JPH03503202A - 車両用ブレーキの自動再調節機能つき作動装置 - Google Patents

車両用ブレーキの自動再調節機能つき作動装置

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 車両用ブレーキの自動再調節機能つき作動装置本発明は車両用ブレーキ、特にデ ィスクブレーキの自動再調節機能つき作動装置にして、 底部とブレーキに向って開いた円筒形の孔が形成された殻とを含むケーシングと 、 ブレーキを作動せしめるために円筒形の孔内で流体圧により移動可能なピストン と、 ピストンと同軸にケーシングの底部に回転可能に支持され封止された機械式駐車 ブレーキ作動のためのシャフトと、2つの傾斜路装置にして、一方がケーシング に固定され、他方がシャフトによって回転可能とされ且つそれによってケーシン グの底部から軸方向に離れる距離を調節可能となされている2つの傾斜路装置と 、 1対のストラット部材にして、互いに螺合し、軸方向に調節可能な傾斜路装置と ピストンとの間に調節可能なストラットを形成する1対のストラット部材と、 ケーシングに固定された推力軸受と2つのストラット部材の一方に設けた推力軸 受との間で軸方向偏倚力を受けて位置付けられ、調節可能な傾斜路装置を不作動 位置に維持するようにする戻しばねと、を含む作動装置に関している。
この形式の公知の作動装置(ドイツ特許DE−A−2408706号明細書、特 に第6図)においては、ケーシングの底部は、ケーシングとは別個に形成されて ケーシングにねじ止めされた構造部材である。ケーシングに固定された傾斜路装 置は該部材の軸方向内側に直接形成されている。ケーシングに固定された推力軸 受は、中間環状壁にして、ケーシングに一体に形成され、調節可能な傾斜路装置 を収容する後方空間から円筒形孔を離隔せしめる中間環状壁に形成されている。
後方空間はまた、2つのストラット部材の一方における推力軸受と、該一方のス トラット部材と調節可能な傾斜路装置との間に配置された軸方向負荷軸受とを収 容する。
第1のストラット部材は回転可能で非可逆外部ねじを有しており、スリーブ状の 第2のストラット部材にねじ込まれる。第2のストラット部材はカップ型ピスト ン内で非回転的に軸方向に移動可能に案内され、付加的なばねによってピストン の作動方向に偏倚されている。第1のストラット部材は、方向性ロック(錠止め )機構を介して、調節可能な傾斜路装置に連結される。さらに、第1のストラッ ト部材は、ケーシングの環状中間壁に封止的に案内されている補助的流体圧ピス トンによって具現化され、円筒形孔内の流体圧が、ブレーキ部品の弾性変形を生 ずる値に到達すると、再調節が防止されるようになされている。
この公知の作動装置は、著しく多い仕上げ作業と取付は作業とを必要とし、シリ ンダ孔の直径が40mm未満のケーシングには実際には取付けられない。自動車 の前輪におけるシリンダ孔の直径は通常これより大、たとえば60mm程度であ る。しかし、前輪は通常操向される車輪であるから、随意的な流体圧式および機 械式作動機能を有するディスクブレーキを取付けるための空間が不充分であるの が普通である。このため、従来の前輪ブレーキには、流体圧式作動装置と駐車ブ レーキとして有用な機械式作動装置との双方を有するものは設けられていない。
また、通常の荷重分布の関係によって前輪には車両の重量の50%以上が作用す るから、後輪ブレーキの流体圧式作動装置のシリンダ孔の直径は比較的小とする ことが望ましい。例えば乗用車の場合、後輪ブレーキのシリンダ孔とピストンと の直径は38mmとし、同じものを前輪ブレーキにおいては60mmとして、後 輪ブレーキのブレーキ力が過大となることを防止する。
したがって後輪ブレーキとしても、流体圧式および機械式作動装置の組合せであ って、寸法的にも充分強力で、流体圧式作動ブレーキと同様に完全に安全な駐車 ブレーキに適する自動的に再調節可能な作動装置の組み合わせを取付ける空間を 得ることは困難である。
