JPH0350501A - プラスチック部材のハードコート膜形成方法 - Google Patents

プラスチック部材のハードコート膜形成方法

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JPH0350501A
JPH0350501A JP1184604A JP18460489A JPH0350501A JP H0350501 A JPH0350501 A JP H0350501A JP 1184604 A JP1184604 A JP 1184604A JP 18460489 A JP18460489 A JP 18460489A JP H0350501 A JPH0350501 A JP H0350501A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プラスチック部材の表面改質技術に関し、特
に、真空蒸着によるプラスチック部材の表面硬化及び表
面反射防止を図るためのハードコート膜に関する. (従来の技術〕 一般にプラスチック部材は、軽い、衝撃に強い、加工性
が良いといった長所が市場で高く評価され始め,ガラス
や金属の代替としての需要が高まっている.しかし、プ
ラスチック部材は、表面硬度が低く傷が付き易い欠点を
有している。このため,表面硬度が要求される部品の場
合、プラスチック部材表面に有機シリカ系樹脂等をディ
ッピングにて表面処理する方法が知られており、特開昭
57−201201号公報に記載のように、紫外線硬化
樹脂をディッピングにてプラスチックレンズ上に形成し
,表面硬度を向上させる方法が開示されている。しかし
ながらディッピングの場合,膜厚は、塗布する溶剤の粘
度と被処理部品の引上げ速度で決定されるため、曲率を
有するレンズ等の場合、塗膜の膜厚管理が困難となり、
また、塗布による被処理部品の形状精度を維持しようと
した場合、多大な時間および設備を必要とする問題があ
った・ 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は,従来技術では困難であったプラスチック部材
の形状精度をそこなうことなく、プラスチック部材の表
面を改質・性能向上することのできるハードコート膜を
提但することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、プラスチック
部材表面にハードコート膜を形成する方法として、真空
蒸着を採用し、蒸着材料、膜構成、蒸着条件の各適正化
を行った。
〔作用〕
真空蒸着でハードコート膜を形成する場合、膜厚はオン
グストローム(A)単位で制御することができる。この
ため、プラスチック部材の形状精度をそのまま維持する
ことができる。また、光学部品においては、膜構成の工
夫により、反射防止を兼ねたハードコート膜も実現でき
る。さらに、蒸着材料、膜構成、蒸着条件を各々適正化
することにより,鉛筆硬度5H以上,セロハン粘着テー
プ剥離試験で剥離のないハードコート膜が得られる。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を説明するが、まず、本発明の着
眼点につき第15図から第20図を用いて説明する. 第15図は真空蒸着設備の概要を示している。
真空蒸着は,真空槽6内部をグライオボンブ等の排気ユ
ニット28により排気し、2×上0−sTorr前後の
高真空とし、無酸素銅等で作られた蒸着材料るつぼ24
に入れたSiO,,ZrO2等の蒸着材料21を電子ビ
ーム銃10にて加熱・蒸発させ,この蒸発粒子をプラス
チックレンズ4等の基板表面に付着させる方法である。
蒸着材料るつぼ24は回転式になっており、多層膜を真
空をやぶることなく形成することができる.蒸着の開始
及び終了は、蒸着材料るつぼ24の上に設けられたシャ
ッタ22の開閉により行う.基板の加熱はハロゲンヒー
ター26等のヒーターで行う。膜厚制御は,モニターガ
ラスの反射率,或は透過率を光電式膜厚計13が読取り
、これによりシャッター22の開閉を制御することによ
り行う.基板を保持するホルダー5は,基板に付着する
膜の厚さ分布を低減するため,自転を行う。
次に蒸着条件を説明する。
蒸着条件で最も重要なことは、蒸着材料をいかに適正な
条件のもとで蒸発させるかであり、これは、電子ビーム
銃10の電流パタンにより決定される。一般的な電流バ
タンは、一度電流を大きくして蒸着材料を高温とし,蒸
着材料に含まれる不純物を除去・蒸発させ,その後、電
流を下げ、できるだけ蒸着速度を低くして蒸着を行う.
