz、CH2 CH3 )、 1.68〜2.00(2H、m、CH2 CH3)、 3.00〜4.10(4H、m、C−4 H、C−5
H、C−6 H) 5.28(1H、d、J=14Hz、ArC・H)、 5.52(1H、d、J=14Hz、ArCH・)、 7.04(1H、t、J=6Hz、C−5′ H)、 7.62(2H、d、J=9Hz、ArH)、 8.20(2H、d、J=9Hz、ArH)、 8.56(2H、d、J=6Hz、C−4 H、C−
6 H)、 Mass(m/e): 426(M+)、
356(M+−EtCH=C=O) 実施例 17 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ
−2−エン−2−カルボン酸の製造 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタ−
2−エン−2−カルボン酸・p−ニトロベンジル
エステル63.4mgを、ジオキサン3.2ml−0.1Mリン
酸緩衝液(PH6.86)1.2ml溶液にとかし、70mgの
酸化白金を加え、パールの還元装置(水素圧4
Kg/cm2)で室温4時間反応した。触媒を別し、
液を洗液をあわせ、PHを7.2にあわせた後、約
3分の2量に減圧濃縮した。濃縮液に塩化ナトリ
ウム2gを加えた後、水を加えて70mlにした。こ
の溶液をダイヤイオンHP20AGカラム(1.1×20
cm)に付し、合計量300mlの0〜50%(ν/ν)
アセトン水濃度勾配傾斜法によつて溶出した。各
フラクシヨンを高速液体クロマトグラフイーで検
索し、λnax300nmに紫外線吸収を有するフラクシ
ヨンを集め、凍結乾燥することによつて、16.8mg
の目的物を得た(収率39%)。 UVλH2O* naxnm(ε):297(6400)。 *0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0) NMR(D2O)δ: 1.02(3H、t、J=7Hz、CH2 CH3 ) 1.68〜2.04(2H、m、CH2 CH3)、 2.84〜3.529(3H、m、C−4 H、C−6
H) 4.14(1H、dt、J=9Hz、J=8Hz、C−5
H)、 7.35(1H、t、J=6Hz、C−5′ H)、 8.64(2H、d、J=6Hz、C−4′ H、C−
6′ H)。 実施例 18 3−(2−ピリミジニルチオ)−6−エチル−7
−オキソ−1−アザビシクロ〔3.2.0〕−ヘプタ
−2−エン−2−カルボン酸ベンジルエステル
の製造 実施例16においてPS−5・p−ニトロベンジ
ルエステルのスルホキシド100mg(0.223mmole)
に代えてPS−5・ベンジルエステルのスルホキ
シド44mg(0.114mmol)を用いた以外は、実施例
16と同様の方法で精製し、16mgの目的物を得た。 UVλTHF naxnm(ε):321(9900)。 IRνCHCl3 naxcm-1:1780(β−ラクタムCO)、1715(エ
ステルCO)。 NMR(CDCl3)δ: 1.04(3H、t、J=7Hz、CH2 CH3 )、 1.63〜1.95(2H、m、CH2 CH3)、 3.00〜4.10(4H、m、C−4 H、C−5
H、C−6 H)、 5.34(1H、d、J=12Hz、ArC・H)、 5.40(1H、d、J=12Hz、ArCH・)、 7.10〜8.00(8H、m、PyH、ArH)、 8.50〜8.64(1H、distorted d、PyH)。 Mass(m/e):381(M+)、311(M+−EtCH=C
=O)。 実施例 19 6−エチル−7−オキソ−1−アザビシクロ
〔3.2.0〕ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸ナ
トリウム塩の製造 PS−5・ナトリウム塩110mgを0.01Mリン酸緩
衝液(PH7.3)10mlに溶解後、パラジウムオキシ
ド500mgを加え、室温、常圧で還元を行なつた
(石井の還元装置)。反応6時間後、反応液を過
し、液50mlをQAEセフアデツクスカラム(100
ml)に吸着させ、0.01Mリン酸緩衝液300mlと
0.3M塩化ナトリウム含有0.01Mリン酸緩衝液300
mlによる0〜0.3M塩化ナトリウム濃度勾配傾斜
法により溶出し、さきに出て来た268nmに吸収極
大をもつ目的物の画分を採取した。この画分30ml
には少量のPS−5が存在したので塩化ナトリウ
ム2gを添加した後、ダイヤイオンHP−20AG
カラム(20ml)に吸着させ、3%塩化ナトリウム
5ml、次いで蒸溜水20mlで洗浄後、水−3%アセ
トン水による濃度勾配傾斜法で溶出し、242nmお
よび265nmで吸収極大をもつ目的物の画分を採取
し、凍結乾燥を行つた13.9mgの目的物が得られ
た。 UVλH2O* naxnm(ε):265(3000)。 *0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.3)。 NMR(D2O)δ: 1.00(3H、t、J=7.5Hz、CH2 CH3 )、 1.80(2H、dq、J=7.5、J=7.0Hz、CH2
CH3)、 2.74(1H、ddd、J=19.0Hz、J=9.5Hz、J=
2.5Hz、C−4 ・H)、 2.94(1H、ddd、J=19.0Hz、J=9.5Hz、J=
3.0Hz、C−4 H・)、 3.27(1H、dt、J=7.0Hz、J=3.0Hz、C−6
H)、 4.05(1H、dt、J=9.5Hz、J=3.0Hz、C−5
H)、 6.24(1H、t、J=3.0Hz、J=2.5Hz、C−3
H)。 次に本発明の式(−b)の化合物またはその
塩を含む代表的な薬剤調製物の製法を例示する。