別の公知例であるドイツ特許DE−A−2143575号明細書に示す自動再調 節機能つき流体圧式および機械式作動装置では、ねじで互いに連結された2つの ストラット部材と戻しばねとを収容する空所がピストンに同様に形成されている 。該2つのストラット部材は粗いねじを有しており、戻しばねによって互いに軸 方向に偏倚されている。戻しばねは、一端を一方のストラット部材の頭部の軸方 向軸受によって支持され、他端をケーシングに固定された推力軸受によって支持 される。ケーシングに固定された推力軸受は、ケーシングの環状の溝内の半径方 向外側7ランジに係合する、またはピストンに形成された空所に完全に収容され る、カップ型のインサートの底部として具現化される。機械式作動のためにシャ フトが設けられる。シャフトは、ピストンの軸方向に対して横切る方向でケーシ ングに支持され、シャフトに偏心的に支持されたタペットによって手動ブレーキ ピストンを押圧する。手動ブレーキピストンは、ケーシング内の流体圧式に作動 するピストンと同軸に案内され、ブレーキ解放クリアランスを越えて移動した後 に第1のストラット部材の頭部の円錐形カップリングに着座する。
この公知の作動装置では、シャフトのための横方向に延長する孔を形成するコス トが高価であり、シャフトからタペットを介して手動ブレーキピストンへの力の 機械的伝達の能率が低い。
乗用車の運転者が人力によって確実に手動ブレーキを作用せしめるためには、2 0kp以下の力で15cm以下の作動経路で手動ブレーキレバーを作用せしめる ことが小型および中塁乗用軍に通常要求され、上記公知の作動装置はこれを満足 する。しかし、より重量のある大を車についてはこの限りではない。また、ブレ ーキが強く作用せしめられて弾性的に変形したときの再調節を防止する補助ピス トンは設けられていない。さらに、この公知の装置にはそのような補助ピストン を取付ける余地がない。
本発明の目的は、車両ブレーキ特にディスクブレーキ用の自動再調節機能つきの 、流体圧式および機械式組み合わせ作動装置であって、容易に組立て可能であり 、シリンダ直径が例えば40rnm未満の小型のケーシング内にも収容され、高 い能率で機械的に作動せしめ得る作動装置を開発するにある。
この目的は、本発明により、前述形式の作動装置において、ケーシングの底部が ケーシングの殻と一体とされ、ケーシングに固定された傾斜路装置が、ケーシン グの底部とは別個であって該底部に支持された板であり、ケーシングに固定され た推力軸が、を一方のストラフト部材を非回転可能に案内するインサート上に形 成されており、ケーシングに固定された傾斜路装置とインサートとが、共通のフ ァスナ部材によって、軸方向移動をしないように保持されており、且つ、共通の 捩り防止手段によって、回転を防止されている、 ようにしたことにより達成される。
ケーシングの製造と仕上げとは前述公知の作動装置に対比して単純化されており 、これはケーシングの底部が殻と一体に形成されていることによる。詳細にはケ ーシングは一体鋳造とすることができる。この工程における孔の収縮の危険性は 、材料の過度の集積がないようにケーシングの設計が可能であるから防止するこ とができる。別個に製造されケーシングに固定された傾斜路装置と、ケーシング に固定された推力軸受を形成されたインサートとを共通的に締付けることは、単 純な取付は作業でよく、機械化が可能である。
本発明の望ましいいくつかの変形例は請求の範囲に記載されている。これら変形 例の特に有利な点は、インサートをケーシングの外部で組立体に組み入れること が可能であることである。
この組立体は、2つの傾斜路装置と、戻しばねと、該戻しばねを支持するストラ ット部材とから成り、ケーシングに固定される傾斜路装置として与えられる板に インサートを固定することによって、これらの部材は互いに保持される。したが って組立体は、全体として円筒形孔内に導入可能である。組立て時において、戻 しばねの所望のばねカは正確に調節され、そのまま永久的に設定される。
本発明の実施例を、添付した概略図を参照して詳述する。
第1図は本発明の第1実施例の作動装置を有するスポット型ディスクブレーキの 軸方向断面図、 第2図は第1図の拡大断面図、 第3図は第1図の線■−■に沿う断面図、第4図は第1図の線TV−IVに沿う 断面図、wls図は本発明の第2実施例によるスポット型ディスクブレーキの第 1図に対応する軸方向断面図、第6図は第5図の拡大断面図、 第7図は第5図の線■−■に沿う断面図、第8図は第5図の線■−■に沿う断面 図、第9図は本発明の第3の実施例を示す第2図および第6図に対応する断面図 、 第10図は第9図の線X−Xに沿う断面図、第11図は第9図の線■−■に沿う 断面図、第12図は第9図の線■−■に沿う断面図である。