当初は上記した電流パタンにより検討を行った。
まず、蒸着材料として、数種の蒸着材料の検討を行った
. プラスチック部材の場合、熱変形温度が80℃前後と低
いことから、従来ガラスレンズ等の反射防止コートで行
われるホットコート(基板を300〜500℃に加熱し
、蒸着することにより、硬度、信頼性等の向上を図る方
法)を用いることができない.このため,低温(80℃
以下)蒸着でも硬くなることを選定基準とした.この結
果、2ro2、S i O,が他の蒸着材料より硬度の
得られる. 上記の様に、蒸着材料としてはSi○2とZr○2を選
定し、次に密着力の検討を行った。基板としては、ポリ
メチルメタクリレート(以下,P?MAと称す)からな
るプラスチックレンズを使用した。
第l6図にSiO■の膜厚、蒸着′g(蒸着材料るつぼ
)数と密着力の関係を示す.蒸着源数が↓つの場合、膜
厚がλ/4(透過光または反射光の波長の中心値)なら
ば密着力は後述するセロハン粘着テープ剥離試験で合格
(剥離無し〉となるが、膜厚が厚くなるにつれて密着力
は低下し、λにおいては全くつかなくなる.一方、蒸R
源数を2つ、4つと増し、lつの蒸着源で蒸着する割合
を1/2,1/4とするに従い、密着力は向上する。例
えば、蒸着源を4つ用いてλのvJ.厚を蒸着する場合
、最初の蒸着源でλ/4を蒸着し、次に蒸着材料るつぼ
24を回転し,次の蒸着源の材料を加熱・蒸発させλ/
4を蒸着し、次に蒸着材料るつぼ24を回転させてとい
う順に蒸着を行う。
以上の結果から,密着力に寄与する蒸発粒子は,蒸着材
料の加熱工程の前半に,より多く発生する。
第17図にSin,の電子ビーム銃の電流バタ電流パタ
ンは、従来の一般的なバタンであり、最初、電流を大き
くしてあるのは、蒸着材料に含まれる不純物を取除くた
めであり、その後、電流を小さくしてあるのは、ゆっく
りとして蒸着速度で蒸着するためである。図から明らか
の様に、密着力は,蒸11開始時点を早めていくことで
向上できる.このことから、密着力に寄与する蒸発粒子
は、加熱工程の前半に発生することが確認される。
第18図に蒸着速度と密着力の関係を示す。図から明ら
かな様に、蒸着速度が大きい程、v!!着力は向上する
以上の内容から,V!!着力には、加熱前半の蒸発粒子
及び大きな蒸発速度が有効である。
第19図に、Sin,の電子ビーム銃の電流バタンと蒸
着槽内真空度の関係を示す.蒸着槽内真空度は、すなわ
ち蒸発粒子数であり、この時にシャッタを開いて蒸着を
行うなら、蒸着速度そのものとなる。図から明らかの様
に、蒸着槽内真空度は,電流が上昇している時に急激に
低下し、電流が一定になると次第に回復する傾向にある
。これを蒸発粒子数で表現するむら、蒸発は、電流を上
昇している時に最も活発となり、一定の電流となった場
合は、次第に不活発となっていく。
上記現象から、加熱工程前半の蒸発粒子が密着力向上に
効果が有る理由の一つは,加熱工程前半程,蒸発が活発
になっているためである。そして、より大きな蒸着速度
で蒸着するためには、一定電流の時点でなく、電流が上
昇している時点で蒸着を行うことが最適である。第20
図に示す様な電流パターンで蒸着を行った結果、第17
図を用い7 て説明した従来の電流パタンにおいては、4つの蒸着源
を用いた時のみ可能であったλの膜厚形成が新規電流パ
ターンにおいては、1つの蒸着源で十分形成可能であり
、さらに2λ、3λと膜厚を大きくしてもlつの蒸着源
で良好な密着力の得られることを確認した。
以上により、真空蒸着により、十分実用性を有するハー
ドコート膜が得られる。
以下、本発明の第lの実施例の説明を第1図から第1l
図を用いて行う。
第1図は、本実施例の反射防止を兼ねたハードコート膜
の膜構成を示している。4は第2図に示すPMMAから
なる両凸のプラスチックレンズ、1はプラスチックレン
ズ4の上に設けた第1層のSin2.15であり、膜厚
は0.8μm(2λ;λは設計波長であり、本実施例に
おいてはλ=400nm),2は、第1層のSin2W
Jlの上に設けた第2層Zr○2層であり、膜厚は0.