なお、化合物番号は前記の意味を有する。 実施例 A: カプセル剤 成 分 カプセル当り 化合物1 100mg 乳 糖 (日本薬局法) 適当量 ステアリン酸マグネシウム 1mg 上記抗生物質及び賦形剤を乳鉢で研磨し、均一
に混合する。1カプセルに約200mg当て腸溶剤皮
を施した8号硬ゼラチンカプセルにつめる。 実施例 B: 錠 剤 成 分 1錠当り 化合物2 200mg 乳 糖 (日本薬局法) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 上記の混合比で抗生物質を乳糖ととうもろこし
でんぷんの半量とよく混合する。混合物を10%で
んぷん糊液とまぜて粒状化し、篩にかける。これ
にとうもろこしでんぷんの残りとステアリン酸マ
グネシウムを加えてよく混和し直径1cm、重量
500mgの錠剤に成型する。これに糖衣を施した後
更に腸溶剤皮でコーチングする。 実施例 C: 注射剤 成 分 1バイアル当り 化合物3 25mg 生理食塩液(日本薬局方) 2ml 上記の抗生物質を注射用滅菌水にとかし過、
除菌する。溶液を滅菌したアンプルに分注し、水
分を凍結乾燥によつて無菌的に除去し、アンプル
の口を溶閉する。 用時、開封し、滅菌生理食塩水2mlをアンプル
の内容物に加え溶解使用する。 実施例 D: 錠 剤 成 分 1錠当り 化合物5 20mg セフアロリジン 180mg 乳 糖 (日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 化合物5とセフアロリジンを混和し、以下実施
例Bの製剤方法と同様に処方、成型し、糖衣に次
いで腸溶剤皮でコーチングする。 実施例 E: 錠 剤 成 分 1錠当り 化合物4 10mg アミノベンジルペニシリン 190mg 乳 糖 (日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 化合物4とアミノベンジルペニシリンを混和し
実施例Bの方法と同様に製剤化する。 実施例 F: カプセル剤 成 分 1カプセル当り 化合物5 100mg 乳 糖 適当量 ステアリン酸マグネシウム 1mg 上記抗生物質誘導体及び賦形剤を研磨し、均一
に混合する。1カプセルに約200mg当て腸溶剤皮
を施した8号硬ゼラチンカプセルにつめる。 実施例 G: 錠剤 成 分 1錠当り 化合物4 200mg 乳 糖 (日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 上記の混合比で抗生物質誘導体を乳糖ととうも
ろこしでんぷんの半量とよく混合する。混合物を
10%でんぷん糊液とまぜて粒状化し、篩にかけ
る。これにとうもろこしでんぷんの残りとステア
リン酸マグネシウムを加えてよく混和し、直径1
cm、重量一錠当り500mgの錠剤に成型する。これ
に糖衣を施した後更に腸溶剤皮でコーチングす
る。 実施例 H: 注射剤 成 分 1バイアル当り 化合物1 25mg M−(β−ヒドロキシエチル)ラクタミド70%水
溶液 2ml 上記の抗生物質誘導体を注射用滅菌水にとか
し、過、除菌する。溶液を滅菌したアンプルに
分注し、水分を無菌的に凍結乾燥によつて除去
し、アンプルの口を溶閉する。用時、開封し滅菌
N−(β−ヒドロキシエチル)ラクタミド70%水
溶液2mlをアンプルの内容物に加え、溶解後、使
用する。 実施例 I:錠 剤 成 分 1錠当り 化合物3 50mg セフアロリジン 150mg 乳 糖 (日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 此抗生物質誘導体とセフアロリジンを混和し、
以下実施例Gの製剤方法と同様に処方、成型し、
糖衣を施した後腸溶剤皮で更にコーチングする。 実施例 J: 錠 剤 成 分 1錠当り 化合物2 20mg アミノベンジルペニシリン 180mg 乳 糖 (日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 化合物2とアミノベンジルペニシリンを混和
し、〔錠剤I〕の方法と同様に製剤化する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式() 式中、R1はフエニル基、ニトロフエニル基、
    シクロヘキシル基、ピリジル基又はピリミジ
    ニル基を表わし、R2は水素原子、ベンジル
    基又はニトロベンジル基を表わす、 で示される化合物及びR2が水素原子である場合
    の式()の化合物の塩。 2 該式()の化合物が下記式(−a) で示される5,6−トランス立体配置をもつ特許
    請求の範囲第1項記載の化合物及びその塩。 3 下記式(−b) 式中、R1はフエニル基、ニトロフエニル基、
    シクロヘキシル基、ピリジル基又はピリミジ
    ニル基を表わす、 で示される化合物又はその塩を有効成分とする抗
    菌剤。 4 (A) 下記式() 式中、R′2はベンジル基又はニトロベンジル
    基を表わす、 で示される化合物を、 (i) 下記式() R1−SH () 式中、R1はフエニル基、ニトロフエニル基、
    シクロヘキシル基、ピリジル基又はピリミジ
    ニル基を表わす、 で示されるチオール化合物と、必要により塩基の
    存在下に反応させるか、或いは (ii) 上記式()のチオール化合物の反応性誘
    導体と反応させ、 (B) 次いで、得られる下記式(−d) 式中、R1及びR′2は前記の意味を有する、 で示される化合物を、必要に応じて、水素添加分
    解に付すことを特徴とする下記式 式中、R1は前記の意味を有し、R2は水素原
    子、ベンジル基又はニトロベンジル基を表わ
    す、 で示される化合物又はその塩の製造方法。
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