第1図ないし第4図、第5図ないし@S図、第9図ないし第12図にそれぞれ示 す3つの実施例について以下に述べる。
図示の各スポット型ディスクブレーキは、図示しないキャリアに通常形式で案内 されてブレーキディスク12の軸線に平行に変位する浮動キャリパ1oを含む。
キャリパ10は少レーキディスク12と2つのブレーキバッド14.16とを横 切って延長し、第1のブレーキバッド14は後述するアクチュエータによって直 接にブレーキディスク12に作用せしめられる。これによって反作用力が生じ、 浮動キャリパ10の脚18が第2のブレーキパッド16をブレーキディスク12 に作用せしめるようにキャリパ10を移動せしめる。
作動装置は例えば鋳造による一体成型のケーシング2oを含み、ケーシング20 は、底部22と、ブレーキディスク12に向って開く円筒形の孔26とマスクシ リンダに連通ずる入口ダクト28とを具えた殻24とを有する。円筒形の孔26 は、ブレーキパッド14に対する当接表面を有する閉じl;外端壁32を有する カップ形ピストン3oを案内スる。
機械式ブレーキ作動のI;めのシャフト34が回転可能に支持され、ケーシング の底部22内の軸受ブッンユ36内でピストン30に同軸に軸方向に移動可能で ある。通常の方法、例えばボーデンケーブルによって、駐車ブレーキレバーまた はペダルに連結されt;レバー38がシャフト34の外方端に固定される。
ケーシングに固定された傾斜路(ランプ)装置40が底部22の内側に配置され る。傾斜路装置40は環状の板の形状を有し、シャフト34に沿って滑動せしめ ることによって中心決めされ、捩れ防止手段42によってケーシング20に非回 転的に固定される。第1および第2の実施例において捩れ防止手段42は、成型 まI:は植込みによって形成されたピンであって、ケーシングの底部22に形成 された有底孔44に係合する。
ケーシングに固定されるランプ装置40には3つの溝状の傾斜路46が円周方向 に延長して設けられ、球形の拡張体(スプレッダ)48をそれぞれ収容する。各 拡張体48はそれぞれ他方の傾斜路装置50の対応する傾斜路と協働し、傾斜路 装置50は同様な環状ディスク状をしており、調節可能である。第1および第2 の実施例において傾斜路装置50はンヤフト34の非円形部52、例えば複数の 突出部または溝部を有する断面部に滑動係合せしめられている。シャフト34の 頭部54は軸方向負荷軸受56を中心決めする。第1および第2の実施例におい て軸受56はニードル軸受である。軸方向負荷軸受56によって調節可能の傾斜 路装置50は、ボルト状のストラフト部材60に形成される推力軸受58により 、拡張体48に作用する圧力に対して軸方向に支持される。
ボルト状のストラット部材60は1対の粗いねじ62によってスリーブ状のスト ラット部材64とねじ係合し、ねじ62は自己ロック(錠止め)ではなく、精密 に決定されたねじ間隙を有する。両部材60.64は共働して、ピストン30お よびシャフト34に同軸のストラットを形成し、その有効長さはブレーキパッド 14.16のライニングの漸増的な摩耗に伴って増加可能である。スリーブ状の ストラット部材64はピストン30内の対応する補助的シリンダ孔66内で移動 可能に案内する補助ピストンとして作用する。
スリーブ状ストラット部材64の端壁32に面する端部は、底板68によって緊 密に閉鎖されている。底板68と端M32とによって限定される補助的円筒形孔 66の部分を常に圧力のない状態に保持するため、該部分は、半径方向レリーフ 孔70によってピストン30の外側溝72に連結されている。溝72はベローズ 74の一端を収容し、ベローズ74はシリンダ孔26から突出するピストン30 の端部とケーシング20とを連結して、シリンダ孔20を塵埃などから保護する 。