2μm(λ/2).3は第2層Zro2層2の上に設け
た第3層Si02層であり、膜厚は0.1μrn(μ/
4)である。反射防止効果は、第2J5Zr○2層2と
第3msio2層3の2Mにより得られる. 第3図は、本実施例の電子ビーム銃の電流バタンと蒸着
開始時点を示している。Zr○2の最大電流がS i 
O2より大きいのは、ZrO,の融点がSin2より高
いためである。蒸着開始時点はSi02とZrO,では
異なり、Sin,の場合は、加熱開始20秒後,Zr○
2の場合は、加熱開始5秒後が最適であった。
第4図は、その他の蒸着条件を示している.蒸着材料の
加熱を開始する時の蒸着槽内の真空度は高ければ高い程
、良質のハードコート膜が得られる。ただ、排気時間が
長くなることは、そのまま蒸着サイクルタイムの増大に
つながる。このため、ハードコート膜の性能と蒸着サイ
クルタイムを考慮し、本実施例においては1 . ’5
 X 1 0−’Torrに設定した。また、図示して
はいないが,蒸着材料の取換えとして、Sin2は、前
述した着眼点から判る様に、一担、加熱・溶融した材料
に減少した分を補充するという方法を用いるとハードコ
ート膜の性能が低下する。このため、Si○2は、各層
の蒸着毎に新しい材料を使用した。Si○,の材料形状
はφ2〜φ3 nuの果粒状である。Zr○2の場合、
材料形状はφ20n+m、厚さ12冊のタブレット状で
ある。これは、2回目の使用では一度加熱・溶融した面
を下側になるように蒸着材料るつぼ24に設置すること
で,1つのタブレソを示す。本システムは、真空槽6、
蒸着状態計測ブロック7、膜厚状態計測ブロック12、
コンピュータコントローラー15及び制御ブロック19
から構成されている。
第5図において、4はプラスチックレンズであり、反転
式レンズホルダー5を介して真空槽6の内部に固定され
ている。7は蒸着状態計測ブロックであり、真空槽6の
真空度を計測する真空計8、プラスチックレンズ4の表
面温度を計測する基板温度計9、電子ビーム銃10に供
給される電流値を計測する電子ビーム銃電流モニター1
工から構戊されている。
12は膜厚状態計測ブロックであり、プラスチックレン
ズ4の蒸着膜形成状態を計測する光電式膜淳計13と水
晶膜厚計14から構成されている。
15はコンピュータコントローラであり,蒸着加工条件
データを本システムに転送する入力ユニット16、前記
蒸着状態計Jl+ブロック7,膜厚状態計測ブロック1
2のデータをコントローラへ転送するデータ集録ユニッ
ト17及びコントローラ18から構Iv.されている。
該コントローラエ8は前記データ集録ユニットエ7から
転送されるデータを常に監視し、該データと前記入力ユ
ニットエ6で設定されたデータとを比較し、偏差が発生
した場合には、その偏差に応じた修正信号を制御ブロッ
ク19に出力する機能を具備している。
前記制御ブロック19は、電子ビーム銃10に供給され
る電流値を制御する電子ビーム銃制御ユニット20、蒸
着材料21の蒸発を規制し、基板への蒸着開始及び終了
を規制するシャノター22の開閉を制御するシャノター
制御ユニノト23,蒸着材料21を装着してある蒸着材
料るつぼ24の回転移動を制御するるつぼ制御ユニツ1
−25、プラスチックレンズ4の表面を加熱するハロゲ
ンヒータ26を制御するヒータ制御ユニット27、真仝
槽6の真空度を制御する排気ユニット28から構或され
ている。
以上構成された蒸着加工システム制御装置の動作を,前
記したプラスチックレンズ4の反射防止兼ハードコート
n情を具体例として説明する。
プラスチックレンズ4を′!A着した真空槽6は密閉さ
れ、排気ユニット28により排気され真空度が上昇する
。反転式レンズホルダー5に固定されたプラスチックレ
ンズ4は、ハロゲンヒーター26により加熱される。コ
ントローラ18はデータ集録ユニット17を経由して、
真空計8、温度計9により真空M6内の真空度及びプラ
スチックレンズ4の温度を連続的に監視している。該観
測結果を第6図(a),(b)に示す。コントローラ1
8は入力ユニットl6で設定された蒸着材料加熱開始真
空度Psに達した時点で、電子ビーム銃制御ユニット2
oに電子ビーム銃電流負荷信号を出力する。これにより
、電子ビーム銃10から発生した電子ビームが第1層の
蒸着材科るつぼ24に装着された蒸着材料S i O,
を急速に加熱する。電子ビーム銃制御ユニット20は、
入力ユニットl6で設定された電子ビーム銃電流パタン
に基づき、電子ビーム銃10に所定の電流を供給する。
コント・ローラl8は、電子ビーム銃電流モ二夕−11
を経由して、電子ビーム銃10に供給される電子ビーム
銃電流の値を連続的に監視している。この電流値が,蒸
着開始電流.1oに達した時点でシャッター制御ユニッ
ト23にシャッタ開放駆!{i号を出力する.これによ
り,シャッター22は開放され、プラスチックレンズ4
への蒸着が開始される。
蒸着プロセスが進行している間、コントローラ18は、
電子ピーム銃電流モニター11と光電式膜厚計13、水
品膜厚計14を経由して、電子ビーム銃10に供給され
る電子ビーム銃電流と、プラスチックレンズ4の表面に
形成される蒸着膜の膜厚を監視する。蒸着膜の膜厚が,
入力ユニットl6で設定された膜厚δに到達した時点で
、コントローラ18は、シャッタ制御ユニット23を経
由してシャソタ22を閉鎖し、プラスチックレンズ4へ
の蒸着粒子を遮断すると共に、電子ビーム銃制御ユニツ
1・20を経由して、電子ビーム銃10に供給される電
子ビーム銃電流を遮断する。
次に,前述したのと同様な手順により、第2層Zr○2
,第3J偕Si○2の蒸着プロセスを行う。
以上の蒸着プロセスにより、プラスチノクレンズ4の片
面の蒸着膜形成が終了する。さらに、反対側のレンズ面
を蒸着する場合は、反転式レンズホルダー5を反転させ
て、前述したのと同様な手順により蒸着プロセスを行う
。これにより、短時間でプラスチックレンズ4の両面の
蒸着膜を形成することができる。
上記した蒸着プロセスにおいて、コントローラ18は、
電子ビーム銃10に供給される電子ビーム銃電流を監視
しており、この電流値と入力ユニット16で設定された
入力データを比較する。両者のデータに偏差が生じた場
合には、その偏差に応じた修正信号を電子ビーム統制御
ユニット20に出力し,電子ビーム銃10に供給される
電子ビーム銃電流を修正・制御する。
これにより、それぞれの蒸着材料に適合した最適な電子
ビーム銃電流パタンを実現することが可能となり,活性
化エネルギーレベルの高い蒸着材料分子をプラスチック
レンズ面に供給することが次に、本実施例により得られ
た蒸着膜(反射防止兼ハードコート膜)の性能を説明す
る。
第7図は、本実施例により得られたプラスチックレンズ
4の分光透過率を示している。蒸着面は両面である。蒸
着加工しない焦后なプラスチックレンズPMMAの場合
、分光透過率は92%である。このことから、本実施例
により、分光透過率は、波長400nmから700nm
の範囲で平均6%前後向上することができた。これによ
り、光学性能を十分に満足することのできるプラスチッ
クレンズを得ることが可能となった。