スリーブ状ストランド部材64にはピストン30の内側円錐部78に関連する円 錐形フランジ76が形成されている。ピストン30の内側には7ランジ76とロ ック(錠止め)リング82との間に軸方向偏倚力を与えるばね座金80が配置さ れている。ばね座金80はフランジ76を円錐部分78に当接保持し、これによ りスリーブ状ストラット部材64のピストン30に相対的な回転を防止する。ピ ストン30の回転は通常の方法、例えばブレーキバッド14と共働せしめること によって防止する。
スリーブ状またはケージ状のインサート84が、軸方向に移動しないように且つ 回転しないようにケーシング20に固定されて、円筒形孔26内に(大部分はカ ップ型ピストン30内に)収容されている。インサート84は例えば深絞り板金 部品であって、ボルト状のストラット部材60の軸方向移動を許容するがその回 転は阻止するようになされている。図示実施例においてインサート84は、3つ の長手方向溝86を有し、そのそれぞれは推力軸受58の半径方向突起88と係 合する。
図示実施例において螺旋形のコイルばねとなされる戻しばね90の一端は、推力 軸受58の軸方向負荷軸受56から遠い側の側面に接する。他端はインサート8 4の半径方向内方に突出するフランジとして構成され、ケーシングに固定されて いる推力軸受92に支持される。戻しばね90は例えば50kpの力で偏倚され 、調節可能の傾斜路装置50を、ケーシングに固定された傾斜略装[40に最も 近い位置すなわち非作動位置に保持しようとする。
固定の目的のために、インサート84には、半径方向の弾性ををする環状の締付 は部材96と共働する基端部94が形成されるが、この共働の態様は第1の実施 例では直接的であり、第2および第3の実施例では間接的である。締付は部材9 6は、ケーシングの円筒形孔26と底部22との遷移部付近の内部層98の背部 にスナップ係合で嵌合する。内部層98は円筒形孔26内への入口孔28の口部 を横切って延長しており、細いドライバなどの工具を外部から入口孔26内へ挿 入することによって、締付は部材96を半径方向内方に圧縮して係合を解除する ことができる。
第1および第2の実施例における作動装置のひとつの差は、第1図ないし第4図 の締付は部材96は矩形の断面を有し、内部層98は円筒形孔26の軸線に直角 な平面内にあるのに対し、第5図ないし第8図の締付は部材96の場合は円形断 面で、内部層98はケーシングの底部22に面する円錐形表面である点である。
第1および第2の作動装置の別の相違点は、第1図ないし第4図のインサート8 4の底縁部94は半径方向外方に突出して環状の締付は部材96の直接後方にあ る点である。戻しばね90と推力軸受58と軸方向負荷軸受56と拡張具48つ きの調節可能な傾斜路装置50とを介して、インサート84がケーシングに固定 された傾斜路装置40を軸方向に圧迫し、ケーシングの底部22から離れること を防止する。ケーシングに固定されt;傾斜路装置40は3つの半径方向突起1 00を有し、そのそれぞれがインサート84の長手方向溝86に係合して、イン サート84が傾斜路装置40によって回転せしめられることを防止する。
第5図ないし第8図の第2実施例においては、インサート84の底縁部94は半 径方向内方に曲げられて傾斜路装置40のを部と係合する。傾斜路装置4Gの半 径方向突起iooの軸方向運動は、対応する締付は部材96によって間接的に防 止される。ケーシングに固定される傾斜路装置40の半径方向突起100は、同 様にインサート84の長手方向溝86にそれぞれ係合することによりインサート の回転を防止する。
第5図ないし第8図に示されるインサート84と傾斜路装置40との連結は、ケ ーシング20の外部において為すことができることが利点である。この連結は、 インサート84を、シャフト34と、拡張具48を中間に位置せしめた2つの傾 斜路装置40.50と、軸方向負荷軸受56と、ボルト状ストラット部材60と 、そして戻しばね60とに組合わせて組立体を構成することにより為される。こ の組立体は、機械的に装架されl;後、ケーシング20内に押込まれる。その後 、スリーブ状ストラット部材64が1組のばね座金80と共にピストン30内に 挿入され、ロック(錠止め)リング82によって固定される。