第8図は、本実施例により得られた反射防止兼ハードコ
ート膜の信頼性試験の結果を示している。
結果の説明の前に、鉛筆硬度試験及びセロハン粘着テー
プ剥離試験の説明を第9図,第10図を用いて行う。
第9図は、鉛筆硬度試験の治具である。この冶具は、プ
ラスチックレンズ4を保持し、且つ、保持台29の上を
移動するスライド式レンズ保持ホルダー3′0、芯の先
端形状をサイドペーパーにて円筒形状としエッジを有す
る釦筆31と、該鉛筆を保持し、且つ,鉛筆31の芯先
端の,被測定物であるプラスチックレンズ4と接触する
エッジ部に垂直に500gの荷重がかかる様に設けたお
もし32を設置する鉛筆ホルダー33、該鉛筆ホルダー
33の高さを調節し、かつ、保持する保持捧34及び両
者を連結する邦性部材35より、構成される. 次に、試験手順を説明する。まず,被測定物であるプラ
スチックレンズ4をスライド式レンズ保持ホルダー30
に設置する。次に、サイドペーパーにて芯先端にエッジ
部を設けた鉛筆31を鉛筆ホルダー33に装着する。次
に、スライド式レンズ保持ホルダー30を鉛筆ホルダー
33の位置を調節し、プラスチックレンズ4の蒸着面の
最外周部に鉛筆31のエッジ部が接する様にする。この
場合、エッジ部がまちがいなくプラスチックレンズ4の
表面に接触させるために、鉛筆31を鉛筆ホルダー33
に装着する角度は、垂直方向から45゜になることが望
ましい。さらに,曲率を有するレンズの場合、保持台2
9も曲率を有する構造とすることにより、常に、鉛筆3
lの角度が,芯のエッジ部と接触するプラスチックレン
ズ4表面の接線方向と45″となることが望ましい。
次に,スライド式レンズ保持ホルダーを、鉛筆31の芯
のエッジ部が,プラスチックレンズ4の蒸着面最外周か
ら、レンズ中心を通り、対向する蒸着面最外周まで接解
・引っかく様に移動させる。
この時の移動速度はlcm/秒〜2国/秒ぐらいが目安
である。試験は,1回行なう毎に,鉛筆31の芯をサイ
ドペーパーにてみがきエッジ部を形成して行う。傷の判
定は,目視、或は、顕tsLtltにて行なう。
以上が鉛筆硬度試験の方法である。
第10図は、セロハン粘着テープ剥離試験の方法を示し
ている。セロハン粘着テープは、一般に市販されている
ものでJIS−Z−1522の規格内であれば良い。
このセロハン粘着テープを被測定物であるプラスチック
レンズ4に,空気だまり無く密着させる。
次に、このセロハン粘着テープ36を、プラスチックレ
ンズ4のレンズ面に対し直角方向に瞬間的に素早く引き
はがす。その後、蒸着膜の剥離有無を判定する。
次に,本実施例の反射防止兼ハードコート膜の信頼性試
験結果を再度第8図により説明する。
試験条件は、標準、吸湿、高温、低温、ヒートサイクル
の5試験を行った。この結果、硬度はいづれの試験にお
いても5H以上を有していた。また、密着力も、セロハ
ン粘着テープ剥離試験にて.剥離がなく、良好であった
次に、本実施例の反射防止兼ハードコート膜の膜構或に
おける第Lrf5SiO2の膜厚と密着力の関係を述べ
る。
第11図は、第1層Sin,の膜厚と反射防止兼ハード
コート膜の密着力の関係を示している。
図から明らかの様に、良好な密着力を得るためには,第
1層Sin2の膜厚は0.2μm以上必要である。
一方、膜構成において、本実施例では、?ラスチックレ
ンズーSin■− ZrO2− Sin■膜厚  2λ
−1/2−1/4 の構戊で、反射防止兼ハードコート膜を形成したが、膜
構成として、 ・プラスチックレンズーSin, − ZrO2− S
in2膜厚  0.24m以上一L/2−λ/4・プラ
スチックレンズーSin2− ZrO, − Sin2
膜厚  0.2fim以上−λ/4−1/4を用いても
、本実施例と同様の効果を得ることができる。
次に、第2の実施例を説明する。
第12図は、液晶プロジェクターのスクリーンである。
このスクリーンは、液晶の画面を拡大する働きがあり、
構或としては,フレネルレンズ37、レンチキュラーレ
ンズ38、或は、それらを組合せ,かつ、拡散剤を混入
させる等,数種がある。これらのスクリーンは、製品の
外部に露出しているため、指紋等が付着しやすく、これ
をクリーニングする際、傷が付く等の問題があった。
本実施例においては、フレネルレンズ37とレンチキュ
ラーレンズ38を組合せたスクリーンを取上げ,第1の
実施例で連へた反射防止兼ハードコー1〜膜を設けた。
この結果、明るく、かつ、耐擦傷性の良好なスクリーン
を得ることができた。
次に第3の実施例を説明する。
第l3図は、ビデオカメラ用ズームレンズの前玉凹レン
ズ4であり、レンズ材料はポリカーボネート(以下、p
cと称す)である。pcはP M MAと比較すると、
素材そのものの硬度が低く、このため,PCからなるプ
ラスチックレンズの表面硬度を向上させ、実用姓能を満
足させるためには、第1の実施例で述べた反射防止兼ハ
ードコート膜の1漠構成のうち、第1層Si○2の膜厚
を数μmのオーダーで形成する必要がある。ただ、Si
○2膜は厚くなればなる程、硬度は向上するが、膜自体
の内部歪が大きくなり、{H頼性は低下する。
このため、電子ビーム銃10の電流パタンを波形状とし
た。
蒸着プロセスを第14図と第5図を用いて説明する。
プラスチックレンズ4を装着した真空槽6は密閉され,
排気ユニット28により排気され真空度が上昇する。反
転式レンズホルダー5に固定されたプラスチノクレンズ
4は、ハロゲンヒーター26により加熱される。コント
ローラ18は、データ集録ユニソト↓7を経由して,真
空計8、温度計9により真空槽6内の真空度及びプラス
チックレンズ4の温度を連続的に監視している。該観測
結果を第l4図(a),(b)に示す.コントローラ1
8は入力ユニットL6で設定された蒸着材料加熱開始真
空度Psに達した時点で、電子ビーム統制御ユニノト2
oに電子ビーム銃電流負荷信号を出力する。これにより
、電子ビーム銃lOから発生した電子ビームが第1層の
蒸着材料るつぼ24に装着された蒸着材料Si○2を急
速に加熱する。電子ビーム銃制御ユニノト20は入カユ
ニッ1・↓6で1没定された電子ビーム銃電流ノ党ンに
基づき電子ビーム銃10に所定の電流を供給する。コン
トローラ18は電子ビーム銃電流モニター11を経由し
て、電子ビーム銃IOに供給される電子ビーム銃電流の
値を連続的に監視している。
この電流値が蒸着開始1!流工。に達した時点でシャッ
ター制御ユニット23にシャノタ開放邸動信号を出力す
る。これによりシャッター22は開放され、プラスチッ
クレンズ4への蒸着が開始される。
蒸着プロセスが進行している間コントローラ18は、電
子ビーム銃電流モニター11と水晶膜F1計14を経由
して、電子ビーム銃10に供給される電子ビーム銃電流
とプラスチックレンズ4の表面に形成される蒸着膜の}
模厚を監視する。電子ビーム銃電流が入カユ二ン1〜1
6で設定されたシャッタ閉鎖電流Isに到達した時点で
、コントローラ18はシャッタ制御ユニット23を経由
してシャッタ22を閉鎖し,プラスチックレンズ4への
蒸着粒子を遮断するとノ(に、電子ビーム銃制御ユニッ
ト20を経山して、?a子ビーム銃10に供給される電