ピストン30が孔26内に挿入され、同時に回転せしめられ、ストラット部材6 0.64がねじ係合するようになされる。最終的に、予めケーシング20に取付 けられたベローズ74がピストン20に固定される。
19図ないし第12図に示す第3の実施例としてのブレーキ作動装置の深絞り板 金インサート84は、前述2つの実施例の設計特性を組合わせたものである。第 9図ないし第12図のインサート84は、第5図ないし第8図のものと同様に推 力軸受92から遠い端部に多数のラグ102を有し、これらは半径方向内方に曲 げられてケーシングに固定された傾斜路装置40のを部に係合し、これによって 傾斜路装置40は軸方向に運動可能で回転可能な傾斜路装置50と、さらにボル ト状ストラット部材60と、軸方向負荷軸受56と、そして戻しばね90と組合 わされて組立体を構成するが、この組立体はケーシング20の外部で組立てられ て一体として取付けられる。また、第9図ないし第12図に示す実施例は、第1 図ないし第4図に示す実施例と同様に、インサート84が標準型ロック(錠止め )リングの形式の締付は部材96によってケーシング20に固定されている。こ のために、第9図に示すようにインサート84のラグ104は、外方に向けられ て締付は部材96の背部と係合する縁部の形式となっている。
インサート84はラグ104の区域において環状の肩すなわちクランク状折曲げ 部106を有する。この折曲げ部106の右方のインサート84の大部分は実質 的にピストン30内にあってピストン30の内径よりも著しく小さい直径を有す る。従ってインサート84は例えば小型乗用車の後輪ブレーキのような小径のピ ストンにも使用可能である。しかし、インサート84の折曲げ部106を越える 部分は第5図ないし第8図の!J!施例と実質的に同一直径を有し、インサート 84は、著しく小型な構造に拘わらず、調節可能の傾斜路装置50をそれと接触 しないで取囲むことを可能としている。
第1および第2実施例と異って、調節可能の傾斜路装置50はシャフト34と一 体に形成されているが、一方、これらの実施例と同様に、軸方向負荷軸受56に よって推力軸受58上に保持されている。しかし、第9図において軸受56は、 銅と鉛の混合物が埋込まれたポリテトラ弗化エチレンで被覆された鋼板製の円形 滑動円板である。滑動軸受円板56は調節可能の傾斜路装置50の対応する中央 凹所に係合する中央突起108を有し、これによって中心決めを達成する。推力 軸受5Bに形成される滑動軸受円板56のための当接表面は、図示しないが望ま しくはいくらか凸に球面状をなし、軸受円板56も対応する形状とする。これは 製造公差によって両者間に軸方向整合の誤差があった場合にも傾斜路装置50に 対して推力軸受58が傾斜することを防止する。
第9図ないし第12図の実施例において、捩れ防止手段42は有底孔44内に打 込まれた軸線に平行なビンであって、ケーシングに固定された傾斜路装置40に 設けられた半径方向に長い孔110に係合する。ビン42と孔110との間の傾 斜路装置40の円周方向遊隙は著しく小であって、傾斜路装置40は実質的に円 周方向遊隙がないようになされる。傾斜路装置40は半径方向にはシャフト34 に対しても孔110に対しても実質的な遊隙を有する。従って3つの球形の拡張 具48は、調節可能な傾斜路装置50に対してケーシングに固定されt;傾斜路 装置40に中心決めされ、拡張具48が2つの傾斜路装置40.50の傾斜路4 6によって限定される関連する凹所内で傾くことなく動作する。
図示各実施例について作動態様は同一である。流体圧ブレーキ作動時で適当な圧 力、すなわち浮動キャリパlOとブレーキバッド14.16の摩擦ライニングと が実質的に変形しない程度の圧力のときには、ピストン30はブレーキディスク 12の方向に移動する。スリーブ状のストラット部材64の移動は、移動量がス トラット部材60.64間の粗いねじ62に存在するねじ間隙を越えない範囲で はピストン30の移動に完全に随っており、この間隙は設定されたブレーキ解放 間隙に対応する。
すなわち、このときばね座金80は変形していない。