子ビーム銃電流を遮断する。プラスチックレンズ4の表
面に形成された膜J’Xがユニツ1−16で設定された
膜厚δに達していない場合には、コントローラエ8は、
るつホ制御ユニツ1へ25を経山して蒸着材料るつぼ2
4を回転させ,第1層蒸着材料の第2るつぼを蒸着源位
置にセットする。
次に前述したと同様な手順で蒸着プロセスを継続する。
第2るつぼに仇給される電子ビーム銃電流が、前述した
シャッタ閉鎖電流Isに到達し、しかも、プラスチック
レンズ4の表面に形成された膜厚が膜厚δに達していな
い場合には、同様な手順で第3るつぼの蒸着材料による
蒸着プロセスを継続する。
プラスチックレンズ4の表面に形成された膜厚が前記膜
厚δに到達した時点で,コントローラ18はシャッタ制
御ユニット23を経由してシャソタ22を閉鎖すると共
に、電子ビーム銃制御ユニット20を経由して電子ビー
ム銃10に供給される電子ビーム銃電流を遮断する。次
に前述したと同様な手順で第2層,第3層の蒸着プロセ
スを行う。
以上の蒸着プロセスにより、PCからなるプラスチノク
レンズに第115i○2の膜厚を5〜6?rn蒸着し、
第2 J{jl Z r O■,第31JSiO2は第
1の実施例と同様の膜J8!.を形成させた。この結果
、第1の実施例で説明したと同様の性能を有する信頼性
に優れた反射防止兼ハードコ−1・膜を得ることができ
る。
〔発明の効果〕
本発明は,以上説明したように真空蒸着にてプラスチッ
ク部材の表面処理を行うため、以下に記載されるような
効果を奏する。
プラスチック部材の形状精度をそこなうことなく、プラ
スチソク部材の表面硬度を鉛筆硬度5I■以上に改善し
、セロハン粘着テープ剥離試験で剥離することなく信頼
性の高い、反射防止を兼ねたハードコート膜を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第l〜第1l図は本完明の第1の実施例の説明図であり
、第1図は反射肪止兼ハードコ−1・膜の膜構成を示す
断面図,第2図はプラスチックレンズの断面図、第3図
、第4図は蒸着条件の説明図、第5図は蒸着装置の説明
図、第6図は蒸着装置の?作の説明図、第7図は透過率
,第8図は信頼性試験結果、第9図は鉛筆硬度試験、第
10図はセロハン粘着テープ剥離試験、第1L図は第■
層Si○2のI漠J”J.と密着力の関係の説明図であ
る。 第12図は、本発明の第2の実施例であるスクリーンの
モデル図、第13図、第14図は、本発明の第3の実施
例の説明図である。第l3図はプラスチックレンズの断
面図、第14図は,蒸着状態の説明図である。第15図
〜第20図は、本発明の着眼点の説明図であり、第15
図は、蒸着装置ノ説明図、第1 6 FJハ. S i
 O2(7)IIJ厚.蒸7n源数と密着力の関係、第
17図は蒸着開始時点と密,n力の関係、第18図はS
i○2の蒸着速度と密着力の関係、第19図は電子ビー
ム銃電流パ%,と蒸発粒子数の関係を示す図,第20図
は新規電流パターンを示す図である。 符X 1・・・第1 rM SiO z、2・・第2層ZrO
■、3・・・第3/(’5SiO2,4・・プラスチノ
クレンズ、6・・・真仝槽、10・・電子ビーム銃、1
3・・光電式膜厚計,14・・・水品膜JT2計、15
・・・コンピュータコン1ヘローラ、】6・・・入カユ
ニノト、19・・・制御フロノク、20・・・電子ビー
ム銃制御ユニット.21・・・蒸着材料、22・・・シ
ャッタ、24・・・蒸着材料るつぼ,26・・・ハロゲ
ンヒータ.28・・・排気ユニット、3l・・鉛筆、3
6・・・セロハン粘着テープ.37・・フレネルレンズ
、38・・レンチキュラーレンズ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、真空蒸着装置により形成され、反射防止を兼ねそな
    えたことを特徴とするプラスチック部材のハードコート
    膜。 2、上記ハードコート膜は、 5H以上の硬度を有することを特徴とする請求項1に記
    載のプラスチック部材のハードコート膜。 3、上記ハードコート膜は、 プラスチック部材上に真空蒸着装置により加工・形成さ
    れた厚さ0.2μm以上の二酸化硅素SiO_2からな
    る第1層(1)と、 λを透過光あるいは反射光の波長の中心値とした時に、
    上記第1層(1)に真空蒸着装置により加工・形成され
    た厚さ1/4λ、または1/2λの二酸化ジルコニウム
    ZrO_2からなる第2層(2)と、 上記第2層(2)上に真空蒸着装置により加工・形成さ
    れた厚さ1/4λの二酸化硅素SiO_2からなる第3
    層(3)と、 からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のプラスチック部材のハードコート膜。 4、プラスチック部材(4)を真空槽6に密閉し、蒸着
    材料るつぼ(24)に装着された蒸着材料(21)を加
    熱し該蒸着材料(21)を前記プラスチック部材(4)
    の表面に蒸着加工する真空蒸着装置において、蒸着状態
    を計測する蒸着状態計測ブロック7と、 上記プラスチック部材(4)表面の蒸着膜形成状態を計
    測する膜厚状態計測ブロック(12)と、上記蒸着状態
    計測ブロック(7)及び上記膜厚状態計測ブロック(1
    2)の測定データと蒸着条件の設定値を比較し、その偏
    差に応じた修正信号を出力するコントローラ(18)を
    有し、該コントローラ(18)の出力信号に応じて蒸着
    条件を修正する蒸着条件制御ブロック(19)と、 を備えたことを特徴とするプラスチック部材の真空蒸着
    装置。 5、上記真空蒸着装置の蒸着状態計測ブロック(7)と
    膜厚状態計測ブロック(12)及び蒸着条件制御ブロッ
    ク(19)において、 蒸着状態計測ブロック(7)は、 真空槽(6)の真空度を計測する真空計(8)と、プラ
    スチック部材、(4)の表面温度を計測する基板温度計
    (9)と、電子ビーム銃(10)に供給された電流値を
    計測する電子ビーム銃電流モニター(11)と、から構
    成され、 膜厚状態計測ブロック(12)は、 光電式膜厚計(13)と、水晶膜厚計(14)と、から
    構成され、 蒸着条件制御ブロック(19)は、 電子ビーム銃(10)に供給する電流値を制御する電子
    ビーム銃制御ユニット(20)と、蒸着材料(21)の
    プラスチック部材(4)への蒸着を規制するシャッター
    (22)の開閉を制御するシャッター制御ユニット(2
    3)と、蒸着材料(21)を装置してある蒸着材料るつ
    ぼ(24)回転移動を制御するるつぼ制御ユニット(2
    5)と、プラスチック部材(4)の表面を加熱するハロ
    ゲンヒータ(26)の発熱状態を制御するヒータ制御ユ
    ニット(27)と、真空槽(6)の真空度を制御する排
    気ユニット(28)と、から構成される 請求項4に記載の真空蒸着装置。
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