しかしながら、ブレーキパッド14.16をブレーキディスク12に圧接するた めのピストン30の移動距離が、摩擦ライニングの摩耗により設定されたブレー キ解放間隙より大であれば、戻しばね90によって保持されるボルト状のストラ ット部材60が、スリーブ状のストラット部材64の、流体圧作動時のピストン 30のブレークディスク12に向う運動に完全に追随する運動を防止する。その 結果、スリーブ状のストラット部材64の円錐形7ランジ76は、ばね座金80 の組の抵抗に抗して内側円錐部78から僅かに離れて持ち上げられる。このとき のばね座金80の組の抵抗は戻しばね90の偏倚力より小である。この段階でス リーブ状のストラット部材64は軸線の回りの回転をもはや阻止されていない。
粗いねじ62の組によって伝達され、且つボルト状ストラット部材60がスリー ブ状ストラット部材64を引止めるように作用する軸方向力は、円周方向分力を 有する、すなわちトルクが発生してスリーブ状ストラット部材64がボルト状ス トラット部材60かもある程度ねじ戻される。これにより、円錐形7ランジ76 はピストン30の内側円錐部7Bに再び当接する。
ここで、2つのストラット部材60,64によって形成されるストラットの有効 長さはいくらか大きくされていることになるから、ブレーキ作動の終了時にはピ ストン30は出発位置には復帰しない。ブレーキ解放間隙は再び設計値まで減少 されることになる。
強い流体圧ブレーキ作動によって例えばシリンダ孔26内で20バ一ル以上の圧 力が作用すると、弾性変形が特に浮動キャリパ10とブレーキパッド14.16 のライニングに生ずる。
これらの変形を補償するような調節は望ましくないから、以下に述べるようにし てこれを防止する。
シリンダ孔26内の圧力は、補助ピストンとして設計されたスリーブ状のストラ ット部材64にも作用する。強い流体圧作動時にばね座金80の組によって、及 びスリーブ状ストラット部材64の流体圧によって作用する軸方向力は、全体と して、ボルト状のストラット部材60に形成されI;推力軸受58が戻しばね9 0を圧縮するために必要な力より大である。したがって、戻しばね90はボルト 状のストラット部材60をもはや保持することができなくなり、7ランジ76を 内側円錐部78から離して持上げる。したがって、スリーブ状のストラット部材 64は回転を防止された状態に保持される。この理由により、ブレーキは再調節 の必要なしに作動せしめられる。流体圧力が例えば20バールの閾値以下に低下 したときに限り、ブレーキバッド14.16のライニングの摩耗によって実際に 必要な場合に再調節が行われることになる。
ブレーキを例えば駐軍のために機械的に作動せしめるときには、シャフト34を レバー38によって回転せしめる。その結果、拡張具48は2つの傾斜路装置4 0,50の傾斜路46を駆は上り、wI節可能の傾斜路装置50をブレーキディ スク1゜に向けて押圧する。調節可能の傾斜路装置5oは、ボルト状のストラッ ト部材60の軸方向負荷軸受56を介して軸方向圧力を作用せしめる。ねじの間 隙分の距離を進んだ後に、この力は粗いねじ62の組によってスリーブ状のスト ラット部材64に伝達され、次に円錐形7ランジ76を介して内側円錐部78に 伝達され、ピストン30に伝達される。この過程でスリーブ状ストラット部材6 4の回転は阻止されている。すなわち、機械的作動時には2つのストラット部材 60.64は剛性の1つのストラットとして作用することになる。
国際調査報告 国際調査報告   EP 90(3)62

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.車両用ブレーキ、特にディスクブレーキの自動再調節機能つき作動装置にし て、 底部(22)とブレーキに向って開いた円筒形の孔(26)が形成された設(2 4)とを含むケーシング(20)と、ブレーキを作動せしめるために円筒形の孔 (26)内で流体圧により移動可能なピストン(30)と、ピストン(30)と 同軸にケーシングの底部(22)に回転可能に支持され封止された機械式駐車ブ レーキ作動のためのシャフト(34)と、 2つの傾斜路装置(40、50)にして、一方(40)がケーシングに固定され 、他方(50)がシャフト(34)によって回転可能とされ且つそれによってケ ーシングの底部(22)から軸方向に離れる距離を調節可能となされている2つ の傾斜路装置(40、50)と、 1対のストラット部材(60、64)にして、互いに螺合し、軸方向に調節可能 な傾斜路装置(50)とピストン(30)との間に調節可能なストラットを形成 する1対のストラット部材(60、64)と、 ケーシングに固定された推力軸受(92)と2つのストラット部材の一方(60 )に設けた推力軸受(58)との間で軸方向偏倚力を受けて位置付けられ、調節 可能な傾斜路装置(50)を不作動位置に維持するようにする戻しばね(90) と、を含む形式のものにおいて、 ケーシングの底部(22)がケーシングの設(24)と一体であり、 ケーシングに固定される傾斜略装置(40)が、ケーシングの底部(22)とは 別体であって且つ該底部(22)によって支持される板であり、 ケーシングに固定される推力軸受(92)が、一方のストラット部材(60)を 非回転的に案内するインサート(84)に形成されており、 ケーシングに固定される傾斜路装置(40)と前記インサート(84)とが、共 通の締付け部材(96)によって、軸方向移動をしないように保持されており、 且つ、共通の振り防止手段(42)によって、回転を防止されていることを特徴 とする、作動装置。 2.請求項1に記載の装置にして、前記共通の締付け部材(96)が、ケーシン グ(20)の内側肩(98)の背部にスナップ係合して嵌合する、半径方向の弾 性を有するリングであることを特徴とする装置。 3.請求項2に記載の装置にして、前紀内側肩(98)がケーシングの底部(2 2)に面する円錐形表面であり、該円錐形表面によってインサート(84)とケ ーシングに固定された傾斜路組立体(40)とが軸方向間隙なしに保持されてい ることを特徴とする装置。 4.請求項2または請求項3のいずれかに記載の装置にして、前記内部肩(98 )が、流体圧流体のためのほぼ半径方向に延びた入口孔(28)と交差しており 、該入口孔(28)を通して導入される工具によって前記締付け部材(96)が 離脱可能となされている二とを特徴とする装置。 5.請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の装置にして、インサート( 84)がスリーブ状であって、且つ、戻しばね(90)と少くとも調節可能な方 の傾斜路組立体(50)とを収容していることを特徴とする装置。 6.請求項5に記載の装置にして、インサート(84)が、ケーシングに固定さ れた傾斜路組立体(40)に固定されており、該ケーシングに固定された傾斜路 組立体が、締付け部材(96)と捩り防止手段(42)とによってケーシング( 20)に固定されていることを特徴とする装置。 7.請求項5に記載の装置にして、インサート(84)と2つの傾斜路組立体( 40、50)と戻しばね(90)と該戻しばね(90)を支持するストラット部 材(60)とが、インサート(84)をケーシングに固定された傾斜路組立体( 40)に締付ける二とによって、1つの組立体として保持され、全体として円筒 形の孔(26)内に挿入されていることを特徴とする装置。 8.請求項7に記載の装置にして、インサート(84)が推力軸受(92)から 遠い方の端部にラグ(102)を有しており、該ラグは半径方向内方に曲げられ 、ケーシングに固定された傾斜路組立体(40)の背部と係合しており、さらに インサート(84)は、半径方向内方に曲げられたラグ(102)と推力軸受( 92)との間に、半径方向外方に曲げられて締付け部材(96)の背部と係合す るラグ(104)を有していることを特徴とする装置。 9.請求項8に記載の装置にして、インサート(84)の直径が、推力軸受(9 2)と半径方向外方に曲げられたラグ(104)との間の範囲で、半径方向外方 に曲げられたラグ(104)と半径方向内方に曲げられたラグ(102)との間 の範囲より小さいことを特徴とする装置。 10.請求項1に記載の装置にして、涙り防止手段が、ケーシングの底部(22 )に固定されて軸線に平行なピン(42)であり、該ピン(42)は、ケーシン グに固定された傾斜路組立体(40)に形成されて半径方向に長く延びている孔 (110)を貫通して延長していることを特徴とする装置。
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